JPH06219649A - 繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための方法及び装置 - Google Patents

繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための方法及び装置

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JPH06219649A
JPH06219649A JP5309180A JP30918093A JPH06219649A JP H06219649 A JPH06219649 A JP H06219649A JP 5309180 A JP5309180 A JP 5309180A JP 30918093 A JP30918093 A JP 30918093A JP H06219649 A JPH06219649 A JP H06219649A
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JP
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bobbin
winding
yarn
start end
feeding
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JP5309180A
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English (en)
Inventor
Ferdinand-Josef Hermanns
ヘルマンス フェルディナント−ヨーゼフ
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Oerlikon Textile GmbH and Co KG
Original Assignee
W Schlafhorst AG and Co
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H67/00Replacing or removing cores, receptacles, or completed packages at paying-out, winding, or depositing stations
    • B65H67/08Automatic end-finding and material-interconnecting arrangements
    • B65H67/081Automatic end-finding and material-interconnecting arrangements acting after interruption of the winding process, e.g. yarn breakage, yarn cut or package replacement
    • B65H67/083Automatic end-finding and material-interconnecting arrangements acting after interruption of the winding process, e.g. yarn breakage, yarn cut or package replacement handling the yarn-end of the new supply package
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2701/00Handled material; Storage means
    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/31Textiles threads or artificial strands of filaments

Abstract

(57)【要約】 【目的】 巻取り機の巻取り部に直立状態で供給される
繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための装置を改良
して、繰り出しボビンの交換時に、糸始端部を糸継ぎ装
置に、又は巻取りボビンの空の巻管に供給する作業を、
従来のものと比較してより簡略化する。 【構成】 待機位置49にある繰り出しボビン15にお
いて既に、巻管先端52の有利な位置で解かれた糸始端
部51が吸い込まれ、この糸始端部51の吸込作業が、
待機位置49にある繰り出しボビン15上にあるロート
状の巻管キャッチャ53に接続された吸込管38によっ
て行なわれ、繰り出しボビン交換時に、待機位置にある
繰り出しボビン15が繰り出し位置6に移動せしめられ
と同時に、吸い込まれた糸端部73が糸継ぎ装置25に
挿入されるか又は、空の巻管に巻き付けられるようにな
っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繰り出し位置にある繰
り出しボビンの手前に少なくとも1つの別の繰り出しボ
ビンを待機位置に保ち、吸い込まれた前記糸始端部を糸
継ぎ装置内に挿入して、巻取り部の巻取りボビンの糸端
部に接続するか又は巻取りボビンを形成するための空の
巻管に巻き付けるようにして、巻取り機の巻取り部に直
立状態で供給される繰り出しボビンの糸始端部を吸い込
むための方法及びこの方法を実施するための装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】糸が繰り出しボビンの巻管から繰り出し
終了されて、空の巻管が巻取り部で新たな繰り出しボビ
ンと交換される場合には、新たな繰り出しボビン外周面
に存在する糸始端部を捜し出して、巻取りボビンの糸端
部と接続し、これによって巻取りボビンの巻取りを続け
るようにしなければならない。これと同様の状態は、糸
繰り出し中に繰り出しボビンで糸が破断して、この破断
された糸端部を繰り出しボビンの外周面で再び捜し出す
ことができないようなときにも生じる。この場合におい
ては、まだ糸から完全に解放されていない巻管が、新た
な繰り出しボビンと交換されることになる。
【0003】ドイツ連邦共和国特許公開第381264
3号明細書によれば、巻取り機で糸くずが拡散するのを
避けるための装置が公知である。この公知の装置におい
ては、巻取部で、繰り出しボビンがいわゆるカバーによ
って取り囲まれている。繰り出しボビンの交換(コップ
交換)が行われると、このカバーは2つに折り畳まれて
新たな繰り出しボビンが収容されるようになっている。
繰り出しボビンはそれぞれ、円板状の搬送体の直立する
心棒に載せられて、コンベヤベルトによって巻取り部に
搬送されるようになっている。繰り出しボビンの糸始端
部を巻取りボビンの糸端部と接続するために、巻管内
(この巻管内で糸端部が解かれている)に空気流が吹き
込まれる。この空気流及び、付加的に巻管先端の上部に
吹き込まれる空気は、糸を、準備位置にある引き渡し管
に送る。この引き渡し管は糸を吸い込んで糸継ぎ装置に
挿入する。
【0004】コップ交換時に繰り出しボビンが待機位置
から繰り出し位置にもたらされ、この位置で糸始端部が
捜し出され、糸継ぎ装置に供給される。このような公知
の構造はコストが高い。
【0005】これと同様のことは、繰り出しボビンの糸
始端部を巻取りボビンを形成するための空の巻管に巻き
付ける際にも当て嵌まる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の課題
は、繰り出しボビンの交換時に、糸始端部を糸継ぎ装置
に、又は巻取ろうとする巻取りボビンの空の巻管に供給
する作業を、従来のものと比較してより簡略化すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決した本発
明の方法の手段によれば、繰り出し位置で空の巻管又は
欠陥のある繰り出しボビンを検知したら、待機位置にあ
る繰り出しボビンから、巻管先端の有利な位置で解かれ
た糸始端部を吸込み、この吸い込んだ糸始端部を糸継ぎ
装置に供給して、この糸継ぎ装置内に挿入するか又は、
巻取りボビンを形成するための空の巻管に巻き付けるよ
うにした。
【0008】またこの方法を実施するための本発明の装
置の手段によれば、待機位置にある繰り出しボビンの上
側に、糸始端部をキャッチャする(若しくは掴まえる)
ためのロート状の巻管キャッチャが配置されており、該
巻管キャッチャに管状の接続部材が接続されており、該
管状の接続部材が吸込管と作用接続していて、この吸込
管によって繰り出しボビンの糸始端部が吸い込まれて、
糸継ぎ装置に挿入され得るか又は空の巻管に巻き付けら
れ得るようになっており、前記ロート状の巻管キャッチ
ャと管状の接続部材とに、繰り出しボビンを待機位置か
ら繰り出し位置に移動させる際に、吸込管によって吸込
まれた糸始端部を貫通させるためのスリットが設けられ
ている。
【0009】
【発明の作用】本発明によれば、繰り出しボビンの糸始
端部を吸い込んで糸継ぎ装置に挿入するか又は巻取りボ
ビンを形成するための空の巻管に引き渡す作業は、繰り
出しボビンが繰り出し位置の手前の待機位置にまだある
時に既に行われるようになっている。このために繰り出
しボビンは、糸始端部のための定置に配置されたロート
状の巻管キャッチャの下側の待機位置にある。この巻管
キャッチャは管状の延長部を有している。この管状の延
長部に、糸始端部のための手動操作装置を接続すること
ができる。一般的にはこの手動操作装置は吸込管であっ
て、この吸込管は、巻管先端の有利な箇所に巻き付けら
れた、繰り出しボビンの糸始端部を吸い込む。この糸始
端部は例えばオーバーワインディングとして少ない巻条
で、巻管又は又は先端或は繰り出しボビンの自由端部に
巻き付けられている。しかしながらこの糸始端部を、巻
管内部に緩く導入することもできる。待機位置にある繰
り出しボビンの糸始端部を吸い込む作業は、繰り出しボ
ビンが繰り出し位置で空転し、1つの空の巻管だけがこ
こに位置しているか又は、糸切れ後に繰り出しボビンの
糸端部を吸い込むことができないと確認された時に行わ
れる。次いで吸込管として構成された手動操作装置が作
動される。この手動操作装置は、ロート状の巻管キャッ
チャの管状の延長部を介して、待機位置にある繰り出し
ボビンから糸始端部を吸い取る。
【0010】空の巻管が巻取り位置から送り出されると
同時に、待機位置にある繰り出しボビンが繰り出し位置
に移動する。この場合、手動操作装置が同様に、繰り出
し位置に移動する繰り出しボビンに向かって旋回するよ
うになっていれば有利である。この場合には、吸い込ま
れた糸始端部は、ロート状の巻管キャッチャ及びこの巻
管キャッチャの上側の管状の延長部に形成されたスリッ
トを通って延びている。
【0011】本発明の別の構成要件によれば、待機位置
における繰り出しボビンの糸始端部の吸込み作業は、圧
縮空気によって補助される。この圧縮空気は、巻管キャ
ッチャの少なくとも1つの開口を通って、巻管先端の有
利な箇所で解かれた糸始端部、例えばオーバーワインデ
ィングに向けて供給される。圧縮空気の吐出開口は、上
方に管状の延長部の向けられていて、吐出された圧縮空
気が巻管先端から糸始端部を吹き上げてこの糸始端部の
吸込みを補助するようになっている。
【0012】巻管に巻き付けられたオーバーワインディ
ングとして糸始端部以外の不必要な糸を、繰り出しボビ
ンから解いて吸い取らないようにするために、本発明の
別の構成要件によれば、糸始端部の吸込み作業が確実に
行われたかどうかを、吸込管内に取り付けられたセンサ
によって監視するようになっている。このセンサが、吸
い込まれた糸始端部を検知した時に、吸込み空気が遮断
されて糸始端部が機械的に緊締される(挟みつけられ
る)ように構成されていれば有利である。これによって
吸込み空気の消費は減少される。
【0013】糸始端部が少なくとも一回の吸込み作業後
に、吸込管内に設けられたセンサによって検出されない
場合には、本発明の別の構成要件によれば、繰り出しボ
ビンは繰り出し位置を越えて巻取り部から送り出される
ようになっている。これによって、準備されていない
(つまり捜し出されていない)糸始端部を有する繰り出
しボビンが巻取り部に位置して、巻取り部の生産性が低
下することは避けられる。
【0014】また、本発明の別の構成要件によれば、ロ
ート状の巻管キャッチャは、繰り出しボビンの巻管の種
々異なる長さに合わせて調節することができるようにな
っている。糸始端部を有する巻管先端が巻管キャッチャ
内に直接位置している場合は、糸始端部を吸い込むため
の最適な操作が得られる。さらにまた巻管先端の糸始端
部を解くためのブローノズルは、糸始端部の吸込み作業
を補助するように最適に調節されるようになっている。
【0015】
【実施例】図1には、巻取り機1の巻取り部2の断面図
が示されている。図1には本発明を理解するために必要
な部分だけが示されていて、以下に、図面を用いて本発
明の構成について説明されている。
【0016】円形プレート状の支持体4のスキュア(巻
管差し込み突起)3上には、繰り出し位置6にある繰り
出しボビン5が載せられている。巻取り部2にある繰り
出しボビンは、搬送システムを介して各巻取り部に供給
されて、これらの巻取り部を通過し、繰り出された後に
空の巻管として巻取り機から搬出されるようになってい
る。この搬送システムの、巻取り部の下側にはコンベヤ
ベルト7が配置されており、このコンベヤベルト7に載
せられて、繰り出しボビン8を備えた支持体4が各巻取
り部に搬送される。巻取り部内では、コンベヤベルト7
に対して直角方向に延びる別のコンベヤベルト9が配置
されている。このコンベヤベルト9は、繰り出しボビン
8を搬送してくる前記コンベヤベルト7上に載せられた
円形プレート状の支持体4の下側まで延びている。何故
ならば、コンベヤベルト7は、円形プレート状の支持体
4よりも幅が狭いからである。コンベヤベルト9が繰り
出し位置6の手前で支持体を備えていない場合には、コ
ンベヤベルト9上には、繰り出しボビンを備えた支持体
が供給されるようになっている。
【0017】コンベヤベルト9は変向ローラ10及び1
1を巡って案内されており、変向ローラ10がモータ1
2によって駆動されるようになっている。この場合、コ
ンベヤベルト9の上行部9aが矢印で示されているよう
に左から右へ移動する。下行部9bはそれとは反対方向
に移動する。
【0018】コンベヤベルト9は常に駆動されている。
繰り出し位置6に存在する繰り出しボビン5がその位置
で定置に固定されるようにするために、この繰り出しボ
ビン5は、詳しく図示していない装置14によって繰り
出し過程中におけるその位置が固定される。これによっ
て、繰り出し位置6の手前におけるコンベヤベルト9の
上行部9a上のスペースが占領されるまで、コンベヤベ
ルト7から繰り出しボビンが送られてくる。コンベヤベ
ルト9上のスペースが占領されている場合は、別の繰り
出しボビンがコンベヤベルト7から巻取り部2に案内さ
れることはない図示の実施例では2つの繰り出しボビン
15,16は待機位置にある。
【0019】空の巻管、及び糸切れ後に糸を捜し出すこ
とができない欠陥のある繰り出しボビンは、コンベヤベ
ルト9によって繰り出し位置6から搬出される。図示の
実施例では、空の巻管17がコンベヤベルト18上に引
き渡される準備位置にある。このコンベヤベルト18が
空の巻管を搬出する。ちょうど搬出しようとする空の巻
管19が支持体4上に載せられて巻取り部を通過するよ
うになっているので、空の巻管17はその支持体4と一
緒に、コンベヤベルト18上に隙間が存在する場合に、
このコンベヤベルト18上に達する。コンベヤベルト
7,18のそれぞれの駆動装置は図示されていないが、
コンベヤベルト9の駆動装置(モータ12)は図示され
ている。このモータ12は信号ライン12aを介して制
御装置20に接続されている。この制御装置20によっ
て巻取り部2における作業手順が制御される。
【0020】繰り出し位置6に存在する繰り出しボビン
5から糸21が引き出される。繰り出しボビン5の上側
には引き出し加速装置22が配置されている。糸21
は、予除塵装置23(除塵装置26の手前に配置されて
いる)及び糸緊張装置24並びに糸継ぎ装置25を通っ
て延びている。次いで糸は、糸の欠陥を検知する電子式
の除塵装置26と、該除塵装置26上に配置された切断
及び緊締装置27とを通って案内される。この切断及び
緊締装置27は除塵装置26と作用接続されている。糸
道は、途中に配置されたいわゆるガイド孔28によって
調節され、規定される。糸21は、巻上げドラム29に
よって巻取りボビン30(ここでは円錐形の綾巻きボビ
ン)綾巻き層に巻き上げられる。巻取りボビン30はボ
ビンホルダ31によって保持され、この巻取りボビン3
0の外周面が巻上げドラム29に当てつけられている。
巻取りボビン30は巻上げドラム29によっても駆動さ
れている。
【0021】完全に巻き上げられた巻取りボビン30′
の輪郭が一点鎖線によって示されている。この完成した
綾巻きボビンを保管するために、ボビンホルダ31が、
一点鎖線で示された位置31′まで旋回され得るように
なっている。同様にまた完全に巻き上げられた巻取りボ
ビン32の輪郭が一点鎖線で示されており、この巻取り
ボビン32は搬送装置33上に既に載せられている。搬
送装置33は、巻取り機の後ろ側に配置されていて、巻
取り部に沿って延びている。
【0022】以上述べてきた装置は、巻取り機の中央を
通って延びる吸込み通路34を巡って配置されている。
吸込み通路の端部は分離室35内に開口しており、この
分離室35は、巻取り機1の端部に配置されていて、埃
及びくず糸を分離する。中央の吸込み通路41及び分離
室35のための低圧源として、送風器36が図示されて
いる。
【0023】各巻取り部2においては、接続管37を介
して吸込み管38が中央の吸込み通路34に接続されて
いる。吸込み管38は接続管37を中心にしてヒンジ3
9で回転可能に支承されている。吸込み管38はその他
方の端部で吸込みノズル40を有しており、この吸込み
ノズル40の開口は糸道の平面に対して直角に位置して
いる。図示の実施例では吸込み管38は、2つの別個に
配置された吸込み管が行う作用を行う(従来公知である
ように)。つまり2つの吸込み管が行う作用とは、一方
の吸込み管(いわゆる糸キャッチ用吸込み管)が、繰り
出しボビンから供給される下糸の吸込み及び挿入を行
い、他方の吸込み管が、巻取りボビンから供給される糸
端部を吸い込んでこれを糸継ぎ装置に挿入するというう
作用である。このような実施例は後述されている。
【0024】図示の実施例では吸込み管38は糸切れ後
に下糸を吸い込む。この下糸とは、繰り出しボビンから
糸緊張装置24まで延びる糸のことである。吸込み管は
吸い込まれた下糸を糸継ぎ装置25内に挿入する。繰り
出しボビン交換後に、吸込み管は交換された繰り出しボ
ビンの糸端部を引き取って、これを同様に下糸として糸
継ぎ装置25内に挿入する。下糸を挿入するために吸込
み管28の吸込みノズル40が、符号41で示された円
弧軌道に沿って移動する。
【0025】さらにまた、定置に配置された偏平ノズル
42が設けられている。この偏平ノズル42の開口43
は、巻取りボビン30の外周面に向き合う巻上げドラム
29の上側に配置されている。偏平ノズル42はスリー
ブ44内で終わっている。繰り出しボビンから引き取ら
れた糸端部を引き渡してから、吸込み管38の吸込みノ
ズル40は、巻取りボビンの糸端部を吸い込むためのス
リーブ44の開口の手前に旋回せしめられ、これによっ
て上糸を同様に糸継ぎ装置25内に挿入する。吸込み管
38内にはセンサ45が設けられており、このセンサ4
5によって、吸い込まれた糸が存在するかどうかを検知
し、その結果を信号ライン45aを介して制御装置20
に知らせる。センサ45によって検知された、吸い込ま
れた糸が存在するかどうかの結果に応じて、吸込み管3
8の運動(図示していない駆動装置によって行われる)
が制御される。吸込み管38の位置決めは、ステップモ
ータによって行われるが、吸込み管38,47の出発位
置においてスリーブ44に複数のセンサ46を設けても
よい。これら複数のセンサ46は、信号ライン46a若
しくは47aを介して吸込み管38のその都度の位置を
制御装置20に知らせる。センサ45の外側には、吸込
み管38を閉鎖し、かつ、吸吸い込まれた糸を込み管内
で緊締するためのフラップ48が配置されている。吸込
み管38によって糸が吸い込まれ、吸込み管38内に糸
が存在することがセンサ45によって確認されて制御装
置20に知らされると、制御装置20を介してフラップ
48は閉鎖され、これによって糸は緊締され、糸がさら
に吸い込まれることは回避される。
【0026】巻取り部2において、繰り出し位置6に存
在する繰り出しボビン5が繰り出し終了されると、空の
巻管は待機位置49に位置する繰り出しボビン15と交
換される。
【0027】巻取り過程を連続して行うことできるよう
に、交換された繰り出しボビンで糸端部を捜し出して、
これを巻取りボビンの糸端部に結び付けなければならな
い。糸端部を吸い込むために、待機位置49の上側に
は、糸端部を吸い込むための、本発明による装置50が
配置されている。巻取り部に供給される繰り出しボビン
(図1では繰り出しボビン8,15及び16)は、図示
の実施例ではその巻管先端52にそれぞれオーバーワイ
ンディング51と、糸端部のリザーブワインディング
(予備巻条)とを有している。オーバーワインディング
51は、本発明による装置50の補助を受けて次のよう
に吸い込まれる。つまり、オーバーワインディング51
は、吸込み管38によって吸い込むことできる位置にも
たらされ、しかも糸端部を糸継ぎ装置内に挿入するか又
はボビンホルダ内の空の巻管に当てつけるための処理装
置が処理できる位置にくるように、吸い込まれる。オー
バーワインディングとして巻管先端に巻き付ける代わり
に、糸端部を巻管内部にゆるくガイドするようにしても
よい。
【0028】待機位置49では、巻管先端52にオーバ
ーワインディング51が巻き付けられている繰り出しボ
ビン15が、ロート状の巻管キャッチャ53の下に位置
している。このロート状の巻管キャッチャ53は、管状
の接続部材54に続いている。この管状の接続部材54
は開口55内で終わっており、この開口55は、非作業
位置にある吸込み管38の吸込みノズル40に向けられ
ている。吸込み管38の吸込みノズル40に低圧が供給
されると、オーバーワインディング51として巻き付け
られた糸端部は、待機位置49に存在する繰り出しボビ
ン15の巻管先端52によって吸い込まれる。オーバー
ワインディング51から糸端部の吸込みは、低圧によっ
て補助される。この圧縮空気は導管56を介して供給さ
れる。圧縮空気は、図示していない中央の圧縮空気源か
ら、導管57を介して機械の各巻取り部に供給される。
ロート状の巻管キャッチャ53は、止めねじ58によっ
て示されているように、高さ調節可能である。これによ
ってロート状の巻管キャッチャは種々異なる巻管に合わ
せて調節され得る。ロート状の巻管キ53には、繰り出
し位置の上に配置された引き出し加速装置22に固定さ
れており、この引き出し加速装置22は、繰り出し位置
6にある繰り出しボビン5から引き出された糸21のた
めのバルーニング防止装置(ballon-brecher)として役立
つ。
【0029】図2には、糸の始端部を吸い込むための本
発明による装置50の詳細が示されている。待機位置に
ある繰り出しボビン15は、その巻管先端52がロート
状の巻管キャッチャ53の下側にある。このロート状の
巻管キャッチャ53はその外周部で相前後した配置され
た門形の2つの開口59,60を有しており、これらの
開口59,60は、コンベヤベルト9の搬送方向13で
見て相前後して配置されている。待機位置49に搬送さ
れる繰り出しボビンは、開口59を通って巻管キャッチ
ャ53内に侵入し、繰り出し位置6に送られる際に開口
60を通って巻管キャッチャ53から搬出されるように
なっている。ロート状の巻管キャッチャ53は、図3に
示されているように2つの半部53a及び53bより成
っている。図2には半部53bが示されており、この半
部53bは、引き出し加速装置22を有している。繰り
出し位置6と向き合う側で、巻管キャッチャ53及び管
状の接続部材54スリット62を有しており、繰り出し
ボビンが待機位置49から繰り出し位置6に案内される
時に、前記スリット62を通って、吸い込まれた糸始端
部が引き出されるようになっている。スリット62の両
側に、引き出し加速装置の半部22a及び22bがねじ
固定されている。これらの半部22a,22bは互いに
向き合う平行な2つの金属薄板であって、これらの金属
薄板は、ロート状の巻管キャッチャ53から繰り出し位
置6まで延びるスリットを形成している。また、これら
の金属薄板は繰り出される糸21を取り囲む引き出し加
速装置22を構成している。
【0030】ロート状の巻管キャッチャ53は、管状の
接続部材54の外周でテレスコープ式に摺動可能であ
る。またこの巻管キャッチャ53は止めねじ58によっ
て管状の接続部材54で固定されるようになっている。
この管状の接続部材54の外周にマーキング(図示せ
ず)を設けることができる。このマーキングによって、
所定の巻管長さを調節することができる。
【0031】図3に示されているように、ロート状の巻
管キャッチャ53の2つの半部52a及び52bの、互
いに向き合う端面側には溝が形成されており(例えば切
削によって)、これらの溝は、巻管キャッチャ53の組
み立てた状態でそれぞれ1つの圧縮空気導管63若しく
は64を形成している。圧縮空気導管56は、巻管キャ
ッチャ53の上端部で分配室65に開口している。この
分配室65はカバー66によって閉鎖されており、この
カバー66には管状の圧縮空気導管56が固定されてい
る。カバー66は分配室65を密閉して閉鎖しており、
この分配室65は、圧縮空気導管56によって供給され
た圧縮空気を、矢印67で示されているように一様に2
つの圧縮空気導管63,64に分配する。この圧縮空気
導管63,64は、ブローノズル68若しくは69とし
ての2つの吐出開口に開口している。これら2つの開口
は、互いに向き合っていて、門形の開口59と60との
間のほぼ中央に位置している。これらのブローノズル6
8及び69は、斜め上方に向けられていて、待機位置4
9にある繰り出しボビン15の巻管先端52のオーバー
ワインディング51に向けられている。
【0032】繰り出し位置6にある繰り出しボビンの糸
繰り出しが終了すると、除塵装置(若しくはクリヤラ)
26によって、糸道に糸が存在しないことが検出され
る。次いでまず吸込み管38が、糸が存在しないので場
合によっては糸切れであるかも知れないのでこの糸切れ
を取り除くように命令を受ける。これによって吸込み管
38は、糸緊張装置24と繰り出しボビン5との間に延
びる糸端部を吸い込む位置に旋回せしめられる。しかし
ながらこの作業時に吸い込むべき糸が存在しないことを
センサ45が検出すると、繰り出しボビンの交換作業が
開始される。このための吸込み管38はその出発位置
(元の位置)に再び戻し旋回せしめられ、この位置で吸
込み空気供給がスイッチオンされる。
【0033】吸込み空気は、センサ46が吸込み管38
に設けられた反射マークを検出するとスイッチオンされ
る。この時点で、吸込み管38の吸込みノズル40が、
ロート状の巻管キャッチャ53の管状の接続部材54の
開口55に正確に向き合って位置する。矢印70で示さ
れているように、吸込み管38に吸込み空気が供給され
ると、圧縮空気導管56を介してロート状の巻管キャッ
チャ53に圧縮空気(矢印67)が吹き込まれる。この
圧縮空気は、矢印71若しくは72で示されているよう
に、吐出開口68及び69から吹き出る。巻管キャッチ
ャの圧縮空気と、吸込み管38内の低圧との協働作用下
で、巻管先端52のオーバーワインディング51が解か
れ、繰り出しボビン15の吸い込まれた糸端部73が吸
込み管38内に吸い込まれる。吸い込まれた糸始端部7
3が吸込み管38内のセンサ45によって検出される
と、これは、信号ライン45aを介して制御装置20に
知らされる。それによって、フラップ48は閉鎖され、
それと同時に、吸い込まれた糸始端部73が締め付けら
れる。フラップが閉鎖されると吸込み管38が閉鎖され
るので、この吸込み管の吸込みノズル40には低圧は供
給されなくなう。この時点で、吸い込まれた糸始端部7
3は機械的に挟み付けられる。吸い込まれた糸始端部7
3を吸込み管38内に問題なく引き渡すことができるよ
うにするために、管状の接続部材54内で開口55にガ
イドプレート74が接合されており、このガイドプレー
ト74によって、開口55内に突入する吸込み管38の
壁部がカバーされるようになっている。本発明による装
置50は、ホルダ75によって巻取り機の機械フレーム
76に固定されている。
【0034】図4には、コンベヤベルト9の一部の平面
図が示されている。このコンベヤベルト9上に、待機位
置にある繰り出しボビン15及び、繰り出し位置にある
繰り出しボビン5が載っている。この図4は、図2に示
したロート状の巻管キャッチャ53をIV−IV線に沿
った断面した図である。符号17では空の巻管が示され
ており、この空の巻管は、円形プレート状の支持体4上
に載っている。この空の巻管17は、繰り出し位置6か
ら送り出されて来たものである。繰り出し位置6には繰
り出しボビン5が配置されている。バルーニング防止装
置として働く引き出し加速装置22内には、繰り出しボ
ビン5から引き出された糸21がある。この引き出され
た加速装置22はロート状の巻管キャッチャ53に固定
されている。引き出し加速装置22の2つの半部22
a,22b(金属薄板)は、巻管キャッチャ53内でス
リット62の延長部を形成している。待機位置49にあ
る繰り出しボビン15を繰り出し位置6に引き渡す際
に、吸い込まれた糸端部73は、スリット62内及び、
引き出し加速装置22の2つの半部22a,22bの間
を通って案内される。ストッパ装置14(詳しく図示せ
ず)によって繰り出しボビン5は繰り出し位置6で保持
されている。繰り出し位置で繰り出しボビンが繰り出し
運動している間に、コンベヤベルト9が走行しているこ
とによって、繰り出しボビンは搬出されるようになって
いる。搬送方向(矢印13)で見て待機位置に存在する
繰り出しボビン15の後ろで、別の繰り出しボビン16
が、円形プレート状の支持体4上に載って待機位置にあ
る。待機位置49にある繰り出しボビン15から、ちょ
うど今吸い込まれたばかりの糸始端部73が巻管先端5
2のオーバーワインディング51から解かれるようにな
っている。
【0035】図5には、繰り出しボビンが待機位置49
から繰り出し位置6に送られる状態が示されている。図
4に示された繰り出し位置6にある繰り出しボビン5か
ら糸が繰り出され、空の巻管5′は、巻取り部2からコ
ンベヤベルト9によって搬送方向(矢印13)で運び出
されるようになっている。この場合に空の巻管17は、
コンベヤベルト18上にずらされ、コンベヤベルト7に
よって、運び込まれて来た繰り出しボビン8が巻取り部
2に送られる。繰り出しボビンの円形プレート状の支持
体と、空の巻管の円形プレート状の支持体とはコンベヤ
ベルト9上で互いに当接し合っているので、空の巻管1
7を搬出する際及び空の巻管5′を繰り出し位置6から
運び出す際に、待機位置49にある繰り出しボビン15
は巻管キャッチャ53から抜き出される。この繰り出し
ボビン15は、繰り出し位置とは反対側に向けられた門
形の開口60を通って巻管キャッチャ53から出る。
【0036】空の巻管5′が繰り出し位置6から搬出さ
れ、また繰り出しボビン15がロート状の巻管キャッチ
ャ53から搬出されるのと同時に、吸込管38は、フラ
ップ48によって緊締された、吸い込まれた糸始端部7
3と一緒に、繰り出し位置6に向かって移動する。この
時に吸込管38はそのヒンジ39を中心にして回転し、
吸込ノズル40は図示の円弧軌道41に沿って移動す
る。図5に示した状態では、吸込ノズル40が位置4
0′にあり、これによって吸込ノズル40は、巻管キャ
ッチャ53の接続部材54の開口55に向き合う位置か
らずれている。吸い込まれた糸始端部73は、巻管キャ
ッチャ53に形成されたスリット62及び管状の接続部
材54を通って出て、引き出し加速装置22の半部22
aと22bとの間に移動する。繰り出しボビン15が繰
り出し位置6に達すると、この繰り出しボビン15は、
ストッパ装置14(詳しく図示せず)によって停止され
てそれ以上送られなくなる。しかしながら吸込み管38
はさらに移動するので、吸込ノズル40は、吸い込まれ
た糸始端部73が除塵装置26内並びに切断及び緊締装
置27内に挿入される位置に移動する。
【0037】この状態は図6に示されている。繰り出し
ボビン15は繰り出し位置6に達しており、吸い込まれ
た糸始端部73は、予除塵装置23、糸緊張装置24、
糸継ぎ装置25、電子式の予除塵装置26、切断及び緊
締装置27内に挿入されている。ガイド孔28は糸道を
規定する。吸込管38は、吸込ノズル40が位置40″
(スリーブ44の開口の隣)に来るまで旋回せしめられ
る。吸込ノズル40のこの位置で、吸い込まれた糸始端
部73は、前述のように、巻取り部2の装置全体に挿入
され、除塵装置26によって確認されることによって、
切断及び緊締装置27によって緊締されかつ切断され
る。吸い込まれた糸始端部73の残りは、制御装置20
によって切断及び緊締装置27に切断命令が発信され
て、フラップ48を開放する命令が発信され、切断され
た糸部分が吸い込まれるまで、フラップ48によって保
持される。それと同時に吸込管38は、吸込ノズル40
がスリーブ44の開口に向き合う位置に旋回せしめられ
る(図示せず)。これによって巻取りボビンでの糸端部
の吸込みが開始される。上糸が吸い込まれて、吸込管3
8内のセンサ45によって検知されると、フラップ48
は同様に閉鎖され、吸込管38は緊締される。巻取りボ
ビンの糸端部と一緒に、吸込管は、その非作業位置の直
前まで戻り旋回し、これによって上糸は同様に巻取り部
の装置内挿入される。糸継ぎ装置25内で糸継ぎが行わ
れると、吸込管38は非作業位置に戻り旋回する。繰り
出しボビン15が繰り出し位置6で繰り出されている
間、繰り出しボビン16は待機位置49にあって、その
巻管先端がロート状の巻管キャッチャ53の下に位置し
ている。コンベヤベルト18上で空の巻管17が搬出さ
れている間に、コンベヤベルト7上で新たな繰り出しボ
ビン77が運び込まれてくる。
【0038】以上の実施例では、繰り出しボビンの糸始
端部の下糸を挿入するために、及びまた巻取りボビンの
位置端部の上糸を挿入するために、同一の吸込管が使用
される。図7に示した実施例では、下糸及び上糸を挿入
するためにそれぞれ1つの別個の吸込管が設けられてい
る。巻取り部2の構造は、吸込管以外は、前記実施例に
よるものと同じであるので、巻取り部に配置された同一
の部材には同一の符号を記した。
【0039】図7には、繰り出し部6内で繰り出しボビ
ンの糸巻体が巻取りボビン30に巻き取られ、空の巻管
5が、待機位置にある繰り出しボビン15と交換するた
めに準備されている状態が示されている。
【0040】2つの吸込管が設けられている場合(上糸
用の及び下糸用のそれぞれ1つの吸込管が設けられてい
る場合)は、前述の実施例と同様に、繰り出しボビンが
空回転してから、まず上糸を吸い込むための吸込管が糸
探し出し位置に旋回せしめられる。図7に示した実施例
におけるのと同様に、吸込管80はその非作業位置8
0′から出て糸探し出し位置に旋回せしめられ、この時
に、巻取りボビン30から延びる上糸を吸込むための吸
込みノズル81は、繰り出しボビンの外周面の手前に来
る。吸込管はヒンジ82を中心にして旋回可能であっ
て、この旋回運動時に吸込ノズル81は円弧83の軌道
を描く。ヒンジ82は、接続管84の端部にあって、こ
の接続管84は吸込管80を吸込通路34に接続する。
【0041】吸い込まれた上糸、つまり巻取りボビンの
糸端部が糸継ぎ装置25内に挿入される前に、下糸つま
り待機位置49にある繰り出しボビン15の糸始端部
は、糸継ぎ装置25内に挿入される。このために第2の
吸込管85の吸込ノズル86が、ロート状の巻管キャッ
チャ53の管状の接続部材54の開口55に向き合う位
置に来る。この位置で、吸込管85はヒンジ87に旋回
可能に軸受けされている。ヒンジ87は、接続管88の
終端部材であるので、吸込管85は吸込通路34に接続
されている。
【0042】巻取り部2において、繰り出し位置6にあ
る繰り出しボビンが繰り出し終了されたことが確認され
ると、待機位置49にある繰り出しボビン15の、巻管
先端52に巻き付けられているオバーワインディング5
1が吸い込まれるか、若しくは巻管キャッチャ53内に
供給される圧縮空気によって吹き上げられる。吸込管8
5内には、図示の実施例におけるようにセンサ89が組
み込まれており、このセンサ89は、吸い込まれた糸始
端部を検出して、フラップ90(吸込管内に組み込むこ
とができる)に、吸い込まれた糸を緊締する命令及び吸
込み空気を遮断する命令を発信することができる。糸が
吸い込まれると、これが検出され、緊締され、吸込み管
85は旋回せしめられて、吸込ノズル86が円弧91の
軌道に沿って位置86′に達するようになっている。吸
込管85のこの位置で、下糸(繰り出しボビンの糸始端
部)は糸継ぎ装置25内に挿入される。こうして吸込管
80は、巻取りボビン30の吸い込まれた上糸と一緒に
その非作業位置80′に戻し旋回せしめられ、この時に
上糸を同様に糸継ぎ装置25内に挿入する。2つの糸が
糸継ぎ装置内に挿入されると、公知の糸継ぎ過程(撚り
継ぎ過程又は結び過程)が開始され、吸込管85はその
非作業位置に戻る。繰り出しボビン交換中、コップ交換
中には、待機位置49にある繰り出しボビン15がその
繰り出し位置6に搬送されるようになっており、この間
に、吸込管85は、吸い込まれ緊締された糸と一緒に旋
回して、吸込ノズル86が円弧91の軌道に沿って移動
するようになっている(前記実施例参照)。この時に、
吸い込まれた糸始端部は、ロート状の巻管キャッチャ5
3に形成されたスリット62及び管状の接続部材54内
を通って運動する(図示せず)。この糸始端部は、繰り
出しボビンが繰り出し位置6にあって、下糸(繰り出し
ボビンの糸始端部)が糸継ぎ装置内に挿入されるまで、
引き出し加速装置22の互いに平行な2つの半部22a
及び22b(金属薄板)の間を通って引き込まれる。
【0043】繰り出しボビンの糸始端部を、巻取りボビ
ンに巻き付けるために空の巻管に引き渡す作業は、例え
ばドイツ連邦共和国特許公開第3733353号明細書
に記載されているので、ここでは実施例として記載され
ていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】巻取り機の、本発明による装置を備えた巻取り
部における断面図である。
【図2】本発明による装置の詳細を示した図である。
【図3】本発明による装置の分解図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿った断面図である。
【図5】繰り出しボビンを待機位置から繰り出し位置に
送る状態を示す、巻取り部の断面図である。
【図6】糸始端部をいつ継ぎ装置内に挿入した後の状態
を示す、巻取り部の断面図である。
【図7】繰り出しボビンの位置始端部用の吸込管と、巻
取りボビンの糸端部用の吸込管とを備えた、別の実施例
による装置の一部破断した断面図である。
【符号の説明】
1 巻取り機、 2 巻取り部、 3 スキュア、 4
支持体、 5 繰り出しボビン、 5′ 空の巻管、
6 繰り出し位置、 7 コンベヤベルト、8 繰り
出しボビン、 9 コンベヤベルト、 9a 上行部、
9b 下行部、 10,11 変向ローラ、 12
モータ、 12a 信号ライン、 13 矢印、 14
ストッパ装置、 15,16 繰り出しボビン、 1
7 空の巻管、 18 コンベヤベルト、 20 制御
装置、 21 糸、 22 引き出し加速装置、 22
a,22b 引き出し加速装置22の半部、 23 予
除塵装置、 24 糸緊張装置、 25 糸継ぎ装置、
26 除塵装置(若しくはクリヤラ)、 27 切断
及び緊締装置、 28 ガイド孔、 29 巻き上げド
ラム、 30,30′ 巻取りボビン、 31 ボビン
ホルダ、 31′位置、 32 巻取りボビン、 33
搬送装置、 34 吸込通路、 35分離室、 36
送風器、 37 接続管、 38 吸込管、 39
ヒンジ、 40 吸込ノズル、 41 円弧軌道、 4
2 偏平ノズル、 43 開口、 44 スリーブ、
45,46 センサ、 46a 信号ライン、 46b
反射マーク、 47 吸込管、 48 フラップ、 4
9 待機位置、 50本発明による装置、 51 オバ
ーワインディング、 52 巻管先端、 53 ロート
状の巻管キャッチャ、 54 接続部材、 55 開
口、 56,57 導管、 58 止めねじ、 59,
60 開口、 61 ねじ、 62 スリット、 6
3,64 圧縮空気供給部、、 65 分配室、 66
カバー、67 矢印、 68,69 ブローノズル、
70,71,72 矢印、 73 糸始端部、 74
ガイドプレート、 75 ホルダ、 76 機械フレ
ーム、 77 繰り出しボビン、 80 吸込管、 8
0′ 非作業位置、 81吸込ノズル、 82 ヒン
ジ、 83 円弧、 84 接続管、 85 第2の吸
込管、 86 吸込ノズル、 86′ 位置、 87
ヒンジ、 88 接続管、 89 センサ、 90 フ
ラップ、 91 円弧

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 巻取り機の巻取り部に直立状態で供給さ
    れる繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための方法で
    あって、繰り出し位置にある繰り出しボビンの手前に少
    なくとも1つの別の繰り出しボビンを待機位置に保ち、
    吸い込まれた前記糸始端部を糸継ぎ装置内に挿入して、
    巻取り部の巻取りボビンの糸端部に接続するか又は巻取
    りボビンを形成するための空の巻管に巻き付けるように
    なっている形式のものにおいて、 繰り出し位置で空の巻管又は欠陥のある繰り出しボビン
    を検知したら、待機位置にある繰り出しボビンから、巻
    管先端の有利な位置で解かれた糸始端部を吸込み、この
    吸い込んだ糸始端部を糸継ぎ装置に供給して、この糸継
    ぎ装置内に挿入するか又は、巻取りボビンを形成するた
    めの空の巻管に巻き付けるようにすることを特徴とす
    る、繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための方法。
  2. 【請求項2】 巻管先端の有利な位置で解かれた糸始端
    部に向けて圧縮空気を供給することによって、糸始端部
    の供給及び吸込み作業を補助する、請求項1記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 巻取り機の巻取り部に直立状態で供給さ
    れる繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための、請求
    項1又は2に記載の方法を実施するための装置であっ
    て、巻取り機に搬送装置が設けられていて、該搬送装置
    によって、繰り出しボビンが巻取り部に直立状態で供給
    されるようになっており、この際に、繰り出し位置にあ
    る繰り出しボビンの手前に、巻取り部に供給される繰り
    出しボビンのための少なくとも1つの待機位置が設けら
    れていて、また吸込管が設けられており、該吸込管は、
    糸継ぎ装置に糸始端部を挿入してこの糸始端部を巻取ボ
    ビンの糸端部と接続するか、又は巻取ボビンを形成する
    ための空の巻管に引き渡すようになっている形式のもの
    において、 待機位置(49)にある繰り出しボビン(15)の上側
    に、糸始端部(73)を掴まえるためのロート状の巻管
    キャッチャ(53)が配置されており、該巻管キャッチ
    ャ(53)に管状の接続部材(54)が接続されてお
    り、該管状の接続部材(54)が吸込管(38,80)
    と作用接続していて、この吸込管(38,80)によっ
    て繰り出しボビン(15)の糸始端部(73)が吸い込
    まれて、糸継ぎ装置(25)に挿入され得るか又は空の
    巻管に巻き付けられ得るようになっており、前記ロート
    状の巻管キャッチャ(53)と管状の接続部材(54)
    とに、繰り出しボビン(15)を待機位置(49)から
    繰り出し位置(6)に移動させる際に、吸込管(38,
    80)によって吸込まれた糸始端部(73)を貫通させ
    るためのスリット(62)が設けられていることを特徴
    とする、繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための装
    置。
  4. 【請求項4】 ロート状の巻管キャッチャ(53)が、
    有利な位置で解かれた糸始端部若しくはオーバーワイン
    ディング(51)を備えた、待機位置にある繰り出しボ
    ビン(15)の少なくとも巻管先端(52)を覆ってい
    る、請求項6記載の装置。
  5. 【請求項5】 吸い込まれた糸始端部(73)のための
    ロート状の巻管キャッチャ(53)の内周面に、糸始端
    部(73)の供給及び吸い込み作業を補助するため少な
    くとも1つのブローノズル(68,69)が設けられて
    おり、該ブローノズル(68,69)が、待機位置(4
    9)にある繰り出しボビン(15)の巻管先端(52)
    の有利な位置で解かれた糸始端部(51)に向けられて
    いる、請求項3又は4記載の装置。
  6. 【請求項6】 ロート状の巻管キャッチャ(53)が、
    待機位置(49)にある繰り出しボビン(15)の種々
    異なる長さに合わせて調節可能となっている、請求項3
    から5までのいずれか1項記載の装置。
  7. 【請求項7】 前記ロート状の巻管キャッチャ(53)
    が、その壁部で、巻管先端(52)を通すための、互い
    に向き合う門形の2つの開口(59,60)を有してお
    り、これら2つの開口(59,60)は、繰り出しボビ
    ン(8,15,16)の搬送方向(13)に配置されて
    いる、請求項3から6までのいずれか1項記載の装置。
  8. 【請求項8】 ロート状の巻管キャッチャ(53)に、
    繰り出そうとする繰り出しボビン(5)のための繰り出
    し位置(6)の上側に配置されたバルーニング防止装置
    若しくは引き出し加速装置(22)が固定されており、
    該引き出し加速装置(22)は次のように構成されてい
    る、つまり、スリット(62)の延長部に、金属薄板と
    して構成された互いに平行に延びる、引き出し加速装置
    (22)の2つの半部(22a,22b)が配置され、
    これら2つの半部(22a,22b)は、待機位置
    (6)にある繰り出しボビン(15)を繰り出し位置
    (6)に移動させる際に、吸い込まれた糸始端部(7
    3)が、巻管キャッチャ(53)及び管状の接続部材
    (54)から引き出し加速装置(22)の、互いに平行
    に延びる2つの半部(22a,22b)の間に移行でき
    るように配置されている、請求項3から7までのいずれ
    か1項記載の装置。
  9. 【請求項9】 吸込管(38,80)が、吸い込まれた
    糸始端部(73)を検知するためのセンサ(45,8
    9)を有している、請求項3から8までのいずれか1項
    記載の装置。
  10. 【請求項10】 吸込管(38,80)が、吸い込まれ
    た糸始端部(73)を緊締し、かつ、吸込管内の吸込み
    空気を遮断するためのフラップ(48,90)を有して
    いる、請求項3から9までのいずれか1項記載の装置。
JP5309180A 1992-12-12 1993-12-09 繰り出しボビンの糸始端部を吸い込むための方法及び装置 Pending JPH06219649A (ja)

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