JPH06202664A - マイナス・ワン演奏装置 - Google Patents

マイナス・ワン演奏装置

Info

Publication number
JPH06202664A
JPH06202664A JP5017023A JP1702393A JPH06202664A JP H06202664 A JPH06202664 A JP H06202664A JP 5017023 A JP5017023 A JP 5017023A JP 1702393 A JP1702393 A JP 1702393A JP H06202664 A JPH06202664 A JP H06202664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
minus
volume
operator
tone
performance
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5017023A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3285984B2 (ja
Inventor
Shinichi Saito
信一 斎藤
Masaaki Kurata
政明 倉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Roland Corp
Original Assignee
Roland Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=11932404&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH06202664(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by Roland Corp filed Critical Roland Corp
Priority to JP01702393A priority Critical patent/JP3285984B2/ja
Publication of JPH06202664A publication Critical patent/JPH06202664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3285984B2 publication Critical patent/JP3285984B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】マイナス・ワン・パートなどの任意のパートの
自動演奏の音量を任意に設定することができるようにし
て、マイナス・ワン演奏時やパート・モニター時などに
おいても、演奏者がマイナス・ワン・パートなどの任意
のパートの自動演奏を、容易に聴取することができるよ
うにする。 【構成】複数のパートの楽音を同時に生成可能な楽音生
成手段と、複数のパートの中から任意のパートを指定す
ることができるパート指定手段と、パート指定手段によ
って指定されたパートの音量を任意に設定する音量設定
手段と、演奏データ生成手段により生成される演奏デー
タに基づき、演奏データによって指定された音色による
とともに、音量設定手段によって設定された音量によ
り、パート指定手段によって指定されたパートの楽音の
生成を行うように、楽音生成手段を制御する楽音生成制
御手段とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マイナス・ワン演奏装
置に関し、特に、効果的なマイナス・ワン演奏などを行
うことができるようにしたマイナス・ワン演奏装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子楽器においては、自動演奏に
よって同時に演奏可能な複数のパートの中の特定のパー
トに関して、自動演奏による楽音の生成を行わないよう
にし、その代わりに演奏者自身による楽器演奏によっ
て、自動演奏による楽音の生成を行わないようにしたパ
ートの楽音を生成することが行われてきた。
【0003】これは、所謂、マイナス・ワン演奏と称さ
れるものであり、楽曲の自動演奏からある特定のパート
の演奏を指定して、その指定されたパート(マイナス・
ワン・パート)を自動演奏する代わりに、鍵盤装置など
所定の楽器により演奏者が独自の演奏を行って、自動演
奏との合奏を行うことを可能にするものである。従っ
て、このようなマイナス・ワン演奏は、個々の演奏者が
合奏練習などを行う場合に、極めて効果的なものであっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術にあっては、マイナス・ワン演奏を行う場
合に、マイナス・ワン・パートの自動演奏が完全にミュ
ートされて消音されてしまっていたので、マイナス・ワ
ン演奏を行わないときに行われるべきマイナス・ワン・
パートにおける自動演奏を、演奏者が聴取することがで
きないという問題点があった。
【0005】このため、マイナス・ワン・パートによっ
て行われる自動演奏を参考にして、演奏者自身による演
奏を行うことができないので、初心者にとっては効率の
よい合奏練習を行うことができなかった。
【0006】本発明は、従来の技術の有するこのような
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、マイナス・ワン・パートなどの任意のパートの
自動演奏の音量を任意に設定することができるようにし
て、マイナス・ワン演奏時や、任意のパートのみを注目
して聴取するパート・モニター時などにおいて、演奏者
がマイナス・ワン・パートなどの任意のパートの自動演
奏を、容易に聴取することができるようにしたマイナス
・ワン演奏装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明におけるマイナス・ワン演奏装置は、複数の
パートの楽音を同時に生成可能な楽音生成手段と、複数
のパートの中から任意のパートを指定することができる
パート指定手段と、パート指定手段によって指定された
パートの音量を任意に設定する音量設定手段と、演奏デ
ータ生成手段により生成される演奏データに基づき、演
奏データによって指定された音色によるとともに、音量
設定手段によって設定された音量により、パート指定手
段によって指定されたパートの楽音の生成を行うよう
に、楽音生成手段を制御する楽音生成制御手段とを設け
るようにした。
【0008】
【作用】演奏者は、パート指定手段によりマイナス・ワ
ン・パートなどの任意のパートを指定する。こうして指
定されたマイナス・ワン・パートなどの任意のパートの
音量は、音量設定手段によって任意に設定される。そし
て、楽音生成制御手段が楽音生成手段を制御して、演奏
データによって指定された音色および音量設定手段によ
って設定された音量により、演奏データに基づいた楽音
が生成される。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明によるマイナ
ス・ワン演奏装置の実施例を詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施例によるマイナス
・ワン演奏装置を備えた電子楽器のブロック構成図であ
る。この電子楽器は、その全体の動作の制御を、制御部
10内の中央処理装置(CPU)12を用いて制御する
ように構成されている。この制御部10は、上記したC
PU12と、全体の動作の制御のための所定のプログラ
ムおよびプログラム実行時に使用される音量パラメータ
や音色パラメータなどの各種楽音制御パラメータが格納
されたリード・オンリ・メモリ(ROM)14と、後述
するようなCPU10によるプログラム実行時に必要な
各種レジスタ群等が設定されたワーキング・エリアとし
てのランダム・アクセス・メモリ(RAM)16とを具
備しており、CPU12によって動作が制御されたり信
号が入出力されたりする。
【0011】この制御部10には、バスを介して、自動
演奏装置18から出力されるMIDI信号Aを制御部1
0へ入力するためのMIDI回路20と、演奏者により
操作される鍵盤装置22から出力されるMIDI信号B
を制御部10へ入力するためのMIDI回路24と、後
述する各種操作子を備えた操作子部26と、波形メモリ
を読み出す方式等により楽音信号を生成する楽音生成部
28とが接続されている。さらにこの楽音生成部28に
は、アンプおよびスピーカ等よりなる音響装置30が接
続されている。
【0012】従って、この電子楽器においては、MID
I回路20およびMIDI回路24よりCPU12にM
IDI信号による楽音の生成開始/停止指示が入力され
ると、CPU12は入力されたMIDI信号に対応し
て、RAM16の各種レジスタに設定された音量パラメ
ータや音色パラメータなどの各種楽音制御パラメータに
基づいて、生成/停止すべき音高、音色、音量などを示
す楽音情報を楽音生成部28へ入力する。そして、楽音
生成部28は、CPU12から入力された楽音情報に基
づいて楽音信号を発生し、この楽音信号が音響装置30
によって、楽音として空間に放音される。
【0013】以下に、上記した各構成要素を詳述する。
【0014】操作子部26は、マイナス・ワン・パート
を選択するためのパート選択操作子32(INCスイッ
チとDECスイッチとを備えていて、これらのスイッチ
を適宜操作することによりパートを選択する。)と、マ
イナス・ワン演奏を行うマイナス・ワン・オンとマイナ
ス・ワン演奏を行わないマイナス・ワン・オフとを選択
するマイナス・ワン操作子34と、マイナス・ワン・パ
ートの音量レベルを制御するマイナス・ワン・パート音
量操作子36と、自動演奏装置18による全パートの音
量レベルを制御するための全パート音量操作子38と、
マイナス・ワン操作子34によりマイナス・ワン・オン
が選択されているときに点灯するとともに、マイナス・
ワン操作子34によりマイナス・ワン・オフが選択され
ているときに消灯し、マイナス・ワン操作子34の設定
状態を確認するための発光ダイオード(LED)40と
より構成されている。
【0015】即ち、パート選択操作子32のINCスイ
ッチまたはDECスイッチの操作によって、自動演奏装
置18からのMIDI信号Aに基づき楽音生成される全
パートから、マイナス・ワン演奏を行うための特定のパ
ートたるマイナス・ワン・パートを任意に選択すること
ができるようになされている。
【0016】ここにおいて、「パート」とは、楽音生成
部28により同時に発生される複数音色の楽音に対応
し、所謂、オーケストラにおける楽器構成単位に相当す
る。そして、各パート毎に、そのパートで生成される楽
音の音色が、別個に設定されている。また、各パート
は、MIDI信号における各MIDIチャンネルと1対
1の対応関係となるように設定されている。即ち、MI
DIチャンネルが16チャンネルであるとすると、パー
トも16パート設定されており、例えば、MIDIチャ
ンネル「1」とパート「1」が対応し、MIDIチャン
ネル「2」とパート「2」が対応するというように構成
されている。
【0017】さらに、楽音生成部28は、複数のパート
を同時に発音することができるものであり、各パートに
は優先順位が設定されていて、優先順位の最も低いパー
トから順に楽音発生チャンネルがトランケートされるよ
うに構成されている。即ち、自動演奏装置18あるいは
鍵盤装置22からの新たな発音要求があると、優先順位
の最も低いパートの楽音発生チャンネルから順に強制的
に発音が停止され、発音要求のあったパートを発音す
る。
【0018】ROM14には、音量パラメータ、音色パ
ラメータ、効果パラメータなどの各種楽音制御パラメー
タなどが設定されている。このROM14の記憶内容
は、CPU12によって読み出されてRAM16のワー
キング・エリアなどに記憶されたりする。
【0019】RAM16には、パート選択操作子32の
操作によって選択されたマイナス・ワン・パートを記憶
するパート・メモリ領域16aと、マイナス・ワン操作
子34の操作によって、マイナス・ワン・オンに設定さ
れているか、あるいはマイナス・ワン・オフに設定され
ているかを示すマイナス・ワン・メモリ領域16bと、
マイナス・ワン・パート音量操作子36により設定され
た音量レベルを示す音量パラメータ記憶するマイナス・
ワン・パート音量パラメータ・メモリ領域16cと、全
パート音量操作子38により設定された音量レベルを示
す音量パラメータを記憶する全パート音量パラメータ・
メモリ領域16dとが設定されている。
【0020】さらに、図示はしていないが、各パート毎
にそのパートで生成される楽音のインスト(音色)設定
(操作子部26に設けられている操作子(図示せず)に
よって、その記憶内容が設定される。)を記憶する領域
がある。楽音生成時においては、RAM16に記憶され
たインスト(音色)設定状況に基づいて、ROM14に
記憶された音色パラメータを参照して、楽音の音色が制
御される。
【0021】次に、このマイナス・ワン演奏装置の作用
を説明する。なお、操作子部26が操作された場合に
は、パート選択操作子32、マイナス・ワン操作子3
4、マイナス・ワン・パート音量操作子36あるいは全
パート音量操作子38のいずれの操作子が操作されたか
の操作子情報を、CPU12へ入力する。このようにし
て、パート選択操作子32の操作によって操作子情報を
入力されたCPU12は、公知の技術により、パート選
択操作子32の操作によって選択されたマイナス・ワン
・パートを、RAM16のパート・メモリ領域16aに
書き込む。
【0022】また、マイナス・ワン操作子34の操作に
よって操作子情報を入力されたCPU12は、公知の技
術により、マイナス・ワン操作子34の操作によって選
択されたマイナス・ワン・オンあるいはマイナス・ワン
・オフを、RAM16のマイナス・ワン・メモリ領域1
6bに書き込む。
【0023】さらに、マイナス・ワン・パート音量操作
子36の操作によって操作子情報を入力されたCPU1
2は、公知の技術により、マイナス・ワン・パート音量
操作子36の操作によって設定された音量レベルを示す
音量パラメータを、RAM16のマイナス・ワン・パー
ト音量パラメータ・メモリ領域16cに書き込む。
【0024】同様に、全パート音量操作子38の操作に
よって操作子情報を入力されたCPU12は、公知の技
術により、全パート音量操作子38の操作によって設定
された音量レベルを示す音量パラメータを、RAM16
の全パート音量パラメータ・メモリ領域16dに書き込
む。
【0025】このマイナス・ワン演奏装置によりマイナ
ス・ワン演奏を行うには、まずパート選択操作子32の
INCスイッチあるいはDECスイッチを操作して、マ
イナス・ワン・パートを選択する。
【0026】次に、マイナス・ワン・パート音量操作子
36を操作して、マイナス・ワン・パートの音量レベル
を任意に設定する。
【0027】上記したような設定操作を行うことによ
り、自動演奏装置18により演奏されるマイナス・ワン
・パートの音量レベルを任意に設定することができると
ともに、演奏者は鍵盤装置22によって、マイナス・ワ
ン・パートに相当するパートを演奏することができるよ
うになる。この際に、鍵盤装置22によるマイナス・ワ
ン・パートの音量レベルは、公知の技術に基づき、マイ
ナス・ワン・パート音量操作子36の操作に関わらず、
鍵盤装置22あるいはマイナス・ワン演奏装置の図示し
ない操作子により、任意に設定することができる。
【0028】図2は、マイナス・ワン・イベント処理ル
ーチンを示すフローチャートである。このマイナス・ワ
ン・イベント処理ルーチンは、マイナス・ワン操作子3
4のマイナス・ワン・オンあるいはマイナス・ワン・オ
フ操作によって発生されるマイナス・ワン・イベントに
よって、動作を開始するものである。
【0029】まず、マイナス・ワン・イベントが検出さ
れると、ステップS202において、このマイナス・ワ
ン操作子34による操作が、マイナス・ワン・オンであ
るか否かが判断される。このステップS202の判断結
果が肯定(Y)、即ち、マイナス・ワン操作子34によ
りマイナス・ワン・オン操作が行われた場合には、ステ
ップS204へ進む。
【0030】ステップS204においては、パート選択
操作子32の操作によって選択されたパートたるマイナ
ス・ワン・パートを、最も優先順位が低くなるように変
更するとともに、鍵盤装置22のMIDIチャンネル
を、最も優先順位の高いパートに割り当てる。
【0031】なお、上記した優先順位に従って、各パー
トを設定する技術に関しては、本願出願人の出願に係る
特開昭64−19393号公報などに開示されているよ
うに公知の技術であるため、詳細な説明は省略するもの
とするが、例えば、以下に説明するような手順により行
うことができる。
【0032】例えば、RAM16に、図3(a)に示す
ようなパート・テーブルが設けられているものとする。
このパート・テーブルは、優先順位が第1パート→第2
パート→第3パート→・・・の順で低くなるように設定
されていて、各パート毎にMIDIチャンネル、必要な
楽音発生チャンネル数、音色ナンバ、リザーブ数(トラ
ンケートされない最低保証楽音発生チャンネル数)、音
量レベルが記憶されており、図3(a)に示す状態で
は、既に8パートが設定されている。
【0033】また鍵盤装置22は、MIDIチャンネル
10に設定されているものとする。
【0034】図3(a)に示すように、既に8パートが
設定されている場合に、例えば、最も優先順位の高い第
1パートを、パート選択操作子32の操作によってマイ
ナス・ワン・パートとして選択したとする。そうする
と、既に8パートの優先順位が設定されているので、選
択した第1パートの優先順位が最も低くなるようにする
ために、選択された第1パートを第9パートに変更して
設定する。即ち、自動演奏装置18により演奏されるマ
イナス・ワン・パートたる第1パートの記憶内容が、優
先順位の最も低いパートとしての第9パートに割り当て
られ、第9パートはMIDIチャンネルが「1」に、発
音チャンネル数が「3」に、音色ナンバが「12」に、
リザーブ数が「3」(トランケートされる楽音発生チャ
ンネル数を増加させるために、リザーブ数を減少す
る。)に、それぞれ設定されることになる(図3
(b))。
【0035】さらに、最も優先順位の高い第1パート
に、鍵盤装置22のMIDIチャンネル10を割り当て
る(図3(b))。
【0036】こうして、マイナス・ワン・パートが、優
先順位の最も低い第9パートに割り当てられることにな
るとともに、最も優先順位の高い第1パートに、鍵盤装
置22のMIDIチャンネル10が設定されることにな
る。
【0037】なお、上記したように、マイナス・ワン・
パートたる第9パートのリザーブ数が「3」に減少され
ているので、トランケートされる楽音発生チャンネル数
が増加することになり、優先順位の高いパートの楽音発
生チャンネル数を増加することができるので音楽的に優
れたものとなる。
【0038】また、マイナス・ワン・パートたる第9パ
ートの音色ナンバは、選択された第1パートの音色ナン
バ「12」とされているが、他の音色に変更するような
処理をしてもよい。例えば、ピアノの音色のパートをマ
イナス・ワン・パートとして選択した場合に、鍵盤装置
22での演奏はそのままピアノの音色で行い、自動演奏
装置18によるマイナス・ワン・パートの演奏はギター
の音色で行うようにすると、自動演奏装置18によるマ
イナス・ワン・パートの演奏が聴取しやすくなり、鍵盤
装置22による演奏の参考とする際に極めて効果的にな
る。
【0039】こうした、リザーブ数の変更や音色の変更
は、公知の技術により行うことができるので詳細な説明
は省略するが、変更するリザーブ数や音色は、図示しな
い操作子などにより演奏者が任意に設定するようにして
もよいし、予めROM14に記憶させておくようにして
もよい。例えば、あるリザーブ数のときに減じるリザー
ブ数を記憶させておいたり、ある音色のパートがマイナ
ス・ワン・パートに選択された場合には、どの音色に変
更するかを記憶しておけばよい。
【0040】ステップS204の処理を終了すると、ス
テップS206へ進み、マイナス・ワン・パート音量操
作子36の操作によって、RAM16のマイナス・ワン
・パート音量パラメータ・メモリ領域16dに記憶され
た音量パラメータを、優先順位の最も低いマイナス・ワ
ン・パートへ転送して、音量パラメータの記憶内容を更
新する。図3(b)では、マイナス・ワン・パートたる
第9パートに、音量レベル「8」が設定される場合を示
している。
【0041】ステップS206の処理を終了すると、こ
のマイナス・ワン・イベント処理ルーチンを終了する。
【0042】一方、ステップS202の判断結果が否定
(N)、即ち、マイナス・ワン操作子34によりマイナ
ス・ワン・オフを選択する操作が行われた場合には、ス
テップS208へ進む。
【0043】ステップS208においては、マイナス・
ワン・パートを、マイナス・ワン・パートとして選択さ
れる前の元々のパートへ変更する。即ち、ステップS2
04の処理と逆の処理を行う。従って、この処理によ
り、各パートに設定されたMIDIチャンネルや各種楽
音制御パラメータが、マイナス・ワン・オン設定以前の
状態に復帰することになる。このステップS208の処
理を終了すると、マイナス・ワン・イベント処理ルーチ
ンを終了する。
【0044】図4は、自動演奏装置による楽音生成ルー
チンを示すフローチャートである。この自動演奏装置に
よる楽音生成ルーチンは、自動演奏装置18から出力さ
れるMIDI信号Aの入力により発生されるMIDIイ
ベントAによって、動作を開始する。
【0045】まず、このMIDIイベントAが検出され
ると、ステップS402において、このMIDI信号A
がノート・オン情報あるいはノート・オフ情報である
か、否かが判断される。ステップS402の判断結果が
肯定、即ち、MIDI信号Aがノート・オン情報あるい
はノート・オフ情報であった場合には、ステップS40
4へ進む。
【0046】ステップS404では、マイナス・ワン操
作子34の操作によって、マイナス・ワン・オンに設定
されているか、否かが判断される。即ち、RAM16の
マイナス・ワン・メモリ領域16bを読み出して、マイ
ナス・ワン・オンのデータと比較し、現在の設定がマイ
ナス・ワン・オンであるか、あるいはマイナス・ワン・
オンでないかを検出する。ステップS404の判断結果
が肯定、即ち、現在の設定がマイナス・ワン・オンであ
る場合には、ステップS406へ進む。
【0047】ステップS406では、MIDI信号Aの
ノート・オン情報あるいはノート・オフ情報のMIDI
チャンネルが、パート選択操作子32によりマイナス・
ワン・パートとして選択されたパートのMIDIチャン
ネルに対応するものであるか、否かを判断する。即ち、
RAM16のパート・メモリ領域16aを読み出して、
MIDI信号AのMIDIチャンネルと、パート選択操
作子32によってマイナス・ワン・パートとして選択さ
れたパートに設定されたMIDIチャンネルとを比較
し、MIDI信号Aのノート・オン情報あるいはノート
・オフ情報が、パート選択操作子32によりマイナス・
ワン・パートとして選択されたパートに対応するもので
あるか否かを検出する。
【0048】ステップS406の判断結果が肯定、即
ち、MIDI信号Aのノート・オン情報あるいはノート
・オフ情報が、マイナス・ワン演奏するためにパート選
択操作子32によりマイナス・ワン・パートとして選択
されたパートのMIDIチャンネルに対応するものであ
る場合には、ステップS408へ進む。
【0049】ステップS408では、公知の技術に基づ
いて楽音生成部28により、マイナス・ワン・パートと
して選択されたパートのMIDIチャンネルが設定され
ているパートにおける楽音の生成/停止を行い、音響装
置30を介して楽音の発音または消音を行う。この際
に、音量パラメータに関しては、RAM16のマイナス
・ワン・パート音量パラメータ・メモリ領域16dの記
憶内容が転送されているため(図2のマイナス・ワン・
イベント処理ルーチンのフローチャートのステップS2
06)、マイナス・ワン・パート音量操作子36の操作
により設定された音量レベルに従って、楽音の生成/停
止を行う。従って、マイナス・ワン・パート音量操作子
36の操作により任意に設定された音量レベルにより、
マイナス・ワン・パートの自動演奏を行うことができ
る。
【0050】なお、この際に、マイナス・ワン・パート
は、上記したように、優先順位の最も低いパートに割り
当てられているものであり、トランケートされる楽音発
生チャンネル数が多くなるが、演奏者による鍵盤装置2
2の演奏の参考としての機能を実質的に損なうことはな
い。
【0051】一方、鍵盤装置22のパートは、マイナス
・ワン・パートより優先順位の高いパートに割り当てら
れるため、トランケートされる発音チャンネルが少なく
なり、演奏者が満足する演奏を行うことができる。
【0052】ステップS408の処理を終了すると、こ
の自動演奏装置による楽音生成ルーチンを終了する。
【0053】一方、ステップS406の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Aのノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報が、パート選択操作子32によりマイ
ナス・ワン・パートとして選択されたパートに対応する
MIDIチャンネルでない場合には、ステップS410
へ進む。
【0054】ステップS410では、公知の技術に基づ
いて楽音生成部28により、MIDI信号AのMIDI
チャンネルに基づき、MIDIチャンネルに対応するパ
ートにおいて楽音の生成/停止を行い、音響装置30を
介して楽音の発音または消音を行う。なお、マイナス・
ワン・オンが設定されている場合においても、パート選
択操作子32によりマイナス・ワン・パートとして選択
されたパート以外のパートに対しては、マイナス・ワン
・パート音量操作子36により音量レベルが制御される
ことはない。
【0055】また、ステップS404の判断結果が否
定、即ち、マイナス・ワン操作子34により、マイナス
・ワン・オンではなくてマイナス・ワン・オフに設定さ
れている場合にも、ステップS408へ進み、公知の技
術に基づいて楽音生成部28により、MIDI信号Aの
MIDIチャンネルに基づき、MIDIチャンネルに対
応するパートにおいて楽音の生成/停止を行い、音響装
置30を介して楽音の発音または消音を行う。この場合
には、マイナス・ワン・オフに設定されているため、M
IDI信号AのいずれのMIDIチャンネルであって
も、マイナス・ワン・パート音量操作子36による音量
レベルの制御を受けることがない。
【0056】さらに、ステップS402の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Aがノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報ではなくて、その他の音色情報やシス
テム情報などの場合には、ステップS412へ進み、当
該MIDI信号Aに基づき、公知の技術により当該MI
DI信号Aに対する処理を実行する。
【0057】次に、図5に示されたフローチャートに基
づき、鍵盤装置による楽音生成ルーチンを説明する。こ
の鍵盤装置による楽音生成ルーチンは、演奏者による鍵
盤装置22の操作に基づき出力されるMIDI信号Bの
入力により発生されるMIDIイベントBによって、動
作を開始するものである。まず、このMIDIイベント
Bが検出されると、ステップS502において、このM
IDI信号Bがノート・オン情報あるいはノート・オフ
情報であるか、否かが判断される。ステップS502の
判断結果が肯定、即ち、MIDI信号Bがノート・オン
情報あるいはノート・オフ情報であった場合には、ステ
ップS504へ進む。
【0058】ステップS504では、マイナス・ワン操
作子34の操作によって、マイナス・ワン・オンに設定
されているか、否かが判断される。即ち、RAM16の
マイナス・ワン・メモリ領域16bを読み出して、マイ
ナス・ワン・オンのデータと比較し、現在の設定がマイ
ナス・ワン・オンであるか、あるいはマイナス・ワン・
オンでないかを検出する。ステップS504の判断結果
が肯定、即ち、現在の設定がマイナス・ワン・オンであ
る場合には、ステップS506へ進む。
【0059】ステップS506では、MIDI信号B
を、MIDI信号BのMIDIチャンネルが設定されて
いる最も優先順位の高いパート(図2に示すマイナス・
ワン・イベント処理ルーチンのフローチャートのステッ
プS204において、鍵盤装置22のMIDIチャンネ
ルは、最も優先順位の高いパートに割り当てられてい
る。)に割り当てて、公知の技術により、楽音生成部2
8により楽音の生成/停止を行い、音響装置30を介し
て楽音の発音または消音を行う。
【0060】従って、パート選択操作子32によりマイ
ナス・ワン・パートとして選択されたパートに関して
は、自動演奏装置18からのMIDI信号Aに基づく楽
音の生成/停止は行われることなく、演奏者による鍵盤
装置22からのMIDI信号Bによる演奏のみが行われ
ることになり、マイナス・ワン演奏が達成される。ステ
ップS506の処理を終了すると、この鍵盤装置による
楽音生成ルーチンを終了する。
【0061】一方、ステップS504の判断結果が否
定、即ち、マイナス・ワン操作子34により、マイナス
・ワン・オンではなくてマイナス・ワン・オフに設定さ
れている場合には、ステップS508へ進む。
【0062】ステップS508では、公知の技術によ
り、MIDI信号BのMIDIチャンネルに基づき、M
IDIチャンネルに対応するパートにおいて楽音生成部
28により楽音の生成/停止を行い、音響装置30を介
して楽音の発音または消音を行う。
【0063】さらに、ステップS502の判断結果が否
定、即ち、MIDI信号Bがノート・オン情報あるいは
ノート・オフ情報ではなくて、その他の音色情報やシス
テム情報などの場合には、ステップS510へ進み、当
該MIDI信号Bに基づき、公知の技術によりその処理
を実行する。
【0064】なお、上記した第一の実施例のステップS
204の処理内容を変更して、いずれかのパートがマイ
ナス・ワンに指定された場合には、図3(c)に示すよ
うに、鍵盤装置22のMIDIチャンネル10を優先順
位の最も高い第1パートに割り当て、その他のパート
は、順に優先順位の低いパートへシフトするようにして
もよい。
【0065】次に、本発明による第二の実施例として、
自動演奏装置18の各パート毎の楽音発生チャンネル数
が、固定的に定められている場合の実施例について説明
することとする。
【0066】なお、マイナス・ワン・パートの音量設定
に関しては、上記した第一の実施例と同様な操作によ
り、任意の設定することができる。即ち、パート選択操
作子32の操作によりマイナス・ワン・パートとして所
定のパートを選択した後に、マイナス・ワン・パート音
量操作子36を操作して任意の音量レベルを選択し、マ
イナス・ワン・パート音量パラメータ・メモリ領域16
dに当該音量レベルを示すパラメータを記憶し、その記
憶内容をマイナス・ワン・パートへ転送する。そして、
自動演奏装置18による自動演奏が開始されると、マイ
ナス・ワン・パートの音量パラメータに関しては、公知
の技術に基づいて、マイナス・ワン・パート音量パラメ
ータ・メモリ領域16dから転送された音量パラメータ
が読み出され、マイナス・ワン・パート音量操作子36
の操作により設定された音量レベルにより楽音が放音さ
れる。
【0067】この第二の実施例の場合には、パート選択
操作子32の操作によって選択されたパートたるマイナ
ス・ワン・パートの発音数を減じて、鍵盤装置22で発
音される発音数を確保すればよい。
【0068】例えば、予め図6(a)に示すように、ボ
イスの割り当てが設定されている状態において、パート
選択操作子32により、4ボイスを割り当てられたパー
ト1をマイナス・ワン・パートとして選択し、このパー
ト1を鍵盤装置22で演奏する場合には、パート1に割
り当てられるボイス数を4ボイスから減じて、例えば図
6(b)に示すように、ボイス1のみとし、パート1に
割り当てられていた残りの3ボイス分を、全て鍵盤装置
22に割り当てるようにすればよい。
【0069】このことにより、鍵盤装置22による演奏
の参考とされるパート1は、トランケートされることが
多くなるが、実質的には十分に鍵盤装置22による演奏
の参考とすることができる。その一方で、鍵盤装置22
には、十分なボイス数が確保されることになるため、演
奏者が十分に満足する演奏を行うことができる。
【0070】上記したような処理は、図7に示すボイス
割り当て処理ルーチンにより実行されることになるが、
この場合には、自動演奏装置18による演奏のスタート
が指示されると、図7に示すボイス割り当て処理ルーチ
ンのフローチャートが実行された後に、公知の技術に基
づいて、自動演奏装置18による自動演奏が開始される
ことになる。
【0071】次に、図7に示すボイス割り当て処理ルー
チンのフローチャートを説明するが、理解を容易にする
ために、パート数が「8」、ボイス数「8」の場合に関
して示す。また、RAM16には、PN(パート・ナン
バ)レジスタ、VNL(ボイス・ナンバ・ローア)レジ
スタ、VNH(ボイス・ナンバ・ハイア)レジスタ、W
K(ワーク・カウント)レジスタの各レジスタが設けら
れており、PNレジスタには自動演奏装置18の各パー
トの番号が記憶され、VNLレジスタには各パートに割
り当てる最初のボイス番号が記憶されており、VNHレ
ジスタには各パートに割り当てる最後のボイス番号が記
憶されており、WKレジスタには各パート毎のボイス数
が予め記憶されている。
【0072】まず、ステップS702において、PNレ
ジスタ、VNLレジスタおよびVNHレジスタに「1」
をセットして、各レジスタをイニシャライズする。即
ち、PNレジスタにはパート1が設定され、パート1の
VNLレジスタおよびVNHレジスタに「1」が設定さ
れる。このステップS702を終了すると、ステップS
704へ進む。
【0073】ステップS704では、PNレジスタに現
在設定されているパートたるパート1が、パート選択操
作子32によって、マイナス・ワン・パートとして設定
されているか否かが判断される。この判断結果が肯定、
即ち、PNレジスタに現在設定されているパートたるパ
ート1が、マイナス・ワン・パートとして設定されてい
るならば、ステップS706へ進む。
【0074】ステップS706では、マイナス・ワン・
パート音量操作子36によって、音量レベルが「0」に
設定されていないときは、PNレジスタに設定されてい
るパートたるパート1がマイナス・ワン・パートに選択
されている場合のボイス数V(M)(例えば、図6
(b)に示すように設定する場合には「1」を設定し、
「V(M)=1」となる。なお、各パートが、マイナス
・ワン・パートとして設定された場合におけるV(M)
を示すテーブルを備え、そのテーブルを参照するように
すればよい。)をWKレジスタにセットする。また、マ
イナス・ワン・パート音量操作子36によって、音量レ
ベルが「0」に設定されているときは、WKレジスタに
「0」を設定する。ステップS706の処理を終了する
と、ステップS708進む。
【0075】一方、ステップS704の判断結果が否
定、即ち、PNレジスタに設定されているパートたるパ
ート1が、マイナス・ワン・パートとして設定されてい
ないならば、ステップS710へ進み、PNレジスタに
設定されているパートがマイナス・ワン・パートに選択
されていない場合のボイス数V(例えば、図6(a)に
示すように設定する場合には「4」を設定し、「V=
4」となる。なお、各パートが、マイナス・ワン・パー
トとして設定されていない場合におけるVを示すテーブ
ルを備え、そのテーブルを参照するようにすればよ
い。)をWKレジスタにセットし、ステップS708へ
進む。
【0076】ステップS708では、WKレジスタが
「0」にセットされているか否かが判断される。この判
断結果が否定の場合には、ステップS712へ進む。
【0077】ステップS712では、「VNH=VNL
+WK−1」の演算式を実行し、パート1に割り当てら
れる最後のボイス・ナンバを算出した後にステップS7
14へ進み、算出結果をボイス割り当てテーブル(図
8)に記憶する。ステップS714の処理を終了すると
ステップS716へ進む。
【0078】一方、ステップS708判断結果が否定、
即ち、WKレジスタが「0」にセットされていた場合に
は、ステップS716へジャンプすることになる。即
ち、この場合には、PNレジスタにセットされたパート
の音量レベルが「0」であるため、このパートを発音さ
せる必要がない。従って、このパートに対して、ボイス
の割り当てが行われないことになる。
【0079】ステップS716では、PNレジスタに設
定された値が「8」であるか否かが判断され、この判断
結果が否定、即ち、PNレジスタに設定された値が
「8」以下である場合にはステップS718へ進み、P
Nレジスタを「1」インクリメントするとともに、ステ
ップS712で算出したVNHに「1」加算した値をV
NLとし、ステップS704乃至ステップS718のル
ープを繰り返し、各パートに関してVNHを算出する。
【0080】そして、各パートに関してステップS70
4乃至ステップS718のループを繰り返し、全8パー
ト分のVNHを算出すると、PNレジスタの値が「8」
になり、そのときはステップS716の判断結果が肯定
となり、ステップS720へ進むことになる。
【0081】ステップS720では、残りのボイスを鍵
盤装置22に割り当てて、このルーチンを終了する。
【0082】図8は、図6(b)に示すように各パート
および鍵盤装置22にボイスを割り当てる場合におい
て、上記したルーチンにおいて設定されることになるボ
イス割り当てテーブルを示している。
【0083】以上において説明したように、上記各実施
例においては、マイナス・ワン・パートの音量レベルを
任意に設定できるため、マイナス・ワン・パートの音量
レベルを比較的を低く設定すれば、鍵盤装置22による
演奏の邪魔にならずに、しかも鍵盤装置22の演奏の参
考としてマイナス・ワン・パートを聴取できる。
【0084】また、上記各実施例において、マイナス・
ワン・パート音量操作子36により、マイナス・ワン・
パートの音量レベルを「0」にするとともに、鍵盤装置
22による演奏を行わなければ、マイナス・ワン・パー
トの演奏を完全に消音することができる、所謂、パート
・ミュート機能を実現できる。
【0085】さらに、上記各実施例において、マイナス
・ワン・パート音量操作子36により、マイナス・ワン
・パートの音量レベルを高くするとともに、鍵盤装置2
2による演奏を行わなければ、他のパートとの関係にお
いて、マイナス・ワン・パートをより明瞭に聴取できる
ようになり、所謂、パート・モニター機能を実現でき
る。この際に、パート・モニターするパートの音量を任
意に設定することができるため、演奏者にとって最も都
合の良い音量に設定することができる。
【0086】なお、上記各実施例においては、マイナス
・ワン演奏に関して説明したが、全パート音量操作子3
8を操作することにより全パートの音量レベルを設定
し、全パート音量操作子38の操作によって設定された
音量レベルを示す音量パラメータを全パート音量パラメ
ータ・メモリ領域16dに記憶させ、自動演奏装置18
からのMIDI信号AのMIDIチャンネルの音量に関
しては、全パート音量パラメータ・メモリ領域16dの
音量パラメータに従って制御するようにしてもよい。こ
のような場合において、全てのパートの音量レベルを
「0」に設定すれば、自動演奏装置18の全てのパート
の演奏を完全に消音する、所謂、オール・ミュートを実
現することができるとともに、所定の音量レベルに設定
することにより、バックグラウンド・ミュージックとし
て演奏させることもできる。
【0087】また、第二の実施例においても第一の実施
例と同様に、マイナス・ワン・パート音量操作子36と
音色パラメータの設定を連動させるようにしたテーブル
をROM14に記憶させておき、マイナス・ワン・パー
トの音量レベルを変更したときには、マイナス・ワン・
パートの音色を変化させるようにしてもよい。
【0088】なお、こうした音色変化を設定できる操作
子を、別途操作子部26に配設してもよい。
【0089】さらに、上記した各実施例では、鍵盤装置
22および自動演奏装置18を外部の機器としたが、こ
れらの機器を内蔵するものでもよい。
【0090】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0091】複数のパートの楽音を同時に生成可能な楽
音生成手段と、複数のパートの中から任意のパートを指
定することができるパート指定手段と、パート指定手段
によって指定されたパートの音量を任意に設定する音量
設定手段と、演奏データ生成手段により生成される演奏
データに基づき、演奏データによって指定された音色に
よるとともに、音量設定手段によって設定された音量に
より、パート指定手段によって指定されたパートの楽音
の生成を行うように、楽音生成手段を制御する楽音生成
制御手段とを設けるようにしたため、演奏者は、パート
指定手段によりマイナス・ワン・パートなどのパートを
指定することができる。こうして指定されたマイナス・
ワン・パートなどの任意のパートの音量は、音量設定手
段によって任意に設定されることになり、楽音生成制御
手段が楽音生成手段を制御して、演奏データによって指
定された音色および音量設定手段によって設定された音
量により、演奏データに基づいた楽音を生成することが
できる。
【0092】従って、本発明によるマイナス・ワン演奏
装置によれば、マイナス・ワン・パートなどのパートの
自動演奏の音量を任意に設定することができることにな
り、マイナス・ワン演奏時やパート・モニター時などに
おいても、演奏者がマイナス・ワン・パートなどのパー
トの自動演奏を、容易に聴取することができるものであ
るため、合奏練習などを効果的に行うことができるよう
になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるマイナス・ワン演奏装
置を備えた電子楽器の機能的構成を示すブロック構成図
である。
【図2】マイナス・ワン・イベント処理ルーチンを示す
フローチャートである。
【図3】パート・テーブルの記憶内容を図表的に示す説
明図であり、(a)はマイナス・ワン・パート設定前の
状態を示し、(b)は(a)の第1パートをマイナス・
ワン・パートとして設定した場合の第一の実施例による
パートの設定状態を示し、(c)は第一の実施例の変形
例によるパートの設定状態を示している。
【図4】自動演奏装置による楽音生成ルーチンを示すフ
ローチャートである。
【図5】鍵盤装置による楽音生成ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図6】ボイスの割り当て例を図表的に示す説明図であ
り、(a)はマイナス・ワン・パート設定前の状態を示
し、(b)は(a)のパート1をマイナス・ワン・パー
トとして設定した後の状態を示す。
【図7】ボイス割り当て処理ルーチンを示すフローチャ
ートである。
【図8】ボイス割り当てテーブルを示す説明図である。
【符号の説明】
10 制御部 12 CPU 14 ROM 16 RAM 16a パートメモリ領域 16b マイナス・ワン・メモリ領域 16c マイナス・ワン・パート音量パラメータ・メ
モリ領域 16d 全パート音量パラメータ・メモリ領域 18 自動演奏装置 20 MIDI回路 22 鍵盤装置 24 MIDI回路 26 操作子部 28 楽音生成部 30 音響装置 32 パート選択操作子 34 マイナス・ワン操作子 36 マイナス・ワン・パート音量操作子 38 全パート音量操作子 40 LED

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のパートの楽音を同時に生成可能な
    楽音生成手段と、 前記複数のパートの中から任意のパートを指定すること
    ができるパート指定手段と、 前記パート指定手段によって指定されたパートの音量を
    任意に設定する音量設定手段と、 演奏データ生成手段により生成される演奏データに基づ
    き、前記演奏データによって指定された音色によるとと
    もに、前記音量設定手段によって設定された音量によ
    り、前記パート指定手段によって指定されたパートの楽
    音の生成を行うように、前記楽音生成手段を制御する楽
    音生成制御手段とを有することを特徴とするマイナス・
    ワン演奏装置。
JP01702393A 1993-01-07 1993-01-07 マイナス・ワン演奏装置 Expired - Fee Related JP3285984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01702393A JP3285984B2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 マイナス・ワン演奏装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01702393A JP3285984B2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 マイナス・ワン演奏装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06202664A true JPH06202664A (ja) 1994-07-22
JP3285984B2 JP3285984B2 (ja) 2002-05-27

Family

ID=11932404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01702393A Expired - Fee Related JP3285984B2 (ja) 1993-01-07 1993-01-07 マイナス・ワン演奏装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3285984B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309928A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Yamaha Corp カラオケシステム、楽曲配信装置およびプログラム
JP2011237600A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Brother Ind Ltd 楽曲演奏装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008309928A (ja) * 2007-06-13 2008-12-25 Yamaha Corp カラオケシステム、楽曲配信装置およびプログラム
JP2011237600A (ja) * 2010-05-11 2011-11-24 Brother Ind Ltd 楽曲演奏装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3285984B2 (ja) 2002-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6816833B1 (en) Audio signal processor with pitch and effect control
US5138926A (en) Level control system for automatic accompaniment playback
JP3171904B2 (ja) パラメータ設定装置
US5422430A (en) Electrical musical instrument providing sound field localization
JP3285984B2 (ja) マイナス・ワン演奏装置
JP3312939B2 (ja) 電子楽器
JPH0968980A (ja) 電子鍵盤楽器の音色制御装置
JP3366812B2 (ja) 電子楽器の効果付与装置
JP3156285B2 (ja) 電子楽器
JP2630699B2 (ja) 電子楽器
JPH05181470A (ja) マイナスワン演奏装置
JP4094441B2 (ja) 電子楽器
JP3346143B2 (ja) 楽音制御装置
JP2671889B2 (ja) 電子楽器
JP3241832B2 (ja) 楽音生成装置
JP3667859B2 (ja) 電子楽器
JP3392451B2 (ja) 電子楽器の楽音制御装置
JPH10228282A (ja) 音源装置
JPH05181463A (ja) 楽音信号発生装置
JP2003029757A (ja) 電子楽器
JPH10198370A (ja) 音源制御方法、及び音源装置
JPH0642146B2 (ja) 楽音発生装置
JPH06332459A (ja) 同時発音数を増加可能な楽音生成装置
JPH10207459A (ja) 発音チャンネルの割り当て方法及びアサイナー
JPH09212178A (ja) カラオケ装置

Legal Events

Date Code Title Description
S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080308

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110308

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110308

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees