JPH06207619A - 焼結含油軸受 - Google Patents

焼結含油軸受

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JPH06207619A
JPH06207619A JP1952193A JP1952193A JPH06207619A JP H06207619 A JPH06207619 A JP H06207619A JP 1952193 A JP1952193 A JP 1952193A JP 1952193 A JP1952193 A JP 1952193A JP H06207619 A JPH06207619 A JP H06207619A
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Japan
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impregnated bearing
sintered oil
bearing
housing
peripheral surface
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JP1952193A
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Toru Nakanishi
徹 中西
Hisaya Nakagawa
久弥 中川
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸受ハウジングを使用しなくても潤滑油の流出
がないようにしてハウジングを不要にし、ハウジングの
寸法精度の影響を受けることなく高精度の焼結含油軸受
を得ることができ、かつ、ハウジング自体のコストおよ
び軸受の圧入コストを削減して大幅なコスト低減を図る
ことが可能な焼結含油軸受を得る。 【構成】回転軸26を回転自在に支持するとともに押さ
え部材16で保持してなる焼結含油軸受22。焼結含油
軸受22は、外周面32のポーラスが面積比で5%以下
であり、軸方向端面を押さえ部材16で保持した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばモータ等に適用
することができる焼結含油軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】各種モータ、例えばフロッピーディスク
ドライブ用スピンドルモータなどにおいて、スピンドル
その他の軸を回転自在に支持する軸受として焼結含油軸
受を用いる場合、焼結含油軸受は軸受ハウジングに圧入
している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】焼結含油軸受をハウジ
ングに圧入してなる従来の軸受構造によれば、ハウジン
グの寸法は必ずしも精度がよくないことから、圧入され
た焼結含油軸受の内径寸法もハウジングの寸法精度に左
右され、精度が悪くなるという難点があり、ハウジング
を高精度に加工しようとするとコスト高になるし、ハウ
ジング自体もダイキャストや真鍮でできていて高価であ
り、ハウジングに焼結含油軸受を圧入する作業を必要と
するため組立コストも高くなるという難点がある。そこ
で、ハウジングを使用することなく、例えばモータの場
合はステータコアの内周に直接焼結含油軸受を圧入する
というようなことも考えられるが、そうすると焼結含油
軸受の外周面から潤滑油が流出し、潤滑油が不足して焼
き付きを生じたり、ステータコアなどの他の部品に潤滑
油が付着して汚れるというような問題を生じる。
【0004】本発明はこのような従来技術の問題点に鑑
みてなされたもので、軸受ハウジングを使用しなくても
潤滑油の流出がないようにしてハウジングを不要にし、
もって、ハウジングの寸法精度の影響を受けることなく
高精度の焼結含油軸受を得ることができるとともに、ハ
ウジング自体のコストおよび軸受の圧入コストを削減し
て大幅なコスト低減を図ることが可能な焼結含油軸受を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、回転軸を回転自在に支持するとともに押さ
え部材で保持してなる焼結含油軸受において、焼結含油
軸受の外周面のポーラスを面積比で5%以下とし、焼結
含油軸受の軸方向端面を押さえ部材で保持したことを特
徴とする。
【0006】
【作用】焼結含油軸受の外周面のポーラスを面積比で5
%以下とすることにより、焼結含油軸受を軸受ハウジン
グに圧入しなくても外周面からの潤滑油の流出がほとん
どなくなる。焼結含油軸受はその軸方向端面を押さえ部
材で保持することによって固定され、焼結含油軸受でス
ピンドルや軸などを回転自在に支持することができる。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明にかかる焼
結含油軸受の実施例について説明する。本発明にかかる
焼結含油軸受は、各種モータ、ロータリーエンコーダな
ど、スピンドルや軸などを回転自在に支持するものに適
用することができるが、図1に示す例はフロッピーディ
スクドライブ用モータの例である。図1において、基板
10の上にはリング状のスペーサ12の介在のもとにス
テータコア14が取付けねじ18によって固定されてい
る。スペーサ12とステータコア14の内周側には焼結
含油軸受22がその中心軸線を基板に直交する方向に向
けて配置され、ステータコア14の上に配置されかつ止
めねじ18で固定されたリング状の押さえ部材16の内
周縁部によって焼結含油軸受22の軸方向上端面34が
押さえられている。このようにして、焼結含油軸受22
はその軸方向両端面が基板10と押さえ部材16とで挾
み込まれて固定されている。焼結含油軸受22の外周面
32とステータコア14の内周面との間には間隙25が
設けられている。
【0008】ステータコア14は適宜数の突極を有し、
各突極には駆動コイル20が巻回されている。焼結含油
軸受22の内周側には回転軸であるスピンドル26が回
転自在に嵌められている。スピンドル26の下端は、焼
結含油軸受22の内周側において基板10に取り付けら
れたスラスト受け24に当接している。焼結含油軸受2
2の上端から突出したスピンドル26の上端部にはカッ
プ状ロータケース28の中心のボス部が圧入等によって
固着されている。ロータケース28の周壁内周面には周
方向に交互に異極着磁されたリング状のロータマグネッ
ト30が固着されている。マグネット30の内周面はス
テータコア14の各突極の端面と適宜の間隙をおいて対
向している。周知のとおり、各駆動コイル20への通電
制御によりロータが回転駆動される。
【0009】焼結含油軸受22は無数のポーラスを有し
ていて、図2に示す内周面31にも外周面32にもポー
ラスが現われている。従来一般の焼結含油軸受の内周面
および外周面に現われるポーラスの面積比はまちまちで
あるが、通常は10%以上である。これに対して上記本
発明の実施例における焼結含油軸受22では、外周面3
2のポーラスの面積比は5%以下とし、内周面31のポ
ーラスの面積比は通常の面積比としてある。
【0010】上記のように、焼結含油軸受22の外周面
32のポーラスの面積比を5%以下としたことにより、
焼結含油軸受22の外周面32からの潤滑油の流出がほ
とんどなくなる。そのため、図1に示す実施例のように
軸受ハウジングを使用する必要がなくなり、もって、ハ
ウジングの寸法精度の影響を受けることなく高精度の焼
結含油軸受を得ることができるとともに、ハウジング自
体のコストおよび軸受の圧入コストを削減して大幅なコ
スト低減を図ることが可能になった。また、軸受ハウジ
ングを用いなくても焼結含油軸受22の外周面32から
潤滑油が流出することもないため、周辺が潤滑油で汚れ
ることもない。焼結含油軸受22の内周面31のポーラ
スは通常の面積比になっているため、上記内周面31と
スピンドル26との間は普通通り潤滑される。
【0011】焼結含油軸受22の外周面32のポーラス
の面積比を5%以下にする方法として次の方法がある。
焼結含油軸受は粉末状の原料を所定の形状に焼結成形し
たあと寸法精度を出すためにサイジング工程があるが、
このサイジング工程において、外径側のサイジング代を
例えば20μm以上というように通常よりも多く取るの
が一つの方法である。サイジング工程は金型を用いて圧
縮するもので、一種の塑性加工であるが、外径側のサイ
ジング代を多く取ることによって焼結含油軸受22の外
周面32に現われるポーラスがつぶれて少なくなり、上
記のように焼結含油軸受22の外周面32のポーラスの
面積比を5%以下にすることができる。また、焼結含油
軸受の成形工程およびサイジング工程に使う金型(ダ
イ)の面粗度を例えば1S以下というように滑らかにす
るのも一つの方法である。この場合も焼結含油軸受22
の外周面32に現われるポーラスがつぶれて少なくな
り、焼結含油軸受22の外周面32のポーラスの面積比
を5%以下にすることができる。
【0012】なお、図1に示す実施例において、焼結含
油軸受22の外周面32とステータコア14の内周面と
の間の間隙25にスペーサを介在させても差し支えな
い。このスペーサは焼結含油軸受22を保持するもので
はないから、軸受ホルダとは異なる。
【0013】次に、図3、図4に示す焼結含油軸受の保
持構造の各種変形例について説明する。図3の例は、基
板10の上に軸方向の一端を載せて位置決めした焼結含
油軸受22の軸方向の他端34を、基板10のねじ孔に
捩じ込んだ適宜数のねじ36の頭部38と本体の境の顎
部で押さえて焼結含油軸受22を固定したものである。
図4の例は、皿状の頭部42を有する適宜数のねじ40
を基板10に捩じ込み、基板10の上に軸方向の一端を
載せて位置決めした焼結含油軸受22の軸方向の他端3
4の外周縁部をねじ40の頭部42の円錐面で押さえて
焼結含油軸受22を固定したものである。上記ねじ3
6,40は焼結含油軸受の押さえ部材をなす。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、焼結含油軸受の外周面
のポーラスの面積比を5%以下としたため、焼結含油軸
受の外周面からの潤滑油の流出がほとんどなくなり、軸
受ハウジングを使用する必要がなくなった。これによ
り、軸受ハウジングの寸法精度の影響を受けることなく
高精度の焼結含油軸受を得ることができるとともに、軸
受ハウジング自体のコストおよび軸受の圧入コストを削
減して大幅なコスト低減を図ることが可能になった。ま
た、焼結含油軸受の外周面から潤滑油が流出することも
ないため、周辺が潤滑油で汚れることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる焼結含油軸受を有するモータの
例を示す断面図。
【図2】本発明にかかる焼結含油軸受の実施例を示す断
面図。
【図3】本発明にかかる焼結含油軸受の取付け構造の変
形例を示す断面図。
【図4】本発明にかかる焼結含油軸受の取付け構造の別
の変形例を示す断面図。
【符号の説明】
16 押さえ部材 22 焼結含油軸受 26 回転軸 32 焼結含油軸受の外周面

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸を回転自在に支持するとともに押
    さえ部材で保持されてなる焼結含油軸受であって、上記
    焼結含油軸受は、外周面のポーラスが面積比で5%以下
    であり、軸方向端面が押さえ部材で保持されてなる焼結
    含油軸受。
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