JPH0620939B2 - 空気コンベヤ装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、空気コンベヤ装置に関する。

空気コンベヤ装置では、物体をダクトに沿ってステーシ
ョンへ又このステーションから輸送し、ステーションで
の物体の滑らかな到達即ちドッキングを達成することが
望ましい。

本発明によれば、空気コンベヤ装置は、物体をドッキン
グユニットへ又このドッキングユニットから輸送するた
めのメインダクトと、メインダクトから分岐してバルブ
本体の第１のポートと連通している分岐ダクトとを有
し、バルブ本体は排気機、ドッキングユニットおよび大
気と夫々連通しているさらに３つのポートを備え、さら
任意の２つの隣接したポート間を連通させ、かつ他の２
つのポートを隔絶することのできる回転自在なバルブ部
材を有している。

本発明をさらに、添付図面を参照して例示として説明す
る。

第１図は、物体をダクトに沿ってサンプリングステーシ
ョン２へ又このステーションから空気圧で推進させる空
気コンベヤ装置の一部の概略図である。例えば、物体
は、サンプルボトルを収容しかつ実験室のような制御ス
テーションとサンプリングステーションとの間の輸送し
うるキャリアであるのが良い。キャリア用のドッキング
ユニット３がサンプリングステーション２に設けられて
おり、該ドッキングユニット３はこれへのキャリアの到
達を制御するのに必要とされる。

キャリアの進行方向でキャリアの前方に圧力降下（吸
引）を生じさせることによってキャリアをダクト１に沿
って空気圧で推進させる。かくして、コンベヤ装置のサ
ンプリングステーションの端のところで、排気機（吸引
ポンプ）は、分岐ダクト５に位置決めされた制御バルブ
４を介してダクト１と連通する。第２ａ図乃至第２ｄ図
に示すように、バルブ４はポート８、９、１０、１１を
もつバルブ本体７内で回転できる円筒形のバルブ部材６
からなる。ポート８、９は分岐ダクト５と連通し、ポー
ト１０は排気機（図示せず）に通じ、ポート１１は大気
に解放している。バルブ部材６は図示のように形作られ
ている任意の２つの隣接したポート間に妨げのない流路
を作る。

最初、ドッキングユニット３でキャリアを受け入れるた
めに、バルブ部材６を第２ａに示す位置に設定する。こ
の位置では、バルブ部材は、排気機とダクト１との間の
連通を許し、ポート９とポート１１とを遮断する。バル
ブ部材６のこの位置を指示するために第１の近接スイッ
チが設けられている。排気機によってダクト１に加えら
れる吸引力はキャリアをダクトに沿ってダクト１とダク
ト５との分岐点まで吸引する。分岐点に到達すると、キ
ャリアはスイッチを働らかせてバルブ部材６用のモータ
を付勢し、これによってバルブ部材６を９０゜回転させ
る。第２ｂ図は回転中のバルブ部材を示しており、排気
機用ポート１０はポート８、９と連通し、ポート１１は
閉じられたままになっている。バルブ部材６を９０゜回
転させるには約１５秒かかり、この回転中、キャリアに
作用する圧力バランスは、キャリアをドッキングユニッ
ト３の中へゆっくりと滑らかに吸引するのに十分な値に
達する。キャリアがドッキングユニットに到達するとき
に、キャリアはスイッチをトリガし、スイッチは信号を
出して排気機のスイッチを切る。バルブ部材６は、９０
゜の回転を完了すると第２の近接スイッチが信号を出
し、するとさらに９０゜回転して第２ｃ図に示す位置に
達する。キャリアがドッキングユニットに到達する前に
万一第２の近接スイッチを作動させるならば、これは故
障状態の指示になる。バルブ部材が第２ｃ図に示す位置
にある場合には、ダクト１は排気機から隔絶される。同
じ排気機を使用して、キャリアを多数のサンプリングス
テーションに輸送しても良い。

第２ｃ図の位置では、空気入口ポート１１はドッキング
ユニット３およびダクト１と連通する。装置の反対側の
端のもう１つの排気機の作動により、キャリアをドッキ
ングユニット３から吸引してダクト１に沿って戻す。キ
ャリアがダクト５とダクト１とのＴ形分岐点を過ぎる
と、キャリアは分岐点で再びスイッチを起動してバルブ
部材６に信号を与えてこれを第２ｄ図の位置に回転させ
る。この位置では、ダクト５はポート１１と連通してダ
クト１を自由に通気させる。バルブは、次のキャリアを
サンプリングステーションに急送することが必要とされ
るまで第２ｄ図に位置にとどまる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、空気コンベヤ装置の一部の概略図である。 第２ａ図乃至第２ｄ図は、第１図のコンベヤ装置に用い
られているバルブを示す断面図である。 １……メインダクト、２……ステーション、３……ドッ
キングユニット、４……バルブ装置、８、９、１０、１
１……ポート、７……バルブ本体、５……分岐ダクト、
６……バルブ部材。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】物体の輸送を、ステーション（２）へ又こ
   のステーションから輸送するためのメインダクト（１）
   と、各ステーションと関連したドッキングユニット
   （３）及びバルブ装置(４)とを有する空気コンベヤ装置
   において、バルブ装置(４)は、角度的に間隔を隔てた第
   １ポート（８）、第２ポート（１０）、第３ポート
   （９）及び第４ポート（１１）を有するバルブ本体
   （７）と、メインダクト（１）から分岐しかつ前記第１
   ポート（８）と連通している分岐ダクト（５）と、前記
   メインダクト（１）に吸い込みを生じさせるために前記
   第２ポート（１０）と連通している排気機と、ドッキン
   グユニット（３）と連通している第３ポート（９）及び
   大気に開放されている第４ポート（１１）と、バルブ本
   体(７)内にあって、しかも前記バルブ本体（７）の前記
   ポートのうちで角度をなして隣接した任意の２つの隣接
   したポート（８、１０又は１０、９又は９、１１又は１
   １、８）間に妨げのない連通を与え、前記ポート（８、
   １０、９、１１）の他のポートとの間の連通を妨げる選
   択的に作動可能で回転可能なバルブ部材（６）とを有し
   ていることを特徴とする空気コンベヤ装置。
2. 【請求項２】ポート（８、９、１０、１１）はバルブ本
   体（７）に直角に配置されており、バルブ部材（６）は
   バルブ本体の孔内で回転できることを特徴とする特許請
   求の範囲第(1)項に記載のコンベヤ装置。
3. 【請求項３】バルブ部材（６）は、任意の２つの隣接し
   たボート間に妨げのない連通を与えるような形状を切欠
   き部分をもつ円筒形部材からなることを特徴とする特許
   請求の範囲第(2)項に記載のコンベヤ装置。
4. 【請求項４】前記分岐ダクト（５）は、前記ドッキング
   ユニット（３）の比較的上流の位置で、前記メインダク
   ト（１）に連結され、前記第３ポート（９）は、前記ド
   ッキングユニット（３）の比較的上流でない位置で、前
   記メインダクト（１）と連通し、前記ポート（８、１
   ０、９、１１）は、前記第４ポート（１１）と前記第１
   ポート（８）が互いに角度をなして隣接するように、前
   記バルブ本体（７）のまわりにこのポート番号の順に順
   次角度的に間隔を隔ており、前記回転可能なバルブ部材
   （６）は、角度をなして隣接した任意の２つのポート
   （８、１０又は１０、９又は９、１１又は１１、８）間
   の妨げのない連通を与える位置から、これらのポート
   （８、１０、９、１１）の１つの回転方向に角度をなし
   て隣接する隣のポート（８、１０、９、１１）との間に
   妨げのない連通を与える位置まで移動する際、少なくと
   も１つのポート（８、１０、９、１１）を常時塞ぎなが
   ら、最初に連通した２つのポート（８、１０又は１０、
   ９又は９、１１又は１１、８）と角度をなして隣接する
   隣のポート（８、１０、９、１１）との間で一時的に連
   通を妨げることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項乃
   至第(3)項のいずれか１つに記載の空気コンベヤ装置。