JPH06219198A - 自動車のシート装置 - Google Patents

自動車のシート装置

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JPH06219198A
JPH06219198A JP1366093A JP1366093A JPH06219198A JP H06219198 A JPH06219198 A JP H06219198A JP 1366093 A JP1366093 A JP 1366093A JP 1366093 A JP1366093 A JP 1366093A JP H06219198 A JPH06219198 A JP H06219198A
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seat
recess
seat cushion
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JP1366093A
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Yukihisa Kawachi
恭久 河内
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Mazda Motor Corp
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    • B60N2/24Seats specially adapted for vehicles; Arrangement or mounting of seats in vehicles for particular purposes or particular vehicles
    • B60N2/30Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats
    • B60N2/3038Cushion movements
    • B60N2/3063Cushion movements by composed movement
    • B60N2/3065Cushion movements by composed movement in a longitudinal-vertical plane
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B60N2/3088Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats characterised by the mechanical link
    • B60N2/309Non-dismountable or dismountable seats storable in a non-use position, e.g. foldable spare seats characterised by the mechanical link rods

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体フロアの凹部にシート装置を格納するに
当たり、該凹部の深さを深くすることなく車室空間を充
分にかつ簡単な操作で拡大できるようにする。 【構成】 車体フロア5に形成した凹部6の前部にシー
トバック2を、後部にシートクッション1を各々裏面を
上向きにして格納する。シート使用状態におけるシート
バックを、左右一対の長脚11により支持し、該各長脚
の一端をシートバックの側面下部に固定し、他端を凹部
の後部に回転自在に連結する。シートクッションを、脚
部材12と左右一対のリンク部材13とで支持し、脚部
材をシートクッションに折畳み自在に設ける。各リンク
部材の一端をシートクッションの側面中間部に、他端を
凹部の中間部にそれぞれ回転可能に連結する。該各リン
ク部材が凹部から起立した状態でシートクッションがリ
ンク部材との連結点を中心にして上下逆に反転可能に設
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車に装備されるシ
ート装置に関し、特に、不使用時に格納可能なタイプの
ものに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、バン型やワゴン型等の自動車
において、格納式のシート装置として、後部シートの不
使用時に該シートを格納して荷室空間を広く確保し得る
ようにしたものは種々提案され、公知となっている。例
えば、実開平1−81135号公報には、シートクッシ
ョンの後端にシートバックの下端をフルフラット状態に
まで傾倒自在に連結するとともに、シートクッションの
一側部を車室側壁に回転可能に連結して、シートクッシ
ョン及びシートバックを車室側壁に沿わせて格納するよ
うにしたものが開示されている。また、実開平1−10
1934号公報には、車体フロアに凹部を形成するとと
もに、該凹部を覆うパネル部材を車体フロアの凹部後縁
に回転可能に取付け、該パネル部材の裏面に、シートク
ッションと該シートクッションに折畳み可能に連結され
たシートバックとからなるシートを設け、上記シートク
ッションとシートバックとを折畳んだ状態で上記凹部内
に格納しかつ該凹部をパネル部材で覆うようにしたもの
が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記例示の
シート装置のうち、前者のものでは、シートクッション
及びシートバックが格納状態でも車室側壁から車室内側
に突出しているため、車室空間なんし荷室空間を充分に
拡大することはできない。また、後者のものでは、車体
フロアの凹部は、シートクッションとシートバックとを
折畳んで格納するものであるので、その深さを深く必要
がある。このため、凹部での地上高を所定高さに確保す
ることとの関係上、車高を凹部の深さ分高くしなければ
ならないという不具合がある。
【0004】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、車体フロアに形成した
凹部にシートクッションとシートバックとからなるシー
トを格納するに当たり、上記凹部の深さを深くすること
なく、車室空間を充分にかつ簡単な操作でもって拡大し
得るようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、車体フロアに凹部を形成
し、該凹部の前部にシートバックを、後部にシートクッ
ションをそれぞれ裏面を上向きにして格納することを基
本とする。そして、このような格納を実現するために、
シート使用状態における上記シートバックを、左右一対
の長脚により支持し、該各長脚の一端をシートバックの
側面下部に固定し、他端を上記凹部の後部に回転自在に
連結する。また、シート使用状態における上記シートク
ッションを、脚部材と左右一対のリンク部材とで支持
し、上記脚部材を、シートクッションに折畳み自在に設
ける。上記各リンク部材の一端を上記シートクッション
の側面中間部に、他端を上記凹部の中間部にそれぞれ回
転可能に連結するとともに、該各リンク部材が凹部から
起立した状態で上記シートクッションをリンク部材との
連結点を中心にして上下逆に反転可能に設ける構成とす
る。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の発明と同じ格納を実現するための別の構成として、
シート使用状態における上記シートバックを、左右一対
の長脚により支持し、該各長脚の一端をシートバックの
側面下部に固定し、他端を上記凹部の後部に回転自在に
連結する。また、上記シートクッションの左右両側面に
それぞれ第1突起部と第2突起部とを前後に所定距離離
れて設ける一方、車体側面に、上記シートクッションを
凹部に格納された状態とシート使用状態との間で移動す
る際上記第1突起部と係合しつつシートクッションの移
動をガイドするガイド溝と、シート使用状態で上記第2
突起部が係合する係合部とを形成する。そして、上記シ
ートクッションを、シート使用状態では上記第1及び第
2突起部を介して車体側面に支持させる構成とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1及び2記
載の発明の場合とは逆に、車体フロアに形成した凹部の
前部にシートクッションを、後部にシートバックをそれ
ぞれ裏面を上向きにして格納することを基本とする。そ
して、このような格納を実現するために、シート使用状
態における上記シートバックの下端を凹部の底面に接触
させ、上部を左右一対の長脚により支持する。該各長脚
の一端をシートバックの側面に、他端を凹部の後部にそ
れぞれ回転自在に連結する。また、シート使用状態にお
ける上記シートクッションの前部を左右一対のリンク部
材により支持し、後部を上記シートバックの下部に形成
した段部上に載置して支持させる。上記各リンク部材の
一端を上記シートクッションの側面中間部に、他端を上
記凹部の中間部にそれぞれ回転可能に連結するととも
に、該各リンク部材が凹部から起立した状態で上記シー
トクッションをリンク部材との連結点を中心にして上下
逆に反転可能に設ける構成とする。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1又は3記
載の発明に従属し、その構成要件に加えて、上記長脚が
凹部から起立してシートバックを支持するとき該長脚を
起立状態にロックする長脚用ロック手段と、上記リンク
部材が凹部から起立したとき該リンク部材を起立状態に
ロックするリンク部材用ロック手段とを備える構成とす
る。
【0009】請求項5記載の発明、請求項2記載の発明
に従属し、その構成要件に加えて、上記長脚が凹部から
起立してシートバックを支持するとき該長脚を起立状態
にロックする長脚用ロック手段を備える構成とする。
【0010】また、請求項6記載の発明は、請求項2記
載の発明に従属し、その構成要素である第2突起部を、
シートクッションの側面から出没自在に設け、その切換
えをマニュアル操作で行う構成とする。
【0011】
【作用】上記の構成により、請求項1記載の発明では、
シート装置をその使用状態から車体フロアの凹部に格納
するときには、脚部材と左右一対のリンク部材とで支持
されたシートクッション側において、先ず、脚部材をシ
ートクッションの裏面側に折畳んだ後、該シートクッシ
ョンをリンク部材との連結点を中心にして裏面側を前方
に向けるように略90度回転してシートクッションをリ
ンク部材と平行に起立させる。続いて、上記シートクッ
ションをリンク部材と共に該リンク部材と凹部との連結
点を中心にして後方に傾倒すると、シートクッションが
凹部の後部に裏面を上向きにして格納されるとともに、
リンク部材が該シートクッションの側面と凹部の側壁と
の間に格納される。一方、左右一対の長脚で支持された
シートバック側においては、該シートバックを長脚と共
に該長脚と凹部との連結点を中心にして前方に傾倒する
と、シートバックが凹部の前部にその裏面を上向きにし
て格納されるとともに、長脚が該シートバックの側面と
凹部の側壁との間に格納される。これにより、シート装
置の全ての構成部材が凹部内に格納され、車室空間が広
く拡大されることになる。
【0012】請求項2記載の発明では、シート装置をそ
の使用状態から車体フロアの凹部に格納するときには、
車体側面に第1及び第2突起部を介して支持させたシー
トクッション側において、先ず、第2突起部と車体側面
の係合部との係合を解除した後、シートクッションを第
1突起部を中心にして上下逆に反転させるとともに、該
第1突起部を車体側面のガイド溝に係合させつつ該ガイ
ド溝に沿って摺動させ、該ガイド溝によるガイドの下に
シートクッションを下方に降ろすと、シートクッション
が凹部の後部に裏面を上向きにして格納される。一方、
左右一対の長脚で支持されたシートバック側において
は、請求項1記載の発明の場合と同じく該シートバック
を長脚と共に該長脚と凹部との連結点を中心にして前方
に傾倒すると、シートバックが凹部の前部にその裏面を
上向きにして格納されるとともに、長脚が該シートバッ
クの側面と凹部の側壁との間に格納される。これによ
り、シート装置の全ての構成部材が凹部内に格納され、
車室空間が広く拡大されることになる。
【0013】請求項3記載の発明では、シート装置をそ
の使用状態から車体フロアの凹部に格納するときには、
先ず、シートクッションの後部がシートバック下部の段
部上に載置された状態から該シートクッションをリンク
部材との連結点を中心にして表面側を前方に向けるよう
に略90度回転してシートクッションをリンク部材と平
行に起立させる。続いて、上記シートクッションをリン
ク部材と共に該リンク部材と凹部との連結点を中心にし
て前方に傾倒すると、シートクッションが凹部の前部に
裏面を上向きにして格納されるとともに、リンク部材が
該シートクッションの側面と凹部の側壁との間に格納さ
れる。続いて、シートバックと長脚とをそれらの連結点
の回りに相対回転させて互いに重ね合わせた後、この両
者を長脚と凹部との連結点を中心にして前方に傾倒する
と、シートバックが凹部の後部に裏面を上向きにして格
納されるとともに、長脚が該シートバックの側面と凹部
の側壁との間に格納される。これにより、シート装置の
全ての構成部材が凹部内に格納され、車室空間が広く拡
大されることになる。
【0014】請求項4記載の発明では、シート使用状態
のときには、長脚及びリンク部材がそれぞれロック手段
により凹部から起立した状態にロックされるため、シー
トクッション及びシートバックの支持が確実に行われる
ことになる。同じく、請求項5記載の発明でも、長脚が
ロック手段により凹部から起立した状態にロックされる
ため、シートバックの支持が確実に行われることにな
る。
【0015】請求項6記載の発明では、第2突起部がシ
ートクッションの側面から突出して車体側面の係合部に
係合しているとき、マニュアル操作でもって上記第2突
起部をシートクッション側に引込めることでその係合状
態を容易に解除することができるので、シートの格納及
び使用のための操作がより簡単なものとなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0017】図1〜図4は本発明の第1実施例に係わる
自動車のシート装置Aを示し、このシート装置Aは、後
部座席として、車室内の前部座席Bの後方に設けられる
ベンチ式のものであって、シートクッション1とシート
バック2とを有している。
【0018】一方、上記シート装置Aが設置される個所
の車体フロア5には略矩形状の凹部6が形成されてお
り、シート装置Aの不使用時には該凹部6の前部にシー
ト装置Aのシートバック2がその裏面を上向きにして格
納され、凹部6の後部に上記シート装置Aのシートクッ
ション1がその裏面を上向きにして格納されるようにな
っている。このシート装置Aの格納状態では、シートク
ッション1及びシートバック2の裏面は、凹部6より後
方の車体フロア5と略面一になり、シート装置A後方の
荷室が凹部6の位置にまで車体前方に拡大される。
【0019】上記シート装置Aの使用状態においてはそ
のシートバック2は、左右一対の長脚11,11により
支持され、該各長脚11の一端はシートバック2の側面
下部に固定され、他端は上記凹部6の底面後部に回転可
能に連結されている。
【0020】また、上記シート装置Aの使用状態におけ
るシートクッション1は、各々左右一対ずつの脚部材1
2,12とリンク部材13(左側のみ図示)とで支持さ
れている。上記各脚部材12は、車体前後方向に延びる
水平部12aと該水平部12aの両端から略直角に折れ
曲って延びる前後二つの垂直部12b,12cとを有す
る棒状のものであり、上記両垂直部12b,12cの端
部は、それぞれシートクッション1の裏面に回転自在に
連結されている。そして、脚部材12は、その水平部1
2aが凹部6の底面に接してシートクッション1を支持
する状態からシートクッション1の幅方向内側に折畳み
可能に設けられている。
【0021】上記各リンク部材13の一端は、上記シー
トクッション1の側面中間部に、他端は上記凹部6の前
後方向中間部にそれぞれ回転可能に連結されている。ま
た、該各リンク部材13が凹部6から起立した状態にお
いて、凹部6の底面からリンク部材13とシートクッシ
ョン1との連結部までの高さ寸法は、上記連結部からシ
ートクッション1の前端又は後端までの長さよりも大き
く設定されていて、シートクッション1が上記連結部を
中心にして上下逆に反転可能に設けられている。
【0022】上記リンク部材13は、図5及び図6に拡
大詳示するように、凹部6の底面に取付けられたヒンジ
ベース15のカラー部15aの回りに回転可能に支持さ
れている。上記ヒンジベース15には、リンク部材13
が略垂直に起立してシートクッション1を支持する状態
よりも車体前方に傾倒するのを規制するストッパー部1
5bが形成されているとともに、後述するリンク部材用
ロック手段21のフック部材24の先端部と接触するカ
ム面15cが形成されている。上記カム面15cは、カ
ラー部15aと同心の円弧状の曲面でかつ一端に切欠部
15dを有している。
【0023】また、上記リンク部材13には、該リンク
部材13を起立状態にロックするリンク部材用ロック手
段21が設けられている。該ロック手段21は、基端部
が支軸22の回りに回動可能に支持され、ばね23によ
り先端部が上記ヒンジベース15のカム面15cに常時
接触するように付勢されたフック部材24と、リンク部
材13のシートクッション1側端部に形成されたカラー
部13aの回りに基端部が回動可能に嵌着されたロック
解除ノブ25と、該ノブ25と上記フック部材24とを
連結する連結棒26とを備え、リンク部材13が図5に
示す如く凹部6の底面に沿って後方に倒れた状態からヒ
ンジベース15のカラー部15aの回りに立上り方向に
回動して略垂直に起立したとき(図6に示す状態のと
き)、フック部材24の先端部がカム面15cの切欠部
15dに係合してリンク部材13が起立状態にロックさ
れるとともに、このロックがノブ25の回動操作により
解除されるように構成されている。
【0024】上記凹部6の底面には、図7に示すよう
に、上記脚部材12を折畳み状態からシートクッション
1を支持する支持状態に回動させるとき該脚部材12と
の干渉を避けるように小凹部31が形成され、該小凹部
31は、円弧状の湾曲面31aと該湾曲面31aの最深
部より略垂直上方に延びる垂直面31bとを有してお
り、上記脚部材12は、湾曲面31aの最深部と垂直面
31bとに接して凹部6上に垂直に立つようになってい
る。上記小凹部31には、脚部材12の水平部12aを
ロックする脚部材用ロック手段32が設けられている。
該ロック手段32は、支軸33の回りに回転自在に支持
され、小凹部31の湾曲面31aの最深部から垂直面3
1bに亘って設けられた開口部34から一部が小凹部3
1側に面して配設されたロックプレート35を備えてい
る。該ロックプレート35は、脚部材12が支持状態へ
回動されるとき該脚部材12の水平部12aとの接触に
より該水平部12aから押圧力を受けて上記支軸33の
回りに図で時計方向に回動してフック部35aが水平部
12aに係合するようになっている。また、このとき、
ロックプレート35に形成された切欠部35bに対し、
ばね36の付勢力を受けたノブ37が係合するようにな
っている。上記ノブ37は、凹部6の底面に設けられた
開口部38から一端が突出した状態で支軸39に支持さ
れており、該ノブ38をばね36の付勢力に抗して上記
支軸39回りに図で時計方向に回動させてノブ38とロ
ックプレート35の切欠部35bとの係合を解除する
と、ばね40の付勢力によりロックプレート35が支軸
33の回りに図で反時計方向に回動してフック部35a
と水平部12aとの係合、つまり脚部材12のロック状
態が解除されるように構成されている。
【0025】さらに、上記長脚11と凹部6との連結部
には、図8〜図10に示すように、長脚11が凹部6か
ら起立してシートバック2を支持するとき該長脚11を
起立状態にロックする長脚用ロック手段41が設けられ
ている。該ロック手段41は、長脚11の端部に対向し
て凹部6の底面に形成された小凹部42に出没可能に収
納された係合ノブ43と、該係合ノブ43の下面と小凹
部42の底面との間に縮装され、係合ノブ43を小凹部
42から突出する方向に付勢するばね44と、車体フロ
ア5の凹部6に近接した部位に形成された小凹部45に
出没可能に収納された解除ノブ46と、該解除ノブ46
と上記係合ノブ43とが一体に上下動するように両者を
剛結合するL字状の連結棒47とを備えている。そし
て、長脚11が凹部6の底面に沿って横倒しになってい
るとき上記係合ノブ43は長脚11の端面に当接しつつ
小凹部42に埋没し(図9に示す状態)、長脚11が起
立状態になったとき上記係合ノブ43が小凹部42から
突出して長脚11の端面に形成された切欠部48に嵌入
することで長脚11がロックされるようになっている。
このロック状態のとき解除ノブ46も小凹部45から突
出し、また該解除ノブ46を小凹部45に押し込むと長
脚11のロック状態が解除される。尚、長脚11が起立
状態になったとき該長脚11が車体フロア5の凹部6後
縁に形成されたストッパー部49に当接して後方への傾
倒が規制されるようになっている。
【0026】次に、上記第1実施例の作用・効果につい
て説明する。
【0027】今、図1に仮想線で示すように、車体フロ
ア5の凹部6内に後部座席用のシート装置Aが格納され
ている。すなわち、凹部6の前部に上記シート装置Aの
シートバック2がその裏面を上向きにして格納され、凹
部6の後部に上記シート装置Aのシートクッション1が
その裏面を上向きにして格納されている。また、左右の
長脚11,11は、上記シートバック2及びシートクッ
ション1の側面と凹部6の側壁面との間に横倒しにされ
ているとともに、左右のリンク部材13は、上記シート
クッション1の側面と凹部6の側壁面との間に横倒しに
されている。さらに、左右の脚部材12,12は、シー
トクッション1の裏面上に折畳まれている。この格納状
態では、シートクッション1及びシートバック2の裏面
は、凹部6より後方の車体フロア1と略面一になり、荷
室が凹部6の位置にまで拡大されている。
【0028】そして、このような状態からシート装置A
を使用する場合には、先ず、凹部6の前縁側からシート
バック2を持ち上げ、該シートバック2を左右の長脚1
1,11と共に該長脚11と凹部6との連結部の回りに
立上り方向に回動させて凹部6から略垂直に起立させる
(図2に示す状態)。この起立状態のとき、長脚用ロッ
ク手段41の係合ノブ43が長脚11の切欠部48に係
合して長脚11が起立状態にロックされる。
【0029】しかる後、凹部6の後縁側からシートクッ
ション1を持ち上げ、該シートクッション1を左右のリ
ンク部材13,13と共に該リンク部材13と凹部6と
連結部(ヒンジベース15のカラー部15a)の回りに
立上り方向に回動させて凹部6から略垂直に起立させる
(図3に示す状態)。この起立状態のとき、リンク部材
用ロック手段21のフック部材24の先端部がカム面1
5cの切欠部15dに係合してリンク部材13が起立状
態にロックされる。
【0030】続いて、上記リンク部材13とシートクッ
ション1との連結点を中心としてシートクッション1を
略90度回動させてその表面(座席面)を上向きにす
る。その後、左右の脚部材12,12の各水平部12a
をシークッション1の裏面側から離すように脚部材12
を回動して凹部6の底面上に立てる(図4に示す状
態)。その際、凹部6側の脚部材用ロック手段32にお
いては、上記脚部材12の水平部12aが小凹部31の
開口部34からロックプレート35に接触すると、該ロ
ックプレート35が支軸33回りに時計方向に回動して
フック部35aが水平部12aに係合するとともに、ノ
ブ37がロックプレート35の切欠部35aに係合する
ことにより、脚部材12が凹部6の底面上(小凹部31
上)にロックされる。以上によって、シート装置Aが使
用可能な状態になる。
【0031】この使用可能な状態では、シートクッショ
ン1は、左右一対ずつのリンク部材13と脚部材12,
12とで支持され、上記各リンク部材13は、ロック手
段21により起立状態にロックされているとともに、上
記各脚部材12は、凹部6の底面上にロックされている
ので、シートクッション1が使用中にぐらつくことはな
い。また、長脚11は、ロック手段41により起立状態
にロックされているので、シートバック2の支持を確実
に行うことができる。従って、シート装置A全体が安定
し、座り心地を良好なものとすることができる。
【0032】一方、上記シート装置Aを使用可能な状態
から凹部6に格納するときには、先ず、脚部材用ロック
手段32のノブ37を回動操作して該ロック手段32に
よる脚部材12のロック状態を解除し、該脚部材12を
シートクッション1の裏面側に折畳む。続いて、該シー
トクッション1をリンク部材13との連結点を中心にし
て裏面側を前方に向けるように略90度回動させてシー
トクッション1をリンク部材13と平行に起立させる。
【0033】続いて、リンク部材用ロック手段21のロ
ック解除ノブ25を回動操作して該ロック手段21によ
るリンク部材13のロックを解除した後、上記シートク
ッション1をリンク部材13と共に該リンク部材13と
凹部6との連結点を中心にして後方に傾倒すると、シー
トクッション1が凹部6の後部に裏面を上向きにして格
納されるとともに、リンク部材13が該シートクッショ
ン1の側面と凹部6の側壁との間に格納される。
【0034】続いて、長脚用ロック手段41の解除ノブ
46を小凹部45に押し込んで該ロック手段41による
長脚11のロックを解除した後、シートバック2を長脚
11と共に該長脚1と凹部6との連結点を中心にして前
方に傾倒すると、シートバック2が凹部6の前部にその
裏面を上向きにして格納されるとともに、長脚11が該
シートバック2の側面と凹部6の側壁との間に格納され
る。以上によって、シート装置Aが凹部6内に格納さ
れ、荷室空間が広く拡大される。
【0035】このように、車体フロア5に形成した凹部
6の面積内でシート装置Aの使用及び格納を行うことが
でき、車室スペースの自由度を高めることができる。し
かも、その操作を簡単に行うことができ、使い勝手が良
好なものである。また、上記凹部6の深さは、シートク
ッション1又はシートバック2の厚みに対応すれば足
り、比較的浅くすることができるので、車高の増大等を
招くという不具合もなく、実施化を図る上で非常に有利
なものである。
【0036】図11〜図13は本発明の第2実施例に係
わる自動車のシート装置Dを示し、このシート装置D
は、第1実施例におけるシート装置Aと同様に、シート
クッション51とシートバック52とを有するベンチ式
のものであり、不使用時には車体フロア55に形成され
た凹部56の前部にシートバック52が、後部にシート
クッション51がそれぞれ裏面を上向きにして格納され
るようになっている。また、シート装置Dの使用状態に
おける上記シートバック52は、第1実施例の場合と同
じく、長脚61により支持されており、第1実施例の場
合と異なる点は、シート装置Dの使用状態におけるシー
トクッション51の支持構造である。
【0037】すなわち、上記シートクッション51の左
右両側面にはそれぞれ第1突起部63と第2突起部64
とが設けられている。上記第1突起部63は、シートク
ッション51の側面の前後方向中間部に固定されてい
る。また、上記第2突起部64は、図14に示すよう
に、シートクッション51の側面の前後方向端部(格納
状態での前端部)に出没自在に設けられた棒状の部材か
らなり、この部材64の基端部は、シートクッション5
1の裏面に設けられた操作ダイヤル65に連結杆66を
介して連結され、該操作ダイヤル65を回動させること
によりシートクッション51の左右両側の第2突起部6
4,64が共に突出状態又は埋没状態に切換えられるよ
うになっている。
【0038】一方、車体側面67には、シートクッショ
ン51の凹部56での格納状態で上記突出状態の第2突
起部64が嵌合する第1の嵌合穴68と、該嵌合穴68
に第2突起部64が嵌合したまま該第2突起部64を中
心にしてシートクッション51を凹部56での格納状態
からシート使用状態での高さ位置にまで回動させる際上
記第1突起部63と係合しつつシートクッション51を
ガイドする円弧状のガイド溝69と、シート使用状態で
上記第2突起部64が嵌合する第2の嵌合穴70とが形
成されている。そして、シート使用状態では上記第1突
起部63がガイド溝69の上端に係合し、上記第2突起
部64が第2の嵌合穴70に嵌合することにより、シー
トクッション51がその左右両側で各々上記第1及び第
2突起部63,64を介して車体側面67に支持される
ようになっている。尚、第2の嵌合穴70は、請求項2
記載の発明における係合部に相当する。
【0039】上記車体側部67には、図15及び図16
に示すように、ガイド溝69の上端に第1突起部63を
係合した状態にロックする突起部用ロック手段71が設
けられている。該ロック手段71は、支軸72の回りに
回転自在に支持され、ガイド溝69の上端壁に設けられ
た開口部73から一部がガイド溝69側に面して配設さ
れたロックプレート74を備えている。該ロックプレー
ト74は、第1突起部63がガイド溝69の上端側へ移
動するとき該第1突起部63との接触により上記支軸7
2の回りに図15で反時計方向に回動してフック部74
aが第1突起部63に係合するようになっている。ま
た、このとき、ロックプレート74に形成された切欠部
74bに対し、ばね75の付勢力を受けたロック解除ノ
ブ76が係合するようになっている。上記ノブ76は、
図17にも示すように、車体側面67に設けられた操作
パネル部77の開口77aから突出する操作ハンドル部
76aを有し、該ハンドル部76aを持ってノブ76を
ばね75の付勢力に抗して支軸78の回りに図で反時計
方向に回動させてノブ76とロックプレート74の切欠
部74bとの係合を解除すると、ばね79の付勢力によ
りロックプレート74が支軸72の回りに図で時計方向
に回動してフック部74aと第1突起部63との係合、
つまり第1突起部63のロック状態が解除されるように
構成されている。
【0040】尚、長脚61と凹部56との連結部には、
第1実施例の場合と同様に、長脚61が凹部56から起
立してシートバック52を支持するとき該長脚61を起
立状態にロックする長脚用ロック手段41(図8〜図1
0参照)が設けられている。
【0041】次に、上記第2実施例の作用・効果につい
て説明する。
【0042】今、図11に示すように、車体フロア55
の凹部56の前部にシートバック52がその裏面を上向
きにして格納され、凹部56の後部にシートクッション
51がその裏面を上向きにして格納されている。また、
左右の長脚61,61は、上記シートバック52及びシ
ートクッション51の側面と凹部56の側壁との間に横
倒しになっている。この格納状態では、シートクッショ
ン51及びシートバック52の裏面は車体フロア1と略
面一になり、荷室が凹部56の位置にまで拡大されてい
る。
【0043】そして、このような状態からシート装置D
を使用する場合には、先ず、凹部56の前縁側からシー
トバック52を持ち上げ、該シートバック52を左右の
長脚61,61と共に該長脚61と凹部56との連結部
の回りに立上り方向に回動させて凹部56から略垂直に
起立させる(図12に示す状態)。この起立状態のと
き、長脚61は長脚用ロック手段41により起立状態に
ロックされる。
【0044】しかる後、凹部56の後縁側からシートク
ッション51を持ち上げ、該シートクッション51を第
2突起部64及びこれと嵌合する車体側面67の第1の
嵌合穴68を中心にして裏面側を前方に向けるように略
90度回動させて凹部56から略垂直に起立させる(図
13に示す状態)。この際、シートクッション51の第
1突起部63が車体側面67のガイド溝69に沿って移
動することにより、シートクッション51の回動がガイ
ドされるので、その操作が円滑に行われる。また、上記
第1突起部63がガイド溝69の上端に達すると、該第
1突起部63が突起部用ロック手段71のロックプレー
ト74に接触し、該ロックプレート74が支軸72回り
に反時計方向に回動してフック部74aが第1突起部6
3に係合するとともに、ノブ76がロックプレート74
の切欠部74bに係合することにより、第1突起部63
がガイド溝69の上端にロックされる。
【0045】続いて、シートバック52裏面の操作ダイ
ヤル65を回動操作してシートバック52の左右両側面
から各々突出する第2突起部64をシートバック52に
埋没させ、該第2突起部64と上記第1の嵌合穴68と
の嵌合状態を解除する。しかる後、シートバック52を
上記第1突起部63及びこれと係合する上記ガイド溝6
9の上端を中心にして略90度回動させてその表面(座
席面)を上向きにし、この状態で、上記操作ダイヤル6
5を逆方向に回動操作して第2突起部64をシートバッ
ク52の側面から突出させかつ車体側面67の第2の嵌
合穴70に嵌合させる。以上によって、シート装置Aが
使用可能な状態になる。
【0046】この使用可能な状態では、シートクッショ
ン51は、その左右両側で各々前後に所定距離離れた二
つの突起部63,64を介して車体側面67に支持され
ているので、シートクッション1が使用中にぐらつくこ
とはない。また、長脚61は、ロック手段41により起
立状態にロックされているので、シートバック2の支持
を確実に行うことができる。従って、シート装置D全体
が安定し、座り心地を良好なものとすることができる。
【0047】一方、上記シート装置Dを使用可能な状態
から凹部56に格納するときには、上記の使用可能な状
態にするための操作手順と逆の手順を取ることによっ
て、凹部56の前部にシートバック52を、後部にシー
トクッション51をそれぞれ裏面を上向きにして格納す
ることができる。但し、シートクッション51が、図1
3に示すように凹部56から略垂直に起立した状態か
ら、該シートクッション51を第2突起部64及びこれ
と嵌合する車体側面67の第1の嵌合穴68を中心にし
て凹部56の後部に傾倒するに先立って、突起部用ロッ
ク手段71のノブ76の操作ハンドル部76を持って該
ノブ76を回動操作して、該ロック手段71による第1
突起部63のロック状態を解除する必要がある。
【0048】図18〜図22は本発明の第3実施例に係
わる自動車のシート装置Eを示し、このシート装置E
は、後部座席として、車室内の前部座席Bの後方に設け
られるシングルシートであって、シートクッション81
とシートバック82とを有している。
【0049】一方、上記シート装置Eが設置される個所
の車体フロア85には略矩形状の凹部86が形成されて
おり、シート装置Eの不使用時には該凹部86の前部に
上記シートクッション81がその裏面を上向きにして格
納され、凹部86の後部に上記シートバック82がその
裏面を上向きにして格納されるようになっている。この
シート装置Eの格納状態では、シートクッション81及
びシートバック82の裏面は、凹部86より後方の車体
フロア85と略面一になり、シート装置E後方の荷室が
凹部86の位置にまで車体前方に拡大される。
【0050】上記シートバック82は縦方向の長さが長
く設定されており、シート装置Eの使用状態では該シー
トバック82は後方に若干傾きかつ下端が凹部86の底
面に接触しており、シートバック82の上部は左右一対
の長脚91,91により支持されている。上記各長脚9
1の一端はシートバック82の側面上端部に、他端は凹
部86の後部にそれぞれ回転自在に連結されており、こ
の長脚91は、前方に傾斜した状態でシートバック82
の上部を支持するようになっている。
【0051】また、シート装置Eの使用状態における上
記シートクッション81の前部は左右一対のリンク部材
92,92により支持され、後部は上記シートバック8
2の下部に形成された段部82a上に載置して支持され
ている。上記各リンク部材92の一端は上記シートクッ
ション81の側面中間部に、他端は上記凹部86の中間
部にそれぞれ回転可能に連結されている。上記リンク部
材92が凹部86から略垂直に起立しているとき凹部8
6の底面からリンク部材92とシートクッション81と
の連結点までの高さ寸法は、上記連結点からシートクッ
ション81の前端までの長さよりも大きく設定されてい
て、シートクッション81がリンク部材92との連結点
を中心にして上下逆に反転可能に設けられている。
【0052】尚、リンク部材92には、第1実施例の場
合と同様に、該リンク部材92が凹部86から起立した
とき該リンク部材92を起立状態にロックするリンク部
材用ロック手段21(図5及び図6参照)が設けられお
り、また、長脚91と凹部86との連結部には、長脚9
1が凹部86から起立したとき該長脚91を起立状態に
ロックする長脚用ロック手段41(図8〜図10参照)
が設けられている。
【0053】次に、上記第3実施例の作用・効果につい
て説明する。
【0054】今、図18に仮想線で示すように、車体フ
ロア85の凹部86の前部にシートクッション81がそ
の裏面を上向きにして格納され、凹部86の後部にシー
トバック82がその裏面を上向きにして格納されてい
る。また、左右の長脚91,91は、上記シートバック
82の側面と凹部86の側壁との間に横倒しになってい
る。この格納状態では、シートクッション81及びシー
トバック82の裏面は車体フロア85と略面一になり、
荷室が凹部86の位置にまで拡大されている。
【0055】そして、このような状態からシート装置E
を使用する場合には、先ず、シートバック82を左右の
長脚91,91と重ね合わせた状態のまま該長脚91と
凹部86との連結点を中心にして略90度回動させて凹
部86から略垂直に起立させる(図19に示す状態)。
続いて、シートバック82と長脚91とをそれらの連結
点回りに開脚方向に相対回動させ、シートバック82の
下端を凹部86の底面に当接させて該シートバック82
を若干後方に傾けるとともに、長脚91を若干前方に傾
ける(図20に示す状態)。尚、本実施例の場合、長脚
用ロック手段41では、長脚91を最初に垂直に起立さ
せたときにはロックがかからず、その後長脚91を若干
前方に傾けたときにロックがかかるように操作する。ま
た、シートバック82と長脚91との連結部には、両者
を所定角に開脚したときその状態をロックするロック手
段(図示せず)が設けられている。
【0056】しかる後、凹部86の前縁側からシートク
ッション81を持ち上げ、該シートクッション81をリ
ンク部材92と共に該リンク部材92と凹部86との連
結点を中心にして略90度回動させて凹部86から略垂
直に起立させる(図21に示す状態)。このとき、上記
リンク部材92は、ロック手段21により起立状態にロ
ックされる。
【0057】続いて、上記シートクッション81をリン
ク部材92との連結点を中心にして表面(座席面)を上
向きにするように略90度回動させて該シートクッショ
ン81の後部を上記シートバック82の段部82a上に
載置する。以上によって、シート装置Eが使用可能な状
態になる。
【0058】この使用可能な状態では、シートバック8
2の下端は凹部86の底面に接触し、上部は、各々ロッ
ク手段41により起立状態にロックされた左右一対の長
脚91,91で支持されているので、該シートバック8
2が使用中にぐらつくことはない。また、シートクッシ
ョン81は、その後部が上記シートバック82の段部8
2a上に載置されて支持されているとともに、各々ロッ
ク手段21により起立状態にロックされた左右一対のリ
ンク部材92,92で支持されているので、該シートク
ッション81が使用中にぐらつくこともない。従って、
シート装置E全体が安定し、座り心地を良好なものとす
ることができる。
【0059】一方、上記シート装置Eを使用可能な状態
から凹部86に格納するときには、上記の使用可能な状
態にするための操作手順と逆の手順を取ることによっ
て、凹部86の前部にシートクッション81を、後部に
シートバック82をそれぞれ裏面を上向きにして格納す
ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上の如く、請求項1〜3記載の発明に
おける自動車のシート装置によれば、シートの不使用時
に車体フロアに形成した凹部に、シートバックとシート
クッションとを前後に並べかつ各々裏面を上向きにして
格納することができるので、車室空間を充分に拡大する
ことができる。しかも、上記凹部の深さは、シートクッ
ション又はシートバックの厚みに対応すれば足り、比較
的浅くすることができるので、車高の増大を招くことは
ない。また、シートの使用及び格納のための操作を簡単
に行うことができる。
【0061】請求項4記載の発明によれば、シート使用
時にシートを支持する部材である長脚及びリンク部材が
共に凹部から起立した状態にロックされるので、シート
装置のぐらつくを確実に防止することができ、その安定
性を高めることができるという効果を有する。
【0062】また、請求項5記載の発明によれば、シー
ト使用時にシートバックを支持する部材である長脚が凹
部から起立した状態にロックされるので、シートバック
のぐらつくを確実に防止することができ、シート装置の
安定性を高めることができるという効果を有する。
【0063】さらい、請求項6記載の発明によれば、シ
ートクッションの側面から突出して車体側面の係合部に
係合する第2突起部が、シートクッションの側面に出没
自在に設けられているため、上記係合及びその解除を容
易に行うことができ、シートの格納及び使用のための操
作をより簡易化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係わるシート装置の車室
内での配置状態を示す側面図である。
【図2】同シート装置の格納状態から使用状態にする際
の動作途中の一つの状態を示す斜視図である。
【図3】同じく動作途中の他の状態を示す斜視図であ
る。
【図4】シート装置の使用状態を示す斜視図である。
【図5】リンク部材の横倒状態を示す斜視図である。
【図6】リンク部材の起立状態を示す斜視図である。
【図7】脚部材用ロック手段の構成を示す断面図であ
る。
【図8】長脚用ロック手段のロック状態を示す断面図で
ある。
【図9】同ロック手段の非ロック状態を示す断面図であ
る。
【図10】図9のX−X線における断面図である。
【図11】本発明の第2実施例に係わるシート装置の格
納状態を示す斜視図である。
【図12】同シート装置の格納状態から使用状態にする
際の動作途中の一つの状態を示す斜視図である。
【図13】同じく動作途中の他の状態を示す斜視図であ
る。
【図14】第2突起部の操作機構を示す構成図である。
【図15】突起部用ロック手段の構成を示す構成図であ
る。
【図16】図15のY−Y線における断面図である。
【図17】操作パネル部の斜視図である。
【図18】本発明の第3実施例を示す図1相当図であ
る。
【図19】シート装置の格納状態から使用状態にする際
の動作途中の一つの状態を示す斜視図である。
【図20】同じく動作途中の他の状態を示す斜視図であ
る。
【図21】同じく動作途中の別の他の状態を示す斜視図
である。
【図22】シート装置の使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,51,81 シートクッション 2,52,82 シートバック 5,55,85 車体フロア 6,56,86 凹部 11,61,91 長脚 13,92 リンク部材 21 リンク部材用ロック手段 41 長脚用ロック手段 63 第1突起部 64 第2突起部 67 車体側面 69 ガイド溝 70 嵌合穴(係合部) 82a 段部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フロアに凹部が形成され、該凹部の
    前部にシートバックが、後部にシートクッションがそれ
    ぞれ裏面を上向きにして格納される自動車のシート装置
    であって、 シート使用状態における上記シートバックは、左右一対
    の長脚により支持され、該各長脚の一端はシートバック
    の側面下部に固定され、他端は上記凹部の後部に回転自
    在に連結されており、 シート使用状態における上記シートクッションは、脚部
    材と左右一対のリンク部材とで支持されており、上記脚
    部材は、シートクッションに折畳み自在に設けられてお
    り、 上記各リンク部材の一端は上記シートクッションの側面
    中間部に、他端は上記凹部の中間部にそれぞれ回転可能
    に連結されているとともに、該各リンク部材が凹部から
    起立した状態で上記シートクッションがリンク部材との
    連結点を中心にして上下逆に反転可能に設けられている
    ことを特徴とする自動車のシート装置。
  2. 【請求項2】 車体フロアに凹部が形成され、該凹部の
    前部にシートバックが、後部にシートクッションがそれ
    ぞれ裏面を上向きにして格納される自動車のシート装置
    であって、 シート使用状態における上記シートバックは、左右一対
    の長脚により支持され、該各長脚の一端はシートバック
    の側面下部に固定され、他端は上記凹部の後部に回転自
    在に連結されており、 上記シートクッションの左右両側面にはそれぞれ第1突
    起部と第2突起部とが前後に所定距離離れて設けられて
    いる一方、 車体側面には、上記シートクッションを凹部に格納され
    た状態とシート使用状態との間で移動する際上記第1突
    起部と係合しつつシートクッションの移動をガイドする
    ガイド溝と、シート使用状態で上記第2突起部が係合す
    る係合部とが形成されており、 上記シートクッションは、シート使用状態では上記第1
    及び第2突起部を介して車体側面に支持されていること
    を特徴とする自動車のシート装置。
  3. 【請求項3】 車体フロアに凹部が形成され、該凹部の
    前部にシートクッションが、後部にシートバックがそれ
    ぞれ裏面を上向きにして格納される自動車のシート装置
    であって、 シート使用状態における上記シートバックの下端は凹部
    の底面に接触し、上部は左右一対の長脚により支持され
    ており、該各長脚の一端はシートバックの側面に、他端
    は凹部の後部にそれぞれ回転自在に連結されており、 シート使用状態における上記シートクッションの前部は
    左右一対のリンク部材により支持され、後部は上記シー
    トバックの下部に形成された段部上に載置して支持され
    ており、 上記各リンク部材の一端は上記シートクッションの側面
    中間部に、他端は上記凹部の中間部にそれぞれ回転可能
    に連結されているとともに、該各リンク部材が凹部から
    起立した状態で上記シートクッションがリンク部材との
    連結点を中心にして上下逆に反転可能に設けられている
    ことを特徴とする自動車のシート装置。
  4. 【請求項4】 上記長脚が凹部から起立してシートバッ
    クを支持するとき該長脚を起立状態にロックする長脚用
    ロック手段と、上記リンク部材が凹部から起立したとき
    該リンク部材を起立状態にロックするリンク部材用ロッ
    ク手段とを備えた請求項1又は3記載の自動車のシート
    装置。
  5. 【請求項5】 上記長脚が凹部から起立してシートバッ
    クを支持するとき該長脚を起立状態にロックする長脚用
    ロック手段を備えた請求項2記載の自動車のシート装
    置。
  6. 【請求項6】 上記第2突起部は、シートクッションの
    側面から出没自在に設けられ、その切換えがマニュアル
    操作で行われる構成になっている請求項2記載の自動車
    のシート装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1905641A1 (en) * 2006-09-27 2008-04-02 C.R.F. Societa Consortile per Azioni Configurable vehicle seat
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