JPH06208637A - 光学式走査装置 - Google Patents

光学式走査装置

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JPH06208637A
JPH06208637A JP5002732A JP273293A JPH06208637A JP H06208637 A JPH06208637 A JP H06208637A JP 5002732 A JP5002732 A JP 5002732A JP 273293 A JP273293 A JP 273293A JP H06208637 A JPH06208637 A JP H06208637A
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JP
Japan
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scanning
distance
light
distance measuring
load
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JP5002732A
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English (en)
Inventor
Atsushi Nakazawa
敦 中澤
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/10Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation
    • G06K7/10544Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum
    • G06K7/10821Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum further details of bar or optical code scanning devices
    • G06K7/10861Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by electromagnetic radiation, e.g. optical sensing; by corpuscular radiation by scanning of the records by radiation in the optical part of the electromagnetic spectrum further details of bar or optical code scanning devices sensing of data fields affixed to objects or articles, e.g. coded labels
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K2207/00Other aspects
    • G06K2207/1013Multi-focal

Abstract

(57)【要約】 【構成】ベルトコンベア20の上方に一対の走査部50
A,50Bが設置されている。走査部50A,50Bは
ベルトコンベア20によって搬送される荷A,Bの上面
をレーザビームLで走査する。走査部50A,50Bは
所定範囲ΔH内でレーザビームLの焦点位置を変化させ
ることができる。焦点位置の変更には所定の応答時間を
要する。荷A,Bの高さは、レーザビームLによる走査
を受けるよりも上記応答時間以上前に、高さ検出部52
で検出される。制御部51は、高さ検出部52が検出す
る荷の高さが変化したときに、所定の時間間隔で走査部
50A,50Bがそれぞれ発生するレーザビームLの焦
点位置を変化させる。 【効果】短い間隔で搬送される荷A,Bの各上面を焦点
の合ったレーザビームLで良好に走査できる。そのた
め、荷A,Bの各上面にバーコードなどの記号が形成さ
れていれば、この記号の読取を良好に行える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコードなどの記号
をレーザビームなどの光で走査して光学的に読取るよう
にした記号読取装置などで用いられる光学式走査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、バーコードや文字などの記号
を形成した記号面をレーザビームによって走査し、この
走査時における記号面からの反射光を受光素子で受光す
るようにして、記号を光学的に読取る記号読取装置が用
いられている。受光素子の出力は、反射光の強弱に対応
した信号となるから、たとえば黒色のバーと白色のスペ
ースとで構成されたバーコードでは、バーに対しては小
さな信号が得られ、スペースに対しては大きな信号が得
られる。したがって、受光素子の出力を、たとえば増幅
などした後に、適当なスライスレベルで弁別して二値化
することによって、バーコードに対応した二値信号が得
られる。
【0003】レーザビームを発生させる光源には、従来
ではHe−Neレーザが用いられていたが、近年では半導体
レーザが用いられ、装置全体の小型化・軽量化が図られ
ている。半導体レーザから発せられるレーザ光は非常に
拡散するので、通常は、その出力光をレンズなどを用い
て絞り、これによりほぼ平行なレーザビームを得てい
る。バーコードでは、バー幅が0.2mm以下の場合もあ
るので、このような微細幅のバーコードをレーザビーム
で解像するためには、ビーム径が0.2mm以下になるよ
うにレーザ光を絞る必要がある。このため、バーコード
読取装置などに適用されるレーザビームは完全な平行光
ではなく、焦点を有する集束光となっている。
【0004】このようなレーザビームを用いると、焦点
付近ではビーム径が小さいから高解像度での読取が可能
である反面、焦点から離れた位置で記号の読取を行う場
合には解像度が低下する。したがって、広い読取範囲で
高い解像度を確保できないという問題が不可避的に生じ
る。そのため、たとえば、ベルトコンベアにより搬送さ
れる荷の表面に形成されたバーコードをベルトコンベア
の上方に固定されたバーコード読取装置などで読取るよ
うな場合には、荷の大小に対応できないおそれがある。
すなわち、荷の大小によって読取装置と荷の表面との間
の距離が変化すると、荷の表面でのビーム径を充分に小
さくすることができないおそれがある。その結果、読取
不良が発生する。
【0005】この問題を解決した第1の先行技術は、た
とえば特開平2−170290号公報や特開平2−71
82号公報などに示されている。図13には、上記特開
平2−7182号公報に開示されている構成の一部が示
されている。半導体レーザ光源1からの光は集光レンズ
2によって集光されてレーザビーム3を形成する。レー
ザビーム3は、半導体レーザ光源1と集光レンズ2との
位置関係により定まる距離FLの焦点位置にビームウエ
ストBWを有している。このビームウエストBWの位置
でたとえばバーコードの読取を行えば、最高の解像度で
の読取が可能である。この先行技術では、集光レンズ2
がその光軸に沿う方向4に変位されるように構成されて
おり、これにより半導体レーザ光源1から焦点位置まで
の距離FLを図13(a) に示すように短くしたり、図1
3(b) に示すように長くしたりするようにしている。
【0006】このような構成では、読取装置からバーコ
ードを形成した記号面に至る距離(読取距離)に対応し
て集光レンズ2を変位させ、ビームウエストBWを記号
面の近傍に形成させることにより、読取距離によらずに
高解像度でのバーコードの読取が実現される。この結
果、広い読取範囲でバーコードを良好に読取ることがで
きる。
【0007】上記の問題を解決した第2の先行技術は、
特開平2−133891号公報や特開平1−18978
2号公報などに開示されている。これらの先行技術で
は、異なる読取距離に焦点位置を設定したビーム出射手
段が複数個備えられている。この複数のビーム出射手段
が読取距離に対応して切り換えられて用いられる。この
ような構成によっても、読取距離に対応して焦点位置を
変化させることができるので、広い読取範囲で高解像度
での記号読取が達成される。なお、ビーム出射手段は、
半導体レーザ光源と集光レンズとを含む。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の図1
3に示された第1の先行技術では、焦点位置を変化させ
るために集光レンズ2を変位させているから、合焦状態
に至るまでの応答時間が比較的長い(たとえば0.1
秒)。そのため、たとえば、ベルトコンベアで搬送され
る荷の上面に印刷されたバーコードを読取るような場合
には、バーコードの読み落としが生じるおそれがある。
すなわち、たとえば、高さの異なる2つの荷が間隔をほ
とんど開けずに搬送されると、焦点位置を前の荷に対応
した位置から次の荷に対応した位置に変化させる時間が
足りなくなり、後の荷のバーコードを読み損ねるおそれ
がある。また、1本の走査線上に高さが異なる複数の荷
が入ったときには、いずれか1つの荷にしかレーザビー
ムの焦点位置を合わせることができないから、他の荷の
バーコードを読取ることができない。
【0009】このような問題を回避して、搬送される各
荷のバーコードを確実に読取るためには、荷の間隔を十
分に開ける必要がある。しかし、この場合、荷の搬送効
率が低下するうえ、バーコード読取処理速度が低下する
という問題が生じる。たとえば、レーザビームの焦点位
置を変化させるのに要する応答時間が0.1秒、荷の搬
送速度が120m/分(=200cm/秒)、読取領域
(搬送方向に沿う走査領域の長さ)が40cmであるとす
ると、隣接する荷の間に要求される最小間隔dは、d=
200×0.1+40=60cmとなり、搬送効率が非常
に悪いことが理解される。
【0010】一方、上記第2の先行技術のように、複数
のビーム出射手段を読取距離に対応して切り換えること
により焦点位置を変化させる構成では、焦点位置を高速
に変化させることができるから、上記の問題は生じな
い。しかし、たとえばバー幅が0.2mmの場合、バーコ
ードに対する読取り深度は、1つのビーム出射手段に対
して10cm程度しか確保できない。このため、たとえば
封筒のような小さな荷(高さ約0cm)から大きな荷(高
さ約100cm)に至るまでの任意の大きさの荷に形成さ
れたバーコードを読取るためには、ビーム出射手段を最
低10個程度設けなければならない。したがって、光学
的構成が複雑になり、その設計が極めて困難であるう
え、コストアップにも繋がるという問題がある。
【0011】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、簡単な構成で、短時間間隔で走査領域に提
示される走査対象を良好に走査することができる光学式
走査装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段および作用】上記の目的を
達成するための請求項1記載の光学式走査装置は、所定
の走査領域に提示される走査対象を走査用光で走査する
とともに、上記走査用光の焦点位置を所定の応答時間で
変化させることができる複数の走査手段と、走査対象が
上記走査領域に提示されるよりも上記応答時間以上前
に、上記走査手段と走査対象との距離を検出する測距手
段と、この測距手段が検出する距離が変化したことに応
答して、上記複数の走査手段の走査用光の各焦点位置
を、所定の時間間隔で上記測距手段の検出結果に対応し
た位置に順次変更する制御手段とを含むことを特徴とす
る。
【0013】この構成によれば、走査領域に走査対象が
提示されるよりも前に、走査手段と走査対象との距離が
測距手段により検出される。そして、この測距手段にお
ける検出結果に基づいて複数の走査手段の各焦点位置が
所定の時間間隔で順次変更される。測距手段における距
離の検出は、走査対象が走査領域に提示されるよりも走
査手段の焦点位置の変更に要する応答時間以上前に行わ
れる。そのため、走査対象が走査領域に提示される時点
では、いずれかの走査手段から発生する走査用光の焦点
位置を、走査対象と走査手段との距離に対応した位置に
設定することができる。
【0014】また、複数の走査手段の各焦点位置は順次
変更されるから、走査手段からの距離が異なる走査対象
が短時間間隔で走査領域に提示される場合であっても、
各走査対象を良好に走査できる。すなわち、走査対象が
走査領域に提示される当初の期間には、比較的早く焦点
位置が変更された走査手段からの走査用光によって、走
査対象の良好な走査が達成される。そして、走査対象が
走査領域に提示される末期には、比較的遅く焦点位置が
変更された走査手段からの走査用光によって、走査対象
を良好に走査できる。このようにして、走査領域に次々
と提示される走査対象をいずれも良好に走査できる。
【0015】請求項2記載の光学式走査装置は、相互に
位置をずらして設定された複数の走査領域にそれぞれ対
応して設けられ、上記複数の走査領域に順に提示される
走査対象を走査用光でそれぞれ走査するとともに、上記
走査用光の焦点位置を所定の応答時間で変化させること
ができる複数の走査手段と、上記複数の走査領域のうち
の2番目以降に走査対象が提示される所定の走査領域に
走査対象が提示されるよりも上記応答時間以上前に、上
記走査手段と走査対象との距離を検出する測距手段と、
この測距手段が検出した距離が変化したことに応答し
て、上記複数の走査手段の走査用光の各焦点位置を、上
記測距手段の検出結果に対応した位置に変更する制御手
段とを含むことを特徴とする。
【0016】この構成では、複数の走査手段は相互に位
置をずらして設定された複数の走査領域をそれぞれ走査
し、走査対象は複数の走査領域に順に提示される。測距
手段は、2番目以降に走査対象が提示される所定の走査
領域に走査対象が提示されるよりも焦点位置の変更に要
する応答時間以上前に、走査手段と走査対象との距離を
検出する。この検出結果に基づいて、複数の走査手段の
焦点位置が変更される。したがって、上記2番目以降に
走査対象が提示される所定の走査領域を走査する走査手
段では、走査対象を合焦状態の走査用光で走査すること
ができる。
【0017】一方、走査領域に次々と距離の異なる走査
対象が提示される場合には、或る走査対象の一部が上記
所定の走査領域以降の走査領域において走査されている
期間に、次の走査対象との距離が測距手段で検出される
場合が生じ得る。しかし、この場合には、走査対象の残
余の部分の走査は、上記所定の走査領域よりも前に走査
対象が提示される走査領域において良好に行える。
【0018】請求項3記載の光学式走査装置は、上記測
距手段は、上記複数の走査領域のうちの最初に走査対象
が提示される所定の走査領域に走査対象が提示される直
前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出するもの
であることを特徴とする。この構成によれば、走査領域
に次々と距離の異なる走査対象が提示され、或る走査対
象の一部が上記2番目以降に走査対象が提示される所定
の走査領域以降の走査領域において走査されている期間
に次の走査対象との距離が測距手段で検出されたときで
も、走査対象の残余の部分の走査は、上記最初に走査対
象が走査される所定の走査領域において確実に行える。
【0019】請求項4記載の光学式走査装置は、所定の
走査領域に提示される走査対象を走査用光で走査すると
ともに、上記走査用光の焦点位置を所定の応答時間で変
化させることができ、走査対象との距離に応じて上記走
査用光による走査対象の走査位置が所定方向に変化する
走査手段と、走査対象が上記走査領域に提示されるより
も上記応答時間以上前に、上記走査手段と走査対象との
距離を検出する測距手段と、この測距手段が検出する距
離が変化したことに応答して、走査対象と上記走査位置
との相対的な位置関係に基づいて設定されたタイミング
で上記走査手段の走査用光の焦点位置を上記測距手段の
検出結果に対応した位置に変更する制御手段とを含むこ
とを特徴とする。
【0020】この構成では、走査手段が走査対象を走査
するときの走査位置は、両者間の距離によって変化す
る。すなわち、或る距離の走査対象が走査領域に提示さ
れて走査される位置と、異なる距離の走査対象が走査領
域に提示されて走査される位置とは、所定方向に沿って
ずれている。そこで、複数の走査対象を次々と走査する
ときに、上記の走査位置のずれの方向に沿って走査対象
を順に走査領域に提示すれば、走査位置のずれの分だけ
走査対象が移動するのに要する時間を利用して、走査手
段から発生する走査用光の焦点位置を変化させることが
できる。このような焦点位置の制御が制御手段によって
行われることにより、次々と提示される走査対象の走査
を良好に行える。
【0021】請求項5記載の光学式走査装置は、走査対
象との距離に応じた走査位置の変化方向が相互に異なる
ように設定された上記走査手段を複数個備え、上記制御
手段は、上記測距手段で検出される距離の変化の傾向に
基づいていずれかの走査手段を選択し、少なくともこの
選択された走査手段から発生される走査用光の焦点位置
を、上記測距手段の検出結果に基づいて変化させるもの
であることを特徴とする。
【0022】この構成では、走査対象との距離による走
査位置の変化方向が相互に異なる複数の走査手段が備え
られている。そして、制御手段は、測距手段で検出され
る距離の変化の傾向に応じて、いずれかの走査手段を選
択し、その走査手段が発生する走査用光の焦点位置を変
更する。その結果、たとえば、走査対象までの距離の増
加/減少に応じて走査位置のずれを有効に利用すること
により、走査手段の焦点位置を走査対象までの距離に対
応させて変更できる。
【0023】請求項6記載の光学式走査装置は、所定の
走査領域に提示される走査対象を走査用光で走査すると
ともに、上記走査用光の焦点位置を所定の応答時間で変
化させることができる複数の走査手段と、上記所定の走
査領域に上記走査対象が提示されるよりも上記応答時間
以上前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出する
第1の測距手段と、この第1の測距手段による距離検出
よりも後のタイミングで上記走査手段と走査対象との距
離を検出する1個以上の第2の測距手段と、各走査手段
に上記第1の測距手段または上記第2の測距手段を対応
付け、いずれかの測距手段が検出する距離が変化したこ
とに応答して、その測距手段に対応付けられた走査手段
の走査用光の焦点位置を変更する制御手段とを含むこと
を特徴とする。
【0024】この構成では、第1の測距手段の出力に基
づいて制御される走査手段が発生する走査用光の焦点位
置が始めに変更され、第2の測距手段の出力に基づいて
制御される走査手段が発生する走査用光の焦点位置が後
で変更される。第1の測距手段は、所定の走査領域に走
査対象が提示されるよりも焦点距離の変更に要する応答
時間以上前に距離を検出するから、走査領域に次々と走
査対象が提示されるときには、走査対象が提示される前
半の期間には第1の測距手段に対応した走査手段による
走査が良好に行われる。そして、走査対象が提示される
後半の期間には第2の測距手段に対応した走査手段によ
る走査が良好に行われる。その結果、請求項1記載の発
明と類似した動作が実現され、短時間間隔で走査領域に
提示される複数個の走査対象に対する走査を良好に行う
ことができる。
【0025】請求項7記載の光学式走査装置は、所定の
走査用光を発生する複数の光源、この複数の光源からそ
れぞれ発生した上記走査用光で所定の走査領域に提示さ
れる走査対象を走査する手段、および上記各光源から発
生した走査用光の焦点位置を所定の応答時間でそれぞれ
変化させる手段を有する走査手段と、走査対象が上記走
査領域に提示されるよりも上記応答時間以上前に、上記
走査手段と走査対象との距離を検出する測距手段と、上
記測距手段が検出する距離が変化したことに応答して、
上記走査手段が備える1つまたは複数の光源を選択する
とともに、その光源から発生した走査用光の焦点位置を
上記測距手段における検出結果に基づいて設定する制御
手段とを含むことを特徴とする。
【0026】この構成では、走査手段には複数個の光源
が備えられており、各光源から発生する走査用光によっ
て所定の走査領域が走査される。測距手段が走査手段と
走査対象との距離を検出すると、制御手段は、1つまた
は複数の光源を選択し、この光源からの走査用光の焦点
位置を制御する。もしも、或る走査対象の走査中に他の
走査対象までの距離が測距手段で選択されたときには、
別の光源を選択して、この光源からの走査用光の焦点位
置を後で検出された距離に対応させればよい。これによ
り、走査領域に次々と走査対象が提示される場合でも、
全ての走査対象に対する走査を良好に行える。
【0027】請求項8記載の光学式走査装置は、上記選
択された光源を、当該走査対象が上記走査領域に提示さ
れた期間にのみ点灯させる光源制御手段をさらに含むこ
とを特徴とする。このようにすれば、走査対象は合焦状
態の走査用光のみで走査することができるから、走査対
象からの反射光などに基づく処理が良好に行えるととも
に、電力の節約にもなる。
【0028】請求項9記載の光学式走査装置は、所定の
走査領域に提示される走査対象を走査用光で走査すると
ともに、上記走査用光の焦点位置を所定の応答時間で変
化させることができる複数の走査手段と、走査対象が上
記走査領域に提示されるよりも上記応答時間以上前に、
上記走査手段と走査対象との距離を検出する測距手段
と、上記測距手段が検出する距離が変化したことに応答
して、上記走査手段のいずれかを選択するとともに、こ
の走査手段の走査用光の焦点位置を上記測距手段におけ
る検出結果に基づいて設定する制御手段とを含むことを
特徴とする。
【0029】この構成では、測距手段が検出する距離が
変化すると、制御手段は複数の走査手段のなかからいず
れかの走査手段を選択し、この選択された走査手段の走
査用光の焦点位置を変更させる。この構成によっても、
請求項7記載の構成と同様な作用が達成される。
【0030】
【実施例】以下では、本発明の実施例を、添付図面を参
照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施例の光
学式走査装置が適用されたバーコード読取装置の基本的
な構成を示す概念図である。このバーコード読取装置
は、ベルトコンベア20上を矢印R1方向に定速で搬送
される荷A,Bの各上面に付されたバーコードを、その
搬送過程で読取るためのものである。
【0031】ベルトコンベア20の上方の所定の高さの
位置には、第1走査部50Aおよび第2走査部50Bが
設けられている(ただし、図1では1つだけが図示され
ている。)。この一対の走査部50A,50Bは、それ
ぞれ走査用光としてのレーザビームLによってベルトコ
ンベア20上を搬送される荷の上面を、所定の走査位置
SPにおいて走査するものである。この走査は、たとえ
ば、ベルトコンベア20による荷の搬送方向R1と直交
する方向(図1の紙面に垂直な方向)に沿って行われ、
走査部50A,50Bはいずれも走査位置SPに走査線
を形成する。このように本実施例では、走査対象として
の荷の上面が、ベルトコンベア20による搬送動作によ
ってレーザビームLの走査領域に次々と提示される。
【0032】走査部50A,50Bは、レーザビームL
の焦点位置を、ベルトコンベア20の表面から所定の高
さまでの所定範囲ΔHで、連続的にまたは段階的に変化
させることができるものである。走査部50A,50B
は、それぞれの焦点位置を独立に制御することができる
構成となっており、各焦点位置は、制御部51により制
御される。具体的には、走査部50Aおよび50Bは、
半導体レーザ光源、この半導体レーザ光源からの光を集
光して平行光に近いレーザビームを形成する集光レン
ズ、および集光レンズからの光を反射するとともに反射
後のレーザビームの光路を刻々と変化させるポリゴンミ
ラーを含む光学系をそれぞれ備えている。そして、制御
部51の制御のもとで、半導体レーザ光源と集光レンズ
との距離を変化させることによって、焦点位置が変化さ
せられる。
【0033】荷A,Bの搬送方向R1に関して走査位置
SPよりも所定距離Dだけ上流側の所定の検出位置DP
には、ベルトコンベア20によって搬送される荷の高さ
を検出して、その検出結果を制御部51に与える高さ検
出部52が備えられている。走査部50A,50Bは所
定の高さに設置されているから、荷の高さは走査位置S
Pにおける走査部50A,50Bから荷の上面に至るま
での高さに1対1に対応する。すなわち、高さ検出部5
2は荷の高さを検出することによって間接的に走査部5
0A,50Bから荷の上面に至る距離を検出することに
なり、測距手段として機能する。
【0034】走査位置SPと検出位置DPとの間の距離
Dは、走査部50A,50Bにおける焦点位置の変更に
要する応答時間(たとえば0.1秒)に基づいて定めら
れている。すなわち、検出位置DPで荷の高さが検出さ
れてから、走査位置SPに荷が搬送されるまでに要する
時間が、上記の応答時間以上になるように距離Dが設定
されている。この構成では、高さ検出部52における高
さの検出は、走査部50A,50Bの走査領域に荷の上
面が提示されるよりも上記の応答時間以上前に行われる
ことになる。
【0035】レーザビームLが走査位置SPにおいて荷
の上面を走査すると、このときの反射光が図外の受光素
子で受光される。この受光素子の出力信号は適当なスラ
イスレベルで二値化され、バーコードに対応した二値信
号に変換される。この二値信号は図外の処理装置に与え
られ、バーコードを認識するための処理に供される。走
査部50A,50Bから発生した光に対応した反射光を
分離して検出するには、たとえば、走査部50A,50
Bから時分割的にレーザビームLを発生させればよい。
この他にも、走査部50A,50Bが発生するレーザビ
ームLに異なる周波数で変調をかけ、受光素子の出力信
号から各周波数の信号を抽出する方法が採用されてもよ
い。また、走査部50A,50Bから異なる波長のレー
ザビームを発生させ、光学的なフィルタを用いてそれぞ
れの光を分離して検出するようにしてもよい。
【0036】図2は、高さ検出部52の構成を簡略化し
て示す概念図である。高さ検出部52はベルトコンベア
20を挟んで対向するように立設された発光部52Aと
受光部52Bとの対で構成されている。発光部52Aに
は、たとえば発光ダイオード(LED)などで構成され
た7個の発光素子71a,71b,71c,71d,7
1e,71f,71g(以下、総称するときは「発光素
子71」という。)が縦に一定間隔ごとに設けられてい
る。これらの発光素子71は、受光部52Bに向けて光
を発生する。受光部52Bの発光部52Aに対向する側
面には、各発光素子71から発光された光をそれぞれ受
光する7個の受光素子72a,72b,72c,72
d,72e,72f,72g(以下、総称するときは
「受光素子72」という。)が一定間隔で配列されてい
る。
【0037】この構成では、ベルトコンベア20上にな
にもなければ、各発光素子71から発光される光は全て
の受光素子72で受光される。一方、ベルトコンベア2
0上に、図2に示されているように、荷Aがある場合
は、発光素子71a,71b,71c,71dからの光
は受光素子72a,72b,72c,72dで受光され
るが、発光素子71e,71f,71gからの光は荷A
によって遮断されるので、受光素子72e,72f,7
2gは光を受光できない。このようにして、7個の受光
素子72における光の検出状況に基づいて、ベルトコン
ベア20上の荷の高さを8段階で検出できる。
【0038】図3および図4は上述のバーコード読取装
置の動作を時間経過に従って説明するための図である。
この図3および図4では、相前後して搬送される荷Aお
よび荷Bがほとんど間隔を開けずに搬送される場合が示
されている。さらに詳細に言えば、荷A,Bの間隔Δが
極めて短いために(極端な場合には零でもよい。)、荷
Aの後端が走査位置SPを通過してから荷Bの前端が走
査位置SPに達するまでに要する時間が走査部50A,
50Bが焦点位置を適性な位置に変化させるために要す
る応答時間よりも短い場合が想定されている。
【0039】制御部51は、高さ検出部52の出力に基
づき、先ず走査部50Aの焦点位置を、搬送されてくる
荷の高さに対応する位置に変化させる。そして、走査部
50Aの焦点位置を変化させた後一定時間(たとえば
0.3秒)が経過してから、走査部50Bの焦点位置を
高さ検出部52の検出結果に合致するように変化させ
る。
【0040】次の表1には、図3および図4の各状態
と、走査部50A,50Bの焦点位置およびバーコード
読取状況との関係が示されている。この表1において
は、高さ検出部52における検出状況に対応して、ベル
トコンベア20の表面の焦点位置は「0」と表され、荷
Bの表面の焦点位置は「2」と表され、荷Aの表面の焦
点位置は「3」と表されている。
【0041】
【表1】
【0042】図3(a) の状態では、荷A,Bは高さ検出
部52よりも搬送方向R1に関して上流側に位置してい
る。このとき、走査部50A,50Bの焦点位置は初期
位置である「0」に設定されている。
【0043】荷Aが検出位置DPに達した図3(b) の状
態では、荷Aの高さが高さ検出部52により検出され、
その検出結果に対応した信号が制御部51に入力され
る。これに応答して、制御部51は走査部50Aに制御
信号を与え、この走査部50Aの焦点位置を「3」に切
り換える。このとき、走査部50Aの焦点位置は直ちに
変化するのではなく、一定の応答時間を要する。しか
し、検出位置DPと走査位置SPとの間は上述のように
距離Dだけ隔てられているから、上記の応答時間よりも
早く荷Aが走査位置SPに達することはない。
【0044】したがって、荷Aが走査位置SPに達した
図3(c) の状態では、走査部50Aの焦点位置は荷Aの
上面に対応した焦点位置「3」になっている。そのた
め、走査部50Aによって荷Aの前端から後端までが走
査されれば、荷Aの上面のいずれかの位置に形成された
バーコードは良好に読取られる。制御部51は、走査部
50Aに焦点位置切換えのための制御信号を与えた後一
定時間が経過すると、走査部50Bに焦点位置切換え制
御信号を与える。これにより走査部50Bの焦点位置
は、一定の応答時間を有して、「0」から「3」に切り
換わる。これにより、荷Bが検出位置DPに達する図3
(c) の状態に至る以前に、走査部50Bの焦点位置は
「3」となる。
【0045】高さ検出部52が荷Bの高さを検出する
と、これに応答して、制御部51は走査部50Aの焦点
位置を荷Bの上面に対応した焦点位置「2」に切り換え
るための制御信号を出力する。これにより、走査部50
Aの焦点位置は、「3」から「2」に変化していくこと
になる。このとき、図4(d) に示すように、荷Aの後端
部近傍は走査位置SPを通過中である。したがって、走
査部50Aによる走査によっては、荷Aの後端部に形成
されたバーコードを読み取ることができない。しかし、
このとき、走査部50Bの焦点位置は荷Aの上面に対応
した焦点位置「3」に設定されているから、この走査部
50Bによる走査によってバーコードの読取りが達成さ
れる。
【0046】荷A,Bがさらに搬送されて図4(e) の状
態に至ると、荷Bの上面の走査が開始される。このとき
走査部50Aの焦点位置は荷Bに対応した焦点位置
「2」に設定されており、走査部50Bの焦点位置は
「3」から「2」への切換え過程にある。以上のように
本実施例によれば、荷が走査位置SPに至るよりも焦点
位置の変更に要する応答時間以上前に荷の高さが検出さ
れ、荷が走査位置SPに至った時点では走査部50Aの
焦点位置がその荷の上面に設定される。そして、走査部
50Aの焦点位置切換えよりも一定時間だけ遅れて走査
部50Bの焦点位置が切り換えられる。そのため、次の
荷の走査のために走査部50Aの焦点位置が切り換えら
れても、その時点で走査位置SPに存在している荷の走
査は走査部50Bにより良好に行える。
【0047】この結果、ベルトコンベア20上を近接し
て荷が搬送される場合であっても、すべての荷の上面に
形成されたバーコードを確実に読取ることができる。し
たがって、荷の搬送効率およびバーコード読取処理効率
が格段に向上される。しかも、2つの走査部50A,5
0Bによって種々の大きさの荷に形成されたバーコード
を良好に走査できるから、焦点位置ごとに多数のビーム
出射手段を用いる上述の先行技術とは異なり、構成が簡
単である。したがって、光学的設定が困難になることも
なく、コストが過度に増加することもない。
【0048】図5は本発明の第2実施例の光学式走査装
置が適用されたバーコード読取装置の構成を示す概念図
である。この図5において上記の図1に示された各部に
対応する部分には同一の参照符号を付して示す。本実施
例では、第1走査部50Aは、高さ検出部52による検
出位置DPに近接した走査位置SP1をレーザビームL
1で走査する。そして、第2走査部50Bは走査位置S
P1よりも搬送方向R1の下流側の走査位置SP2をレ
ーザビームL2で走査する。
【0049】検出位置DPと走査位置SP2との間は、
所定距離D1だけ隔てられている。この距離D1は、検
出位置DPから走査位置SP2までの荷の搬送に要する
時間が、第1および第2走査部50A,50Bにおける
焦点位置の変更に要する応答時間以上となるように定め
られている。すなわち、高さ検出部52は、走査位置S
P2に荷が提示されるよりも上記の応答時間以上前に荷
の高さを検出する。また、走査位置SP1は検出位置D
Pに近接しているから、高さ検出部52は、走査位置S
P1に荷が提示される直前に荷の高さを検出することに
なる。
【0050】高さ検出部52が荷の高さを検出すると、
その検出結果を表す信号が制御部51に入力される。こ
れに応答して、制御部51は、第1走査部50Aおよび
第2走査部50Bの焦点位置を高さ検出部52での検出
結果に対応した位置に切り換える。すなわち、本実施例
では、2つの高さ検出部50A,50Bの焦点位置が同
時に切り換えられる。
【0051】図6は時間経過に従って動作を説明するた
めの図である。ベルトコンベア20によって荷A,Bが
搬送方向R1に定速で搬送され、図6(a) に示すよう
に、荷Aの前端が検出位置DPに達すると、高さ検出部
52は荷Aの高さを表す信号を制御部51に与える。こ
の時点では、走査部50A,50Bの焦点位置は、ベル
トコンベア20の表面に対応した焦点位置「0」に設定
されている。
【0052】高さ検出部52の出力信号を受けた制御部
51は、走査部50A,50Bの焦点位置を「0」から
「3」に変化させる。このとき、走査部50A,50B
の焦点位置は一定の応答時間で焦点位置「3」に変化す
る。この応答時間のために、走査位置SP1を走査する
走査部50Aの焦点位置が「3」に設定されるときに
は、既に、荷Aの前端部近傍の部分は走査位置SP1を
通過してしまっている。すなわち、もしも、荷Aの前端
部近傍にバーコードが形成されていると、走査部50A
による走査によっては、そのバーコードの読取が行えな
いおそれがある。
【0053】しかし、走査位置SP1よりも搬送方向R
1の下流側にある走査位置SP2に荷Aの前端が達した
図6(b) の状態では、走査部50A,50Bの焦点位置
は荷Aの上面に対応した焦点位置「3」に変化してい
る。なぜなら、検出位置DPと走査位置SP2との間の
距離D1は上記のように充分に長く設定されているから
である。したがって、もしも、荷Aの前端部近傍にバー
コードが形成されていれば、このバーコードは走査部5
0Bによる走査に基づいて良好に読取られる。また、バ
ーコードが荷の中央部から後端付近に至る領域に形成さ
れている場合には、このバーコードは、走査部50Aに
よる走査に基づいて読取ることができる。
【0054】荷A,Bがさらに搬送されて、図6(c) の
状態に至ると、高さ検出部52は荷Bの高さ検出する。
これにより、制御部51は、走査部50A,50Bの焦
点位置を同時に変化させる。すなわち、焦点位置は荷A
の上面に対応した焦点位置「3」から荷Bの上面に対応
した焦点位置「2」に切り換えられる。この切換えが走
査部50Bによって荷Aの上面が走査されている期間
(図6(d) 参照。)に行われても問題はない。なぜな
ら、荷Aの中央部から後端部近傍に至る領域に関するバ
ーコード読取処理は、走査部50Aの走査によって既に
完了しているからである。
【0055】以上のように本実施例では、第1走査部5
0Aは高さ検出部52に近接した走査位置SP1におい
てベルトコンベア20により搬送される荷の上面を走査
し、第2の走査部50Bは検出位置DPから所定距離D
1を隔てた走査位置SP2において荷の上面を走査す
る。これにより、荷の前端部分に形成されたバーコード
は走査部50Bの走査に基づいて良好に読取ることがで
き、荷の中央部から後端部に至る領域に形成されたバー
コードは走査部50Aの走査に基づいて読取ることがで
きる。これにより、荷A,Bがほとんど間隔を開けずに
搬送される場合であっても、荷の上面のいずれかの位置
に形成されたバーコードを良好に読取ることができる。
しかも、2つの走査部50A,50Bを用いているに過
ぎないから、構成が複雑になることもない。
【0056】図7は本発明の第3実施例の光学式走査装
置が適用されたバーコード読取装置の構成を示す概念図
である。この図7において上記の図5に示された各部に
対応する部分には同一の参照符号を付して示す。上述の
第1および第2実施例では、第1および第2走査部50
A,50Bは、ベルトコンベア20の表面にほぼ垂直な
方向にレーザビームを発生しているのに対して、本実施
例では、第1および第2走査部50A,50Bは、ベル
トコンベア20に対して傾斜した方向にレーザビームL
1,L2を出射する。
【0057】さらに詳細に説明すると、第1走査部50
Aは、ベルトコンベア20の表面に向けて、搬送方向R
1の下流側を見下ろすようにレーザビームL1を発生さ
せる。また、第2走査部50Bは、ベルトコンベア20
の表面に向けて、搬送方向R1の上流側を見下ろすよう
にレーザビームL2を発生させる。その結果、高さの高
い荷Aに対する第1走査部50Aの走査位置S11は、
高さの低い荷Bに対する第1走査部50Aの走査位置S
12よりも搬送方向R1の下流側に距離Δ1だけずれる
ことになる。逆に、第2走査部50Bに関しては、高さ
の高い荷Aに対する走査位置S21は、高さの低い荷B
に対する走査位置S22よりも搬送方向R2の上流側に
距離Δ2(たとえばΔ1=Δ2)だけずれることにな
る。距離Δ1,Δ2は、これらの距離を荷が搬送される
のに要する時間が、走査部50A,50Bにおける焦点
位置変更に要する応答時間よりも長くなるように設定さ
れている。換言すれば、そのような条件を満たす距離Δ
1,Δ2が得られるように、ベルトコンベア20の表面
に対するレーザビームL1,L2の傾斜角が設定されて
いる。
【0058】本実施例では、制御部51は、2つの荷が
連続的に搬送される場合に、高さ検出部52で検出され
る荷の高さが「高」→「低」と変化するか、「低」→
「高」と変化するかに基づき、走査部50A,50Bの
いずれかを選択する。そして、選択された走査部を、後
から搬送される荷のバーコードを読取るために用いる。
図8および図9を参照して具体的に説明する。
【0059】図8は、荷Aが先に搬送され荷Bが後から
搬送されてきた場合を示している。この場合には、後か
ら搬送されてくる荷Bの上面に形成されたバーコードは
第1走査部50Aによる走査に基づいて読取られる。す
なわち、先ず、図8(a) に示すように、高さ検出部52
による高さ検出が行われる検出位置DPに荷Aが達する
と、制御部51は、走査部50A,50Bに対して焦点
位置を荷Aの高さに対応した焦点位置「3」に変更させ
るための制御信号を与える。これにより、荷Aの前端が
走査位置S11に達する図8(b) の状態に至る以前に、
走査部50A,50Bの焦点位置は「3」に設定され
る。
【0060】その後、図8(b) に示すように、荷Bが検
出位置DPに達し、この荷Bの高さを表す信号が制御部
51に入力される。このとき、制御部51は、荷の高さ
が「高」→「低」に変化したことを認識して、第1走査
部50Aを荷Bの読取のために用いることを決定する。
さらに、制御部51は、第1走査部50Aの焦点位置を
荷Bに対応した焦点位置「2」に切り換えるための制御
信号を出力するタイミングを演算する。
【0061】そして、制御部51は、荷Aの後端が走査
位置S11を通過するタイミング(図8(c) の状態)
で、焦点位置を「2」に切り換えるための制御信号を第
1走査部50Aおよび第2走査部50Bに与える。これ
により、荷Bの前端が走査位置S11よりも下流側の走
査位置S12に達した図8(d) の状態に至った時点で
は、第1走査部50Aの焦点位置は焦点位置「2」に設
定されている。
【0062】このようにして、荷Aに対する走査は第1
および第2走査部50A,50Bで良好に行え、荷Bに
対する走査は第1走査部50Aによって良好に行える。
なお、たとえば、第2走査部50Bによる荷Aの走査が
完了した時点で第2走査部50Bの光源を消灯して、第
1走査部50Aのみによって荷Bの走査を行ってもよ
い。しかし、読取を確実に行うためには、第1走査部5
0Aの焦点位置を切り換える際に、第2走査部50Bの
焦点位置も同時に切り換え、この第2走査部50Bによ
る走査を併用することが好ましい。
【0063】次に、荷Bが先に搬送され、荷Aが後から
搬送される場合の動作を図9を参照して詳細に説明す
る。荷Bが検出位置DPに達した時点(図9(a) の状
態)で、制御部51は第1および第2走査部50A,5
0Bの焦点位置を荷Bの上面に対応した焦点位置「2」
に切り換えるための制御信号を走査部50A,50Bの
両方に与える。そして、図9(b) に示すように、荷Aが
検出位置DPに達すると、制御部51は、荷の高さが
「低」→「高」に変化したことを認識して、第2走査部
50Bを荷Aの読取のために用いることを決定する。さ
らに、制御部51は、第2走査部50Bの焦点位置を荷
Aに対応した焦点位置「3」に切り換えるための制御信
号を出力するタイミングを演算する。
【0064】さらに、制御部51は、図9(c) に示すよ
うに、荷Bの後端が走査位置S21を通過したタイミン
グで、焦点位置を焦点位置「3」に切り換えるための制
御信号を第1走査部50Aおよび第2走査部50Bに与
える。これにより、荷Aの前端が走査位置S21よりも
下流側の走査位置S22に達した図9(d) の状態に至っ
た時点では、第2走査部50Bの焦点位置は焦点位置
「3」に設定されている。
【0065】その結果、荷Aの上面に形成されたバーコ
ードは、第2走査部50Bによる走査に基づいて良好に
読取ることができる。なお、たとえば、第1走査部50
Aによる荷Aの走査が完了した時点で第1走査部50A
の光源を消灯して、第2走査部50Bのみによって荷A
の走査を行ってもよいことは、荷Aが先に搬送される場
合と同様である。
【0066】このようにして本実施例によれば、第1お
よび第2走査部50A,50Bからベルトコンベア20
の表面に対して傾斜した方向に向けてレーザビームL
1,L2を発生させ、各レーザビームL1,L2によっ
て荷が走査されるときの走査位置が荷の高さによって異
なることを利用して、焦点位置の変更に要する応答時間
を吸収している。その結果、近接して搬送される荷の各
上面に形成されたバーコードの読み落としが生じること
がない。
【0067】なお、本実施例では、高さ検出部52にお
いて荷の高さが検出されたタイミングに基づいて、第1
および第2走査部50A,50Bの焦点位置を変更する
タイミングが演算により求められている。具体的には、
制御部51では、ベルトコンベア20による荷の搬送速
度に基づき、高さ検出部52の検出出力が変化してから
焦点位置を変更するための制御信号を出力するまでの時
間が求められる。したがって、ベルトコンベア20によ
る搬送誤差などを考慮すると、必ずしも適正なタイミン
グで制御信号が出力されるとは限らない。そこで、上記
の実施例を変形して、図10に示す構成が採用されても
よい。
【0068】すなわち、ベルトコンベア20による荷の
搬送方向R1に沿って、荷の位置を検出するための位置
検出部30が設けられる。この位置検出部30は、たと
えば上記の高さ検出部52と同様な構成をベルトコンベ
ア20に沿って横に寝かせた構成により実現される。こ
の位置検出部30の出力信号は制御部51に与えられ
る。
【0069】制御部51は、高さ検出部52で検出され
る荷の高さが変化すると、第1走査部50Aまたは第2
走査部50Bを選択し、さらに、位置検出部30の出力
に基づいて、先に搬送される荷の後端位置を監視する。
そして、この後端位置が走査部50Aまたは50Bによ
る走査位置を通過したことに応答して、走査部50Aお
よび50Bの焦点位置を後から搬送される荷に対応した
焦点位置に切り換える。たとえば、荷Aが先に搬送さ
れ、荷Bが後で搬送される場合には、後から搬送される
荷Bを走査するために走査部50Aが選択される。この
場合には、荷Aの後端が走査位置S11を通過したこと
が位置検出部30で検出されたタイミングで、焦点位置
が荷Bに対応した焦点位置「2」に切り換えられること
になる。
【0070】このように、荷の位置を検出し、その検出
結果に基づいて焦点位置を変更すれば、各荷の上面に形
成されたバーコードの読取を一層確実に行える。図11
は本発明の第4実施例の光学式走査装置が適用されたバ
ーコード読取装置の構成を示す概念図である。この図1
1において、上述の図1に示された各部に対応する部分
には同一の参照符号を付して示す。
【0071】本実施例では、高さ検出部52よりも搬送
方向R1の下流側の位置に別の高さ検出部53が設けら
れている。この高さ検出部53は、高さ検出部52と同
様な構成を有しており、高さ検出部52から所定距離D
2だけ隔てて配置されている。制御部52は、第1の測
距手段に相当する高さ検出部52の出力信号に基づいて
第1走査部50Aの焦点位置を制御し、第2の測距手段
に相当する高さ検出部53の出力信号に基づいて第2走
査部50Bの焦点位置を制御する。
【0072】この構成では、ベルトコンベア20による
荷の搬送速度は一定であるので、第2走査部50Bの焦
点位置は、第1走査部50Aにおける焦点位置の切換え
から一定時間だけ遅れて切り換わることになる。その結
果、図1に示された第1実施例と同様な作用および効果
が達成される。図12は本発明の第5実施例の光学式走
査装置が適用されたバーコード読取装置の構成を示す概
念図である。図12において、上記の図1に示された各
部に対応する部分には同一の参照符号を付して示す。本
実施例では、2つの光源部41,42を備えた1つの走
査部45によってベルトコンベア20上を搬送される荷
の上面のバーコードが走査される。
【0073】光源部41,42は、それぞれ、半導体レ
ーザ光源、このレーザ光源から発生した光を集光してレ
ーザビームLを形成する集光レンズ、この集光レンズと
半導体レーザ光源との間の距離を変化させるレンズ駆動
手段とを含む。そして、走査部45には、光源部41,
42から発生されたレーザビームLをベルトコンベア2
0に向けて反射するポリゴンミラー、およびこのポリゴ
ンミラーを回転させるモータなどの駆動手段が備えられ
ている。すなわち、光源部41,42から発生したレー
ザビームLは、共通にポリゴンミラーに入射し、このポ
リゴンミラーの回転によって光路を刻々と変えられるこ
とにより、走査位置SPにおいて、荷の上面に形成され
たバーコードを走査する。
【0074】制御部51は、上記の光源部41,42を
制御し、半導体レーザ光源をオン/オフするとともに、
レンズ駆動手段を駆動制御して各光源部41,42から
のレーザビームの焦点位置を変化させる。すなわち、制
御部51は、制御手段および光源制御手段として機能す
る。たとえば、荷A,Bが近接した状態で搬送される場
合を想定する。先ず、荷Aが高さ検出部52で検出され
ると、制御部51は、光源部41のレンズ駆動手段を制
御して、この光源部41から発生されるレーザビームの
焦点位置を荷Aに対応した焦点位置「3」に切り換え
る。高さ検出部52が荷の高さを検出する検出位置DP
と走査位置SPとの間は、一定距離Dだけ隔てられてい
るから、荷Aの前端部が走査位置SPに達する時点で
は、焦点位置の切換えは完了している。
【0075】荷Aが走査位置SPに達するよりも早く、
制御部51は光源部41の半導体レーザ光源を点灯させ
る。その結果、荷Aの上面に形成されたバーコードは、
光源部41から発生されたレーザビームLによる走査を
受けて読取られることになる。一方、荷Bが高さ検出部
52に達すると、制御部51は、光源部41はそのまま
の状態に保ち、光源部42のレンズ駆動手段を制御し
て、この光源部42が発するレーザビームの焦点位置を
荷Bに対応した焦点位置「2」に変化させる。ただし、
このときには、光源部42の半導体レーザ光源は消灯状
態とされている。
【0076】荷Bが走査位置SPに達すると、制御部5
1は、光源部41の半導体レーザ光源を消灯させ、光源
部42の半導体レーザ光源を点灯させる。これにより、
荷Bの上面に形成されたバーコードは、光源部42から
発生したレーザビームによる走査を受けて読取られる。
このように、本実施例では、検出位置DPを通過する荷
の高さに対応して、交互に光源部41,42のレンズ駆
動手段が制御され、各荷が走査位置SPに達する以前
に、いずれかの光源部41,42からのレーザビームL
の焦点位置が高さ検出部52における検出結果に合致さ
せられる。そして、いずれか合焦状態の光源部41,4
2の半導体レーザ光源が選択的に駆動される。
【0077】このようにして、本実施例においても、簡
単な構成で、しかも近接して搬送される荷に形成された
各バーコードを良好に読取ることができる。また、光源
部41,42の半導体レーザ光源は、いずれか一方のみ
が点灯されるので、荷の上面からの反射光に基づくバー
コード認識処理が容易であるとともに、消費電力が低減
される。
【0078】なお、本実施例では、1つの走査部45が
2つの光源部41,42を有している構成について説明
したが、2つの走査部を高さ検出部52の出力に基づい
て選択的に用いるようにしてもよい。すなわち、高さ検
出部52が検出する高さが変化したときにいずれか一方
の走査部の焦点位置をその高さに合わせる。そして、高
さ検出部52が再び高さの変化を検出したときには、他
方の走査部の焦点位置をその検出された高さに合わせれ
ばよい。このようにして、2つの走査部の焦点位置を高
さ検出部52が検出する高さが変化するたびに、交互に
変化させることによって、近接して搬送されてくる荷の
各上面に形成されたバーコードを確実に読取ることがで
きる。
【0079】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば、上記の実施例では、焦点位置の変更は、
半導体レーザ光源と集光レンズとの間の距離を変化させ
ることにより達成されているが、半導体レーザ光源と集
光レンズとの位置関係は変化させずに、集光レンズから
走査対象に至る光路長を変更させる構成が採用されても
よい(特開平4−250585号公報参照。)。
【0080】また、上記の実施例では、レーザビームの
光路を変化させるためにポリゴンミラーが用いられてい
るが、定速で回転する単面鏡やプリズム、所定の軸線ま
わりに往復回動運動をする鏡などが用いられてもよい。
さらに、上記の第1乃至第4実施例では、2つの走査部
は、それぞれ、半導体レーザ光源、この光源からのレー
ザ光を集光してレーザビームを形成する集光レンズ、お
よびポリゴンミラーを有しているが、ポリゴンミラーを
2つの光源からのレーザビームに対して共通に用いるよ
うにしてもよい。
【0081】また、上記の実施例では、走査部による荷
の走査は、搬送方向R1に対して直交する方向に行われ
ることとされているが、たとえば、荷の上面に所定角度
ずつ方向が異なる複数の走査線が形成されるような走査
が行われてもよい。また、上記の第1実施例および第4
実施例では、2つの走査部が同一の位置で荷の上面を走
査することとされているが、この2つの走査部による走
査位置は全く同一である必要はなく、搬送方向R1に沿
う方向や搬送方向R1に交差する方向にずれていてもよ
い。また、走査方向が異なっていてもよい。第4実施例
における2つの光源部から発生されるレーザビームによ
る走査に関しても同様である。
【0082】さらに、上記の第1乃至第4実施例では、
走査部が2つ用いられているが、3個以上の走査部が用
いられてもよい。たとえば、第1実施例の場合であれ
ば、3個以上の走査部における焦点位置を所定の時間間
隔で順に変化させればよい。また、第2実施例の場合で
あれば、3個以上の走査部を走査位置が搬送方向R1に
沿って異なるように配置すればよい。また、第3実施例
の場合であれば、たとえば、走査部50A,50Bの走
査位置よりも搬送方向R1の下流側に走査位置を設定し
た走査部をさらに設けてもよい。さらに、第4実施例の
場合には、3個以上の走査部に対応して、各走査部の焦
点位置を変更するタイミングを与える3個以上の高さ検
出部を設ければよい。同様に、第5実施例では、3個以
上の光源部を用い、いずれかの光源部を選択して高さ検
出部52の出力に合わせて焦点位置を変化させるように
してもよい。
【0083】また、上記の実施例では、レーザビームの
光路を刻々と変化させ、バーコードの走査が高速に行わ
れる場合について説明したが、ベルトコンベアに向けて
一定の光路に沿ってレーザビームを照射する点光源を用
い、荷の搬送によって点光源の照射位置とバーコードと
の相対位置が変化することを利用して、このバーコード
の走査を行うようにしてもよい。すなわち、走査手段
は、走査対象の走査を積極的に行うためのポリゴンミラ
ーなどを有している必要はない。
【0084】さらに、上記の第1および第2実施例で
は、高さ検出部52の検出結果に応答して直ちにレーザ
ビームの焦点位置を切り換えているが、たとえば図10
に示された構成と類似の構成によって荷の位置を検出
し、所定位置まで荷が搬送された時点で焦点位置を切り
換えるようにしてもよい。この場合には、高さ検出部5
2と走査位置SPとの位置関係を厳密に設定する必要が
なくなる。
【0085】また、上記の実施例では、発光素子と受光
素子との組合せによって荷の高さを検出し、これにより
荷の上面と走査部との距離を間接的に検出しているが、
この構成に代えて、荷の上面に向けて超音波を発生し、
荷の上面で反射した超音波が戻るまでの時間を測定する
ことにより走査部と荷の上面との間の距離を検出するよ
うにしてもよい。
【0086】さらに、上記の実施例では、荷の上面が走
査されているが、荷の側面にバーコードが形成される場
合には、ベルトコンベアの側部に走査部を設け、この走
査部から荷の側面に向けてレーザビームを発生する構成
とすればよい。また、上記の実施例では、ベルトコンベ
アによって搬送される荷の表面に形成されたバーコード
を、ベルトコンベアの上方に固定設置した走査部で走査
する構成が採用されている。しかし、本発明は、手持ち
可能な筐体からレーザビームを発生させて、このレーザ
ビームによってバーコードなどを走査する構成に対して
も適用可能である。この場合には、操作者が筐体を動か
して走査領域を変化させることで、この走査領域に走査
対象を提示させることができる。
【0087】また、上記の実施例では、バーコードの読
取が行われる場合について説明したが、本発明はバーコ
ード以外にも文字や記号を光学的に走査して読取る場合
にも容易に応用することができる。また、記号の読取以
外にも、光による走査が行われる任意の構成に適用する
ことができる。その他、本発明の要旨を変更しない範囲
て種々の設計変更を施すことができる。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明の光学式走査装置に
よれば、短時間間隔で走査領域に提示される走査対象に
対する走査を良好に行うことができる。しかも、走査用
光の焦点位置の調整と、複数の走査手段による走査対象
の走査とを併用したことにより、必要な走査手段の数を
少なく抑えることができる。そのため、光学的な構成を
簡単にすることができ、光学的な設計が容易となるう
え、コストの低減にも寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の光学式走査装置を適用し
たバーコード読取装置の構成を示す概念図である。
【図2】高さ検出部の構成を示す簡略図である。
【図3】バーコード読取動作を示す図である。
【図4】バーコード読取動作を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の光学式走査装置を適用し
たバーコード読取装置の構成を示す概念図である。
【図6】バーコード読取動作を示す図である。
【図7】本発明の第3実施例の光学式走査装置を適用し
たバーコード読取装置の構成を示す概念図である。
【図8】バーコード読取動作を示す図である。
【図9】バーコード読取動作を示す図である。
【図10】上記第3実施例の変形例の構成を示す概念図
である。
【図11】本発明の第4実施例の光学式走査装置を適用
したバーコード読取装置の構成を示す概念図である。
【図12】本発明の第5実施例の光学式走査装置を適用
したバーコード読取装置の構成を示す概念図である。
【図13】焦点位置を変化させるための従来技術を示す
概念図である。
【符号の説明】
20 ベルトコンベア 50A 第1走査部 50B 第2走査部 51 制御部 52 高さ検出部 53 高さ検出部 41 光源部 42 光源部 45 走査部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の走査領域に提示される走査対象を走
    査用光で走査するとともに、上記走査用光の焦点位置を
    所定の応答時間で変化させることができる複数の走査手
    段と、 走査対象が上記走査領域に提示されるよりも上記応答時
    間以上前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出す
    る測距手段と、 この測距手段が検出する距離が変化したことに応答し
    て、上記複数の走査手段の走査用光の各焦点位置を、所
    定の時間間隔で上記測距手段の検出結果に対応した位置
    に順次変更する制御手段とを含むことを特徴とする光学
    式走査装置。
  2. 【請求項2】相互に位置をずらして設定された複数の走
    査領域にそれぞれ対応して設けられ、上記複数の走査領
    域に順に提示される走査対象を走査用光でそれぞれ走査
    するとともに、上記走査用光の焦点位置を所定の応答時
    間で変化させることができる複数の走査手段と、 上記複数の走査領域のうちの2番目以降に走査対象が提
    示される所定の走査領域に走査対象が提示されるよりも
    上記応答時間以上前に、上記走査手段と走査対象との距
    離を検出する測距手段と、 この測距手段が検出した距離が変化したことに応答し
    て、上記複数の走査手段の走査用光の各焦点位置を、上
    記測距手段の検出結果に対応した位置に変更する制御手
    段とを含むことを特徴とする光学式走査装置。
  3. 【請求項3】上記測距手段は、上記複数の走査領域のう
    ちの最初に走査対象が提示される所定の走査領域に走査
    対象が提示される直前に、上記走査手段と走査対象との
    距離を検出するものであることを特徴とする請求項2記
    載の光学式走査装置。
  4. 【請求項4】所定の走査領域に提示される走査対象を走
    査用光で走査するとともに、上記走査用光の焦点位置を
    所定の応答時間で変化させることができ、走査対象との
    距離に応じて上記走査用光による走査対象の走査位置が
    所定方向に変化する走査手段と、 走査対象が上記走査領域に提示されるよりも上記応答時
    間以上前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出す
    る測距手段と、 この測距手段が検出する距離が変化したことに応答し
    て、走査対象と上記走査位置との相対的な位置関係に基
    づいて設定されたタイミングで上記走査手段の走査用光
    の焦点位置を上記測距手段の検出結果に対応した位置に
    変更する制御手段とを含むことを特徴とする光学式走査
    装置。
  5. 【請求項5】走査対象との距離に応じた走査位置の変化
    方向が相互に異なるように設定された上記走査手段を複
    数個備え、 上記制御手段は、上記測距手段で検出される距離の変化
    の傾向に基づいていずれかの走査手段を選択し、少なく
    ともこの選択された走査手段から発生される走査用光の
    焦点位置を、上記測距手段の検出結果に基づいて変化さ
    せるものであることを特徴とする請求項4記載の光学式
    走査装置。
  6. 【請求項6】所定の走査領域に提示される走査対象を走
    査用光で走査するとともに、上記走査用光の焦点位置を
    所定の応答時間で変化させることができる複数の走査手
    段と、 上記所定の走査領域に上記走査対象が提示されるよりも
    上記応答時間以上前に、上記走査手段と走査対象との距
    離を検出する第1の測距手段と、 この第1の測距手段による距離検出よりも後のタイミン
    グで上記走査手段と走査対象との距離を検出する1個以
    上の第2の測距手段と、 各走査手段に上記第1の測距手段または上記第2の測距
    手段を対応付け、いずれかの測距手段が検出する距離が
    変化したことに応答して、その測距手段に対応付けられ
    た走査手段の走査用光の焦点位置を変更する制御手段と
    を含むことを特徴とする光学式走査装置。
  7. 【請求項7】所定の走査用光を発生する複数の光源、こ
    の複数の光源からそれぞれ発生した上記走査用光で所定
    の走査領域に提示される走査対象を走査する手段、およ
    び上記各光源から発生した走査用光の焦点位置を所定の
    応答時間でそれぞれ変化させる手段を有する走査手段
    と、 走査対象が上記走査領域に提示されるよりも上記応答時
    間以上前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出す
    る測距手段と、 上記測距手段が検出する距離が変化したことに応答し
    て、上記走査手段が備える1つまたは複数の光源を選択
    するとともに、その光源から発生した走査用光の焦点位
    置を上記測距手段における検出結果に基づいて設定する
    制御手段とを含むことを特徴とする光学式走査装置。
  8. 【請求項8】上記選択された光源を、当該走査対象が上
    記走査領域に提示された期間にのみ点灯させる光源制御
    手段をさらに含むことを特徴とする請求項7記載の光学
    式走査装置。
  9. 【請求項9】所定の走査領域に提示される走査対象を走
    査用光で走査するとともに、上記走査用光の焦点位置を
    所定の応答時間で変化させることができる複数の走査手
    段と、 走査対象が上記走査領域に提示されるよりも上記応答時
    間以上前に、上記走査手段と走査対象との距離を検出す
    る測距手段と、 上記測距手段が検出する距離が変化したことに応答し
    て、上記走査手段のいずれかを選択するとともに、この
    走査手段の走査用光の焦点位置を上記測距手段における
    検出結果に基づいて設定する制御手段とを含むことを特
    徴とする光学式走査装置。
JP5002732A 1993-01-11 1993-01-11 光学式走査装置 Pending JPH06208637A (ja)

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