JP6167973B2 - 乗物用シートのテーブル - Google Patents

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Description

本発明は、自動車、飛行機、船、電車等の乗物に搭載されるシートに関し、特に、シートに設置される展開、格納自在のテーブルに関する。
下記特許文献1に開示された乗物用シートのテーブルでは、テーブルを展開状態に支持するロッドは、一端が乗物用シートの背面上に回動自在に結合され、他端がテーブル裏面に摺動自在に結合されている。ロッドの他端をテーブル裏面に回動自在にするため、テーブル裏面にはレールが設けられている。このレールを構成する部材はテーブル裏面側に突出して設けられている。しかも、レールを構成する部材はテーブルの回動の外周側端に近接して設けられている。
特開2010−36687号公報
そのため、従来のテーブルでは、テーブルの展開状態において、テーブル裏面のレールがテーブルを展開する人の視野内に入り、見栄えが悪い問題がある。
このような問題に鑑み本発明の課題は、レールを構成する部材をテーブルの回動の外周側端から離れた回動中心側へ設けることにより、テーブルの展開状態において、テーブル裏面のレールがテーブルを展開する人の視野内に入らないようにして、見栄えを良くすることにある。
第1発明は、所定広さを有する板材を、その一端縁側を回動中心としてシート壁面等の固定部材に回動自在に結合されたテーブルと、該テーブルを展開状態に支持するため、前記テーブルを前記固定部材に対して支えるように前記テーブル及び前記固定部材の間に配置され、基端部が前記固定部材に対して前記テーブルの回動中心からは下方向に離間した位置で回動自在に結合され、先端部が前記テーブル裏面に対して摺動自在に結合されたロッドと、前記ロッドの先端部と係合するように前記テーブル裏面に設けられ、前記ロッドの先端部の摺動軌跡を規制するレールとを備え、前記ロッドの先端部に、前記テーブルの回動中心側と回動外周側とに分けて第1部位と第2部位とを設け、前記テーブルの回動中心側に位置する第1部位は前記レールに係合させ、前記テーブルの回動外周側に位置する第2部位は前記テーブル裏面の支持部材に当接させた乗物用シートのテーブルである。
第1発明によれば、ロッドにおいてテーブルの回動中心側に位置する第1部位をレールに係合させたため、レール全体をテーブルの回動中心に近い側に配置することができ、テーブルの展開状態において、テーブル裏面のレールがテーブルを展開する人の視野内に入らないようにして、見栄えを良くすることができる。しかも、ロッドにおいてテーブルの回動外周側に位置する第2部位をテーブル裏面の支持部材に当接させたため、レール全体をテーブルの回動中心に近い側に配置したにも係わらず、テーブル上からの荷重を受ける際のモーメントアームを長く保つことができる。従って、テーブルの支持荷重を犠牲にすることはない。
第2発明は、上記第1発明において、前記テーブルの展開状態において前記ロッドの第2部位を前記テーブル裏面の支持部材に当接した状態に維持して前記ロッドの回動をロックするロック部材と、前記レールを、該レールの案内方向へ移動可能とし、その移動に伴って前記ロッドの第1部位を移動させて前記第2部位の前記当接状態を解除して、前記ロック部材のロック状態を解除するロック解除部材とを備え、前記レールの回動外周側端には前記レールを移動させて前記ロック解除部材を作動させるロック解除ノブが設けられている乗物用シートのテーブルである。
第2発明によれば、レールの回動外周側端にロック解除ノブが設けられているため、ロック解除ノブによってレールを隠すようにされ、レールがテーブルを展開する人の視野内に入らないようにすることができ、見栄えを良くすることができる。しかも、ロック解除ノブとレールは一体に動くため、ロック解除ノブがテーブルの回動中心側へ押し込まれるときはレールも同期して同方向に移動する。そのため、ロック解除ノブの操作に係わらず、常時、レールがテーブルを展開する人の視野内に露出することはない。
この場合、ロック解除部材は、ロック解除ノブが押圧操作されてレールがテーブルの回動中心側に移動してロック部材のロック状態が解除されるようにロッドの第1部位を移動させる構成としても良いし、反対に、ロック解除ノブが引張操作されてレールがテーブルの回動外周側に移動してロック部材のロック状態が解除されるようにロッドの第1部位を移動させる構成としても良い。
本発明の一実施形態の斜視図である。 格納状態のテーブル裏面の斜視図である。 格納状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の組付け構造を表す分解斜視図である。 ロック機構の組付け構造の分解斜視図である。 展開状態のテーブル裏面の斜視図である。 図7のVIII−VIII線で切断して示す断面図である。 テーブルの展開状態・格納状態及び途中状態を表した断面図である。 展開状態のテーブルの使用者からの見え方を説明する説明図である。
各図は、本発明の一実施形態を示す。この実施形態では、車両用シート10におけるシートバック20の背面に展開、格納自在のテーブル40を設けたものである。各図中、矢印によりテーブル40が車両用シート10とともに車両に取り付けられたときの車両の各方向を示している。以下の説明において、方向に関する記述は、この方向を基準として行うものとする。
図1には、テーブル40が取り付けられた車両用シート10の概略構成が示されている。車両用シート10は、背凭れとなるシートバック20と、着座部となるシートクッション30とを有し、シートバック20の背面部に、後部側シート(不図示)の着座者の使用に供される板状のテーブル40が配設されている。
テーブル40は、ベース板50(本発明における固定部材に相当する)を介してシートバック20の背面部に起倒回動可能にヒンジ結合されている。その回動運動によって、シートバック20の背面部に対面状となるように畳み込まれた格納状態(図示仮想線状態)と、この格納状態からほぼ水平となる位置まで起こし上げられた展開状態(図示実線状態)との間を移動できるようになっている。なお、テーブル40は展開状態では水平状態とされるが、シート10においてシートバック20はシートクッション30に対してリクライニング角度(傾斜角度)を自在に調整されるため、展開状態のテーブル40の水平状態も水平線に対してリクライニング角度に応じて変動することになる。
ベース板50は、図2及び図3に示すように、樹脂の一体成形によって形成されており、その裏面部には、格子状に連なった形状の補強リブ51が広い領域にわたって形成されている。これにより、ベース板50は、全体としての曲げやねじりに対する剛性および強度が高められている。このベース板50の一端側の2箇所には、ベース板50に対してテーブル40を回動可能にヒンジ連結するためのヒンジ軸52が設けられている。このヒンジ軸52は、図3に示されるように、後述するテーブル40の裏面一端部である後端部に形成された2箇所の凹状の掛部41に嵌め込まれて掛着されることにより、各掛部41に対して回動可能にヒンジ連結されるようになっている。
ベース板50の裏面部には、図3に示すように、後述するロッド60の上端側の2箇所の掛部63を掛け入れるための2箇所の掛孔53が形成されている。これらの掛孔53には、Ω字状に折り曲げられたロッド60の左右の掛部63が、金属製のプレート54に支持されながら挿入される。プレート54の本体54aには断面がV字状の曲げ起こし部54bと3つの取付用の孔54c,54d,54eが設けられている。ロッド60の2箇所の掛部63をそれぞれプレート54の本体54aと曲げ起こし部54bの間に係止した状態で、プレート54の取付用の孔54c,54d,54eをベース板50裏面の突起部55c,55d,55eにそれぞれ合わせて挿入する。次に突起部55cを熱を加えて溶かしてかしめる(熱溶着する)。これによって、各掛部63をベース板50に対し回動可能に軸支した状態にできる。各掛部63は本発明における基端部に相当する。
ベース板50は、図3に示すように、その4箇所の突起部55d,55e(各2箇所ずつ)の中央にビス孔が貫通して形成されている。図1に示すように、このビス孔を利用してシートバック20の背面部に対してビス(不図示)により締め付けられて固定されている。これにより、ベース板50は、図1及び図7に示すように、テーブル40を各ヒンジ軸52のまわりに起倒回動可能に支持し、かつ、ロッド60を掛孔53のまわりに起倒回動可能に支持した状態となってシートバック20の背面部に組み付けられている。
ロッド60は、ワイヤをΩ字状に折り曲げて形成した部材である。図3に示すように、ベース板50に対して回動可能に取付けられる左右方向に延びる掛部63と、そのテーブル中央側端部から曲折しながら下方向に延びる腕部64と、両腕部64の下端部からテーブル中央に向かって延びる被支持部62(本発明における第2部位に相当)と、被支持部62の端部同士を繋ぐ摺動部61(本発明における第1部位に相当)と、から構成される。両被支持部62は、掛部63と平行で、掛部63から最も離間して回動外周側に配設されている。摺動部61も掛部63と平行で、両被支持部62よりやや掛部63に近い回動中心側の位置に配設されている。後述のように摺動部61はレール70のガイド孔71によって摺動可能に保持されている。また、両被支持部62は、テーブル40の展開状態において支持部材80に押し当てられて支持される。摺動部61及び両被支持部62は、両者を合わせて本発明における先端部に相当する。
テーブル40は、図4に示すように、樹脂の一体成形によって形成されており、その裏面部には、格子状に連なった形状の補強リブ42が広い領域にわたって形成されている。これにより、テーブル40は、全体としての曲げやねじりに対する剛性および強度が高められている。
テーブル40の裏面40b中央部には、ロッド60の摺動部61をスライド可能にリンク連結させることのできるレール70が設けられている。このレール70は、平面視で略矩形状の部材で、長手方向の中央断面において長手方向に延び、短手方向に貫通してロッド60の摺動部61をスライド可能に保持するガイド孔71を備える。ガイド孔71は、図8に示すように、レール70の長手方向の中央断面において回動外周側の一端から底面71dに平行に延びる平行部71aと、平行部71aの端部から底面71dに近接しつつ延びる傾斜部71bと、傾斜部71bの端部からガイド孔71の他の端部まで底面71dに平行に延びる端末部71cを有する。図5に示すように、レール70のガイド孔71の一端側の端部(後端部)にはテーブル40の後端部中央に設けられた操作部通し孔43を通してテーブル40の後端部中央に突出させる操作部72(本発明におけるロック解除ノブに相当)が設けられている。また、テーブル40の裏面40b中央部に設けられた案内部44とテーブル40の裏面40bとの間にはさまれて、テーブル40に対して、テーブル40の前後方向に摺動可能に保持される被案内部73がレール70の前端部近傍に底面71dの延長面に接して一対設けられている。また、レール70の操作部72の左右方向両端には外側に張り出してバネ受け部74が底面71dの延長面に接して一対設けられている。操作部72を操作部通し孔43に通すとともに、被案内部73を案内部44とテーブル40の裏面40bとの間に位置させて、レール70をテーブル40の裏面40bに対して前後方向に摺動可能に取付けたとき、テーブル40の裏面40bに設けられた一対の立ち壁部45とバネ受け部74との間に一対のバネ75が配設される。このバネ75が立ち壁部45とバネ受け部74との間を引き離す方向に力を加えることによって、レール70はテーブル40に対し後方向に付勢され、操作部72はテーブル40の外側に向かって付勢されながらその動きがテーブル40の操作部通し孔43外周によって止められている。このレール70の状態が、図8に示すように、テーブル40の展開状態における状態である。このとき、ロッド60の摺動部61は、端末部71cに上下2点で当接して上下不動に支持される。係る支持状態は、図8のとおりガイド孔71の端末部71cに位置して、ヒンジ軸52に垂直で、かつテーブル40の裏面40bに垂直な面で切断した断面においてよく示されている。従って、端末部71cは本発明におけるロック部材を構成している。また、傾斜部71bは本発明におけるロック解除部材を構成し、操作部72は本発明におけるロック解除ノブを構成している。
テーブル40の裏面40bにおいて、図4及び図5に示すように、レール70の左右両側部には、テーブル40の展開状態においてロッド60の被支持部62を前方向に押圧支持する支持部材80が2個設けられている。支持部材80は、略直方体状の部材で、テーブル40の裏面40bに対して前後方向に摺動可能に取付けられている。支持部材80の前後方向のテーブル40の裏面40bに垂直な断面は、図8に示すように、ロッド60の被支持部62に当接する面が下後方に向かってわずかに傾く傾斜面81として形成されている。この傾斜面81の傾きは、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されたとき、すなわち、レール70が前方に摺動したときに、ロッド60の被支持部62が支持部材80の傾斜面81から離れ易くするためのものである。図8に示すように、ロッド60の被支持部62が、レール70の端末部71cからロッド60の摺動部61を通して印加されるバネ75の付勢力で、支持部材80の傾斜面81に押圧され当接している状態が、テーブル40の展開状態である。このとき、ロッド60の被支持部62は、傾斜面81に1点で当接して前後不動に支持される。係る支持状態は、図8のとおりヒンジ軸52に垂直で、かつテーブル40の裏面40bに垂直な面で切断した断面においてよく示されている。また、支持部材80は、傾斜面81と反対側の後面部82をバネ83により前方に向けて押圧されている。バネ83は、後面部82と、テーブル40の裏面40bに設けられた一対の立ち壁部45のバネ75と反対側の面との間に配設されており、バネ75に比べてよりバネ定数の高いものとされている。したがって、通常のレール70の摺動操作によるテーブル40の展開状態へのロック、アンロックの切り換え動作においてはほとんど伸縮せず、支持部材80をほぼ不動状態に支持している。展開状態におけるテーブル40の表面側に不用意に手をつく等して比較的強い力が印加されたとき、ロッド60の被支持部62を介して支持部材80には強い押圧力が加えられる。このとき、バネ83は縮んで支持部材80の後方向への摺動を許容する。これによって、レール70、テーブル40、ベース板50等が破損するのを防止できる。
図8に示すテーブル40の展開状態において、レール70の操作部72を前方向に押すことによってレール70は、バネ75の付勢力に打ち勝ちながら前方へ、テーブル40の裏面40bに沿って摺動する。このとき、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71の端末部71cから傾斜部71bに変位して上下方向の支持が解除される。また同時に、ロッド60の摺動部61を通して印加されるバネ75の付勢力が、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されるので、被支持部62は支持部材80の傾斜面81から離れる。こののち、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71を傾斜部71bから平行部71aにかけて摺動しつつ、ベース板50に対し掛部63を中心に回動する。そして、格納状態において、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71の平行部71aの端部に位置する。
図3に示すように、テーブル40の裏面40bには、さらに、カップホルダ90が倒伏可能に取付けられている。カップホルダ90に設けられた2つの回動軸91を、テーブル40の裏面40bに設けられた2つの係止部46に嵌め込むことによって取付けられる。カップホルダ90を回動させてテーブル40の裏面40bから起こし上げたとき、カップ支持部92とテーブル40の開口部40dとの間でカップが保持できるようになっている。図4に示すように、テーブル40の裏面40bには、補強リブ42が形成された部分を覆い隠す蓋部材49a、49bが振動溶着によって取付けられている。これによって、テーブル40の裏面側の見栄えが良く保たれる。カップホルダ90を畳み込むと格納状態となり、蓋部材49a、49bと面一の状態となって、テーブル40をシートバック20の背面部に対して格納状態としたときじゃまにならないようになっている。さらにテーブル40の左右両端部には買い物袋等を引っ掛けて保持することができる引っ掛け部40cが2箇所に設けられている。
図3に示すように、テーブル40の裏面40b中央の上方部に設けられた係止部47には、テーブル40を格納状態に回動移動させたときに、ロッド60の腕部64を弾性的に掛着させてその回動運動を規制した状態に保持することのできるロック機構100が組み付けられている。このロック機構100は、テーブル40の裏面40b中央部に互いに向かい合うようにして突出形成された樹脂製の2枚のガイド壁48の間の位置に配置されており、各ガイド壁48に向かって張り出す樹脂製の爪部101を有して構成されている。
図6に示すように、ロック機構100は、その本体となるケース部102が、樹脂の一体成形によって形成されており、その内部が中空となって上部と両側部とが連通して開口した形状となって形成されている。そして、このケース部102には、その両側部の開口部分に、それぞれ爪部101が差し込まれた状態となって組み付けられている。これら爪部101は、互いの間に圧縮バネ103が設けられて掛着されることにより、圧縮バネ103を介して互いに弾性的に連結された構成となっている。
ロック機構100の設置によって、ロック機構100と各ガイド壁48との間には、それぞれロッド60の腕部64を受け入れることができる受け入れ口が形成されている。そして、これらの受け入れ口内にロック機構100の各爪部101が弾性的に支えられた状態となって保持されている。ロッド60の腕部64が受け入れ口に押し入れられると、上側傾斜面101aが押圧されて、各爪部101は互いに接近する方向に移動してロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接するまでの動きを許容する。ロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接したとき、各爪部101は元の受け入れ口内に弾性的に支えられた状態に戻り、ロッド60の腕部64を下側傾斜面101bによって支持する。この状態が、テーブル40の格納状態となる。テーブル40を格納状態から展開状態に回動動作させるときは、ロック機構100の各爪部101は上記の逆の動作を行う。
以上のように構成される実施形態は、以下のような作用効果を奏する。テーブル40の展開状態(図1の実線状態及び図9の(A))では、ロッド60の摺動部61はレール70のガイド孔71の端末部71cに位置する。このとき、ベース板50に対して回動可能に支持されたロッド60は、テーブル40側において、摺動部61がレール70の端末部71cに上下不動に支持され、被支持部62が支持部材80の傾斜面81に押圧されて左右不動に支持される。これによって、テーブル40は、ロッド60によってベース板50に対して回動不能に支持される。この状態でテーブル40の上面はテーブルとして展開可能となる。このとき、ロッド60は通常の展開状態では不用意な折り畳み動作が生じない強度でテーブル40に対して支持されているので、誤って手をついたりする程度では折り畳まれることはない。しかし、テーブル40が破損する程度の力が印加された場合には、ロッド60の被支持部62を支持する支持部材80がバネ83を圧縮して摺動しロッド60を開放するように構成されている。これによって、テーブル40の破損が防止できる。
また、ロッド60においてテーブル40の回動中心側に位置する摺動部61をレール70に係合させたため、レール70全体をテーブル40の回動中心に近い側に配置することができ、テーブル40の展開状態において、テーブル40下面のレール70がテーブル40を使用する人の視野内に入らないようにして、見栄えを良くすることができる。図10(A)、(B)では、テーブル40を使用する人の視線L1、L2を一点鎖線にて示している。(A)はテーブル40使用者がテーブル40の近くにいる場合であり、(B)はテーブル40使用者が(A)に比べてテーブル40から離れた位置にいる場合である。これらの図から明らかなように、テーブル40とその使用者との位置に係わらず、レール70は使用者の視野内に入らないようにすることができる。しかも、ロッド60においてテーブル40の回動外周側に位置する被支持部62をテーブル40下面の支持部材80に当接させたため、レール70全体をテーブル40の回動中心に近い側に配置したにも係わらず、テーブル40上からの荷重を受ける際のモーメントアームを長く保つことができる。従って、テーブル40の支持荷重を犠牲にすることはない。
次に、テーブル40の後方に配設されたレール70の操作部72を前方向に押すと、レール70が前方に摺動してロッド60の摺動部61をガイド孔71の端末部71cから開放する。同時に、ロッド60の被支持部62を支持部材80に押しつける力が解除されるので、被支持部62は支持部材80の傾斜面81から離れる。この展開状態におけるテーブル40のロック状態の解除は、レール70の操作部72を前方向に押すことにより行うことができるので、ロッド60等他の部材を同時に操作する必要がなく操作が簡便である。こののち、テーブル40は、図9に示すように、ロッド60の支持を失い、ベース板50に対しヒンジ軸52を中心に、実線で示す展開状態(A)から仮想線で示す途中状態(B)を経て格納状態(C)まで回動する。このとき、ロッド60の摺動部61は、ガイド孔71を傾斜部71bから平行部71aにかけて摺動しつつ、ベース板50に対し掛部63を中心に、展開状態(A)から途中状態(B)を経て格納状態(C)まで回動する。格納状態(C)において、ロッド60の腕部64は、図2、6に示すように、ロック機構100と各ガイド壁48との間の受け入れ口に押し入れられると、各爪部101を互いに接近する方向に移動させて前方向に入り込み、ケース部102の台座面102aに当接する。ロッド60の腕部64がケース部102の台座面102aに当接すると、各爪部101は元の受け入れ口内に弾性的に支えられた状態に戻り、ロッド60の腕部64を支持する。
以上のように、レール70の回動外周側端に操作部72が設けられているため、操作部72によってレール70を隠すようにされ、レール70がテーブル40を展開する人の視野内に入らないようにすることができ、見栄えを良くすることができる。しかも、操作部72とレール70は一体に動くため、操作部72がテーブル40の回動中心側へ押し込まれるときはレール70も同期して同方向に移動する。そのため、操作部72の操作に係わらず、常時、レール70がテーブル40を展開する人の視野内に露出することはない。
テーブル40を、格納状態(C)から展開状態(A)に変位させるときは上記の操作と逆の操作を行う。すなわち、格納状態(C)にあるテーブル40をヒンジ軸52を中心に回動させると、ロッド60の腕部64がロック機構100の各爪部101を押し開いて掛部63を中心に回動する。テーブル40の展開状態(A)に向けての回動に伴い、ロッド60の摺動部61は、レール70のガイド孔71を摺動し、被支持部62が支持部材80の傾斜面81に沿って上方へ移動するとともに、摺動部61がレール70の前方向へのバネ75の付勢力に抗してガイド孔71の端末部71cに進入する。この状態でテーブル40は、ロッド60によってベース板50に対して回動不能に支持される。
以上、特定の実施形態について説明したが、本発明は、それらの構成に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。例えば、上記実施形態においては、本発明を車両用シートのシートバック裏面に適用する場合について説明したが、これに限らず、本発明をシートバック側面やシートクッション側面等に適用してもよいし、車両以外の、船、電車、飛行機等に搭載のシートに適用してもよい。
10 車両用シート
20 シートバック(固定部材)
40 テーブル
60 ロッド
61 摺動部(第1部位)(先端部)
62 被支持部(第2部位)(先端部)
63 掛部(基端部)
70 レール
71 ガイド孔
71a 平行部
71b 傾斜部(ロック解除部材)
71c 端末部(ロック部材)
72 操作部(ロック解除ノブ)
80 支持部材
100 ロック機構

Claims (2)

  1. 所定広さを有する板材を、その一端縁側を回動中心としてシート壁面等の固定部材に回動自在に結合されたテーブルと、
    該テーブルを展開状態に支持するため、前記テーブルを前記固定部材に対して支えるように前記テーブル及び前記固定部材の間に配置され、基端部が前記固定部材に対して前記テーブルの回動中心からは下方向に離間した位置で回動自在に結合され、先端部が前記テーブル下面に対して摺動自在に結合されたロッドと、
    前記ロッドの先端部と係合するように前記テーブル下面に設けられ、前記ロッドの先端部の摺動軌跡を規制するレールとを備え、
    前記ロッドの先端部に、前記テーブルの回動中心側と回動外周側とに分けて第1部位と第2部位とを設け、前記テーブルの回動中心側に位置する第1部位は前記レールに係合させ、前記テーブルの回動外周側に位置する第2部位は前記テーブル下面の支持部材に当接させた乗物用シートのテーブル。
  2. 請求項1において、
    前記テーブルの展開状態において前記ロッドの第2部位を前記テーブル下面の支持部材に当接した状態に維持して前記ロッドの回動をロックするロック部材と、
    前記レールを、該レールの案内方向へ移動可能とし、その移動に伴って前記ロッドの第1部位を移動させて前記第2部位の前記当接状態を解除して、前記ロック部材のロック状態を解除するロック解除部材とを備え、
    前記レールの回動外周側端には前記レールを移動させて前記ロック解除部材を作動させるロック解除ノブが設けられている乗物用シートのテーブル。
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