JP2000097434A - グロープラグの製造方法 - Google Patents

グロープラグの製造方法

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JP2000097434A
JP2000097434A JP10270228A JP27022898A JP2000097434A JP 2000097434 A JP2000097434 A JP 2000097434A JP 10270228 A JP10270228 A JP 10270228A JP 27022898 A JP27022898 A JP 27022898A JP 2000097434 A JP2000097434 A JP 2000097434A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒータケースのテーパ部における局部発熱を
防止できると共に,耐久性に優れたグロープラグ及びそ
の製造方法を提供すること。 【解決手段】 原小径部81と原大径部82と原テーパ
部83とを有する素管チューブ8内にコイル状発熱体2
を配置し,耐熱絶縁粉末38を充填する準備工程と,素
管チューブ後端89側をスェージングする第1工程と,
素管チューブ先端86側をスェージングする第2工程と
を行い,小径部31と大径部32とテーパ部33とを有
するヒーターケース3を形成する。第1工程では素管チ
ューブ後端から原大径部と原テーパ部との境界線Aまで
スェージングして大径部を形成する。第2工程では素管
チューブ先端から境界線Aまでスェージングして小径部
を形成する。テーパ部33は,第1工程でスェージング
された部分より形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,小径部,テーパ部,大径部を有
すると共にその内部にコイル状発熱体を有するヒータケ
ースを形成するグロープラグ及びその製造方法に関し,
特にテーパ部における局部発熱を防止できるグロープラ
グ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】グロープラグには,例えば2種類の材料か
らなるコイルを用いた自己温度制御型と言われるものが
ある。該自己温度制御型のグロープラグは,抵抗体であ
る発熱コイルと制御コイルとを有すると共に,制御コイ
ルから発熱コイルへ直列に通電する構造を有する。上記
制御コイルは,発熱コイルより抵抗温度係数の大きな材
料で形成されている。
【0003】また,上記グロープラグにおいては,ヒー
タケースの先端側を小径化して,速熱型として機能させ
ると共に,エンジン始動後のアフターグロー時に発熱温
度を最高温度よりも低い温度で一定時間発熱させ,オー
バーシュート特性を得るものがある。また,近年では例
えばディーゼルエンジン等の出力向上,排ガス規制に対
応するため,給気弁,排気弁を大径化,多数化する傾向
にある。そのため,エンジンヘッドのグロープラグ取付
孔の孔径を小さく,かつその長さを長くする必要があ
り,グロープラグの小径化,延長化が望まれている。
【0004】これに対応するために,特開平9−257
251号に示すような,ヒータケースの先端側に形成す
る小径部を軸芯方向に延長させたグロープラグが提案さ
れている。グロープラグは,図9に示すごとく,コイル
状発熱体90とマグネシア粉末938とを内蔵したヒー
タケース91を有する。上記コイル状発熱体90は,図
8に示すごとく,発熱コイル901と制御コイル902
とからなる。また,上記ヒータケース91は,閉塞され
た先端側に位置する小径部911と,開放された後端側
に位置し上記小径部911の径よりも大きい径を有する
大径部912と,両者間に位置するテーパ部913とよ
りなる。なお,グロープラグの全体構成は実施形態例1
(図3)を参照されたい。
【0005】また,上記ヒーターケース91の各寸法
は,上記ヒータケース91の小径部911の外径Dはφ
3.5mm,上記大径部912の外径Eはφ5.0mm
である。また,上記ヒータケース91の小径部911の
長さ(b寸法)は約27mmである。なお,上記テーパ
部913の長さは約6mm,上記大径部912の長さは
約27mmである。
【0006】次に,上記グロープラグの製造方法の一例
を,図8に示す。従来のグロープラグの製造方法におい
ては,以下に示す,準備工程,第1スェージング工程,
第2スェージング工程を行い,上記グロープラグのヒー
タケース91を形成する。
【0007】まず,準備工程において,図8(a)に示
すごとく,ヒーターケース91よりも外径のひとまわり
大きな素管チューブ98を用意する。この素管チューブ
98は,先端側に位置する原小径部981と,後端側に
位置する原大径部982と,両者間をつなぐテーパ形状
の原テーパ部983とよりなる。また,上記原大径部9
82の後端は開放されている。
【0008】また,上記素管チューブ98の各寸法は,
上記原小径部981の外径Fはφ5.0mm,上記原大
径部982の外径Gはφ5.7mmである。また,上記
素管チューブ98の原小径部981と原テーパ部983
との合計長さ(a寸法)は約24mmである。なお,上
記原テーパ部983だけの長さは約3mm,上記原大径
部982の長さは約26mmである。
【0009】そして,この素管チューブ98の原小径部
981内にコイル状発熱体90の先端906を接続する
と共に,上記素管チューブ98の原大径部982内に上
記コイル状発熱体90の後端909を配置する。この状
態で,上記素管チューブ98内に電気絶縁用の耐熱絶縁
粉末としてのマグネシア粉末938を充填する。
【0010】次いで,上記コイル状発熱体90とマグネ
シア粉末938とを内蔵した上記素管チューブ98に対
して,4つ割りのダイス4を用いてスェージングを行
う。図8(a)に示すごとく,第1スェージング工程に
おいては,上記素管チューブ98の後端側をスェージン
グする。具体的には,上記素管チューブ98の原大径部
982と原テーパ部983との境界線Aから上記素管チ
ューブ98の後端までスェージングする。
【0011】そして,上記素管チューブ98の原大径部
982より上記ヒータケース91の大径部912を形成
する。この際,上記素管チューブ98全体が上記原小径
部981と略同じ径になるようにスェージングするた
め,上記大径部912の外径Eはφ5.0mmとする。
【0012】次いで,図8(b)に示すごとく,第2ス
ェージング工程においては,上記素管チューブ98の先
端側をスェージングする。具体的には,上記素管チュー
ブ98の先端から上記素管チューブ98の原小径部98
1と原テーパ部983との境界線Cまでスェージングす
る。
【0013】そして,図8(c)に示すごとく,上記素
管チューブ98の原小径部981より上記ヒータケース
91の小径部911を形成すると共に,上記素管チュー
ブ98の原テーパ部983より上記ヒータケース91の
テーパ部913を形成する。また,上記小径部911の
外径Dはφ3.5mmとする。
【0014】
【解決しようとする課題】しかしながら,従来のグロー
プラグの製造方法においては,次の問題がある。即ち,
上記製造方法により得られたグロープラグにおいては,
図9に示すごとく,上記テーパ部913内におけるマグ
ネシア粉末938の充填密度が,上記小径部911,大
径部912内に比べて低くなっている場合がある。この
原因は,明確ではないが次のように推測される。
【0015】図8(a)に示すごとく,第1スェージン
グ工程において,上記素管チューブ98の原大径部98
2は,上記ダイス4により外周側から押圧されて,その
内部のマグネシア粉末938の充填密度が高くなる。な
お,この原大径部982は,上記ヒータケース91の大
径部912の全体を形成する。また,図8(b)に示す
ごとく,第2スェージング工程において,上記素管チュ
ーブ98の原小径部981は,上記ダイス4により外周
側から押圧されて,その内部のマグネシア粉末938の
充填密度が高くなる。なお,この原小径部981は,上
記ヒータケース91の小径部911を形成する。
【0016】しかし,上記ヒータケース91のテーパ部
913を形成する原テーパ部983は,第1スェージン
グ工程においては,上記ダイス4により外周側から押圧
されるが,押圧力が不十分である。また,第2スェージ
ング工程においては,上記ダイス4のテーパ面43によ
り外周側から押圧されるが,上記ダイス4の押圧回数が
減ったり,押圧力が軸芯方向へ逃げてしまい上記マグネ
シア粉末938が上記ヒーターケース91の後端側に移
動してしまう等,マグネシア粉末938にかける押圧力
が不十分であることが充填密度を低下させる原因である
と考えられる。
【0017】そして,図9に示すごとく,マグネシア粉
末938の充填密度が低くなる場合には,上記テーパ部
913において,熱伝導率が低くなる。また,この熱伝
導率の低い上記テーパ部913内には,上記境界線Cか
ら上記境界線Aに至るすべての間に,制御コイル902
が内臓されている。
【0018】そのため,例えば12V(ボルト)系グロ
ープラグに対して,アフターグロー時の印加電圧である
14Vという比較的高い電圧を印加する場合には,上記
テーパ部913において上記制御コイル902が局部発
熱する。それ故,上記グロープラグの寿命を短くするお
それがある。なお,上記局部発熱は上記ヒータケース9
1の表面にまで現れる。
【0019】また,予熱時の印加電圧である11Vと比
較的低い電圧を印加する場合には,上記テーパ部913
において上記制御コイル902は局部発熱するが,発熱
量が少ないため,上記マグネシア粉末938への熱伝導
が小さく,上記局部発熱は上記ヒータケース91の表面
には現れない。
【0020】しかし,上記テーパ部913内におけるマ
グネシア粉末938の充填密度が低いので,特に上記テ
ーパ部913内においては,上記制御コイル902が酸
化しやすくなっている。そのため,例えば耐久試験等,
上記グロープラグの使用が長期にわたる場合には,印加
する電圧が11Vと比較的低くても,上記制御コイル9
02の電気抵抗が増加し,上記ヒータケース91の表面
に現れるまで局部発熱を促進させてしまう。それ故,上
記グロープラグの耐久性を向上させることは困難であ
る。
【0021】また,上記テーパ部913におけるマグネ
シア粉末938の充填密度低下は,上記に示したスェー
ジング方法に限らず,テーパ部を形成するヒータケース
であれば,程度の差はあるが生じる問題である。
【0022】本発明は,かかる従来の問題点に鑑みてな
されたもので,ヒータケースのテーパ部における局部発
熱を防止できると共に,耐久性に優れたグロープラグ及
びその製造方法を提供しようとするものである。
【0023】
【課題の解決手段】請求項1に記載の発明は,先端側に
は原小径部を,開放された後端側には上記原小径部の径
よりも大なる径を有する原大径部を,両者間には原テー
パ部を有する素管チューブを用いて,該素管チューブの
原小径部内にコイル状発熱体の先端を接続すると共に上
記素管チューブの原大径部内に上記コイル状発熱体の後
端を配置し,上記素管チューブ内に電気絶縁用の耐熱絶
縁粉末を充填する準備工程と,上記素管チューブの後端
側をスェージングする第1スェージング工程と,次い
で,上記素管チューブの先端側をスェージングする第2
スェージング工程とを行い,閉塞された先端側には小径
部を,開放された後端側には上記小径部の径よりも大な
る径を有する大径部を,両者間にはテーパ部を有するヒ
ーターケースを形成するグロープラグの製造方法であっ
て,上記第1スェージング工程においては,上記素管チ
ューブの後端から少なくとも上記素管チューブの原大径
部と原テーパ部との境界線Aまでの間をスェージングし
て,上記素管チューブの原大径部より上記ヒータケース
の大径部を形成し,次いで上記第2スェージング工程に
おいては,上記素管チューブの先端から少なくとも上記
境界線Aまでの間をスェージングして,上記素管チュー
ブの原小径部と原テーパ部とより上記ヒータケースの小
径部を形成し,上記ヒータケースのテーパ部は,少なく
とも上記第1スェージング工程においてスェージングさ
れた部分より形成することを特徴とするグロープラグの
製造方法にある。
【0024】本発明において最も注目すべきことは,上
記第2スェージング工程において上記範囲にスェージン
グを行うことにより,少なくとも上記第1スェージング
工程においてスェージングされた部分より上記ヒータケ
ースのテーパ部を形成することである。
【0025】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明のグロープラグの製造方法においては,第1スェージ
ング工程において,上記素管チューブの後端から上記境
界線A又はこれよりも先端側までの間をスェージングす
る。そのため,上記素管チューブの原大径部は,上記第
1スェージング工程において,その内部の耐熱絶縁粉末
の充填密度が高くなる。なお,上記原大径部は,上記ヒ
ータケースの大径部の大部分を形成する。
【0026】また,第2スェージング工程においては,
上記素管チューブの先端から上記境界線A又はこれより
も後端側までの間をスェージングする。そのため,上記
素管チューブの原小径部と原テーパ部とは,上記第2ス
ェージング工程において,その内部の耐熱絶縁粉末の充
填密度が高くなる。なお,上記原小径部と原テーパ部と
は,上記ヒータケースの小径部を形成する。
【0027】そして,上記ヒータケースのテーパ部を形
成する部分は,上記第1スェージング工程において形成
された上記大径部の一部分より形成される。そのため,
上記ヒータケースのテーパ部を形成する部分は,少なく
とも第1スェージング工程において十分にスェージング
される。それ故,上記ヒータケースのテーパ部内におけ
る耐熱絶縁粉末の充填密度が十分に高くなる。
【0028】そのため,上記テーパ部内における耐熱絶
縁粉末の充填密度を必要十分な充填密度にすることがで
きるので,これを原因とする耐熱絶縁粉末の熱伝導率の
低下を防止することができる。それ故,上記テーパ部に
おける局部発熱を防止することができる。
【0029】また,上記テーパ部内における耐熱絶縁粉
末の充填密度は十分に高いので,上記テーパ部内におけ
る上記コイル状発熱体の酸化を防止することができる。
そのため,例えば耐久試験等,上記グロープラグの使用
が長期にわたる場合でも,上記コイル状発熱体の電気抵
抗が増加することもなく,局部発熱を促進させることも
ない。それ故,上記グロープラグの耐久性を向上させる
ことができる。
【0030】上述のごとく,本発明によれば,ヒータケ
ースのテーパ部における局部発熱を防止できると共に,
耐久性に優れたグロープラグ及びその製造方法を提供す
ることができる。
【0031】また,上記コイル状発熱体は,発熱コイル
のみからなる1コイルタイプでも,発熱コイルの後端に
制御コイルの先端を接続した2コイルタイプのいずれで
もよい。上記コイル状発熱体が2コイルタイプの場合に
は,上記発熱コイルの材料としては,ニッケルクロム合
金,鉄クロム合金等,上記制御コイルの材料としては,
コバルト鉄合金,低炭素鋼等が好ましい。この場合に
は,上記制御コイルの抵抗温度係数が正となり,かつ上
記発熱コイルの抵抗温度係数よりも大きくなる。なお,
上記発熱コイルの抵抗温度係数としては,正又は負のい
ずれであってもよい。
【0032】次に,請求項2に記載の発明のように,上
記第1スェージング工程においては,上記素管チューブ
全体が上記原小径部と略同じ径になるようスェージング
することが好ましい。これにより,第2スェージング工
程における,上記素管チューブの原大径部への応力集中
を回避することができる。
【0033】次に,請求項3に記載の発明のように,上
記第2スェージング工程においては,上記素管チューブ
の先端から上記境界線Aまでスェージングすることが好
ましい。これにより,上記ヒータケースの上記耐熱絶縁
粉末の充填密度を,バラツキが少ない状態にすることが
できる。また,コイル状発熱体の抵抗値を最小限の低下
に抑えることができると共に,抵抗値バラツキが少ない
状態にすることができ,温度特性を安定化することがで
きる。
【0034】次に,請求項4に記載の発明のように,上
記素管チューブ内に配設される上記コイル状発熱体は,
上記第2スェージング工程において最終的に形成される
上記ヒータケースのテーパ部に位置する部分が,他の部
分よりもコイルピッチを大きく形成してあることが好ま
しい。これにより,上記ヒータケースのテーパ部におけ
る上記コイル状発熱体の発熱量が少なくなる。そのた
め,より確実に上記テーパ部における局部発熱を防止す
ることができる。
【0035】次に,請求項5に示すごとく,閉塞された
先端側には小径部を,開放された後端側には上記小径部
の径よりも大なる径を有する大径部を,両者間にはテー
パ部を有するヒーターケースを設けてあり,該ヒータケ
ース内にコイル状発熱体と電気絶縁用の耐熱絶縁粉末と
を内蔵したグロープラグにおいて,上記ヒータケースの
テーパ部内における上記耐熱絶縁粉末の充填密度は,上
記ヒータケースの小径部,大径部内における上記耐熱絶
縁粉末の充填密度に比べて高いことを特徴とするグロー
プラグがある。
【0036】上記グロープラグにおいては,上記テーパ
部内における耐熱絶縁粉末の充填密度は必要十分な充填
密度となるので,これを原因とする耐熱絶縁粉末の熱伝
導率の低下を防止することができる。それ故,上記テー
パ部における局部発熱を防止することができる。
【0037】また,上記テーパ部内における耐熱絶縁粉
末の充填密度は十分に高いので,上記テーパ部内におけ
る上記コイル状発熱体の酸化を防止することができる。
そのため,例えば耐久試験等,上記グロープラグの使用
が長期にわたる場合でも,上記コイル状発熱体の電気抵
抗が増加することもなく,局部発熱を促進させることも
ない。それ故,上記グロープラグの耐久性を向上させる
ことができる。
【0038】次に,請求項6に記載の発明のように,上
記ヒータケースのテーパ部内における上記コイル状発熱
体は,上記ヒータケースの小径部,大径部内における上
記コイル状発熱体に比べて,コイル断面積が大きいこと
が好ましい。この場合には,上記テーパ部内における上
記コイル状発熱体の電気抵抗を減少することができ,局
部発熱を抑制することができる。それ故,上記グロープ
ラグの耐久性を向上させることができる。
【0039】次に,請求項7に記載の発明のように,上
記コイル状発熱体は,上記ヒーターケースの小径部内に
接続された発熱コイルと,該発熱コイルに接続され,上
記発熱コイルの抵抗温度係数よりも大なる正の抵抗温度
係数を有する制御コイルとからなることが好ましい。こ
の場合には,上記コイル状発熱体を速熱型として機能さ
せると共に,エンジン始動後のアフターグロー時に発熱
温度を最高温度よりも低い温度で一定時間発熱させ,オ
ーバーシュート特性を得ることができる。
【0040】
【発明の実施の形態】実施形態例1 本発明の実施形態例にかかるグロープラグ及びグロープ
ラグの製造方法について,図1〜図4を用いて説明す
る。本例のグロープラグ1は,図3に示すごとく,閉塞
された先端36側には小径部31を,開放された後端3
9側には上記小径部31の径よりも大なる径を有する大
径部32を,両者間にはテーパ部33を有するヒーター
ケース3を設けてある。また,このヒータケース3内に
コイル状発熱体2と電気絶縁用の耐熱絶縁粉末としての
マグネシア粉末38とを内蔵してある。
【0041】上記ヒータケース3のテーパ部33内にお
ける上記マグネシア粉末38の充填密度は,上記ヒータ
ケース3の小径部31,大径部32内における上記マグ
ネシア粉末38の充填密度に比べて高い。
【0042】次に,上記グロープラグ1の製造方法につ
いて概説する。本例のグロープラグ1の製造方法におい
ては,図1,図2に示すごとく,先端86側には原小径
部81を,開放された後端89側には上記原小径部81
の外径Fよりも大なる外径Gを有する原大径部82を,
両者間には原テーパ部83を有する素管チューブ8を用
意する。
【0043】そして,該素管チューブ8の原小径部81
内にコイル状発熱体2の先端を接続すると共に上記素管
チューブ8の原大径部82内に上記コイル状発熱体2の
後端を配置し,上記素管チューブ8内に電気絶縁用の耐
熱絶縁粉末としてのマグネシア粉末38を充填する準備
工程を行う。
【0044】次いで,上記素管チューブ8の後端89側
をスェージングする第1スェージング工程を行う。次い
で,上記素管チューブ8の先端86側をスェージングす
る第2スェージング工程を行う。そして,閉塞された先
端36側には小径部31を,開放された後端39側には
上記小径部31の外径Dよりも大なる外径Eを有する大
径部32を,両者間にはテーパ部33を有するヒーター
ケース3を形成する。
【0045】上記第1スェージング工程においては,上
記素管チューブ8の後端89から少なくとも上記素管チ
ューブ8の原大径部82と原テーパ部83との境界線A
までの間をスェージングして,上記素管チューブ8の原
大径部82より上記ヒータケース3の大径部32を形成
する。また,上記第1スェージング工程においては,上
記素管チューブ全体が上記原小径部と略同じ径になるよ
うスェージングする。
【0046】次いで,上記第2スェージング工程におい
ては,上記素管チューブ8の先端86から上記境界線A
までスェージングして,上記素管チューブ8の原小径部
81と原テーパ部83とより上記ヒータケース3の小径
部31を形成する。上記ヒータケース3のテーパ部33
は,少なくとも上記第1スェージング工程においてスェ
ージングされた部分より形成する。
【0047】以下,詳説する。まず,上記準備工程にお
いて,上記ヒーターケース3よりも外径のひとまわり大
きな素管チューブ8を用意する。上記素管チューブ8
は,図1(a)に示すごとく,先端86側に位置する原
小径部81と,後端89側に位置する原大径部82と,
両者間をつなぐテーパ形状の原テーパ部83とよりな
る。また,上記原小径部81の先端部には貫通孔810
が設けられている。一方,上記原大径部82の後端は開
放されている。
【0048】一方,上記素管チューブ8内に配設するコ
イル状発熱体2は,発熱コイル21と制御コイル22と
からなる(図3)。上記発熱コイル21はニッケルクロ
ム合金(Ni80重量%−Cr20重量%)からなり,
上記制御コイル22はコバルト鉄合金(Co92重量%
−Fe8重量%)からなる。また,上記制御コイル22
の抵抗温度係数は正であり,かつ上記発熱コイル21の
抵抗温度係数よりも大きい。
【0049】上記発熱コイル21の先端211には,図
1(a)に示すごとく,上記素管チューブ8と同材料か
らなるリベット84が溶接接続されている。また,上記
制御コイル22の後端229には,抵抗溶接によって中
軸61の先端部612が接続されている(図2)。ま
た,上記発熱コイル21の後端219には,例えばプラ
ズマアーク溶接,レーザ溶接等によって,上記制御コイ
ル22が接続されている(図3)。
【0050】そして,図1(a)に示すごとく,上記中
軸61に接続されたコイル状発熱体2とリベット84と
を,上記原大径部82の後端から上記素管チューブ8内
へ挿入し,上記リベット84を上記原小径部81の貫通
孔810に嵌入する。そして,上記貫通孔810と上記
リベット84とを,プラズマ溶接によって接続する。こ
れにより,上記リベット84を介して,上記素管チュー
ブ8の原小径部81内に発熱コイル21の先端を接続す
る。
【0051】また,上記中軸61の位置を決定して,上
記素管チューブ8の原大径部82内に上記制御コイル2
2の後端229を配置する。この状態で,上記発熱コイ
ル21は,上記素管チューブ8の原小径部81内にのみ
配置される。また,上記制御コイル22は上記素管チュ
ーブ8の原小径部81から原大径部82にかけて配置さ
れる。また,上記中軸61の先端部612は,上記素管
チューブ8の原大径部82内に配設される。
【0052】そして,上記原大径部82の後端から上記
マグネシア粉末38を入れ,タッピングにより上記素管
チューブ8内に上記マグネシア粉末38を充填する。充
填完了後,上記素管チューブ8の後端89と中軸61と
の間は,シリコンゴム(図示略)によって封止する。
【0053】次いで,上記コイル状発熱体2とマグネシ
ア粉末38とを内蔵した上記素管チューブ8に対して,
4つ割りのダイス4を用いてスェージングを行う。図1
(a)に示すごとく,上記第1スェージング工程におい
ては,上記素管チューブ8の境界線Aから上記素管チュ
ーブ8の後端89までスェージングする。そして,図1
(b)に示すごとく,上記素管チューブ8の原大径部8
2より上記ヒータケース3の大径部32を形成する。こ
の際,上記素管チューブ8全体が上記原小径部81と略
同じ径になるようにスェージングする。
【0054】なお,本例においては,上記境界線Aより
も先端86側はスェージングしていないが,上記素管チ
ューブ8の後端89から上記境界線Aを越えて先端86
側までスェージングすることもできる。
【0055】次いで,図1(b)に示すごとく,上記第
2スェージング工程においては,上記素管チューブ8の
先端86から上記境界線Aまでスェージングする。そし
て,上記素管チューブ8の原小径部81とテーパ部83
とより上記ヒータケース3の小径部31を形成する。
【0056】そして,図1(c)に示すごとく,上記ヒ
ータケース3のテーパ部33は,上記第1スェージング
工程において十分にスェージングされた大径部32のう
ち,さらに上記第2スェージング工程において若干スェ
ージングされた部分より形成する。なお,上記テーパ部
33は,上記第1スェージング工程において上記ダイス
4の主押圧面40により押圧され,上記第2スェージン
グ工程において上記ダイス4のテーパ面43により押圧
される。
【0057】次に,上記のごとく形成したヒータケース
3を,例えば圧入,ろう付け等の方法により,ハウジン
グ5の先端開口部51に固定する。また,上記ハウジン
グ5の六角形状の後端部52に,絶縁ブッシュ71,金
属ナット72を介して上記中軸61を固定する。また,
この際,上記中軸61に通電用の外部接続端子62を接
続すると共に,この外部接続端子62を上記ハウジング
5の後端部52に固定する。
【0058】次に,上記製造方法により得られたグロー
プラグ1について詳説する。上記ヒータケース3の内部
には,上記コイル状発熱体2及び中軸61の周辺に,マ
グネシア粉末38が充填されている。上記ヒータケース
3のテーパ部33内における上記マグネシア粉末38の
充填密度は,上記ヒータケース3の小径部31,大径部
32内における上記マグネシア粉末38の充填密度に比
べて高い。
【0059】また,図3に示すごとく,上記コイル状発
熱体2は,上記ヒーターケース3の小径部31内に接続
された発熱コイル21と,この発熱コイル21に接続さ
れ,上記発熱コイル21の抵抗温度係数よりも大なる正
の抵抗温度係数を有する制御コイル22とからなる。ま
た,上記ヒータケース3の小径部31から大径部32に
かけては,上記コイル状発熱体2のうち,上記制御コイ
ル22が配置されている。
【0060】また,図4(b)に示すごとく,上記ヒー
タケース3のテーパ部33内における上記コイル状発熱
体2は,上記ヒータケース3の小径部31,大径部32
内における上記コイル状発熱体2に比べて,コイル断面
積が大きい。
【0061】次に,本例の作用につき説明する。本例の
グロープラグの製造方法においては,図1(a)に示す
ごとく,第1スェージング工程において,上記素管チュ
ーブ8の後端89から上記境界線Aまでの間をスェージ
ングする。そのため,上記素管チューブ8の原大径部8
2は,上記第1スェージング工程において,その内部の
マグネシア粉末38の充填密度が高くなる。なお,上記
原大径部82は,上記ヒータケース3の大径部32の大
部分を形成する。
【0062】また,第2スェージング工程においては,
図1(b)に示すごとく,上記素管チューブ8の先端8
6から上記境界線Aまでの間をスェージングする。その
ため,上記素管チューブ8の原小径部81と原テーパ部
83とは,上記第2スェージング工程において,その内
部のマグネシア粉末38の充填密度は高くなる。なお,
上記原小径部81と原テーパ部83とは,上記ヒータケ
ース3の小径部31を形成する。
【0063】そして,図1(b),図1(c)に示すご
とく,上記ヒータケース3のテーパ部33を形成する部
分は,上記第1スェージング工程において形成された上
記大径部32の一部分より形成される。そのため,上記
ヒータケース3のテーパ部33を形成する部分は,少な
くとも第1スェージング工程において十分にスェージン
グされる。それ故,図2に示すごとく,上記ヒータケー
ス3のテーパ部33内におけるマグネシア粉末38の充
填密度は十分に高くなる。
【0064】そのため,上記テーパ部33内におけるマ
グネシア粉末38の充填密度を必要十分な充填密度にす
ることができるので,これを原因とするマグネシア粉末
38の熱伝導率の低下を防止することができる。それ
故,上記テーパ部33における局部発熱を防止すること
ができる。
【0065】また,上記テーパ部33内におけるマグネ
シア粉末38の充填密度は十分に高いので,上記テーパ
部33内における上記コイル状発熱体2の酸化を防止す
ることができる。そのため,例えば耐久試験等,上記グ
ロープラグ1の使用が長期にわたる場合でも,上記コイ
ル状発熱体2の電気抵抗が増加することもなく,局部発
熱を促進させることもない。それ故,上記グロープラグ
1の耐久性を向上させることができる。
【0066】次に,上記第1スェージング工程において
は,上記素管チューブ8全体が上記原小径部81と略同
じ径になるようスェージングする。これにより,第2ス
ェージング工程における,上記素管チューブ8の原大径
部82への応力集中を回避することができる。
【0067】次に,上記第2スェージング工程において
は,上記素管チューブ8の先端86から上記境界線Aま
でスェージングする。これにより,上記ヒータケース3
の上記マグネシア粉末38の充填密度を,バラツキが少
ない状態にすることができる。また,上記コイル状発熱
体2の抵抗値を最小限の低下に抑えることができると共
に,抵抗値バラツキが少ない状態にすることができ,温
度特性を安定化することができる。
【0068】また,上記のごとく,スェージングにより
上記素管チューブ8を径方向から押圧して,これを縮径
させて上記ヒータケース3を形成する。そのため,図4
(a)に示すごとく,その内部に配設された上記コイル
状発熱体2のコイル平均径もPからQへと縮小される。
しかし,上記コイル状発熱体2の体積は一定なので,上
記コイル状発熱体2の材料の直径はRからSへと拡大す
る。また,これらのことは,スェージングをより多く行
った部分において,顕著に表れる。
【0069】そのため,上記製造方法により得られたグ
ロープラグ1においては,図4(b)に示すごとく,上
記ヒータケース3のテーパ部33内における上記コイル
状発熱体2のコイル断面積Tは,上記ヒータケース3の
小径部31,大径部32内における上記コイル状発熱体
2のコイル断面積Uに比べて大きい。この場合には,上
記テーパ部33内における上記コイル状発熱体2の電気
抵抗を減少することができ,局部発熱を抑制することが
できる。それ故,上記グロープラグ1の耐久性を向上さ
せることができる。
【0070】次に,上記コイル状発熱体2は,上記ヒー
ターケース3の小径部31内に接続された発熱コイル2
1と,該発熱コイル21に接続され,上記発熱コイル2
1の抵抗温度係数よりも大なる正の抵抗温度係数を有す
る制御コイル22とからなる。この場合には,上記コイ
ル状発熱体2を速熱型として機能させると共に,エンジ
ン始動後のアフターグロー時に発熱温度を最高温度より
も低い温度で一定時間発熱させ,オーバーシュート特性
を得ることができる。
【0071】次に,本例における具体的数値を示す。上
記マグネシア粉末38の充填密度は,上記テーパ部33
内においてショア硬度Hs=100,上記小径部31,
大径部32内においてショア硬度Hs=75である。ま
た,上記コイル状発熱体2のコイル断面積は,上記テー
パ部33内において0.085mm2,上記小径部3
1,大径部32内において0.075mm2である。
【0072】上記ヒーターケース3の各寸法は,図1
(c)に示すごとく,上記ヒータケース3の小径部31
の外径Dはφ3.5mm,上記大径部32の外径Eはφ
5.0mmである。また,上記ヒータケース3の小径部
31の長さ(b寸法)は約27mmである。なお,上記
テーパ部33の長さは約6mm,上記大径部32の長さ
は約27mmである。
【0073】上記素管チューブ8の各寸法は,図1
(a)に示すごとく,上記原小径部81の外径Fはφ
5.0mm,上記原大径部82の外径Gはφ5.7mm
である。また,上記素管チューブ8の原小径部81と原
テーパ部83との合計長さ(a寸法)は約22mmであ
る。なお,上記原テーパ部83だけの長さは約3mm,
上記原大径部82の長さは約27mmである。
【0074】実施形態例2 本例の製造方法においては,図5に示すごとく,上記第
2スェージング工程において,上記素管チューブ8の先
端86から上記境界線Aを越えて後端89側までスェー
ジングする。その他は,実施形態例1と同様である。本
例の製造方法においても,実施形態例1と同様の効果を
得ることができる。
【0075】実施形態例3 本例は,図6に示すごとく,素管チューブ8とヒータケ
ース3との設定寸法を説明するものである。即ち,上記
素管チューブ8の原小径部81と原テーパ部83との合
計長さ(図1(a)参照)をa寸法,上記ヒータケース
3の小径部31の長さ(図1(c)参照)をb寸法とす
ると,例えば小径部31の長さのb寸法を28mm狙い
に設定する場合は,上記素管チューブ8のa寸法は21
〜22mm,かつ上記ヒータケース3のb寸法は27〜
29mmの範囲を設定寸法Hとし,この設定寸法H内に
なるようにヒータケース3を製造することが好ましい。
設定寸法Hは,製造バラツキを考慮した範囲である。
【0076】この場合には,より確実に上記テーパ部3
3内におけるマグネシア粉末38の充填密度を改善する
ことができる。また,上記コイル状発熱体2の抵抗値
を,製造バラツキを考慮した範囲で最小限の低下に抑え
ることができると共に,抵抗値バラツキが少ない状態に
することができ,温度特性を安定化することができる。
【0077】なお,例えば実施形態例1のように,上記
素管チューブ8の後端89から上記境界線Aまでの間
(原大径部82)をスェージングし,かつ上記素管チュ
ーブ8の先端86から上記境界線Aまでの間(原小径部
81,原テーパ部83)をスェージングした場合には,
a寸法とb寸法とは限界線Lに示すような比例関係にな
る。図より,例えばa寸法が約22mmであればb寸法
は約27mmになり,逆にb寸法が約27mmであれば
a寸法は約22mmであったことが分かる。
【0078】また,例えば実施形態例2のように,上記
境界線Aを越えてスェージングした場合には,a寸法と
b寸法とは,上記限界線Lよりも右方の斜線領域内の値
をとる。図より,例えばa寸法が約22mmであればb
寸法は約27mmよりも大きくなり,逆にb寸法が約2
7mmであればa寸法は約22mmよりも小さかったこ
とが分かる。
【0079】そして,上記限界線L上又は上記斜線領域
内において,上記テーパ部33内におけるマグネシア粉
末38の充填密度は,熱伝導率の低下を防止するのに必
要十分な充填密度になる。さらに,上記設定寸法H内に
おいては,上記のごとく,より確実に充填密度を改善す
ることができる。
【0080】また,例えば従来例のように,上記境界線
Aまでスェージングをしない場合には,a寸法とb寸法
とは,上記限界線Lよりも左方の領域内の値をとる。図
より,例えばa寸法が約22mmであればb寸法は約2
7mmよりも小さくなり,逆にb寸法が約27mmであ
ればa寸法は約22mmよりも大きかったことが分か
る。この場合には,上記テーパ部33内におけるマグネ
シア粉末38の充填密度は,熱伝導率の低下を防止する
のに不十分な充填密度になる。
【0081】実施形態例4 本例の製造方法においては,図7に示すごとく,上記素
管チューブ8内に配設される上記コイル状発熱体2(制
御コイル22)は,上記第2スェージング工程において
最終的に形成される上記ヒータケース3のテーパ部33
に位置する部分25を,他の部分よりもコイルピッチを
大きく形成しておく。その他は,実施形態例1と同様で
ある。
【0082】本例の製造方法においては,上記ヒータケ
ース3のテーパ部33における上記コイル状発熱体2の
発熱量が少なくなる。そのため,より確実に上記テーパ
部33における局部発熱を防止することができる。その
他,実施形態例1と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例1における,グロープラグの製造方
法の説明図。
【図2】実施形態例1における,第2スェージング工程
完了直後のテーパ部の断面図。
【図3】実施形態例1における,グロープラグの説明
図。
【図4】実施形態例1における,コイル状発熱体のコイ
ル断面積の説明図。
【図5】実施形態例2における,グロープラグの製造方
法の説明図。
【図6】実施形態例3における,素管チューブとヒータ
ケースとの設定寸法を説明する線図。
【図7】実施形態例4における,グロープラグの製造方
法の説明図。
【図8】従来例における,グロープラグの製造方法の説
明図。
【図9】従来例における,第2スェージング工程完了直
後のテーパ部の断面図。
【符号の説明】
1...グロープラグ, 2...コイル状発熱体, 21...発熱コイル, 22...制御コイル, 3...ヒータケース, 31...小径部, 32...大径部, 33...テーパ部, 38...マグネシア粉末(耐熱絶縁粉末), 4...ダイス, 5...ハウジング, 61...中軸, 8...素管チューブ, 81...原小径部, 82...原大径部, 83...原テーパ部,

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端側には原小径部を,開放された後端
    側には上記原小径部の径よりも大なる径を有する原大径
    部を,両者間には原テーパ部を有する素管チューブを用
    いて,該素管チューブの原小径部内にコイル状発熱体の
    先端を接続すると共に上記素管チューブの原大径部内に
    上記コイル状発熱体の後端を配置し,上記素管チューブ
    内に電気絶縁用の耐熱絶縁粉末を充填する準備工程と,
    上記素管チューブの後端側をスェージングする第1スェ
    ージング工程と,次いで,上記素管チューブの先端側を
    スェージングする第2スェージング工程とを行い,閉塞
    された先端側には小径部を,開放された後端側には上記
    小径部の径よりも大なる径を有する大径部を,両者間に
    はテーパ部を有するヒーターケースを形成するグロープ
    ラグの製造方法であって,上記第1スェージング工程に
    おいては,上記素管チューブの後端から少なくとも上記
    素管チューブの原大径部と原テーパ部との境界線Aまで
    の間をスェージングして,上記素管チューブの原大径部
    より上記ヒータケースの大径部を形成し,次いで上記第
    2スェージング工程においては,上記素管チューブの先
    端から少なくとも上記境界線Aまでの間をスェージング
    して,上記素管チューブの原小径部と原テーパ部とより
    上記ヒータケースの小径部を形成し,上記ヒータケース
    のテーパ部は,少なくとも上記第1スェージング工程に
    おいてスェージングされた部分より形成することを特徴
    とするグロープラグの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において,上記第1スェージン
    グ工程においては,上記素管チューブ全体が上記原小径
    部と略同じ径になるようスェージングすることを特徴と
    するグロープラグの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において,上記第2スェ
    ージング工程においては,上記素管チューブの先端から
    上記境界線Aまでスェージングすることを特徴とするグ
    ロープラグの製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか一項において,
    上記素管チューブ内に配設される上記コイル状発熱体
    は,上記第2スェージング工程において最終的に形成さ
    れる上記ヒータケースのテーパ部に位置する部分が,他
    の部分よりもコイルピッチを大きく形成してあることを
    特徴とするグロープラグの製造方法。
  5. 【請求項5】 閉塞された先端側には小径部を,開放さ
    れた後端側には上記小径部の径よりも大なる径を有する
    大径部を,両者間にはテーパ部を有するヒーターケース
    を設けてあり,該ヒータケース内にコイル状発熱体と電
    気絶縁用の耐熱絶縁粉末とを内蔵したグロープラグにお
    いて,上記ヒータケースのテーパ部内における上記耐熱
    絶縁粉末の充填密度は,上記ヒータケースの小径部,大
    径部内における上記耐熱絶縁粉末の充填密度に比べて高
    いことを特徴とするグロープラグ。
  6. 【請求項6】 請求項5において,上記ヒータケースの
    テーパ部内における上記コイル状発熱体は,上記ヒータ
    ケースの小径部,大径部内における上記コイル状発熱体
    に比べて,コイル断面積が大きいことを特徴とするグロ
    ープラグ。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6において,上記コイル状
    発熱体は,上記ヒーターケースの小径部内に接続された
    発熱コイルと,該発熱コイルに接続され,上記発熱コイ
    ルの抵抗温度係数よりも大なる正の抵抗温度係数を有す
    る制御コイルとからなることを特徴とするグロープラ
    グ。
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