JPH0683998A - バーコード読取装置 - Google Patents

バーコード読取装置

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JPH0683998A
JPH0683998A JP4231827A JP23182792A JPH0683998A JP H0683998 A JPH0683998 A JP H0683998A JP 4231827 A JP4231827 A JP 4231827A JP 23182792 A JP23182792 A JP 23182792A JP H0683998 A JPH0683998 A JP H0683998A
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JP
Japan
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angle
bar code
polygon mirror
polyhedron
predetermined
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Application number
JP4231827A
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English (en)
Inventor
Koji Inada
宏治 稲田
Akito Okamoto
炳人 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idec Izumi Corp
Original Assignee
Idec Izumi Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラスタスキャン方式において、反射面の数に
応じた走査ラインを均等に形成することによって、確実
かつ効率的なバーコード読み取りを行うことができ、し
かも製造が容易なバーコード読取装置の提供を目的とす
る。 【構成】 図2A、Bは、レーザ光を受けて反射し、バ
ーコードに向けて照射するためのポリゴンミラー6を示
している。このポリゴンミラー6は8つの反射面を備え
ており、回転軸6Jを中心に回転して、各反射面ごとに
レーザ光を反射して、バーコード上でレーザ光を走査さ
せる。4つの反射面61〜64には、角度Q6の傾斜加
工が施されており、かつポリゴンミラー6自体が回転軸
に対して角度Q8をもって傾斜して取り付けられてい
る。このため、8つの反射面が回転軸6Jに対して異な
る傾斜角度で位置し、等間隔で複数の走査ラインを形成
するラスタスキャンを得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバーコード読取装置の構
造に関し、特に効率的なラスタスキャンを簡易な構成で
実現させる構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバーコード読取装置の概略を図3
に基づいて説明する。バーコードは図3Bに示すよう
に、太さの異なるバーとスペースによって構成されてお
り、これらの組合わせに応じて所定のバーコードデータ
が表わされている。
【0003】一方、図3Aに示すバーコードリーダーに
は半導体レーザ2が設けられており、この半導体レーザ
2からはレーザ光L1が照射される。レーザ光L1はコ
リメータレンズ3を透過し、投射板3Kで反射してポリ
ゴンミラー30の反射面30Mに入射する。そして、さ
らにレーザ光L1はこの反射面30Mで反射して、バー
コード10上に照射スポットS1を形成する。この照射
スポットS1は照射位置P1からP2に向けて、走査ラ
インW1上を走査されるようになっている。
【0004】照射スポットS1が形成されたバーコード
10からは、レーザ光L1の反射レーザ光L2が生じ
る。この反射レーザ光L2は、ポリゴンミラー30の反
射面30Mを介して集光レンズ5で集光され、受光部4
に受光される。そして、受光部4は受光信号を出力し、
この受光信号に基づいてバーコードデータが認識され
る。すなわち、バーコード10のうち、バーの黒い部分
は受けた光を吸収し、スペースの白い部分は光を乱反射
する。このため、バーコード10に対応した強弱で反射
レーザ光L2が生じ、この反射レーザ光L2に基づいて
バーコードデータを認識することができる。
【0005】バーコード10上でレーザ光L1の照射ス
ポットS1を走査させるため、ポリゴンミラー30は高
速回転を行う。図に示すポリゴンミラー30は、8つの
反射面30Mを備えた八面体であり、回転軸30Jを中
心として矢印90方向に回転する。ポリゴンミラー30
が回転することによって、反射面30Mの角度が変化す
る。
【0006】ここで、上記のように反射面30Mは受け
たレーザ光L1をバーコード10に向けて反射してい
る。このため、レーザ光L1の照射スポットS1は、反
射面30Mの角度変化に応じ、照射位置P1からP2ま
での走査ラインW1上を矢印91方向に移動、走査する
ことになる。そして、ポリゴンミラー30の回転によっ
て、半導体レーザ2からのレーザ光L1が次の反射面3
0Mに入射した場合、照射スポットS1は再び照射位置
P1に形成され、反射面30Mの角度変化に応じて再
度、照射位置P2までの走査を繰り返す。
【0007】このように、レーザ光L1の照射スポット
S1はポリゴンミラー30の回転に従い、各反射面30
Mごとに、バーコード10上を繰り返し走査する。図3
Aに示すポリゴンミラー30は八面体として構成されて
いるので、このポリゴンミラー30が一回転した場合、
照射スポットS1はバーコード10上を8回繰り返して
走査することになる。
【0008】ところで、読み取りの対象となるバーコー
ド10に位置ずれ等が生じていることがあり、照射スポ
ットS1の走査ラインW1が的確にバーコード10上に
形成されない場合がある。また、照射スポットS1がバ
ーコード10上を走査した場合であっても、例えばバー
の一部に図3Bに示すような傷10Gが生じており、こ
の傷10G部分に走査ラインW1が重なってしまうこと
がある。
【0009】これらのような場合、バーコードを正確に
読み取ることができず、バーコードデータの誤認識が生
じてしまう。このような不都合を回避するため、図3C
に示すようなラスタスキャンを行うバーコード読取装置
がある。このラスタスキャン方式とは、バーコード10
に対し、異なる位置に複数の走査ラインが形成されるよ
うに照射スポットS1を走査させる方式である。図に示
すように、複数の走査ラインW51、W52、W53、
W54、W55、W56、W57、W58が形成される
ことによって、確実にバーコード10の読み取りを行う
ことができる。ここで、より確実な読み取りを行うた
め、可能な限り多くの走査ラインを形成することが望ま
しい。また、図3Cに示すように、各走査ラインの間隔
H1、H2、H3、H4、H5、H6、H7が等しくな
るようにラスタスキャンを行うと効率的なバーコード読
み取りを行うことができる。
【0010】次に、このようなラスタスキャンを行うた
めの従来のバーコード読取装置の構造を、図4に基づい
て説明する。まず、図4Aに示すように、ポリゴンミラ
ー30の各反射面30Mを、回転軸30Jに対して各々
異なる角度で傾斜させるものがある。例えば、反射面3
0Mの角度Q1とQ2のように、8つの反射面全てが、
回転軸30Jに対して異なる角度をもって傾斜してい
る。
【0011】レーザ光L1の走査ラインの位置は回転軸
30Jに対する反射面の傾斜角度によって決定されるた
め、各反射面30Mで反射したレーザ光L1は、それぞ
れ反射面30Mの角度に応じて異なる位置に8つの走査
ラインを形成する。そして、各反射面30Mの加工角度
を調整すれば、図3Cに示すように各走査ラインの間隔
をほぼ等しくすることができる。
【0012】また、他の従来例として、図4Bに示すも
のがある。これは回転軸30Jに対して、ポリゴンミラ
ー30自体を傾けて取り付けるものである。図4Cは、
ポリゴンミラー30を傾ける方向を示している。
【0013】まず、ポリゴンミラー30を傾き方向9
8、すなわちポリゴンミラー30の8角形の平面上にお
いて、その中心点と頂点とを結ぶ直線方向に傾斜させる
方式を説明する。この場合、傾き方向98を境として対
称に位置する各反射面は、回転軸30Jに対して同一の
角度をもって傾斜することになる。つまり、反射面Z1
とZ8、Z2とZ7、Z3とZ6、Z4とZ5は、それ
ぞれ同じ角度で傾斜して位置する。
【0014】ここで、上述のようにレーザ光L1の走査
ラインは、反射面の傾斜角度によって決定される。した
がって、ポリゴンミラー30が回転し、同一の傾斜角度
をもった反射面にレーザ光L1が投射された場合、二つ
の走査ラインが重複して形成される。このため、図4D
に示すように4本の走査ラインW11、W12、W1
3、W14が形成される。
【0015】また他の方式として、図4Cに示すよう
に、ポリゴンミラー30を、傾き方向98から所定のず
れ角度Q5だけずらせた方向(傾き方向99)に傾ける
ものがある。この場合は、ポリゴンミラー30の各反射
面は、回転軸30Jに対して全て異なる傾斜角度をもっ
て位置することになる。したがって、図4Eに示すよう
に、8本の走査ラインW21、W22、W23、W2
4、W25、W26、W27、W28が形成される。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】従来のバーコードリー
ダーには次のような問題があった。まず、図4Aに示す
ラスタスキャン方式のバーコードリーダーは、ポリゴン
ミラー30の各反射面30Mの角度を調整して傾斜させ
ている。ところが、このような鏡面の切削加工には多大
な費用を要するという問題がある。特に、全ての反射面
をそれぞれ異なる角度に加工しなければならず、多くの
費用や手間が必要となる。このため、各反射面を鏡面プ
レートの貼り付けによって構成し、所望の傾斜角度を得
る方法もある。しかし、この場合でも微細な角度調整が
必要であり、貼り付け作業に手間がかかるという問題が
ある。
【0017】これに対して図4Bに示す方式では、各反
射面の傾斜加工は不要であり、このような問題は生じな
い。しかし、次のような新たな問題がある。上述のよう
に、ホリゴンミラー30を傾き方向98に向けて傾けた
場合、レーザ光L1の走査ラインが4本しか形成されな
い(図4D参照)。確実なバーコードの読み取りを行う
ためには、できるだけ多くの位置に走査ラインが形成さ
れることが望ましい。すなわち、図4Dに示すような走
査ラインでは、より確実なバーコードの読み取りを行う
ことができないという問題がある。
【0018】ホリゴンミラー30を傾き方向99に向け
て傾けた場合、図4Eに示すように、レーザ光L1の走
査ラインは8本形成される。しかし、この場合、回転軸
30Jに対して傾斜する反射面の角度との関係上、各走
査ラインの間隔が不均等になる。これではバーコード読
み取りを効率的に行うことができないという問題を生じ
る。
【0019】そこで本発明は、複数の走査ラインを形成
するラスタスキャン方式において、反射面の数に応じた
走査ラインを均等に形成することによって、確実かつ効
率的なバーコード読み取りを行うことができ、しかも製
造が容易なバーコード読取装置を提供することを目的と
する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバーコード
読取装置は、照射光を発する発光部、回転軸を中心とし
て回転し、その側面に複数の反射面を有する多面体であ
って、発光部が発する照射光を反射面で受けてバーコー
ドに対して照射させ、回転軸を中心とする回転に応じ、
各反射面ごとに照射光をバーコード上で走査させる多面
体、バーコードからの反射光を受光し、受光信号に変換
して出力する受光部、受光信号を取り込み、受光信号に
基づいてバーコードデータを出力する読み取り部、を備
えたバーコード読取装置において、多面体の平面におけ
る多角形の中心点および少なくとも一つの頂点を通って
形成される傾斜基準線を境とし、対称的に位置する一組
みの反射面に関して、一方の側に位置する反射面は多面
体の中心線に対して所定基準角度をもって設けられてお
り、他方の側に位置する反射面は多面体の中心線に対し
て所定傾斜角度をもって設けられており、前記所定基準
角度と前記所定傾斜角度とは異なる角度であり、かつ各
反射面の所定基準角度、所定傾斜角度は各々統一されて
おり、多面体は、回転軸に対し、前記傾斜基準線の方向
に所定多面体角度をもって傾斜して取り付けられてい
る、ことを特徴としている。
【0021】
【作用】本発明に係るバーコード読取装置においては、
多面体が所定多面体角度をもって傾斜して回転軸に取り
付けられている。
【0022】したがって、多面体の反射面が回転軸に対
して傾斜して位置することになり、回転軸の回転に応じ
て各反射面ごとに照射光をバーコード上で走査させたと
き、複数の走査ラインを形成することができる。
【0023】また、回転軸への多面体の取り付けは、回
転軸に対し、傾斜基準線の方向に所定多面体角度をもっ
て傾斜して設けられている。しかも、多面体の反射面
は、多面体の平面における多角形の中心点および少なく
とも一つの頂点を通って形成される傾斜基準線を境と
し、対称的に位置する一組みの反射面に関して、一方の
側に位置する反射面は多面体の中心線に対して所定基準
角度をもって設けられており、他方の側に位置する反射
面は多面体の中心線に対して所定傾斜角度をもって設け
られている。さらに、所定基準角度と所定傾斜角度とは
異なる角度である。したがって、傾斜基準線を境とし
て、その両側に対称的に位置する反射面の中心線に対す
る傾斜角度が、同一の角度となることを回避することが
でき、回転軸に対する各反射面の傾斜角度を全て異なっ
た角度にすることができる。このため、回転軸の回転に
応じて照射光をバーコード上で走査させ、複数の走査ラ
インを形成したとき、走査ラインが重複することはな
く、反射面の数に応じた走査ラインを形成することがで
きる。
【0024】また、傾斜基準線を境としてその両側に位
置する各反射面の所定基準角度および所定傾斜角度を調
整することによって、バーコード上に形成される複数の
走査ラインの間隔を均等にすることが可能となる。
【0025】さらに、各反射面の所定基準角度、所定傾
斜角度は各々統一されている。したがって、多面体に、
全ての反射面の傾斜角度が異なるような加工、調整を施
す必要がない。
【0026】
【実施例】本発明に係るバーコード読取装置の一実施例
であるバーコードリーダーを図面に基づいて説明する。
まず、図1にバーコードリーダーの全体構成の概略を示
す。このバーコードリーダーは、発光部としての半導体
レーザ2、受光部4、ポリゴンミラー6および読み取り
部50を備えており、例えば製品11に付けられたバー
コード10を光学的に読み取ってバーコードデータを出
力する。
【0027】半導体レーザ2は、読み取り部50の指令
にしたがって照射光であるレーザ光L1を発する。この
レーザ光L1はコリメータレンズ3を透過し、ポリゴン
ミラー6の反射面で反射して、バーコード10上に照射
スポットS1を生じさせる。ここで、ポリゴンミラー6
は矢印90方向に高速回転しており、この回転にともな
う反射面の角度変化に応じて照射スポットS1は矢印9
1方向に移動する。ポリゴンミラー6の回転によって、
レーザ光L1はポリゴンミラー6の各反射面に次々と入
射し、照射スポットS1は矢印91方向への走査を繰り
返す。すなわち、ポリゴンミラー6の各反射面ごとに、
照射スポットS1はバーコード10上を走査することに
なる。
【0028】レーザ光L1の照射スポットS1はバーコ
ード10で反射して、バーコード10からの反射レーザ
光L2を生じる。そして、この反射レーザ光L2は、さ
らにポリゴンミラー6の反射面で反射し、集光レンズ5
で集光されて受光部4に取り込まれる。受光部4はこの
反射レーザ光L2を受光し、読み取り部50に向けて受
光信号を出力する。こうして、読み取り部50は受光信
号に基づきバーコードデータを認識し、出力する。
【0029】図2にポリゴンミラー6の詳細を示す。図
2Aに示すように、本実施例におけるポリゴンミラー6
は8角柱として構成されており、8つの反射面61、6
2、63、64、65、66、67、68を有してい
る。したがって、ポリゴンミラー6はその平面に8角形
を備えることになる。この8角形の中心点80P、およ
び8角形の頂点を通る直線として傾斜基準線95が形成
される。そして、この傾斜基準線95を境として、その
両側に位置する反射面はポリゴンミラー6の中心線80
Lに対して異なる角度をもって設けられている。
【0030】すなわち、傾斜基準線95を境として位置
する反射面65、66、67、68は、図2Bに示すよ
うに、中心線80Lに対して所定基準角度をもって平行
に設けられており、傾斜加工が施されていない。これに
対し、傾斜基準線95を境として他方の側に位置する反
射面61、62、63、64は、中心線80Lに対して
それぞれ同一で統一された所定傾斜角度Q6をもって、
傾斜して設けられている。
【0031】このように、本実施例におけるポリゴンミ
ラー6は、一方の4つの反射面65、66、67、68
に関しては傾斜加工を施す必要が全くない。また、傾斜
加工を施す他方の反射面61、62、63、64につい
ても、全て同一の所定傾斜角度Q6をもって傾斜させれ
ばよい。このため、ポリゴンミラー6に対する加工費用
を低く抑えることができ、製品のコストを下げることが
できる。
【0032】上述のように、ポリゴンミラー6は回転軸
6Jに取り付けられ、回転駆動されることによって、レ
ーザ光L1をバーコード10上で走査させる。ここで、
ポリゴンミラー6は、図2Bに示すように、回転軸6J
に対して所定多面体角度Q8の角度傾けて取り付けられ
ている。また、この傾斜の方向は、図2Aにおいて示す
傾斜基準線の方向に向けて傾けられている。
【0033】このように、ポリゴンミラー6の反射面6
1、62、63、64は中心線80Lに対して所定傾斜
角度Q6をもって傾斜しており、かつポリゴンミラー6
自体が、傾斜基準線の方向に向けて、回転軸6Jに対し
て所定多面体角度Q8をもって傾けて取り付けられてい
る。したがって、ポリゴンミラー6の8つの反射面は、
回転軸6Jに対して、相対的に全て異なった角度をもっ
て位置することになる。
【0034】このため、各反射面でレーザ光L1を反射
し、照射スポットS1をバーコード10上で走査させた
とき、例えば図3Cに示すようなラスタスキャンを実現
することができる。すなわち、照射スポットS1の走査
ラインの位置は回転軸6Jに対する反射面の傾斜角度に
よって決定されるため、各反射面61、62、63、6
4、65、66、67、68の角度に応じて8本の走査
ラインが形成される。また、反射面61、62、63、
64の所定傾斜角度Q6、およびポリゴンミラー6の所
定多面体角度Q8を調整、組合わせによって、均等な間
隔で各走査ラインを形成することが可能となる。走査ラ
インを均等な間隔で形成することによって、効率的なラ
スタスキャンを行うことができる。
【0035】所定傾斜角度Q6および所定多面体角度Q
8の組合わせにより決定される、各走査ラインの均等な
間隔を次の表に示す。なお、バーコードリーダーからバ
ーコード10までの読み取り距離X1(図1)が長くな
れば、これにともなって各走査ラインの間隔も広くな
る。次表では、読み取り距離X1を複数掲げ、それぞれ
の距離における各走査ラインの間隔を示している。
【0036】
【表1】
【0037】上記表中の(イ)は、例えば反射面61、
62、63、64に約0.5゜(所定傾斜角度Q6)の
傾斜加工を施し、ポリゴンミラー6を約1.5゜(所定
多面体角度Q8)をもって回転軸6Jに取り付けた場合
である。この場合、バーコード10上に形成される各走
査ラインの間隔はほぼ均等になる。そして、バーコード
リーダーからバーコード10までの読み取り距離X1が
100mmであるときの走査ラインの間隔は約12m
m、X1が500mmのときの走査ラインの間隔は約6
0mm、X1が1000mmであるときの走査ラインの
間隔は約120mmとなる。
【0038】ポリゴンミラーの他の実施例を図2Cに示
す。このポリゴンミラーには、各反射面に対して、所定
基準角度と所定傾斜角度とが交互に形成されている。す
なわち、反射面62、64、66、68は所定基準角度
として傾斜加工が施されておらず、反射面61、63、
65、67にそれぞれ所定傾斜角度Q6が施されてい
る。
【0039】この場合であっても、傾斜基準線95を境
として対称的に位置する一組みの反射面、つまり反射面
61と68、62と67、63と66、64と65に関
しては、各々所定基準角度と所定傾斜角度とが対立的に
位置することになる。したがって、ポリゴンミラーを傾
斜基準線95の方向に傾けた場合、8つの反射面は回転
軸6Jに対し、相対的に全て異なった角度をもって位置
する。このため、このポリゴンミラーを用いた場合で
も、図3Cに示すようなラスタスキャンを実現すること
ができる。また、このポリゴンミラーには、所定基準角
度と所定傾斜角度とが交互に形成されているため、回転
軸6Jを中心に回転させたとき、ポリゴンミラーのぶれ
を少なくすることができる。
【0040】さらにポリゴンミラーの他の実施例を図2
Dに掲げる。これは回転軸6Jに、投光用ポリゴンミラ
ー70と、受光用ポリゴンミラー71が取り付けられた
ものである。受光用ポリゴンミラー71は、バーコード
10からの反射レーザ光L2を受けて受光部4に受光さ
せるためのものであり、反射面には傾斜加工は施されて
いない。
【0041】これに対して、投光用ポリゴンミラー70
は、半導体レーザ2からのレーザ光L1をバーコード1
0に向けて照射させるためのものであり、図2Aまたは
図2Cに示すものと同様の構成を備えている。すなわ
ち、4つの反射面にのみ所定傾斜角度Q6の傾斜加工が
施されており、かつ投光用ポリゴンミラー70自体が所
定多面体角度Q8をもって回転軸6Jに取り付けられて
いる。ただし、この投光用ポリゴンミラー70は、厚み
Y1が比較的薄く形成さている。したがって、傾斜加工
を施すミラー面積全体を小さくすることができ、さらに
製品のコストを低く抑えることができるようになる。
【0042】なお、以上の実施例においては、ポリゴン
ミラーを8角柱とし8つの反射面を備えるものとして説
明したが、反射面の数がこれより多い、または少ないポ
リゴンミラーを用いるようにしてもよい。また、反射面
の数が偶数個のものに限らず、奇数個の反射面を備えた
ポリゴンミラーを用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】本発明に係るバーコード読取装置におい
ては、多面体が所定多面体角度をもって傾斜して回転軸
に取り付けられている。
【0044】すなわち、多面体の反射面が回転軸に対し
て傾斜して位置することになり、回転軸の回転に応じて
各反射面ごとに照射光をバーコード上で走査させたと
き、複数の走査ラインを形成することができる。
【0045】また、回転軸への多面体の取り付けは、回
転軸に対し、傾斜基準線の方向に所定多面体角度をもっ
て傾斜して設けられている。しかも、多面体の反射面
は、多面体の平面における多角形の中心点および少なく
とも一つの頂点を通って形成される傾斜基準線を境と
し、対称的に位置する一組みの反射面に関して、一方の
側に位置する反射面は多面体の中心線に対して所定基準
角度をもって設けられており、他方の側に位置する反射
面は多面体の中心線に対して所定傾斜角度をもって設け
られている。さらに、所定基準角度と所定傾斜角度とは
異なる角度である。すなわち、傾斜基準線を境として、
その両側に対称的に位置する反射面の中心線に対する傾
斜角度が、同一の角度となることを回避することがで
き、回転軸に対する各反射面の傾斜角度を全て異なった
角度にすることができる。このため、回転軸の回転に応
じて照射光をバーコード上で走査させ、複数の走査ライ
ンを形成したとき、走査ラインが重複することはなく、
反射面の数に応じた走査ラインを形成することができ
る。
【0046】また、傾斜基準線を境としてその両側に位
置する各反射面の所定基準角度および所定傾斜角度を調
整することによって、バーコード上に形成される複数の
走査ラインの間隔を均等にすることが可能となる。
【0047】以上のように、本発明に係るバーコード読
取装置においては、バーコード上に多面体の反射面の数
に応じた走査ラインを形成することができ、しかも各走
査ラインの間隔を均等に調整することが可能である。し
たがって、バーコードの読み取りを確実、かつ効率的に
行うことができるバーコード読取装置を提供することが
できる。
【0048】さらに、各反射面の所定基準角度、所定傾
斜角度は各々統一されている。すなわち、多面体に、全
ての反射面の傾斜角度が異なるような加工、調整を施す
必要がない。
【0049】したがって、簡易な製造工程に基づいて、
上述の反射面の数に応じた走査ラインを形成するバーコ
ード読取装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバーコード読取装置の一実施例で
あるバーコードリーダーの全体構成を示す概略図であ
る。
【図2】図1に示すポリゴンミラーの詳細を示す図であ
る。
【図3】従来のバーコードリーダーの概略を示す図であ
る。
【図4】従来のバーコードリーダーにおけるポリゴンミ
ラーの詳細を示す図である。
【符号の説明】
2・・・・・半導体レーザ 4・・・・・受光部 6・・・・・ポリゴンミラー 6J・・・・・回転軸 Q6・・・・・所定傾斜角度 Q8・・・・・所定多面体角度 61、62、63、64、65、66、67、68・・
・・・反射面 80L・・・・・中心線 80P・・・・・中心点 95・・・・・傾斜基準線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照射光を発する発光部、 回転軸を中心として回転し、その側面に複数の反射面を
    有する多面体であって、発光部が発する照射光を反射面
    で受けてバーコードに対して照射させ、回転軸を中心と
    する回転に応じ、各反射面ごとに照射光をバーコード上
    で走査させる多面体、 バーコードからの反射光を受光し、受光信号に変換して
    出力する受光部、 受光信号を取り込み、受光信号に基づいてバーコードデ
    ータを出力する読み取り部、 を備えたバーコード読取装置において、 多面体の平面における多角形の中心点および少なくとも
    一つの頂点を通って形成される傾斜基準線を境とし、対
    称的に位置する一組みの反射面に関して、一方の側に位
    置する反射面は多面体の中心線に対して所定基準角度を
    もって設けられており、他方の側に位置する反射面は多
    面体の中心線に対して所定傾斜角度をもって設けられて
    おり、 前記所定基準角度と前記所定傾斜角度とは異なる角度で
    あり、かつ各反射面の所定基準角度、所定傾斜角度は各
    々統一されており、 多面体は、回転軸に対し、前記傾斜基準線の方向に所定
    多面体角度をもって傾斜して取り付けられている、 ことを特徴とするバーコード読取装置。
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