JPH06211389A - テーピング構体及びその移送方法 - Google Patents
テーピング構体及びその移送方法Info
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- JPH06211389A JPH06211389A JP5003686A JP368693A JPH06211389A JP H06211389 A JPH06211389 A JP H06211389A JP 5003686 A JP5003686 A JP 5003686A JP 368693 A JP368693 A JP 368693A JP H06211389 A JPH06211389 A JP H06211389A
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- taping
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 方向性を有する小形部品を収納した複数種の
テーピング構体を必要とする場合でも、方向性のない単
一種のテーピング構体で対応することにある。 【構成】 長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部
(11)を有する長尺でフレキシブルなボトムテープ(1
2)と、ボトムテープ(12)のチップ部品(1)を収納し
た収納部(11)の開口を塞ぐカバーテープ(13)とで構
成され、上記ボトムテープ(12)の一側縁部に沿って定
ピッチで穿設されていた従来のようなテープ送り穴を必
要としない。そして、このテーピング構体の移送は、ボ
トムテープ(12)の下方に配置され、外周面に、ボトム
テープ(12)の隣接する収納部(11)間に位置する凹間
隙(m)に嵌まり込む送り爪(16)が突設された送りロ
ーラ(14)で行なわれ、この送りローラ(14)の送り爪
(16)の凹間隙(m)への嵌入でもってボトムテープ(1
2)を定方向に移送する。
テーピング構体を必要とする場合でも、方向性のない単
一種のテーピング構体で対応することにある。 【構成】 長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部
(11)を有する長尺でフレキシブルなボトムテープ(1
2)と、ボトムテープ(12)のチップ部品(1)を収納し
た収納部(11)の開口を塞ぐカバーテープ(13)とで構
成され、上記ボトムテープ(12)の一側縁部に沿って定
ピッチで穿設されていた従来のようなテープ送り穴を必
要としない。そして、このテーピング構体の移送は、ボ
トムテープ(12)の下方に配置され、外周面に、ボトム
テープ(12)の隣接する収納部(11)間に位置する凹間
隙(m)に嵌まり込む送り爪(16)が突設された送りロ
ーラ(14)で行なわれ、この送りローラ(14)の送り爪
(16)の凹間隙(m)への嵌入でもってボトムテープ(1
2)を定方向に移送する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテーピング構体及びその
移送方法に関し、詳しくは、チップ部品などの多数の小
形部品を一連にテーピングして収納保管する長尺でフレ
キシブルなテーピング構体、及び、そのテーピング構体
を移送する方法に関する。
移送方法に関し、詳しくは、チップ部品などの多数の小
形部品を一連にテーピングして収納保管する長尺でフレ
キシブルなテーピング構体、及び、そのテーピング構体
を移送する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂モールドタイプのダイオードなどの
チップ部品(1)は、図9(a)(b)に示すように外
装樹脂部(2)からリード(3)を導出した構造を有し、
そのリード(3)に測子を当接させた状態で特性検査さ
れ、その後、キャリアテープと称されるテーピング構体
にテーピングされて出荷され、ユーザにおいてテーピン
グ構体から一個ずつ取り出されてプリント基板などに自
動実装される。この種のテーピング構体の従来例を以下
に説明する。
チップ部品(1)は、図9(a)(b)に示すように外
装樹脂部(2)からリード(3)を導出した構造を有し、
そのリード(3)に測子を当接させた状態で特性検査さ
れ、その後、キャリアテープと称されるテーピング構体
にテーピングされて出荷され、ユーザにおいてテーピン
グ構体から一個ずつ取り出されてプリント基板などに自
動実装される。この種のテーピング構体の従来例を以下
に説明する。
【0003】同図に示すテーピング構体は、長尺でフレ
キシブルなボトムテープ(4)とカバーテープ(5)とを
重ねて構成される。ボトムテープ(4)は樹脂成形品
で、長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部(6)
を有し、各収納部(6)に一個ずつチップ部品(1)が収
納保管される。また、カバーテープ(5)も樹脂成形品
で、ボトムテープ(4)よりも幅狭で、収納部(6)より
も幅広に設定されている。尚、上記ボトムテープ(4)
の一側縁部に沿ってテープ送り穴(7)が定ピッチで穿
設されている。
キシブルなボトムテープ(4)とカバーテープ(5)とを
重ねて構成される。ボトムテープ(4)は樹脂成形品
で、長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部(6)
を有し、各収納部(6)に一個ずつチップ部品(1)が収
納保管される。また、カバーテープ(5)も樹脂成形品
で、ボトムテープ(4)よりも幅狭で、収納部(6)より
も幅広に設定されている。尚、上記ボトムテープ(4)
の一側縁部に沿ってテープ送り穴(7)が定ピッチで穿
設されている。
【0004】このテーピング構体では、ボトムテープ
(4)の収納部(6)にチップ部品(1)を挿入すること
により供給され、そのボトムテープ(4)の上面にカバ
ーテープ(5)が重合され、カバーテープ(5)の両側縁
部をボトムテープ(4)に熱圧着することにより、収納
部(6)の開口全体がカバーテープ(5)で塞がれて、収
納部(6)にチップ部品(1)が収納保管される。
(4)の収納部(6)にチップ部品(1)を挿入すること
により供給され、そのボトムテープ(4)の上面にカバ
ーテープ(5)が重合され、カバーテープ(5)の両側縁
部をボトムテープ(4)に熱圧着することにより、収納
部(6)の開口全体がカバーテープ(5)で塞がれて、収
納部(6)にチップ部品(1)が収納保管される。
【0005】このようにして複数のチップ部品(1)を
収納したテーピング構体がユーザに出荷されて、自動実
装機にセットされる。この自動実装機では、図10に示
すようにテーピング構体のボトムテープ(4)の端部か
らカバーテープ(5)を強制的に剥離しながら、チップ
取り出しポジションへ移送する。この移送は、ボトムテ
ープ(4)のテープ送り穴(7)に送り爪を挿入すること
により行なわれる。チップ取り出しポジションでは、吸
着ヘッド〔図示せず〕により収納部(6)の開口からチ
ップ部品(1)を取り出し、プリント基板などに実装す
るようにしている。
収納したテーピング構体がユーザに出荷されて、自動実
装機にセットされる。この自動実装機では、図10に示
すようにテーピング構体のボトムテープ(4)の端部か
らカバーテープ(5)を強制的に剥離しながら、チップ
取り出しポジションへ移送する。この移送は、ボトムテ
ープ(4)のテープ送り穴(7)に送り爪を挿入すること
により行なわれる。チップ取り出しポジションでは、吸
着ヘッド〔図示せず〕により収納部(6)の開口からチ
ップ部品(1)を取り出し、プリント基板などに実装す
るようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のテー
ピング構体では、以下のような問題があった。即ち、テ
ーピング構体の移送は、前述したようにボトムテープ
(4)の一側縁部に穿設したテープ送り穴(7)により行
なっている。一方、チップ部品(1)がダイオードの場
合には極性を有するため、ユーザの要望に応じた方向性
を持たせてボトムテープ(4)の収納部(6)に収納する
ようにしている。このように一品種のチップ部品(1)
であっても、上記テープ送り穴(7)の存在によりテー
ピング構体に方向性があり、ユーザの要望に応じるため
には、テープ送り穴(7)に対して複数の方向性を持っ
た複数種のテーピング構体を用意しておかなければなら
ない。
ピング構体では、以下のような問題があった。即ち、テ
ーピング構体の移送は、前述したようにボトムテープ
(4)の一側縁部に穿設したテープ送り穴(7)により行
なっている。一方、チップ部品(1)がダイオードの場
合には極性を有するため、ユーザの要望に応じた方向性
を持たせてボトムテープ(4)の収納部(6)に収納する
ようにしている。このように一品種のチップ部品(1)
であっても、上記テープ送り穴(7)の存在によりテー
ピング構体に方向性があり、ユーザの要望に応じるため
には、テープ送り穴(7)に対して複数の方向性を持っ
た複数種のテーピング構体を用意しておかなければなら
ない。
【0007】そこで、本発明は上記問題点に鑑みて提案
されたもので、その目的とするところは、方向性を有す
る小形部品を収納した複数種のテーピング構体を必要と
する場合でも、方向性のない単一種のテーピング構体で
対応し得るテーピング構体及びその移送方法を提供する
ことにある。
されたもので、その目的とするところは、方向性を有す
る小形部品を収納した複数種のテーピング構体を必要と
する場合でも、方向性のない単一種のテーピング構体で
対応し得るテーピング構体及びその移送方法を提供する
ことにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明に係るテーピング構体の移
送方法は、小形部品を収納する複数のエンボス状収納部
を、テープ長手方向に沿って形成したボトムテープを含
むテーピング構体を、そのボトムテープのエンボス状収
納部間に位置する凹間隙に送り爪を挿入することにより
移送するようにしたことを特徴とする。
の技術的手段として、本発明に係るテーピング構体の移
送方法は、小形部品を収納する複数のエンボス状収納部
を、テープ長手方向に沿って形成したボトムテープを含
むテーピング構体を、そのボトムテープのエンボス状収
納部間に位置する凹間隙に送り爪を挿入することにより
移送するようにしたことを特徴とする。
【0009】また、本発明に係るテーピング構体は、以
下の特徴を有する。
下の特徴を有する。
【0010】 ボトムテープの長手方向に沿ってエン
ボス状長溝を形成し、その長溝の対向する内側壁面に長
手方向に沿って定ピッチでエンボス状突壁部を形成し、
長溝が区画された突壁部間を小形部品の収納部としたこ
と。
ボス状長溝を形成し、その長溝の対向する内側壁面に長
手方向に沿って定ピッチでエンボス状突壁部を形成し、
長溝が区画された突壁部間を小形部品の収納部としたこ
と。
【0011】 小形部品を収納する複数のエンボス状
収納部を、テープ長手方向に等間隔で有するボトムテー
プに、エンボス状収納部の開口を部分的に塞ぐカバーテ
ープを貼着したこと。
収納部を、テープ長手方向に等間隔で有するボトムテー
プに、エンボス状収納部の開口を部分的に塞ぐカバーテ
ープを貼着したこと。
【0012】 ボトムテープの長手方向に沿ってエン
ボス状収納部を等間隔で形成し、その収納部の長手方向
に沿う前後内側壁面に突起を形成したこと。
ボス状収納部を等間隔で形成し、その収納部の長手方向
に沿う前後内側壁面に突起を形成したこと。
【0013】
【作用】本発明では、テーピング構体を、そのボトムテ
ープのエンボス状収納部間に位置する凹間隙に送り爪を
挿入することにより移送するようにしたから、ボトムテ
ープの一側縁部にテープ送り穴を穿設することが不要と
なり、テープ送り穴に基づくテーピング構体の方向性が
なくなる。その結果、方向性を有する小形部品を収納し
た複数種のテーピング構体を必要とする場合でも、方向
性のない単一種のテーピング構体で対応することができ
る。
ープのエンボス状収納部間に位置する凹間隙に送り爪を
挿入することにより移送するようにしたから、ボトムテ
ープの一側縁部にテープ送り穴を穿設することが不要と
なり、テープ送り穴に基づくテーピング構体の方向性が
なくなる。その結果、方向性を有する小形部品を収納し
た複数種のテーピング構体を必要とする場合でも、方向
性のない単一種のテーピング構体で対応することができ
る。
【0014】
【実施例】本発明に係るテーピング構体及びその移送方
法の実施例を図1乃至図8に示して説明する。
法の実施例を図1乃至図8に示して説明する。
【0015】図1(a)(b)に示すテーピング構体
は、長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部(11)
を有する長尺でフレキシブルなボトムテープ(12)と、
ボトムテープ(12)の収納部(11)にチップ部品(1)
を挿入することにより供給され、そのボトムテープ(1
2)の上面に重合され、その両側縁部をボトムテープ(1
2)に熱圧着することにより、収納部(11)の開口全体
を塞いで収納部(11)にチップ部品(1)を収納保管す
るカバーテープ(13)とで構成される。カバーテープ
(13)は、ボトムテープ(12)とほぼ同一幅か、或い
は、ボトムテープ(12)よりも幅狭で収納部(11)より
も幅広に設定される。
は、長手方向に等間隔で複数のエンボス状収納部(11)
を有する長尺でフレキシブルなボトムテープ(12)と、
ボトムテープ(12)の収納部(11)にチップ部品(1)
を挿入することにより供給され、そのボトムテープ(1
2)の上面に重合され、その両側縁部をボトムテープ(1
2)に熱圧着することにより、収納部(11)の開口全体
を塞いで収納部(11)にチップ部品(1)を収納保管す
るカバーテープ(13)とで構成される。カバーテープ
(13)は、ボトムテープ(12)とほぼ同一幅か、或い
は、ボトムテープ(12)よりも幅狭で収納部(11)より
も幅広に設定される。
【0016】尚、このテーピング構体では、上記ボトム
テープ(12)の一側縁部に沿って定ピッチで穿設されて
いた従来のようなテープ送り穴(7)を必要としない。
その結果、極性などの方向性を有するチップ部品(1)
を収納した複数種のテーピング構体をユーザが要望する
場合でも、テーピング構体には方向性がないので、単一
種のテーピング構体で対応することができる。
テープ(12)の一側縁部に沿って定ピッチで穿設されて
いた従来のようなテープ送り穴(7)を必要としない。
その結果、極性などの方向性を有するチップ部品(1)
を収納した複数種のテーピング構体をユーザが要望する
場合でも、テーピング構体には方向性がないので、単一
種のテーピング構体で対応することができる。
【0017】このテーピング構体がユーザに出荷され
て、自動実装機にセッティングされた場合、この自動実
装機では、図2(a)(b)に示すようにテーピング構
体のボトムテープ(12)の端部からカバーテープ(13)
を強制的に剥離しながら、チップ取り出しポジションへ
移送する。この移送は、ボトムテープ(12)の下方に配
置された送りローラ(14)と、ボトムテープ(12)の両
側方に配置されたガイドローラ(15)とで行なわれる。
て、自動実装機にセッティングされた場合、この自動実
装機では、図2(a)(b)に示すようにテーピング構
体のボトムテープ(12)の端部からカバーテープ(13)
を強制的に剥離しながら、チップ取り出しポジションへ
移送する。この移送は、ボトムテープ(12)の下方に配
置された送りローラ(14)と、ボトムテープ(12)の両
側方に配置されたガイドローラ(15)とで行なわれる。
【0018】回転駆動する送りローラ(14)は、その外
周面に、ボトムテープ(12)の隣接する収納部(11)間
に位置する凹間隙(m)の配列ピッチで、その凹間隙
(m)に嵌まり込む送り爪(16)が突設され、この送り
ローラ(14)の回転駆動による送り爪(16)の凹間隙
(m)への嵌入でもってボトムテープ(12)を定方向に
移送する。この移送時、回転自在のガイドローラ(15)
は、その外周面で移動するテーピング構体の幅方向を位
置規制する。この移送後、チップ取り出しポジションで
は、吸着ヘッド〔図示せず〕により収納部(11)の開口
からチップ部品(1)を取り出し、プリント基板などに
実装する。
周面に、ボトムテープ(12)の隣接する収納部(11)間
に位置する凹間隙(m)の配列ピッチで、その凹間隙
(m)に嵌まり込む送り爪(16)が突設され、この送り
ローラ(14)の回転駆動による送り爪(16)の凹間隙
(m)への嵌入でもってボトムテープ(12)を定方向に
移送する。この移送時、回転自在のガイドローラ(15)
は、その外周面で移動するテーピング構体の幅方向を位
置規制する。この移送後、チップ取り出しポジションで
は、吸着ヘッド〔図示せず〕により収納部(11)の開口
からチップ部品(1)を取り出し、プリント基板などに
実装する。
【0019】尚、図3(a)(b)に示すように、上記
送りローラ(14)の両側端に沿って鍔部(17)を付設す
れば、その鍔部(17)間にボトムテープ(12)の収納部
(11)を嵌入させることにより、ボトムテープ(12)の
幅方向を位置規制することができ、前述したガイドロー
ラ(15)が不要となる。
送りローラ(14)の両側端に沿って鍔部(17)を付設す
れば、その鍔部(17)間にボトムテープ(12)の収納部
(11)を嵌入させることにより、ボトムテープ(12)の
幅方向を位置規制することができ、前述したガイドロー
ラ(15)が不要となる。
【0020】このようにテーピング構体を上記送りロー
ラ(14)で移送することにより、チップ部品(1)の取
り出しに際して、そのチップ部品(1)を収納した収納
部(11)でもって直接的に移動させることができるの
で、高精度な移送及び位置決めが実現できる。
ラ(14)で移送することにより、チップ部品(1)の取
り出しに際して、そのチップ部品(1)を収納した収納
部(11)でもって直接的に移動させることができるの
で、高精度な移送及び位置決めが実現できる。
【0021】ところで、部品供給時、ボトムテープ(1
2)の収納部(11)に挿入されるチップ部品(1)は、特
性検査後にボールフィーダから供給されるようになって
いるが、品種切り替え等で新たな品種のチップ部品
(1)を供給する際に、ボールフィーダに前品種のチッ
プ部品(1)が残存している場合がある。すると、新品
種のチップ部品(1)と共に前品種のチップ部品(1)が
ボトムテープ(12)の収納部(11)に混入し、一つのテ
ーピング構体に異品種のチップ部品(1)が含まれるこ
とになる。また、同一品種のチップ部品(1)について
も、前述したようにダイオードの場合には極性を有する
ため、これらチップ部品(1)がボトムテープ(12)の
収納部(11)に逆極性で挿入されることもある。ここ
で、テーピング構体では、ボトムテープ(12)の収納部
(11)の開口全体をカバーテープ(13)で塞いでいるた
め、カバーテープ(13)の熱圧着後に特性検査すること
が不可能で、上述した異品種や逆極性のチップ部品
(1)を判別することができない。
2)の収納部(11)に挿入されるチップ部品(1)は、特
性検査後にボールフィーダから供給されるようになって
いるが、品種切り替え等で新たな品種のチップ部品
(1)を供給する際に、ボールフィーダに前品種のチッ
プ部品(1)が残存している場合がある。すると、新品
種のチップ部品(1)と共に前品種のチップ部品(1)が
ボトムテープ(12)の収納部(11)に混入し、一つのテ
ーピング構体に異品種のチップ部品(1)が含まれるこ
とになる。また、同一品種のチップ部品(1)について
も、前述したようにダイオードの場合には極性を有する
ため、これらチップ部品(1)がボトムテープ(12)の
収納部(11)に逆極性で挿入されることもある。ここ
で、テーピング構体では、ボトムテープ(12)の収納部
(11)の開口全体をカバーテープ(13)で塞いでいるた
め、カバーテープ(13)の熱圧着後に特性検査すること
が不可能で、上述した異品種や逆極性のチップ部品
(1)を判別することができない。
【0022】そこで、上記問題を解消するため、図4
(a)(b)に示すようなテーピング構体が好適であ
る。このテーピング構体は、ボトムテープ(12)の収納
部(11)の開口を部分的に塞ぐカバーテープ(13)とし
たものである。具体的に、そのカバーテープ(13)は、
収納部(11)の開口のテープ長手方向に沿う中央部分の
みを塞ぎ、それ以外を開放する。これにより、収納部
(11)内にあるチップ部品(1)の両端に位置するリー
ド(3)が収納部(11)の開口から露呈するので、カバ
ーテープ(13)の熱圧着後であっても、上記リード
(3)に測子を接触させることができるので特性検査が
可能となり、異品種や逆極性のチップ部品(1)を速や
かに判別できる。
(a)(b)に示すようなテーピング構体が好適であ
る。このテーピング構体は、ボトムテープ(12)の収納
部(11)の開口を部分的に塞ぐカバーテープ(13)とし
たものである。具体的に、そのカバーテープ(13)は、
収納部(11)の開口のテープ長手方向に沿う中央部分の
みを塞ぎ、それ以外を開放する。これにより、収納部
(11)内にあるチップ部品(1)の両端に位置するリー
ド(3)が収納部(11)の開口から露呈するので、カバ
ーテープ(13)の熱圧着後であっても、上記リード
(3)に測子を接触させることができるので特性検査が
可能となり、異品種や逆極性のチップ部品(1)を速や
かに判別できる。
【0023】上述の場合、チップ部品(1)の両端にリ
ード(3)が位置するため、カバーテープ(13)を収納
部(11)の開口中央部分を塞ぐように配置したが、チッ
プ部品(1)の中央部にリードが位置する場合には、図
5(a)(b)に示すようにカバーテープ(13)を収納
部(11)の両端部分を塞ぐように配置すればよい。
ード(3)が位置するため、カバーテープ(13)を収納
部(11)の開口中央部分を塞ぐように配置したが、チッ
プ部品(1)の中央部にリードが位置する場合には、図
5(a)(b)に示すようにカバーテープ(13)を収納
部(11)の両端部分を塞ぐように配置すればよい。
【0024】ここで、前述したようにチップ部品(1)
の取り出しに際しては、テーピング構体のボトムテープ
(12)の端部からカバーテープ(14)を強制的に剥離し
ながら、チップ取り出しポジションへ移送するようにし
ているが、この時、振動によりボトムテープ(12)の収
納部(11)内でチップ部品(1)が横転したり、収納部
(11)の開口からチップ部品(1)が飛び出したりする
ことがある。これを未然に防止するためには、カバーテ
ープ(13)の剥離後、チップ部品(1)の取り出しまで
の間で、ボトムテープ(12)の収納部(11)内でチップ
部品(1)をある程度保持しておく必要がある。
の取り出しに際しては、テーピング構体のボトムテープ
(12)の端部からカバーテープ(14)を強制的に剥離し
ながら、チップ取り出しポジションへ移送するようにし
ているが、この時、振動によりボトムテープ(12)の収
納部(11)内でチップ部品(1)が横転したり、収納部
(11)の開口からチップ部品(1)が飛び出したりする
ことがある。これを未然に防止するためには、カバーテ
ープ(13)の剥離後、チップ部品(1)の取り出しまで
の間で、ボトムテープ(12)の収納部(11)内でチップ
部品(1)をある程度保持しておく必要がある。
【0025】そこで、図6(a)(b)に示すようにボ
トムテープ(12)の収納部(11)のテープ長手方向に沿
う前後内側壁面に突起(18)を形成し、ボトムテープ
(12)が一直線状態では、収納部(11)に収納されたチ
ップ部品(1)を上記突起(18)で挟み込むことにより
保持する。従って、このテーピング構体では、カバーテ
ープ(13)が不要となる。
トムテープ(12)の収納部(11)のテープ長手方向に沿
う前後内側壁面に突起(18)を形成し、ボトムテープ
(12)が一直線状態では、収納部(11)に収納されたチ
ップ部品(1)を上記突起(18)で挟み込むことにより
保持する。従って、このテーピング構体では、カバーテ
ープ(13)が不要となる。
【0026】このテーピング構体を自動実装機にセッテ
ィングした場合、前述のように送りローラ(14)〔図2
(a)参照〕で移送してそのポジションでチップ部品
(1)を取り出すに際して、図7に示すようにその送り
ローラ(14)に達するまでの過程では、カバーテープの
剥離動作がなく、而も、ボトムテープ(12)が一直線状
態であるので、その収納部(11)に収納されたチップ部
品(1)は、突起(18)で挟み込まれた状態で保持され
るため、収納部(11)内で横転したり、収納部(11)か
ら飛び出したりすることはない。そして、送りローラ
(14)に達すれば、その頂端部分でボトムテープ(12)
が変曲して方向転換するので、彎曲状態にあるボトムテ
ープ(12)の収納部(11)では、収納部(11)の開口が
拡開して開口面積が大きくなり、チップ部品(1)が突
起(18)から開放されて取り出し可能となる。
ィングした場合、前述のように送りローラ(14)〔図2
(a)参照〕で移送してそのポジションでチップ部品
(1)を取り出すに際して、図7に示すようにその送り
ローラ(14)に達するまでの過程では、カバーテープの
剥離動作がなく、而も、ボトムテープ(12)が一直線状
態であるので、その収納部(11)に収納されたチップ部
品(1)は、突起(18)で挟み込まれた状態で保持され
るため、収納部(11)内で横転したり、収納部(11)か
ら飛び出したりすることはない。そして、送りローラ
(14)に達すれば、その頂端部分でボトムテープ(12)
が変曲して方向転換するので、彎曲状態にあるボトムテ
ープ(12)の収納部(11)では、収納部(11)の開口が
拡開して開口面積が大きくなり、チップ部品(1)が突
起(18)から開放されて取り出し可能となる。
【0027】このように上記テーピング構体では、カバ
ーテープが不要となるので、材料費の削減が容易となる
と共に、チップ部品(1)の収納後であっても特性検査
が可能で、異品種や逆極性のチップ部品(1)を判別で
き、更に、カバーテープが熱圧着されないのでボトムテ
ープ(12)を再利用することも可能となる。尚、このボ
トムテープ(12)を出荷又は保管する場合には、収納部
(11)の開口を内側とするようにボトムテープ(12)を
巻き取るようにすれば、収納部(11)内での突起(18)
によるチップ部品(1)の挟み込みを強固にでき、より
一層確実な保持が可能となる。
ーテープが不要となるので、材料費の削減が容易となる
と共に、チップ部品(1)の収納後であっても特性検査
が可能で、異品種や逆極性のチップ部品(1)を判別で
き、更に、カバーテープが熱圧着されないのでボトムテ
ープ(12)を再利用することも可能となる。尚、このボ
トムテープ(12)を出荷又は保管する場合には、収納部
(11)の開口を内側とするようにボトムテープ(12)を
巻き取るようにすれば、収納部(11)内での突起(18)
によるチップ部品(1)の挟み込みを強固にでき、より
一層確実な保持が可能となる。
【0028】次に、図8(a)(b)に示すようにボト
ムテープ(12)の長手方向に沿ってエンボス状長溝(1
9)を形成し、その長溝(19)の対向する内側壁面に長
手方向に沿って定ピッチでエンボス状突壁部(20)を形
成し、長溝(19)が区画された突壁部(20)間をチップ
部品(1)の収納部(11)とする。このようにすれば、
収納部(11)の配列ピッチを細かくすることができ、一
つのボトムテープ(12)で収納できるチップ部品(1)
の個数が増加して収納効率が大幅に向上する。
ムテープ(12)の長手方向に沿ってエンボス状長溝(1
9)を形成し、その長溝(19)の対向する内側壁面に長
手方向に沿って定ピッチでエンボス状突壁部(20)を形
成し、長溝(19)が区画された突壁部(20)間をチップ
部品(1)の収納部(11)とする。このようにすれば、
収納部(11)の配列ピッチを細かくすることができ、一
つのボトムテープ(12)で収納できるチップ部品(1)
の個数が増加して収納効率が大幅に向上する。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、テーピング構体を、そ
のボトムテープのエンボス状収納部間に位置する凹間隙
に送り爪を挿入することにより移送するようにしたか
ら、ボトムテープの一側縁部にテープ送り穴を穿設する
ことが不要となり、テープ送り穴に基づくテーピング構
体の方向性がなくなる。その結果、方向性を有する小形
部品を収納した複数種のテーピング構体を必要とする場
合でも、方向性のない単一種のテーピング構体で対応す
ることができ、ユーザ等の要求に迅速に対応できてその
実用的価値は大である。
のボトムテープのエンボス状収納部間に位置する凹間隙
に送り爪を挿入することにより移送するようにしたか
ら、ボトムテープの一側縁部にテープ送り穴を穿設する
ことが不要となり、テープ送り穴に基づくテーピング構
体の方向性がなくなる。その結果、方向性を有する小形
部品を収納した複数種のテーピング構体を必要とする場
合でも、方向性のない単一種のテーピング構体で対応す
ることができ、ユーザ等の要求に迅速に対応できてその
実用的価値は大である。
【図1】(a)は本発明に係るテーピング構体の一実施
例を示す平面図 (b)は図1のA−A線に沿う断面図
例を示す平面図 (b)は図1のA−A線に沿う断面図
【図2】(a)は本発明方法で使用する送りローラを示
す正面図 (b)は(a)の平面図
す正面図 (b)は(a)の平面図
【図3】(a)は送りローラの変形例を示す正面図 (b)は(a)の側面図
【図4】(a)はテーピング構体の他の実施例を示す平
面図 (b)は(a)のB−B線に沿う断面図
面図 (b)は(a)のB−B線に沿う断面図
【図5】(a)は図4のテーピング構体の変形例を示す
平面図 (b)は(a)のC−C線に沿う断面図
平面図 (b)は(a)のC−C線に沿う断面図
【図6】(a)はテーピング構体の他の実施例を示す平
面図 (b)は(a)のD−D線に沿う断面図
面図 (b)は(a)のD−D線に沿う断面図
【図7】図6のテーピング構体の送りローラによる移送
状態を示す正面図
状態を示す正面図
【図8】(a)はテーピング構体の他の実施例を示す平
面図 (b)は(a)のE−E線に沿う断面図
面図 (b)は(a)のE−E線に沿う断面図
【図9】(a)はテーピング構体の従来例を示す平面図 (b)は(a)のF−F線に沿う断面図
【図10】図9のテーピング構体のカバーテープ剥離状
態を示す正面図
態を示す正面図
1 小形部品〔チップ部品〕 11 エンボス状収納部 12 ボトムテープ 13 カバーテープ 16 送り爪 18 突起 19 エンボス状長溝 20 エンボス状突壁部 m 凹間隙
Claims (4)
- 【請求項1】 小形部品を収納する複数のエンボス状収
納部を、テープ長手方向に沿って形成したボトムテープ
を含むテーピング構体を、そのボトムテープのエンボス
状収納部間に位置する凹間隙に送り爪を挿入することに
より移送するようにしたことを特徴とするテーピング構
体の移送方法。 - 【請求項2】 ボトムテープの長手方向に沿ってエンボ
ス状長溝を形成し、その長溝の対向する内側壁面に長手
方向に沿って定ピッチでエンボス状突壁部を形成し、長
溝が区画された突壁部間を小形部品の収納部としたこと
を特徴とするテーピング構体。 - 【請求項3】 小形部品を収納する複数のエンボス状収
納部を、テープ長手方向に等間隔で有するボトムテープ
に、エンボス状収納部の開口を部分的に塞ぐカバーテー
プを貼着したことを特徴とするテーピング構体。 - 【請求項4】 ボトムテープの長手方向に沿ってエンボ
ス状収納部を等間隔で形成し、その収納部の長手方向に
沿う前後内側壁面に突起を形成したことを特徴とするテ
ーピング構体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5003686A JPH06211389A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | テーピング構体及びその移送方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5003686A JPH06211389A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | テーピング構体及びその移送方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06211389A true JPH06211389A (ja) | 1994-08-02 |
Family
ID=11564290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5003686A Withdrawn JPH06211389A (ja) | 1993-01-13 | 1993-01-13 | テーピング構体及びその移送方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06211389A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222319A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Fuji Mach Mfg Co Ltd | 電子部品供給方法,電子部品供給装置および電子部品供給用テープ |
WO2008152701A1 (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-18 | Fujitsu Limited | キャリアテープから電子部品を取り出す方法 |
WO2023161999A1 (ja) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | 株式会社Fuji | テープ搬送補助装置及びテープ自動装填装置 |
-
1993
- 1993-01-13 JP JP5003686A patent/JPH06211389A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006222319A (ja) * | 2005-02-10 | 2006-08-24 | Fuji Mach Mfg Co Ltd | 電子部品供給方法,電子部品供給装置および電子部品供給用テープ |
WO2008152701A1 (ja) * | 2007-06-13 | 2008-12-18 | Fujitsu Limited | キャリアテープから電子部品を取り出す方法 |
JPWO2008152701A1 (ja) * | 2007-06-13 | 2010-08-26 | 富士通株式会社 | キャリアテープから電子部品を取り出す方法 |
US8196278B2 (en) | 2007-06-13 | 2012-06-12 | Fujitsu Limited | Method for taking an electronic component out of a carrier tape |
JP5136552B2 (ja) * | 2007-06-13 | 2013-02-06 | 富士通株式会社 | キャリアテープから電子部品を取り出す方法 |
WO2023161999A1 (ja) * | 2022-02-22 | 2023-08-31 | 株式会社Fuji | テープ搬送補助装置及びテープ自動装填装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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