JPH06219780A - 低誘電率ガラス繊維 - Google Patents
低誘電率ガラス繊維Info
- Publication number
- JPH06219780A JPH06219780A JP2612293A JP2612293A JPH06219780A JP H06219780 A JPH06219780 A JP H06219780A JP 2612293 A JP2612293 A JP 2612293A JP 2612293 A JP2612293 A JP 2612293A JP H06219780 A JPH06219780 A JP H06219780A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- dielectric constant
- glass fiber
- mgo
- low dielectric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C03—GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
- C03C—CHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
- C03C13/00—Fibre or filament compositions
Abstract
(57)【要約】
【目的】 誘電率が５．５以下とＥガラスのそれに比べ
て低く、しかもＤガラスに比べて、溶融温度、紡糸温度
が低く、溶融ガラス中にシリカブツが残存し難いため、
紡糸性が良い低誘電率ガラス繊維を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の低誘電率ガラス繊維は、重量百分率
で、ＳｉＯ2 ５０．０〜６５．０％、Ａｌ2 Ｏ3 １
０．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １１．０〜２５．０
％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、ＣａＯ １．０〜１
０．０％、ＺｎＯ０〜１０．０％、ＭｇＯ＋ＣａＯ＋Ｚ
ｎＯ １０．５〜１５．０％の組成を有することを特徴
とする。
て低く、しかもＤガラスに比べて、溶融温度、紡糸温度
が低く、溶融ガラス中にシリカブツが残存し難いため、
紡糸性が良い低誘電率ガラス繊維を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の低誘電率ガラス繊維は、重量百分率
で、ＳｉＯ2 ５０．０〜６５．０％、Ａｌ2 Ｏ3 １
０．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １１．０〜２５．０
％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、ＣａＯ １．０〜１
０．０％、ＺｎＯ０〜１０．０％、ＭｇＯ＋ＣａＯ＋Ｚ
ｎＯ １０．５〜１５．０％の組成を有することを特徴
とする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、低誘電率ガラス繊維に
関し、特にプリント配線板の強化材として用いられる低
誘電率ガラス繊維に関するものである。
関し、特にプリント配線板の強化材として用いられる低
誘電率ガラス繊維に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来よりプリント配線板の強化材として
ガラス繊維が用いられており、この種のガラス繊維とし
て商業的に生産されている代表的なガラスとしては、重
量百分率で、ＳｉＯ2 ５２〜５６％、Ａｌ2 Ｏ3 １
２〜１６％、Ｂ2 Ｏ3 ８〜１３％、ＣａＯ １６〜２
５％、ＭｇＯ ０〜６％、アルカリ金属酸化物（Ｒ2
Ｏ） ０〜３％からなるＥガラスが知られている。
ガラス繊維が用いられており、この種のガラス繊維とし
て商業的に生産されている代表的なガラスとしては、重
量百分率で、ＳｉＯ2 ５２〜５６％、Ａｌ2 Ｏ3 １
２〜１６％、Ｂ2 Ｏ3 ８〜１３％、ＣａＯ １６〜２
５％、ＭｇＯ ０〜６％、アルカリ金属酸化物（Ｒ2
Ｏ） ０〜３％からなるＥガラスが知られている。
【０００３】しかしながら補強材としてＥガラスを用い
たプリント配線板は、近年この分野において要求される
高密度配線化や信号の高速化に対応するには十分でない
という問題がある。
たプリント配線板は、近年この分野において要求される
高密度配線化や信号の高速化に対応するには十分でない
という問題がある。
【０００４】すなわちプリント配線板の高密度配線化、
信号の高速処理化を実現するためには、プリント配線板
の回路の信号伝搬遅延を最小限に抑えなければならない
が、この信号伝搬遅延は、プリント配線板の誘電率と
は、下式に示される相関関係が成立し、誘電率が低いほ
ど信号伝搬遅延が小さくなることが知られている。
信号の高速処理化を実現するためには、プリント配線板
の回路の信号伝搬遅延を最小限に抑えなければならない
が、この信号伝搬遅延は、プリント配線板の誘電率と
は、下式に示される相関関係が成立し、誘電率が低いほ
ど信号伝搬遅延が小さくなることが知られている。
【０００５】Ｔｄ＝ｋ・√ε Ｔｄ＝導体の単位長当たりの信号伝搬遅延時間 ｋ＝定数 ε＝プリント配線板の誘電率
【０００６】プリント配線板は、樹脂、ガラス繊維、改
質剤等からなる複合材料であるため、構成材料の誘電率
によって最終的に誘電率が決まることになり、ガラス繊
維についても、その誘電率をできるだけ低くすることが
望まれるが、Ｅガラスの誘電率は６．０以上である。
質剤等からなる複合材料であるため、構成材料の誘電率
によって最終的に誘電率が決まることになり、ガラス繊
維についても、その誘電率をできるだけ低くすることが
望まれるが、Ｅガラスの誘電率は６．０以上である。
【０００７】このような事情から、Ｅガラスに比べて誘
電率の低いガラス繊維が要求され、この要求を満足する
ガラス繊維として、Ｄガラスと呼ばれるガラスが開発さ
れている。Ｄガラスは、例えば特開昭６３−２８３１号
公報に開示されており、重量百分率で、ＳｉＯ2 ７
０．０〜８０．０％、Ａｌ2 Ｏ3 ０〜２．０％、Ｂ2
Ｏ3 １５．０〜２１．５％、ＭｇＯ ０〜１．０％、
ＣａＯ ０〜２．０％、Ｌｉ2 Ｏ ０〜２．０％、Ｎａ
2 Ｏ ０〜３．０％、Ｋ2 Ｏ ０〜３．０％、Ｌｉ2 Ｏ
＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ２．０〜５．０％からなるガラス
であり、その誘電率は４．５以下である。従って補強材
としてＤガラスを用いたプリント配線板は、Ｅガラスを
用いたプリント配線板に比べて回路の信号伝搬遅延が小
さくなり、高密度配線化、信号の高速処理化に対応する
ことが可能である。
電率の低いガラス繊維が要求され、この要求を満足する
ガラス繊維として、Ｄガラスと呼ばれるガラスが開発さ
れている。Ｄガラスは、例えば特開昭６３−２８３１号
公報に開示されており、重量百分率で、ＳｉＯ2 ７
０．０〜８０．０％、Ａｌ2 Ｏ3 ０〜２．０％、Ｂ2
Ｏ3 １５．０〜２１．５％、ＭｇＯ ０〜１．０％、
ＣａＯ ０〜２．０％、Ｌｉ2 Ｏ ０〜２．０％、Ｎａ
2 Ｏ ０〜３．０％、Ｋ2 Ｏ ０〜３．０％、Ｌｉ2 Ｏ
＋Ｎａ2 Ｏ＋Ｋ2 Ｏ ２．０〜５．０％からなるガラス
であり、その誘電率は４．５以下である。従って補強材
としてＤガラスを用いたプリント配線板は、Ｅガラスを
用いたプリント配線板に比べて回路の信号伝搬遅延が小
さくなり、高密度配線化、信号の高速処理化に対応する
ことが可能である。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらＤガラス
は、Ｅガラスに比べて溶融温度、紡糸温度が非常に高い
ため、紡糸性に劣り、量産化が困難である。
は、Ｅガラスに比べて溶融温度、紡糸温度が非常に高い
ため、紡糸性に劣り、量産化が困難である。
【０００９】すなわちＤガラスは、成分中に難溶性のＳ
ｉＯ2 を多く含有するため、溶融温度、紡糸温度が非常
に高く、溶融ガラス中に微小な未溶解のシリカブツが残
りやすいため糸切れが発生しやすく、生産歩留りが悪い
という問題がある。
ｉＯ2 を多く含有するため、溶融温度、紡糸温度が非常
に高く、溶融ガラス中に微小な未溶解のシリカブツが残
りやすいため糸切れが発生しやすく、生産歩留りが悪い
という問題がある。
【００１０】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、誘電率が５．５以下とＥガラスのそれに比
べて低く、しかもＤガラスに比べて、溶融温度、紡糸温
度が低く、溶融ガラス中にシリカブツが残存し難いた
め、紡糸性が良い低誘電率ガラス繊維を提供することを
目的とするものである。
ものであり、誘電率が５．５以下とＥガラスのそれに比
べて低く、しかもＤガラスに比べて、溶融温度、紡糸温
度が低く、溶融ガラス中にシリカブツが残存し難いた
め、紡糸性が良い低誘電率ガラス繊維を提供することを
目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成すべく種々の研究を重ねた結果、特にＳｉＯ2の
含有量を６５．０重量％以下に抑え、且つ、ＭｇＯ、Ｃ
ａＯ、ＺｎＯの合量を１０．５重量％以上にすることに
よって、ガラスの溶融温度、紡糸温度を低くすることが
可能であり、しかもＢ2 Ｏ3 の含有量を１１．０重量％
以上にすることによって、５．５以下の誘電率を得るこ
とが可能であることを見いだし、本発明として提案する
に至った。
を達成すべく種々の研究を重ねた結果、特にＳｉＯ2の
含有量を６５．０重量％以下に抑え、且つ、ＭｇＯ、Ｃ
ａＯ、ＺｎＯの合量を１０．５重量％以上にすることに
よって、ガラスの溶融温度、紡糸温度を低くすることが
可能であり、しかもＢ2 Ｏ3 の含有量を１１．０重量％
以上にすることによって、５．５以下の誘電率を得るこ
とが可能であることを見いだし、本発明として提案する
に至った。
【００１２】すなわち本発明の低誘電率ガラス繊維は、
重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０．０〜６５．０％、Ａｌ
2 Ｏ3 １０．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １１．０〜
２５．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、ＣａＯ
１．０〜１０．０％、ＺｎＯ０〜１０．０％、ＭｇＯ＋
ＣａＯ＋ＺｎＯ １０．５〜１５．０％の組成を有する
ことを特徴とする。
重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０．０〜６５．０％、Ａｌ
2 Ｏ3 １０．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １１．０〜
２５．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、ＣａＯ
１．０〜１０．０％、ＺｎＯ０〜１０．０％、ＭｇＯ＋
ＣａＯ＋ＺｎＯ １０．５〜１５．０％の組成を有する
ことを特徴とする。
【００１３】また本発明の低誘電率ガラス繊維は、好ま
しくは、重量百分率で、ＳｉＯ2 ５５．０〜６０．０
％、Ａｌ2 Ｏ3 １３．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １
５．０〜２０．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、Ｃ
ａＯ １．０〜１０．０％、ＺｎＯ ０〜１０．０％、
ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＺｎＯ １１．０〜１３．０％の組成
を有することを特徴とする。
しくは、重量百分率で、ＳｉＯ2 ５５．０〜６０．０
％、Ａｌ2 Ｏ3 １３．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ3 １
５．０〜２０．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０％、Ｃ
ａＯ １．０〜１０．０％、ＺｎＯ ０〜１０．０％、
ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＺｎＯ １１．０〜１３．０％の組成
を有することを特徴とする。
【００１４】
【作用】本発明の低誘電率ガラス繊維の各成分を上記の
ように限定した理由は、次のとおりである。
ように限定した理由は、次のとおりである。
【００１５】ＳｉＯ2 は、ガラスの骨格成分であり、そ
の含有量は５０．０〜６５．０％、好ましくは、５５．
０〜６５．０％である。５０．０％より少ないと、耐水
性が低下してガラス繊維、およびこれを補強材として用
いたプリント配線板の劣化を引き起こしやすく、一方、
６５．０％より多いと、粘度が高くなり、溶融性が悪く
なる。
の含有量は５０．０〜６５．０％、好ましくは、５５．
０〜６５．０％である。５０．０％より少ないと、耐水
性が低下してガラス繊維、およびこれを補強材として用
いたプリント配線板の劣化を引き起こしやすく、一方、
６５．０％より多いと、粘度が高くなり、溶融性が悪く
なる。
【００１６】Ａｌ2 Ｏ3 もガラスの骨格成分であり、そ
の含有量は１０．０〜１８．０％、好ましくは、１３．
０〜１８．０％である。１０．０％より少ないと、ガラ
スの分相性が強くなり、均質なガラスが得られ難くな
る。一方、１８．０％より多いと、粘度が増大し、溶融
性が低下すると共に、液相温度が上昇し、紡糸性が悪く
なる。
の含有量は１０．０〜１８．０％、好ましくは、１３．
０〜１８．０％である。１０．０％より少ないと、ガラ
スの分相性が強くなり、均質なガラスが得られ難くな
る。一方、１８．０％より多いと、粘度が増大し、溶融
性が低下すると共に、液相温度が上昇し、紡糸性が悪く
なる。
【００１７】Ｂ2 Ｏ3 もガラスの骨格成分であり、また
融剤として作用すると共に、ガラスの誘電率を下げる作
用を有し、その含有量は１１．０〜２５．０％、好まし
くは、１５．０〜２０．０％である。１１．０％より少
ないと、誘電率が高くなり、一方、２５．０％より多い
と、溶融性が悪くなると共に、耐水性が低下する。
融剤として作用すると共に、ガラスの誘電率を下げる作
用を有し、その含有量は１１．０〜２５．０％、好まし
くは、１５．０〜２０．０％である。１１．０％より少
ないと、誘電率が高くなり、一方、２５．０％より多い
と、溶融性が悪くなると共に、耐水性が低下する。
【００１８】ＭｇＯは、融剤として作用する成分であ
り、その含有量は、６．０〜１４．０％である。６．０
％より少ないと、粘度が高くなり溶融性が悪くなり、一
方、１４．０％より多いと、誘電率が高くなると共にガ
ラスが失透し易くなるため好ましくない。
り、その含有量は、６．０〜１４．０％である。６．０
％より少ないと、粘度が高くなり溶融性が悪くなり、一
方、１４．０％より多いと、誘電率が高くなると共にガ
ラスが失透し易くなるため好ましくない。
【００１９】ＣａＯも融剤として作用すると共にＭｇＯ
に起因するガラスの失透を抑える成分であり、その含有
量は、１．０〜１０．０％である。１．０％より少ない
と、液相温度が高くなり、紡糸性が悪くなる。一方、１
０．０％より多いと、誘電率が高くなるため好ましくな
い。
に起因するガラスの失透を抑える成分であり、その含有
量は、１．０〜１０．０％である。１．０％より少ない
と、液相温度が高くなり、紡糸性が悪くなる。一方、１
０．０％より多いと、誘電率が高くなるため好ましくな
い。
【００２０】ＺｎＯも融剤として作用する成分であり、
その含有量は、０〜１０．０％である。１０．０％より
多いと、誘電率が高くなるため好ましくない。
その含有量は、０〜１０．０％である。１０．０％より
多いと、誘電率が高くなるため好ましくない。
【００２１】ただしＭｇＯ、ＣａＯ、ＺｎＯの合量が、
１０．５％より少ないと、粘度が高くなって溶融性が悪
くなり、一方、１５．０％より多いと、誘電率が高くな
りすぎるため、１０．５〜１５．０％、好ましくは１
１．０〜１３．０％にすることが望まれる。
１０．５％より少ないと、粘度が高くなって溶融性が悪
くなり、一方、１５．０％より多いと、誘電率が高くな
りすぎるため、１０．５〜１５．０％、好ましくは１
１．０〜１３．０％にすることが望まれる。
【００２２】尚、本発明においては、上記成分以外に
も、ガラスの特性を損なわせない程度に、Ｌｉ2 Ｏ、Ｎ
ａ2 Ｏ及びＫ2 Ｏといったアルカリ金属酸化物（Ｒ2
Ｏ）を３．０％まで、またＲ2 Ｏ以外にも、ＺｒＯ2 、
ＴｉＯ2 、Ａｓ2 Ｏ3 、Ｓｂ2 Ｏ3 、Ｆ2 、Ｃｌ2 、Ｓ
Ｏ3 等の成分を５．０％まで含有させることが可能であ
る。
も、ガラスの特性を損なわせない程度に、Ｌｉ2 Ｏ、Ｎ
ａ2 Ｏ及びＫ2 Ｏといったアルカリ金属酸化物（Ｒ2
Ｏ）を３．０％まで、またＲ2 Ｏ以外にも、ＺｒＯ2 、
ＴｉＯ2 、Ａｓ2 Ｏ3 、Ｓｂ2 Ｏ3 、Ｆ2 、Ｃｌ2 、Ｓ
Ｏ3 等の成分を５．０％まで含有させることが可能であ
る。
【００２３】
【実施例】以下、本発明の低誘電率ガラス繊維を実施例
に基づいて詳細に説明する。
に基づいて詳細に説明する。
【００２４】表１、２は、本発明の実施例（試料Ｎｏ．
１〜７）及び比較例（試料Ｎｏ．８〜１０）を各々示す
ものである。尚、比較例であるＮｏ．９の試料として
は、Ｄガラスを挙げ、またＮｏ．１０の試料としては、
Ｅガラスを挙げた。
１〜７）及び比較例（試料Ｎｏ．８〜１０）を各々示す
ものである。尚、比較例であるＮｏ．９の試料として
は、Ｄガラスを挙げ、またＮｏ．１０の試料としては、
Ｅガラスを挙げた。
【００２５】
【表１】
【００２６】
【表２】
【００２７】表中の各試料の調製方法は、以下のとおり
である。
である。
【００２８】まず各試料のガラス組成になるように調合
した原料バッチを白金ルツボに入れて電気炉中で１３８
０〜１６６０℃、約１６時間の条件で溶融した。次いで
これらの溶融ガラスをカーボン板上に流し出し、板状に
成形した後、冷却炉で除歪した。
した原料バッチを白金ルツボに入れて電気炉中で１３８
０〜１６６０℃、約１６時間の条件で溶融した。次いで
これらの溶融ガラスをカーボン板上に流し出し、板状に
成形した後、冷却炉で除歪した。
【００２９】こうして作製した各試料の誘電率、溶融温
度及び紡糸温度を測定し、表に示した。
度及び紡糸温度を測定し、表に示した。
【００３０】表から明らかなように、実施例であるＮ
ｏ．１〜７の各試料は、誘電率が５．４以下と低く、ま
た溶融温度が１５９６℃以下、紡糸温度が１３５７℃以
下と低くかった。
ｏ．１〜７の各試料は、誘電率が５．４以下と低く、ま
た溶融温度が１５９６℃以下、紡糸温度が１３５７℃以
下と低くかった。
【００３１】それに対し、比較例であるＮｏ．８、９の
各試料は、誘電率は低いが、溶融温度が各々１６６０℃
と１６５０℃、また紡糸温度が各々１４２０℃と１４１
０℃と高く、実施例の試料に比べて紡糸性に劣ることが
理解できる。
各試料は、誘電率は低いが、溶融温度が各々１６６０℃
と１６５０℃、また紡糸温度が各々１４２０℃と１４１
０℃と高く、実施例の試料に比べて紡糸性に劣ることが
理解できる。
【００３２】さらにＮｏ．１０の試料は、溶融温度が１
３８０℃、紡糸温度が１２００℃と低いため、優れた紡
糸性を有していたが、誘電率が６．７と高かった。
３８０℃、紡糸温度が１２００℃と低いため、優れた紡
糸性を有していたが、誘電率が６．７と高かった。
【００３３】また実施例であるＮｏ．１〜７の各試料の
一部を白金ブッシングに入れ、白金ブッシングを直接通
電することによってガラスを再溶融し、ノズル温度を紡
糸温度に設定して各ノズルから繊維径が約１３μｍのガ
ラス繊維を引き出したところ、いずれも糸切れは起こら
ず、良好に紡糸することができた。
一部を白金ブッシングに入れ、白金ブッシングを直接通
電することによってガラスを再溶融し、ノズル温度を紡
糸温度に設定して各ノズルから繊維径が約１３μｍのガ
ラス繊維を引き出したところ、いずれも糸切れは起こら
ず、良好に紡糸することができた。
【００３４】尚、表中の誘電率は、上記の板状ガラスの
一部を切断し、５０×５０×３ｍｍに両面光学研磨した
後、インピーダンスアナライザーを使用して室温におけ
る周波数１ＭＨZ での誘電率を測定したものである。
一部を切断し、５０×５０×３ｍｍに両面光学研磨した
後、インピーダンスアナライザーを使用して室温におけ
る周波数１ＭＨZ での誘電率を測定したものである。
【００３５】また溶融温度及び紡糸温度は、各試料の一
部を白金ルツボ内で再溶融し、その融液の粘度を周知の
白金球引き上げ法により測定したものであり、溶融温度
は、１０2 ポイズの粘度に相当する温度を示し、また紡
糸温度は、１０3 ポイズの粘度に相当する温度を示すも
のである。
部を白金ルツボ内で再溶融し、その融液の粘度を周知の
白金球引き上げ法により測定したものであり、溶融温度
は、１０2 ポイズの粘度に相当する温度を示し、また紡
糸温度は、１０3 ポイズの粘度に相当する温度を示すも
のである。
【００３６】
【発明の効果】以上のように本発明の低誘電率ガラス繊
維は、誘電率が５．５以下と低いため、高密度配線化、
信号の高速処理化に対応することが要求されるプリント
配線板の強化材として使用可能であり、しかもＤガラス
に比べて紡糸性が良いため、量産化に適している。
維は、誘電率が５．５以下と低いため、高密度配線化、
信号の高速処理化に対応することが要求されるプリント
配線板の強化材として使用可能であり、しかもＤガラス
に比べて紡糸性が良いため、量産化に適している。
Claims (2)
- 【請求項１】 重量百分率で、ＳｉＯ2 ５０．０〜６
５．０％、Ａｌ2 Ｏ3 １０．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ
3 １１．０〜２５．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０
％、ＣａＯ １．０〜１０．０％、ＺｎＯ ０〜１０．
０％、ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＺｎＯ １０．５〜１５．０％
の組成を有することを特徴とする低誘電率ガラス繊維。 - 【請求項２】 重量百分率で、ＳｉＯ2 ５５．０〜６
０．０％、Ａｌ2 Ｏ3 １３．０〜１８．０％、Ｂ2 Ｏ
3 １５．０〜２０．０％、ＭｇＯ ６．０〜１４．０
％、ＣａＯ １．０〜１０．０％、ＺｎＯ ０〜１０．
０％、ＭｇＯ＋ＣａＯ＋ＺｎＯ １１．０〜１３．０％
の組成を有することを特徴とする請求項１の低誘電率ガ
ラス繊維。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2612293A JPH06219780A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 低誘電率ガラス繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2612293A JPH06219780A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 低誘電率ガラス繊維 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06219780A true JPH06219780A (ja) | 1994-08-09 |
Family
ID=12184768
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2612293A Pending JPH06219780A (ja) | 1993-01-20 | 1993-01-20 | 低誘電率ガラス繊維 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06219780A (ja) |
Cited By (24)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO1996039363A1 (en) * | 1995-06-05 | 1996-12-12 | Nitto Boseki Co., Ltd. | Low-permittivity glass fibers |
| WO1998016482A1 (fr) * | 1996-10-16 | 1998-04-23 | Nitto Boseki Co., Ltd. | Fibre de verre a faible permittivite |
| WO1999052833A1 (fr) | 1998-04-14 | 1999-10-21 | Nitto Boseki Co., Ltd. | Fibre de verre a faible constante dielectrique et tissu tisse de fibres de verre realise a partir de ces fibres |
| KR20040080828A (ko) * | 2003-03-13 | 2004-09-20 | 주식회사 금강고려화학 | 고강도, 고탄성율을 가지는 유리 장섬유 조성물 |
| US6846761B2 (en) | 1998-04-14 | 2005-01-25 | Nitto Boseki Co., Ltd. | Low-dielectric-constant glass fiber and glass fiber fabric made thereof |
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