JPH0621278B2 - 下地処理用水性被覆剤組成物 - Google Patents

下地処理用水性被覆剤組成物

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JPH0621278B2
JPH0621278B2 JP62161306A JP16130687A JPH0621278B2 JP H0621278 B2 JPH0621278 B2 JP H0621278B2 JP 62161306 A JP62161306 A JP 62161306A JP 16130687 A JP16130687 A JP 16130687A JP H0621278 B2 JPH0621278 B2 JP H0621278B2
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base
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二朗 内田
和憲 冨島
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Showa Highpolymer Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、建築基材の脆弱部を補強し、上塗り材の密着
性を向上するため下地処理用水性被覆剤組成物に関する
ものである。
(従来の技術) 近年、建築の内外装仕上げにおいて、仕上材の作業性及
び性能を十分発揮させるためには、下地調整またはシー
ラー処理を施す必要がある。この下地調整剤またはシー
ラー処理剤の役割は、(1)吸込み性の高い基材への仕上
材の下地吸込み防止(2)セメントなどを主成分とするセ
メント系の下地アルカリ止め(3)ケイ酸カルシウム板な
どのように表面強度の著しく脆弱な基板の下地補強及び
表面強度の向上(4)合板などの木質を含む下地シミ止め
(5)上塗り材及び仕上げ材の付着力の促進等があげられ
る。
(発明が解決しようとする問題点) 下地処理剤は、一般には合成樹脂溶剤系と合成樹脂エマ
ルション系に大別される。溶剤系の下地処理剤は、性能
面で密着性、浸透性、耐水性等に優れる特徴を有してい
るが、取扱い作業性、火災の危険性作業環境保全、下地
の呼吸性等の問題点を有している。
一方、エマルション系の下地処理剤は、作業性、低公
害、省資源等の面から有用であるが、性能面において気
材への浸透性、上塗り材または仕上げ材との付着性、耐
水性、アルカリ、シミ等のバリア性、乾燥性に劣るとい
う欠点を有している。特に、浸透性や耐水密着性が劣る
点においては、脆弱な基材の場合の基材表面破壊や上塗
り材と下地処理剤との界面剥離を起す問題がある。
(発明が解決するための手段) 本発明者らは、このような背景の中で問題点を解決すべ
く鋭意検討し、かかる性能を有する下地処理剤について
研究した結果、反応性乳化剤の存在下で得られたアクリ
ル酸エステル共重合体を主成分とする水性エマルション
に分子内に2個以上のエポキシ基を有する反応性稀釈剤
を加えて得られる水分散液を基材に塗布することによっ
て、下地への浸透性、密着性が向上し、下地補強効果に
優れる塗膜が得られる事を見出し本発明を完成するに到
った。
すなわち本発明は、活性水素を持つα,β−エチレン性
不飽和単量体2〜20重量%とこれと共重合可能なα,β
−エチレン性不飽和単量体98〜80重量%とを反応性乳化
剤の存在下で乳化共重合して得られるアクリル酸エステ
ル共重合体樹脂エマルション 100重量部に対して、分子
内に2個以上のエポキシ基を持つ反応性稀釈剤を5〜40
重量部の割合で添加した分散液からなる下地処理用水性
被覆剤組成物に関するものである。
(作 用) 本発明において、活性水素をもつα,β−エチレン性不
飽和単量体を必須成分とするのは、反応性乳化剤使用時
のエマルションの安定性の向上の効果とエマルションの
融着、皮膜形成時の反応性稀釈剤との架橋反応を期待す
ることにある。
本発明に用いられる活性水素を持つα,β−エチレン性
不飽和単量体としては、アクリル酸、メタクリル酸、イ
タコン酸、ビニルスルホン酸等の不飽和酸;2-ヒドロキ
シエチルアクリレート及びメタクリレート類;アクリル
アミド、メタクリルアミド及びそれ等のN-メチロール化
合部等があげられ、これらの中の一種もしくは二種以上
が用いられる。また、その含有量が2〜20重量%用いる
のは、2重量%未満では、エマルションの安定性及び反
応性稀釈剤との架橋反応が不充分であり、20重量%を超
えて使用すると親水性が増大し、耐水性の低下及び親水
性が大であるため安定な分散体が得られにくい。より好
ましくは、8〜15重量%である。
上記の如き、活性水素をもつα,β−エチレン性不飽和
単量体共重合可能な他のα,β−エチレン性不飽和単量
体としては、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸ブチル、アクリル酸2-エチルヘキシル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸ブチル等のアクリル酸メタ
クリル酸アルキルエステル類;スチレン、ビニルトルエ
ン等の芳香族ビニル化合物、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、バーサティック酸ビニル等のビニルエステル類
等があり、これらの中の一種もしくは、二種以上が用い
られる。また、反応性乳化剤を用いる理由は、粒子径を
小さくすることにより基材への浸透性を向上するばかり
でなく、エマルションがソープフリーにより耐水性が向
上するためである。またその種類は、アルキルアリルス
ルホコハク酸ナトリウム又はアンモニウム、2-アクリル
アミノ-2- メチルプロパンスルホン酸塩、p-スチレンス
ルホン酸ナトリウム、ビニルスルホン酸ナトリウム等が
あげられる。
本発明で用いられる樹脂エマルションを得るために反応
性乳化剤の存在下で乳化重合する目的は、一般の乳化剤
や保護コロイドに起因した耐水性の低下を極力おさえ、
この重合系がソープフリータイプとなり、粒子径の小さ
く且つ機械的安定性及び塩類混和安定性の優れたエマル
ションが得られ、基材への浸透性、密着性の優れたもの
にするためである。
本発明の下地処理剤として用いられる反応性稀釈剤は2
官能以上のエポキシ化合物であり、また、それを用いる
理由は、反応性乳化剤の存在下で得られるアクリル酸エ
ステル共重合体樹脂エマルション単独では浸透性には優
れるものの下地処理剤としての性能を発揮できるもので
はなく、反応性稀釈剤を加えることにより初めて、下地
補強効果に優れ、下地処理剤として極めて優れた性能を
発揮することによるものである。
又2ヶ以上のエポキシ基が必要である理由として、ポリ
マー中の官能性との架橋反応を利用して、下地の補強効
果をあげることができる。すなわち架橋反応の為には2
ツ以上のエポキシ基が必要であることによる。
また、その添加量は、アクリル酸エステル共重合体樹脂
エマルション100重量部(以下部に略記する)に対して
5〜40重量部の割合であり、好ましくは10〜30部であ
り、その含有量が5部未満では、期待した架橋反応が起
こらず好ましくなく、40部をこえるものは、これを塗膜
とした場合の諸物性において満足すべき性能が得られな
い。
本発明に使用される反応性稀釈剤としては、エチレング
リコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコール
ジグリシジルエーテル、ビスフェノールAジグリシジル
エーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビ
スフェノールCジグリシジルエーテル、レゾルシノール
ジグリシジルエーテル、ヘキサヒドロビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリ
シジルエーテル、1,6-ヘキサンジオールジグリシジルエ
ーテル、o-フタル酸ジグリシジルエーテル、等の二官能
エポキシ化合物、グリセロールポリグリシジルエーテ
ル、トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル、
ジグリセロールポリグリシジルエーテル、ソルビトール
ポリグリシジルエーテル、トリグリシジルイソシアヌレ
ート、テトラグリシジルアミノジフェニルメタン、クレ
ゾール−ノボラックポリグリシジルエーテル等の多官能
性エポキシ化合物がある。
本発明の樹脂分散液に、更に体質顔料、着色顔料、その
他当該技術分野において通常使用されるような添加剤を
加え、適当な攪拌機、顔料分散機などで均一に分散混合
することができる。
体質顔料としては水系に使用されるものであれば何でも
よく、例えば炭酸カルシウム、マイカ、タルク、クレ
ー、パーライトなどがある。着色顔料としてはチタン
白、ベンガラ、カーボン等が使用される。
本発明の下地処理用水性被覆剤組成物は、浸透性、耐水
性、その他諸特性の優れた下地処理剤であるため、内外
装用に巾広く利用でき、特に、石膏ボードやケイ酸カル
シウム板などの脆弱な面へ直接塗布することによって基
材の補強効果を示し、密着性に優れた塗膜を形成するこ
とができる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。
(実施例1) 攪拌機、温度計、還流冷却器、滴下ロートを備えた1
のセパラブルフラスコに水528部、反応性乳化剤アルキ
ルアリルスルホコハク酸ナトリウム10とを仕込み、75℃
に昇温した。別にスチレン204部、2-エチルヘキシルア
クリレート146部、メチルメタクリレート15部、メタク
リル酸20部、2-ヒドロキシエチルメタクリレート8部及
び連鎖移動剤としてオクタデシルチオグリコレート2部
を秤量混合したものの5%をフラスコに仕込み、触媒と
して過硫酸カリウム0.7部を仕込み反応を開始する。反
応開始10分後、80℃に昇温し、残りのモノマー混合液と
水50部に過硫酸カリウム0.3部を溶かした触媒溶液にそ
れぞれ別の滴下ロートから3時間で均一に滴下重合し
た。滴下終了後、80゜に1時間保った後、30℃以下に冷
却し、アンモニア水6部を加えて中和した。このように
して得られた樹脂エマルションは不揮発分40%、粘度80
00cp、pH8.5であった。続いてこの分散液100部に対して
成膜助剤としてテキサノール5部、浸透剤1部、水 155
部、反応性稀釈剤としてエチレングリコールジグリシジ
ルエーテル5部を加えた樹脂分散液を石骨ボードに塗布
し、室温で3時間乾燥後、その上に水性エマルションペ
イント塗布し、各条件下で乾燥後、クロスカット剥離試
験によるシーラーの密着性試験を行った。
試験結果を第1表に示す。
実施例2〜5 実施例1で用いた樹脂エマルションに、反応性稀釈剤の
量を変えた樹脂分散液を作成し、密着性の試験を行なっ
た。
試験結果を第1表に示す。
実施例6 実施例1と同様のセパラブルフラスコに水 528部反応性
乳化剤アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウム10部と
を仕込み、75℃に昇温した。別にスチレン200部、ブチ
リルアクリレート146部、メチルメタクリレート15部、
アクリル酸20部、2-ヒドロキシエチルメタクリレート8
部、N-メチロールアクリルアシド4部及び連鎖移動剤と
してオクタデシルチオグリコレート2部を秤量混合した
他は実施令1と同様にして不揮発分40%、粘度10000cp
s.pH8.5の樹脂エマルションを得た。この樹脂エマルシ
ョン 100部に対して、テキサノール5部、浸透剤1部、
水 140部、反応性希釈剤としてプロピレングリコールジ
グリシジルエーテル20部を加えた樹脂分散液を作製し、
実施例1の場合と同一の方法で密着性試験を行った。
試験結果を第1表に示す。
比較例1 実施例1で用いた樹脂エマルションに、成膜助剤、浸透
剤、水のみを加えた樹脂分散液を作成し、密着試験を行
なった。
試験結果を第1表に示す。
比較例2 市販のアクリル系樹脂エマルションに、浸透剤、水、反
応稀釈剤を加えた樹脂分散液を作成し、密着試験を行な
った。
試験結果を第1表に示す。
比較例3 市販の溶剤系樹脂分散液として市販の塩素化ポリプロピ
レンのキシレン溶液分散液を用いて密着試験を行った。
試験結果を第1表に示す。
(発明の効果) 本発明による下地処理用水性被覆剤組成物を基材に塗布
することによって、取扱性、下地への浸透性、密着性が
向上し、下地補強効果に優れた塗膜が得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性水素を持つα,β−エチレン性不飽和
    単量体2〜20重量%とこれと共重合可能なα,β−エチ
    レン性不飽和単量体98〜80重量%とを反応性乳化剤の存
    在下で乳化共重合して得られるアクリル酸エステル共重
    合体樹脂エマルション100重量部に対して分子内に2個
    以上のエポキシ基を持つ反応性稀釈剤を5〜40重量部の
    割合で添加した分散液からなる下地処理用水性被覆剤組
    成物。
JP62161306A 1987-06-30 1987-06-30 下地処理用水性被覆剤組成物 Expired - Lifetime JPH0621278B2 (ja)

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JPS646064A JPS646064A (en) 1989-01-10
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