JPH0620532A - 集合撚線及び偏向ヨーク - Google Patents

集合撚線及び偏向ヨーク

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JPH0620532A
JPH0620532A JP19909192A JP19909192A JPH0620532A JP H0620532 A JPH0620532 A JP H0620532A JP 19909192 A JP19909192 A JP 19909192A JP 19909192 A JP19909192 A JP 19909192A JP H0620532 A JPH0620532 A JP H0620532A
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wire
deflection yoke
stranded wire
coil
twisted
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JP19909192A
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Takeshi Ugawa
武志 鵜川
Takashi Ueda
敬 上田
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 集合撚線を構成する各素線の下地(絶縁層)
外径の合計が設定値の±0.4%以内となるように組み
合わせて複数本のエナメル線を撚り合わせたことを特徴
とする集合撚線。 【効果】 コンバーゼンス特性のばらつきの小さい偏向
ヨークが提供されるとともに歩留りが向上し、また偏向
ヨーク製造時の捲型調整が不要となるので生産性が大幅
に向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、CRTを用いた高品位
テレビ受像機や高精細度ディスプレイ装置に使用される
偏向ヨークに好適な集合撚線及びこれを用いた偏向ヨー
クに関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりCRT装置の偏向ヨークは、自
己融着性エナメル線(以下、エナメル線と略記する)を
使用して図3に示す雄型1と、図4に示す雌型2とを雄
型1に設けた凹部3と雌型2に設けた凸部4とを係合さ
せてなる捲型を回転させ、図5及び図6に示すように、
雄型1と雌型2との間に形成されるサドル型空間5にエ
ナメル線6を積み重ね捲回し、通電加熱によって融着層
を加熱融着せしめたのち、プレス型7によって所定位置
まで押し込みコイルを成形する(図6)。次いで、この
コイルを圧縮空気を吹き付けて冷却固化させたのち、図
7のようなサドル型偏向ヨーク8を製造している。ま
た、近年はCRT表示装置の高精細度化に伴い、偏向ヨ
ークでの渦電流損や表皮効果による損失を低減して、コ
イル自体の発熱を低減するため、特開昭59−1862
39号公報、特開平1−112643号公報に記載のよ
うにコイル巻線として細かいエナメル線を複数本撚り合
わせた集合撚線(いわゆるリッツ線)が用いられてい
る。
【0003】ところで、エナメル線は、図2に示すよう
に、走行する銅線9にポリウレタン、ポリエステル、ポ
リエステルイミド、ポリエステルアミドイミド等の絶縁
ワニスを塗布して、乾燥・焼付けするという塗布・焼付
けを複数回繰り返して絶縁層10を形成させ、更にポリ
アミド、フェノキシ、ブチラール等の融着ワニスの塗布
・焼付けを複数回繰り返して融着層11を形成させて被
覆層13を形成させた後、製品ボビン(図示せず)に巻
き取ってエナメル線6を製造している。エナメル線6
は、このような工程で製造されるため、導体径、絶縁層
皮膜厚、融着層皮膜厚にばらつきを生じ、最終的にエナ
メル線6の仕上外径が製品ボビン毎にばらつくことは避
けられない。
【0004】このエナメル線を、前記した如く、捲型の
サドル型空間に積み重ね捲回したとき、仕上外径が小さ
ければプレス前のコイルが小さくなり、仕上外径が大き
ければプレス前のコイルが大きくなるが、通電加熱のの
ちプレス型で所定位置まで押し込み成形されるため、コ
イル断面におけるエナメル線の占積密度(詰まり具合)
が変化し、その結果、磁界分布に変化を与え、コンバー
ゼンス特性をばらつかせる原因となっている。このた
め、従来からエナメル線の仕上外径のばらつきの減少に
取り組む一方、コイル捲線工程では、仕上外径を適当な
仕上外径幅に区分けして使い分け、雄型と雌型の隙間調
整を木目細かく行なって管理することにより、コンバー
ゼンス特性のばらつきを低減させることが行なわれてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、集合撚線
は導体径の小さいエナメル線を複数本撚り合わせている
ため、捲型のサドル型空間に積み重ね捲回したとき、コ
イル断面のエナメル線本数は、従来の偏向コイルの数倍
から十数倍に多くなっており、エナメル線の仕上外径の
変動がプレス前のコイル形状へ与える影響は著しく大き
く、更には本発明者らによる実験の結果、プレス型で所
定位置まで押し込む際、下地(絶縁層)外径がコイル内
側までのプレス圧の伝達を担うため、下地外径の変動が
コイル断面におけるエナメル線の占積密度(詰り具合)
に与える影響が頗る大きく捲型調整では限界に達してい
る。このような磁界分布の変動の大きい偏向ヨークを使
用したカラーテレビセットにおいては、コンバーゼンス
不良を起こすケースが多くなるという問題があった。ま
た、集合撚線を使用する偏向ヨークは、高精細グラフィ
ック表示のCRTやハイビジョンテレビのような高品位
カラーテレビに使用されるため、ミスコンバーゼンス規
格は非常に厳しく、偏向ヨーク製造時の歩留りが非常に
低くなっていた。本発明はかかる従来の問題点を解消
し、コンバーゼンス特性を向上させたるために好適な集
合撚線及び該集合撚線を用いた偏向ヨークを提供するも
のである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の第1は、
集合撚線を構成する各素線の下地(絶縁層)外径の合計
が設定値の±0.4%以内となるように組み合わせて複
数本のエナメル線を撚り合わせたことを特徴とする集合
撚線を、本発明の第2は、上記集合撚線を用いたことを
特徴とする偏向ヨークを、それぞれ内容とするものであ
る。
【0007】
【作用】本発明は複数本のエナメル線を撚り合わせた集
合撚線において、各素線の下地(絶縁層)外径の合計が
設定値の±0.4%以内となるように組み合わせて撚り
合わせたことにより、該集合撚線を偏向コイルに用いた
とき、捲型のサドル型空間に捲回し通電加熱ののちプレ
ス型で所定位置まで押し込み成形したとき、該集合撚線
の製品ボビンの交換前後において、線の詰まり具合が同
じとなる。従って、磁界分布が安定化されることにより
コンバーゼンス特性が安定化するとともに、偏向ヨーク
製造時の繁雑な捲型調整が不要となり生産性が大幅に向
上し、また歩留りも向上する。
【0008】図1は、本発明の集合撚線の一例を示す概
略図で、集合撚線12は、図2に示した如く、銅線9及
び被覆層13(図2における絶縁層10と融着層11と
からなる)とからなる素線(エナメル線)6を7本撚り
合わせてなり、各素線の下地(絶縁層)10の外径の合
計が設定値の±0.4%以内に構成されている。各素線
の下地外径の合計が設定値の±0.4%を外れると、後
記比較例で示す如く、良好なコンバーゼンス特性を得る
ことができない。下地外径の合計値の所定範囲内への調
整は、下地外径を異にする複数本の素線を適当に組み合
わせることにより容易になされる。上記の如く、下地外
径の合計値が所定範囲内に調整された集合撚線は、前期
の方法によりコイルを成形し、図7に示すような偏向ヨ
ークを形成する。
【0009】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更
に詳しく説明するが、これらは本発明を限定するもので
はない。 実施例1〜5、比較例1、2 集合撚線の素線として導体径0.20mmにポリエステル
イミド絶縁ワニスを8回塗布焼付けし、その上にポリア
ミド融着ワニスを3回塗布焼付けして自己融着性エナメ
ル線を得た。素線の寸法は、JIS C 3003エナ
メル銅線及びエナメルアルミニウム線試験方法に規定さ
れている方法で測定した。この素線7本を表1に示した
如く下地(絶縁層)外径を組み合わせて、撚りピッチ4
0mmで撚り合わせて集合撚線とし、この集合撚線2本を
用い、サドル型コイルに捲回して水平偏向コイルを作製
し、従来と同様の要領でコイルを組立て偏向ヨークを
得、日本電子機械工業規格ED−2101A偏向ヨーク
付ブラウン管試験方法に規定されている方法でコンバー
ゼンス特性を測定した。結果を表1及び表2に示す。
【0010】
【表1】
【0011】
【表2】
【0012】表1中の設定値は、偏向ヨーク組立て後、
CRTにセットしてコンバーゼンス調整をフェライトシ
ートの貼付等により行うが、一方向のみのばらつきの方
が調整作業が容易なため、偏向コイル作製段階では、コ
ンバーゼンスXHを+0.20mmが中心となるよう設定
している。表2中のコンバーゼンス特性は、XH(X軸
上のL,R測定点における水平方向のミスコンバーゼン
ス)を測定した。
【0013】表1及び表2の結果から、集合撚線を構成
する各素線の下地外径の合計が設定値±0.4%以内と
なるように、更に好ましくは、出来る限り設定値に近づ
けるように組み合わせて撚り合わせた集合撚線を用いる
ことにより、コンバーゼンス特性のばらつきを小さくで
きることがわかる。
【0014】
【発明の効果】叙上の通り、本発明の集合撚線を偏向ヨ
ークに使用することにより、コンバーゼンス特性のばら
つきの小さい偏向ヨークが提供でき、歩留りが向上する
とともに、偏向ヨーク製造時の捲型調整を省くことが可
能となるので生産性が大幅に向上し、その有用性は頗る
大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の集合撚線を示す概略図である。
【図2】素線(エナメル線)を示す断面図である。
【図3】偏向コイルの捲線(雄型)を示す概略斜視図で
ある。
【図4】偏向コイルの捲線(雌型)を示す概略斜視図で
ある。
【図5】偏向コイルの捲線(雄型と雌型とを組み合わせ
たもの)を示す概略断面図である。
【図6】偏向コイルの捲線にコイルを積み重ね捲回し、
プレス型によりコイル成形する状態を示す概略断面図で
ある。
【図7】サドル型偏向ヨークを示す概略図である。
【符号の説明】
1 雄型 2 雌型 3 凹部 4 凸部 5 サドル型空間 6 エナメル線 7 プレス型 8 サドル型偏向ヨ
ーク 9 銅線 10 絶縁層 11 融着層 12 集合撚線 13 被覆層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集合撚線を構成する各素線の下地(絶縁
    層)外径の合計が設定値の±0.4%以内となるように
    組み合わせて複数本のエナメル線を撚り合わせたことを
    特徴とする集合撚線。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の集合撚線を用いたことを
    特徴とする偏向ヨーク。
JP19909192A 1992-07-01 1992-07-01 偏向ヨーク用集合撚線及び偏向ヨーク Expired - Fee Related JP3410491B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009129654A (ja) * 2007-11-22 2009-06-11 Totoku Electric Co Ltd 複合電線およびコイル

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