JPH0620683U - アーケード等における排水装置 - Google Patents
アーケード等における排水装置Info
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- JPH0620683U JPH0620683U JP6549392U JP6549392U JPH0620683U JP H0620683 U JPH0620683 U JP H0620683U JP 6549392 U JP6549392 U JP 6549392U JP 6549392 U JP6549392 U JP 6549392U JP H0620683 U JPH0620683 U JP H0620683U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 傾斜区間の横樋に沿って流れ落ちる雨水を、
傾斜区間で排水し得るようにしたアーケード等における
排水装置を提供することにある。 【構成】 アーケード等の屋根Aを構成する左右の桁材
1,1' に横樋2,2'を夫々設け、該横樋に縦樋6を
適宜間隔で接続し、傾斜区間に設ける傾斜横樋2Bの縦樋
接続部より下流に、雨水の流下を遮断する堰板4を取付
けると共に、堰板より縦樋接続部の上方に横樋の開放口
12を塞ぐカバー5を取付け、傾斜区間の排水を容易にし
たものである。
傾斜区間で排水し得るようにしたアーケード等における
排水装置を提供することにある。 【構成】 アーケード等の屋根Aを構成する左右の桁材
1,1' に横樋2,2'を夫々設け、該横樋に縦樋6を
適宜間隔で接続し、傾斜区間に設ける傾斜横樋2Bの縦樋
接続部より下流に、雨水の流下を遮断する堰板4を取付
けると共に、堰板より縦樋接続部の上方に横樋の開放口
12を塞ぐカバー5を取付け、傾斜区間の排水を容易にし
たものである。
Description
【0001】
この考案は、主として歩道に設けるアーケード等の排水装置に関する。
【0002】
歩道に設けるアーケードは、歩道の両側に適宜間隔で支柱を直立し、支柱間の 上部に屋根を取付けるもので、平坦な歩道は勿論、緩やかに傾斜している歩道や 坂道にも連続して設けられている。 又広幅道路や交通量の多い道路の所々に架設する横断歩道橋においても、高架 橋から登り降りする階段までアーケード(屋根とも称する)で覆う場合がある。
【0003】 アーケードの排水装置には、一般家屋における屋根の排水装置がそのまま用い られている。例えば横樋を軒先に固定する支持具にて雨水の排水方向に少し傾斜 保持するか、横樋の室内側に固定片を一体に設け、該固定片を軒先に取付けてい た。(例えば実開昭54-116827 号公報、実開昭52-50225号公報) 又横樋に接続する縦樋の多くは、横樋の端部に樋漏斗を介して接続されていた 。(例えば実開昭53-121521 号公報)
【0004】
傾斜区間から水平区間まで連続して排水装置を取付けた場合、傾斜区間に沿っ て流れ落ちる雨水に勢いが付くため、傾斜区間から水平区間に導くと、水平区間 に流入した所で、雨水の一部が排水装置から外に溢れ出る問題点があった。 本考案は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、 その目的とするところは、傾斜区間の横樋に沿って流れ落ちる雨水を、水平区間 に流入する手前で排水し得るようにしたアーケード等における排水装置を提供す ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案のアーケード等における排水装置は、アー ケード等の屋根を構成する左右の桁材に横樋を夫々設け、該横樋に縦樋を適宜間 隔で接続し、傾斜区間に設ける傾斜横樋の縦樋接続部より下流に、雨水の流下を 遮断する堰板を取付けると共に、堰板より縦樋接続部の上方に横樋の開放口を塞 ぐカバーを取付け、傾斜区間の排水を容易にしたものである。
【0006】
先ず歩道に設けるアーケードの構造を図4乃至図7に基ずき説明すれば、アー ケードは歩道の両側に適宜間隔で直立する支柱P1,P2 と、支柱P1,P2 の上に 架設する屋根Aから構成され、屋根Aは更に骨組みBの上に屋根板Eを載置し、 その屋根板Eを板押さえFにて固定するものである。屋根Aの骨組みBは左右の 桁材1,1' と、桁材1,1' の間に取付ける垂木C、桁材1,1' と平行に取 付ける棟材D等から構成される。
【0007】 次に本案のアーケード等における排水装置の構造を図1と図2に基づき説明す れば、排水装置は屋根Aの桁材1,1' に設ける横樋2,2' と、横樋2,2' の適宜位置に接続する縦樋6、縦樋6の接続部より下流に取付ける堰板4、及び 堰板4より縦樋6の接続部上方に取付けるカバー5より構成するもので、説明の 便宜上、桁材1,1' とその横樋2,2' を、平地区間に配置する水平桁材1Aと 水平横樋2A、傾斜区間に配置する傾斜桁材1Bと傾斜横樋2Bに区分する。
【0008】 桁材1は基部10の外側に上向きに開口した横樋2を一体形成すると共に、該横 樋2の下に中空部11を一体形成し、その中空部11の下に袋溝22を設け、基部10の 上片1aを横樋2の開放口12まで延長し、基部10に屋根板Eと垂木Cを取付けるも のである。 堰板4は横樋2の横断面より僅かに大きく、弾力性を有する適宜厚さのゴムや 合成樹脂にて形成され、傾斜横樋2Bの縦樋接続部より下流に嵌合係止するか、嵌 着するものである。
【0009】 カバー5は一側片5aを桁材基部10の上片1aに、他側片5bを傾斜横樋2Bの外側片 2bにビス止めし、堰板4の取付け位置より少なくとも縦樋接続部の上まで跨がっ て取付け、堰板4より手前の傾斜横樋2Bの開放口12を塞ぐもので、堰板4で止め られた雨水の溢れ出しを防ぐものである。このカバー5は傾斜角θの少ない横樋 2Bにあっては、取付けを省略することも可能である。
【0010】 水平桁材1Aと傾斜桁材1Bは樋継手3により連続され、樋継手3は桁材1A,1Bに 嵌挿する連結子3A,3Bと、肉厚が傾斜角2°程度で楔状を成す数枚の先細中間子 31、及び下細中間子32、更にこれらを一体に固定する止具33から構成され、連結 子3A,3Bに少なくとも桁材中空部11に嵌挿する突出部3a,3bを夫々設け、先細中 間子31は上部に向けて薄肉となり、下細中間子32は反対に下部に向けて薄肉とな るように形成され、中間子31,32の積層枚数により傾斜角10〜40°までの樋継手 3を任意に構成するものである。
【0011】 縦樋6は樋漏斗8を介して横樋2に連続するもので、横樋2より中空部11に貫 通穴7を連通し、該貫通穴7に樋漏斗8を取付け、樋漏斗8の下に連続するもの である。 桁材1,1' は軸受具9を介して支柱P1,P2 に取付けられ、軸受具9は支柱 P1,P2 の頭部に固定する基体19に、桁材1,1' の袋溝22に沿って嵌挿し適宜 位置で固定する受体29を揺動可能に軸支するものである。
【0012】 本考案のアーケード等における排水装置は上記構造であるから、屋根Aを構成 する左右桁材1,1' の横樋2,2' に貫通穴7を適宜間隔で穿設し、傾斜桁材 1Bの横樋2Bにあっては、先ず貫通穴7の穿設位置より下流に堰板4を取付け、次 にカバー5を取付けるものである。 貫通穴7に対する縦樋6の取付けは、従来通り樋漏斗8を介して取付けるもの である。
【0013】 実験例 1 長さ5mの桁材1に一体成形した横樋2の一端部に貫通穴7を穿設し、その貫 通穴7の穿設側を下にして傾斜角25°に保持し、桁材1と一体の横樋2を傾斜角 25°にした後、傾斜横樋2Bの下方と貫通穴7の下に計量タンクT1,T2 を夫々配 置し、傾斜横樋2Bの上部より1分間に13.2リットルの水量を流し、傾斜横樋2Bの 下方より計量タンクT1 に流れた水量と、貫通穴7より下の計量タンクT2 に流 れた水量を測定した所、傾斜横樋2Bより下方の計量タンクT1 に殆ど流れ落ち、 貫通穴7の下の計量タンクT2 に殆ど流れ落ちなかった。
【0014】 実験例 2 実験例1と同じ傾斜桁材1Bに本案排水装置を取付け、即ち貫通穴7の穿設位置 より下流の傾斜横樋2Bに堰板4を取付け、該堰板4より貫通穴7の穿設位置まで カバー5を取付け、傾斜横樋2Bの上部より同量の水を流し、傾斜横樋2Bの下方よ り計量タンクT1 に流れた水量と、貫通穴7より下の計量タンクT2 に流れた水 量を測定した所、貫通穴7の下の計量タンクT2 に殆ど流れ落ち、堰板4より下 方の計量タンクT1 には殆ど流れなかった。
【0015】
本考案の排水装置は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果を 奏する。 傾斜横樋に沿って流れ落ちる雨水が、傾斜横樋の下部に設けた堰板によって塞 ぎ止められるので、堰板より手前の貫通穴から縦樋に排水される。堰板によって 塞ぎ止められる雨水量が多くなっても、堰板から縦樋接続部までの横樋開放口が カバーで塞がれているので、傾斜横樋から雨水が溢れ出ることがない。
【0016】 傾斜横樋に沿って流れ落ちる雨水は、傾斜横樋に接続する縦樋から排水される ので、傾斜横樋に連続する水平横樋まで雨水が流れ込み、水平横樋から溢れ出る ことがない。しかも傾斜横樋に対する堰板とカバーの取付けも至って容易である し、傾斜区間の長い横樋にあっては、傾斜横樋の数箇所に縦樋を接続し、各縦樋 接続部の下流に本案排水装置を取付けることも可能である。
【図1】本案排水装置の取付け例を示す要部斜視図であ
る。
る。
【図2】本案排水装置の堰板取付け例を示す要部斜視図
である。
である。
【図3】の(A)(B)実験例を示す断面図である。
【図4】本案排水装置を備えたアーケードの側面図であ
る。
る。
【図5】屋根の構造を示す分解斜視図である。
【図6】屋根の要部横断面図である。
【図7】の(A)(B)アーケードの正面図と桁材の端
面図である。
面図である。
【図8】傾斜桁材の支持例を示す要部側面図である。
【図9】の(A)(B)樋継手の斜視図である。
【図10】の(A)(B)樋継手の構造を示す分解斜視
図である。
図である。
1,1',1A,1B 桁材 2,2',2A,2B 横樋 3 樋継手 4 堰板 5 カバー 6 縦樋 7 貫通穴 8 樋漏斗 9 軸受具 10 基部、11 中空部、12 開放口 3A,3B 連結子、31,32 中間子 A 屋根、B 骨組み、C 垂木、D 棟材、E 屋根
板、F 板押さえ P1,P2 支柱、T1,T2 計量タンク θ 桁材の傾斜角
板、F 板押さえ P1,P2 支柱、T1,T2 計量タンク θ 桁材の傾斜角
Claims (1)
- 【請求項1】 歩道に設けるアーケードにおいて、アー
ケードの屋根(A)を構成する左右の桁材(1,1')に
横樋(2,2')を夫々一体に設け、該横樋に縦樋(6)
を適宜間隔で接続し、傾斜区間に設ける傾斜横樋(2B)の
縦樋接続部より下流に、雨水の流下を遮断する堰板
(4)を取付けると共に、堰板より縦樋接続部の上方に
横樋の開放口(12)を塞ぐカバー(5)を取付け、傾斜区
間の排水を容易にしたアーケード等における排水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6549392U JPH0620683U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | アーケード等における排水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6549392U JPH0620683U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | アーケード等における排水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620683U true JPH0620683U (ja) | 1994-03-18 |
Family
ID=13288676
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6549392U Pending JPH0620683U (ja) | 1992-08-25 | 1992-08-25 | アーケード等における排水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0620683U (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0547163B2 (ja) * | 1988-12-29 | 1993-07-16 | Nagano Prefecture |
-
1992
- 1992-08-25 JP JP6549392U patent/JPH0620683U/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0547163B2 (ja) * | 1988-12-29 | 1993-07-16 | Nagano Prefecture |
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