JPH0620294B2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JPH0620294B2
JPH0620294B2 JP60147584A JP14758485A JPH0620294B2 JP H0620294 B2 JPH0620294 B2 JP H0620294B2 JP 60147584 A JP60147584 A JP 60147584A JP 14758485 A JP14758485 A JP 14758485A JP H0620294 B2 JPH0620294 B2 JP H0620294B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、回転ヘッド型アジマス記録方式ビデオテープ
レコーダの如き特殊(変速)再生可能な磁気再生装置に
関するものである。
従来の技術 近年、ビデオテープレコーダ(VTR)等の磁気テープ
を用いた映像記録再生装置において、再生時に記録時と
異なるテープ速度で再生する変速再生機能に対する要望
が高まっている。そこで、補助回転ヘッドを用いること
によりノイズバーの目立たない高速再生あるいは逆転高
速再生を実現しているものがある。
以下図面を参照しながら、上述した補助回転ヘッドを用
いた従来の磁気再生装置の一例(例えば、特開昭57−
97282号)について説明する。
第8図は補助回転ヘッドを有する磁気再生装置の回転ヘ
ッド周辺の構成図である。ヘッド回転面23上に+6゜
のアジマス角を有する主回転ヘッドA16および補助ヘ
ッドA18、−6゜のアジマス角を有する主回転ヘッド
B19および補助回転ヘッドB17、回転位相を検出す
るための極性の異なるマグネット20および21が取り
付けられている。ここで主回転ヘッドA16およびB1
9、補助回転ヘッドA18およびB17、マグネット2
0および21はそれぞれ180゜離れており、主回転ヘ
ッドと補助回転ヘッドは例えば時像信号の2水平走査期
間(2H)に相当する角度だけ離れている。このヘッド
回転面23は回転軸14、モータ15を通して矢印24
で示した方向に回転する。磁気テープ25はガイドポス
ト10及び11に案内されてヘッド回転面23の周囲を
180゜以上わたって巻き付けられ、ピンチローラ12
及びキャプスタン13によって矢印26の方向に走行す
る。22は回転位相検出用ヘッドであり、マグネット2
0及び21による磁界の変化により回転位相を検出す
る。
ここで、磁気テープ25には第9図に示すようなトラッ
クパターンに信号が記録されている。第9図において、
トラック99,101,103,105,107および
109は+6゜のアジマス角を有する回転ヘッドで記録
されたものであり、トラック100,102,104,
106,108および110は−6゜のアジマス角を有
する回転ヘッドで記録されたものである。また、第9図
の各トラックにおける斜線は水平同期信号の記録位置を
示し、その傾斜角はアジマス角を示している(磁気テー
プ25の幅方向の半分は斜線の記入を省略してある)。
また隣接トラックにおける斜線のずれは、記録された水
平同期信号の位置がジッタなどのためにずれていること
を示している。
いま、磁気テープ25が1倍速(記録時のテープ速度と
同じ)で走行している時には、主回転ヘッドA16、B
19は第9図に示したトラックに沿って走査して通常再
生が行なわれる。
これに対し、高速再生の一例として9倍速再生において
は、磁気テープ25は記録時のテープ速度の9倍の速度
で走行し、あるフィールドの開始点において主回転ヘッ
ドA16がトラック101の始点を走査したとすると、
そのフィールドの終端においてはトラック109の終端
を走査し、第9図に破線で示した27の走査軌跡を描
く。このとき主回転ヘッドA16に近接して取り付けら
れている補助回転ヘッドB17も、ほぼ同一の走査を行
なう。
この9倍速再生時において、主回転ヘッドA16は+6
゜のアジマス角を有するため、第10図(a)に示すよ
うなヘッド出力信号を得る。また妹助回転ヘッドB17
は−6゜のアジマス角を有するため、第10図(b)に
示すようなヘッド出力信号を得る。ここで第10図
(d)は第8図に示した回転位相検出用ヘッド22によ
り検出された信号をもとに得られるフィールドごとに反
転するパルスを示している。また、第10図において、
があるフィールドの開始時刻であり、tが終端時
刻である。
さて、このようにして得られるヘッド出力は、従来の磁
気再生装置においては第11図の如き構成により合成さ
れ出力される。第11図において、主回転ヘッドA1
6、B19および補助回転ヘッドB17、A18より得
られた再生信号はそれぞれヘッドアンプ28〜31を経
たのち、スイッチ32及び33に導かれる。スイッチ3
2及び33はフィールド切換信号入力端子37より入力
されるフィールドごとに反転する信号(第10図
(d))によって制御され、例えばこれがHレベルのと
きスイッチ32,33がX側に接続され、Lレベルのと
きにはY側に接続される。こうして得られたスイッチ3
2及び33の出力信号はスイッチ34に入力されると同
時にエンベロープ比較回路38に入力される。エンベロ
ープ比較回路38では両者のエンベロープの大小を比較
し、第10図(e)に示す如き信号を出力し、これによ
りスイッチ34を制御する。スイッチ34は、エンベロ
ープ比較回路38からの出力信号が例えばHレベルのと
きY側に、LレベルのときX側に接続される。その結果
スイッチ34の出力信号は第10図(c)の如きにな
り、主回転ヘッドの出力低下部を補助回転ヘッドの出力
で置き換えてノイズバーのない再生出力を得ることがで
きる。こうして得られた再生出力は映像信号復調回路3
5によって復調されたのち、必要な処理を経て出力端子
36に導かれる。
このようにして、補助回転ヘッドを用いた従来の磁気再
生装置は、高速再生あるいは逆転高速再生時においても
ノイズバーのない再生画像を得ていた。
発明が解決しようとする問題点 しかしながら上記従来の構成においては、主回転ヘッド
再生信号と補助回転ヘッド再生信号を切り換える際に、
隣接するトラックの水平同期信号の記録位置のズレのた
め、再生される映像信号の水平同期信号の間隔が切換え
点で変化し(第12図にこのときの各部の波形を示
す)、これが画面上ではスキューとなって現れるため見
苦しい画像になるという問題点を有していた。
本発明は上記問題点を解決するもので、スキューのない
鮮明な高速再生もしくは逆転高速再生が得られる磁気再
生装置を提供することを目的としている。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために、本発明は、変速再生時に
主回転ヘッドの再生出力信号レベルが補助回転ヘッドの
再生出力信号レベルよりも低下する区間を検出するレベ
ル検出手段による検出信号に応じて主回転ヘッドの再生
出力信号のレベル低下部分を補助回転ヘッドの出力で置
き換え、これにより得た第1の再生信号をAD変換器で
デジタル化して第2の再生信号を得、前記第1または第
2の再生信号の水平同期信号を同期分離手段で検出し、
前記レベル検出手段による検出信号および前記同期信号
分離手段より得られる同期信号の間隔に応じて異なる時
間だけ第2の再生信号を可変遅延手段で遅延するように
構成するとともに、前記可変遅延手段は少なくとも1水
平走査期間の信号を記憶することができるランダムアク
セスメモリ、前記同期分離手段より得られる水平同期信
号によりリセットされる書き込みアドレス発生カウン
タ、主回転ヘッドと補助回転ヘッドの再生出力信号レベ
ルの大小関係が反転した時点から次の水平同期信号が生
じる時点まで前記ランダムアクセスメモリへの書き込み
を禁止する書き込み禁止手段とを備えた構成としたもの
である。
作用 本発明は上記した構成によって、レベル検出手段の検出
出力によりスキュー発生時点を知り、また再生信号の同
期信号間隔よりスキュー量を知ることができ、これに応
じてデジタル処理によって遅延時間を制御する可変遅延
手段により同期信号の間隔を一定にし、簡易な構成で精
度よくスキューを補正できるものである。
実施例 以下本発明の一実施例の磁気再生装置について、図面を
参照しながら説明する。
第1図は本発明の一実施例における高速再生、逆転高速
再生時の再生信号処理部の構成を示すものである。ここ
で、第11図に示した従来例と同じ機能を有するものに
は同番号を符した。
このような構成において、以下にその動作を説明する。
例えば9倍速再生時には映像信号復調回路35の出力は
従来例で説明したようにノイズバーがないものの、主回
転ヘッドと補助回転ヘッドの再生信号を切換える際に水
平同期信号の間隔が変化してスキューが生じている。
そこで本発明では、この映像信号復調回路35の出力は
AD変換器40によってデジタル信号に変換されるとと
もに、同時に水平同期分離回路41に導かれて水平同期
信号の検出が行なわれる。AD変換器40でデジタル化
された信号は可変遅延回路42に入力される。可変遅延
回路42では、エンベロープ比較回路38による切換信
号及び水平同期分離回路41からの水平同期信号にもと
づいて随時遅延時間を決定し、AD変換器40からのデ
ジタル信号をその時間だけ遅延することにより水平同期
信号の間隔が一定なスキューの補正された信号を得る。
そしてこの信号はDA変換器43によってアナログ信号
に戻され、出力端子36より出力される。なお必要に応
じて、可変遅延回路42およびDA変換器43の間にデ
ジタル信号処理回路を、またDA変換器43と出力端子
36の間にアナログ処理回路を設けてもよい。また、水
平同期分離回路41は映像信号復調回路35より得られ
るアナログ信号より水平同期信号を分離するものとした
が、AD変換器40によりデジタル化した信号から水平
同期信号を分離するものであってもよい。
次に、可変遅延回路42に具体例について述べる。第2
図は本実施例における可変遅延回路42の構成図であ
る。第2図において、信号入力端子50にはAD変換器
40(第1図)においてサンプルされ、量子化された信
号が入力される。また、ヘッド切換信号入力端子53に
はエンベロープ比較回路38(第1図)からの比較信号
が入力され、水平同期信号入力端子54には水平同期分
離回路41(第1図)によって得られる水平同期信号が
入力される。一方、信号出力端子52は水平同期信号の
間隔が一定なスキューの補正された信号を出力する。ま
た、クロック入力端子65には、AD変換器40(第1
図)においてサンプルする際に用いるクロックと同じも
のが入力される。
このような構成において、以下にその動作を説明する。
信号入力端子50に入力される信号は、AD変換器40
において例えばサンプリング周波数n・f(n:整
数、f:水平走査周波数)でサンプルされ、量子化さ
れた信号である。この信号はランダムアクセスメモリ
(RAM)51に導かれる。
ここでRAM51は、サンプリング周波数をn・f
したとき少なくともn+αワードの容量を有しており、
少なくとも1H間の信号を記憶することができるもので
ある。なおαは1H間の信号を記憶するための余裕容量
である。すなわち、VTRの再生信号には時間軸変動が
含まれているため、サンプリング周波数n・fでサン
プルしたとしても、ある水平同期信号から次の水平同期
信号までのサンプル数はn個とは限らず、n±αとなり
得るからである。
RAM15に入力された信号は、▲▼信号69がL
レベルとなったとき書き込みアドレス66の示すアドレ
スに記憶される。このときのタイミングの様子を第3図
に示す。第3図において、(a)は入力信号である。
(b)はクロック入力端子65より入力されるシステム
クロック70であり、これはサンプリングクロックに等
しい。(c)は書き込みアドレスカウンタ60より得ら
れる書き込みアドレス66であり、システムクロック7
0の立上り毎に変化する。(d)はNANDゲート58
より得られる▲▼信号69であり、必要に応じて各
アドレス期間の後半でLレベルとなる。第3図の例にお
いては、入力信号D10およびD12はそれぞれアドレ
スA10およびA12に記憶されるが、入力信号D11
は▲▼信号69がLレベルとならないため書き込ま
れず、アドレスA11には以前に記憶されたデータがそ
のまま残ることになる。
このようにして入力端子50から入力された信号はRA
M51に適宜記憶されていくが、RAM51ではこの時
同時に読み出し作業が行なわれる。次にこのタイミング
について説明する。第3図(e)は読み出しアドレス6
7を示しており、(f)は読み出された出力信号であ
る。ここで出力信号E20,E21,E22はそれぞれ
アドレスA50,A51,A52に記憶されていたデー
タである。なお、第3図において、仮りに書き込みアド
レスA10と読ひ出しアドレスA50が等しいときに
は、そのアドレスに以前から記憶されていたデータE
20が読み出されたあと、入力データD10が書き込ま
れることになる。このようにして読み出された信号が信
号出力端子52より出力される。
次に書き込みアドレス66、▲▼信号69および読
み出しアドレス67がどのように制御されるかについて
説明する。ヘッド切換信号入力端子53にはエンベロー
プ比較回路(第1図38)からのヘッド切換信号が入力
される。これは従来例の第10図(e)に示したよう
に、その立上りまたは立下り時点で主回転ヘッドと補助
回転ヘッドの再生出力信号を切換える信号である。一
方、水平同期信号入力端子54は水平同期分離回路によ
って分離された水平同期信号が入力される。ヘッド切換
え時点の付近におけるヘッド切換信号及び水平同期信号
をそれぞれ第4図(a)(b)に示す。第4図に示すよ
うに、ヘッド切換え時点において水平同期信号の間隔が
変化している。これら2つの信号は書き込み禁止パルス
発生回路55と、最終アドレスラッチ禁止パルス発生回
路56に入力され、また水平同期信号については立上り
エッジ検出回路57にも導かれる。
書き込み禁止パルス発生回路55は第4図(c)に示す
如く、ヘッド切換信号の反転時刻から次の水平同期信号
の立上り時刻までLレベルとなる書き込み禁止パルスを
発生する。この書き込み禁止パルスは、システムクロッ
ク70の1周期毎にHレベルのパルスを発生するWE発
生回路59の出力(第4図(d))とともにNANDゲ
ート58に入力され、第4図(e)に示す▲▼信号
69を得る。したがって、書き込み禁止パルスがLレベ
ルである期間は書き込みが禁止されることになる。
一方、立上りエッジ検出回路57は水平同期信号の立上
りエッジ毎にパルスを発生し、これはANDゲート61
に入力されるとともに、インバータ68を通して第4図
(f)に示すごとく書き込みアドレスリセット信号とし
て書き込みアドレスカウンタ60の▲▼端子
に入力される。その結果、システムクロック70によっ
て1つづ増加する書き込みアドレスは水平同期信号の立
上りごとにリセットされる。
最終アドレスラッチ禁止パルス発生回路56は、第4図
(g)に示すごとく、ヘッド切換信号(第4図(a))
の反転時刻から次の水平同期信号立下り時刻までLレベ
ルとなる最終アドレスラッチ禁止パルスを発生する。こ
の最終アドレスラッチ禁止パルスは先の立上りエッジ検
出信号とともにANDゲート61に入力され、最終アド
レスラッチパルス第4図(h)を得る。こうして得られ
た最終アドレスラッチパルスは最終アドレスレジスタ6
2に入力され、このタイミングで書き込みアドレス66
をレジスタ62へ格納する。その結果、最終アドレスレ
ジスタ62には書き込みアドレスがリセットされる直前
の最終アドレスが格納される。ただし、最終アドレスラ
ッチ禁止パルスによって、ヘッド切換信号が反転した後
の最初のリセット直前の書き込みアドレスは格納され
ず、このときにはそれ以前の最終アドレスがそのまま残
ることになる。
一方、読み出しアドレスカウンタ64によりシステムク
ロックの立上り毎に1づつ増加する読み出しアドレス6
7は、比較回路63において最終アドレスレジスタ62
に格納されている書き込み最終アドレスと比較され、両
者が一致したとき比較回路からの▲▼信号に
よって次のクロック立上りとともに読み出しアドレスが
リセットされる。
第2図に示した可変遅延回路は以上の説明のように動作
する。その結果、信号入力端子50から信号出力端子5
2までの遅延時間がどのように変化するかについて、そ
の一例を第5図、第6図を参照しながら説明する。
第5図において、(a)はヘッド切換端子53から入力
されるヘッド切換信号、(b)は信号入力端子50に入
力される信号をアナログ的に示したもの、(c)はアド
レスの変化の様子を示したもので実線が書き込みアドレ
ス、破線が読み出しアドレス、(d)は入力端子50か
ら出力端子52に至る信号の遅延時間、(e)は信号出
力端子52から出力される信号を示している。
いま、時刻tにおいて、信号の遅延時間はτである
ものとする。すなわち、τだけ前に書き込んだ信号を
読み出している状態である。時刻tにおいて、(a)
のヘッド切換信号が反転してヘッドの切換えが行なわれ
る、(b)の入力信号は水平同期信号の間隔が変化す
る。第5図の例では、通常のHからτだけ短かくな
る。このとき、先に述べたように時刻tから次の水平
同期信号の現れる時刻tまでRAMへ書き込みが禁止
される。その結果、時刻t(=t+τ)から読み
出しアドレスがリセットされる時刻tまでは、1H+
τだけ前に書ひ込まれた信号を読み出すことになる。
一方時刻tからは書き込みが再開されるため、読み出
しアドレスがリセットされた時刻t以降に読み出され
るデータは、τ+τだけ以前に書き込まれたものと
なる。
以上の結果、入力から出力までの遅延時間は第5図
(d)に示すものとなり、得られる出力信号は(e)の
如く水平同期信号の間隔が一定となり、スキューのない
高速再生画像を得ることができる。
第6図は時刻tにおける遅延時間τが大きく、τ
+τが1Hを越える例である。この場合には読み出し
アドレスがリセットされるt以降な遅延時間はτ
τ−Hとなる。その結果、(e)に示すように出力信
号はやはりスキューの補正された信号を得ることができ
る。
以上に述べてきたように、本実施例によれば主回転ヘッ
ドの再生出力レベルの低下部分を補助回転ヘッドの再生
出力信号で置き換えて得た再生信号をAD変換器により
デジタル化し、これをヘッド切換信号と水平同期信号と
により遅延時間が制御される可変遅延回路によって遅延
するので、水平同期信号の間隔が一定なスキューのない
高速再生もしくは逆転高速再生を実現できる。また可変
遅延回路は、1Hの信号を記憶するRAMと、水平同期
信号によりリセットされる書き込みアドレスカウンタ
と、ヘッド切換え時点から次の水平同期信号が生じる時
点までの書き込みを禁止する書き込み禁止パルス発生回
路などから構成したことにより、簡易な構成でいかなる
スキューも精度よく補正される。さらに信号の遅延はデ
ジタル信号の形態で行なわれるため、遅延による信号の
劣化は生じない。またこれらの特徴に加え、可変遅延回
路はすべて論理回路であるため半導体化が容易であり、
低価格で実現できるなどのすぐれた効果を有している。
次に本発明の第2の実施例について説明する。第7図に
第2の実施例における可変遅延回路の構成図を示す。第
7図において、81は書き込みアドレスリセット信号切
換スイッチ、82は読み出しアドレス切換スイッチであ
る。80は比較回路であり、一方の入力端子には書き込
みアドレス、他方の入力端子にはn−1の値(サンプル
周波数 n・fのとき)が入力される。その他のブロ
ックは先の第2図に示した実施例と同機能のものであ
り、同番号を符した。
上記のように構成された可変遅延回路において、高速再
生あるいは逆転高速再生時には、書き込みアドレスリセ
ット信号切換スイッチ81及び読み出しアドレス切換ス
イッチ82はいずれもX側に接続され、第2図に示した
実施例と全く同様にスキューの補正された再生信号が信
号出力端子52より得られる。
これに対し通常再生時など同一フィールド内では主回転
ヘッドと補助回転ヘッドとの再生出力信号を切換えるこ
とのない再生モードにおいては、スイッチ81,82は
いずれもY側に接続される。その結果書き込みアドレス
カウンタ60は、比較回路80において書き込みアドレ
スがn−1に一致したとき発せられるリセット信号によ
ってリセットされる。したがって書き込みアドレスカウ
ンタ60は0〜n−1のカウントを繰り返し、サンプリ
ング周波数がn・fであることから1Hで一巡するこ
とになる。一方、読み出しアドレス切換スイッチ82が
Y側に接続されていることによって、RAM51に与え
られる読み出しアドレスは書き込みアドレスと同一のも
のである。そのため、読み出されるデータはその一巡前
に書き込まれたデータとなる。すなわち、RAM51か
ら読み出され信号出力端子52から出力される信号は、
信号入力端子50に入力される信号を1H遅延したもの
である。
この1H遅延された信号を用いれば、ドロップアウトの
補償やライン相関を利用したノイズの抑圧を行なうこと
ができる。
以上説明したように、本実施例によれば、高速再生ある
いは逆転高速再生時においては先の実施例と同様に精度
よくスキューが補正できるとともに、通常再生などの再
生モードにおいては1H遅延された信号が得られるよう
構成したため、この信号を用いてドロップアウトの補償
やライン相関によるノイズ抑圧に利用することができ、
従来のガラス遅延線が不要となる。なおこの1H遅延は
デジタル信号の形態で遅延されるため、従来のガラス遅
延線などのように周波数特性や振幅の劣化がなく、また
半導体化が容易であるため低価格化、小型化が実現でき
る。
発明の効果 以上のように本発明によれば、デジタル処理による可変
遅延手段を用いて同期信号の間隔を一定にすることによ
り、簡易な構成でスキユーのない高速再生及び逆転高速
再生を実現できる。特に、メモリを用いてデジタル処理
により可変遅延を用い、また水平同期信号および主回転
ヘッドと補助回転ヘッドを切り換え信号とによりメモリ
を制御することで、主回転ヘッドと補助回転ヘッドの再
生信号を切り換えた際に生じる水平同期信号の間隔の変
化に瞬時に対応して正確にスキユーが補正でき、その結
果画質を劣化させることがないという格別の効果を有す
る。
また、可変遅延手段を、通常再生など同一フィールド内
でヘッドの切換えを行なわない再生モードにおいては1
Hの遅延を行なうよう構成することにより、この遅延し
た信号を利用してドロップアウトの補償やライン相関に
よるノイズの抑圧ができ、従来のガラス遅延線が不要と
なる。
さらに信号の遅延はすべてデジタル信号の形態で行なわ
れるため、遅延による信号の劣化はほとんどない。
これらの効果に加え、可変遅延手段はすべて論理回路で
構成されるため半導体化が容易であり、低価格で実現で
きるなどのすぐれた特徴を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例における高速再生あるいは逆
転高速再生時の再生信号処理部の構成図、第2図は第1
図における可変遅延回路の構成図、第3図は可変遅延回
路におけるRAMのタイミング図、第4図は可変遅延回
路の各部のタイミング図、第5図および第6図は可変遅
延回路の動作説明図、第7図は第2の実施例における可
変遅延回路の構成図、第8図は補助回転ヘッドを有する
磁気再生装置の回転ヘッド周辺要部構成図、第9図はア
ジマス記録された磁気テープのトラックパターンの一例
を示した図、第10図は従来の補助回転ヘッドを用いた
磁気再生装置の各部の波形図、第11図は従来の再生信
号処理部の構成図、第12図はスキユー発生の様子を示
す説明図である。 16……主回転ヘッドA、19……主回転ヘッドB、1
8……補助回転ヘッドA、17……補助回転ヘッドB、
34……スイッチ、38……エンベロープ比較回路(レ
ベル検出手段)、40……AD変換器、41……水平同
期分離回路、42……可変遅延回路、43……DA変換
器、51……ランダムアクセスメモリ(RAM)、53
……ヘッド切換信号入力端子、54……水平同期信号入
力端子、55……書き込み禁止パルス発生回路、56…
…最終アドレスラッチ禁止パルス発生回路、57……立
上りエッジ検出回路、59……WE発生回路、60……
書き込みアドレスカウンタ、62……最終アドレスレジ
スタ、63……比較回路、64……読み出しアドレスカ
ウンタ、80……比較回路、81……書き込みアドレス
リセット信号切換スイッチ、82……読み出しアドレス
切換スイッチ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アジマス角が互いに異なる2個1組の主回
    転ヘッドと、前記主回転ヘッドとは取り付け位置が異な
    り、かつアジマス角が互いに異なる2個1組の補助回転
    ヘッドと、磁気テープを記録時のテープ走行速度とは異
    なった走行速度でもって走行させて信号を再生する時、
    前記主回転ヘッドの再生出力信号のレベルが前記補助回
    転ヘッドの再生出力信号のレベルよりも低下する区間を
    検出するレベル検出手段と、この検出手段による検出信
    号に応じて前記主回転ヘッドの再生出力信号レベルの低
    下区間を前記補助回転ヘッドの再生出力信号で置き換え
    て第1の再生信号を得るスイッチ手段と、第1の再生信
    号をデジタル信号に変換して第2の再生信号を得るAD
    変換器と、前記第1または第2の再生信号の水平同期信
    号を検出する同期信号分離手段と、少なくとも1水平走
    査期間の信号を記憶することができるランダムアクセス
    メモリ、前記同期分離手段より得られる水平同期信号に
    よりリセットされる書き込みアドレス発生カウンタ、主
    回転ヘッドと補助回転ヘッドの再生出力信号レベルの大
    小関係が反転した時点から次の水平同期信号が生じる時
    点まで前記ランダムアクセスメモリへの書き込みを禁止
    する書き込み禁止手段とからなり前記第2の再生信号を
    遅延する可変遅延手段とを備えた磁気再生装置。
  2. 【請求項2】可変遅延手段は、磁気テープを記録時の走
    行速度と等しい速度で走行させて信号を再生する通常再
    生時などのように、同一フィールド内では主回転ヘッド
    の再生信号出力と補助回転ヘッドの再生出力信号とを切
    換えることのない再生モードにおいては、1水平走査期
    間の遅延を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の磁気再生装置。
  3. 【請求項3】可変遅延手段は、磁気テープを記録時の走
    行速度と等しい速度で走行させて信号を再生する通常再
    生時などのように、同一フィールド内では主回転ヘッド
    の再生信号出力と補助回転ヘッドの再生出力信号とを切
    換えることのない再生モードにおいては、1水平走査期
    間の遅延を行なうことを特徴とする特許請求の範囲第1
    項または第2項記載の磁気再生装置。
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