JPH0719182Y2 - 電子機器のアースばね - Google Patents

電子機器のアースばね

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JPH0719182Y2
JPH0719182Y2 JP1989094935U JP9493589U JPH0719182Y2 JP H0719182 Y2 JPH0719182 Y2 JP H0719182Y2 JP 1989094935 U JP1989094935 U JP 1989094935U JP 9493589 U JP9493589 U JP 9493589U JP H0719182 Y2 JPH0719182 Y2 JP H0719182Y2
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秀之 高橋
直人 川瀬
真司 橋永
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【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は電子機器のアースばねに関し、さらに詳細に
いえば、プリント配線基板の端部に搭載されたコネクタ
等を導電性を有する表面パネルを通して突出させてお
き、プリント配線基板を表面パネルと共に抜取り可能に
電子機器本体に装着した状態で隣合う表面パネル同士の
電気的接続を達成するアースばねに関する。
〈従来の技術、および考案が解決しようとする課題〉 従来から各種電子機器は高機能化に伴なって電子部品点
数が著しく増加しているので、これら電子部品を複数枚
のプリント配線基板に搭載しているとともに、保守・点
検の作業性を考慮して各プリント配線基板を抜取り可能
に電子機器本体に装着している。
このような電子機器のうち、プリント配線基板にBNCコ
ネクタ、Dsubコネクタ等が搭載され、しかもコネクタが
導電性の表面パネル(以下、コネクタ・パネルと称す
る)から突出されるようにしたものにおいて、コネクタ
・パネルおよびプリント配線基板を電気的に安定させる
ため、即ち、電磁遮蔽効果を高めるために、隣合うコネ
クタ・パネル同士を電気的に接続するためのアースばね
が設けられている。第14図は従来のアースばね構造を示
す概略斜視図であり、断面コ字状に形成されたコネクタ
・パネル(31)の両側板(31a)の外面所定位置にアー
スばね(32)がスポット溶接により取付けられている。
そして、アースばね(32)は、コネクタ・パネル(31)
にスポット溶接される基部(32a)と、基部(32a)と一
体の山形折曲部(32b)と、山形折曲部(32b)に所定間
隔毎に形成された多数のスリット(32c)とを有してお
り、スリット(32c)により区画された多数の山形折曲
部(32b)がそれぞれ独立してばねとして機能するよう
にしている。また、コネクタ・パネル(31)はナット
(33a)によりコネクタ(33)のケーシング(33b)と一
体化されている。尚、(34)はコネクタ(33)が搭載さ
れたプリント配線基板である。
したがって、第15図(A)に示すように3枚のプリント
配線基板(34)が電子機器本体(35)に装着された状態
においてアースばね(32)の山形折曲部(32b)が隣合
うプリント配線基板(34)のコネクタ・パネル(31)に
圧接され、両コネクタ・パネル(31)がほぼ同一電位
(機器のグランド電位)になるとともに、コネクタ・パ
ネル(31)同士の間隙を小さくすることができる。この
結果、高い電磁遮蔽効果を発揮し、電気的安定性を高め
ることができる。
しかし、上記の構成のアースばねであれば、全体がコネ
クタ・パネル(31)の外側に露出しているのでプリント
配線基板(34)の挿抜時にけがをする可能性が高いのみ
ならず、コネクタ・パネル(31)同士の間隔とアースば
ね(32)の高さによってはプリント配線基板(34)の挿
入時にアースばね(32)の山形折曲部(32b)がスムー
ズに弾性変形されず、第15図(B)に示すように、プリ
ント配線基板(34)の挿入を阻止するように永久変形さ
れてしまう。そして、永久変形を防止しようとすれば、
コネクタ・パネル(31)同士の間隔を大きくすればよい
のであるが、間隔を大きくしてもアースばね(32)の永
久変形を確実に防止できる保障がないのみならず、コネ
クタ・パネル(32)同士の間隔が大きくなりすぎてしま
い、電磁遮蔽効果を損なってしまうのみならず、塵埃等
が侵入し易くなってしまう。また、上記アースばね(3
2)はコネクタ・パネル(31)に対してスポット溶接に
より取付けられるのであるが、コネクタ・パネル(31)
に放熱用の通気孔等を形成してある場合には、スポット
溶接を行なえる位置が大幅に制限されてしまうことがあ
るのみならず、プリント配線基板(34)を抜取った状態
でスポット溶接跡が外部に露呈されるので意匠的に好ま
しくない。
〈考案の目的〉 この考案は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、
永久変形を確実に防止できるとともに、必要箇所のみを
導電性の表面パネルから突出させることができるアース
ばねを提供することを目的としている。
〈課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成するための、この考案の電子機器のア
ースばねは、表面パネルの側板所定位置に所定形状の開
口が形成されてあり、アースばねが表面パネルと部品と
の間に位置決めされるとともに部品のケーシングと電気
的に接続される基部と、基部の端部に、開口を通して少
なくとも一部が外方に突出するよう一体的に形成された
ばね部とから構成されている。
但し、ばね部が基部の両端部に一体的に形成されている
ことが好ましい。このばね部の形状は山形であってもよ
く、弧状であってもよい。
上記の目的を達成するための、他の考案の電子機器のア
ースばねは、表面パネルの側板所定位置に所定形状の開
口が形成されてあり、アースばねが表面パネルの側板内
側に一体的に装着される基部と、開口を通して少なくと
も一部が外方に突出する凸曲面状の接触用突部と、接触
用突部を相対偏位可能に基部に連結する連結部とから構
成されている。
但し、開口が複数個、所定間隔毎に表面パネルの側板に
形成されてあり、基部と接触用突部が交互に形成されて
あることが好ましい。また、連結部としては、山形また
は谷形に折曲された部分であってもよく、一部のみを残
して他の部分を切除したスリットであってもよい。
〈作用〉 以上の構成の電子機器のアースばねであれば、プリント
配線基板に搭載された部品と表面パネルとの間にアース
ばねの基部を挾み込むだけでよく、アースばねの取付け
作業を著しく簡素化できるとともに、アースばねを部品
のケーシングと直接接触させるのでアース特性を高める
ことができ、この結果電磁遮蔽効果を高めて電子機器の
電気的安定性を高めることができる。また、ばね部の一
部が表面パネルの開口を通して突出しているので、アー
スばねによりけがをする可能性を大幅に低減できるのみ
ならず、隣合う表面パネル同士の間隔を著しく小さくす
ることができ、しかもばね部の状態寄り部のみが隣合う
表面パネルと係合してスムーズな弾性変形を達成でき
る。
そして、ばね部が基部の両端部に一体的に形成されてい
る場合には、作業量の増加を伴なうことなく1対のばね
部を取付けることができる。
他の構成の電子機器のアースばねは、表面パネルの厚み
とアースばねの厚みの和だけ接触用突部の突出高さを低
くでき、隣合う表面パネル同士の間隔を小さくすること
ができる。そして、接触用突部が凸曲面状であるから、
隣合う表面パネルと接触することにより、スムーズに相
対偏位し、確実な電気的接続状態を達成でき、ひいては
良好な電磁遮蔽効果を達成できる。また、接触用突部の
みが外方に突出するのでけがをする可能性を大幅に減少
させることができるとともに、外観をすっきりさせるこ
とができる。
そして、開口が複数個、所定間隔毎に表面パネルの側板
に形成されてあり、基部と接触用突部が交互に形成され
てある場合には、各接触用突部が他の接触用突部の影響
を受けることなく相対偏位するので、全ての接触用突部
を均一に隣合う表面パネルと接触させることができる。
〈実施例〉 以下、実施例を示す添付図面によって詳細に説明する。
第1図はこの考案のアースばねの一実施例を示す分解斜
視図である。
プリント配線基板(4)の端縁部所定位置に3個のBNC
コネクタ(3)が搭載されている。そして、コネクタ
(3)を貫通させるための孔(1a)が形成された導電性
の表面パネルとしてのコネクタ・パネル(1)の上面フ
ランジ(1b)および下面フランジ(1c)の所定位置にア
ースばね用の長窓孔(1d)(1e)が形成されている。ま
た、アースばね(2)は、上記孔(1a)と一致する孔
(2a)が形成された平板状の基部(2b)の両端縁に山形
に折曲されたばね特性を有する山形折曲部(2c)が一体
形成されている。そして、山形折曲部(2c)の基部を除
く部分に所定間隔毎にスリット(2d)を形成し、多数の
単位ばねに分割している。尚、(3a)はコネクタ(3)
と螺合するナットである。
上記の構成のアースばね(2)を取付ける場合には、山
形折曲部(2c)が長窓孔(1d)(1e)に嵌合するように
コネクタ・パネル(1)に圧入して両孔(1a)(2a)を
一致させる。この状態で両孔(1a)(2a)にコネクタ
(3)の突出軸部を挿通し、突出軸部の突出端部からナ
ット(3a)を螺合することにより、コネクタ・パネル
(1)、アースばね(2)およびプリント配線基板
(4)を一体化することができる。
第2図はプリント配線基板(4)を電子機器本体(5)
に挿入する動作を説明する概略縦断面図、第3図は概略
斜視図であり、プリント配線基板(4)が3段収容可能
であるとともに、中央のコネクタ・パネル(1)のみに
アースばね(2)が装着されている。
保守・点検等のために電子機器本体(5)から抜取られ
たプリント配線基板(4)を装着する場合には、電子機
器本体(5)の所定位置に設けられたガイド・レール
(図示せず)と係合させた状態でプリント配線基板
(4)に押し込み力を作用させればよく、正確に位置決
めされた状態でプリント配線基板(4)を押し込むこと
ができる(第2図(A)参照)。
そして、押し込み終期には、アースばね(2)の山形折
曲部(2c)の頂部近傍が隣合うコネクタ・パネル(1)
と係合するので、山形折曲部(2c)が弾性変形してプリ
ント配線基板(4)の押し込み継続を許容するととも
に、押し込み終了時点において弾性変形した山形折曲部
(2c)が隣合うコネクタ・パネル(1)と確実に接触す
る(第2図(B)参照)。この結果、全てのコネクタ・
パネル(1)が同一電位(コネクタ(3)のケーシング
と同じアース電位)になり、電磁遮蔽効果を高く維持で
きるので、電気的安定性を高めることができる。
以上の説明から明らかなように、組立て時においてアー
スばね(2)をコネクタ・パネル(1)に嵌合させてお
くだけである程度の位置保持が可能であるとともに、ス
ポット溶接が不要であるから、スポット溶接を行なう従
来例と比較して組立て作業を著しく簡素化できる。そし
て、組立て完了時において山形折曲部(2c)の一部のみ
が外方に突出するので山形折曲部(2c)の永久変形を阻
止できるとともに、けがをする可能性を著しく低減で
き、さらに、外観をすっきりさせることができるととも
に、隣合うコネクタ・パネル同士の間隔を小さくして電
磁遮蔽効果を一層高めることができる。
〈実施例2〉 第4図は他の実施例を示す概略分解斜視図であり、上記
実施例と異なる点は、アースばね(2)の孔(2a)に近
接させて表示ラベル(2f)が貼着されている点およびコ
ネクタ・パネル(1)の孔(1a)に近接させて表示ラベ
ル(2f)よりも小さいのぞき窓(1f)が形成されている
点のみである。
したがって、この実施例の場合には、例えばビディオ信
号用として使用されるBNCコネクタ(3)がプリント配
線基板(4)に搭載されている場合に、各コネクタ
(3)の信号色に適合する表示ラベル(2f)を予め貼着
しておき、その後、上記実施例と同様にして組立て作業
を行なうことにより、のぞき窓(1f)を通して該当する
表示ラベル(2f)を認識できる。
これに対して、従来はコネクタ・パネルの外面に表示ラ
ベルを貼着するようにしていたのであるが、BNCコネク
タが邪魔にならないよう組立て前に貼着していたので、
少し位置がずれるとナットの締め付けに伴なって表示ラ
ベルが傷つき、または剥離し、このような不都合が生じ
なくても位置ずれにより外観が損なわれ、表示ラベルの
端面が見えてしまうという不都合があった。これに対し
てこの実施例であれば、これらの不都合を解消して簡単
に高品質のラベル表示を達成できる。
尚、以上には表示ラベルによる色分けについてのみ説明
したが、他の情報が表示された表示ラベルを使用できる
ことは勿論である。
〈実施例3〉 第5図はさらに他の実施例を示す概略斜視図、第6図
(A)はアースばねの一部平面図、第6図(B)はアー
スばねの一部正面図であり、コネクタ・パネル(1)の
上面フランジ(1b)および下面フランジ(1c)の所定位
置にアースばね用の複数個の円形窓孔(1g)(1h)が形
成されてあり、アースばね(2′)がステンレス・スチ
ール、リン青銅等からなる帯状ばね材で構成されている
とともに、アースばね(2′)が各フランジ(1b)(1
c)の内面にスポット溶接されてある。
上記アースばね(2′)は所定間隔毎にV字状の溝(2
g)を形成することにより複数個の平板部を形成してあ
り、1つおきの平板部の中央部に少なくとも上半部が球
面状の接触用突部(2h)が一体形成されてある。そし
て、残余の平板部をスポット溶接のための基部(2j)と
している。したがって、上記溝(2g)が、接触用突部
(2h)を相対偏位可能に基部(2j)に連結する連結部に
相当する。尚、上記溝(2g)の形成および接触用突部
(2h)の形成は絞り加工等により同時に行なうことがで
きる。
したがって、接触用突部(2h)が円形窓孔(1g)(1h)
を通して外方に突出するようにアースばね(2′)を位
置決めした状態でスポット溶接によりアースばね
(2′)とコネクタ・パネル(1)とを一体化できる。
第7図はプリント配線基板(4)を電子機器本体(5)
に挿入する動作を説明する概略縦断面図であり、プリン
ト配線基板(4)が3段収容可能であるとともに、中央
のコネクタ・パネル(1)のみにアースばね(2′)が
装着されている。
保守・点検等のために電子機器本体(5)から抜取られ
たプリント配線基板(4)を装着する場合には、電子機
器本体(5)の所定位置に設けられたガイド・レール
(図示せず)と係合させた状態でプリント配線基板
(4)に押し込み力を作用させればよく、正確に位置決
めされた状態でプリント配線基板(4)を押し込むこと
ができる(第7図(A)参照)。
そして、押し込み終期には、アースばね(2′)の接触
用突部(2h)の頂部近傍が隣合うコネクタ・パネル
(1)と係合するので、溝(2g)が弾性変形してプリン
ト配線基板(4)の押し込み継続を許容するとともに、
押し込み終了時点において接触用突部(2h)が隣合うコ
ネクタ・パネル(1)と確実に接触する(第7図(B)
参照)。この場合において、全ての基部(2j)がフラン
ジ(1b)(1c)にスポット溶接されている関係上、両隣
の溝(2g)の弾性変形により与えられることになるの
で、各接触用突部(2h)とコネクタ・パネルとの接触圧
力を均一化することができる。この結果、全てのコネク
タ・パネル(1)が同一電位(コネクタ(3)のケーシ
ングと同じアース電位)になり、電磁遮蔽効果を高める
ことができ、ひいては電気的安定性を高めることができ
る。
以上の説明から明らかなように、スポット溶接時にアー
スばね(2′)の接触用突部(2h)をコネクタ・パネル
(1)の円形窓孔(1g)(1h)に嵌合させておくだけで
ある程度の位置保持が可能であるからスポット溶接作業
を容易化できる。そして、組立て完了時において平板部
の絞り加工により形成された接触用突部(2h)の一部の
みが外方に突出するので接触用突部(2h)の永久変形を
確実に阻止できるとともに、けがをする可能性を著しく
低減でき、さらに、外観をすっきりさせることができる
とともに、隣合うコネクタ・パネル同士の間隔を小さく
することができる。
〈実施例4〉 第8図はさらに他の実施例を示す概略分解斜視図であ
り、第5図の実施例と異なる点は、円形窓孔(1g)(1
h)に代えて矩形窓孔(1j)(1k)が形成されてある点
および接触用突部(2h)に代えて半円筒状の接触用突部
(2k)が形成されてある点のみである。
したがって、この実施例の場合にも、第5図の実施例と
同様にスムーズなプリント配線基板(4)の装着および
コネクタ・パネル同士の電気的接続を達成できる。
第9図は電子機器の一例を示す概略分解斜視図であり、
電源部品等を搭載したベース(11)と、マザー基板(1
2)を保持するシャーシ(13)とで矩形筒状の内部筐体
を構成しているとともに、マザー基板(12)保持側の開
口を覆うカバー部材(14)および取外し可能なスタンド
部材(15)を有している。そして、上記内部筐体を包囲
するように1対の外殻パネル(16)(17)を有してい
る。
上記ベース(11)は後端縁に導電性の表面パネル(11
a)が一体にまたは一体的に設けられているとともに、
前端部所定位置に後述する電磁遮蔽部材(14a)と係合
する係合孔(11b)が形成されている。そして、表面パ
ネル(11a)の所定位置にサービス・コンセント(18)
が装着されている。上記マザー基板(12)は所定位置に
プリント配線基板(4)との電気的接続を達成するため
のコネクタ(12a)を一体的に設けているとともに、プ
リント配線基板(4)のコネクタ(3)を上記コネクタ
(12a)と正対させるべく案内するガイド部材(12b)を
設けている。上記シャーシ(13)は例えば板金を門形に
折曲することにより形成されており、後端部にコネクタ
・パネル(1)を止着するための外向きフランジ(13
a)およびコネクタ・パネル(1)の少なくとも一方の
フランジを位置決めするためのテーパ溝(13b)が形成
されているとともに、前端部にマザー基板(12)を支持
するための支持バー(13c)が一体的に設けられてい
る。そして、シャーシ(13)の一方の側板所定位置にフ
ァン(13d)が装着されている。さらに、シャーシ(1
3)の内面所定位置にプリント配線基板(4)を案内す
るためのガイド・レール(図示せず)が装着されてい
る。上記カバー部材(14)は第10図に示すように、内部
筐体の前側の開口を覆う板金製の電磁遮蔽部材(14a)
と電磁遮蔽部材(14a)の外面を覆う外観パネル(14b)
とから構成されており、両者が熱溶着、ねじ止め等によ
り予め一体化されている。上記スタンド部材(15)は全
体が板金製であり、第11図(A)に示すように、コ字状
に折曲された1対の本体部材(15a)を突合せていると
ともに、突合せ部の内側に当て板(15b)をスポット溶
接により一体化しており、しかも突合せられた本体部材
(15a)の下面にベース板(15c)をスポット溶接により
一体化している。そして、本体部材(15a)の長側板上
端縁に一体形成された内向きフランジ(15k)の下面に
フィルタ・ガイド部材(15d)をスポット溶接に一体化
しており、第11図(B)にも示すように、一方の短側板
の上端縁をフィルタ・ガイド部材(15d)の高さ分だけ
切除してフィルタ挿抜部(15e)を形成しているととも
に、他方の短側板の上端縁にフィルタ(15g)を保持す
るばね部材(15f)をスポット溶接、接着等により一体
化している。尚、長側板にはほぼ全範囲にわたって多数
の吸気孔(15h)が形成されており、フィルタ挿抜部(1
5e)にはフィルタ(15g)を案内する内向きフランジ(1
5j)が形成されている。さらに、内向きフランジ(15
k)の両端部にボルト挿通孔(15m)が形成されている。
上記外殻パネル(16)(17)は共に断面コ字状のもので
あり、内部筐体を包囲するように簡単に一体化できるよ
うにそれぞれの端縁に凹凸係合部が一体形成されてい
る。上記サービス・コンセント(18)は、全体が合成樹
脂によりモールドされているとともに、樹脂モールドを
貫通して板状の交流電源端子(18a)(18b)およびグラ
ンド端子(18c)が突出している。そして、第12図に示
すように、交流電源端子(18a)(18b)に対してファス
トンにより電源線が接続されているとともに、グランド
端子(18c)に対してグランド板金(18d)の一端部がね
じ止めまたは半田付けにより一体化され、他端部がベー
ス(11)にねじ止めされている。尚、上記グランド板金
(18d)はベース(11)にねじ止めされる部分とグラン
ド端子に接続される部分との幅が異なっていてもよい
が、両部分の幅が等しいことが好ましく、ノイズ発生レ
ベルを大幅に低減できる。
上記の構成の電子機器であれば、内部筐体にプリント配
線基板(4)を押し込むだけで、隣合うコネクタ・パネ
ル(1)同士をアースばね(2)により電気的に接続で
き、全体として良好な電磁シールド効果を達成できる。
また、電子機器は従来の電子機器と比較して部品点数が
著しく減少しているので、組立て作業が著しく簡素化で
きるとともに、外殻パネル(16)(17)およびカバー部
材(14)により優れた意匠効果を発揮できる。特にカバ
ー部材(14)は板金製の電磁遮蔽部材(14a)と外観パ
ネル(14b)が予め一体化されているのであるから、両
者を一体として着脱でき、作業性を高めることができ
る。そして、熱融着により一体化するのであるから、第
10図に示すようにボスをかなり低くすることができる。
さらに、スタンド部材(15)を装着すれば、第13図
(A)に示すように縦置き構造の電子機器となり、スタ
ンド部材(15)を取外せば同図(B)に示すように横置
き構造の電子機器となるのであるから、設置箇所に合せ
た選択が簡単にできる。そして、スタンド部材(15)を
装着したままの状態でフィルタ(15g)を簡単に交換で
き、作業性を高めることができる。また、スタンド部材
(15)はスポット溶接により各部材が一体化されている
ので外観をすっきりさせることができるとともに、組立
て状態で所望の塗装等を行なうことができ、塗装後に組
立てる場合のように塗装に傷がつくという不都合を解消
できる。
尚、この考案は上記の実施例に限定されるものではな
く、例えば、溝(2g)に代えてスリットを形成すること
が可能であるほか、山形折曲部(2c)に代えて異なる断
面形状の山形部を形成することが可能であり、さらに第
5図、第8図の実施例において両端部のみをスポット溶
接することが可能であるほか、コネクタ・パネルの一方
のみにアースばねを取付けることが可能であり、その
他、この考案の要旨を変更しない範囲内において種々の
設計変更を施すことが可能である。
〈考案の効果〉 以上のように第1の考案は、アースばねを部品と表面パ
ネルとの間に挾み込むだけでよくスポット溶接等を不要
にできるのでアースばね取付け作業を著しく簡素化でき
るとともに、プリント配線基板の装着に伴なうばね部の
永久変形を防止でき、さらにばね部の突出量を少なくし
てけがをする可能性を低減できるとともに外観をすっき
りさせることができるという特有の実用的効果を奏す
る。
第2の考案は、アースばねを表面パネルに対して簡単に
位置決めできるとともに、1回の組立作業で表面パネル
の両側にアースばねを突出させることができるので、ア
ースばね取付け作業を一層簡素化できるという特有の実
用的効果を奏する。
第3の考案はスポット溶接を行なうための位置決め作業
を簡素化できるとともに、接触用突部が永久変形するこ
とを確実に防止でき、さらにアースばねによりけがをす
る可能性を大幅に低減できるとともに外観をすっきりさ
せることができるという特有の実用的効果を奏する。
第4の考案は、基部毎に表面パネルに対してスポット溶
接を行なうことによりアースばねの装着強度を著しく高
めることができるとともに、接触用突部の圧接力を均一
化できるという特有の実用的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案のアースばねの一実施例を示す分解斜
視図、 第2図はプリント配線基板を電子機器本体に挿入する動
作を説明する概略縦断面図、 第3図は概略斜視図、 第4図は他の実施例を示す概略分解斜視図、 第5図はさらに他の実施例を示す概略斜視図、 第6図(A)はアースばねの一部平面図、 第6図(B)はアースばねの一部正面図、 第7図はプリント配線基板を電子機器本体に挿入する動
作を説明する概略縦断面図、 第8図はさらに他の実施例を示す概略分解斜視図、 第9図は電子機器の一例を示す概略分解斜視図、 第10図はカバー部材の構成を示す斜視図、 第11図(A)はスタンド部材の構成を示す斜視図、 第11図(B)は第11図(A)のB−B線断面図、 第12図はサービス・コンセントに対する電気的接続を示
す斜視図、 第13図(A)は縦置き状態を示す斜視図、 第13図(B)は横置き状態を示す斜視図、 第14図は従来のアースばね構造を示す概略斜視図、 第15図はプリント配線基板を電子機器本体に挿入する従
来例の動作を説明する概略縦断面図。 (1)……表面パネルとしてのコネクタ・パネル、(1
b)……上面フランジ、(1c)……下面フランジ、(1
d)(1e)……長窓孔、(1g)(1h)……円形窓孔、(1
j)(1k)……短形窓孔、(2)(2′)……アースば
ね、(2b)……基部、(2c)……ばね部としての山形折
曲部、(2g)……溝、(2h)(2k)……接触用突部、
(2j)……基部、(3)……部品としてのコネクタ、
(4)……プリント配線基板、(5)……電子機器本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 川瀬 直人 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)考案者 橋永 真司 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内 (72)考案者 神野 仁志 滋賀県草津市岡本町字大谷1000番地の2 ダイキン工業株式会社滋賀製作所内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】プリント配線基板(4)の端部に搭載され
    た部品(3)を導電性を有する表面パネル(1)を通し
    て突出させているとともに、プリント配線基板(4)を
    表面パネル(1)と共に抜取り可能に電子機器本体
    (5)に装着してあり、しかも隣合う表面パネル(1)
    同士の電気的接続を達成するアースばね(2)が設けら
    れてある電子機器において、表面パネル(1)の側板
    (1b)(1c)所定位置に所定形状の開口(1d)(1e)が
    形成されてあり、アースばね(2)が表面パネル(1)
    と部品(3)との間に位置決めされるとともに部品
    (3)のケーシングと電気的に接続される基部(2b)
    と、基部(2b)の端部に、開口(1d)(1e)を通して少
    なくとも一部が外方に突出するよう一体的に形成された
    ばね部(2c)とから構成されていることを特徴とする電
    子機器のアースばね。
  2. 【請求項2】ばね部(2c)が基部(2b)の両端部に一体
    的に形成されている上記実用新案登録請求の範囲第1項
    記載の電子機器のアースばね。
  3. 【請求項3】プリント配線基板(4)の端部に搭載され
    た部品(3)を導電性を有する表面パネル(1)を通し
    て突出させているとともに、プリント配線基板(4)を
    表面パネル(1)と共に抜取り可能に電子機器本体
    (5)に装着してあり、しかも隣合う表面パネル(1)
    同士の電気的接続を達成するアースばね(2′)が設け
    られてある電子機器において、表面パネル(1)の側板
    (1b)(1c)所定位置に所定形状の開口(1g)(1h)
    (1j)(1k)が形成されてあり、アースばね(2′)が
    表面パネル(1)の側板(1b)(1c)内側に一体的に装
    着される基部(2j)と、開口(1g)(1h)(1j)(1k)
    を通して少なくとも一部が外方に突出する凸曲面状の接
    触用突部(2h)(2k)と、接触用突部(2h)(2k)を相
    対偏位可能に基部(2j)に連結する連結部(2g)とから
    構成されていることを特徴とする電子機器のアースば
    ね。
  4. 【請求項4】開口(1g)(1h)(1j)(1k)が複数個、
    所定間隔毎に表面パネル(1)の側板(1b)(1c)に形
    成されてあり、基部(2j)と接触用突部(2h)(2k)が
    交互に形成されてある上記実用新案登録請求の範囲第3
    項記載の電子機器のアースばね。
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