JP3056946U - 板状金具の固定構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立て作業時に、板状金具をシャーシの取付
け用凸部に強固に嵌合することができて、板状金具の位
置決めを行い易く且つ外れ難くすることができ、板状金
具が脱落することがなくて組立て作業が行い易い板状金
具の固定構造を提供する。 【解決手段】 導体からなる天板１及び地面側基本２間
を接続して各導体を導通させるようにし、導体からなる
天板１及び地面側基本２とアース金具３からなる板状金
具との接続点には、シャーシ４から突出した取付け用凸
部６が上向きに突設されており、アース金具３からなる
板状金具の接続面には、取付け用凸部６を覆う少なくと
も２つの下向き片９Ａ、９Ｂ、９Ｃが一体に設けられ、
これら下向き片の少なくとも２片９Ｂ、９Ｃには、取付
け用凸部６に当接する内向きリブ１０、１１が形成され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、導体間を接続して各導体を導通させるようにした板状金具の固定構 造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

例えば、この種の板状金具の固定構造は、図２に示すように、天板１と地面側 基板２とを接続し導通してアースを取るためのアース金具３からなる板状金具は 、シャーシ４の上縁部５に、アース金具３の上部を接面させるとともに、シャー シ５の地面側に突出した取付け用凸部６にアース金具３の下部を接面させて、ビ ス７で天板１をアース金具３の上部とシャーシ４の上縁部に取付け固定するとと もに、ビス７で地面側基板２をアース金具３の下部とシャーシ４の取付け用凸部 ６に取付け固定して、このアース金具３によって天板１から地面側基板２に向け てアースを取るようにしている。

【０００３】 そこで、従来の板状金具の固定構造では、図３（ａ）（ｂ）に示すように、ア ース金具３の下部に下向き３方の下向き片９ａ、９ｂ、９ｃを一体に設けて、こ れら下向き片９ａ、９ｂ、９ｃで取付け用凸部６を覆った状態で、ビス（図示略 ）で取付け固定するようにしていた。 ところが、アース金具３の下部の下向き片９ａ、９ｂ、９ｃの取付け用凸部６ 側の面が平面になっているために、これら下向き片９ａ、９ｂ、９ｃを取付け用 凸部６に強固に嵌合させることができないので、組立時にアース金具３がシャー シ４から外れ易いという問題があった。

【０００４】 また従来、接地構造を備えるビデオカセットレコーダとして、特開平８−３０ ６１７７号公報に記載されたものがある。 この従来の接地構造を備えるビデオカセットレコーダは、図４に示すように、 メインシャーシ３３０はボス３３４と支持突起３３８と凹部３３２とを有し、支 持突起３３８からはガイドピン３４２が突出し、凹部３３２には変形防止部分３ ３５が設けられ、一方、接地板１５０は、第１水平部１５２と、第２水平部１５ ８と、垂直部１５６と、下部カバー４０と接地するようにメインシャーシ３３０ の凹部３３２に挿入されるベンディング部１６２と、ベンディング部１６２から 水平に延長された先端部１６４と、第２水平部１５８と、ベンディング部１６２ との間を連結する傾斜部とからなり、挿入孔１６８と基板２０の第２通孔２４と にメインシャーシ３３０の支持突起３３８のガイドピン３４２が挿入されて、第 ２水平部１５８が印刷回路基板２０と支持突起３３８との間に挟持されるように なっている。

【０００５】 ところが、この従来の接地構造を備えるビデオカセットレコーダでは、裏返し にしたときにガイドピン３４２に、第２通孔２４を挿入によって取付けられてい る基板２０が外れ易いという問題がある。 また、基板２０を外れ難くするために、基板２０の第２通孔２４を小さい径に 形成すると、この第２通孔２４をガイドピン３４２に嵌合し難いという問題があ った。

【０００６】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記従来の問題を解消し、組立て作業時に、板状金具をシャーシの 取付け用凸部に強固に嵌合することができて、板状金具の位置決めを行い易く且 つ外れ難くすることができ、板状金具が脱落することがなくて組立て作業が行い 易い板状金具の固定構造を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、請求項１に記載の考案は、導体間を接続して各導 体を導通させるようにした板状金具の固定構造において、前記導体と板状金具と の接続点には、シャーシから突出した取付け用凸部が上向きに突設されており、 前記板状金具の接続面には、前記凸部を覆う少なくとも２つの下向き片が一体に 設けられ、これら下向き片の少なくとも２片には、前記取付け用凸部に当接する 内向きリブが形成されていることを特徴としている。 請求項２に記載の考案は、前記各導体が天板と基板であることを特徴としてい る。

【０００８】 請求項３に記載の考案は、前記基板における前記板状金具との接続点にはグラ ンドのランド部が形成され、前記天板を前記基板のグランドにアースさせること を特徴としている。 請求項４に記載の考案は、前記板状金具は、合成樹脂性のシャーシの縦壁に沿 って配設されており、前記天板は前記合成樹脂性のシャーシの縦壁の上端に前記 板状金具の上部を介して固定され、前記基板は、前記合成樹脂性のシャーシの底 壁から上向きに突設された凸部に前記板状金具の下部を介して固定されているこ とを特徴としている。 請求項５に記載の考案は、前記板状金具は、前記接続面においてビスで固定さ れていることを特徴としている。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案に係る板状金具の固定構造の実施の形態について、図を参照しつ つ説明する。 図１は本考案の実施の形態の板状金具の固定構造の要部を示し、（ａ）は正面 図、（ｂ）は右側面図、（ｃ）は平面図である。尚、上記した従来例と同一部材 、同一箇所には同一符号を付して説明する。

【００１０】 本実施形態の板状金具の固定構造は、図２に示すように、アース金具３からな る板状金具が合成樹脂性のシャーシ４の縦壁８に沿って配設されており、天板１ と地面側基板２とを接続し導通してアースを取るようにしている。 更に、このアース金具３からなる板状金具は、シャーシ４の上縁部５にアース 金具３の上部を接面させるとともに、シャーシ５の地面側に突出した取付け用凸 部６にアース金具３の下部を接面させて、ビス７で導体である天板１をアース金 具３の上部とシャーシ４の上縁部に取付け固定するとともに、ビス７で導体であ る地面側基板２をアース金具３の下部とシャーシ４の取付け用凸部６に取付け固 定して、このアース金具３によって天板１から地面側基板２に向けてアースを取 るようにしている。

【００１１】 上記構成において、本実施形態の板状金具の固定構造では、図２に示すように 、地面側基板２とアース金具３との接続点におけるアース金具３の接続面には、 シャーシ５から突出した取付け用凸部６を覆う少なくとも３方の下向き片９Ａ、 ９Ｂ、９Ｃが一体に設けられ、これら下向き片９Ａ、９Ｂ、９Ｃの対向する２片 ９Ｂ、９Ｃには、取付け用凸部６の側面に当接するエッジを有する内向きリブ１ ０、１１が形成されている。 更に、地面側基板２におけるアース金具３との接続点にはグランドのランド部 １２が形成され、天板１を地面側基板２のグランドのランド部１２にアース金具 ３を介してアースさせるように構成されている。

【００１２】 上記のように構成された本実施形態の板状金具の固定構造によれば、組立て作 業時に、アース金具３を下向き片９Ｂ、９Ｃの内向きリブ１０、１１のエッジに よって、アース金具３をシャーシ５の取付け用凸部６に強固に嵌合することがで きて、アース金具３の位置決めを行い易く且つ外れ難くすることができ、アース 金具３が脱落することがなくて組立て作業が行い易い利点がある。 アース金具３と地面側基板２との接続点に、グランドのランド部１２が形成さ れているので、アース金具３がこのランド部１２を経て地面側基板２にアースさ れるので、このアースを確実に取ることができる。

【００１３】 尚、本実施形態の板状金具の固定構造では、天板１と地面側基板２とをアース 金具３によってアースさせるように構成したものについて説明したが、これに限 らす、他の導体間をアース金具３等の板状金具で導通させるようにしてもよいこ とは勿論である。

【００１４】

【考案の効果】 以上説明したように、請求項１に記載の考案によれば、シャーシから突出した 取付け用凸部に、板状金具の少なくとも２つの下向き片に形成された内向きリブ が当接するようにしたので、組立て作業時に、板状金具をシャーシの取付け用凸 部に強固に嵌合することができて、板状金具の位置決めを行い易く且つ外れ難く することができ、板状金具が脱落することがなくて組立て作業が行い易い。

【００１５】 請求項２に記載の考案によれば、各導体が天板と基板であるので、板状金具に よって、天板から基板に向けて簡単にアースを取ることができる。 請求項３に記載の考案によれば、基板における板状金具との接続点に、グラン ドのランド部を形成したので、板状金具からこのランド部を経て基板に確実に導 通させることができ、天板から基板へのアースを確実に取ることができる。

【００１６】 請求項４に記載の考案によれば、板状金具を合成樹脂性のシャーシの縦壁に沿 って配設しているので、板状金具がこのシャーシの縦壁に支持された状態となり 、天板と基体との間に配設される板状金具が曲がることがなく、正常な姿勢で板 状金具を配設することができる。 請求項５に記載の考案によれば、板状金具が、接続面においてビスて固定され ているので、この板状金具を外れることなく導体である天板と基板とに強固に接 続することができ、しかも、その導通状態を確実に保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態の板状金具の固定構造の要
部を示し、（ａ）は部分正面図、（ｂ）は部分側面図、
（ｃ）は部分平面図である。

【図２】アース金具からなる板状金具を合成樹脂性のシ
ャーシの縦壁に沿わせ、天板からなる基板と底板からな
る基板とを、アース金具からなる板状金具を介してシャ
ーシにビスで取付け固定する状態を示す縦断面図であ
る。

【図３】従来の板状金具の固定構造を示し、（ａ）は部
分正面部、（ｂ）は部分側面図である。

【図４】従来の接地構造を備えるビデオデッキカセット
レコーダの一部断面図である。

【符号の説明】

１ 天板 ２ 地面側基体 ３ アース金具（板状金具） ４ 合成樹脂性のシャーシ ６ 取付け用凸部 ７ ビス ８ 縦壁 ９Ａ 下向き片 ９Ｂ 下向き片 ９Ｃ 下向き片 １０ 内向きリブ １１ 内向きリブ １２ グランドのランド部

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 導体間を接続して各導体を導通させるよ
   うにした板状金具の固定構造において、前記導体と板状
   金具との接続点には、シャーシから突出した取付け用凸
   部が上向きに突設されており、前記板状金具の接続面に
   は、前記凸部を覆う少なくとも２つの下向き片が一体に
   設けられ、これら下向き片の少なくとも２片には、前記
   取付け用凸部に当接する内向きリブが形成されているこ
   とを特徴とする板状金具の固定構造。
2. 【請求項２】 前記各導体が天板と基板であることを特
   徴とする請求項１に記載の板状金具の固定構造。
3. 【請求項３】 前記基板における前記板状金具との接続
   点にはグランドのランド部が形成され、前記天板を前記
   基板のグランドにアースさせることを特徴とする請求項
   ２に記載の板状金具の固定構造。
4. 【請求項４】 前記板状金具は、合成樹脂性のシャーシ
   の縦壁に沿って配設されており、前記天板は前記合成樹
   脂性のシャーシの縦壁の上端に前記板状金具の上部を介
   して固定され、前記基板は、前記合成樹脂性のシャーシ
   の底壁から上向きに突設された凸部に前記板状金具の下
   部を介して固定されていることを特徴とする請求項３に
   記載の板状金具の固定構造。
5. 【請求項５】 前記板状金具は、前記接続面においてビ
   スで固定されていることを特徴とする請求項１乃至４の
   いずれかに記載の板状金具の固定構造。