JPH06211620A - 粉末化粧料 - Google Patents
粉末化粧料Info
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- JPH06211620A JPH06211620A JP1923293A JP1923293A JPH06211620A JP H06211620 A JPH06211620 A JP H06211620A JP 1923293 A JP1923293 A JP 1923293A JP 1923293 A JP1923293 A JP 1923293A JP H06211620 A JPH06211620 A JP H06211620A
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Abstract
粧料。 【効果】 本発明の粉末化粧料は、粉末でありながら、
使用時塗擦によって液化し、使用中に清涼感、しっとり
感を与え、しかも肌への親和性に優れ、エモリエント
性、水分等を付与することができるなど、良好な使用感
及び仕上りを得ることができるものであり、また、従来
化粧料中への配合が難しいとされていた不安定有効成分
を組成中に安定に保持することができるので、新しいタ
イプの化粧料として広く利用できるものである。
Description
詳細には、水の存在下で不安定な成分や、水に溶解した
状態で製品の物性に悪影響を及ぼしたりする成分(以
下、「不安定有効成分」という)を安定に保つことがで
き、しかも、使用時に塗擦すると液化して化粧水から乳
液様の特性が生じ、良好な使用感及び仕上がりを得るこ
とができると共に不安定有効成分の機能を十分に発揮す
ることができる粉末化粧料に関する。
ているが、この有効成分が、水の存在下で容易に分解、
変質するなど不安定であったり、製品の物性に悪影響を
及ぼしたりする不安定有効成分である場合、その配合は
化粧料の剤型の面で制約されてしまうだけでなく、容器
形態、保存条件、取扱い等において種々の制約を受ける
ものであった。
成分について、化粧料容器や保存方法の工夫によらず、
配合組成自体で安定化できればその利用範囲が広がり、
より優れた化粧料が得られるので、このような技術の開
発が求められていた。
の疎水化無水ケイ酸及びフッ素化合物被覆処理化粧料用
粉体により油性成分及び水性成分を粉末化して用いれ
ば、粉末形態の化粧料でありながら、使用中に清涼感、
しっとり感を与え、肌への親和性、エモリエント性、水
分等を付与できる化粧料が得られることを見出し、先に
特許出願した(特願平4−46752号、同4−321
946号等)。
る成分について種々検討していたところ、意外にも従来
の化粧料中に配合できないとされていた不安定有効成分
が本形態の化粧料中には安定に配合できることを見出し
た。
で、次の成分(a)〜(e)、 (a) 表面積80m2/g以上の疎水化無水ケイ酸 0.1〜7重量% (b) フッ素化合物被覆処理化粧料粉体 1〜50重量% (c) 油性成分 0.5〜40重量% (d) 水性成分 30〜90重量% (e) 不安定有効成分 0.001〜10重量% を含有し、塗擦により液化することを特徴とする粉末化
粧料を提供するものである。
水ケイ酸は、微粒子無水ケイ酸の表面をオルガノシラン
系化合物、シリコーン化合物、フッ素化合物等で覆うこ
とにより調製されるものであり、例えば、トリメチルシ
ロキシル化無水ケイ酸、ジメチルシロキシル化無水ケイ
酸、オクチルシロキシル化無水ケイ酸、シリコーンオイ
ル処理無水ケイ酸や、後記フッ素化合物(I)又は(I
I)で処理された無水ケイ酸等が挙げられる。
シロキシル化無水ケイ酸としては、キャボジルTS−5
30(キャボット社製;表面積325m2/g)が、ジ
メチルシロキシル化無水ケイ酸としては、エロジールR
−972(デグッサ社製;表面積110±20m2/
g)がそれぞれ市販品の例として挙げられ、また、オク
チルシロキシル化無水ケイ酸としては、エロジールR−
805(デグッサ社製;表面積150±25m2/g)
が、シリコーンオイル処理無水ケイ酸としては、エロジ
ールR−202(デグッサ社製;表面積100±20m
2/g)がそれぞれ市販品の例として挙げられる。
2/g以上であることが必要であり、表面積がこれより
少ないと、疎水化無水ケイ酸の粒径が大きくなり、水性
成分の表面に多量に配向することができず、水性成分を
安定に粉末化することができなくなるおそれがある。
物で被覆処理が施された化粧料用粉体であるが、この化
粧料用粉体は、化粧料に一般に使用されているものであ
れば、特に制限されず、例えばタルク、マイカ、カオリ
ン、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミ
ニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、酸化
チタン、酸化亜鉛、無水ケイ酸、ベンガラ、黄酸化鉄、
黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、タール色素、天然
色素、雲母チタン、酸化鉄雲母チタン、オキシ塩化ビス
マス、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ポリエチレ
ンパウダー、シリコーンパウダー等が挙げられる。
ッ素化合物としては、撥水・撥油性を付与する目的で使
用されるフッ素化合物を利用することができ、その好ま
しいものの例としては、一般式(I)で表わされるパー
フルオロアルキルリン酸エステル・ジエタノールアミン
塩や、一般式(II)で表わされるパーフルオロアルキル
シランが挙げられる。
す)
を示し、Xは同一又は異なって、アルコキシ基、ハロゲ
ン原子又はアルキル基を示す。ただし、全てのXがアル
キル基の場合を除く)
は、アサヒガードAG530(旭硝子(株)製)、LS
−160、LS−360、LS−912、LS−108
0、LS−1090、LS−1465、(以上、信越化
学工業(株)製)、XC95−418、XC95−46
6、XC95−467、XC95−468、XC95−
469、XC95−470、XC95−471、XC9
5−472(以上、東芝シリコーン(株)製)などの市
販品を挙げることができる。
に撥水処理されているだけではなく、これらのフッ素化
合物で被覆処理されていることが必要である。すなわ
ち、粉体化粧料の分野においては、粉体に撥水性を付与
する目的で、フッ素化合物処理粉体以外でもシリコーン
処理、高融点ワックス処理等の油剤処理や、金属石鹸処
理等のさまざまな表面処理が施されたものが知られてい
るが、これらの処理粉体では撥油性が付与されず、油性
成分と混合した際に濡れを示し、更に疎水化無水ケイ酸
をも濡らしてしまうため、水性成分を粉末化する機能も
失われてしまう。そして、他の撥水処理をした粉体で無
理に水性成分を粉末化しようとすると、疎水化無水ケイ
酸が多量に必要となり、水性成分は粉末化できるもの
の、使用時の液化がスムーズに起こらず、官能上好まし
くない。
で処理された粉体や、未処理の粉体を、本発明の効果を
損なわない範囲でフッ素化合物処理化粧料用粉体と混合
して使用することができることはもちろんである。
ルキルリン酸エステル・ジエタノールアミン塩(I)を
用いて化粧料用粉体を処理するには、例えば、化粧料用
粉体に水を加えてスラリー状態とし、これに、水を加え
て撹拌し、0.1〜5重量%のエマルジョン状態にした
パーフルオロアルキルリン酸エステル・ジエタノールア
ミン塩(I)を徐々に注加して混合した後、常温又は高
温静置などによってエマルジョンを破壊し、洗浄、濾
過、乾燥すればよい。
ルシランを用いる場合には、シリコーンや金属石鹸等で
処理した疎水化粉体の処理法と同様に行うことができ、
例えば化粧料用粉体に、撹拌下でパーフルオロアルキル
シラン(II)をそのまま又は、溶剤(例えばメタノー
ル、エタノール、クロロホルム、ジクロルメタン、揮発
性シリコーン、水等)に希釈して、噴霧又は滴下により
添加し、均一に分散させた後、室温又は加熱乾燥を行え
ばよい。
としては、通常化粧料に用いられる固型、半固型、液体
の各種植物油、動物油、鉱物油及び合成油を使用するこ
とができる。
油、ミンク油、モクロウ等の油脂類;ミツロウ、キャン
デリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、マイクロクリ
スタリンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ステアリ
ン酸、オレイン酸等の脂肪酸;セタノール等の高級アル
コール類;ミリスチン酸イソプロピル等のエステル類;
ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等の
ラノリン誘導体;メチルポリシロキサン、メチルフェニ
ルポリシロキサン等のシリコーン化合物等が挙げられ
る。
組合せて用いることができ、また、その他に有機変性粘
土鉱物、デンプン脂肪酸エステル、3次元架橋構造を有
するジメチルポリシロキサン重合物等のいわゆる油性ゲ
ル化剤を併用することもできる。
タリンワックス等の高融点ワックスを微粉末化したもの
や、炭酸マグネシウム等の多孔質粉体、アクリレートコ
ポリマー等の高凝集性ポリマー等に油性成分を担持吸収
させ、粉末化したもの、ポリメチルメタクリレート等で
油性成分をカプセル化したもの等を用いることもでき
る。
成分としては、通常の化粧料に用いられる水性成分であ
れば特に限定することなく使用でき、例えば精製水、グ
リコール、グリセリンなどの多価アルコール類、水溶性
高分子等が挙げられる。
れる不安定有効成分は、その機能を発揮するためには水
の介在が不可欠である水溶性の成分であるが、水との接
触、光、熱等の影響により分解、失活、結晶析出、変退
色、変臭を生じる等、水の存在下で不安定であり、その
まま水性ないし乳化型化粧料に配合すると経時安定性に
問題のある成分や、水に溶解した状態では製剤の物性に
影響を及ぼし、そのまま配合すると分離、凝集、増粘等
を生じさせる化粧料成分であり、例えば、リパーゼ、プ
ロテアーゼ等の酵素、ジアルキルアスコルビル、リン酸
L−アスコルビルマグネシウム等の水溶性アスコルビン
酸誘導体、レゾルシン、イオウ等が挙げられる。
(e)の全組成に対する配合割合は次のとおりである。
7重量%(以下、単に%で示す)、好ましくは2〜4%
である。 成分(a)の配合量が0.1%未満では充分に
水性成分を粉末化できないことがあり、意図する粉末形
態を得ることができなくなるおそれがある。 また、7
%を超えると多量の水性成分を粉末化することができる
ようにはなるが、使用時塗擦しても液化せずリキッド的
な感触を有さなくなることがある。
ある。 成分(b)の配合量が1%未満では成分(c)
の配合ができなくなるおそれがあり、逆に、50%を超
えると使用時にリキッド的な感触が得られなくなること
がある。更に、成分(c)の配合量は0.5〜40%で
ある。 0.5%より少ないと肌に塗布した際、疎水化無
水ケイ酸が汗や皮脂を吸収し、肌あれ、粉っぽさ、つっ
ぱり感の原因となり、また、40%を超えると疎水化無
水ケイ酸が漏れ、疎水化無水ケイ酸と油性成分が連続体
となり、粉末化する機能を有さなくなったり、スムーズ
な液化ができなくなることがある。
(a)及び成分(b)の組成比及び配合量によって異な
るが、一般には30〜90%である。30%より少ない
と塗擦した時に液化が困難になり、また90%を超える
とこれを粉末化できなくなることがあり、官能上好まし
くない。不安定有効成分である成分(e)の配合量は、
0.001〜10%、好ましくは0.01〜5%である。
m2/g以上の疎水化無水ケイ酸としてフッ素化合物で
被覆処理した無水ケイ酸を選択した場合、成分(a)と
成分(b)は同一物となる。 この場合は、当該無水ケ
イ酸が成分(a)としての作用と成分(b)としての作
用を併有するのであるから、化粧料中に成分(a)と成
分(b)の合計として配合されていると解すれば良い。
外に、通常の化粧料に用いられる各種の任意成分、例え
ば、香料、防腐剤、紫外線吸収剤等を本発明の効果を妨
げない範囲で配合することもできる。
合量、有効成分の種類等を考慮して、例えば以下のよう
にして製造される。 成分(a)、成分(d)および成分(e)を混合処
理して粉末化したものと、成分(b)および成分(c)
を混合処理して粉末化したものを混合する。 成分(b)と成分(c)を混合処理して粉末化した
ものに、成分(a)を混合し、次いでこれに成分(d)
および成分(e)を混合して粉末化する。 成分(a)および成分(d)を混合処理して粉末化
したものと、成分(b)、成分(c)および成分(e)
を混合処理して粉末化したものを混合する。 成分(b)、成分(c)および成分(e)を混合処
理して粉末化したものに、成分(a)を混合し、次いで
これに成分(d)を混合して粉末化する。
は、粉末状の化粧料であるが、塗擦により液化するもの
であり、かつ、不安定有効成分を安定に保持することが
できる。
(b)により成分(c)、成分(d)および成分(e)
を粉末化したものであり、塗擦により力を加えると、こ
の吸着状態が破壊され、粉末化されていた成分(c)お
よび成分(d)がにじみ出して液化すると共に成分
(e)の有効性が発揮されるものである。
成分が安定に保持される理由は、未だ明かではないが、
粉体成分が水と直接接触することを抑えることによる分
解等の抑制、粉体による光や熱の遮断、緩衝作用等が推
定される。
説明するが、本発明はこれら実施例等に限定されるもの
ではない。
で光により容易に変色する成分であるレゾルシンを配合
した粉末化粧料を製造した。
ト社製) ** アサヒガードAG530を用いて前述の如くして製
造した。
る。 C. (1)〜(8)を混合、攪拌する。 D. BとCを混合し、容器に充填する。
での結晶析出、沈澱を生じ易い成分であるリン酸L−ア
スコルビルマグネシウムを配合した粉末化粧料を製造し
た。
ト社製) ** アサヒガードAG530を用いて前述の如くして製
造した。
0℃で保存したときの不安定有効成分の残存量をHPL
Cで測定し、これから残存率を調べた。 この結果を表
1に示す。
粧料においては、40℃で6ヶ月経過後も不安定有効成
分がほとんど残存しており、経時安定性において問題の
ないものであった。
いて、比較組成1により常法で調製した化粧料の安定性
と比較した。 この結果を表2に示す。
び比較組成1で得られた化粧料を、室温条件、露光室温
条件および40℃の条件で6ヵ月間保存し、黄変の有無
を調べた。
化粧料はいずれの条件下でも明かな黄変が見られたのに
対し、実施例1の化粧料は外観上ほとんど黄変が認めら
れず、塗擦により液化して観察しても同様であった。
マグネシウムの安定性について、比較組成2により常法
で調製した化粧料の安定性と比較した。
び比較組成2で得られた化粧料を、室温条件、露光室温
条件および40℃の条件で6ヵ月間保存し、結晶の析出
の有無を調べた。その結果、比較組成2の化粧料はいず
れの条件下でも結晶の析出、沈澱が認められたのに対
し、実施例1の化粧料は外観上変化がなく、製品として
安定であり、問題がないことが示された。
れる酵素を配合した粉末化粧料を製造した。
社製) ** アサヒガードAG530を用いて前述の如くして製
造した。
存し、後述の方法により酵素活性を測定し、調製直後の
活性を100としたときの値を求めたところ、5日後の
残存活性は83%であった。実施例3及び4の初期活性
と同程度の値を示すように希釈したリパーゼ水溶液及び
プロテアーゼ水溶液では2日後に活性が全く見られなく
なることから、本発明の化粧料がリパーゼ及びプロテア
ーゼの経時安定性の向上に極めて有効であることが確認
された。
・ケミカル社製)2.0mlを試験管に採り、これにpH
7.0の0.1M−リン酸緩衝液(0.1M−Na2HPO
4・12H2Oと0.1M−KH2PO4を合わせてpH7.
0としたもの)0.8mlを加え、37℃で約5分間イ
ンキュベートした。 これに試料溶液0.4mlを加え、
37℃で正確に15分間インキュベートした。 その後
アセトン−エタノール混合液(1:1)5mlを加えて
反応を停止させ、それぞれ0.9%−チモールフタレイ
ン エタノール溶液を3滴加え、0.05N−水酸化ナト
リウム水溶液で滴定した。
moleの脂肪酸を遊離させる酵素量を1リパーゼ単位(Li
pase Unit;LU)とした。
N×f×(VT−VB)/1000×106×1/VS×1
/T
NaOH規定度係数 VT:滴定量(ml) VB:ブランク滴定
量(ml) VS:サンプル量(=0.4ml) T :インキュベー
ションタイム(=15分)
(注1)3.0mlを試験管にとり、予め37℃に保温し
ておき、酵素試料溶液(注2)0.6mlを加えて37℃
で20分間加温した後、蛋白質沈澱試薬(注3)3.0m
lを加えて酵素反応を停止させ、濾過した。 濾液0.8
mlを試験管にとり、0.55M炭酸ナトリウム水溶液
2.0mlとフォリン(Folin)試薬(注4)0.4mlを
加えて37℃で30分間加温して発色させ、660nm
における吸光度を測定した。 酵素活性は上記測定条件
で660nmにおける吸光度を1分間に1増加させる酵
素量を1U660として表示した。
水素二ナトリウム水溶液160mlを加え、加熱して完
全に溶解させ、希塩酸でpHを7.5に調製した後、精
製水を加えて200mlにしたもの。
うに、希釈液で希釈したもの。なお、希釈液はリン酸二
水素ナトリウム0.57gを80mlの精製水に溶解
し、希塩酸でpHを7.5に調製した後、精製水を加え
て100mlにしたものである。
釈したもの。
ら、使用時塗擦によって液化し、使用中に清涼感、しっ
とり感を与え、しかも肌への親和性に優れ、エモリエン
ト性、水分等を付与することができるなど、良好な使用
感及び仕上りを得ることができるものであり、また、従
来化粧料中への配合が難しいとされていた不安定有効成
分を組成中に安定に保持することができるので、新しい
タイプの化粧料として広く利用できるものである。 以 上
れる不安定有効成分は、その機能を発揮するためには水
の介在が不可欠である水溶性の成分であるが、水との接
触、光、熱等の影響により分解、失活、結晶析出、変退
色、変臭を生じる等、水の存在下で不安定であり、その
まま水性ないし乳化型化粧料に配合すると経時安定性に
問題のある成分や、水に溶解した状態では製剤の物性に
影響を及ぼし、そのまま配合すると分離、凝集、増粘等
を生じさせる化粧料成分であり、例えば、リパーゼ、プ
ロテアーゼ等の酵素、ジアルキルアスコルビル、リン酸
L−アスコルビルマグネシウム等の水溶性アスコルビン
酸誘導体、塩酸ピリドキシン、レゾルシン、イオウ等が
挙げられる。
ある。成分(b)の配合量が1%未満では成分(c)の
配合ができなくなるおそれがあり、逆に、50%を超え
ると使用時にリキッド的な感触が得られなくなることが
ある。更に、成分(c)の配合量は0.5〜40%であ
る。0.5%より少ないと肌に塗布した際、疎水化無水
ケイ酸が汗や皮脂を吸収し、肌あれ、粉っぽさ、つっぱ
り感の原因となり、また、40%を超えると疎水化無水
ケイ酸が濡れ、疎水化無水ケイ酸と油性成分が連続体と
なり、粉末化する機能を有さなくなったり、スムーズな
液化ができなくなることがある。
成分が安定に保持される理由は、未だ明かではないが、
不安定有効成分が水と直接接触することを抑えることに
よる分解等の抑制、粉体による光や熱の遮断、緩衝作用
等が推定される。
述の方法により酵素活性を測定し、調製直後の活性を1
00としたときの値を求めたところ、5日後の残存活性
は83%、54%であった。実施例3及び4の初期活性
と同程度の値を示すように希釈したリパーゼ水溶液及び
プロテアーゼ水溶液では2日後に活性が全く見られなく
なることから、本発明の化粧料がリパーゼ及びプロテア
ーゼの経時安定性の向上に極めて有効であることが確認
された。
mMリン酸水素二ナトリウム水溶液160mlを加え、
加熱して完全に溶解させ、希塩酸でpHを7.5に調整
した後、精製水を加えて200mlにしたもの。
るように、希釈液で希釈したもの。なお、希釈液はリン
酸二水素ナトリウム0.57gを80mlの精製水に溶
解し、希塩酸でpHを7.5に調整した後、精製水を加
えて100mlにしたものである。
Claims (3)
- 【請求項1】 次の成分(a)〜(e)、 (a) 表面積80m2/g以上の疎水化無水ケイ酸 0.1〜7重量% (b) フッ素化合物被覆処理化粧料粉体 1〜50重量% (c) 油性成分 0.5〜40重量% (d) 水性成分 30〜90重量% (e) 不安定有効成分 0.001〜10重量% を含有し、塗擦により液化することを特徴とする粉末化
粧料。 - 【請求項2】 成分(e)の不安定性成分が、酵素、水
溶性アスコルビン酸誘導体、塩酸ピリドキシン、レゾル
シンおよびイオウから選ばれる化合物である請求項1記
載の粉末化粧料。 - 【請求項3】 成分(b)のフッ素化合物被覆処理に用
いられるフッ素化合物が次の一般式(I)、 【化1】 (式中、nは6〜18の整数を示し、mは1又は2を示
す)で表わされるパーフルオロアルキルリン酸エステル
・ジエタノールアミン塩及び一般式(II) 【化2】 (式中、aは1〜12の整数を、bは1〜5の整数を示
し、Xは同一又は異なって、アルコキシ基、ハロゲン原
子又はアルキル基を示す。ただし、全てのXがアルキル
基の場合を除く)で表わされるパーフルオロアルキルシ
ランから選ばれる化合物の一種又は2種以上である請求
項1記載の粉末化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01923293A JP3219886B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 粉末化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01923293A JP3219886B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 粉末化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06211620A true JPH06211620A (ja) | 1994-08-02 |
JP3219886B2 JP3219886B2 (ja) | 2001-10-15 |
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ID=11993643
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP01923293A Expired - Lifetime JP3219886B2 (ja) | 1993-01-12 | 1993-01-12 | 粉末化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3219886B2 (ja) |
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