JP4514255B2 - 断裁装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、断裁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
紙、製本物あるいは樹脂や木材等のシート状材などの被断裁物を断裁する断裁装置はその一例を図8に示すように、被断裁物1を位置決め載置する載置台2と、断裁時に被断裁物1がずれないように該被断裁物1を載置台2へ押圧締め付ける押さえ板3と、押さえ板3で押圧した被断裁物1を切断する断裁刃4とにより主として構成されている。
【0003】
この場合、押さえ板3はチェーン6を介して引張りばね5に連結され、また、単動油圧シリンダ8のピストンロッド8aに連結され、押さえ板3は通常引張りばね5のばね力により載置台2の上方位置に保持され、断裁時油圧シリンダ8のピストンロッド8aが駆動されて引張りばね5のばね力に抗して下降し、載置台2上の被断裁物1を押圧して締め付ける。断裁後は引張りばね5のばね力により載置台2の上方位置に復帰する。なお、7はチェーン6をガイドするスプロケットである。
【0004】
断裁刃4は複動油圧シリンダ9のピストンロッド9aに連結されていて、通常油圧シリンダ9により載置台2の上方位置に保持され、断裁時油圧シリンダ9のピストンロッド9aが下降駆動されて載置台2上の被断裁物1を断裁する。断裁後は油圧シリンダ9のピストンロッド9aが上昇駆動されて載置台2の上方位置に復帰保持される。
【0005】
このように構成された断裁装置は、押さえ板3を駆動する油圧シリンダ8および断裁刃4を駆動する油圧シリンダ9のそれぞれを駆動するための信号を発生する図示しない制御装置が具えられ、この制御装置には油圧シリンダ8の駆動と油圧シリンダ9の駆動との間の時間を設定するタイマーが具えられている。すなわち、タイマーに設定した時間断裁刃4の駆動開始は押さえ板3の駆動開始よりも遅くし、押さえ板3により被断裁物1を確実に押さえた状態で断裁するように制御している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来の断裁装置は断裁刃および押さえ板の駆動を油圧シリンダで行なっている。ところで断裁には大きなエネルギーが必要であり、このような油圧を利用した断裁装置では、断裁時に素早くこの大きなエネルギーを得るためには、油圧ポンプを常に回転しておく必要がある。そのために断裁を行なわないときも電力の消費を必要とし、油圧ポンプの駆動による騒音も発生するという問題があり、また、油圧機器には殆どの場合鉱物性作動油が多量に使われ、環境汚染への影響も配慮しなければならないという問題がある。
【0007】
また、断裁装置は、通常、断裁刃および押さえ板の上限位置(待期位置)が一定位置に決められており、断裁刃の刃先の下限位置も一定位置に決められ、断裁刃はこの上限位置と下限位置間を上下往復する構成とされている。そのために被断裁物の断裁する厚みが薄くなっても、断裁刃は厚みが厚い場合と同じ上限位置と下限位置間の距離を上下往復こととなり、断裁効率が悪いという問題がある。
【0008】
さらに、断裁刃を交換したり断裁刃を研削した場合には、寸法が異なることとなり、この場合、断裁刃の刃先の位置がもとの位置になるように合わせなければならず、そのための作業が繁雑で手間がかかるという問題がある。
【0009】
本発明は、これらの問題に対処するためになされたもので、消費エネルギーおよび騒音の発生ならびに環境汚染の恐れを低減し、断裁効率を高めさらには断裁刃の刃先の位置を容易に設定することを可能にした断裁装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1の駆動手段により上下往復動され載置台上に位置決め載置した被断裁物を断裁する断裁刃と、第2の駆動手段により上下往復動され前記載置台上に位置決め載置した被断裁物を押圧固定する押さえ板と、前記断裁刃および押さえ板の上下往復動を制御する制御装置とを具え、前記載置台上に位置決め載置した被断裁物を前記押さえ板で押圧固定して前記断裁刃で断裁してなる断裁装置において、前記第1および第2の駆動手段の駆動源をサーボモータとし、前記断裁刃および前記押さえ板の上限位置を前記被断裁物の厚みに応じた適正位置に設定してなることを特徴とする。
【0011】
本発明では、断裁刃および押さえ板の両者の駆動にサーボモータを用いているので、サーボモータを用いた分、断裁作業時毎の駆動を行なうことができ、また、きめ細かな駆動制御を可能にし、これにより電力の消費の節減、余分な騒音の発生、さらには鉱物性作動油の使用がなくきわめてクリーンな断裁装置とすることが可能となる。また、断裁刃および押さえ板の上限位置を被断裁物の厚みに応じた適正位置に設定するので、それぞれの上限位置を起点にして断裁刃は上下動し、断裁刃および押さえ板の移動の無駄が省かれ、これにより断裁作業の効率化を図ることができる。
【0012】
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る本発明におけるサーボモータと前記サーボモータを駆動するサーボアンプとの間に、異常を検出して作動する遮断手段を設置してなることを特徴とする。
【0013】
この特徴によれば、サーボアンプの寿命を延ばすことができ、サーボモータを用いた場合の長期にわたる安全性を確実に得ることができる。つまり断裁装置はその性質から安全回路の動作頻度が多く、一方サーボアンプはその電源のオン・オフを頻繁に行なうと寿命が低下するが、サーボモータとサーボアンプとの間に異常を検出して作動する遮断手段を設置することにより、サーボアンプの電源のオン・オフを低減できるので、サーボアンプの寿命を延ばすことが可能になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る断裁装置の制御装置の断裁刃の制御部を示すブロック図、図2は本発明の実施の形態に係る断裁装置の駆動機構を示す斜視図、図3は図2に示す断裁刃の駆動機構を示す平面図、図4は断裁刃のガイドを一部断面で示す斜視図、図5は図2に示す押さえ板の駆動機構を示す平面図、図6は本発明の実施の形態に係る断裁装置の安全回路のブロック図、図7は本発明の実施の形態に係る断裁装置の位置制御回路のブロック図である。
【0023】
まず、図2および図3において、11は断裁刃、12は断裁刃11を保持する断裁刃ホルダー、13は載置台2(図1参照)に、載置台2の表面と面一にされ断裁刃11の刃先と対向する位置に設置されたプラスチックなどからなる断裁定木、14は一端が断裁刃ホルダー12の長手方向に対して回転自在に軸支されたねじ棒、15はねじ棒14と螺合するナット、16はナット15を回転自在に保持する軸受、17は断裁刃11の駆動源であるサーボモータ、18はサーボモータ17の回転をナット15に伝達してナット15を回転させるベルトである。軸受16は図示しない機体に固定された支持金具27に支持軸28を介して断裁刃ホルダー12の長手方向に対して回転自在に支持されている。
【0024】
ねじ棒14、軸受16に回転自在に保持されたナット15、ベルト18およびサーボモータ17からなる機構は、断裁刃11を上下往復動させる駆動手段を構成し、サーボモータ17の例えば時計方向の回転により、ナット15を回転し、このナット15に螺合しているねじ棒14は上方に直線移動する。この移動により断裁刃11は断裁刃ホルダー12とともに上方に移動する。逆にサーボモータ17が反時計方向に回転すると、ねじ棒14は下方に直線移動する。この移動により断裁刃11は断裁刃ホルダー12とともに下方に移動する。この下方への移動により、載置台2上に位置決め載置した被断裁物1(図1参照)を断裁する。
【0025】
断裁刃11により被断裁物を断裁する場合、断裁を容易に行なうために断裁刃11は斜め上方から斜め下方に移動し、かつ断裁刃11の長手方向の先端部が被断裁物に先に到達し、その先端から順次後端に向けて被断裁物に到達するように断裁刃11の刃先に長手方向に対して僅かに傾斜が付けられている。この斜めの移動をガイドするために断裁刃ホルダー12の後面にガイド溝12aが形成され、このガイド溝12aに図示しない機体に固定された支持金具29(図4参照)に回転自在に支持された滑子30を嵌合させている。
【0026】
また、軸受15を支持金具27に支持軸28で回転自在に支持しているので、支持軸28を支点にしてねじ棒14は上下移動に伴い揺動でき、その斜め上下移動を滑らかに行なえる。なお、図2は断裁刃11が下降位置にある場合を示し、図3は断裁刃11が上昇位置にある場合を示している。また、サーボモータ17を軸受16に連結固定してもよい。
【0027】
また、図2および図5において、19および20は押さえ板21(図5参照、断裁刃11の後面に接近して配置されている。)の駆動源であるサーボモータで19は大出力用、20は小出力用、22はその長手方向中央部bで回転自在に図示しない機体に支持された押さえ板21の駆動アーム、23はねじ棒、24は駆動アーム22の支点bを中心とする回転を規制するストッパー、25は一面が操作アーム22の一端が当接する平坦面に形成され、ねじ棒23に螺合したナット、26はサーボモータ19または20の回転をねじ棒23に伝達し、ねじ棒23を回転させるベルト、31は一端が押さえ板21に連結され他端が駆動アーム22の他端に連結されたリンクである。
【0028】
サーボモータ19および20、ベルト26、ねじ棒23、ナット25および駆動アーム22からなる機構は、押さえ板21を上下動させる駆動手段を構成し、サーボモータ19または20の例えば時計方向の回転により、ねじ棒23を回転し、このねじ棒23に螺合しているナット25は上方に直線移動する。この移動により駆動アーム22が支点bを中心にして押さえ板21に連結されている側の端部を押し出すように回転し、この回転により押さえ板21は下方に移動する。逆にサーボモータ19または20が反時計方向に回転すると、ナット25は下方に直線移動する。この移動により押さえ板21は上方に移動する。
【0029】
押さえ板21は下方への移動により、載置台2(図1参照)上に位置決め載置した被断裁物1(図1参照)を押圧する。この押圧は断裁時の断裁刃11の応力により被断裁物1のずれをなくし、正確な断裁を行なうためのものであり、押さえ板21は、断裁刃11が被断裁物1に到達するよりも早く被断裁物1を押圧するタイミングで駆動するように制御装置により設定されている。なお、サーボモータを大出力用19と小出力用20の2つを選択して用いることにより、押さえ板21の押圧力を被断裁物1の例えば厚みなどに応じて最適化、つまり例えば被断裁物1が2〜3枚の用紙で厚みが薄い場合には、大出力用のサーボモータ19では必要以上の押圧力となり無駄が多く不適切であるが、これを小出力用のサーボモータ20に切り換えることによってこの厚みに応じた適切な押圧力が得られる。
【0030】
つぎに、図1において、41は制御装置、42は入力操作盤、43は液晶などの表示装置、44は断裁刃11の刃先を検出(正確には刃先の通過を検出)する刃先検出器、17aはサーボモータ17を駆動するサーボアンプ、45はサーボモータ17の回転方向を検出する回転方向検出器、46は異常を検出したとき作動するコンタクター、46aはコンタクター46の接点、51はサーボモータ17に流れる電流を検出する電流検出器、52はエンコーダーである。なお、図示していないが断裁領域を検出するエリアセンサが設置されている。
【0031】
制御装置41は演算処理部41a、記憶部41b、入出力部41cおよびカウンター41dを有し、各検出器44、45、51、52の信号および入力操作盤42からの信号などを入力し、適宜演算処理してサーボアンプ17aに駆動・停止の指令信号を出力し、また表示装置43に状態表示を行なうデータや入力項目の要求などを送出する。この項目に応じて入力操作盤42から制御装置41へ入力できるようにされている。
【0032】
記憶部41bには、断裁刃11の上限位置(運転時の待期位置)を設定する上限位置設定領域41e、断裁刃11の下限位置を設定する下限位置設定領域41f、サーボモータに流れる電流値を設定する電流値設定領域41g、刃先検出器の位置(載置台面からの距離)を設定する検出器位置設定領域41h、断裁回数を設定する断裁回数設定領域41jが設けられている。
【0033】
ところで、通常サーボモータの安全回路はサーボアンプの手前にスイッチが設けられ、危険の発生時サーボアンプの電源をオフするようにされている。しかし、サーボアンプの電源のオン・オフ頻度が10回/日程度であれば問題はないが、それ以上の頻度でオン・オフするとサーボアンプの寿命が短くなるという問題があり、安全回路が頻繁に作動する断裁装置にはこのままこの安全回路を利用しても長期にわたり安定した動作が得られない。そこで、この実施の形態ではサーボモータ17とサーボアンプ17aとの間に異常を検出したとき作動するコンタクター46の接点46aを挿入している。この挿入によりサーボモータ17を長期間にわたって信頼性の高い断裁装置を得ることができるようになった。
【0034】
図6はその安全回路の詳細を示すもので、図6において、17はサーボモータ、17aはサーボアンプ、45は回転方向検出器、46はコンタクター、46aはコンタクター46の接点、47はサーボモータ17が断裁刃11を上昇方向に駆動中附勢されるリレー、47aはリレー47の接点、48はオフディレイリレー、48aはオフディレイリレー48の接点、49は断裁装置を駆動する両手押しボタンリレーの接点(安全操作のために断裁装置を駆動するときは両手を使用するようにされており、両手押しボタンが設置されている。)、50は断裁刃11や押さえ板21の下部の領域の状態(例えば手などが危険領域に侵入していないかなどの状態)を検出するエリアセンサである。
【0035】
コンタクター46は両手押しボタンリレーの接点49とエリアセンサ50がともに閉じていて安全であるとき、またはサーボモータ17が断裁刃11を上昇方向に駆動中であるときには附勢され、サーボモータ17とサーボアンプ17aとの間に挿入したコンタクター46の接点46aを閉じサーボモータ17は駆動できるが、サーボモータ17が断裁刃11を下降方向に駆動中であるときには、両手押しボタンリレーの接点49とエリアセンサ50のいずれかが開となり、危険と判断したときオフディレイリレー48の接点が開き、コンタクター46の附勢は解除されコンタクター46の接点46aを開きサーボモータ17を停止し、安全を確保する。オフディレイリレー48を用いたのは、サーボアンプ17aに停止の制御を加えた後に遮断するためである。
【0036】
このように、異常を検出して遮断作動する接点をサーボモータ17とサーボアンプ17aとの間に挿入することにより、サーボアンプ17aの電源を遮断することなく、頻繁に作動する安全回路を容易に構成することができ、サーボアンプ17aを保護することができる。なお、押さえ板21を駆動する特に大出力用のサーボモータ19に対しても同様に構成するとよい。
【0037】
サーボモータ17の位置制御回路は、基本的に図7に示すように構成されている。すなわち、通常のフィードバック位置制御(サーボモータの出力からフィードバックするセミフィードバック位置制御)と同様に目標値(例えば上限位置から下限位置までの距離)とエンコーダー52からのフィードバック位置信号との偏差を求め、この偏差を比例増幅した速度信号でサーボモータ17を制御する。この実施の形態では、入力操作盤42を操作し、予め電流値設定領域41gにサーボモータ17の所望の電流値、たとえば断裁刃11に掛かる負荷が大きい場合には小さい電流値に設定する。
【0038】
そして、サーボモータ17に流れる電流を電流検出器51で検出し、その電流検出値と予め設定した電流値とを演算処理部41aで比較し、電流検出値が予め設定した電流値を越えるときサーボモータ17の回転速度を制限する信号を出力する。この制御により断裁刃11に掛かる負荷を軽減し、断裁刃11の寿命を長くすることが可能になるだけでなく、被断裁物1の例えば厚みなどにかかわらず常に断裁面の仕上げの良いものが得られる。
【0039】
また、サーボモータ17を用いることにより、断裁刃11の上限位置および下限位置を任意に簡単に設定することができるようになる。制御装置41に設けた断裁刃11の上限位置設定領域41eおよび下限位置設定領域41fは、これを行なうもので、いずれも入力操作盤42から設定できるようにされている。上限位置設定領域41eには、予め被断裁物1の断裁厚みを計測するなどして、その厚みが薄い場合には低く、厚い場合には高く載置台2の表面を規準にして設定する。これにより、断裁刃11はその設定した上限位置を起点にして下降して被断裁物1を断裁し、その上限位置にもどって待機する。この設定により断裁刃11の移動の無駄を省き断裁作業の効率化を図ることができる。なお、押さえ板21を駆動するサーボモータ19、20に対しても同様に制御するものである。
【0040】
下限位置設定領域41fの設定は、断裁刃11による断裁定木13の切り込み深さ、つまり載置台2の表面を規準にして下降する距離を設定する。手動設定の場合、この設定は入力操作盤42から設定する。これを設定すると断裁刃11はその設定値まで下降し、断裁定木13を切り込み、被断裁物1を良好に断裁する。しかし、断裁回数が多くなるに従い断裁定木13が変形、断裁定木13の凹みや切り込み口がV状に変形し、この設定値まで断裁定木13を切り込んでも、良好な断裁が得られなくなる。この場合に入力操作盤42から再設定値、例えば断裁定木13より深く切り込む位置に入力設定するだけで簡単に良好な断裁状態に戻すことができる。
【0041】
この場合、載置台1上の近傍位置(例えば載置台1の表面から2〜3mm)に断裁刃11の刃先を検出する刃先検出器44を設け、制御装置41に断裁定木13の表面から刃先検出器44までの距離を検出器位置設定領域41hに予め記憶させてき、刃先検出器44の出力信号とサーボモータ17のエンコーダ52の信号とにより断裁刃11の下限位置を求めて所望の下限位置を下限位置設定領域41fに設定する。これにより断裁刃11が再研削されて寸法の異なる断裁刃となっても、そのための断裁刃自体の高さを調整する手間を省くことが可能となる。なお、刃先検出器44を通過したときから下限位置までの距離をエンコーダー52の入力により計測し、またそれを表示するようにしている。
【0042】
さらに、制御装置41には、断裁回数を設定する断裁回数設定領域41jが設けられており、予め良好な断裁が得られなくなる断裁回数を求めておき、その回数を入力操作盤42から断裁回数設定領域41jに設定しておく、断裁時、制御装置41は断裁する毎にカウンター41dでカウントし、このカウント値と断裁回数設定領域41jに設定された断裁回数と演算処理部41aで比較し、カウント値が設定した断裁回数を越えると、下限位置設定領域41fの設定を所定の値(例えば1mm程度より下降する値)に補正する。このようにすると、使用時、断裁回数がその設定値に達すると自動的に補正するので、その補正作業に要する作業手間を低減することができる。
【0043】
なお、以上の実施の形態では、一方断裁する断裁装置について説明しているが三方断裁、例えば製本における天・地・小口の三方を行なう断裁装置においても同様に適用できる。また、断裁刃および押さえ板両者の駆動をサーボモータで駆動しているが、断裁刃およひ押さえ板のいずれか一方の駆動をサーボモータとしてもよく、実施の形態では制御装置の安全回路手段、上限位置の設定手段、下限位置の設定手段のすべてを備えるが、いずれか1つの手段または2つの手段を用いるようにしてもよい。なお、説明を省略したが、制御装置には押さえ板の動作を制御する制御手段および押さえ板を断裁刃よりも先に駆動して、押さえ板により被断裁物を確実に押さえた状態で断裁するように制御する制御手段を有するものであることは勿論である。
【0044】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、断裁刃および押え板の両者の駆動にサーボモータを用いているので、サーボモータを用いた分、断裁作業時毎の駆動を行なうことができ電力の消費の節減、余分な騒音の発生および環境汚染の恐れの低減が図れ、また、きめ細かな動作制御を可能にし、断裁効率を高めさらにはメンテナンスの作業手間がかからず取り扱いやすい断裁装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る断裁装置の制御装置における断裁刃の制御部を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る断裁装置の駆動機構の斜視図である。
【図3】図2に示す断裁刃の駆動機構を示す平面図である。
【図4】図2、図3の断裁刃のガイドを一部断面で示す斜視図である。
【図5】図2に示す押さえ板の駆動機構を示す平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る断裁装置の制御装置における安全回路のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る制御装置の位置制御回路のブロック図である。
【図8】従来の断裁装置の平面図である。
【符号の説明】
1 被断裁物
2 載置台
11 断裁刃
12 断裁刃ホルダー
13 断裁定木
14 ねじ棒
15 ナット
16 軸受
17 サーボモータ
17a サーボアンプ
19、20 サーボモータ
21 押さえ板
22 駆動アーム
23 ねじ棒
24 ストッパー
25 ナット
27 支持金具
28 支持軸
31 リンク
41 制御装置
41a 演算処理部
41b 記憶部
41c 入出力部
41d カウンター
41e 上限位置設定領域
41f 下限位置設定領域
41g 電流値設定領域
41h 刃先検出器位置設定領域
41j 断裁回数設定領域
42 入力操作盤
43 表示装置
44 刃先検出器
45 回転方向検出器
46 コンタクター
46a コンタクターの接点
47 リレー
47a リレーの接点
48 オフディレイリレー
48a オフディレイリレーの接点
49 両手押しボタンリレーの接点
50 エリアセンサ
51 電流検出器
52 エンコーダー

Claims (2)

  1. 第1の駆動手段により上下往復動され載置台上に位置決め載置した被断裁物を断裁する断裁刃と、第2の駆動手段により上下往復動され前記載置台上に位置決め載置した被断裁物を押圧固定する押さえ板と、前記断裁刃および押さえ板の上下往復動を制御する制御装置とを具え、前記載置台上に位置決め載置した被断裁物を前記押さえ板で押圧固定して前記断裁刃で断裁してなる断裁装置において、前記第1および第2の駆動手段の駆動源をサーボモータとし、前記断裁刃および前記押さえ板の上限位置を前記被断裁物の厚みに応じた適正位置に設定してなることを特徴とする断裁装置。
  2. サーボモータと前記サーボモータを駆動するサーボアンプとの間に、異常を検出して作動する遮断手段を設置してなる請求項1に記載の断裁装置。
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