JPH062039Y2 - ブレーキシュー取付装置 - Google Patents

ブレーキシュー取付装置

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JPH062039Y2
JPH062039Y2 JP3328289U JP3328289U JPH062039Y2 JP H062039 Y2 JPH062039 Y2 JP H062039Y2 JP 3328289 U JP3328289 U JP 3328289U JP 3328289 U JP3328289 U JP 3328289U JP H062039 Y2 JPH062039 Y2 JP H062039Y2
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JP
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pin
rod
brake shoe
mounting substrate
fixed
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JP3328289U
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JPH02125221U (ja
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芳明 上田
登 沖田
克己 今井
弘治 中村
公一 西村
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上田ブレーキ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、鉄道車両等において、車輪踏面に摺接され車
輪の回転に制動をかける等のことに用いられるブレーキ
シュー(以下単に摺動子と称す)を、機枠に連結された
ブレーキシューホルダ(以下摺動子ホルダと称す)に取
付けるところの摺動子取付装置に関する。
従来の技術 従来の装置としては、第3図に示すものが存在する。
第3図中、図(イ)に示す摺動子31の上面には鉤形係
止板34が設けられており、図(ロ)に示す摺動子ホル
ダ35は、取付基板37と板状体36とで構成され、図
示を省略した油圧シリンダ等を介して車両その他の機枠
に連結される。摺動子31を摺動子ホルダ35に取付け
固定するには、まず、図(イ)の摺動子31の鉤形係止
板34を図(ロ)のホルダ35の板状体36に密接嵌合
させる。次いで、図(ハ)に示すピン40を板状体36
の後端縁に設けたピン挿入環30に挿通する。そして、
針金50をピン40の先端の孔に通し、1〜2回巻いて
からその両端をねじり、抜け止めとする。図(ニ)はそ
の取付作業が完了したところを示している。
考案が解決しようとする課題 従来の取付装置では、ピン40を独立した部品として他
の部品例えば摺動子ホルダ35等とは別に準備しておか
なければならない。また、取付に当たっては、ピン40
をピン挿入環30に挿通すること、換言すれば、ピン4
0を固定位置に配置することと、そのピン40に対し、
針金50により抜け止めを施すこととの2つの作業工程
が必要であった。また、ピン挿入環30は小さい孔とな
っているから、それの挿通作業も容易ではない。
したがって、部品の管理にも手数がかかり、取付に時間
を要し、しかも、車両下部で車輪の側方という狭い場所
等で上記の煩雑な作業が行われなければならないため、
作業者に大きな負担がかかっていた。
請求項(1)の考案は、ピンを摺動子ホルダに常時連結し
ておくようにしてそれの抜け止めを施すという作業工程
を減じるとともに、ピンの固定位置への配置を簡単に行
えるようにして上記管理や取付の問題を解決することを
課題とする。
請求項(2)の考案では、取付作業を両手を同時に用いて
しなくてもできるようにして、(1)の考案の利点をさら
に増強することを課題とする。
課題を解決するための手段 請求項(1)の考案では、ピンを摺動子ホルダに常時連結
しておくため、ピンを軸杆と回動杆とにより鉤手状に形
成し、該軸杆の前端部を摺動子ホルダの取付基板に回動
可能に係止させ、回動杆を取付基板から離す向きに付勢
する弾性体を軸杆と取付基板との間に介設させ、ピンの
軸杆が摺動子ホルダの板状体の側方にしてピン受け金の
反対側にあり、かつ、ピンの回動杆が取付基板から常に
一定距離にあるようにしてある。また、ピンの固定位置
への配置を簡単にするため、前記したようにピンを回動
可能に構成するとともに、ピン受け金を摺動子ホルダの
板状体の側方に設け、その前端部を取付基板に固着さ
せ、その後端に前方に開く凹部を形成し、ピンをその軸
杆の軸線周りに回動させて回動杆の自由端部が前記凹部
に係合されるようにしてある。
請求項(2)の考案では、(1)の考案における弾性体の前端
を取付基板に固着し、後端をピンの軸杆に固着し、その
固着点を、摺動子の鉤形係止板を摺動子ホルダの板状体
に嵌合する際に、ピンの回動杆が鉤形係止板に衝突しな
い高さに常時保持される位置に定めてある。
作用 請求項(1)の考案にあっては、摺動子ホルダとピンとは
常時連結されており、ピンの回動杆は、弾性体の作用に
より、取付基板から常に一定の距離に位置している。取
付は、この摺動子ホルダの板状体に摺動子上面の鉤形係
止板を嵌合させることから始められるが、それに先立っ
て、ピンの回動杆の自由端部がピン受け金の近傍に位置
していると、前記嵌合の際に回動杆が鉤形係止板に衝突
し嵌合ができなくなってしまうから、該回動杆を該係止
板に衝突しない高さにまで回動させておかなればならな
い。弾性体の前端と後端を取付基板と軸杆にそれぞれ固
着せずに圧接させておいただけのときは、弾性体の前端
と取付基板との間の摩擦力及び弾性体の後端と軸杆との
間の摩擦力により、ピンの回動杆の自由端部をつまみピ
ン受け金から高く離れた位置にまで回動させると、その
後は、外力が加わらない限りその位置に保持させておく
ことができる。したがって、それが可能な装置の場合に
は、ピンの回動杆を鉤形係止板に衝突しない高さにまで
回動してから、前記の嵌合を行う。しかし、前記の摩擦
力が相対的に小さい場合には、ピンの回動杆を回動させ
てもつまんでいた指を離すと回動杆はその侭の位置に保
持されず、重力その他の作用を受けて、また元の位置に
即ちその自由端部がピン受け金の近傍に戻ってしまう。
したがって、そのような装置の場合には、片手でピンの
回動杆を回動させその高い位置に引続き保持しながら、
他方の手で摺動子を持ち摺動子ホルダの板状体にその鉤
形係止板を嵌合させるという作業を同時に併行して行わ
なければならない。いずれにしても、該嵌合を行い、鉤
形係止板の前縁部を取付基板に当接させてから、ピンの
回動杆を回動させその自由端部をピン受け金に向けて近
づけていくと、遂にはその自由端部が前方に開いた凹部
に拘止され、ピンの回動杆は係止板の後縁部に当接され
る位置を占める。取り外しは、上記と逆の作業工程で行
われる。
請求項(2)の考案にあっては、ピンの回動杆は特定の位
置に両端を固着された弾性体の作用により前記嵌合の際
に鉤形係止板に衝突しない高さに常時保持されている。
したがって、片手で摺動子を持ち摺動子ホルダの板状体
にそのままの状態で嵌合させてから、その後にピンの回
動杆の自由端部を持ちそれを回動させピン受け金の凹部
に拘止させることができる。取り外しは、その逆に行わ
れる。即ち、(2)の考案では、嵌合する作業と拘止する
作業とが片手のみで順次遂行される。
実施例 第1図及び第2図は本考案に係る装置において、摺動子
が摺動ホルダに取り付けれているところを正面図と側面
図により示しているが、それらを参照しながら、本考案
の実施例について以下詳細に説明する。
摺動子1は、車輪踏面等に摺接する摺接体2とそれを把
持している把持体3とから成る。
図で、摺接体2はねずみ鋳鉄や粉末治金等の金属又は硬
質もしくは軟質の合成樹脂等で適宜成形され、それに把
持体3がかしめ付けその他の手段で取付られる。鉤形係
止板4は板金加工等により成形され、把持体3の上面に
固定される。図面には、一枚の板金から成形された鉤形
係止板4が示されているが、鉤形により摺動子ホルダ5
の板状体6に密接嵌合し、かつ、前縁部と後縁部とを有
するものでありさえすれば、それは、一枚板でなく2個
の立壁状を呈するようなものであってもよい。鉤形係止
板4と把持体3とは、あるいは、それらと摺接体2とは
適宜素材で一体成型することも可能である。一例を示せ
ば、鉤形係止板4を固着した把持体3を金型の中に定置
してから、それに合成樹脂等の溶湯を注入し、これらを
同時に成型する等の方法で製造することができる。
摺動子ホルダ5は取付基板7とそれに固設された板状体
6とより成る。図では、板状体6には取付枠8が立設さ
れ機枠への連結を容易にしているが、本考案において
は、これは要件ではない。9は、連結の際に用いられる
孔を示す。
ピン10は軸杆11と回動杆12とにより鉤手状に形成
され取付基板7に回動可能に係止され、ている。その素
材には、通常バネ鋼その他が用いられる。図示のもので
は、回動杆12の略々中央部を若干前方に凸出させ鉤形
係止板4の中央の後縁部に当接させているが、当接部の
位置、当接部の形状等は、適宜変更できる。軸杆11に
は、後端を連接したスプリング13が捲装され、その先
端を取付基板7に当て、弾発力によって回動杆12を基
板7から離す向きに付勢し常時一定距離に保持してい
る。14は柔軟な材料でつくられた管状のスプリング保
護鞘を示す。弾性体13としては、図示のスプリングに
限らず、ゴムその他の弾性材料を用いることができる。
請求項(2)の考案にあっては特に、この弾性体13の前
端は基板7に、後端は軸杆11に固着されなければなら
ない。その固着に際しては、第1図でみて回動杆12の
自由端部を右上方に大きく回動させ、その手を離したま
ま係止板4を板状体6に嵌合していっても回動杆12が
鉤形係止板の上方の角に当たらない高さに保持されるよ
うな位置に固着点を選ぶ必要がある。換言すれば、両端
を固着された弾性体13のねじり力が重量の作用で垂直
状態に戻ろうとする回動杆12の力に拮抗し、第1図で
みて回動杆12と係止板4とが重なり合わないような高
さに回動杆12が常時保持される点を選ぶ必要がある。
なお、回動杆12が過度に即ち必要以上の高さに常時保
持されており、取り扱いに不都合を生じさせることがあ
るような場合には、その回動を制限して一定の高さ以上
にははね上がらないようにする回り止めを、取付基板7
と軸杆11との間に設けておけば、回動杆12は係止板
4の角より僅か上方に離れた位置に弾力性に抗して常時
保持され、小さな外力で回動杆12がみだりに揺動する
のも抑止できる。
ピン受け金15は前端部が取付基板7に固着され後端に
前方に開く凹部16を備えている。この凹部16は、回
動杆11の自由端部を係合させ、手を離してもその係合
が外れないような前方に開いた状態のものであれば足り
る。
なお、図示のものは、第2図でみて、摺動子ホルダ4に
対する摺動子1の右方向即ち前方向への移動は、鉤形係
止板4の上下2点の前縁部が取付基板7に当接すること
により阻止されるようになっているが、1点で阻止する
ようにしても、本考案の課題が解決されることは明らか
である。
考案の効果 請求項(1)にあっては、摺動子ホルダとピンとを格別に
準備しておき摺動子をホルダに嵌着してからピンで止め
るという作業に代え、予めピンを連結した摺動子ホルダ
に対し摺動子を嵌着するという単純な作業により、取付
を行うことができる。また、ピンを固定位置に配置する
ことと針金で抜け止めを施すことの2つの作業に代え
て、取付基板から常に一定の距離にあるピンを回動させ
その自由端部をピン受け止め凹部に拘止させるという単
一の作業により、取付を完遂させることができる。その
結果、取付作業が極めて容易かつ簡単になり作業時間が
短縮され作業者の負担が著しく軽減される。
請求項(2)の考案にあっては、(1)の考案の利点がさらに
増強される。即ち、(1)の考案の弾性体の前端と後端が
取付基板と軸杆にそれぞれ固着されていないと、嵌合前
においてピンの回動杆が重力や取付時の振動等を受けて
その自由端部がピン受け金の近傍に自然に位置してしま
うことがあり、その侭で摺動子を嵌合しようとすると鉤
形係止板が回動杆に衝突し嵌合ができなくなってしま
う。そのような場合に、(2)の考案によれば、取付基板
とピンの軸杆とを連結した弾性体の作用により常時回動
杆がはね上げられた位置に保持されているから、その侭
の状態で前記の衝突を起こさずに摺動子を嵌合させるこ
とができる。したがって、狭い場所において、例えば車
両の下部にもぐり込み取付取り外しを行う際などには、
片手だけで簡単に操作ができ、実際上極めて有用な効能
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の正面図、第2図はその側面
図、第3図は従来の装置の各部品とその組立状態を示す
斜視図である。 1…摺動子4…鉤形係止板 5…摺動子ホルダ6…板状体 7…取付基板10…ピン 11…軸杆12…回動杆13…弾性体 15…ピン受け金16…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中村 弘治 大阪府大阪市都島区友渕町2丁目10番19号 上田ブレーキ株式会社内 (72)考案者 西村 公一 大阪府大阪市都島区友渕町2丁目10番19号 上田ブレーキ株式会社内

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブレーキシューホルダの取付基板に固設し
    た板状体にブレーキシュー上面の鉤形係止板を密接嵌合
    させ、該係止板の前縁部を取付基板に、後縁部を該基板
    から一定距離にあるピンにそれぞれ当接させることによ
    って、ブレーキシューホルダにブレーキシューを固定す
    るようにした取付装置において、 前記ピンを軸杆と回動杆とにより鉤手状に形成し、前方
    に開く凹部を後端に形成したピン受け金を設け、該ピン
    受け金とピンの軸杆とが前記板状体の各側方にあり、か
    つ、ピンの回動杆が取付基板から一定距離にあるよう
    に、ピンの軸杆前端部を取付基板に回動可能に係止させ
    るとともにピン受け金の前端部を取付基板に固着させ、
    回動杆を取付基板から離す向きに付勢する弾性体をピン
    の軸杆と取付基板との間に介設し、ピンをその軸杆の軸
    線周りに回動させて回動杆の自由端部をピン受け金の凹
    部に係合させることにより前記固定が行えるように構成
    したことを特徴とするブレーキシュー取付装置。
  2. 【請求項2】弾性体の前端を取付基板に後端を軸杆にそ
    れぞれ固着し、その固着位置を前記嵌合をする際回動杆
    が鉤形係止板に衝突しない高さに常時保持されるような
    ものとした請求の範囲第1項に記載のブレーキシュー取
    付装置。
JP3328289U 1989-03-27 1989-03-27 ブレーキシュー取付装置 Expired - Lifetime JPH062039Y2 (ja)

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JPH02125221U JPH02125221U (ja) 1990-10-16
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JP2018123940A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 上田ブレーキ株式会社 車両用制輪子

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