JPH06217431A - 架空送電線の延線方法 - Google Patents

架空送電線の延線方法

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JPH06217431A
JPH06217431A JP1787593A JP1787593A JPH06217431A JP H06217431 A JPH06217431 A JP H06217431A JP 1787593 A JP1787593 A JP 1787593A JP 1787593 A JP1787593 A JP 1787593A JP H06217431 A JPH06217431 A JP H06217431A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
transmission line
clamp
steel
aluminum
Prior art date
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Pending
Application number
JP1787593A
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English (en)
Inventor
Kenji Yano
健児 矢野
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 延線車3とドラム5の間で、先行、後続の送
電線1a、1bの鋼心線に鋼クランプ27a、27bを圧縮
し、割入れワイヤー14で連結する。鋼クランプ27aが延
線車3を通過したところでアルミクランプ31aを圧縮
し、鋼クランプ27bが延線車3を通過したところでアル
ミクランプ31bを圧縮する。このようにして先行、後続
の送電線を連続して延線する。延線後、引留クランプ32
a、32b・・・を碍子連25を介して耐張鉄塔21に引き留
め、割入れワイヤー17を外す。 【効果】 先行の送電線と後続の送電線を割入れワイヤ
ーで連結する作業を延線張力のかかっていない延線車の
入口側で行えるため、先行の送電線と後続の送電線との
連結作業を容易にかつ安全に行える。延線作業を能率よ
く行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の延線方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2本以上の送電線(鋼心アルミ撚
線)を連続して延線する場合には、図5(A)〜(G)
のような方法がとられていた。図において、1aは先行
の送電線、1bは後続の送電線、3は延線車、5は送電
線を繰り出すドラムである。
【0003】まず(A)に示すように、先行の送電線1
aの送り出しが終りに近づいたならば、延線を停止し
て、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの先端
とを仮接続器7により接続する。この仮接続が終えたら
延線を再開し、(B)に示すように仮接続器7が延線車
3を通過して、後続の送電線1bが延線車3から適当な
長さ引き出されたところで再び延線を停止する。ここで
先行の送電線1aにカムアロング9を取り付ける。カム
アロング9にはウインチ11からのびるワイヤー13が
接続されている。
【0004】次に(C)に示すようにウインチ11によ
りワイヤー13を引き戻して延線車3とカムアロング9
間の送電線1a、1bをたるませた後、仮接続器7を取
り外し、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの
先端にそれぞれ金車通過型引留クランプ15a、15b
を圧縮固定する。この金車通過型引留クランプ15a、
15bは、送電線の鋼心線を圧縮する鋼クランプと、ア
ルミ撚線層から鋼クランプの外周を圧縮するアルミクラ
ンプとからなり、金車を通過できるようにジャンパーソ
ケットの接続板が突出していないタイプのものである。
【0005】次に(D)に示すように引留クランプ15
a、15bを割入れワイヤー17により接続する。割入
れワイヤー17の長さは耐張鉄塔の耐張碍子連2本分の
長さより若干長い程度となっている。この割入れワイヤ
ー17の接続が済んだら、ウインチ11からワイヤー1
3を徐々に繰り出して行き、(E)に示すように割入れ
ワイヤー17に延線張力がかかる状態とし、この状態で
ワイヤー17をゆるめ、カムアロング9を取り外す。こ
のときカムアロング9はかなり高い位置に達してしまう
ため、カムアロング9を取り外す位置には予め足場19
を組んでおく。
【0006】カムアロング9を取り外した後は通常の延
線を行う。延線を終了すると(F)に示すように割入れ
ワイヤー17が耐張鉄塔21の金車23に乗っている状
態となる。このあと(G)に示すように引留クランプ1
5a、15bを耐張碍子連25a、25bに接続すると
共に、割入れワイヤー17を取り外す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の延線方法では、
金車通過型の引留クランプを使用することにより先行の
送電線と後続の送電線を連続して延線するようにしてい
る。しかし金車通過型の引留クランプは、金車を通過で
きる構造にはなっているが、長さが長いため延線車を通
過させることはできない。
【0008】このため引留クランプの送電線端部への取
付けは、送電線の端部が延線車を通過したところ即ち高
い延線張力がかかっているところで行わなければならな
い。その結果、延線車から繰り出された送電線を引き戻
してたるませたり、引留クランプおよび割入れワイヤー
の取付け後、徐々に送電線を繰り出したり、高い所でカ
ムアロングを取り外したりする作業が必要となり、作業
性が悪いだけでなく、高い延線張力がかかっているとこ
ろで種々の作業を行うため危険でもある。本発明の目的
は、上記のような課題を解決した架空送電線の延線方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、先行の送電線と後続の送電線を連続して延線
する際に次の工程を経るようにしたことを特徴とする。 先行の送電線が巻き付いている延線車と後続の送電
線を送り出すドラムとの間で、先行の送電線の鋼心線に
圧縮固定した鋼クランプと後続の送電線の鋼心線に圧縮
固定した鋼クランプとを割入れワイヤーを介して連結す
る。 割入れワイヤーにより連結された鋼クランプが延線
車を通過したところで延線を停止し、鋼クランプと送電
線のアルミ撚線層とに跨がるように金車通過型のアルミ
クランプを被せて圧縮固定する。 延線を再開し、先行の送電線と後続の送電線を連続
して延線する。 延線後、鋼クランプとアルミクランプとからなる引
留クランプを碍子連を介して耐張鉄塔に引き留めると共
に割入れワイヤーを外す。
【0010】
【作用】架空送電線(鋼心アルミ撚線)用の圧縮型引留
クランプは一般に、鋼心線を把持する鋼クランプと、ア
ルミ撚線層および鋼クランプを把持するアルミクランプ
とから構成されており、特にアルミクランプの長さが長
いため延線車を通過させることができなかった。
【0011】そこで本発明では、延線車の入口側で鋼ク
ランプを取り付け、延線車の出口側でアルミクランプを
取り付けることとした。鋼クランプはアルミクランプに
比べ長さが各段に短いので、延線車の入口側で送電線の
端部に圧縮固定した後、送電線と共に延線車を通過させ
ることが可能である。また鋼クランプは張力を受け持つ
部品であるので、アルミクランプを取り付けずに延線車
を通過させても、延線張力に対する強度は十分である。
【0012】また延線車の出口側でアルミクランプを圧
縮固定する場合には、すでに鋼クランプが取り付けら
れ、割入れワイヤーも接続されているので、従来のよう
に送電線を大きく引き戻す必要はなく、延線張力がかか
ったままで、又は送電線を僅かに引き戻して延線張力を
解除した状態で、アルミクランプを圧縮固定することが
可能となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1(A)〜(E)は本発明に係る延線方
法の一実施例を示す。図において、1aは先行の送電
線、1bは後続の送電線、3は延線車、5は送電線を繰
り出すドラム、21は耐張鉄塔、23は金車である。
【0014】まず(A)に示すように、先行の送電線1
aの送り出しが終りに近づいたならば、延線を停止し
て、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの先端
にそれぞれ鋼クランプ27a、27bを圧縮固定する。
先行の送電線1aの後端に鋼クランプ27aを圧縮固定
した状態を図2に示す。33は送電線1aの鋼撚線、3
5はアルミ撚線層、37は鋼クランプ27aの鋼撚線圧
縮部、39はクレビス部、41と43はボルト穴であ
る。後続の送電線1bの先端に鋼クランプ27bを圧縮
固定した状態も図2と同様である。上記のように鋼クラ
ンプ27a、27bを圧縮固定した後、鋼クランプ27
aと27bを割入れワイヤー17を介して連結する。割
入れワイヤー17は従来と同じものである。
【0015】なお送電線1a、1bの端部への鋼クラン
プ27a、27bの圧縮固定は、工事現場で行わずに、
予め工場などで行っておくことも可能である。また送電
線1a、1bの端部のアルミ撚線層は、ばらけないよう
に短いスリーブで圧縮するか、バインド線等によりバイ
ンドしておくとよい。さらに鋼クランプ27aから送電
線1aのアルミ撚線層端部にかけて及び鋼クランプ27
bから送電線1bのアルミ撚線層端部にかけては、必要
に応じゴムなどで出来たプロテクターを被せる。
【0016】以上の作業が終えたら延線を再開し、図1
(B)に示すように先行の送電線1aに取り付けた鋼ク
ランプ27aが延線車3を通過したところで、再び延線
を停止する。この状態で鋼クランプ27aと送電線1a
のアルミ撚線層とに跨がるようにアルミクランプ31a
を被せて圧縮固定する。
【0017】ここで使用するアルミクランプ31aの一
例を図3(A)、(B)に示す。このアルミクランプ3
1aは、金車を通過できるようにジャンパーソケットの
接続板が形成されていないタイプのものであり、かつ鋼
クランプ取り付け後の送電線端部に装着できるようにア
ルミクランプ本体47と、蓋体49とに分割可能となっ
ている。アルミクランプ本体47は、図2に示した鋼ク
ランプ27aの鋼撚線圧縮部37と、送電線1aのアル
ミ撚線層35とを収納する凹溝45を有している。蓋体
49は箸箱の蓋のようにアルミクランプ本体47に対し
長手方向にスライドさせることにより着脱できるように
なっている。アルミクランプ本体47と蓋体49を組み
合わせるとスリーブ状になる。またアルミクランプ本体
47の後端にはクレビス部51が形成され、このクレビ
ス部51には、鋼クランプ27aのクレビス部39の内
側のボルト穴41(図2参照)に合致するボルト穴53
が形成されている。
【0018】このアルミクランプ31aを送電線1aの
端部に取り付けた状態を図4に示す。アルミクランプ3
1aは鋼クランプ27aの鋼撚線圧縮部37と送電線1
aのアルミ撚線層35とに跨がって圧縮固定され、かつ
鋼クランプ27aのクレビス部39とボルトナット55
により結合される。
【0019】このようにして先行の送電線1aの後端
に、鋼クランプ27aとアルミクランプ31aとからな
る引留クランプ32aを取り付けたならば(図示してな
いが引留クランプの外周には延線用のプロテクターを取
り付ける)、延線を再開し、次は図1(C)に示すよう
に後続の送電線1bに取り付けた鋼クランプ27bが延
線車3を通過したところで、再び延線を停止する。この
状態で鋼クランプ27bと送電線1bのアルミ撚線層と
に跨がるようにアルミクランプ31bを被せて圧縮固定
する。アルミクランプ31bは図3で説明したものと同
じである。
【0020】このようにして後続の送電線1bの先端
に、鋼クランプ27bとアルミクランプ31bとからな
る引留クランプ32bを取り付けたならば(延線用のプ
ロテクターも取り付ける)、延線を再開する。
【0021】以上のような作業を繰り返しながら複数本
の送電線1a、1b・・・を連続して延線する。所定区
間の延線が終了すると、図1(D)に示すように割入れ
ワイヤー17が耐張鉄塔21の金車23に乗った状態と
なる。最後の送電線1nの後端は、そこに取り付けた引
留クランプ32nがワイヤー29により後方へ引っ張ら
れる状態となる。
【0022】このあと図1(E)に示すように引留クラ
ンプ32a、32b・・・32nを耐張碍子連25に接
続すると共に、割入れワイヤー17を取り外す。以上で
延線作業終了である。このあとはジャンパー線の取付け
作業が従来と同様に行われる。
【0023】なお上記実施例ではアルミクランプの圧縮
固定を延線車の出口側で延線張力をかけたまま行った
が、アルミクランプの圧縮固定は、その先の送電線また
は割入れワイヤーを僅かに引き戻して延線張力を解除し
た状態で行うこともできる。このようにしてもアルミク
ランプの圧縮固定後に引き戻した長さだけ繰り出せばよ
いので、従来のように足場を組み立てて高い所でカムア
ロングを取り外す作業は必要なくなる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
行の送電線と後続の送電線を連続して延線する際に、先
行の送電線と後続の送電線を割入れワイヤーで連結する
作業を延線車の入口側、すなわち延線張力のかかってい
ないところで行えるため、先行の送電線と後続の送電線
との連結作業を容易にかつ安全に行えると共に、延線作
業を能率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(E)は本発明に係る延線方法を工
程順に示す説明図。
【図2】 送電線の後端に鋼クランプを取り付けた状態
を示す側面図。
【図3】 (A)は本発明で使用するアルミクランプの
一例を示す側面図、(B)は(A)のB−B線における
断面図。
【図4】 送電線の後端に鋼クランプとアルミクランプ
からなる引留クランプを取り付けた状態を示す側面図。
【図5】 (A)〜(G)は従来の延線方法を工程順に
示す説明図。
【符号の説明】
1a、1b:送電線 3:延線車 5:ドラム 17:割入
れワイヤー 21:耐張鉄塔 23:金車 25:碍子連 27a、2
7b:鋼クランプ 31a、31b:アルミクランプ 32a、3
2b:引留クランプ 33:鋼撚線 35:アル
ミ撚線層 37:鋼撚線圧縮部 47:アル
ミクランプ本体 49:蓋体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行の送電線と後続の送電線を連続して延
    線する際に次の工程を経ることを特徴とする架空送電線
    の延線方法。 先行の送電線が巻き付いている延線車と後続の送電
    線を送り出すドラムとの間で、先行の送電線の鋼心線に
    圧縮固定した鋼クランプと後続の送電線の鋼心線に圧縮
    固定した鋼クランプとを割入れワイヤーを介して連結す
    る。 割入れワイヤーにより連結された鋼クランプが延線
    車を通過したところで延線を停止し、鋼クランプと送電
    線のアルミ撚線層とに跨がるように金車通過型のアルミ
    クランプを被せて圧縮固定する。 延線を再開し、先行の送電線と後続の送電線を連続
    して延線する。 延線後、鋼クランプとアルミクランプとからなる引
    留クランプを碍子連を介して耐張鉄塔に引き留めると共
    に割入れワイヤーを外す。
JP1787593A 1993-01-11 1993-01-11 架空送電線の延線方法 Pending JPH06217431A (ja)

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