JPH06206584A - 自動二輪車用シートロック装置 - Google Patents
自動二輪車用シートロック装置Info
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- JPH06206584A JPH06206584A JP209093A JP209093A JPH06206584A JP H06206584 A JPH06206584 A JP H06206584A JP 209093 A JP209093 A JP 209093A JP 209093 A JP209093 A JP 209093A JP H06206584 A JPH06206584 A JP H06206584A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】盗難防止効果が高く、取り外し作業が煩雑にな
らずにコスト的にも有利な自動二輪車のシートロック機
構を提供すること。 【構成】本発明のシートロック機構は、メインシート
(3) とタンデムシート(4) とを備えた自動二輪車(1) に
おいて、メインシート(3) 及びタンデムシート(4) を各
々取り外し可能に構成し、メインシート(3) の後側下方
に車体フレーム(2) に取り付けられたロックピン(15b)
によってロックされるように構成されたロック装置(15)
を設け、かつ、メインシート(3) を前側を軸にして後
側から取り外しができるように構成するとともに、タン
デムシート(4) の前側下方に係止板を一体的に設けてメ
インシート(3) のロック装置(15)のロックピン(15b) を
開錠不能に係止させ、タンデムシート(4) を取り外さな
ければメインシート(3) のロック装置(15)を開錠できな
いように構成されている。
らずにコスト的にも有利な自動二輪車のシートロック機
構を提供すること。 【構成】本発明のシートロック機構は、メインシート
(3) とタンデムシート(4) とを備えた自動二輪車(1) に
おいて、メインシート(3) 及びタンデムシート(4) を各
々取り外し可能に構成し、メインシート(3) の後側下方
に車体フレーム(2) に取り付けられたロックピン(15b)
によってロックされるように構成されたロック装置(15)
を設け、かつ、メインシート(3) を前側を軸にして後
側から取り外しができるように構成するとともに、タン
デムシート(4) の前側下方に係止板を一体的に設けてメ
インシート(3) のロック装置(15)のロックピン(15b) を
開錠不能に係止させ、タンデムシート(4) を取り外さな
ければメインシート(3) のロック装置(15)を開錠できな
いように構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動二輪車のシートロ
ック機構、特にメインシートとタンデムシートとを備え
た自動二輪車のシートをロックするロック機構に関す
る。
ック機構、特にメインシートとタンデムシートとを備え
た自動二輪車のシートをロックするロック機構に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、タンデムシートを備えた自動
二輪車ではメインシート及びタンデムシートを取り外し
可能にし、これらのシートの下にバッテリー等の車載品
や小型の収納スペースを設けることが行われている。上
記したように、シートを取り外し可能にする場合には、
通常、シートの下に配設された車載品や、収納スペース
に収納された収納物等が盗まれないように、シートにロ
ック機構を設ける。このような、シートのロック機構と
しては、タンデムシートにロック装置を設けてタンデム
シートをロック装置で車体フレームに保持させるととも
に、メインシートをタンデムシートで車体フレームに保
持させるロック機構が挙げられる。
二輪車ではメインシート及びタンデムシートを取り外し
可能にし、これらのシートの下にバッテリー等の車載品
や小型の収納スペースを設けることが行われている。上
記したように、シートを取り外し可能にする場合には、
通常、シートの下に配設された車載品や、収納スペース
に収納された収納物等が盗まれないように、シートにロ
ック機構を設ける。このような、シートのロック機構と
しては、タンデムシートにロック装置を設けてタンデム
シートをロック装置で車体フレームに保持させるととも
に、メインシートをタンデムシートで車体フレームに保
持させるロック機構が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記したような、タン
デムシートでメインシートを保持する方法は、タンデム
シートを取り外さなければメインシートが取り外せず、
かつ、タンデムシートにはロック装置が設けてあるの
で、盗難防止効果は高いが、タンデムシートがなければ
メインシートが固定できないので、何等かの原因で、タ
ンデムシートを取り外したままにしなければならなくな
ると、メインシートが固定できないので走行ができない
という問題点がある。上記した問題点を解決する方法と
しては、メインシートとタンデムシートに各々ロック装
置を設け、各々のロック装置を鍵で施錠、開錠し得るよ
うに構成するロック機構が考えられるが、このロック機
構だと、第1にメインシートとタンデムシートを各々単
独で取り外すことができるので、前記したロック機構に
比べて盗難防止効果が低いという問題点があり、第2に
各々のロック装置を鍵で施錠、開錠するように構成する
のはコスト的にも不利であり、また、取り外し作業が煩
雑になるという問題点がある。そこで本発明は上記した
従来の問題点を解決し、盗難防止効果が高く、取り外し
作業が煩雑にならずに、コスト的にも有利なシートロッ
ク機構を提供することを目的としている。
デムシートでメインシートを保持する方法は、タンデム
シートを取り外さなければメインシートが取り外せず、
かつ、タンデムシートにはロック装置が設けてあるの
で、盗難防止効果は高いが、タンデムシートがなければ
メインシートが固定できないので、何等かの原因で、タ
ンデムシートを取り外したままにしなければならなくな
ると、メインシートが固定できないので走行ができない
という問題点がある。上記した問題点を解決する方法と
しては、メインシートとタンデムシートに各々ロック装
置を設け、各々のロック装置を鍵で施錠、開錠し得るよ
うに構成するロック機構が考えられるが、このロック機
構だと、第1にメインシートとタンデムシートを各々単
独で取り外すことができるので、前記したロック機構に
比べて盗難防止効果が低いという問題点があり、第2に
各々のロック装置を鍵で施錠、開錠するように構成する
のはコスト的にも不利であり、また、取り外し作業が煩
雑になるという問題点がある。そこで本発明は上記した
従来の問題点を解決し、盗難防止効果が高く、取り外し
作業が煩雑にならずに、コスト的にも有利なシートロッ
ク機構を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のシートロック機構は、メインシートと
タンデムシートとを備えた自動二輪車において、メイン
シート及びタンデムシートを各々取り外し可能に構成
し、メインシートの後側下方に車体フレームに取り付け
られたロックピンによってロックされるように構成され
たロック装置を設け、かつ、メインシートを前側を軸に
して後側から取り外しができるように構成するととも
に、タンデムシートの前側下方に係止板を一体的に設け
てメインシートのロック装置のロックピンを開錠不能に
係止させたことを特徴とする自動二輪車用シートロック
機構。
ために、本発明のシートロック機構は、メインシートと
タンデムシートとを備えた自動二輪車において、メイン
シート及びタンデムシートを各々取り外し可能に構成
し、メインシートの後側下方に車体フレームに取り付け
られたロックピンによってロックされるように構成され
たロック装置を設け、かつ、メインシートを前側を軸に
して後側から取り外しができるように構成するととも
に、タンデムシートの前側下方に係止板を一体的に設け
てメインシートのロック装置のロックピンを開錠不能に
係止させたことを特徴とする自動二輪車用シートロック
機構。
【0005】
【作用】上記したように構成された本発明のシートロッ
ク機構においては、メインシートとタンデムシートの後
側下方に各々車体フレームに保持されるロック装置を設
けて外部からロック装置が見えないようにするととも
に、タンデムシートの前側下方に係止板を一体的に設け
て、メインシートのロック装置のロックピンを開錠不能
に係止させているので、メインシートとタンデムシート
との安全を確保することができる。
ク機構においては、メインシートとタンデムシートの後
側下方に各々車体フレームに保持されるロック装置を設
けて外部からロック装置が見えないようにするととも
に、タンデムシートの前側下方に係止板を一体的に設け
て、メインシートのロック装置のロックピンを開錠不能
に係止させているので、メインシートとタンデムシート
との安全を確保することができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明のシートロック機構の一実施例
を図面を参照して説明する。図1は、本発明のシートロ
ック機構が採用された自動二輪車の概略側面図、図2は
図1に示した自動二輪車の概略平面図を各々示し、図中
1は自動二輪車本体を示している。図面に示すようにこ
の自動二輪車1は車体フレーム2によってメインシート
3とタンデムシート4とを保持している。車体フレーム
2は前端がヘッドパイプ5に固定された左右一対のメイ
ンフレーム2a,2a 、ダウンチューブ(図示せず)及びメ
イフレーム2a,2a の後側に固定されたリヤフレーム2bと
から成り、メインフレーム2aの上方に燃料タンク6を下
方にエンジン7を配設するとともに、リヤフレーム2bに
シート3,4を保持している。図中8a,8b は左右一対の
サイドカバーであり、これらサイドカバー8a,8b はシー
ト3,4の下方側面を覆い、メインシート3とタンデム
シート4との間の位置、及び、タンデムシート4の後側
で結合している(図2参照)。
を図面を参照して説明する。図1は、本発明のシートロ
ック機構が採用された自動二輪車の概略側面図、図2は
図1に示した自動二輪車の概略平面図を各々示し、図中
1は自動二輪車本体を示している。図面に示すようにこ
の自動二輪車1は車体フレーム2によってメインシート
3とタンデムシート4とを保持している。車体フレーム
2は前端がヘッドパイプ5に固定された左右一対のメイ
ンフレーム2a,2a 、ダウンチューブ(図示せず)及びメ
イフレーム2a,2a の後側に固定されたリヤフレーム2bと
から成り、メインフレーム2aの上方に燃料タンク6を下
方にエンジン7を配設するとともに、リヤフレーム2bに
シート3,4を保持している。図中8a,8b は左右一対の
サイドカバーであり、これらサイドカバー8a,8b はシー
ト3,4の下方側面を覆い、メインシート3とタンデム
シート4との間の位置、及び、タンデムシート4の後側
で結合している(図2参照)。
【0007】図3にシート取付部分の概略平面図を、図
4に図3におけるA−A断面図を各々示す。尚、図3に
おいて、メインシート3、タンデムシート4及び、サイ
ドカバー8a,8b の外形はそれぞれ仮想線で示してある。
左右一対のリヤフレーム2bは、一端がメインフレーム2a
に繋がるバックステー9a,9a と、該バックステー9a,9a
の後端からタンデムシート4に沿って後方斜上に延びる
後側シートレール9b,9b と、バックステー9a,9a と後側
シートレール9b,9b 間に掛け渡された補助ステー9c,9c
と、バックステー9a,9a からメインシート3に沿って前
側に伸びる前側シートレール9d,9d とから成り、この左
右のリヤフレーム2b,2b 間にはリアフェンダー11が設け
られている。リアフェンダー11は上面が、その中央に設
けられた仕切り壁11a によって、前後に2分割されてお
り、後側には断面凹状の収納スペース11b が形成されて
おり、前側部11c にはバッテリー12,冷却水ケース13及
びヒューズボックス(図示せず)等の車載品が登載され
ている。さらに、バックステー9a,9a 間には断面矩型の
クロスパイプ14が渡設されており、このクロスパイプ14
の略中央付近にメインシート用ロック装置15が設けられ
ている。メインシート3は底板3aの上にクッション材3b
を設け、このクッション材3bを表皮3cで覆った構成であ
り、その前端部に燃料タンク6の後端が入り込むように
構成されている。また、底板3aの前側には前方に突き出
る舌部3dが形成されており、この舌部3dを左右のメイン
フレーム2a,2a の後部に各々固着された左右一対のブラ
ケット2c,2c (図1参照)間に渡設されたクロスメンバ
ー(符号なし)のシート取付部(符号なし)に後側から
嵌め込むように構成されている。前記クロスメンバー上
に設けられたシート取付部は前記舌部3dを受けるための
受台(符号なし)と、舌部3dを押えるために後側が斜め
上方に延びる押え板(符号なし)とがゴム材(符号な
し)を介してねじで固定された構成であり、この受台と
押え板との間に舌部の先端が嵌め込めるように構成され
ている。
4に図3におけるA−A断面図を各々示す。尚、図3に
おいて、メインシート3、タンデムシート4及び、サイ
ドカバー8a,8b の外形はそれぞれ仮想線で示してある。
左右一対のリヤフレーム2bは、一端がメインフレーム2a
に繋がるバックステー9a,9a と、該バックステー9a,9a
の後端からタンデムシート4に沿って後方斜上に延びる
後側シートレール9b,9b と、バックステー9a,9a と後側
シートレール9b,9b 間に掛け渡された補助ステー9c,9c
と、バックステー9a,9a からメインシート3に沿って前
側に伸びる前側シートレール9d,9d とから成り、この左
右のリヤフレーム2b,2b 間にはリアフェンダー11が設け
られている。リアフェンダー11は上面が、その中央に設
けられた仕切り壁11a によって、前後に2分割されてお
り、後側には断面凹状の収納スペース11b が形成されて
おり、前側部11c にはバッテリー12,冷却水ケース13及
びヒューズボックス(図示せず)等の車載品が登載され
ている。さらに、バックステー9a,9a 間には断面矩型の
クロスパイプ14が渡設されており、このクロスパイプ14
の略中央付近にメインシート用ロック装置15が設けられ
ている。メインシート3は底板3aの上にクッション材3b
を設け、このクッション材3bを表皮3cで覆った構成であ
り、その前端部に燃料タンク6の後端が入り込むように
構成されている。また、底板3aの前側には前方に突き出
る舌部3dが形成されており、この舌部3dを左右のメイン
フレーム2a,2a の後部に各々固着された左右一対のブラ
ケット2c,2c (図1参照)間に渡設されたクロスメンバ
ー(符号なし)のシート取付部(符号なし)に後側から
嵌め込むように構成されている。前記クロスメンバー上
に設けられたシート取付部は前記舌部3dを受けるための
受台(符号なし)と、舌部3dを押えるために後側が斜め
上方に延びる押え板(符号なし)とがゴム材(符号な
し)を介してねじで固定された構成であり、この受台と
押え板との間に舌部の先端が嵌め込めるように構成され
ている。
【0008】また、メインシート3の底板3aの後側には
U字状の被ロック部材16がねじで固着されている。図5
(a)に図4におけるメインシート用ロック装置15周辺
の拡大図を、図6にメインシート用ロック装置の展開図
を各々示す。図面に示すようにメインシート用ロック装
置15は、その中央が、ロックピン15b を挟み込むように
立ち上がった板状部材で本体15a が構成されており、こ
の本体の左右の平坦な部分がねじでクロスパイプ14に固
定されている。前記中央の立ち上がった部分には、ロッ
クピン15b が前後に摺動自在に挿入されており、このロ
ックピン15b は、それ自体に設けられたばね15c によっ
て、常時は前側方向に付勢されている。また、本体15a
の前側には中央の立ち上がった部分に跨って被ロック部
材16が挿入し得る開口15d が穿設されており(図3参
照)、メインシート3を取り付けたときに丁度それに設
けられた被ロック部材16の先端がこの開口15d に挿入さ
れ、被ロック部材16にロックピン15b が貫通してメイン
シート3をロックできるように構成されている。図5
(a)に示す状態は丁度メインシート3がロックされて
いる状態である。前記ロックピン15b はその後端が、ロ
ック装置本体15a の後端から突出し、その突出した部分
がL字状に曲げられており、この突出した部分に指等を
引っかけて後側に引っ張ることで、メインシート3のロ
ックを開錠できるように構成されているのであるが、図
5(a)に示すようにタンデムシート4を取り付けてい
る時にはタンデムシート4の底板4a前側に設けられた係
止板17によって、ロックピン15b の後端が押さえられて
いて、ロックが開錠できないようになっている。
U字状の被ロック部材16がねじで固着されている。図5
(a)に図4におけるメインシート用ロック装置15周辺
の拡大図を、図6にメインシート用ロック装置の展開図
を各々示す。図面に示すようにメインシート用ロック装
置15は、その中央が、ロックピン15b を挟み込むように
立ち上がった板状部材で本体15a が構成されており、こ
の本体の左右の平坦な部分がねじでクロスパイプ14に固
定されている。前記中央の立ち上がった部分には、ロッ
クピン15b が前後に摺動自在に挿入されており、このロ
ックピン15b は、それ自体に設けられたばね15c によっ
て、常時は前側方向に付勢されている。また、本体15a
の前側には中央の立ち上がった部分に跨って被ロック部
材16が挿入し得る開口15d が穿設されており(図3参
照)、メインシート3を取り付けたときに丁度それに設
けられた被ロック部材16の先端がこの開口15d に挿入さ
れ、被ロック部材16にロックピン15b が貫通してメイン
シート3をロックできるように構成されている。図5
(a)に示す状態は丁度メインシート3がロックされて
いる状態である。前記ロックピン15b はその後端が、ロ
ック装置本体15a の後端から突出し、その突出した部分
がL字状に曲げられており、この突出した部分に指等を
引っかけて後側に引っ張ることで、メインシート3のロ
ックを開錠できるように構成されているのであるが、図
5(a)に示すようにタンデムシート4を取り付けてい
る時にはタンデムシート4の底板4a前側に設けられた係
止板17によって、ロックピン15b の後端が押さえられて
いて、ロックが開錠できないようになっている。
【0009】タンデムシート4はメインシート3と同
様、底板4aの上にクッション材4bを設け、このクッショ
ン材4bを表皮4cで覆った構成であり、この底板4aの前側
両側には鍵状の係止ブラケット18,18 が各々設けられて
いる。タンデムシート4はこれら係止ブラケット18,18
を左右の後側シートレール9b,9b に各々設けられた係止
ピン19,19 に係止させるように取り付けるように構成さ
れている(図5(b)参照)。また、底板4aの前側中央
付近には前記した係止板17が設けられており、この係止
板17は前記したようにタンデムシート4を取り付けた時
に、丁度、ロック装置15のロックピン15b に係止するよ
うに位置決めされている。底板4aの後側の略中央付近に
は、メインシート3と同様のU字状の被ロック部材20
が、90度角度を変えて一体的に取り付けられている。
一方、左右の後側シートレール9b,9b の後側には断面コ
字状のクロスパネル21が渡設されており、このクロスパ
ネル21の略中央付近下側に前記したロック装置15と同じ
構成のロック装置22が90度角度を変えて取り付けられ
ている。クロスパネル21の、ロック装置22の開口(図示
せず)に対応する位置には被ロック部材20が挿入し得る
開口21a が穿設されており、タンデムシート4を取り付
けたときに丁度それに一体的に取り付けられた被渡ロッ
ク部材20がこの開口21a に挿入して、ロック装置22のロ
ックピン22b にて、ロックされる。このタンデムシート
用ロック装置22のロックピン22b はその後端に、鍵操作
で前後に引っ張られるワイヤー23が取り付けられてお
り、使用者の鍵操作によって施錠、開錠できるように構
成されている。
様、底板4aの上にクッション材4bを設け、このクッショ
ン材4bを表皮4cで覆った構成であり、この底板4aの前側
両側には鍵状の係止ブラケット18,18 が各々設けられて
いる。タンデムシート4はこれら係止ブラケット18,18
を左右の後側シートレール9b,9b に各々設けられた係止
ピン19,19 に係止させるように取り付けるように構成さ
れている(図5(b)参照)。また、底板4aの前側中央
付近には前記した係止板17が設けられており、この係止
板17は前記したようにタンデムシート4を取り付けた時
に、丁度、ロック装置15のロックピン15b に係止するよ
うに位置決めされている。底板4aの後側の略中央付近に
は、メインシート3と同様のU字状の被ロック部材20
が、90度角度を変えて一体的に取り付けられている。
一方、左右の後側シートレール9b,9b の後側には断面コ
字状のクロスパネル21が渡設されており、このクロスパ
ネル21の略中央付近下側に前記したロック装置15と同じ
構成のロック装置22が90度角度を変えて取り付けられ
ている。クロスパネル21の、ロック装置22の開口(図示
せず)に対応する位置には被ロック部材20が挿入し得る
開口21a が穿設されており、タンデムシート4を取り付
けたときに丁度それに一体的に取り付けられた被渡ロッ
ク部材20がこの開口21a に挿入して、ロック装置22のロ
ックピン22b にて、ロックされる。このタンデムシート
用ロック装置22のロックピン22b はその後端に、鍵操作
で前後に引っ張られるワイヤー23が取り付けられてお
り、使用者の鍵操作によって施錠、開錠できるように構
成されている。
【0010】以上説明した本発明に係るロック機構の一
実施例の作用を説明すると、使用者は収納スペース11b
を使用するためにタンデムシート4を取り外す時には鍵
操作によってロック装置22を開錠した後、タンデムシー
ト4を後側から持ち上げて前側に設けられた係止ブラケ
ット18,18 を係止ピン19,19 から外して取り外す。さら
にバッテリー12等のメンテナンス等のためにメインシー
ト3を取り外す時には、タンデムシート4を取り外すこ
とによって、外部に露出するロック装置15のロックピン
15b を後側に引っ張ってロック装置15を開錠した後、メ
インシート3を後側から持ち上げて、前側に設けられた
舌部3dを外すように、メインシート3自体を後側に引っ
張って取り外す。すなわち、タンデムシート4は鍵操作
によって単独で取り外すことができるが、メインシート
3は前側に燃料タンク6の一部が入り込み、かつ、舌部
3dがブラケット2cにはめ込まれ、さらに、タンデムシー
ト4装着時にはタンデムシート4に設けられた係止板17
によってロック装置15のロックピン15b が動かずに、ロ
ック装置15を開錠できないように構成されているので、
単独で取り外すことはできない。
実施例の作用を説明すると、使用者は収納スペース11b
を使用するためにタンデムシート4を取り外す時には鍵
操作によってロック装置22を開錠した後、タンデムシー
ト4を後側から持ち上げて前側に設けられた係止ブラケ
ット18,18 を係止ピン19,19 から外して取り外す。さら
にバッテリー12等のメンテナンス等のためにメインシー
ト3を取り外す時には、タンデムシート4を取り外すこ
とによって、外部に露出するロック装置15のロックピン
15b を後側に引っ張ってロック装置15を開錠した後、メ
インシート3を後側から持ち上げて、前側に設けられた
舌部3dを外すように、メインシート3自体を後側に引っ
張って取り外す。すなわち、タンデムシート4は鍵操作
によって単独で取り外すことができるが、メインシート
3は前側に燃料タンク6の一部が入り込み、かつ、舌部
3dがブラケット2cにはめ込まれ、さらに、タンデムシー
ト4装着時にはタンデムシート4に設けられた係止板17
によってロック装置15のロックピン15b が動かずに、ロ
ック装置15を開錠できないように構成されているので、
単独で取り外すことはできない。
【0011】本実施例のシートロック機構においては、
利用頻度の高い収納スペース11b を単独で外れるタンデ
ムシート4の下側に設けているので、収納スペース11b
が利用しやすいという効果を奏する。本実施例のシート
ロック機構においては、メインシート3とタンデムシー
ト4との間の部分をサイドカバー8a,8b で覆い、メイン
シート用ロック装置15がタンデムシート4を取り外さな
ければ外部に露出しないように構成しているので、盗難
防止効果が高いという効果を奏する。
利用頻度の高い収納スペース11b を単独で外れるタンデ
ムシート4の下側に設けているので、収納スペース11b
が利用しやすいという効果を奏する。本実施例のシート
ロック機構においては、メインシート3とタンデムシー
ト4との間の部分をサイドカバー8a,8b で覆い、メイン
シート用ロック装置15がタンデムシート4を取り外さな
ければ外部に露出しないように構成しているので、盗難
防止効果が高いという効果を奏する。
【0012】
【発明の効果】本発明のシートロック機構は、タンデム
シートの前側下方に係止板を一体的に設けて、メインシ
ートのロック装置のロックピンを開錠不能に係止させて
いるので盗難防止効果が高いという効果を奏する。ま
た、本発明のシートロック機構はメインシートにも、ロ
ック装置を設けて、緊急時でもタンデムシートを取り外
して運転ができように構成しているので、実用性が高い
という効果を奏する。
シートの前側下方に係止板を一体的に設けて、メインシ
ートのロック装置のロックピンを開錠不能に係止させて
いるので盗難防止効果が高いという効果を奏する。ま
た、本発明のシートロック機構はメインシートにも、ロ
ック装置を設けて、緊急時でもタンデムシートを取り外
して運転ができように構成しているので、実用性が高い
という効果を奏する。
【図1】本発明のシートロック機構を採用した自動二輪
車の概略側面図である。
車の概略側面図である。
【図2】図1に示した自動二輪車の概略平面図である。
【図3】シートの取付部分の概略平面図である。
【図4】図3におけるA−A断面図である。
【図5】(a)図3におけるa−a断面図である。 (b)図3におけるb−b断面図である。
【図6】メインシート用ロック装置の概略展開図であ
る。
る。
1 自動二輪車 2 車体フレーム 2a メインフレーム 2b リヤフレーム 2c ブラケット 3 メインシート 3a 底板 3b クッション材 3c 表皮 3d 舌部 4 タンデムシート 4a 底板 4b クッション材 4c 表皮 5 ヘッドパイプ 6 燃料タンク 7 エンジン 8a サイドカバー 8b サイドカバー 9a バックステー 9b 後側シートレール 9c 補助ステー 9d 前側シートレール 11 リアフェンダー 11a 仕切り壁 11b 収納スペース 11c 前側部 12 バッテリー 13 冷却水ケース 14 クロスパイプ 15 メインシート用ロック装置 15a 本体 15b ロックピン 15c ばね 15d 開口 16 被ロック部材 17 係止板 18 係止ブラケット 19 係止ピン 20 被ロック部材 21 クロスパネル 21a 開口 22 タンデムシート用ロック装置 22b ロックピン 23 ワイヤー
Claims (1)
- 【請求項1】 メインシートとタンデムシートとを備え
た自動二輪車において、メインシート及びタンデムシー
トを各々取り外し可能に構成し、メインシートの後側下
方に車体フレームに取り付けられたロックピンによって
ロックされるように構成されたロック装置を設け、か
つ、メインシートを前側を軸にして後側から取り外しが
できるように構成するとともに、タンデムシートの前側
下方に係止板を一体的に設けてメインシートのロック装
置のロックピンを開錠不能に係止させたことを特徴とす
る自動二輪車用シートロック機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00209093A JP3152528B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 自動二輪車用シートロック装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00209093A JP3152528B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 自動二輪車用シートロック装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06206584A true JPH06206584A (ja) | 1994-07-26 |
JP3152528B2 JP3152528B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=11519656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00209093A Expired - Fee Related JP3152528B2 (ja) | 1993-01-08 | 1993-01-08 | 自動二輪車用シートロック装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3152528B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0999882A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-15 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車のロック部材収納構造 |
JPH11171068A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-06-29 | Honda Motor Co Ltd | 自動2輪車のシートロック装置 |
JP2005112314A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Honda Motor Co Ltd | 車体後部構造 |
JP2017061301A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗り型車両のシート固定構造 |
EP3971067A1 (en) * | 2020-09-18 | 2022-03-23 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddled vehicle seat lock |
-
1993
- 1993-01-08 JP JP00209093A patent/JP3152528B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0999882A (ja) * | 1995-10-09 | 1997-04-15 | Yamaha Motor Co Ltd | 自動二輪車のロック部材収納構造 |
JPH11171068A (ja) * | 1997-12-09 | 1999-06-29 | Honda Motor Co Ltd | 自動2輪車のシートロック装置 |
JP2005112314A (ja) * | 2003-10-10 | 2005-04-28 | Honda Motor Co Ltd | 車体後部構造 |
JP2017061301A (ja) * | 2015-09-25 | 2017-03-30 | 川崎重工業株式会社 | 鞍乗り型車両のシート固定構造 |
EP3971067A1 (en) * | 2020-09-18 | 2022-03-23 | Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha | Straddled vehicle seat lock |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3152528B2 (ja) | 2001-04-03 |
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Legal Events
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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