JPH0621059B2 - 貼付剤 - Google Patents
貼付剤Info
- Publication number
- JPH0621059B2 JPH0621059B2 JP60096626A JP9662685A JPH0621059B2 JP H0621059 B2 JPH0621059 B2 JP H0621059B2 JP 60096626 A JP60096626 A JP 60096626A JP 9662685 A JP9662685 A JP 9662685A JP H0621059 B2 JPH0621059 B2 JP H0621059B2
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- patch
- salt
- water
- alkali metal
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は医療用の貼付剤に関する。
医療用貼付剤は種々知られており、又、ポリアクリル酸
アルカリ金属塩、多価アルコール、水を利用したゼラチ
ン系パツプ剤もすでに知られている(例えば特公昭56
−10888号参照)。
アルカリ金属塩、多価アルコール、水を利用したゼラチ
ン系パツプ剤もすでに知られている(例えば特公昭56
−10888号参照)。
しかし、従来知られている貼付剤は皮膚に対する付着力
が強すぎて剥離時に痛みを与えたり又、逆に付着力が弱
すぎて、すぐに剥離してしまうという欠点を有してお
り、適度な付着力の貼付が望まれている。
が強すぎて剥離時に痛みを与えたり又、逆に付着力が弱
すぎて、すぐに剥離してしまうという欠点を有してお
り、適度な付着力の貼付が望まれている。
そこで本発明者らは種々検討した結果、ポリアクリル酸
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩3〜30w/w %、多
価アルコール40〜80w/w %、水2〜50w/w%から
なる基剤に有効成分を含有せしめた貼付剤が適度な付着
力を有することを見い出した。
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩3〜30w/w %、多
価アルコール40〜80w/w %、水2〜50w/w%から
なる基剤に有効成分を含有せしめた貼付剤が適度な付着
力を有することを見い出した。
本発明は上記知見に基づき完成されたものである。
本発明で用いられるポリアクリル酸アルカリ金属塩又は
アンモニウム塩は平均分子量が100万以上、より好ま
しくは300万以上である。アルカリ金属塩としては、
ナトリウム塩、カリウム塩などがあげられる。又、この
アルカリ金属塩中のカルボキシル基の一部は他の金属と
の塩、例えばアルミニウムやカルシウムとの塩となって
いてもよい。又、多価アルコールとしては例えばグリセ
リン、プロピレングリコールなどの低分子量の多価アル
コールがあげられ、グリセリンが好ましい。
アンモニウム塩は平均分子量が100万以上、より好ま
しくは300万以上である。アルカリ金属塩としては、
ナトリウム塩、カリウム塩などがあげられる。又、この
アルカリ金属塩中のカルボキシル基の一部は他の金属と
の塩、例えばアルミニウムやカルシウムとの塩となって
いてもよい。又、多価アルコールとしては例えばグリセ
リン、プロピレングリコールなどの低分子量の多価アル
コールがあげられ、グリセリンが好ましい。
本発明で使用するポリアクリル酸アルカリ金属塩又はア
ンモニウム塩、多価アルコール及び水からなる基剤の各
成分の使用割合は、3者の総量に対し、ポリアクリル酸
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩3〜30w/w%、好
ましくは10−25w/w%、多価アルコール40−80w
/w%、好ましくは60−80w/w%、水2−50w/w%、
好ましくは3−25w/w%であり、多価アルコールに対
するポリアクリル酸アルカリ金属又はアンモニウム塩塩
の割合が5−50w/w%、好ましくは15−35w/w%、
多価アルコールに対する水の割合が1−110w/w%、
好ましくは2−35w/w%、ポリアクリル酸アルカリ金
属塩又はアンモニウム塩に対する水の割合が8−150
0w/w%、好ましくは15−170w/w%程度である。
ンモニウム塩、多価アルコール及び水からなる基剤の各
成分の使用割合は、3者の総量に対し、ポリアクリル酸
アルカリ金属塩又はアンモニウム塩3〜30w/w%、好
ましくは10−25w/w%、多価アルコール40−80w
/w%、好ましくは60−80w/w%、水2−50w/w%、
好ましくは3−25w/w%であり、多価アルコールに対
するポリアクリル酸アルカリ金属又はアンモニウム塩塩
の割合が5−50w/w%、好ましくは15−35w/w%、
多価アルコールに対する水の割合が1−110w/w%、
好ましくは2−35w/w%、ポリアクリル酸アルカリ金
属塩又はアンモニウム塩に対する水の割合が8−150
0w/w%、好ましくは15−170w/w%程度である。
又貼付剤中の上記3成分からなる基剤の量は支持体を除
いた貼付剤の総量に対し70w/w%以上好ましくは80
−98w/w%程度である。
いた貼付剤の総量に対し70w/w%以上好ましくは80
−98w/w%程度である。
本発明で使用する有効成分は貼付剤に使用しうるもので
あれば特に制限なく、例えばサリチル酸メチル、インド
メタシンなどの消炎鎮痛剤、デキサメタゾン、トリアム
シノロンアセトニド、ジフエンヒドラミンなどの抗ヒス
タミン剤、エトポシド、テガフール、ブレオマイシンな
どの制癌剤、ニフエジピンなどのβ−ブロツカー、フラ
ジオマイシン、ゲンタマイシンなどの抗生物質、ニトロ
グリセリン、イソプロプラノロールなどがあげられる。
貼付剤中の有効成分の量は支持体を除いた貼付剤の総量
に対して、0.01−20w/w%、好ましくは0.1−
10w/w%程度である。
あれば特に制限なく、例えばサリチル酸メチル、インド
メタシンなどの消炎鎮痛剤、デキサメタゾン、トリアム
シノロンアセトニド、ジフエンヒドラミンなどの抗ヒス
タミン剤、エトポシド、テガフール、ブレオマイシンな
どの制癌剤、ニフエジピンなどのβ−ブロツカー、フラ
ジオマイシン、ゲンタマイシンなどの抗生物質、ニトロ
グリセリン、イソプロプラノロールなどがあげられる。
貼付剤中の有効成分の量は支持体を除いた貼付剤の総量
に対して、0.01−20w/w%、好ましくは0.1−
10w/w%程度である。
本発明の貼付剤には必要に応じポリアクリル酸アルカリ
金属塩又はアンモニウム塩の他に高分子物質が含まれて
いてもよい。高分子物質としては例えばキサンタンガ
ム、グアーガム、タラガム、ローカストビーンガムなど
のガム類、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニル
アルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、寒天な
どがあげられ、その量はポリアクリル酸アルカリ金属塩
又はアンモニウム塩、多価アルコール、水の3者の総量
に対し、0.5−15w/w%、好ましくは2−10w/w%
程度である。
金属塩又はアンモニウム塩の他に高分子物質が含まれて
いてもよい。高分子物質としては例えばキサンタンガ
ム、グアーガム、タラガム、ローカストビーンガムなど
のガム類、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシ
メチルセルロースなどのセルロース誘導体、ポリビニル
アルコール、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルピ
ロリドン、ポリエチレングリコール、ゼラチン、寒天な
どがあげられ、その量はポリアクリル酸アルカリ金属塩
又はアンモニウム塩、多価アルコール、水の3者の総量
に対し、0.5−15w/w%、好ましくは2−10w/w%
程度である。
本発明の貼付剤を製造するには例えば次のようにすれば
よい。即ち、ポリアクリル酸アルカリ金属又はアンモニ
ウム塩塩及び多価アルコールを混合して懸濁液とし、次
いで有効成分を添加した後、水を加える。この際、有効
成分が水溶性である場合、それを水に溶解した後その懸
濁液に添加してもよい。
よい。即ち、ポリアクリル酸アルカリ金属又はアンモニ
ウム塩塩及び多価アルコールを混合して懸濁液とし、次
いで有効成分を添加した後、水を加える。この際、有効
成分が水溶性である場合、それを水に溶解した後その懸
濁液に添加してもよい。
得られた液を充分に混和練合し、不織布やポリエチレン
テープなどの支持体に塗布静置し、液が固化(ゲル化)
した後適当な形状、大きさに切断することにより本発明
の貼付剤が得られる。
テープなどの支持体に塗布静置し、液が固化(ゲル化)
した後適当な形状、大きさに切断することにより本発明
の貼付剤が得られる。
次に本発明の効果を実験例により説明する。
実験例 後記実施例1−3の方法で得られた本発明の貼付剤の付
着力及び剥離性を調べた。なお、対照として市販プラス
タータイプの貼付剤と市販水系パツプ剤タイプの貼付剤
を用いた。
着力及び剥離性を調べた。なお、対照として市販プラス
タータイプの貼付剤と市販水系パツプ剤タイプの貼付剤
を用いた。
実験方法は次のとおりである。
1.付着力試験 試料貼付剤の粘着面を上に支持体の不織布面を下にして
台上に固定する。次に、粘着面にスピンドルの円形平板
面(1.77cm2)を圧着して、ピンドル不同工業製レ
オメーターの本体に接続し、スピンドルを6cm/分の速
度で移動させ、スピンドル先端面と貼付剤を引き離す。
この時両面のはく離に要する最大荷重をレオメーターの
指針により読み取る。
台上に固定する。次に、粘着面にスピンドルの円形平板
面(1.77cm2)を圧着して、ピンドル不同工業製レ
オメーターの本体に接続し、スピンドルを6cm/分の速
度で移動させ、スピンドル先端面と貼付剤を引き離す。
この時両面のはく離に要する最大荷重をレオメーターの
指針により読み取る。
2.使用時の状態の観察 ボランテイアの左手の甲に試料を付着させ、その付着状
態、剥離時の痛みなどを観察した。結果を表1に示す。
態、剥離時の痛みなどを観察した。結果を表1に示す。
以上から明らかなように本発明の貼付剤は付着性も十分
で、剥離時の痛みを起こさせないという効果を有する。
又、保水性も十分で、付着力が経時的に低下しないとい
う効果も有する。
で、剥離時の痛みを起こさせないという効果を有する。
又、保水性も十分で、付着力が経時的に低下しないとい
う効果も有する。
次に実施例により本発明の貼付剤の製法を説明する。
実施例1 平均分子量500万粒度200メツシユ以下のポリアク
リル酸ナトリウムの粉末2.5g、グリセリン10g、
サリチル酸メチル200mg、カンフル50mg、メントー
ル62.5mg及びトウガラシエキス30mgを均一に混合
し、これに塩酸ジフエンヒドラミン4mgを溶解した2.
3gの水溶液を均一に混合し、得られたスラリーを速や
かに不織布に展延し、静置し、固化させ、次いで 10
cm× 15 cmの大きさに切断し、貼付剤とする。
リル酸ナトリウムの粉末2.5g、グリセリン10g、
サリチル酸メチル200mg、カンフル50mg、メントー
ル62.5mg及びトウガラシエキス30mgを均一に混合
し、これに塩酸ジフエンヒドラミン4mgを溶解した2.
3gの水溶液を均一に混合し、得られたスラリーを速や
かに不織布に展延し、静置し、固化させ、次いで 10
cm× 15 cmの大きさに切断し、貼付剤とする。
実施例2 平均分子量800万粒度200メツシユ以下のポリアク
リル酸アンモニウムの粉末15.9gとグリセリン6
7.6g、トリアムシノロンアセトニドの粉末1gを均
一に混合し、これに水15.5gを均一に混合し、得ら
れたスラリーを速やかに不織布に展延し静置し固化させ
て貼付剤を得る。
リル酸アンモニウムの粉末15.9gとグリセリン6
7.6g、トリアムシノロンアセトニドの粉末1gを均
一に混合し、これに水15.5gを均一に混合し、得ら
れたスラリーを速やかに不織布に展延し静置し固化させ
て貼付剤を得る。
実施例3 平均分子量360万のポリアクリル酸ナトリウムとアル
ミニウムの混合塩(全体のカルボキシル基のうち2/3が
ナトリウム塩、1/3がアルミニウム塩になっているも
の)の50メツシユ以下の粒度の粉末2.2g、10%
ニトログリセリン・エタノール溶液5g及びプロピレン
グリコール60gを混合し、これに、更に水を1.3g
を混合して、均一に練合し、不織布に展延して、静置
し、固化させ貼付剤を得る。
ミニウムの混合塩(全体のカルボキシル基のうち2/3が
ナトリウム塩、1/3がアルミニウム塩になっているも
の)の50メツシユ以下の粒度の粉末2.2g、10%
ニトログリセリン・エタノール溶液5g及びプロピレン
グリコール60gを混合し、これに、更に水を1.3g
を混合して、均一に練合し、不織布に展延して、静置
し、固化させ貼付剤を得る。
Claims (1)
- 【請求項1】ポリアクリル酸アルカリ金属塩又はアンモ
ニウム塩10〜25w/w%、多価アルコール60〜80w/w%、水
3〜25w/w%からなる基剤に有効成分を含有せしめた貼
付剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60096626A JPH0621059B2 (ja) | 1985-05-09 | 1985-05-09 | 貼付剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60096626A JPH0621059B2 (ja) | 1985-05-09 | 1985-05-09 | 貼付剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61257919A JPS61257919A (ja) | 1986-11-15 |
JPH0621059B2 true JPH0621059B2 (ja) | 1994-03-23 |
Family
ID=14170047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60096626A Expired - Lifetime JPH0621059B2 (ja) | 1985-05-09 | 1985-05-09 | 貼付剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0621059B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01131115A (ja) * | 1987-08-13 | 1989-05-24 | Holdonal Sa | クレボプリド経皮貼付剤 |
JPH0276811A (ja) * | 1988-06-10 | 1990-03-16 | Hisamitsu Pharmaceut Co Inc | 貼付製剤及びその製造方法 |
US7998590B2 (en) | 2004-04-28 | 2011-08-16 | Hisamitsu Pharmaceutical Co., Inc. | Adhesive material |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5610888A (en) * | 1979-07-07 | 1981-02-03 | Yasushi Nakashin | Repairing method of buried pipe |
JPS6025936A (ja) * | 1983-07-22 | 1985-02-08 | Daikyo Yakuhin Kogyo Kk | 再現性のよいゲル強度を有するゲルの製造法 |
JPH062150B2 (ja) * | 1983-09-12 | 1994-01-12 | リ−ドケミカル株式会社 | 貼付剤用基剤 |
-
1985
- 1985-05-09 JP JP60096626A patent/JPH0621059B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61257919A (ja) | 1986-11-15 |
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