JPH0621294U - 電子機器用匡体 - Google Patents

電子機器用匡体

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JPH0621294U
JPH0621294U JP3978892U JP3978892U JPH0621294U JP H0621294 U JPH0621294 U JP H0621294U JP 3978892 U JP3978892 U JP 3978892U JP 3978892 U JP3978892 U JP 3978892U JP H0621294 U JPH0621294 U JP H0621294U
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electronic device
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JP3978892U
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淳一 安
愛義 大野
俊明 肥高
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ソニー・テクトロニクス株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 電子機器匡体のカバー14の後端部を前部側
に折り返してつば部を形成し、後部パネル20の端部を
外側に折り曲げて、つば部14dの先端と当接する傾斜
部20aを形成する。 【効果】カバー及び後部パネルの電気的接触は、ねじの
締結部分で行われる他に、つば部の先端部及び傾斜部間
でも行われるので、電磁遮蔽効果が向上する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、電磁遮蔽効果を有する電子機器用匡体に関する。
【0002】
【従来の技術及び考案が解決しようとする課題】
オシロスコープ、試験信号発生器等を収容する電子機器において、機器の前部 では、通常、機器の匡体を形成する導電性板状部材の端部を、前部フレームの溝 に挿入するので密閉度が高く、有効な電磁遮蔽が行われるが、機器の後部及び側 部では密閉度が不十分であるために、電磁波の漏洩が起き易い。
【0003】 図5は、従来の電子機器匡体の後部を示す一部切欠き図である。上部カバー1 は断面がコ字状であり、同一形状の下部カバーと共に、前部パネル及び後部パネ ル2間に延びる側部フレームを挟んで、匡体を形成している。カバー1は、その 下端を、金属性の弾性導電部材即ち電磁遮蔽体3を介して側部フレームの溝に挿 入し、ねじ4をカバー1の通し穴を介して後部パネル3のねじ穴に螺入して、後 部パネルに取り付けられる。電磁遮蔽体3の構造の詳細については、特公昭61 ー30440号を参照されたい。この取り付けの際には、電磁遮蔽体の弾性力に 対抗してカバー1を押し下げ、カバー1の通し穴及び後部パネルのねじ穴の位置 を合わせて、ねじ4をねじ穴に螺入する。この構造の欠点は、ねじ4の結合部分 のみでしか、カバー1及び後部パネル2が確実に接触しないので、良好な電磁遮 蔽効果が得られないことがあるということである。また、取り付け中は、カバー 1を押し下げながら作業しなければならず、匡体の大型化に応じて電磁遮蔽体が 長くなると、電磁遮蔽体の弾性力に対抗するためにかなりの力が必要になる。。 かかる位置合わせを容易にするために、カバー1の通し穴を大きくすると、電磁 遮蔽体はカバー1を押し上げ、匡体の側部での電磁遮蔽が不十分になる。この問 題を解決するために、カバーの後部ではなく上面及び下面でねじ4を締結するこ とが考えられるが、上面においては美観上好ましくなく、下面においては匡体を 裏返す必要があるので、作業性が悪い。
【0004】 図6に示す従来の電子機器用匡体では、カバー1及び後部パネル2間に間隙を 形成し、この間隙に導電性且つ可撓性のガスケット5を挿入することで、カバー 1及び後部パネル2を電気的に接触させている。しかし、この様な間隙を設ける ことは、他の部分の寸法及び位置に影響を与え、設計、組立て及び美観上望まし くない。
【0005】 図7に示す従来の電子機器用匡体では、後部パネル6にアルミ製のフレーム7 を取り付け、フレーム7にカバー8を取り付け、フレーム7及びカバー8間、フ レーム7及び後部パネル6間にガスケット9を挿入して、図6に示す様な間隙を 形成せずに、ガスケット9による電磁遮蔽効果を得ている。しかし、この構造は 、多くの部品を必要とするので、高価であると共に、組立に時間がかかる。
【0006】 したがって、本考案の目的は、部品数が少なく、簡単に組立てられて、十分な 電磁遮蔽効果が得られる電子機器用匡体の提供にある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】
本考案は、カバー部材の前端部を前部パネルに取り付け、後端部を後部パネル に取り付けて形成される電子機器用匡体であり、カバー部材の後端部は前部側に 折り返されてつば部が形成され、後部パネルの端部は外側に折り曲げられて、つ ば部の先端と当接する傾斜部が形成される。結合状態では、カバー及び後部パネ ルの電気的接触は、ねじの締結部分で行われる他に、つば部14dの先端部及び 傾斜部20a間でも行われる。
【0008】
【実施例】
図4は、本考案による電子機器用匡体10の全体を示す斜視図である。匡体1 0は、前部パネル12、上部カバー14、下部カバー16、側部フレーム18、 後部パネル20及びキャップ22を含む。カバー14及び16は、導電性板であ るアルミ板をプレス成形して作られ、その外面には絶縁性塗料が塗布されている 。カバー14及び16の前端部は、単に平板状であり、前部パネル12が固定さ れる前部フレームに設けた溝部に嵌合する。カバー14及び16の側端部は、側 部フレーム18に設けた溝内で、溝内に配置した図3に示す様な電磁遮蔽体と接 触する。カバー14及び16の後端部は、カバーと同様のアルミ板から成る後部 パネル20と、後述する様にねじ24により結合する。キャップ22は、上部カ バー14及び下部カバー16の角部及び側部フレーム18の後端部を覆うために 、カバー14及び16に取り付けられる。
【0009】 図1は、本考案の特徴であるカバー14、16の後端部及び後部パネル20の 端部の形状及びこれらの結合状態を示すための、図4の線A−Aに沿った部分断 面図である。カバー14の端部は、匡体10の内側に略直角に折曲げられて平坦 部14aが形成され、更にその先端は、匡体10の前部方向に略直角に折曲げら れて、つば部14bが形成される。カバー14の平坦部14aには、ねじ24が 挿入される通し穴14cが形成される。後部パネル20の端部は、匡体10の外 側に約45度折曲げられ、更にその先端は匡体10の内側に約45度折曲げられ て、傾斜部20a及び平坦部20bが形成される。平坦部20bには、ねじ24 が螺入されるねじ穴20cが形成される。後部パネル20の2つの折り曲げ角は 、45度に限定されないが、同一角度にして後部パネル20の主要平板部分及び 平坦部20bを平行にすることが望ましい。
【0010】 カバー14を後部パネル20に結合させるには、まず、カバー14を側部フレ ーム18の溝内の電磁遮蔽上に置く。このとき、図2に示す様に、カバー14は 電磁遮蔽体により浮き上がった状態である。次に、カバー14を図2の矢印の方 向に押圧すると、カバー14のつば部14bの先端は、後部パネル20の傾斜部 に沿って移動し、平坦部14a及び平坦部20bが接触したときに停止する。こ のとき、つば部14bの先端及び傾斜部20aの表面間の摩擦力により、カバー 14は、停止状態を維持する。停止状態では、カバー14の通し穴14c及び後 部パネル20のねじ穴20cは、位置合わせされており、ねじ24cをねじ穴2 0cに螺入して、カバー14及び後部パネル20を結合する。
【0011】 図1に示す結合状態では、カバー14及び後部パネル20の電気的接触は、ね じ24の締結部分で行われると共に、つば部14dの先端部及び傾斜部20aで 行われる。前者の接触は点接触であるが、後者の接触は線接触であるので、電気 的接触が良好になり、電磁遮蔽効果が向上する。また、取付の際のカバー14の 押圧方向は、ねじ24の螺入方向と同じであるので、押圧及び螺入を同一動作で 行え、取り付けが容易である。また、カバー14を上述の如く折り曲げることに より、匡体の剛性が向上する。
【0012】 図1の結合状態で十分な電気接触が得られるが、更に確実にしたい場合は、図 3に示す様に、カバー14及び後部パネル20で形成される間隙に、導電性且つ 可撓性のガスケット26を挿入してもよい。この場合、ガスケット26による隙 間があくことがなく、ガスケット26はつば部14bで目隠しされるので、美観 上も都合がよい。
【0013】
【考案の効果】
本考案の電子機器用匡体によれば、カバー14及び後部パネル20の電気的接 触は、ねじ24の締結部分の点接触の他に、つば部14dの先端部及び傾斜部2 0a間の線接触でも行われるので、電気的接触が良好になり、電磁遮蔽効果が向 上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の電子機器用匡体の要部を示す断面図で
ある。
【図2】図1の匡体の組立を説明するための断面図であ
る。
【図3】図1の匡体にガスケットを付加した状態を示す
断面図である。
【図4】図1の匡体の全体を示す斜視図である。
【図5】従来の電子機器用匡体の一部を示す断面図であ
る。
【図6】従来の電子機器用匡体の一部を示す断面図であ
る。
【図7】従来の電子機器用匡体の一部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
14 カバー 14b つば部 20 後部パネル 20a 傾斜部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバー部材の前端部を前部パネルに取り
    付け、後端部を後部パネルに取り付けて形成される電子
    機器用匡体において、 上記カバー部材の上記後端部を折り返してつば部を形成
    し、上記後部パネルに上記つば部の先端と当接する傾斜
    部を形成したことを特徴とする電子機器用匡体。
JP1992039788U 1992-05-20 1992-05-20 電子機器用匡体 Expired - Lifetime JP2503860Y2 (ja)

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JPH0621294U true JPH0621294U (ja) 1994-03-18
JP2503860Y2 JP2503860Y2 (ja) 1996-07-03

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ID=12562688

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JP2503860Y2 (ja) 1996-07-03

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