JPH0621120Y2 - Ｒｏｍカートリッジ装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、パーソナルコンピュータ本体に着脱自在に取
付けられるＲＯＭカートリッジ装置に関する。

（従来の技術） 従来のパーソナルコンピュータは、例えば第５図に示す
ように、パーソナルコンピュータ本体１にＲＯＭ（リー
ドオンリメモリ）カートリッジ２を装着し、パーソナル
コンピュータ本体１のコネクタ部３とＲＯＭカートリッ
ジ２のコネクタ部４を接続することにより、コンピュー
タの動作を行なうようにしている。

このパーソナルコンピュータ用のＲＯＭカートリッジ２
の内部は、第７図に示すように、データ等を記憶してお
くためのＥＰＲＯＭ（消去可能プログラマブルＲＯＭ）
９と、そのＥＰＲＯＭ９を制御するためのコントロール
回路１０と、コネクタ部４とで構成されている。ＥＰＲ
ＯＭ９とコントロール回路１０とコネクタ部４は、それ
ぞれデータバス、コントロールバスおよびアドレスバス
により結ばれている。

そして、ＲＯＭカートリッジ２に例えばゲーム等のデー
タや命令を書き込むときには、第６図に示すように、書
き込み機５の挿入口６にＲＯＭカートリッジ２のコネク
タ部４を差し込み、ＲＯＭカートリッジ２のＥＰＲＯＭ
９にデータと命令を書き込むようにしている。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、従来のＲＯＭカートリッジは、その内部
にＥＰＲＯＭだけでなく、ＥＰＲＯＭを制御するための
コントロール回路をも内蔵しているため、パーソナルコ
ンピュータの操作者が各種のゲーム等のソフトウエアを
使用するとき、コントロール回路を内蔵した各種のＲＯ
Ｍカートリッジを多種取り揃えなければならないという
問題がある。

本考案は、このような問題点を解決するためになされた
もので、ＥＰＲＯＭを制御するためのコントロール回路
とＥＰＲＯＭとを分離し、一個のコントローラカートリ
ッジにより多種多様のＲＯＭカートリッジに対応できる
ようにし、操作者または使用者の煩雑さを回避すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 従来の問題点を解決するために、本考案のＲＯＭカート
リッジは、例えば第１図に示すように、パーソナルコン
ピュータ本体に着脱自在に取付けられるＲＯＭカートリ
ッジにＰＲＯＭ（プログラマブルＲＯＭ）を内蔵し、こ
のＲＯＭカートリッジから分離されたカートリッジに前
記ＰＲＯＭを制御するコントロール回路を内蔵するとと
もに、このコントロール回路に入力設定するための記憶
装置を前記ＲＯＭカートリッジに取付けたことを特徴と
する。

（作用） 本考案のＲＯＭカートリッジによれば、ＰＲＯＭを制御
するコントロール回路とＰＲＯＭとを分離しているた
め、コントロール回路を内蔵する一個のコントローラカ
ートリッジでＥＰＲＯＭを内蔵する多種類のＲＯＭカー
トリッジに対応することができる。また、ＲＯＭカート
リッジにコントロール回路を入力するための記憶装置を
取付けているので、書き込み機にＲＯＭカートリッジを
差し込むと、ＲＯＭカートリッジの記憶装置にデータ等
が書き込まれたことが記憶される。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面にもとづいて説明する。

第１図に示すように、パーソナルコンピュータ本体１を
作動させるときには、コネクタ部３にコントローラカー
トリッジ７を装着し、さらにコントローラカートリッジ
７のコネクタ部１３にＲＯＭカートリッジ８を装着す
る。

コントローラカートリッジ７およびＲＯＭカートリッジ
８は、それぞれ第３図および第４図に示す構成になって
いる。

ＲＯＭカートリッジ８には、第４図に示すように、紫外
線で消去および再書き込みができる読み出し専用メモリ
としてのＥＰＲＯＭ９が内蔵され、コントローラカート
リッジ７には、第３図に示すように、前記ＥＰＲＯＭ９
を制御するためのコントロール回路１１が内蔵されてい
る。

そしてＲＯＭカートリッジ８の内部には、コントロール
回路１１の入力設定を行なうための記憶装置としてのヒ
ューズ１２が取付けられている。

このヒューズ１２は、一個あるいは複数個設けられ、各
ヒューズが接続状態にあるかあるいは切断状態にあるか
の組合わせによってＥＰＲＯＭ９にデータ等が書き込ま
れているかどうかを判別するものである。

第２図に示すように、書き込み機１４の挿入口１５にＲ
ＯＭカートリッジ８を差し込み、書き込み機１４の中の
データ等がＥＰＲＯＭ９に書き込まれたとき、所定のヒ
ューズ１２が接続状態から切断状態に切替わる。このよ
うなヒューズの断続状態に応じて、ＥＰＲＯＭ９に書き
込まれるデータ等の種類および書き込み操作の有無が判
別される。

この実施例の構成によれば、パーソナルコンピュータ本
体１のコネクタ部３にコントローラカートリッジ７を装
着した状態で、多種類のＲＯＭカートリッジ８をコント
ローラカートリッジ７のコネクタ部１３に差し込むこと
により、コントローラカートリッジ７を取り替えること
なく、そのままの状態で幾種ものＲＯＭカートリッジ８
の使用が可能となる。

したがって、一個のコントローラカートリッジ７で多数
のＲＯＭカートリッジ８を使用することができ、即ち多
数のＥＰＲＯＭに対し一個のコントロール回路１１を共
通して使用することができる。また、ＲＯＭカートリッ
ジ８の内部にはＥＰＲＯＭ９を制御するためのコントロ
ール回路が内蔵されていないので、ＲＯＭカートリッジ
８の回路構成は簡単なものとなり、これによりＲＯＭカ
ートリッジ本体を小型化することができる。

さらには、ＲＯＭカートリッジ８の回路が簡単な構成に
なることから、これに対応して書き込み機１４内の回路
も簡単な構成にすることができる。

書き込み機１４でＥＰＲＯＭ９にデータ等を書き込む際
には、ＥＰＲＯＭ９に高電圧をかける必要があるが、こ
の場合、ＲＯＭカートリッジ８内にコントロール回路が
内蔵されていないことから、コントロール回路が高い電
圧により破壊するという心配もない。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案によれば、ＰＲＯＭを制御
するためのコントロール回路とＰＲＯＭとを分離し、こ
れらコントロール回路とＰＲＯＭとを別体のカートリッ
ジにそれぞれ内蔵する構成としたため、各種のＲＯＭカ
ートリッジに対し一個のコントローラカートリッジを共
通に使用することが可能となるので、各種のＲＯＭカー
トリッジを使用する際のトータルコストを低減すること
ができる。

さらには、書き込み機によりＲＯＭカートリッジのＥＰ
ＲＯＭにデータ等を書き込む際、コントロール回路に入
力設定するためのヒューズ等の記憶装置に適切な判別情
報を記憶させることができるという効果がある。したが
って、コントローラカートリッジにＲＯＭカートリッジ
を取り付けたとき、記憶装置に記憶されたＥＰＲＯＭの
個数や容量等の情報データがコントロール回路で適切に
読み込まれるので、コントローラカートリッジを分離し
た弊害はない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例におけるパーソナルコンピュー
タ本体、コントローラカートリッジおよびＲＯＭカート
リッジをあらわす斜視図、第２図はその書き込み機およ
びＲＯＭカートリッジをあらわす斜視図、第３図はその
コントローラカートリッジの内部構成をあらわす回路
図、第４図は第１図に示すＲＯＭカートリッジの内部構
成をあらわす回路図であり、 第５図は従来例のパーソナルコンピュータ本体およびＲ
ＯＭカートリッジをあらわす斜視図、第６図はその書き
込み機およびＲＯＭカートリッジをあらわす斜視図、第
７図はそのＲＯＭカートリッジの内部構成をあらわす概
略構成図である。 １…パーソナルコンピュータ本体、 ７…コントローラカートリッジ、 ８…ＲＯＭカートリッジ、 ９…ＥＰＲＯＭ、 １１…コントロール回路、 １２…ヒューズ（記憶装置）。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パーソナルコンピュータ本体に着脱自在に
   取付けられるＲＯＭカートリッジ装置において、ＲＯＭ
   カートリッジにＰＲＯＭを内蔵し、このＲＯＭカートリ
   ッジから分離されたコントローラカートリッジに前記Ｐ
   ＲＯＭを制御するコントロール回路を内蔵するととも
   に、前記コントロール回路に入力設定するための記憶装
   置を前記ＲＯＭカートリッジに取付けたことを特徴とす
   るＲＯＭカートリッジ装置。