JPH06208208A - イオン性および/もしくは可溶性アリールオキシカップリング離脱基を有するイエローカプラーから成る写真要素 - Google Patents

イオン性および/もしくは可溶性アリールオキシカップリング離脱基を有するイエローカプラーから成る写真要素

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JPH06208208A
JPH06208208A JP30430993A JP30430993A JPH06208208A JP H06208208 A JPH06208208 A JP H06208208A JP 30430993 A JP30430993 A JP 30430993A JP 30430993 A JP30430993 A JP 30430993A JP H06208208 A JPH06208208 A JP H06208208A
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coupler
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Philip T S Lau
ティー.エス.ラウ フィリップ
Ping W Tang
ワー タン ピン
Stanley W Cowan
ダブリュ.コーワン スタンレイ
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    • G03CPHOTOSENSITIVE MATERIALS FOR PHOTOGRAPHIC PURPOSES; PHOTOGRAPHIC PROCESSES, e.g. CINE, X-RAY, COLOUR, STEREO-PHOTOGRAPHIC PROCESSES; AUXILIARY PROCESSES IN PHOTOGRAPHY
    • G03C7/00Multicolour photographic processes or agents therefor; Regeneration of such processing agents; Photosensitive materials for multicolour processes
    • G03C7/30Colour processes using colour-coupling substances; Materials therefor; Preparing or processing such materials
    • G03C7/305Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers
    • G03C7/30511Substances liberating photographically active agents, e.g. development-inhibiting releasing couplers characterised by the releasing group
    • G03C7/305172-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution
    • G03C7/305352-equivalent couplers, i.e. with a substitution on the coupling site being compulsory with the exception of halogen-substitution having the coupling site not in rings of cyclic compounds

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カップリング効率を高める新規なカップリン
グ離脱基を有するイエローカプラーを含む写真要素の提
供。 【構成】 支持体並びに(a)アシル基がカルボニル成
分に結合する多環炭素中心を含むアシルアセトアニリ
ド、そして(b)アシルアセトアニリドのカップリング
位置のアリールオキシカップリング離脱基であって、イ
オン性基もしくは可溶性基である少なくとも一つの置換
基を有する前記カップリング離脱基から成るイエロー色
素生成カプラーと組合わさるハロゲン化銀乳剤層、から
成る写真要素。 【効果】 改良されたカップリング効率を示す写真カプ
ラー、要素、および処理が提供される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規クラスのイエロー
色素生成カプラーおよびハロゲン化銀カラー写真用感光
要素、並びにそのようなカプラーから成る乳剤および処
理に関する。より具体的には、本発明は、置換されたフ
ェニルカルバモイルアセチル基および親水性官能基を有
するカップリング離脱基の2位の位置に結合する多環炭
素中心を有する新規なクラスのイエローカプラーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】カラー画像が、通常、酸化した芳香族一
級アミン現像主薬をカラー生成カプラーに反応させるこ
とによって得られることは、写真の技術分野において
は、周知である。典型的に、イエロー色素生成カプラー
は、開鎖ケトメチレン化合物であり、酸化した現像主薬
とカップリングするときアゾメチン色素を生じる。最も
一般的に、イエローカプラーはピバロイルアセトアニリ
ド類およびベンゾイルアセトアニリド類のようなアシル
アセトアニリド類である。当該技術分野において良く使
用されるピバロイルアセトアニリドイエローカプラー
は、一般的に、その高pKa 値のため、低カップリング
効率を有する。この問題を、克服するた、ベンゾイルア
セトアニリドカプラーが提案されており、当該技術分野
において使用されている。しかし、ベンゾイルアセトア
ニリドイエローカプラーは、非常に光安定性の低い画像
色素を生じる。
【0003】前述のクラスのイエローカプラー類は、例
えば、米国特許第2,298,443号;同2,40
7,210号;同2,875,057号;3,048,
194号;同3,265,506号;同3,447,9
28号;同4,1579,919号;4,230,85
1号;同4,327,175号および同4,529,6
91号明細書並びに「Farbkuppler-ein Literaturubers
icht, 」、AGFA MITTEILUNGEN 発行,Band III 、112
〜126頁(1961) に記載されている。
【0004】アダマントイルアセトアニリドのようなア
ダマントイル基を含有するイエローカプラーのクラス
は、米国特許第4,336,327号明細書に開示され
ている。そのカプラーは、対応するピバロイルアセトア
ニリド以上に耐光性を改良したことを特徴とする。しか
しアダマントイルアセトアニリドイエローカプラーは、
不十分なカップリング効率が特徴である。
【0005】カップリング効率を高めるために、カップ
リング位置に置換基(カップリング離脱基「COG」と
して知られる)を含有する二等量のイエローカプラー
が、開示され、当該技術分野で使用される。いくつかの
二等量アダマントイルアセトアニリドイエローカプラー
が知られるが(例えば、米国特許第4,336,327
号明細書)、その様なカプラーのカップリング活性は、
まだ不十分である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、既存のカプラ
ーを改良する新規カプラー、並びにカップリング活性お
よび画像色素の光安定性のような写真特性を最適にする
新規カプラーの要求が継続して存在する。アダマントイ
ルアセトアニリド−クラスのイエローカプラーのカップ
リング効率を高めることができる新規なカップリング離
脱基を提供することが熱望されている。
【0007】
【課題を解決するための手段】これらの要求は、アシル
基がカルボニル成分に結合する多環炭素中心を含むアシ
ルアセトアニリド、およびアシルアセトアニリドのカッ
プリング位置のアリールオキシカップリング離脱基であ
って、イオン性基もしくは可溶性基である少なくとも一
つの置換基を有する前記カップリング離脱基、から成る
イエロー色素生成カプラー提供することにより満足され
た。
【0008】少なくとも一つのイオン性もしくは可溶性
置換基を有するアリールオキシカップリング離脱基が、
このクラスのイエローカプラーのカップリング効率およ
び画像色素の光安定性を著しく高めることが見いだされ
た。別の態様では、本発明は、支持体および上記のイエ
ロー色素生成カプラーと組合わさるハロゲン化銀乳剤層
から成る写真要素に関する。
【0009】もう一つ別の態様では、本発明は、上記の
イエロー色素生成カプラーの存在下で写真要素を現像す
ることにより写真要素中に画像を生成する方法に関す
る。さらに、本発明は、上記のイエロー色素生成カプラ
ーを含んで成る感光性ハロゲン化銀乳剤に関する。
【0010】
【具体的な態様】本発明に従うイエロー色素生成カプラ
ーは、アシル基がカルボニル成分に結合する多環炭素中
心を含み、そしてアシルアセトアニリドのカップリング
位置でアリールオキシカップリング離脱基を含む。本発
明によると、アリールオキシカップリング離脱基は、イ
オン性基もしくは可溶性基である少なくとも一つの置換
基を有する。本明細書で使用する「多環炭素中心」の語
は、一もしくはそれ以上の非芳香族環系の一部である炭
素原子を表す。「イオン性置換基」の語は、発色現像液
の処理pHで本質的にイオン化する少なくとも一つの酸
性の水素を含む置換基を表す。「可溶性置換基」の語
は、発色現像液の処理pHで親水性を有しそして完全に
イオン化する置換基を表す。
【0011】本発明に従う、好ましいイエロー色素生成
カプラーは、次式、
【0012】
【化3】
【0013】(式中、R0 が、
【0014】
【化4】
【0015】を表し、R1 がイオン性もしくは可溶性基
を表し、Vが、1〜3の整数であり、Xが、フェニルも
しくはナフチル環系を完成するために必要な原子を表
し、Yが、水素、ハロゲン、CN、CF3 、−C(O)
n 2 、−CR2 3 C(O)n 2 、−CR2 3
ONR2 3 、−COO(CH2 CH2 −O)p 2
−CONR2 3 、−CONR2 (CH2 CH2 −O)
p 3 、−NO2 、−NR2 S(O)n 3 、−NR2
S(O)n NR2 3 、−NR2 COR3 、−NR2
OCH(R2 )(OR3 )、−NR2 CONR2 3
−OR 2 、O(CH2 q 2 、−O(CH2 CH2
O)p 2 、−O(CH2 CH 2 O)p COOR2 、−
O(CH2 CH2 O)p CONR2 3 、−S(O)n
2 、−S(O)n NR2 3 、もしくは−S(O)n
NR2 (CH2 CH2 −O)p 3 を表し、R2 、R3
が、独立して水素または非置換もしくは置換されたアル
キル、アリールもしくはヘテロサイクリル、または結合
する窒素もしくは酸素原子と一緒に完成する複素環を表
し、nが、1もしくは2であり、p、qが、それぞれ1
〜3の整数であり、そしてrが、1〜4の整数である)
によって表すことができる。
【0016】各置換基Yは、それぞれ同一もしくは異な
る。R0 のように、アダマンチル、ビシクロ[2.2.
1]ヘプチルおよびビシクロ[2.2.2]オクチル基
は、非置換もしくは置換されていても良い。典型的なイ
オン性/可溶性基は:
【0017】
【化5】
【0018】(式中、pは1もしくは2である)を包含
する。一般的に、前述の基のアルキルおよびアリール部
分は、1〜20の炭素原子(アルキル)および6〜20
の炭素原子(アリール)を含有する。これらは、ハロゲ
ン、ヒドロキシ、シアノ、カルボキシ、アルコキシ、ア
リールオキシ、アルコキシカルボニル、アリールオキシ
カルボニル、アミド(−NR2COR3)、カルバモイル
(−CONR2 3 )、アルキルスルフィニル、アルキ
ルスルホニル、ヒドロキシアルキルスルホニル、スルホ
ンアミド(−NR2 SO2 3 )、およびスルファモイ
ル(−SO2 NR2 3 )で置換することができる。
【0019】好ましいカップリング離脱基は、以下のも
の:
【0020】
【化6】
【0021】を包含する。本発明の範囲内のイエローカ
プラーの典型的態様を以下に表す:
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】
【化9】
【0025】
【化10】
【0026】
【化11】
【0027】
【化12】
【0028】既知の疎水性COG(米国特許第4,33
6,327号明細書に開示されるようなCOG)を含有
する二等量アダマントイルアセトアニリド−クラスイエ
ローカプラーは、カラー写真製品において実使用する場
合、良好なカップリング効率を示さない。開示される疎
水性COGを親水性COGに換えることにより、このク
ラスのカプラーのカップリング効率が著しく改良するこ
とが、予期せず見いだされた。同様に、多環式置換基を
有するその他のイエローカプラー(上記の)も予期しな
いカップリング効率の改善を示した。
【0029】好ましくは、本発明に従うカプラーは、ハ
ロゲン化銀乳剤中に組み込まれ、その乳剤を支持体上に
塗布して写真要素を形成する。あるいは、このカプラー
を、ハロゲン化銀乳剤に隣接する写真要素に組み込むこ
とができ、現像中に、酸化された発色現像主薬のような
現像生成物と組あわさって反応する。従って、本明細書
で使用する場合、「組合わさる」の語は、カプラーが、
ハロゲン化銀乳剤層中もしくはそれに隣接する位置に存
在し、処理中に、それが関連するハロゲン化銀現像生成
物と反応することを意味する。乳剤中に組み込むカプラ
ーの量は、一般的に、約5×10- 4 モル/m2 と5×
10- 3 モル/m2 との間である。
【0030】好ましい態様では、本発明のカプラーはバ
ラスト化される。バラスト基を使用する場合は、バラス
ト基は、例えば、米国特許第4,420,556号およ
び同4,923,789明細書に記載されるように本発
明のカプラーを非拡散性にするような分子サイズおよび
構造の基から成る。有効なバラスト基は、約8〜32の
炭素原子を有するアルキルおよびアリール基を包含す
る。
【0031】非バラスト型カプラーは、コダクローム型
処理で使用することができる。本発明の乳剤および要素
に使用する適切な材料の、以下の検討では、ResearchDi
sclosure 、1989年12月、308119項、(Ken
neth Mason Publication Ltd., Emsworth, Hampshire,
PO10 7DQ, England 発行)、を参照する(参照するこ
とにより、その開示を全て本明細書に組み込む)。この
刊行物を以後「Research Disclosure 」として特定す
る。
【0032】本発明の支持体は、写真要素の多くの周知
支持体のいずれでも良い。これらは、セルロースエステ
ル(例えば、三酢酸セルロースおよび二酢酸セルロー
ス)のようなポリマーフィルムおよび二価のアルコール
(ポリエチレンテレフタレートのような)を有する二塩
基性芳香族カルボン酸のポリエステル、紙、並びにポリ
マーコートペーパーを包含する。
【0033】本発明に従う写真要素は、Research Discl
osure 、XVII章およびそこに引用する文献に記載さ
れる選ばれた支持体上に塗布することができる。本発明
に従う写真要素の感光性層は、既知の感光性材料、例え
ばハロゲン化銀もしくはその他の感光性銀塩のいずれも
含有することができる。ハロゲン化銀は、感光性材料と
してが好ましい。ハロゲン化銀乳剤は、例えば、臭化
銀、塩化銀、沃化銀、塩臭化銀、塩沃化銀、臭沃化銀、
もしくはそれらの混合物を含むことができる。前記乳剤
は、100、111もしくは110結晶面によって仕切
られる粗い、中程度の、微細なハロゲン化銀粒子を包含
することができる。
【0034】本発明に従う写真要素に使用するハロゲン
化銀乳剤は、ネガ型およびポジ型のいずれにも成ること
ができる、適切な乳剤およびそれらの調製法は、Resear
ch Disclosure 、IおよびII章、並びにそこに引用す
る刊行物に記載される。平板状粒子ハロゲン化銀乳剤も
また有効である。一般的に、平板状粒子乳剤は、全粒子
投影面積の50%を超える部分が、厚さの数学的平方に
よって割る直径値が、25より大きく成るように選ばれ
た粒子直径および厚さ(直径、厚さは共にμである)を
有する平板状粒子ハロゲン化銀結晶から成る。平板状粒
子乳剤の例は、米国特許第4,439,520号明細書
に記載される。本発明に従う要素の前記乳剤層およびそ
の他の層の適切なベヒクルは、Research Disclosure 、
IX章およびそこに引用される刊行物中に記載される。
【0035】上記感光性材料は、放射線の特定の波長領
域、例えば、可視スペクトルの赤、青、もしくは緑部
分、またはその他の波長領域、例えば、紫外、赤外、X
線等に感光性を有することができる。ハロゲン化銀の増
感は、金化合物、イリジウム化合物、もしくはその他の
VIII族金属のような化学増感剤、またはシアン色
素、メロシアニン色素、もしくはその他の既知分光増感
剤のような分光増感剤で達成することができる。典型的
な増感剤は、Research Disclosure 、IV章およびそこ
に引用される刊行物に記載される。
【0036】本発明に従う多色写真要素は、一般的に、
少なくとも一つのシアン色素生成カプラーと組合わさっ
た少なくとも一つの赤感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで
成るシアン色素画像形成ユニット、少なくとも一つのマ
ゼンタ色素生成カプラーと組合わさった少なくとも一つ
の緑感性ハロゲン化銀乳剤層を含んで成るマゼンタ色素
画像形成ユニットおよび少なくとも一つのイエロー色素
生成カプラーと組合わさった少なくとも一つの青感性ハ
ロゲン化銀乳剤層から成る。カラー写真要素およびカラ
ー生成カプラーは、当該技術分野では周知である。本発
明に従う写真要素は、Research Disclosure 、VII
章、D、E、FおよびG節並びにそこに引用する刊行物
に記載されるカプラーを含むことができる。Research D
isclosure、VII章、C節およびそこに引用する刊行
物に記載されるようにこれらのカプラーーを前記要素お
よび乳剤層に組み込むことができる。
【0037】本発明に従う写真要素、もしくはそれらの
個々の層は、また多くのその他の周知の添加物および層
のいずれも含むことができる。これらは、例えば、蛍光
増白剤(Research Disclosure 、V章参照)、カブリ防
止剤および画像安定剤(Research Disclosure 、VI章
参照)、粒子間吸収剤のフィルター層のような光吸収物
質、および光散乱物質(Research Disclosure 、VII
I章参照)、ゼラチン硬化剤(Research Disclosure 、
X章参照)、酸化された現像液スキャベンジャー、コー
ティング助剤および種々の界面活性剤、上塗り層、中間
層、障壁層およびハレーション防止層(Research Discl
osure 、VII章、K節参照)、帯電防止剤(Research
Disclosure 、XIII章参照)、可塑剤および潤滑剤
(Research Disclosure 、XII章参照)、マット剤
(Research Disclosure 、XVI章参照)、汚染防止剤
および画像色素安定剤(Research Disclosure 、VII
章IおよびJ節参照)、現像抑制剤放出カプラーおよび
漂白促進剤放出カプラー(Research Disclosure 、VI
I章F節参照)、現像改質剤(Research Disclosure、
XXI章参照)、並びに当該技術分野において既知の添
加剤および層を包含する。
【0038】本発明に従う写真要素を化学線、典型的に
スペクトルの可視領域、に対して露光し、Research Dis
closure 、XVIII章に記載する潜像を生成し、その
後処理して、Research Disclosure 、XIX章に記載す
る可視色素画像を形成することができる。処理は既知の
写真処理のいずれでも可能であるが、pH9〜14で実
施し、過酸化水素、ヒドロキシルアミン、過硼酸塩、過
酸化アルキル、過酸化アリールのような求核剤、もしく
はそのような求核剤を放出する化合物を包含するのが好
ましい。
【0039】ネガ型画像は、前述の求核剤の一以上を使
用する発色現像液によって現像することができる。ポジ
型画像は、非発色現像液で最初現像し、その後その要素
を均一にカブラせ、前述の求核剤の一以上を使用する処
理によって現像することができる。前記材料が、カラー
生成カプラー化合物を含まない場合は、現像液中にカプ
ラーを組み込むことにより、色素画像を生成することが
できる。
【0040】現像後、漂白、定着、もしくは漂白−定着
をして、銀およびハロゲン化銀を除去し、水洗および乾
燥する通常の工程が続く。漂白および定着は、この目的
に使用する既知の物質のいずれでも実施できる。漂白浴
は、一般的に、水溶性塩のような酸化剤および鉄(II
I)の錯体(例えば、フェロシアン化カリウム、塩化第
二鉄、エチレンジアミン四酢酸第二鉄のアンモニウム塩
およびカリウム塩)、水溶性二クロム酸塩(例えば、カ
リウム、ナトリウム、およびリチウム二クロム酸塩)、
等の水溶液から成る。定着浴は、一般的に、銀イオンと
溶解性塩を形成する、例えば、チオ硫酸ナトリウム、チ
オ硫酸アンモニウム、チオシアン酸カリウム、チオシア
ン酸ナトリウム、チオ尿素等の化合物の水溶液から成
る。
【0041】
【実施例】本発明を次ぎの例によりさらに詳しく説明す
るが、それによって限定はされない。合成例1: カプラーY−3の製造 このカプラーを次ぎの反応図式に従って合成する:
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】トルエン(100ml)中のエチル 3−
(1−アダマンチル)−3−オキソプロピオネート
(A)(10.0g、0.04モル)およびn−ドデシ
ル 4−クロロ−3−アミノベンゾエート(B)(1
3.6g、0.04モル)の溶液を、加熱し、3時間還
流した。50〜60mlトルエンを留去した後、ヘプタ
ン100mlを熱い混合物に加えた。室温まで冷却し
て、白色の固形物が晶出した。その固形物を集め、乾燥
して四等量カプラー(C)(17.4g、収率80
%)、m.p.96〜97℃を得た。
【0045】室温で、攪拌されているジクロロメタン
(50ml)中のカプラー(C)(13.6g、0.0
2モル)に、ゆっくりと塩化スルフリル(3.5g、
0.026モル)を加えた。1.5時間攪拌した後、減
圧化で溶剤を除去し、透明な無色のオイルを得た。TL
C(酢酸ヘプタン−エチル、2:1)は、たった一つの
生成物斑点を示した。このように、得られた塩素化生成
物(D)を、さらに精製することなく次ぎの反応段階で
使用した。
【0046】次ぎに、DMF(250ml)中の塩素化
生成物(D)(8.1g、0.014モル)の懸濁物
に、スルホニルビスフェノール(E)(20g、0.1
2モル)およびトリエチルアミン(12.1g、0.1
2モル)の溶液を加えた。その混合物を室温で一晩攪拌
し、その後、酢酸エチル(300ml)および炭酸カリ
ウム(15g)を溶解した水(500ml)の攪拌混合
物に注いだ。30分間攪拌後、酢酸エチル層を水層から
分離し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥した。酢酸エチ
ル溶剤を減圧下で留去して、その体積を約1/3にし
た。その後ヘプタンを、それがちょうど濁るまで加え
た。その混合物を加熱し、濾過し、室温で生成物が晶出
した。白色の固形分を熱め、乾燥してカプラーY−3
(F)(8.0g、収率72%)、m.p.123〜1
24℃を得た。
【0047】Y−3において説明した手順によりイエロ
ーカプラーY−1およびY−2を製造することができ
る。次ぎのカプラーC−1、C−2およびC−3を比較
のために使用した。
【0048】
【化15】
【0049】
【化16】
【0050】写真要素の製造 カプラー分散物を次ぎのように調製した。各組成物の量
を、表Iに表す。最初の容器に、カプラー、安定剤
(2,2’−メチレンビス−(3−t−ブチル−5−メ
チルフェノール)モノアセテート)、カプラー溶剤(ジ
ブチルフタレート)、および酢酸エチルを混ぜ、温めて
溶解した。次ぎの容器に、ゼラチン、アルカノールXC
(商標)(DuPont Co.製)および水を混ぜ、
約40℃まで温めた。二つの混合物を一緒に攪拌して、
ゴーリンコロイドミルを3回通した。酢酸エチルを蒸発
させて除去し、ミル後に水を加えて元の量に戻した。
【0051】
【表1】
【0052】次ぎの各層をレジンコート紙支持体上に塗
布して、写真要素を調製した: DOC ゼラチン(1.40g/m2 ) ビス(ビニルスルホニルメチル)エーテル(0.14g /m2 上塗層 ゼラチン(1.33g/m2 ) 2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6 −ビス−(1,1−ジメチルプロピル)フェノール(0 .73g/m2 ) Tinuvin326(商標)(Ciba−Geigy ) (0.13g/m2 乳剤層 ゼラチン(1.61g/m2 ) 表IIからのカプラー分散物(7.0×10- 4 モルカ プラー/m2 青増感したAgCl乳剤(0.24gAg/m2 下塗層 ゼラチン(3.23g/m2 フィルムベース レジンコート紙支持体 写真要素の露光および処理 前記写真要素を緑光に対して段階露光し、35℃で次ぎ
のように処理した: 現像 45秒 漂白−定着 45秒 水洗(流水) 1分30秒 現像液および漂白−定着液は次ぎの組成であった:
【0053】
【表2】
【0054】写真試験 処理してイエロー色素を生成した。次ぎの写真特性を測
定した:Dmax(青光に対する最大濃度);Dmin
(青光に対する最小濃度);コントラスト(濃度が1.
0の点よりそれぞれlogEが0.3少ないおよび0.
3多いところの濃度対log露光量(D対logE)曲
線上の二点を結ぶ直線の傾き)。それぞれの例のこれら
の値を表IIに表す。
【0055】
【表3】
【0056】上記のように製造し、処理した追加の塗膜
を、疑似昼光50kルクスで2週間および4週間照射し
た。青濃度をチェックし、1.0の初期濃度から求める
30%濃度損失(T30)の時間(週)を計算した。こ
れらのデータを表IIIに示す。
【0057】
【表4】
【0058】表IIおよび表IIIから明かなように、
本発明によるイエローカプラーは、カップリング効率
(Dmaxおよびコントラストに示されるように)改善
したばかりでなく、予期せずに優れた画像色素安定性お
よびプリントアウトも改善した。前述の詳細な説明おび
具体的な例(本発明の好ましい態様を説明するが)を、
図によって説明するが、これに限定されないことは理解
される。本発明の範囲内の多くの変更および改造を、本
発明の精神から離れることなく行うことができ、本発明
は、それ等全てを包含する。
【0059】
【発明の効果】本発明のカプラー、要素および処理は、
本発明のカプラーの使用を通して改良されたカップリン
グ効率、画像色素安定性およびプリントアウト特性を示
す写真カプラー、要素、および処理を提供する。追加の態様0 が、アダマンチル基である請求項記載の写真要素。
【0060】R0 が、ビシクロ[2,2,1]ヘプチル
基である請求項記載の写真要素。R0 が、ビシクロ
[2,2,2]オクチル基である請求項記載の写真要
素。R1 が、
【0061】
【化17】
【0062】(式中、pは1もしくは2である)より選
ばれる基である請求項記載の写真要素。前記イエロー色
素生成カプラーが、バラスト基から成る請求項記載の写
真要素。前記カップリング離脱基が、以下の群:
【0063】
【化18】
【0064】より選ばれる請求項記載の写真要素。前記
イエロー色素生成カプラーが、以下の群:
【0065】
【化19】
【0066】
【化20】
【0067】
【化21】
【0068】
【化22】
【0069】
【化23】
【0070】および
【0071】
【化24】
【0072】より選ばれる請求項記載の写真要素。支持
体および現像可能ハロゲン化銀粒子の像様分布を含むハ
ロゲン化銀乳剤から成る写真要素中の画像の現像方法で
あって、前記要素を請求項記載のイエロー色素生成カプ
ラーの存在下で、ハロゲン化銀発色現像主薬で現像する
工程から成る現像方法。
【0073】請求項記載のイエロー色素生成カプラーを
含む感光性ハロゲン化銀乳剤。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スタンレイ ダブリュ.コーワン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14612, ロチェスター,シーファーラー レーン 77

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体並びに(a)アシル基がカルボニ
    ル成分に結合する多環炭素中心を含むアシルアセトアニ
    リド、そして(b)アシルアセトアニリドのカップリン
    グ位置のアリールオキシカップリング離脱基であって、
    イオン性基もしくは可溶性基である少なくとも一つの置
    換基を有する前記カップリング離脱基から成るイエロー
    色素生成カプラーと組合わさるハロゲン化銀乳剤層、か
    ら成る写真要素。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の写真要素であって、イ
    エロー色素生成カプラーが式、 【化1】 (式中、R0 が、 【化2】 を表し、 R1 がイオン性もしくは可溶性基を表し、 Vが、1〜3の整数であり、 Xが、フェニルもしくはナフチル環系を完成するために
    必要な原子を表し、 Yが、水素、ハロゲン、CN、CF3 、C(O)
    n 2 、CR2 3 C(O)n 2 、CR2 3 CON
    2 3 、COO(CH2 CH2 −O)p 2、CON
    2 3 、CONR2 (CH2 CH2 −O)p 3 、N
    2 、NR2 S(O)n 3 、NR2 S(O)n NR2
    3 、NR2 COR3 、NR2 COCH(R2 )(OR
    3 )、NR2 CONR2 3 、OR2 、O(CH2 q
    2 、O(CH2 CH2 −O)p 2 、O(CH2 CH
    2 O)p COOR2 、O(CH2CH2 O)p CONR
    2 3 、S(O)n 2 、S(O)n NR2 3 、もし
    くはS(O)n NR2 (CH2 CH2 −O)p 3 を表
    し、 R2 、R3 が、独立して水素または非置換もしくは置換
    されたアルキル、アリールもしくはヘテロサイクリル、
    または結合する窒素もしくは酸素原子と一緒に完成する
    複素環を表し、 nが、1もしくは2であり、 p、qが、それぞれ1〜3の整数であり、そしてrが、
    1〜4の整数である)により表される写真要素。
  3. 【請求項3】 (a)アシル基がカルボニル成分に結合
    する多環炭素中心を含むアシルアセトアニリド、そして
    (b)アシルアセトアニリドのカップリング位置のアリ
    ールオキシカップリング離脱基であって、イオン性基も
    しくは可溶性基である少なくとも一つの置換基を有する
    前記カップリング離脱基、から成るイエロー色素生成カ
    プラー。
JP30430993A 1992-12-04 1993-12-03 イオン性および/もしくは可溶性アリールオキシカップリング離脱基を有するイエローカプラーから成る写真要素 Pending JPH06208208A (ja)

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