JPH06213440A - グロープラグ - Google Patents
グロープラグInfo
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- JPH06213440A JPH06213440A JP2201193A JP2201193A JPH06213440A JP H06213440 A JPH06213440 A JP H06213440A JP 2201193 A JP2201193 A JP 2201193A JP 2201193 A JP2201193 A JP 2201193A JP H06213440 A JPH06213440 A JP H06213440A
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- Japan
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- coil
- glow plug
- alloy
- heating
- welded
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- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23Q—IGNITION; EXTINGUISHING-DEVICES
- F23Q7/00—Incandescent ignition; Igniters using electrically-produced heat, e.g. lighters for cigarettes; Electrically-heated glowing plugs
- F23Q7/001—Glowing plugs for internal-combustion engines
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Resistance Heating (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 発熱線の断線を防止すると共に,通電寿命が
長いグロープラグを提供すること。 【構成】 ハウジング7の先端に設けたヒータチューブ
90と,絶縁材料2の中に配置した加熱用コイル1とよ
りなる。加熱用コイル1は,第一コイル11と第二コイ
ル12とが直列に溶接接続されている。第一コイル11
はNi−Cr合金よりなり,第二コイル12はCo−F
e合金よりなる。両コイル11,12の溶接接続部12
0におけるFeは,FeとCoの原子%比で22:78
以下であることが好ましい。第一コイルはFe−Cr−
Al合金を用い,両コイル11,12の間にはNiより
なる第三コイルを介設することができる。第二コイル1
2の溶接接続部の体積Aに対する第一コイル11の溶接
接続部の体積Bの融合体積比率(B/A)を0.15〜
0.25とすることもできる。
長いグロープラグを提供すること。 【構成】 ハウジング7の先端に設けたヒータチューブ
90と,絶縁材料2の中に配置した加熱用コイル1とよ
りなる。加熱用コイル1は,第一コイル11と第二コイ
ル12とが直列に溶接接続されている。第一コイル11
はNi−Cr合金よりなり,第二コイル12はCo−F
e合金よりなる。両コイル11,12の溶接接続部12
0におけるFeは,FeとCoの原子%比で22:78
以下であることが好ましい。第一コイルはFe−Cr−
Al合金を用い,両コイル11,12の間にはNiより
なる第三コイルを介設することができる。第二コイル1
2の溶接接続部の体積Aに対する第一コイル11の溶接
接続部の体積Bの融合体積比率(B/A)を0.15〜
0.25とすることもできる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,ディーゼルエンジンに
装着され始動時に副燃焼室内を急速に余熱するためのグ
ロープラグ,特にその加熱用コイルに関する。
装着され始動時に副燃焼室内を急速に余熱するためのグ
ロープラグ,特にその加熱用コイルに関する。
【0002】
【従来技術】グロープラグは,ディーゼルエンジンを自
己始動温度以上に余熱するための余熱栓である。グロー
プラグの加熱時間の短縮化を図ることにより,ディーゼ
ルエンジンを即時に始動させることができる。そこで,
速熱性向上を目的とする上記グロープラグとしては,例
えば,チューブ内の耐熱絶縁材の中にフィラメント状の
ワイヤー抵抗素子を備えたものがある(特開平2─11
0212号公報,DE4029185A1)。
己始動温度以上に余熱するための余熱栓である。グロー
プラグの加熱時間の短縮化を図ることにより,ディーゼ
ルエンジンを即時に始動させることができる。そこで,
速熱性向上を目的とする上記グロープラグとしては,例
えば,チューブ内の耐熱絶縁材の中にフィラメント状の
ワイヤー抵抗素子を備えたものがある(特開平2─11
0212号公報,DE4029185A1)。
【0003】この抵抗素子は,組成成分が異なる複数の
抵抗フィラメントを,互いに直列に溶接したものであ
る。そして,上記抵抗フィラメントは,第一コイル,第
二コイル,第三コイルを直列接続して用いるものがあ
る。上記第一コイルとしてはFe−Cr−Al合金が,
第二コイルとしてはCo75wt%−Fe25wt%合
金が,更に第三コイルとしてはCo92wt%−Fe8
wt%合金を用いる構成がある。
抵抗フィラメントを,互いに直列に溶接したものであ
る。そして,上記抵抗フィラメントは,第一コイル,第
二コイル,第三コイルを直列接続して用いるものがあ
る。上記第一コイルとしてはFe−Cr−Al合金が,
第二コイルとしてはCo75wt%−Fe25wt%合
金が,更に第三コイルとしてはCo92wt%−Fe8
wt%合金を用いる構成がある。
【0004】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記グロープ
ラグは,急速加熱という過酷な環境下において使用され
る。そのため,この急な温度変化により,抵抗素子が膨
張,収縮して,断線するおそれがある。そこで,発明者
は,種々の実験研究を行い,鋭利検討を重ねた結果,そ
の断線の原因を見いだした。
ラグは,急速加熱という過酷な環境下において使用され
る。そのため,この急な温度変化により,抵抗素子が膨
張,収縮して,断線するおそれがある。そこで,発明者
は,種々の実験研究を行い,鋭利検討を重ねた結果,そ
の断線の原因を見いだした。
【0005】即ち,その原因は,第二コイルにある。こ
の点につき詳説すれば,上記第二コイルに用いられるC
o75wt%─Fe25wt%合金(Co74At%−
Fe26At%)は,図7に示すごとく,約800℃近
辺にα/γ変態点がある。そのため,エンジン始動時に
おける通電加熱及びエンジン内の燃焼熱のために,α/
γ変態点の通過が繰り返される。そして,その度毎に,
体積が変化する。そのため,この体積変化により歪みを
生じ,早期に断線するという問題を生ずる。
の点につき詳説すれば,上記第二コイルに用いられるC
o75wt%─Fe25wt%合金(Co74At%−
Fe26At%)は,図7に示すごとく,約800℃近
辺にα/γ変態点がある。そのため,エンジン始動時に
おける通電加熱及びエンジン内の燃焼熱のために,α/
γ変態点の通過が繰り返される。そして,その度毎に,
体積が変化する。そのため,この体積変化により歪みを
生じ,早期に断線するという問題を生ずる。
【0006】そこで,発明者らは,抵抗変化率は75w
t%Co−25wt%Feよりも小さいが,α/γ変態
点を有しないことと,従来より多用されているFe又は
Niよりは抵抗変化率が大きい点を考慮して第一コイル
にFe−Cr−Al合金を,第二コイルに92wt%C
o−8wt%Fe合金を用いる構成を考えた。そこで,
上記合金の第一コイルと第二コイルとを溶接したグロー
プラグについて実験を行った。その結果,この場合に
は,速熱性に関しては優れているものの,通電寿命が依
然として小さいことが分かった(図5,比較例C2)。
t%Co−25wt%Feよりも小さいが,α/γ変態
点を有しないことと,従来より多用されているFe又は
Niよりは抵抗変化率が大きい点を考慮して第一コイル
にFe−Cr−Al合金を,第二コイルに92wt%C
o−8wt%Fe合金を用いる構成を考えた。そこで,
上記合金の第一コイルと第二コイルとを溶接したグロー
プラグについて実験を行った。その結果,この場合に
は,速熱性に関しては優れているものの,通電寿命が依
然として小さいことが分かった(図5,比較例C2)。
【0007】そして,上記通電試験品を調査すると,第
一コイルと第二コイルとの溶接接合部において断線が生
じていたことが判明した。そこで,更にこの点について
検討を重ねたところ,第一コイルのFe−Cr−Al中
のFeが70wt%,第二コイル中のFeが8wt%の
ために,溶接接合部においてはFe:Coが重量比で7
8:92(原子%比で47:53)となっており,上記
図7に示すごとく,α/γ変態点を有するためであるこ
とが分かった。
一コイルと第二コイルとの溶接接合部において断線が生
じていたことが判明した。そこで,更にこの点について
検討を重ねたところ,第一コイルのFe−Cr−Al中
のFeが70wt%,第二コイル中のFeが8wt%の
ために,溶接接合部においてはFe:Coが重量比で7
8:92(原子%比で47:53)となっており,上記
図7に示すごとく,α/γ変態点を有するためであるこ
とが分かった。
【0008】そして,そのために,溶接接合部において
は,上記通電加熱,燃焼熱のために,上記変態点通過に
伴う体積変化が生じ,歪みが発生し,早期断線を生じ
る。発明者らは,上記知見に基づいて,溶接接続部にお
ける上記断線を阻止すべく,主として材料面について検
討を重ね,本発明を達成した。本発明はかかる従来の問
題点に鑑み,抵抗素子の断線を防止すると共に,通電寿
命が長いグロープラグを提供しようとするものである。
は,上記通電加熱,燃焼熱のために,上記変態点通過に
伴う体積変化が生じ,歪みが発生し,早期断線を生じ
る。発明者らは,上記知見に基づいて,溶接接続部にお
ける上記断線を阻止すべく,主として材料面について検
討を重ね,本発明を達成した。本発明はかかる従来の問
題点に鑑み,抵抗素子の断線を防止すると共に,通電寿
命が長いグロープラグを提供しようとするものである。
【0009】
【課題の解決手段】本願にかかる第一発明は,ハウジン
グと,該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,
該ヒーターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用
コイルとよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コ
イルは,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに
直列に接続した第二コイルとよりなると共に,上記第一
コイルと上記第二コイルとは互いに溶接されており,上
記第一コイルはNi−Cr合金よりなり,上記第二コイ
ルはCo−Fe合金よりなることを特徴とするグロープ
ラグにある。
グと,該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,
該ヒーターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用
コイルとよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コ
イルは,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに
直列に接続した第二コイルとよりなると共に,上記第一
コイルと上記第二コイルとは互いに溶接されており,上
記第一コイルはNi−Cr合金よりなり,上記第二コイ
ルはCo−Fe合金よりなることを特徴とするグロープ
ラグにある。
【0010】本第一発明において最も注目すべきこと
は,第一コイルはNi−Cr合金よりなり,上記第二コ
イルはCo−Fe合金よりなることである。上記第一コ
イルと第二コイルとは互いに溶接されている。両コイル
の溶接接続部は,各コイルの金属成分が溶融し,融合し
ている部分で溶接溶融凝固部分である。
は,第一コイルはNi−Cr合金よりなり,上記第二コ
イルはCo−Fe合金よりなることである。上記第一コ
イルと第二コイルとは互いに溶接されている。両コイル
の溶接接続部は,各コイルの金属成分が溶融し,融合し
ている部分で溶接溶融凝固部分である。
【0011】上記第二コイルにおけるFe含有率は5〜
22At%が好ましい。5At%未満の場合には所望の
抵抗変化率が得られない。また,22At%を越える場
合には,α/γ変態をおこすおそれがある。上記溶接接
続部におけるFe含有率は,22At%以下であること
が好ましい。22At%を越える場合には,グロープラ
グの使用温度下において,上記溶接接続部がα/γ変態
をおこすおそれがある。
22At%が好ましい。5At%未満の場合には所望の
抵抗変化率が得られない。また,22At%を越える場
合には,α/γ変態をおこすおそれがある。上記溶接接
続部におけるFe含有率は,22At%以下であること
が好ましい。22At%を越える場合には,グロープラ
グの使用温度下において,上記溶接接続部がα/γ変態
をおこすおそれがある。
【0012】本願にかかる第二発明は,ハウジングと,
該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,該ヒー
ターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用コイル
とよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コイル
は,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに対し
て第三コイルを介して接続した第二コイルとよりなると
共にこれらは互いに溶接されており,上記第一コイルは
Fe−Cr−Al合金よりなり,上記第二コイルはCo
−Fe合金よりなり,上記第三コイルはNiよりなるこ
とを特徴とするグロープラグにある。
該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,該ヒー
ターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用コイル
とよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コイル
は,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに対し
て第三コイルを介して接続した第二コイルとよりなると
共にこれらは互いに溶接されており,上記第一コイルは
Fe−Cr−Al合金よりなり,上記第二コイルはCo
−Fe合金よりなり,上記第三コイルはNiよりなるこ
とを特徴とするグロープラグにある。
【0013】本第二発明において最も注目すべきこと
は,第一コイルと第二コイルとの間にNiよりなる第三
コイルを介設したことにある。また,第一コイルはFe
−Cr−Al合金よりなり,第二コイルはCo−Fe合
金よりなる。上記第一コイルは,JISC2520FC
HWIが好適である。その他は,上記第一発明と同様で
ある。
は,第一コイルと第二コイルとの間にNiよりなる第三
コイルを介設したことにある。また,第一コイルはFe
−Cr−Al合金よりなり,第二コイルはCo−Fe合
金よりなる。上記第一コイルは,JISC2520FC
HWIが好適である。その他は,上記第一発明と同様で
ある。
【0014】本願にかかる第三発明は,ハウジングと,
該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,該ヒー
ターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用コイル
とよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コイル
は,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに直列
に接続した第二コイルとよりなると共に,上記第一コイ
ルと上記第二コイルとは互いに溶接されており,上記第
一コイルはFe−Cr−Al合金よりなり,上記第二コ
イルはCo−Fe合金よりなり,上記第二コイルの溶接
接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続部の体積
Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.25であ
ることを特徴とするグロープラグにある。
該ハウジングの先端に設けたヒータチューブと,該ヒー
ターチューブ内の絶縁材料の中に配置した加熱用コイル
とよりなるグロープラグにおいて,上記加熱用コイル
は,先端部に配置した第一コイルと該第一コイルに直列
に接続した第二コイルとよりなると共に,上記第一コイ
ルと上記第二コイルとは互いに溶接されており,上記第
一コイルはFe−Cr−Al合金よりなり,上記第二コ
イルはCo−Fe合金よりなり,上記第二コイルの溶接
接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続部の体積
Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.25であ
ることを特徴とするグロープラグにある。
【0015】本第三発明において最も注目すべきこと
は,第一コイルはFe−Cr−Al合金よりなり,第二
コイルはCo−Fe合金よりなること,第二コイルの溶
接接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続部の体
積Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.25で
あることである。
は,第一コイルはFe−Cr−Al合金よりなり,第二
コイルはCo−Fe合金よりなること,第二コイルの溶
接接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続部の体
積Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.25で
あることである。
【0016】上記融合体積比率が0.15未満の場合に
は,第一コイルと第二コイルとの溶接強度が劣るおそれ
がある。一方,0.25を越える場合には,溶接接続部
におけるFe含有率が高くなり,α/γ変態点が生じ,
断線し易くなるおそれがある。
は,第一コイルと第二コイルとの溶接強度が劣るおそれ
がある。一方,0.25を越える場合には,溶接接続部
におけるFe含有率が高くなり,α/γ変態点が生じ,
断線し易くなるおそれがある。
【0017】第一コイルのFe含有率は68〜72wt
%であることが好ましい。第二コイルのFe含有率は7
〜9wt%であることが好ましい。これにより,溶接接
続部における前記α/γ変態をより一層確実に阻止する
ことができる。その他は,上記第二発明と同様である。
尚,上記した第一乃至第三発明においては,いずれの第
一コイル,第二コイル,第三コイルにも,通常その合金
に含まれる不純物が含有されていても良い。
%であることが好ましい。第二コイルのFe含有率は7
〜9wt%であることが好ましい。これにより,溶接接
続部における前記α/γ変態をより一層確実に阻止する
ことができる。その他は,上記第二発明と同様である。
尚,上記した第一乃至第三発明においては,いずれの第
一コイル,第二コイル,第三コイルにも,通常その合金
に含まれる不純物が含有されていても良い。
【0018】
【作用及び効果】上記第一発明において,加熱用コイル
は通電することにより発熱する発熱線である。グロープ
ラグは,この発熱線により加熱される。上記加熱用コイ
ルはNi−Cr合金よりなる第一コイルとCo−Fe合
金よりなる第二コイルとからなる。そのため,両コイル
の溶接接続部は,Fe含有率が少なく,α/γ変態を生
じない(図7参照)。
は通電することにより発熱する発熱線である。グロープ
ラグは,この発熱線により加熱される。上記加熱用コイ
ルはNi−Cr合金よりなる第一コイルとCo−Fe合
金よりなる第二コイルとからなる。そのため,両コイル
の溶接接続部は,Fe含有率が少なく,α/γ変態を生
じない(図7参照)。
【0019】それ故,急な温度変化においても膨張収縮
などの物理的性質が変化することがなく,安定してい
る。従って,加熱用コイルの加熱に際し,上記溶接接続
部における,断線の発生を防止することができ,グロー
プラグの通電寿命を向上させることができる。
などの物理的性質が変化することがなく,安定してい
る。従って,加熱用コイルの加熱に際し,上記溶接接続
部における,断線の発生を防止することができ,グロー
プラグの通電寿命を向上させることができる。
【0020】上記第二発明においては,第一コイルと第
二コイルとの間に,Niよりなる第三コイルを介設して
いる。そのため,第一コイルと第二コイルとは直接溶接
されず,第一コイルと第三コイル,第二コイルと第三コ
イルとの間の溶接接続部におけるFe含有率は,第一コ
イル及び第二コイルに含まれるFe含有率よりも少なく
なる。そのため,溶接接続部では上記α/γ変態が生じ
ない。それ故,上記第一発明と同様に,加熱用コイルの
加熱に際し,上記溶接接続部において,断線が生ずるこ
とがなく,グロープラグの通電寿命を向上させることが
できる。
二コイルとの間に,Niよりなる第三コイルを介設して
いる。そのため,第一コイルと第二コイルとは直接溶接
されず,第一コイルと第三コイル,第二コイルと第三コ
イルとの間の溶接接続部におけるFe含有率は,第一コ
イル及び第二コイルに含まれるFe含有率よりも少なく
なる。そのため,溶接接続部では上記α/γ変態が生じ
ない。それ故,上記第一発明と同様に,加熱用コイルの
加熱に際し,上記溶接接続部において,断線が生ずるこ
とがなく,グロープラグの通電寿命を向上させることが
できる。
【0021】また,上記第三発明においては,第二コイ
ルの溶接接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続
部の体積Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.
25である。そのため,第一コイルと第二コイルの合金
が溶融し合った上記溶接接続部におけるFeとCoの原
子%比は,22:78よりFe側含有率が少なくなる。
ルの溶接接続部の体積Aに対する第一コイルの溶接接続
部の体積Bの融合体積比率(B/A)は0.15〜0.
25である。そのため,第一コイルと第二コイルの合金
が溶融し合った上記溶接接続部におけるFeとCoの原
子%比は,22:78よりFe側含有率が少なくなる。
【0022】そのため,溶接接続部ではα/γ変態が生
じない。それ故,上記第一発明と同様に,加熱用コイル
の加熱に際し,上記溶接接続部において,断線が生ずる
ことがなく,グロープラグの通電寿命を向上させること
ができる。上記のごとく,本発明によれば,加熱用コイ
ルの断線を防止すると共に,通電寿命が長いグロープラ
グを提供することができる。
じない。それ故,上記第一発明と同様に,加熱用コイル
の加熱に際し,上記溶接接続部において,断線が生ずる
ことがなく,グロープラグの通電寿命を向上させること
ができる。上記のごとく,本発明によれば,加熱用コイ
ルの断線を防止すると共に,通電寿命が長いグロープラ
グを提供することができる。
【0023】
実施例1 本例にかかるグロープラグについて図1を用いて説明す
る。上記グロープラグ9は,ハウジング7と,該ハウジ
ング7の先端に設けたヒーターチューブ90と,該ヒー
ターチューブ90内の絶縁材料2の中に配置した加熱用
コイル1とよりなる。該加熱用コイル1は,第一コイル
11と該第一コイル11に対して直列に接続した第二コ
イル12とよりなる。また,上記第一コイル11と上記
第二コイル12とは,アーク溶接により,互いに溶接接
続している。
る。上記グロープラグ9は,ハウジング7と,該ハウジ
ング7の先端に設けたヒーターチューブ90と,該ヒー
ターチューブ90内の絶縁材料2の中に配置した加熱用
コイル1とよりなる。該加熱用コイル1は,第一コイル
11と該第一コイル11に対して直列に接続した第二コ
イル12とよりなる。また,上記第一コイル11と上記
第二コイル12とは,アーク溶接により,互いに溶接接
続している。
【0024】上記第一コイル11は,Ni80wt%,
Cr20wt%合金を用いる。上記第二コイル12は,
Co92wt%─Fe8wt%合金(バキュムシュメル
ツ社製)を用いる。該Co−Fe合金は,常温時におけ
る1000℃の抵抗変化率が約13である。上記第一コ
イル11と第二コイル12との溶接接続部120におけ
るCoとFeとの原子%比は,91.6:8.4であ
る。
Cr20wt%合金を用いる。上記第二コイル12は,
Co92wt%─Fe8wt%合金(バキュムシュメル
ツ社製)を用いる。該Co−Fe合金は,常温時におけ
る1000℃の抵抗変化率が約13である。上記第一コ
イル11と第二コイル12との溶接接続部120におけ
るCoとFeとの原子%比は,91.6:8.4であ
る。
【0025】上記ヒーターチューブ90の先端部分は,
他の部分よりも細径である。そして,ヒーターチューブ
90の円外径は,その中に充填されている絶縁材料2
が,第一コイル11の周辺部分は密に,第二コイル12
の周辺部分は疎になるように設定されている。
他の部分よりも細径である。そして,ヒーターチューブ
90の円外径は,その中に充填されている絶縁材料2
が,第一コイル11の周辺部分は密に,第二コイル12
の周辺部分は疎になるように設定されている。
【0026】上記絶縁材料2は,MgO等の絶縁粉末を
用いる。上記ヒーターチューブ90は,耐熱金属有底チ
ューブ(SUS310S)を用いる。上記加熱用コイル
1は,第二コイル12の一端が,ハウジング7内に装着
された中軸6に,第一コイルの先端がヒーターチューブ
90の有底端に,それぞれ溶接されている。上記中軸6
の他端は,図示しないバッテリーからのプラス配線が接
続されている。
用いる。上記ヒーターチューブ90は,耐熱金属有底チ
ューブ(SUS310S)を用いる。上記加熱用コイル
1は,第二コイル12の一端が,ハウジング7内に装着
された中軸6に,第一コイルの先端がヒーターチューブ
90の有底端に,それぞれ溶接されている。上記中軸6
の他端は,図示しないバッテリーからのプラス配線が接
続されている。
【0027】上記ハウジング7は,グロープラグ9をエ
ンジンヘッドへ取り付けるための取付金具である。ハウ
ジング7とヒーターチューブ90とは,ろう付けにより
接合されている。中軸6とハウジング7との間には,フ
ッ素ゴムよりなるOリング8が介設している。
ンジンヘッドへ取り付けるための取付金具である。ハウ
ジング7とヒーターチューブ90とは,ろう付けにより
接合されている。中軸6とハウジング7との間には,フ
ッ素ゴムよりなるOリング8が介設している。
【0028】次に,本例の作用効果について説明する。
本例において,加熱用コイル1は通電することにより発
熱する抵抗フィラメントである。グロープラグは,この
加熱用コイル1により加熱される。上記加熱用コイル1
は第一コイル11と第二コイル12とからなる。また,
上記両コイル11,12の溶接接続部120は,Feと
Coの原子%比が91.6:8.4である。そのため,
α/γ変態を生じない(図7参照)。
本例において,加熱用コイル1は通電することにより発
熱する抵抗フィラメントである。グロープラグは,この
加熱用コイル1により加熱される。上記加熱用コイル1
は第一コイル11と第二コイル12とからなる。また,
上記両コイル11,12の溶接接続部120は,Feと
Coの原子%比が91.6:8.4である。そのため,
α/γ変態を生じない(図7参照)。
【0029】それ故,急な温度変化においても膨張収縮
などの物理的性質が変化することがなく,安定してい
る。従って,加熱用コイル1の加熱に際し,上記溶接接
続部120において,断線の発生を防止することがで
き,グロープラグ9の通電寿命を延長することができ
る。
などの物理的性質が変化することがなく,安定してい
る。従って,加熱用コイル1の加熱に際し,上記溶接接
続部120において,断線の発生を防止することがで
き,グロープラグ9の通電寿命を延長することができ
る。
【0030】また,中軸6とハウジング7との間には,
Oリング8を介設している。そのため,ハウジング7内
への油分,水分の浸入を防止している。これにより,加
熱用コイル1の酸化を防止することができる。
Oリング8を介設している。そのため,ハウジング7内
への油分,水分の浸入を防止している。これにより,加
熱用コイル1の酸化を防止することができる。
【0031】また,第二コイル12には,常温時に対す
る1000℃の抵抗変化率が約13と大きいFe─Co
合金を用いている。また,絶縁材料2が,第一コイル1
1の周辺部分は密に,第二コイル12の周辺部分は疎に
充填したので,第二コイル12の温度上昇によるグロー
電流制御効果を高めることができる。
る1000℃の抵抗変化率が約13と大きいFe─Co
合金を用いている。また,絶縁材料2が,第一コイル1
1の周辺部分は密に,第二コイル12の周辺部分は疎に
充填したので,第二コイル12の温度上昇によるグロー
電流制御効果を高めることができる。
【0032】また,更に,第一コイル11の位置するヒ
ーターチューブ90の先端部分を細径とし,第二コイル
12の位置する部分を太径としたので,飽和温度を安全
に維持し,かつ昇温速度を極めて早くすることができ
る。
ーターチューブ90の先端部分を細径とし,第二コイル
12の位置する部分を太径としたので,飽和温度を安全
に維持し,かつ昇温速度を極めて早くすることができ
る。
【0033】実施例2 本例のグロープラグ9においては,図2に示すごとく,
加熱用コイル1が,第一コイル11と第二コイル12と
よりなると共に,上記第一コイル11と第二コイル12
の間には第三コイル13が介設している。これらは,互
いに溶接されている。
加熱用コイル1が,第一コイル11と第二コイル12と
よりなると共に,上記第一コイル11と第二コイル12
の間には第三コイル13が介設している。これらは,互
いに溶接されている。
【0034】該第三コイル13は,Ni100wt%を
用いる。第一コイル11は,Fe70wt%−Cr25
wt%−Al5wt%合金を用いる。第二コイルは,C
o92wt%−Fe8wt%合金を用いる。
用いる。第一コイル11は,Fe70wt%−Cr25
wt%−Al5wt%合金を用いる。第二コイルは,C
o92wt%−Fe8wt%合金を用いる。
【0035】第二コイル12と第三コイル13とを溶接
して形成された溶接接続部230のFeとCoの原子%
比は91.6:8.4である。その他は,上記実施例1
と同様である。
して形成された溶接接続部230のFeとCoの原子%
比は91.6:8.4である。その他は,上記実施例1
と同様である。
【0036】本例において,上記溶接接続部130は,
Coを含まないのでα/γ変態を生じない。もう一方の
溶接接続部230におけるFe含有率は,上記のごとく
低い。そのため,α/γ変態を生じない(図7参照)。
それ故,上記実施例1と同様に,加熱用コイルの加熱に
際し,上記溶接接続部130,230において,断線が
生ぜず,グロープラグ9は通電寿命が長い。その他,実
施例1と同様の効果を得ることができる。
Coを含まないのでα/γ変態を生じない。もう一方の
溶接接続部230におけるFe含有率は,上記のごとく
低い。そのため,α/γ変態を生じない(図7参照)。
それ故,上記実施例1と同様に,加熱用コイルの加熱に
際し,上記溶接接続部130,230において,断線が
生ぜず,グロープラグ9は通電寿命が長い。その他,実
施例1と同様の効果を得ることができる。
【0037】実施例3 本例のグロープラグにおいては,図3に示すごとく,第
一コイル11と第二コイル12との溶接接続部120に
おいて,上記第二コイル12の溶接接続部122の体積
Aに対する第一コイル11の溶接接続部121の体積B
の融合体積比率(B/A)は0.2である。
一コイル11と第二コイル12との溶接接続部120に
おいて,上記第二コイル12の溶接接続部122の体積
Aに対する第一コイル11の溶接接続部121の体積B
の融合体積比率(B/A)は0.2である。
【0038】上記第一コイル11は,Fe70wt%−
Cr25wt%−Al5wt%合金を用いる。第二コイ
ル12は,Co92wt%−Fe8wt%合金を用い
る。上記溶接接続部120のFeとCoの原子%比は2
0:80である。
Cr25wt%−Al5wt%合金を用いる。第二コイ
ル12は,Co92wt%−Fe8wt%合金を用い
る。上記溶接接続部120のFeとCoの原子%比は2
0:80である。
【0039】上記第一コイル11と第二コイル12と
は,上記溶接接続部120の融合体積比率(B/A)が
0.2となるように,レーザ溶接の出力と焦点深度とを
調整し接合した。その他は,実施例1と同様である。
は,上記溶接接続部120の融合体積比率(B/A)が
0.2となるように,レーザ溶接の出力と焦点深度とを
調整し接合した。その他は,実施例1と同様である。
【0040】本例においては,上記融合体積比率(B/
A)が0.15〜0.25の間にあり,上記溶接接続部
120におけるFe含有率は,上記のごとく低い。それ
故,溶接接続部120ではα/γ変態が生じない。それ
故,上記第一発明と同様に,加熱用コイル1の加熱に際
し,上記溶接接続部120において,断線が生ぜず,グ
ロープラグ9は通電寿命が長い。その他,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
A)が0.15〜0.25の間にあり,上記溶接接続部
120におけるFe含有率は,上記のごとく低い。それ
故,溶接接続部120ではα/γ変態が生じない。それ
故,上記第一発明と同様に,加熱用コイル1の加熱に際
し,上記溶接接続部120において,断線が生ぜず,グ
ロープラグ9は通電寿命が長い。その他,実施例1と同
様の効果を得ることができる。
【0041】実施例4 本例においては,上記実施例1〜3にかかるグロープラ
グの通電サイクル試験を行った。上記各グロープラグに
は,図5に示すごとく,電流を70秒間通電して,一旦
約1000℃に加熱した後約900℃に維持し,次いで
電気炉中で冷却,加熱を3分間の間に3回繰り返し,そ
の後常温まで冷却した。これを1サイクルとし,その後
連続的に繰り返した。
グの通電サイクル試験を行った。上記各グロープラグに
は,図5に示すごとく,電流を70秒間通電して,一旦
約1000℃に加熱した後約900℃に維持し,次いで
電気炉中で冷却,加熱を3分間の間に3回繰り返し,そ
の後常温まで冷却した。これを1サイクルとし,その後
連続的に繰り返した。
【0042】尚,比較のために,従来例にかかるグロー
プラグ(比較例C1,C2)について,同様の試験を行
った。比較例C1にかかるグロープラグは,第一コイル
にはFe70wt%−Cr25wt%−Al5wt%合
金を,第二コイルにはNiを用いた。その他は,実施例
1と同様である。
プラグ(比較例C1,C2)について,同様の試験を行
った。比較例C1にかかるグロープラグは,第一コイル
にはFe70wt%−Cr25wt%−Al5wt%合
金を,第二コイルにはNiを用いた。その他は,実施例
1と同様である。
【0043】また,比較例C2にかかるグロープラグ
は,第一コイルと第二コイルとよりなる加熱用コイルを
設けている。第二コイルには,92wt%Co─8wt
%Fe合金を用いた。その他は,比較例C1と同様であ
る。上記通電サイクル試験は,それぞれ4ケ行った。そ
の結果を図5に示す。
は,第一コイルと第二コイルとよりなる加熱用コイルを
設けている。第二コイルには,92wt%Co─8wt
%Fe合金を用いた。その他は,比較例C1と同様であ
る。上記通電サイクル試験は,それぞれ4ケ行った。そ
の結果を図5に示す。
【0044】同図より知られるように,実施例1〜3に
かかる加熱用コイルは,いずれも20000サイクルを
越える通電寿命であった。断線箇所は,最も高温となる
第一コイルの中央部であった。従って,発熱体である第
一コイルの固有寿命まで,グロープラグを使用すること
ができる。また,比較例C1も,実施例1〜3と同様の
結果であったが,第二コイルに抵抗変化率が6であるN
iを使用しているため,飽和温度を本実施例と同じとし
た場合,速熱性の点で問題がある。比較例C2は,著し
く通電寿命が短く,その断線箇所は第一コイルと第二コ
イルとの溶接接続部であった。
かかる加熱用コイルは,いずれも20000サイクルを
越える通電寿命であった。断線箇所は,最も高温となる
第一コイルの中央部であった。従って,発熱体である第
一コイルの固有寿命まで,グロープラグを使用すること
ができる。また,比較例C1も,実施例1〜3と同様の
結果であったが,第二コイルに抵抗変化率が6であるN
iを使用しているため,飽和温度を本実施例と同じとし
た場合,速熱性の点で問題がある。比較例C2は,著し
く通電寿命が短く,その断線箇所は第一コイルと第二コ
イルとの溶接接続部であった。
【0045】実施例5 本例においては,実施例1にかかるグロープラグについ
て,通電時間に伴うグロープラグの昇温速度について測
定した。尚,比較のために,比較例C1と同一のグロー
プラグ(比較例C3)を作製した。両者は,同一条件で
比較実験した。その結果を図6に示す。
て,通電時間に伴うグロープラグの昇温速度について測
定した。尚,比較のために,比較例C1と同一のグロー
プラグ(比較例C3)を作製した。両者は,同一条件で
比較実験した。その結果を図6に示す。
【0046】同図より知られるように,発明にかかる実
施例1のグロープラグは,800℃における立ち上がり
時間が4.5秒の場合,飽和温度は連続通電可能な90
0℃に抑えることができる。このため,エンジン始動後
のアフターブロー通電においても,従来のように,アフ
ターブローレジスタで,グロープラグへかかる電圧を下
げる必要がなくなり,アフターブローレジスタ,サブリ
レー,及びその付属ハーネスの廃止が可能となった。
施例1のグロープラグは,800℃における立ち上がり
時間が4.5秒の場合,飽和温度は連続通電可能な90
0℃に抑えることができる。このため,エンジン始動後
のアフターブロー通電においても,従来のように,アフ
ターブローレジスタで,グロープラグへかかる電圧を下
げる必要がなくなり,アフターブローレジスタ,サブリ
レー,及びその付属ハーネスの廃止が可能となった。
【0047】これにより,グロープラグシステムの大幅
なコストダウンが期待できる。一方,比較例C3のグロ
ープラグは,飽和温度1000℃以上を維持した。その
ため,アフターブローレジスタで,グロープラグへ印加
する電圧を下げる必要がある。
なコストダウンが期待できる。一方,比較例C3のグロ
ープラグは,飽和温度1000℃以上を維持した。その
ため,アフターブローレジスタで,グロープラグへ印加
する電圧を下げる必要がある。
【図1】実施例1のグロープラグの断面図。
【図2】実施例2のグロープラグの要部断面図。
【図3】実施例3にかかる,第一コイルと第二コイルと
の溶接接続部を示す説明図。
の溶接接続部を示す説明図。
【図4】実施例4にかかる,通電試験の条件を示す説明
図。
図。
【図5】実施例4にかかる,通電試験の結果を示す説明
図。
図。
【図6】実施例5にかかる,グロープラグの昇温特性を
示す線図。
示す線図。
【図7】従来例における,第二コイルのCo−Fe合金
成分比と変態温度との関係を示すグラフ図。
成分比と変態温度との関係を示すグラフ図。
1...加熱用コイル, 11...第一コイル, 120,130.230...溶接接続部, 12...第二コイル, 13...第三コイル, 2...絶縁材料, 6...中軸, 7...ハウジング, 9...グロープラグ, 90...ヒーターチューブ,
Claims (3)
- 【請求項1】 ハウジングと,該ハウジングの先端に設
けたヒータチューブと,該ヒーターチューブ内の絶縁材
料の中に配置した加熱用コイルとよりなるグロープラグ
において,上記加熱用コイルは,先端部に配置した第一
コイルと該第一コイルに直列に接続した第二コイルとよ
りなると共に,上記第一コイルと上記第二コイルとは互
いに溶接されており,上記第一コイルはNi−Cr合金
よりなり,上記第二コイルはCo−Fe合金よりなるこ
とを特徴とするグロープラグ。 - 【請求項2】 ハウジングと,該ハウジングの先端に設
けたヒータチューブと,該ヒーターチューブ内の絶縁材
料の中に配置した加熱用コイルとよりなるグロープラグ
において,上記加熱用コイルは,先端部に配置した第一
コイルと該第一コイルに対して第三コイルを介して接続
した第二コイルとよりなると共にこれらは互いに溶接さ
れており,上記第一コイルはFe−Cr−Al合金より
なり,上記第二コイルはCo−Fe合金よりなり,上記
第三コイルはNiよりなることを特徴とするグロープラ
グ。 - 【請求項3】 ハウジングと,該ハウジングの先端に設
けたヒータチューブと,該ヒーターチューブ内の絶縁材
料の中に配置した加熱用コイルとよりなるグロープラグ
において,上記加熱用コイルは,先端部に配置した第一
コイルと該第一コイルに直列に接続した第二コイルとよ
りなると共に,上記第一コイルと上記第二コイルとは互
いに溶接されており,上記第一コイルはFe−Cr−A
l合金よりなり,上記第二コイルはCo−Fe合金より
なり,上記第二コイルの溶接接続部の体積Aに対する第
一コイルの溶接接続部の体積Bの融合体積比率(B/
A)は0.15〜0.25であることを特徴とするグロ
ープラグ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5022011A JP2806195B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | グロープラグ |
DE1994602992 DE69402992T3 (de) | 1993-01-14 | 1994-01-13 | Glühkerze für Dieselmotoren |
EP94100446A EP0607872B2 (en) | 1993-01-14 | 1994-01-13 | Glow plug for diesel engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5022011A JP2806195B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | グロープラグ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06213440A true JPH06213440A (ja) | 1994-08-02 |
JP2806195B2 JP2806195B2 (ja) | 1998-09-30 |
Family
ID=12071065
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5022011A Expired - Lifetime JP2806195B2 (ja) | 1993-01-14 | 1993-01-14 | グロープラグ |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
EP (1) | EP0607872B2 (ja) |
JP (1) | JP2806195B2 (ja) |
DE (1) | DE69402992T3 (ja) |
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EP0354243A1 (en) * | 1987-07-24 | 1990-02-14 | JAPAN as represented by MINISTER OF INTERNATIONAL TRADE AND INDUSTRY | Process for concentrating and purifying alchohol |
JP2002061838A (ja) * | 2000-08-22 | 2002-02-28 | Beru Ag | グロープラグ |
JP2014152961A (ja) * | 2013-02-06 | 2014-08-25 | Ngk Spark Plug Co Ltd | グロープラグ |
JP2015099008A (ja) * | 2013-10-15 | 2015-05-28 | 日本特殊陶業株式会社 | グロープラグ |
JP2015117930A (ja) * | 2013-11-15 | 2015-06-25 | 日本特殊陶業株式会社 | グロープラグ |
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US6037568A (en) * | 1996-01-18 | 2000-03-14 | Jidosha Kiki Co., Ltd. | Glow plug for diesel engine with ptc control element disposed in small-diameter sheath section and connected to the distal end thereof |
JP2002106843A (ja) * | 1999-11-18 | 2002-04-10 | Denso Corp | グロープラグ |
DE10014526B4 (de) * | 2000-03-23 | 2006-07-27 | NGK Spark Plug Co., Ltd., Nagoya | Selbstregelnde Schnellheizstabglühkerze |
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- 1993-01-14 JP JP5022011A patent/JP2806195B2/ja not_active Expired - Lifetime
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1994
- 1994-01-13 DE DE1994602992 patent/DE69402992T3/de not_active Expired - Lifetime
- 1994-01-13 EP EP94100446A patent/EP0607872B2/en not_active Expired - Lifetime
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EP0607872A2 (en) | 1994-07-27 |
DE69402992T2 (de) | 1997-11-13 |
DE69402992D1 (de) | 1997-06-12 |
EP0607872B2 (en) | 2002-03-20 |
JP2806195B2 (ja) | 1998-09-30 |
EP0607872A3 (en) | 1995-04-19 |
EP0607872B1 (en) | 1997-05-07 |
DE69402992T3 (de) | 2002-08-08 |
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