JPH06210528A - ねじ切り出し機構及びねじ締め装置 - Google Patents

ねじ切り出し機構及びねじ締め装置

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JPH06210528A
JPH06210528A JP685593A JP685593A JPH06210528A JP H06210528 A JPH06210528 A JP H06210528A JP 685593 A JP685593 A JP 685593A JP 685593 A JP685593 A JP 685593A JP H06210528 A JPH06210528 A JP H06210528A
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JP
Japan
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screw
rail
blade
cutting mechanism
cutting
Prior art date
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Application number
JP685593A
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English (en)
Inventor
Kuniyoshi Hayashi
国宜 林
Takashi Hara
敬 原
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KOKUSAI DENGIYOU KK
KOKUSAI DENGYO KK
Original Assignee
KOKUSAI DENGIYOU KK
KOKUSAI DENGYO KK
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Filing date
Publication date
Application filed by KOKUSAI DENGIYOU KK, KOKUSAI DENGYO KK filed Critical KOKUSAI DENGIYOU KK
Priority to JP685593A priority Critical patent/JPH06210528A/ja
Publication of JPH06210528A publication Critical patent/JPH06210528A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ねじ足の長さに関わらず、ねじを一つずつ確
実に切り出して所定位置に供給するねじ切り出し機構及
びこのねじ切り出し機構を備えたねじ締め装置の提供。 【構成】 ねじ切り出し機構の切り出し部27bのう
ち、ねじ足分離刃32の背部32bが、切り出されるね
じ51の隣に位置するねじ52のねじ足52aに当接し
て、ねじ52がレール上を移動することを阻止する。そ
の後、ねじ頭分離刃31の刃部31aが、ねじ51のね
じ頭51bを進行方向に押し出すことにより、所定位置
にねじ51を供給する。これにより、ねじ足の短いねじ
を用いた場合でもレール上にねじ頭が残ることがない。
また、隣合うねじ52はねじ足分離刃32の背部32b
により停止しているため、ねじ頭分離刃31の刃先はね
じ頭同士が重なり合った部分に無理に進入することはな
い。その結果、ねじの切り出しが常にスムーズに行われ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レール上の複数のねじ
を切り出して所定位置に供給するねじ切り出し機構、及
び該ねじ切り出し機構を備えたねじ締め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ねじ切り出し機構として、図13
(A)〜(C)に示すように、レール81間にねじ足8
2a、83aが嵌挿され該レール81に沿って移動可能
なねじ82、83を、図示しない分離部材に設けた切り
出し刃84により一つずつ切り出して所定位置に供給す
るものが知られていた。即ち、切り出し刃84が待機位
置にあるとき(図13(A)にその正面図、図13
(B)にその平面図を示す)、分離部材に設けた堰止め
部85がレール81上の端部に位置したねじ82を堰止
めることによりねじ82を停止させている。この切り出
し刃84が切り出し位置に移動すると(図13(C)に
その平面図を示す)、堰止め部85がねじの堰止めを解
除すると共に、切り出し刃84の刃部84aにて端部に
位置したねじ82のねじ足82aを左方向に押し出す。
その後、分離部材が再び待機位置に戻ることにより、レ
ール81上のねじ83はねじ一つ分左側に移動して堰止
め部85により停止させられる。このようにして、切り
出し刃84の往復動によりレール81上のねじを一つず
つ所定位置に切り出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ねじ切り出し機構では、ねじ足の短いねじを一つずつ確
実に切り出すことが困難な場合があった。即ち、レール
81上を移動するねじのねじ足が切り出し刃84と僅か
に接触するにすぎないほど短い場合、このねじの重心は
ねじ頭に偏っているため、切り出し刃84が切り出し位
置に移動してもレール81上にねじ頭が残り所定位置に
切り出されないことがあった。
【0004】一方、ねじ足の短いねじをも一つずつ確実
に切り出す機構として、レール上の隣合うねじのねじ頭
を切り出し刃で切り出す機構が考えられる。しかし、レ
ール上に配列したねじは、隣合うねじのねじ頭が重なり
合って配列している場合が多い。レール上のねじが密に
充填されてこの重なり合いが著しくなると、切り出し刃
の刃先がねじ頭同士の間にはいり込めないことがあり、
そのため切り出し不可能となることがあった。
【0005】以上の課題を解消するため、本発明は、ね
じ足の長さに関わらず、ねじを一つずつ確実に切り出し
て所定位置に供給するねじ切り出し機構及びこのねじ切
り出し機構を備えたねじ締め装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、第一発明のねじ切り出し機構は、レール間にねじ足
が嵌挿され該レールに沿って移動可能な複数のねじが、
分離部材に設けた切り出し刃により一つずつ切り出され
て所定位置に供給されるねじ切り出し機構において、上
記分離部材に設けた切り出し刃が、上記レール上にて隣
合う二つのねじのねじ足を分離するねじ足分離刃と、上
記レール上にて隣合う二つのねじのねじ頭を分離するね
じ頭分離刃とから構成され、上記ねじ足分離刃が切り出
されるねじの隣に位置するねじのねじ足に背部を当接さ
せることにより該ねじの移動を停止させ、その後上記ね
じ頭分離刃が切り出されるねじのねじ頭に刃部を当接さ
せつつ該ねじを切り出すことを要旨とする。
【0007】第二発明のねじ締め装置は、ねじ貯留槽
と、上記ねじ貯留槽内のねじのねじ足を上記レール間に
嵌挿するねじ送り機構と、第一発明のねじ切り出し機構
と、上記ねじ切り出し機構により上記所定位置に供給さ
れたねじをワークにねじ込むドライバと、を一体として
備えたねじ締め機、及び、上記ねじ締め機と作業台上に
配置されたワークとを少なくとも二次元上の任意の位置
に相対移動可能な位置決め機構を備えたことを要旨とす
る。
【0008】
【作用】上記構成からなる第一発明のねじ切り出し機構
は、切り出し刃のうちのねじ足分離刃が、切り出される
ねじの隣に位置するねじのねじ足にねじ足分離刃の背部
を当接させることにより、このねじがレール上を移動す
ることを阻止する。その後ねじ頭分離刃が切り出される
ねじのねじ頭に刃部を当接させる。そして、この状態で
該ねじを進行方向に押し出すことによりねじを所定位置
に切り出す。ねじ頭によりねじを切り出すため、重心が
ねじ頭に偏っているねじ足の短いねじを用いた場合でも
レール上にねじ頭が残ることがない。また、切り出され
るねじの隣に位置するねじはねじ足分離刃の背部により
停止しているため、ねじ頭分離刃の刃先はねじ頭同士が
重なり合った部分に無理に進入することはない。即ち、
ねじ頭分離刃は単に切り出されるねじのねじ頭を進行方
向に押し出すのみでよいため、ねじの切り出しが常にス
ムーズに行われる。
【0009】第二発明のねじ締め装置は、ねじ締め機と
ワークとが位置決め機構により相対的に二次元上の任意
の位置に移動し、ねじ締め機のねじ送り機構がねじ貯留
槽内のねじのねじ足をレール間に嵌挿し、第一発明のね
じ切り出し機構がレール上の複数のねじを上記作用に基
づき一つずつ切り出して所定位置に供給し、ドライバが
所定位置に供給されたねじをワークにねじ込む。
【0010】
【実施例】本発明の好適な実施例について図面に基づい
て以下に説明する。図1は本実施例の左側面図であり、
図2は正面図である。本実施例のねじ締め装置は、位置
決め機構1とねじ締め機2とからなり、更にねじ締め機
2は、主として本体フレーム3、ねじ貯留槽4、ねじ送
り機構5(図3参照)、ねじ切り出し機構6、及び電動
ドライバ7から構成されている。以下、各構成要素を順
に説明する。
【0011】まず、位置決め機構1について図1及び図
2に基づいて説明する。基台8に設けた二本の支柱9に
は、ガイド10が掛け渡され、このガイド10には、後
述するねじ締め機2を搭載した移動台11が左右方向に
移動可能に配置されている。ガイド10の右端部には図
示しないパルスモータ、サーボモータ等が設けられ、こ
のパルスモータ、サーボモータ等の回転力により図示し
ない伝達機構により直線運動となり移動台11に伝達さ
れる。これにより、移動台11は図2にて左右方向(Y
方向)の直線上を移動可能となっている。基台8上には
図示しないガイドレールがガイド10とは直角方向に設
けられ、このガイドレール上にはテーブル13が移動可
能に配置されている。このテーブル13はワークを保持
して固定可能である。基台8は、図示しないパルスモー
タ、サーボモータ等を内蔵し、このパルスモータ、サー
ボモータ等の回転力は図示しない伝達機構により直線運
動となりテーブル13に伝達される。これにより、テー
ブル13は図2にて前後方向(X方向)に移動可能とな
っている。従って、ねじ締め機2を搭載した移動台11
はテーブル13に挟持されたワークに対して相対的にX
Y平面上を移動可能となる。
【0012】次に、ねじ締め機2について説明する。図
3は本体フレームの内部を示す説明図、図4は本実施例
の背面図の部分拡大図である。本体フレーム3は、移動
台11に取り付けられている。本体フレーム3には、図
3に示すように、略45゜の傾斜角をもった二本のねじ
移動用レール14(以下、単に「レール」という)と、
レール14と所定の間隔をもって平行にガイド15が取
り付けられている。この所定の間隔は、レール14を移
動するねじのねじ頭の大きさに応じて、ガイド15に設
けた長孔15aと調節ねじ15bとにより調節すること
ができる。尚、ねじはレール14上を自重により斜め下
方向に移動可能である。
【0013】ねじ貯留槽4は、図1に示すように、バケ
ット4a及びねじ貯留部4bから構成されている。一対
のバケット4aは四角形の箱状からなり、本体フレーム
3の両側にそれぞれ取り付けられている。両バケット4
aの中央には蓋4cを設けたねじ貯留部4bが設けら
れ、両バケット4aはねじ貯留部4bへと連通してい
る。また、両バケット4aの底面は、ねじ貯留部4bへ
向かって下方に傾斜している。このため、バケット4a
に投入されたねじはねじ貯留部4bへと速やかに移動す
る。
【0014】ねじ送り機構5は、トラック16、トラッ
クガイド17、インタゲート18、駆動モータ26等か
ら構成されている。トラック16は、図3に示すよう
に、二枚の金属板をねじ足が挿入可能な間隔をもって対
向して固着することにより形成され、本体フレーム3に
設けた揺動軸20に軸支されている。トラック16の一
端面16aは「く」の字型に形成されて、ねじをすくう
ためのねじ捕捉部21とねじを後述の通過口24に誘導
するためのねじ誘導部22とが設けられている。また、
トラック16上には支持軸23が設けられていると共
に、この支持軸23を中心とする円周溝16bが設けら
れている。
【0015】トラックガイド17は、ねじ誘導部22と
所定の間隔をもってトラック16上に固着されている。
このトラックガイド17とねじ誘導部22とにより、通
過口24が形成されている。インタゲート18は、切欠
部分25を有する二枚の金属板を対向して固着すること
により形成され、トラック16に設けた支持軸23に軸
支されている。このインタゲート18を形成する二枚の
金属板の間隔は、切欠部分25の中央部を境界として、
上方が幅広部25aに下方が幅狭部25bに形成されて
いる。このインタゲート18は本体フレーム3に設けた
ストッパ43(図7参照)に当接可能な位置に突部18
bを有し、更に、支持軸23を中心としてトラック16
に設けた円周溝16bを摺動可能な摺動面18cを有し
ている。また、インタゲート18は、支持軸23にて図
示しないバネにより図3において時計回りの方向に付勢
されている。
【0016】駆動モータ26は、図4に示すように本体
フレーム3の背面側に取り付けられ、揺動軸20に固着
されたトラックアーム19とアーム軸19a、クランク
30、モータクランク26aを介して連結されている。
このため、駆動モータ26の回転に伴って、揺動軸20
に軸支されたトラック16が揺動する。尚、トラック1
6は、ねじ捕捉部21がねじ貯留部4bの底面と一致す
る位置即ち捕捉位置(図7(D)参照)から、ねじ捕捉
部21にて捕捉されたねじをねじ誘導部22を経て通過
口24に誘導する位置即ち誘導位置(図3及び図7
(A)参照)まで揺動する。
【0017】ねじ切り出し機構6は、図5にその斜視
図、図6に右側面図を示すように、セパレート27、エ
アシリンダ28及びキャッチャ29から構成されてい
る。セパレート27は、レール14上のねじを堰止める
堰止め部27aとレール14上のねじを切り出す切り出
し部27bとを備え、本体フレーム3に取り付けられた
レール14の末端部分に直交する方向に移動可能に挿入
されている。切り出し部27bには、レール14の上方
を通過可能なねじ頭分離刃31、レール14の下方を通
過可能なねじ足分離刃32及びねじが通過可能な開口3
3を備えている。ねじ頭分離刃31とねじ足分離刃32
の刃部31a,32aの形状は、レール14に対して同
じ傾斜角をもって形成され、背部31b、32bの形状
はレール14に対して直交する直線状に形成されてい
る。尚、ねじ頭分離刃31の刃部31aは、図8(A)
〜(C)にその平面図を示したように、ねじ足分離刃3
2の刃部32aよりもレール14に対してより離間する
ようにずらした位置に固定されている。また、セパレー
ト27は、エアシリンダ28(図1及び図6参照)によ
りレール14に対して直交する方向に、堰止め部27a
がレール14に面した状態の待機位置(図8(A)参
照)から、切り出し部27bがレール14に面した状態
の切り出し位置(図8(C)参照)まで往復動可能であ
る。エアシリンダ28は、本体フレーム3に固定され、
図示しない制御弁装置により駆動される。
【0018】キャッチャ29は、レール14とほぼ同じ
幅をもったフォーク状のねじ受け部29aを有し、本体
フレーム3に設けた支持軸34にて揺動可能に軸支され
ている。このキャッチャ29は、レール14を延長した
仮想線上から水平方向に形成されたねじ受け部29aを
有し、このねじ受け部29aはねじ受け位置(図3にて
実線で表示)から、後述の電動ドライバ7のねじ込み部
7aがねじをねじ込む際支障のない位置である待避位置
(図3にて二点鎖線で表示)まで揺動可能である。な
お、支持軸34には図示しない付勢バネが設けられてお
り、この付勢バネはキャッチャ29を絶えずねじ受け位
置に配置する方向に付勢している。
【0019】電動ドライバ取付台35は、移動台11に
設けられた二本のスライドシャフト36の両末端に固定
され、図示しない上下動用モータによりスライドシャフ
ト36に沿って上下動可能である。電動ドライバ7は、
この取付台35に取り付けられ、電動ドライバ7のねじ
込み部7aは金属又は樹脂製の円筒スリーブからなるマ
ウスピース37内に配置されている。このマウスピース
37の内部は、図示しない簡易ポンプにより、減圧化す
ることができる。電動ドライバ7は、上下動用モータの
駆動によりねじ込み部7aの先端7bがキャッチャ29
の上方位置から、テーブル13が挟持するワークの表面
即ちねじの螺入位置まで移動可能である。なお、電動ド
ライバ7の各機構については、既に知られている種々の
機構が使用可能であるが、周知であるため省略する。
【0020】制御部38は、基台の前部に配置され、周
知のCPU、ROM、RAM等から構成されている。制
御部38は、レール14上の所定位置までねじが配列し
ていることを検知する配列位置センサ39(図3参
照)、キャッチャ29にねじが供給されたことを検知す
るキャッチャセンサ41(図1及び図6参照)、スライ
ドシャフト36の上端又は下端に到達したことを検知す
る図示しないドライバ位置センサの各検出信号を入力す
る。また、制御部38は、各検出信号を入力して、トラ
ック16を揺動可能な駆動モータ26の駆動・停止、セ
パレート27に備えたエアシリンダ28に対して制御弁
装置を介してのエアの供給・排出、電動ドライバ7の上
下動用モータの駆動・停止、電動ドライバ7の駆動・停
止の各信号を出力する。尚、図示しない各パルスモータ
は、制御部38に備えられたパルス発生回路により移動
台11、テーブル13の回転量、速度を制御されてい
る。
【0021】以上の構成からなる本実施例の作用につい
て以下に説明する。まず、ねじ送り機構5の作用につい
て図7に基づいて以下に説明する。バケット4a内のね
じは、バケット4aの底面に設けた傾斜に沿って移動し
て捕捉位置にあるトラック16のねじ捕捉部21にねじ
足を嵌挿する。ねじ足を嵌挿したねじが予め設定したサ
イズのもの即ち設定ねじであるとき、駆動モータ26の
回転によりトラック16が誘導位置に到達して通過口2
4を介してこの設定ねじをレール14へと誘導する。
【0022】一方、ねじ足を嵌挿したねじが予め設定し
たサイズと異なるか、又は同サイズでもレール上でねじ
が横転するかもしくはワッシャ等の嵌入が不具合である
規格以外のねじ及び不良ねじ45を捕捉したとき、駆動
モータ26の回転によりトラック16が誘導位置に到達
しても、これら規格以外のねじ及び不良ねじ45は通過
口24を通過しないため、レール14へと誘導されない
(図7(A)参照)。この誘導位置にあるとき、図7
(E)に右側面図の部分図を示すように、インタゲート
18の切欠部分25の幅広部25aが通過口24の近傍
に位置している。トラック16が誘導位置から捕捉位置
へと揺動を開始すると共に、時計回り方向に付勢されて
いるインタゲート18も揺動軸20を中心として揺動を
開始する。このため、切欠部分25の幅広部25aは通
過口24の近傍に位置した状態のままである。更に、ト
ラック16が捕捉位置に向かって揺動すると、その途中
でインタゲート18の突部18bが本体フレーム3に設
けたストッパ43と当接する(図7(B)参照)。その
後トラック16が捕捉位置に到達するまで、インタゲー
ト18は揺動中心を揺動軸20から支持軸23へと変
え、突部18bはストッパ43と当接しつつ下方へ摺動
し、またインタゲート18の摺動面18cはトラック1
6の円周溝16bを摺動する(図7(C)参照)。その
結果、図7(F)に右側面図の部分図を示すように、切
欠部分25の幅広部25aは通過口24から上方へ離間
し、代わって通過口24の近傍には切欠部分25の幅狭
部25bが位置する。この幅狭部25bが規格以外のね
じ及び不良ねじ45のねじ頭を引掛け、バケット4a内
へ落とす(図7(D)参照)。
【0023】以上のように、本実施例のねじ送り機構5
によると、規格以外のねじ及び不良ねじ45はレール1
4に誘導されることがない。次に、ねじ切り出し機構6
の作用について図8に基づいて説明する。ねじ切り出し
機構6は、自重によってレール14上を移動するねじ5
1、52を一つずつキャッチャ29に切り出すものであ
る。なお、ねじ51、52は各々ワッシャ53、54を
備えていてもよい。
【0024】エアシリンダ28により、セパレート27
が待機位置(図8(A)参照)から切り出し位置(図8
(C)参照)に向けて移動を開始すると、その途中にお
いて、ねじ足分離刃32の背部32bが、切り出される
ねじ51の隣に位置するねじ52のねじ足52aに当接
し、同時にねじ頭分離刃31の刃部31aが、切り出さ
れるねじ51のねじ頭51bに当接する(図8(B)参
照)。これにより、ねじ52は、そのねじ足52aがね
じ足分離刃32の背部32bと当接した位置にて停止す
る。その後、セパレート27が切り出し位置に到達する
まで、ねじ頭分離刃31の刃部31aが、切り出される
ねじ51のねじ頭51bを進行方向に押し出す。セパレ
ート27が切り出し位置に到達したとき(図8(C))
参照)、ねじ51は所定位置に配置されたキャッチャ2
9のねじ受け部29aに供給される。その後、エアシリ
ンダ28によりセパレート27が図8(A)に示す待機
位置に戻ることにより、ねじ52が進行方向にねじ一つ
分移動して堰止め部27bにて停止させられる。
【0025】以上のように、本実施例のねじ切り出し機
構6によると、ねじ頭51aによりねじを切り出すた
め、重心がねじ頭に偏っているねじ足の短いねじを用い
た場合でもレール14上にねじ頭51bが残ることはな
い。また、隣に位置するねじ52はねじ足分離刃32の
背部32bにより停止しているため、ねじ頭分離刃31
の刃先はねじ頭同士が重なり合った部分に無理に進入す
るようなことはない。即ち、ねじ頭分離刃31は単に切
り出されるねじ51のねじ頭51bを進行方向に押し出
すのみでよいため、ねじの切り出しが常にスムーズに行
われる。
【0026】次に、図9〜図12のフローチャートに従
って、制御部38が実施する処理について説明する。図
9は、操作者によるティーチング(教示)作業の流れを
簡略化して示すフローチャートである。まず、テーブル
13に保持されたワークの現物を見ながら、制御部38
に接続した図示しないマウスを操作して、ワーク上の所
望の位置(ここではねじの螺入位置)に、電動ドライバ
7のねじ込み部先端7bを合わせる(ステップ10
1)。位置が決定したらマウスのクリックスイッチを両
方ともクリックすることにより、その時の電動ドライバ
7とテーブル13の位置が制御部38のRAMに記憶さ
れる(ステップ103)。一つのワークに対して必要な
螺入作業の数だけステップ101,103を繰り返し、
その後、処理が完了したと制御部38に指示すれば、プ
ログラム終了と判断されてティーチング処理は終了す
る。
【0027】尚、ティーチングは複数種類のワークに対
して実行し、ワークの種類毎に螺入位置データを記憶す
ることが可能である。この記憶された螺入位置データ
は、制御部38に指示することにより自動的に再現さ
れ、各位置でねじ締め作業がなされる。従って、その再
現を繰り返せば、自動的に多数の同一ワークのねじ締め
作業がなされる。また、ワークの種類毎に記憶されてい
れば、該当する種類の螺入位置データを読みだして来る
ことにより、複数種類のワークにも対応できる。
【0028】次に、図10に示したメインルーチンにつ
いて説明する。図示しない電源スイッチがオンされる
と、このメインルーチンがスタートし、最初にイニシャ
ルセットアップにより各種装置が初期位置に移動され、
RAM等の記憶内容が初期値にセットされる(ステップ
201)。このイニシャルセットアップにより、電動ド
ライバ7は図2にて最も右の位置に移動することにより
Y方向の原点に位置され、テーブル13は最も制御部3
8に近い位置即ち図2にて最も前方に移動することによ
りX方向の原点に位置される。次いで、ねじ送り処理が
開始され(ステップ202)、あるワークの種類に対応
したプログラムに沿って、記憶した各螺入位置への移動
動作がなされ(ステップ203)、同時に各位置にてね
じ締め処理がなされる(ステップ204)。この各螺入
位置でのねじ締め処理がすべて終了するまで、ステップ
203〜205の処理が繰り返され、終了すればステッ
プ205にて全部完了と判定されて、ねじ締めを完了す
る。
【0029】続いて、メインルーチンの各処理について
説明する。ねじ送り処理は、図11に示したフローチャ
ートに従って実行される。まず、駆動モータ26を駆動
してトラック16を揺動させ、ねじ送り機構5によりバ
ケット4a内のねじをレール14へと送り込む(ステッ
プ301)。次に、配列位置センサ39の検出信号によ
り、所定位置にてねじを検出した状態が所定時間継続し
たか否かを判別する(ステップ302)。即ち、配列位
置センサ39の設置された位置までねじが配列している
か否かを判別する。ステップ302にて否定判定される
と、再びステップ301へと進む。即ち、レール上にね
じが配列する余裕が残っているため、駆動モータ26を
駆動してトラック16を揺動させ、ねじ送り機構5によ
りバケット4a内のねじをレール14へと送り込む。一
方、ステップ302にて肯定判定されると、駆動モータ
26を停止してトラック16の揺動を停止させ、それ以
上ねじをレール14へ送り込まない(ステップ30
3)。また、フローチャートには図示しないが、配列位
置センサ39が所定位置にてねじを検出しない状態が一
定時間継続した場合は、バケット4a内のねじがなくな
ったものと判定して、駆動モータ26を停止させる。そ
して、この後駆動モータ26を復帰させるには、図示し
ないリセットボタンを押すことにより行う。
【0030】以上のねじ送り処理により、レール14上
に不必要にねじを送り込むことがなく、また、駆動モー
タ26の寿命を長時間もたせることができる。次に、ね
じ締め処理は図12に示したフローチャートに従って実
行される。まず、マウスピース37内を簡易ポンプによ
り減圧化する(ステップ401)。次いで、キャッチャ
センサ41がねじを検出したか否かを判別する(ステッ
プ402)。ステップ402にて否定判定されると、ね
じ切り出し機構6によりキャッチャ29のねじ受け部2
9aにねじを供給し(ステップ403)、再びステップ
402に進む。ステップ402にて肯定判定されると、
上下動用モータを駆動して取付台35を介して電動ドラ
イバ7を下降させる(ステップ404)。この下降の途
中にキャッチャ29のねじ受け部29aに供給されたね
じは、減圧化されたマウスピース37に吸い付けられ、
電動ドライバ7のねじ込み部先端7bにねじ頭が当接す
る。その後、電動ドライバ7のねじ込み部先端7bはキ
ャッチャ29をねじ受け位置から待避位置まで押し下げ
て、ねじをワークの螺入位置に到達させる。続いて、電
動ドライバ7と上下動用モータを駆動してワークにねじ
をねじ込む(ステップ405)。ねじ込み作業終了後、
上下動用モータにより取付台35を介して電動ドライバ
7を上昇させ(ステップ406)、メインルーチンに戻
る。
【0031】このねじ締め処理により、ねじ足の長さに
関わらず、ねじを確実に一つずつ切り出すことができ
る。以上本発明はこの様な実施例に何等限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々
の態様で実施し得ることはいうまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のねじ切り
出し機構及びねじ締め装置によれば、ねじ足の長さに関
わらず、ねじを一つずつ確実に切り出して所定位置に供
給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の左側面図である。
【図2】 本実施例の正面図である。
【図3】 本実施例の本体フレームの内部を示す説明図
である。
【図4】 本実施例の背面図部分拡大図である。
【図5】 本実施例のねじ切り出し機構の斜視図であ
る。
【図6】 本実施例のねじ切り出し機構の右側面図であ
る。
【図7】 本実施例のねじ送り機構の作用を表す説明図
である。
【図8】 本実施例のねじ切り出し機構の作用を表す説
明図である。
【図9】 ティーチング作業のフローチャートである。
【図10】 メインルーチンのフローチャートである。
【図11】 ねじ送り処理のフローチャートである。
【図12】 ねじ締め処理のフローチャートである。
【図13】 従来のねじ切り出し機構の説明図である。
【符号の説明】
1・・・位置決め機構、 2・・・ねじ締め
機、3・・・本体フレーム、 4・・・貯留
槽、5・・・ねじ送り機構、 6・・・ねじ切
り出し機構、7・・・電動ドライバ、 16・
・・トラック、17・・・トラックガイド、 18
・・・インタゲート、27・・・セパレート、
27a・・・堰止め部、27b・・・切り出し部、
28・・・エアシリンダ、29・・・キャッチ
ャ、 31・・・ねじ頭分離刃、32・・・ね
じ足分離刃、 33・・・開口、38・・・制御
部、 43・・・ストッパ、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レール間にねじ足が嵌挿され該レールに
    沿って移動可能な複数のねじが、分離部材に設けた切り
    出し刃により一つずつ切り出されて所定位置に供給され
    るねじ切り出し機構において、 上記分離部材に設けた切り出し刃が、上記レール上にて
    隣合う二つのねじのねじ足を分離するねじ足分離刃と、
    上記レール上にて隣合う二つのねじのねじ頭を分離する
    ねじ頭分離刃とから構成され、 上記ねじ足分離刃が切り出されるねじの隣に位置するね
    じのねじ足に背部を当接させることにより該ねじの移動
    を停止させ、その後上記ねじ頭分離刃が切り出されるね
    じのねじ頭に刃部を当接させつつ該ねじを切り出すこと
    を特徴とするねじ切り出し機構。
  2. 【請求項2】 ねじ貯留槽と、 上記ねじ貯留槽内のねじのねじ足を上記レール間に嵌挿
    するねじ送り機構と、 請求項1記載のねじ切り出し機構と、 上記ねじ切り出し機構により上記所定位置に供給された
    ねじをワークにねじ込むドライバと、 を一体として備えたねじ締め機、及び、 上記ねじ締め機と作業台上に配置されたワークとを少な
    くとも二次元上の任意の位置に相対移動可能な位置決め
    機構を備えたことを特徴とするねじ締め装置。
JP685593A 1993-01-19 1993-01-19 ねじ切り出し機構及びねじ締め装置 Pending JPH06210528A (ja)

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JP (1) JPH06210528A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008297083A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Seiko Co Ltd 部品検査装置
JP2018058193A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 デイル キム 自動ねじ締め装置

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JP2008297083A (ja) * 2007-05-31 2008-12-11 Nitto Seiko Co Ltd 部品検査装置
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