JPH0670418A - 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ - Google Patents

架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ

Info

Publication number
JPH0670418A
JPH0670418A JP23406092A JP23406092A JPH0670418A JP H0670418 A JPH0670418 A JP H0670418A JP 23406092 A JP23406092 A JP 23406092A JP 23406092 A JP23406092 A JP 23406092A JP H0670418 A JPH0670418 A JP H0670418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
wire
steel
transmission line
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23406092A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Yano
健児 矢野
Hiroyuki Tashiro
洋征 田代
Takeshi Yanagisawa
健史 柳沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Furukawa Electric Co Ltd filed Critical Furukawa Electric Co Ltd
Priority to JP23406092A priority Critical patent/JPH0670418A/ja
Publication of JPH0670418A publication Critical patent/JPH0670418A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 延線車3とドラム5の間で、先行、後続の
送電線1a、1bの鋼心線に鋼クランプ27a、27b
を圧縮固定し、割入れワイヤー17を介して連結する。
鋼クランプ27a、27bを延線車3を通過させ、送
電線1a、1bを連続して延線する。延線後、鋼クラ
ンプ27a、27bを碍子連25に引き留め、割入れワ
イヤーを外す。スライド分割型のアルミクランプ31
a、31bを被せて圧縮固定する。 【効果】 先行の送電線と後続の送電線との連結を延線
車の手前で即ち延線張力のかかっていないところで行え
るため、先行の送電線と後続の送電線との連結を容易に
行えると共に、延線作業を能率よく安全に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線の延線方法
と、それに用いる圧縮型引留クランプに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、2本以上の送電線(鋼心アルミ撚
線)を連続して延線する場合には、図16(A)〜
(G)のような方法がとられていた。図において、1a
は先行の送電線、1bは後続の送電線、3は延線車、5
は送電線を繰り出すドラムである。
【0003】まず(A)に示すように、先行の送電線1
aの送り出しが終りに近づいたならば、延線を停止し
て、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの先端
とを仮接続器7により接続する。この仮接続が終えたら
延線を再開し、(B)に示すように仮接続器7が延線車
3を通過して、後続の送電線1bが延線車3から適当な
長さ引き出されたところで再び延線を停止する。ここで
先行の送電線1aにカムアロング9を取り付ける。カム
アロング9にはウインチ11からのびるワイヤー13が
接続されている。
【0004】次に(C)に示すようにウインチ11によ
りワイヤー13を引き戻して延線車3とカムアロング9
間の送電線1a、1bをたるませた後、仮接続器7を取
り外し、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの
先端にそれぞれ金車通過型引留クランプ15a、15b
を圧縮固定する。この金車通過型引留クランプ15a、
15bは、送電線の鋼心線を圧縮する鋼クランプと、ア
ルミ撚線層から鋼クランプの外周を圧縮するアルミクラ
ンプとからなり、金車を通過できるようにジャンパーソ
ケットの接続板が突出していないタイプのものである。
【0005】次に(D)に示すように引留クランプ15
a、15bを割入れワイヤー17により接続する。割入
れワイヤー17の長さは耐張鉄塔の耐張碍子連2本分の
長さより若干長い程度となっている。この割入れワイヤ
ー17の接続が済んだら、ウインチ11からワイヤー1
3を徐々に繰り出して行き、(E)に示すように割入れ
ワイヤー17に延線張力がかかる状態とし、この状態で
ワイヤー17をゆるめ、カムアロング9を取り外す。こ
のときカムアロング9はかなり高い位置に達してしまう
ため、カムアロング9を取り外す位置には予め足場19
を組んでおく。
【0006】カムアロング9を取り外した後は通常の延
線を行う。延線を終了すると(F)に示すように割入れ
ワイヤー17が耐張鉄塔21の金車23に乗っている状
態となる。このあと(G)に示すように引留クランプ1
5a、15bを耐張碍子連25a、25bに接続すると
共に、割入れワイヤー17を取り外す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の延線方法では、
金車通過型の引留クランプを使用することにより先行の
送電線と後続の送電線を連続して延線するようにしてい
る。しかし金車通過型の引留クランプは、金車を通過で
きる構造にはなっているが、長さが長いため延線車を通
過させることはできない。
【0008】このため引留クランプの送電線端部への取
付けは、送電線の端部が延線車を通過したところ即ち高
い延線張力がかかっているところで行わなければならな
い。その結果、延線車から繰り出された送電線を引き戻
してたるませたり、引留クランプおよび割入れワイヤー
の取付け後、徐々に送電線を繰り出したり、高い所でカ
ムアロングを取り外したりする作業が必要となり、作業
性が悪いだけでなく、高い延線張力がかかっているとこ
ろで種々の作業を行うため危険でもある。本発明の目的
は、上記のような課題を解決した架空送電線の延線方法
と、それに用いる引留クランプを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る架空送電線
の延線方法は、先行の送電線と後続の送電線を連続して
延線する際に次の工程を経ることを特徴とする。 先
行の送電線が巻き付いている延線車と後続の送電線を送
り出すドラムと の間で、先行の送電線の鋼心線に圧縮固定した鋼クラン
プと後続の送電線の鋼心線に圧縮固定した鋼クランプと
を割入れワイヤーを介して連結する。 割入れワイヤーにより連結した鋼クランプを延線車
を通過させて先行および後続の送電線を連続して延線す
る。 延線後、鋼クランプを碍子連を介して耐張鉄塔に引
き留めると共に割入れワイヤーを外す。 鋼クランプと送電線のアルミ撚線層とに跨がるよう
にスライド分割型のアルミクランプを被せて圧縮固定す
る。
【0010】また本発明に係る一つの圧縮型引留クラン
プは、次の部品からなることを特徴とする。 鋼心線圧縮部、連結部材取付け部およびクレビス部
を有する鋼クランプ。 鋼心線圧縮部、連結部材取付け部およびアルミ撚線
層仮圧縮部を有する補助クランプ。 前記鋼クランプ、補助クランプおよび送電線のアル
ミ撚線層に跨がるように被せられ、少なくともアルミ撚
線層圧縮部がスライド分割型になっているアルミクラン
プ。
【0011】また本発明に係るもう一つの圧縮型引留ク
ランプは、次の部品からなることを特徴とする。 鋼心線圧縮部の後端に直にクレビス部を形成し、そ
のクレビス部に引留用ボルト穴とアルミクランプ固定用
ボルト穴を形成した鋼クランプ。 鋼クランプの鋼心線圧縮部および送電線のアルミ撚
線層に跨がるように被せられるスライド分割型のスリー
ブ部の後端にクレビス部を形成し、そのクレビス部に前
記鋼クランプのクレビス部のアルミクランプ固定用ボル
ト穴に合致するボルト穴を形成したアルミクランプ。
【0012】
【作用】架空送電線(鋼心アルミ撚線)用の圧縮型引留
クランプは一般に、鋼心線を把持する鋼クランプと、ア
ルミ撚線層および鋼クランプを把持するアルミクランプ
とから構成されており、特にアルミクランプの長さが長
いため延線車を通過させることができなかった。
【0013】本発明では、送電線の端部に鋼クランプを
取り付けた状態で延線を行い、鋼クランプを耐張鉄塔の
碍子連に連結した後にアルミクランプを取り付けること
とした。鋼クランプはアルミクランプに比べ長さが各段
に短いので、延線車の入口側で送電線の端部に圧縮固定
した後、送電線と共に延線車を通過させることが可能で
ある。また鋼クランプは張力を受け持つ部品であるの
で、アルミクランプを取り付けずに延線を行っても、延
線張力に対する強度は十分である。
【0014】なおアルミクランプを取り付けずに延線を
行うと、アルミ撚線層の端部がばらけるおそれがある
が、これに対してはアルミ撚線層の端部を適当な部材で
仮圧縮あるいはバインドしておくことで容易に対処でき
る。
【0015】本発明によると、延線車の入口側すなわち
延線張力がかかっていないところで、先行の送電線と後
続の送電線を連結する種々の作業を行うことが可能とな
り、延線車の出口側すなわち高張力領域での作業がなく
なるため、延線作業を効率よく、安全に行うことが可能
となる。
【0016】また本発明の延線方法を実施するには、鋼
クランプの長さが出来るだけ短いことが望ましいので、
本発明に係る引留クランプでは、補助クランプを設けた
り、鋼心線圧縮部の後端に直にクレビス部を形成したり
して、鋼クランプの長さをできるだけ短くしている。ま
たアルミクランプは、鋼クランプを碍子連に連結した後
に取り付けることになるため、スライド分割型(箸箱
式)になっている。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1(A)〜(E)は本発明に係る延線方
法の一実施例を示す。図において、1aは先行の送電
線、1bは後続の送電線、3は延線車、5は送電線を繰
り出すドラム、21は耐張鉄塔、23は金車である。
【0018】まず(A)に示すように、先行の送電線1
aの送り出しが終りに近づいたならば、延線を停止し
て、先行の送電線1aの後端と後続の送電線1bの先端
にそれぞれ鋼クランプ27a、27bを圧縮固定すると
共に、鋼クランプ27aと27bを割入れワイヤー17
を介して連結する。割入れワイヤー17は従来と同じも
のである。
【0019】なお送電線1a、1bの端部への鋼クラン
プ27a、27bの圧縮固定は、工事現場で行わずに、
予め工場などで行っておくことも可能である。また図示
してないが、送電線1a、1bの端部のアルミ撚線層
は、ばらけないように短いスリーブで圧縮するか、バイ
ンド線等によりバインドしておく。また鋼クランプ27
aから送電線1aのアルミ撚線層端部にかけて及び鋼ク
ランプ27bから送電線1bのアルミ撚線層端部にかけ
ては、ゴムなどで出来たプロテクターを被せる。
【0020】以上の作業が終えたら延線を再開し、
(B)に示すように先行の送電線1aに続いて、鋼クラ
ンプ27a、割入れワイヤー17、鋼クランプ27b、
後続の送電線1bの順で延線車3を通過させ、延線を続
ける。所定区間の延線が終了すると、(C)に示すよう
に割入れワイヤー17が耐張鉄塔21の金車23に乗っ
ている状態となる。また最後の送電線1nの後端はそこ
に取り付けた鋼クランプ27nがワイヤー29により後
方へ引っ張られる状態となる。
【0021】このあと(D)に示すように鋼クランプ2
7a、27b・・・27nを耐張碍子連25に接続する
と共に、割入れワイヤー17を取り外す。次に(E)に
示すように鋼クランプとアルミ撚線層に跨がるようにア
ルミクランプ31a、31b・・・31nを被せて、圧
縮固定する。以上で延線作業終了である。このあとはジ
ャンパー線の取付け作業が従来と同様に行われる。
【0022】次に本発明の延線方法に好適な引留クラン
プについて説明する。図2ないし図4は本発明に係る引
留クランプの一実施例を示す。この引留クランプは、鋼
クランプ27と、補助クランプ33と、アルミクランプ
31とから構成されている。
【0023】鋼クランプ27は、送電線1の鋼心線35
を圧縮するスリーブ状の鋼心線圧縮部37と、連結部材
取付けのための外周ネジ部39と、引留用のクレビス部
41とを一体に形成したものである。補助クランプ33
は、鋼心線35を圧縮する鋼心線圧縮部43と、連結部
材取付けのための外周ネジ部45と、送電線1のアルミ
撚線層47の端部を圧縮する仮圧縮部49とを一体に形
成したものである。
【0024】アルミクランプ31は、前記鋼クランプ2
7、補助クランプ33およびアルミ撚線層47に跨がる
ように被せて圧縮するもので、アルミクランプ本体51
と、溝埋め部材53と、押さえカラー55と、蓋体57
とから構成されている。アルミクランプ本体51は、鋼
クランプ27、補助クランプ33およびアルミ撚線層4
7を収納する凹溝59(図3参照)を有し、後端にジャ
ンパーソケット接続板61が一体に形成されているもの
である。溝埋め部材53は凹溝59のうち鋼クランプ2
7から補助クランプ33までが入る部分の上部空間を埋
めるものである。
【0025】押さえカラー55は溝埋め部材53を押さ
えるもので、図4に示すように下面側に長手方向の割り
が入っており、内面にアルミクランプ本体51の側面の
溝とスライド嵌合する突条63が形成されている。押さ
えカラー55は長手方向に複数に分割されている。蓋体
57は凹溝59のうちアルミ撚線層47を収納する部分
に蓋をするもので、箸箱の蓋のようにアルミクランプ本
体51に対し長手方向にスライドさせることにより着脱
できるようになっている。
【0026】次にこの引留クランプの使用方法を図6な
いし図9を参照して説明する。まず送電線の端部が延線
車に入る前に、図6に示すように送電線1の端部に補助
クランプ33を取り付け、次いで鋼クランプ27を取り
付ける。補助クランプ33の取付けは、鋼心線圧縮部4
3で鋼心線35を圧縮すると共に、仮圧縮部49でアル
ミ撚線層47を圧縮することにより行う。これでアルミ
撚線層47の端部のばらけを防止できる。また鋼クラン
プ27の取付けは鋼心線圧縮部37に鋼心線35の端部
を挿入して圧縮することにより行う。
【0027】次に図7に示すように鋼クランプ27と補
助クランプ33を連結部材65により連結する。連結部
材65は、鋼クランプ27の外周ネジ部39にネジ結合
する内筒67と、補助クランプ33の外周ネジ部45に
ネジ結合する内筒69とをチェーン71で連結し、内筒
67、69の外周にそれぞれ外筒73、75をネジ結合
させるものである。外周ネジ部39、45と内筒67、
69とはビス77により弛み止めがなされ、内筒67、
69と外筒73、75とはビス79により弛み止めがな
されている。また内筒67、69および外筒73、75
は図8に示すように縦割り81、83が入っていて、鋼
心線35のところから着脱できるようになっている。
【0028】次に連結部材65の外周に適当なプロテク
ター(図示せず)を被せる。図7の送電線1が先行の送
電線だとすれば、後続の送電線の端部にも同様の処理を
施す。その後、先後の鋼クランプ27のクレビス部41
間を割入れワイヤー17(図1(A)参照)により接続
し、延線を行う。
【0029】延線後、鋼クランプ27が碍子連25に引
き留められた状態を図9(A)に示す(図1(D)の状
態)。この状態でアルミクランプを取り付けるため、ま
ず鋼心線35のところから押さえカラー55を装着し、
アルミ撚線層47側に寄せておく。押さえカラー55が
複数に分割されているのは、鋼心線35のところから装
着する都合上、その長さが鋼心線35の露出長さ以下に
制限されるためである。
【0030】次に図9(B)に示すようにアルミクラン
プ本体51を装着し(凹溝の中に鋼クランプからアルミ
撚線層までを収納する)、溝埋め部材53を埋め込み、
押さえカラー55を引き戻して溝埋め部材53を押さ
え、最後に蓋体57を先端側からスライドさせて結合す
る。これで図9(C)のような状態になり、アルミクラ
ンプ31の組立が完了するから、このアルミクランプ3
1を外周から圧縮すれば、送電線1を引き留めた状態の
引留クランプが完成する。
【0031】なお上記実施例では、溝埋め部材53を押
さえカラー55で押さえるようにしたが、これでは構造
が複雑になるので、押さえカラー55を省略し、蓋体5
7をアルミクランプ本体51と同じ長さにして、アルミ
クランプ本体51の全長にわたって蓋体57をスライド
結合する構造にすることも可能である。
【0032】次に図10ないし図15を参照して本発明
に係る引留クランプの他の実施例を説明する。この引留
クランプは、鋼クランプ27と、アルミクランプ31と
から構成されている。
【0033】鋼クランプ27は図11および図12に示
すように、送電線1の鋼心線35を圧縮するスリーブ状
の鋼心線圧縮部37の後端に直にクレビス部41を形成
し、そのクレビス部41に引留用ボルト穴85とアルミ
クランプ固定用ボルト穴87を形成したものである。
【0034】アルミクランプ31は図13ないし図15
に示すように、鋼クランプの鋼心線圧縮部37と送電線
のアルミ撚線層47を収納する凹溝59を有するアルミ
クランプ本体51と、蓋体57とから構成されている。
蓋体57は凹溝59に蓋をするもので、箸箱の蓋のよう
にアルミクランプ本体51に対し長手方向にスライドさ
せることにより着脱できるようになっている。アルミク
ランプ本体51と蓋体59を組み合わせるとスリーブ状
になる。
【0035】アルミクランプ本体51の後端にはクレビ
ス部89が形成され、このクレビス部89には、鋼クラ
ンプのクレビス部41のアルミクランプ固定用ボルト穴
87に合致するボルト穴91が形成されている。またア
ルミクランプ本体51の後端付近にはジャンパーソケッ
ト93(図10参照)を接続するための接続板61が一
体に形成されている。
【0036】通常の引留クランプの鋼クランプは、鋼心
線圧縮部とクレビス部の間にアルミクランプのズレを防
止するための凹凸部が形成されているが、この引留クラ
ンプの鋼クランプ27は、その凹凸部を省略し、鋼心線
圧縮部37の後端に直にクレビス部41を形成して、全
長をできるだけ短くしてある。そして鋼クランプ27と
アルミクランプ31のズレ防止は、鋼クランプのクレビ
ス部41のアルミクランプ固定用ボルト穴87と、アル
ミクランプのクレビス部89のボルト穴91に図10に
示すようにボルト95を貫通することにより行ってい
る。
【0037】なおアルミクランプ31のジャンパーソケ
ット接続板61は、図示の位置ではなく、クレビス部8
9から下方の伸びるように形成することも可能であり、
このようにすればアルミクランプ31をほぼ全長にわた
って圧縮することができ、鋼クランプ27との一体性を
高めることができる。
【0038】次にこの引留クランプの使用方法を説明す
る。まず送電線の端部が延線車に入る前に、図11に示
すように送電線1の端部の鋼心線25に鋼クランプ27
を圧縮固定する。その後、アルミ撚線層47の端部にバ
インドあるいは仮圧縮等によりばらけ防止処理を施す。
この鋼クランプ27の固定とアルミ撚線層のばらけ防止
処理は予め工場で行っておくこともできる。
【0039】次に先行と後続の鋼クランプ27を割入れ
ワイヤーで連結して延線を行い、鋼クランプ27を鉄塔
の碍子連に引き留めた後、アルミクランプ31を取り付
ける。アルミクランプ31の取付けは、蓋体57を外し
た状態でアルミクランプ本体51の凹溝59にアルミ撚
線層47および鋼クランプの鋼心線圧縮部37を収納し
た後、蓋体57をスライド嵌合させ、外周から圧縮する
ことにより行う。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、先
行の送電線と後続の送電線を連続して延線する際に、先
行の送電線と後続の送電線との連結を延線車の手前で即
ち延線張力のかかっていないところで行えるため、先行
の送電線と後続の送電線との連結を容易に行えると共
に、延線作業を能率よく安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)〜(E)は本発明に係る延線方法を工
程順に示す説明図。
【図2】 本発明に係る引留クランプの一実施例を示す
縦断面図。
【図3】 図2の引留クランプのアルミクランプを示す
平面図。
【図4】 図2のA−A線における横断面図。
【図5】 図2のB−B線における横断面図。
【図6】 図2の引留クランプの鋼クランプと補助クラ
ンプを送電線に取り付けた状態を示す側面図。
【図7】 図6の鋼クランプと補助クランプを連結部材
で連結した状態を示す断面図。
【図8】 図7の連結部材の要部を示す斜視図。
【図9】 (A)〜(C)は図2の引留クランプのアル
ミクランプを取り付ける順序を示す斜視図。
【図10】 本発明に係る引留クランプの他の実施例を
示す側面図。
【図11】 図10の引留クランプの鋼クランプを示す
側面図。
【図12】 図11の鋼クランプの平面図。
【図13】 図10の引留クランプのアルミクランプを
示す側面図。
【図14】 図13のアルミクランプの平面図。
【図15】 図13のC−C線における横断面図。
【図16】 (A)〜(G)は従来の延線方法を工程順
に示す説明図。
【符号の説明】
1、1a、1b:送電線 3:延線車 5:ドラム 17:割入
れワイヤー 21:耐張鉄塔 23:金車 25:碍子連 27、27
a、27b:鋼クランプ 31、31a、31b:アルミクランプ 33:補助
クランプ 35:鋼心線 37:鋼心
線圧縮部 39:外周ネジ部(連結部材取付け部) 41:クレ
ビス部 43:鋼心線圧縮部 45:外周ネジ
部(連結部材取付け部) 47:アルミ撚線層 49:アルミ撚
線層仮圧縮部 51:アルミクランプ本体 53:溝埋め部
材 55:押さえカラー 57:蓋体 59:凹溝 65:連結部材 85:引留用ボルト穴 87:アルミク
ランプ固定用ボルト穴 89:クレビス部 91:ボルト穴

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先行の送電線と後続の送電線を連続して延
    線する際に次の工程を経ることを特徴とする架空送電線
    の延線方法。 先行の送電線が巻き付いている延線車と後続の送電
    線を送り出すドラムとの間で、先行の送電線の鋼心線に
    圧縮固定した鋼クランプと後続の送電線の鋼心線に圧縮
    固定した鋼クランプとを割入れワイヤーを介して連結す
    る。 割入れワイヤーにより連結した鋼クランプを延線車
    を通過させて先行および後続の送電線を連続して延線す
    る。 延線後、鋼クランプを碍子連を介して耐張鉄塔に引
    き留めると共に割入れワイヤーを外す。 鋼クランプと送電線のアルミ撚線層とに跨がるよう
    にスライド分割型のアルミクランプを被せて圧縮固定す
    る。
  2. 【請求項2】次の部品からなることを特徴とする圧縮型
    引留クランプ。 鋼心線圧縮部、連結部材取付け部およびクレビス部
    を有する鋼クランプ。 鋼心線圧縮部、連結部材取付け部およびアルミ撚線
    層仮圧縮部を有する補助クランプ。 前記鋼クランプ、補助クランプおよび送電線のアル
    ミ撚線層に跨がるように被せられ、少なくともアルミ撚
    線層圧縮部がスライド分割型になっているアルミクラン
    プ。
  3. 【請求項3】次の部品からなることを特徴とする圧縮型
    引留クランプ。 鋼心線圧縮部の後端に直にクレビス部を形成し、そ
    のクレビス部に引留用ボルト穴とアルミクランプ固定用
    ボルト穴を形成した鋼クランプ。 鋼クランプの鋼心線圧縮部および送電線のアルミ撚
    線層に跨がるように被せられるスライド分割型のスリー
    ブ部の後端にクレビス部を形成し、そのクレビス部に前
    記鋼クランプのクレビス部のアルミクランプ固定用ボル
    ト穴に合致するボルト穴を形成したアルミクランプ。
JP23406092A 1992-08-11 1992-08-11 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ Pending JPH0670418A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23406092A JPH0670418A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23406092A JPH0670418A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0670418A true JPH0670418A (ja) 1994-03-11

Family

ID=16964963

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23406092A Pending JPH0670418A (ja) 1992-08-11 1992-08-11 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0670418A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2767249B2 (ja) クランプ・アセンブリおよび外装クランプの取り付け方法
US3844601A (en) Choker knob for logging cables and method of making same
US1758218A (en) Electrical connecter
JPH0670418A (ja) 架空送電線の延線方法及びそれに用いる引留クランプ
JPH06217431A (ja) 架空送電線の延線方法
JPS6011524B2 (ja) 架空地線の延線、引留方法
JP2850207B2 (ja) ホールプレハブ架線工法
KR101149581B1 (ko) 케이블 인장력 도입 장치
JP3274804B2 (ja) 金車通過型引留装置
JP2812753B2 (ja) クサビ型クランプ
JPH08223750A (ja) 圧縮型引留クランプ
JPH10201063A (ja) 引留クランプ
JPS587796Y2 (ja) 金車通過形引留クランプ
JP2504265B2 (ja) 金車通過型引留クランプおよびプロテクタならびに端子型プレハブジャンパ
JP2571680B2 (ja) 光フアイバ複合架空地線の延線工法
JPS63271402A (ja) 光フアイバケ−ブルの布設用具
JP3152379B2 (ja) 圧縮型引留クランプおよびプレハブ電線
JP3200559B2 (ja) プレハブカマレス工法及びその工法で用いられる連結金具並びにその連結金具を用いた金具類
JP2572724Y2 (ja) 電線延線具
JP3175910B2 (ja) 圧縮型引留クランプ
JPS6116748Y2 (ja)
JPS5825682Y2 (ja) 圧縮式延線クランプ
JPH09266618A (ja) 引留クランプ
JP2583237B2 (ja) 複合ケ−ブルの布設方法
JPS5821504Y2 (ja) 複合コネクタ