JP2008309928A - カラオケシステム、楽曲配信装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】通信の負荷を抑えながらも高い音質のオーディオデータを供給すると共に、利用者が所望するマイナスワン演奏を簡易に実現させる技術を提供する。
【解決手段】カラオケ楽曲の配信装置は、歌唱者により指定された楽曲に含まれる複数の演奏データ(入力信号S1〜6)を、複数のチャンネルに割り振って出力する。その場合、歌唱者によりミュート(マイナスワン)され得るパートについては、割振信号D1およびD2に、ミュートされないパートについては、割振信号D3〜6に割り振って出力する。その結果、該割振信号D1〜6を受取ったカラオケ端末は、割振信号D3〜6を再生することにより、所望のパートがマイナスワンされたカラオケ伴奏を演奏させることができる。
【選択図】図9
【解決手段】カラオケ楽曲の配信装置は、歌唱者により指定された楽曲に含まれる複数の演奏データ(入力信号S1〜6)を、複数のチャンネルに割り振って出力する。その場合、歌唱者によりミュート(マイナスワン)され得るパートについては、割振信号D1およびD2に、ミュートされないパートについては、割振信号D3〜6に割り振って出力する。その結果、該割振信号D1〜6を受取ったカラオケ端末は、割振信号D3〜6を再生することにより、所望のパートがマイナスワンされたカラオケ伴奏を演奏させることができる。
【選択図】図9
Description
本発明は、カラオケシステム、楽曲配信装置およびプログラムに関する。
特定のパートの楽音をマイク等から入力し、その他のパートの楽音をMIDI(Musical Instrument Digital Interface)等の演奏データに基づき自動演奏する、いわゆるマイナスワン演奏が知られている。特に、ボーカルパートをマイナスワンする演奏が一般にカラオケ装置において行われている。
かかるマイナスワン演奏において、演奏データから予め特定パートのデータが除かれ、これに基づいて演奏をする態様もあるが、すべてのパートのデータが含まれた演奏データの供給を受け、演奏時に特定のパートの楽音を除くことによってマイナスワン演奏を行う態様も知られている。
かかるマイナスワン演奏において、演奏データから予め特定パートのデータが除かれ、これに基づいて演奏をする態様もあるが、すべてのパートのデータが含まれた演奏データの供給を受け、演奏時に特定のパートの楽音を除くことによってマイナスワン演奏を行う態様も知られている。
特許文献1には、供給される演奏データに含まれるパートのうちで、マイナスワンできるパートを表示する機能を備え、それを指示することにより容易に所望のパートをミュートできるカラオケ装置が提案されている。該カラオケ装置では、カラオケ装置の16パートの楽音トラックにそれぞれ異なる楽器のシーケンスデータ(MIDIデータ)が記憶され、利用者がミュートしたいパートを指示すると、そのパートをミュートしてマイナスワン演奏がなされる。
また、特許文献2には、MIDIデータではなく、マルチチャンネルオーディオデータで演奏データを利用者に送信するシステムが提案されている。該システムにおいては、利用者が曲中にリモコンで操作することで、特定のパートの音量を変えたりミュートしたりできる。
特開2005−234596号公報
特開2004−328377号公報
また、特許文献2には、MIDIデータではなく、マルチチャンネルオーディオデータで演奏データを利用者に送信するシステムが提案されている。該システムにおいては、利用者が曲中にリモコンで操作することで、特定のパートの音量を変えたりミュートしたりできる。
上記の特許文献1に示された技術においては、MIDIのシーケンスデータで再生される楽器音は、オーディオデータに音質が劣る傾向があった。一方、上記特許文献2に示された技術においては、配信されるマルチチャンネルオーディオデータのチャンネル数に比例して通信の負荷が大きくなるという問題点があった。
また、マイナスワンに係る各種設定を曲中で変えようとすると、設定を変更するための煩雑な操作が必要であった。
また、マイナスワンに係る各種設定を曲中で変えようとすると、設定を変更するための煩雑な操作が必要であった。
本発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、通信の負荷を抑えながらも高い音質のオーディオデータを供給すると共に、利用者が所望するマイナスワン演奏を簡易に実現させる技術を提供することを目的とする。
本発明に係るカラオケシステムは、楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムであり、前記楽曲配信装置は、前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有し、前記楽曲受信装置は、前記楽曲指定データと前記パート指定データとを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカラオケシステムは、上記の構成において、前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段と、前記指定パート再生手段が前記第2の信号系統の出力信号を再生するか否かを制御する再生制御手段とを有していても良い。
また、本発明に係るカラオケシステムは、上記の構成において、前記楽曲配信装置においては、前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、前記楽曲受信装置においては、前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段を有し、前記指定パート再生手段は、前記第2の信号系統から出力された出力信号を、前記第1のマイナスワン再生手段よりも低い音量レベルで再生しても良い。
また、本発明に係るカラオケシステムは、楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムであって、前記楽曲配信装置は、前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有し、前記楽曲受信装置は、前記楽曲指定データを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、収音し、収音した音を表す音声データを生成する音声データ生成手段と、前記音声データ生成手段により生成された音声データを前記楽曲配信装置に送信する第2の送信手段と、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカラオケシステムは、前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、前記受取手段は、前記第1の信号系統から出力された信号に加え、前記第2の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段と、前記指定パート再生手段が前記第2の信号系統の出力信号を再生するか否かを制御する再生制御手段とを有していても良い。
また、本発明に係るカラオケシステムは、前記楽曲配信装置においては、前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、前記楽曲受信装置においては、前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段を有し、前記指定パート再生手段は、前記第2の信号系統から出力された出力信号を、前記第1のマイナスワン再生手段よりも低い音量レベルで再生しても良い。
また、本発明に係るカラオケシステムは、上記いずれかの構成において、前記楽曲配信装置は、収音した音に対応する信号を生成する1または複数の収音手段を有し、前記取得手段は、前記収音手段が生成した信号を取得しても良い。
また、前記楽曲配信装置は、1または複数のパートを含む楽曲データを記憶する記憶手段を有し、前記取得手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲データを取得しても良い。
また、前記楽曲配信装置は、ユーザの操作により楽音信号を生成する1または複数の電子楽器を有し、前記取得手段は、前記電子楽器が生成した信号を取得しても良い。
また、前記楽曲配信装置は、1または複数のパートを含む楽曲データを記憶する記憶手段を有し、前記取得手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲データを取得しても良い。
また、前記楽曲配信装置は、ユーザの操作により楽音信号を生成する1または複数の電子楽器を有し、前記取得手段は、前記電子楽器が生成した信号を取得しても良い。
また、本発明に係るカラオケシステムは、楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、前記楽曲配信装置は、前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および楽音信号を受信する受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記受信手段が前記楽音信号を受信している場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち予め指定されたパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振り、前記受信手段が前記楽音信号を受信していない場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートの全てを前記第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有し、前記楽曲受信装置は、前記楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、前記楽曲指定データと前記楽音信号とを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るカラオケシステムは、楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、前記楽曲配信装置は、前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信すると共に、複数の楽音信号を各々異なる入力系統から受信する受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記複数の入力系統と前記楽曲データに含まれるパートとを対応づけるテーブルと、前記受信手段が前記楽音信号を受信している場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記テーブルにおいて前記受信手段が前記楽音信号を受信した入力系統と対応付けられたパートを除く他のパートを前記第1の信号系統に割り振り、前記受信手段が前記楽音信号を受信していない場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートの全てを前記第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有し、前記楽曲受信装置は、前記楽音信号を複数系統生成する楽音信号生成手段と、前記楽曲指定データと前記楽音信号とを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る楽曲配信装置は、特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係る楽曲配信装置は、特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段とを有することを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段として機能させることを特徴とする。
また、本発明に係るプログラムは、コンピュータを、特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、前記第1の信号系統を出力する出力手段として機能させることを特徴とする。
本発明に係るカラオケシステム、楽曲配信装置およびプログラムによれば、通信の負荷を抑えながらも高い音質のオーディオデータを供給すると共に、利用者が所望するマイナスワン演奏を簡易に実現させることが可能になる。
以下では、本発明の一実施形態に係るカラオケシステムについて説明する。カラオケシステムは、歌唱音声に限らず任意のパートをマイナスワンした楽曲データを提供するシステムである。
(A:構成)
(A−1:全体構成)
図1は、カラオケシステム1の構成を示した図である。カラオケシステム1は、カラオケ装置10−1、10−2、10−3と、配信装置20と、それらの通信装置を接続する通信網40とを有する。
カラオケ装置10−1、10−2、10−3は、互いに同じ構成を有し、以下の説明において互いに区別する必要がない場合には、カラオケ装置10と総称する。
なお、本実施形態においては、通信網40にカラオケ装置10が3つ接続される場合について説明するが、1つ、2つ、または4つ以上設けられるとしても良い。
(A−1:全体構成)
図1は、カラオケシステム1の構成を示した図である。カラオケシステム1は、カラオケ装置10−1、10−2、10−3と、配信装置20と、それらの通信装置を接続する通信網40とを有する。
カラオケ装置10−1、10−2、10−3は、互いに同じ構成を有し、以下の説明において互いに区別する必要がない場合には、カラオケ装置10と総称する。
なお、本実施形態においては、通信網40にカラオケ装置10が3つ接続される場合について説明するが、1つ、2つ、または4つ以上設けられるとしても良い。
(A−2:通信網)
通信網40は例えばインターネット網であり、カラオケ装置10と配信装置20の間で所定の通信プロトコルに従って行われるデータ通信を仲介する。本実施形態で用いられている通信プロトコルは、アプリケーション層の通信プロトコルとしては、RTP(Real-time Transport Protocol)が用いられており、トランスポート層の通信プロトコルとしては、UDP(User Datagram Protocol)が用いられており、ネットワーク層の通信プロトコルとしてはIP(Internet Protocol)が用いられている。カラオケ装置10−1、10−2、10−3、および配信装置20には、IPアドレスが割り振られており、通信網40において一元的に識別される。
通信網40は例えばインターネット網であり、カラオケ装置10と配信装置20の間で所定の通信プロトコルに従って行われるデータ通信を仲介する。本実施形態で用いられている通信プロトコルは、アプリケーション層の通信プロトコルとしては、RTP(Real-time Transport Protocol)が用いられており、トランスポート層の通信プロトコルとしては、UDP(User Datagram Protocol)が用いられており、ネットワーク層の通信プロトコルとしてはIP(Internet Protocol)が用いられている。カラオケ装置10−1、10−2、10−3、および配信装置20には、IPアドレスが割り振られており、通信網40において一元的に識別される。
なお、RTPとは、音声データや映像データをend-to-endでリアルタイムに送受信する通信サービスを提供するための通信プロトコルであり、その詳細はRFC1889に規定されている。RTPにおいては、RTPパケットを生成し送受信することにより上記通信装置同士でデータの授受が行われる。
図2に示すように、RTPパケットは、IPにおけるデータ転送単位であるパケットやTCPにおけるデータ転送単位であるセグメントと同様に、ヘッダ部とペイロード部とで構成されている。ヘッダ部には、タイムスタンプ、送信元識別子および送信先識別子の3種類のデータが書き込まれる。ここで、タイムスタンプとは、時刻(例えば、カラオケ装置10と配信装置20がデータ通信を開始してから経過した時間)を示すデータである。また、送信元識別子および送信先識別子には、上記各通信装置に割り振られたIPアドレスが用いられる。ペイロード部には、所定時間(本実施形態では20ミリ秒)分の音声データが書き込まれる。
(A−3:カラオケ装置10)
次に、カラオケ装置10の構成を図3を参照して説明する。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されている制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)13をワークエリアとして実行することにより、カラオケ装置10の各部を制御する。
次に、カラオケ装置10の構成を図3を参照して説明する。
CPU(Central Processing Unit)11は、ROM(Read Only Memory)12に記憶されている制御プログラムを読み出してRAM(Random Access Memory)13をワークエリアとして実行することにより、カラオケ装置10の各部を制御する。
表示部15は、例えば液晶ディスプレイなどであり、CPU11の制御の下で、カラオケ装置10を操作するためのメニュー画面や、背景画像に歌詞テロップが重ねられたカラオケ画面などの各種画面を表示する。
操作部14は、例えばリモコンおよびカラオケ装置10の筐体の前面に設けられた操作パネルであり、各種の操作子を備える。操作部14は、押下された操作子に対応した操作信号をCPU11へ出力する。
操作部14は、例えばリモコンおよびカラオケ装置10の筐体の前面に設けられた操作パネルであり、各種の操作子を備える。操作部14は、押下された操作子に対応した操作信号をCPU11へ出力する。
マイクロホン16は、収音した音声に対応する音声信号(アナログデータ)を出力する。
音声処理部17は、マイクロホン16が生成した音声信号をA/D変換し、デジタルデータ(音声データ)に変換してCPU11に出力する。また、音声処理部17は、CPU11から受取った音声データをD/A変換し、音声信号に変換してスピーカ18に出力する。
スピーカ18は、音声処理部17から受取った音声信号に基づいて音声を放音する。
音声処理部17は、マイクロホン16が生成した音声信号をA/D変換し、デジタルデータ(音声データ)に変換してCPU11に出力する。また、音声処理部17は、CPU11から受取った音声データをD/A変換し、音声信号に変換してスピーカ18に出力する。
スピーカ18は、音声処理部17から受取った音声信号に基づいて音声を放音する。
通信部19は、通信網40に有線接続されている。この通信部19は、CPU11から受取ったRTPパケットを下位層の通信プロトコルにしたがって順次カプセル化することにより得られるIPパケットを通信網40へ送出する。なお、カプセル化とは、上記RTPパケットをペイロード部に書き込んだUDPセグメントを生成し、さらに、そのUDPセグメントをペイロード部に書き込んだIPパケットを生成することである。また、通信部19は、通信網40を介してIPパケットを受信し、該IPパケットに対して上記カプセル化とは逆の処理を行うことにより、そのIPパケットにカプセル化されているRTPパケットを読み出してCPU11へ出力する。
以上に説明したカラオケ装置10の各部はバスにより接続され、互いにデータのやり取りを行う。以上がカラオケ装置10の構成である。
以上に説明したカラオケ装置10の各部はバスにより接続され、互いにデータのやり取りを行う。以上がカラオケ装置10の構成である。
(A−4:配信装置20)
次に、配信装置20の構成を図4を参照して説明する。
CPU21は、ROM22に記憶されている制御プログラムを読み出してRAM23にロードし、これを実行することにより、配信装置20の各部を制御する。
次に、配信装置20の構成を図4を参照して説明する。
CPU21は、ROM22に記憶されている制御プログラムを読み出してRAM23にロードし、これを実行することにより、配信装置20の各部を制御する。
表示部26は、例えば液晶ディスプレイなどであり、CPU21の制御の下で、カラオケ装置10から受信した各種の情報を表示したり、配信装置20を操作するための画面を表示したりする。
操作部25は、キーボードやマウスなどの入力装置である。操作部25は、配信装置20を取り扱うオペレータによる操作内容に応じた操作信号をCPU21へ出力する。
操作部25は、キーボードやマウスなどの入力装置である。操作部25は、配信装置20を取り扱うオペレータによる操作内容に応じた操作信号をCPU21へ出力する。
マイクロホン27は、収音した音声を音声信号(アナログデータ)に変換する。
入力音声処理部28は、マイクロホン27が生成した音声信号をA/D変換し、デジタルデータ(音声データ)に変換してCPU21に出力する。また、入力音声処理部28は、CPU21から受取った音声データをD/A変換し、音声信号に変換してスピーカ30に出力する。
スピーカ30は、入力音声処理部28から受取った音声信号が表す音を放音する。
入力音声処理部28は、マイクロホン27が生成した音声信号をA/D変換し、デジタルデータ(音声データ)に変換してCPU21に出力する。また、入力音声処理部28は、CPU21から受取った音声データをD/A変換し、音声信号に変換してスピーカ30に出力する。
スピーカ30は、入力音声処理部28から受取った音声信号が表す音を放音する。
記憶部24は、例えばHDD(Hard Disk Drive)などの大容量の記憶手段であり、複数の楽曲データを記憶している。
図5は、各楽曲データの内容を模式的に示した図である。各楽曲データは、ヘッダと演奏データと歌詞データとを有している。
ヘッダには、楽曲を特定する曲番号を表す曲番号データ、楽曲の曲名を示す曲名データ、ジャンルを示すジャンルデータ、楽曲の演奏時間を示す演奏時間データなどが含まれている。
演奏データは、楽曲の演奏を行う各パートの音(楽器の演奏音、および歌唱音声)を表すデータである。演奏データは、WAVE形式や、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)形式の音声データである。本実施形態において、上記演奏データには、メインボーカル(V)、コーラス(C)、ギター(G)、ベース(B)、キーボード(K)、およびドラムス(D)の6つのパートが含まれる。
歌詞データには、歌詞の内容(文字)が、表示すべきタイミング、表示部15の画面において表示すべき位置、および楽曲の進行に伴い表示態様を変える所謂ワイプ処理をするタイミングと対応付けられて記されている。
図5は、各楽曲データの内容を模式的に示した図である。各楽曲データは、ヘッダと演奏データと歌詞データとを有している。
ヘッダには、楽曲を特定する曲番号を表す曲番号データ、楽曲の曲名を示す曲名データ、ジャンルを示すジャンルデータ、楽曲の演奏時間を示す演奏時間データなどが含まれている。
演奏データは、楽曲の演奏を行う各パートの音(楽器の演奏音、および歌唱音声)を表すデータである。演奏データは、WAVE形式や、MP3(MPEG-1 Audio Layer-3)形式の音声データである。本実施形態において、上記演奏データには、メインボーカル(V)、コーラス(C)、ギター(G)、ベース(B)、キーボード(K)、およびドラムス(D)の6つのパートが含まれる。
歌詞データには、歌詞の内容(文字)が、表示すべきタイミング、表示部15の画面において表示すべき位置、および楽曲の進行に伴い表示態様を変える所謂ワイプ処理をするタイミングと対応付けられて記されている。
通信部29は、通信網40に有線接続されている。この通信部29は、CPU21から受取ったRTPパケットを下位層の通信プロトコルにしたがって順次カプセル化することにより得られるIPパケットを通信網40へ送出する。なお、カプセル化とは、上記RTPパケットをペイロード部に書き込んだUDPセグメントを生成し、さらに、そのUDPセグメントをペイロード部に書き込んだIPパケットを生成することである。また、通信部29は、通信網40を介してIPパケットを受信し、該IPパケットに対して上記カプセル化とは逆の処理を行うことにより、そのIPパケットにカプセル化されているRTPパケットを読み出してCPU21へ出力する。
以上に説明した配信装置20の各部はバスにより接続され、互いにデータのやり取りを行う。以上が配信装置20の構成である。
以上に説明した配信装置20の各部はバスにより接続され、互いにデータのやり取りを行う。以上が配信装置20の構成である。
(B:動作)
次に、カラオケ装置10および配信装置20が実行する処理について説明する。なお、各カラオケ装置10は、それぞれ別のカラオケBOXなどに設置され、ユーザにより操作される。また、配信装置20は、オペレータにより操作される。
次に、カラオケ装置10および配信装置20が実行する処理について説明する。なお、各カラオケ装置10は、それぞれ別のカラオケBOXなどに設置され、ユーザにより操作される。また、配信装置20は、オペレータにより操作される。
(B−1;リクエスト)
以下では、まずユーザにより、楽曲の演奏指示がなされた際のカラオケ装置10の処理について説明する。図6は、カラオケ装置10が実行する処理の流れを示したフローチャートである。また、図7は、カラオケ装置10におけるデータの流れを示したブロック図である。
以下では、まずユーザにより、楽曲の演奏指示がなされた際のカラオケ装置10の処理について説明する。図6は、カラオケ装置10が実行する処理の流れを示したフローチャートである。また、図7は、カラオケ装置10におけるデータの流れを示したブロック図である。
カラオケ装置10のユーザは、いずれの楽曲を歌唱・演奏するか、および該楽曲においていずれのパートをどのタイミングで歌唱・演奏するかについて入力する。
具体的には、ユーザは、歌唱・演奏したい楽曲を選択し、操作部14を操作することにより、該選択した楽曲の曲番号を入力する。操作部14は、ユーザに入力された曲番号を含む操作信号をCPU11に出力する。
また、ユーザは、上記選択した楽曲をどのように歌唱・演奏したいのかを伝えるメッセージをマイクロホン16に吹き込む。例えば、「曲中では、ボーカルとギターをマイナスワンすること」、および「間奏部分では、ギターのみマイナスワンすること」などのメッセージを吹き込む。マイクロホン16は、該メッセージを表す音声信号を生成し、CPU11に出力する。なお、上記メッセージは配信装置20のオペレータに対するメッセージであるが、本実施形態において、オペレータは各楽曲の曲構成(旋律、各パートの楽器の種類、間奏部分など)を知っている、又は容易に参照可能であるとする。従って、該メッセージには、楽曲のいずれのパートをどのタイミングで歌唱・演奏するかを特定する情報が含まれていれば良い。
具体的には、ユーザは、歌唱・演奏したい楽曲を選択し、操作部14を操作することにより、該選択した楽曲の曲番号を入力する。操作部14は、ユーザに入力された曲番号を含む操作信号をCPU11に出力する。
また、ユーザは、上記選択した楽曲をどのように歌唱・演奏したいのかを伝えるメッセージをマイクロホン16に吹き込む。例えば、「曲中では、ボーカルとギターをマイナスワンすること」、および「間奏部分では、ギターのみマイナスワンすること」などのメッセージを吹き込む。マイクロホン16は、該メッセージを表す音声信号を生成し、CPU11に出力する。なお、上記メッセージは配信装置20のオペレータに対するメッセージであるが、本実施形態において、オペレータは各楽曲の曲構成(旋律、各パートの楽器の種類、間奏部分など)を知っている、又は容易に参照可能であるとする。従って、該メッセージには、楽曲のいずれのパートをどのタイミングで歌唱・演奏するかを特定する情報が含まれていれば良い。
CPU11は、操作部14から受取った操作信号とマイクロホン16により生成された音声信号とから「リクエスト信号」を生成し、通信部19に出力する。通信部19は、通信網40を介してリクエスト信号を配信装置20に送信する(ステップSA100)。
(B−2;楽曲データの編集)
ここで、カラオケ装置10からリクエスト信号を受取った配信装置20が実行する処理について説明する。図8は、配信装置20が実行する処理の流れを示したフローチャートである。また、図9は、配信装置20におけるデータの流れを示したブロック図である。
ここで、カラオケ装置10からリクエスト信号を受取った配信装置20が実行する処理について説明する。図8は、配信装置20が実行する処理の流れを示したフローチャートである。また、図9は、配信装置20におけるデータの流れを示したブロック図である。
通信部29は、カラオケ装置10からリクエスト信号を受信し(ステップSB100)、CPU21に出力する。
CPU21は、受取ったリクエスト信号に含まれる曲番号が指定する楽曲データを記憶部24から読み出す(ステップSB110)。
図9に示されるように、読み出された楽曲データに含まれる各パートの演奏データは、「入力信号S1〜6」としてCPU21に入力される。
CPU21は、受取ったリクエスト信号に含まれる曲番号が指定する楽曲データを記憶部24から読み出す(ステップSB110)。
図9に示されるように、読み出された楽曲データに含まれる各パートの演奏データは、「入力信号S1〜6」としてCPU21に入力される。
以下に説明するように、CPU21は、音声調整機能、チャンネル割振機能、同期情報生成機能、およびスケジューラ機能により、上記入力信号S1〜6から、新たに複数の系統の音声信号を生成する。なお、同図において破線で示されるように、上記の各機能は、それぞれ音声調整部211、チャンネル割振部212、同期情報生成部213、およびスケジューラ214により実現される。
音声調整部211は、複数の入力系統を有し、各入力系統に入力された入力信号S1〜6に対し、操作部25の操作内容に応じて各種のエフェクト、音量レベルの調整、および音質の調整を施す。上記各種の処理が施された入力信号S1〜6は、チャンネル割振部212に出力される。
同期情報生成部213は、音声調整部211から入力信号S1〜6を読み出し、該入力信号S1〜6が楽曲全体においていずれの部分に相当するのかを示す「同期情報」を生成する。なお、上記同期情報は、入力信号S1〜6に対応する小節および該小節内の拍により楽曲部分を特定する。上記生成された同期情報はスケジューラ214に出力される。
さて、リクエスト信号に含まれるメッセージは、スピーカ30から放音され、配信装置20を操作するオペレータにより聴取される。オペレータは、該メッセージに基づいて、チャンネル割振部212に入力された入力信号S1〜6を、チャンネル割振部212が有する6つの出力系統にどのように割り当てて出力するかを決定する。なお、チャンネル割振部212が有する6つの出力系統の信号を、以下では「割振信号D1〜6」と呼ぶ。
オペレータが入力信号S1〜6を割振信号D1〜6に割り当てる方法を、楽曲のパートごとの演奏タイミングを示した図10を参照して説明する。図10は、各割振信号D1〜6に、楽曲の進行に伴っていずれのパートが割り振られるかを示している。なお、斜線が施されている区画は、該期間において該パートをマイナスワンすることを示している。
オペレータは、割振信号D1およびD2にはマイナスワンの対象となるパートの入力信号Sを割り当て、割振信号D3〜6にはマイナスワンの対象とはならないパートの入力信号Sを割り当てることを決定する。
例(1)の期間1においては、ユーザは、メインボーカル(V)およびギター(G)の演奏を行うため、それらの演奏をマイナスワンすることを希望している場合を示している。この場合、オペレータは、メインボーカル(V)を表す入力信号Sを割振信号D1に割り振る。また、ギター(G)を表す入力信号Sを割振信号D2に割り振る。また、コーラス(C)、ベース(B)、およびキーボード(K)を表す入力信号Sを割振信号D3(ステレオ左側)およびD4(ステレオ右側)に割り振る。そして、ドラムス(D)を表す入力信号Sを割振信号D5(ステレオ左側)およびD6(ステレオ右側)に割り振る。
例(1)の期間1においては、ユーザは、メインボーカル(V)およびギター(G)の演奏を行うため、それらの演奏をマイナスワンすることを希望している場合を示している。この場合、オペレータは、メインボーカル(V)を表す入力信号Sを割振信号D1に割り振る。また、ギター(G)を表す入力信号Sを割振信号D2に割り振る。また、コーラス(C)、ベース(B)、およびキーボード(K)を表す入力信号Sを割振信号D3(ステレオ左側)およびD4(ステレオ右側)に割り振る。そして、ドラムス(D)を表す入力信号Sを割振信号D5(ステレオ左側)およびD6(ステレオ右側)に割り振る。
また、オペレータは、割振信号D1およびD2のそれぞれについて、楽曲中どのタイミングでマイナスワンするかを決定する。上記の例(1)の期間1においては、割振信号D1およびD2の両者をマイナスワンすることを決定する。
なお、以上の説明において、楽曲の一部分である期間1について説明を行ったが、楽曲の他の期間についても同様に、楽曲の進行に応じた入力信号S1〜6の割り当てを指定すると共に、マイナスワンの対象である割振信号D1およびD2の各々をどのタイミングでマイナスワンするか(マイナスワンON/OFFの態様)を決定する。そしてオペレータは、上記決定した内容を操作部25に入力し、該決定内容が記された「スケジュールデータ」をスケジューラ214に生成させる。
スケジューラ214は、同期情報生成部213から受取った同期情報と操作部25の操作内容に従って生成したスケジュールデータとに基づいて、楽曲の進行に伴って以下のデータを出力する。即ちスケジューラ214は、楽曲の各期間において入力信号S1〜6を割振信号D1〜6に割り振る指示内容を表す「割り振りデータ」をチャンネル割振部212に出力する。またスケジューラ214は、上記割り振り態様が決定された割振信号D1およびD2の各々をマイナスワンするタイミングを示すデータである「マイナスワンタイミング情報」を生成し(ステップSB120)、通信部29に出力する。
チャンネル割振部212は、上述のようにスケジューラ214により生成された割り振りデータに基づいて、音声調整部211から受取った入力信号S1〜6を割振信号D1〜6の各系統に割り振る(ステップSB130)。チャンネル割振部212により生成された割振信号D1〜6は、通信部29に出力される。
また、同期情報生成部213により生成された同期情報に基づいて、楽曲の進行に伴い歌詞データが通信部29に出力される。
通信部29は、チャンネル割振部212から受取った割振信号D1〜6、およびスケジューラ214から受取ったマイナスワンタイミング情報、および歌詞データを、カラオケ装置10に出力する。
また、同期情報生成部213により生成された同期情報に基づいて、楽曲の進行に伴い歌詞データが通信部29に出力される。
通信部29は、チャンネル割振部212から受取った割振信号D1〜6、およびスケジューラ214から受取ったマイナスワンタイミング情報、および歌詞データを、カラオケ装置10に出力する。
ステップSB140において、CPU21(スケジューラ214)は、演奏されている楽曲においてマイナスワンの態様に変更があるか否かを判定する。
マイナスワンの態様に変更がない場合(ステップSB140;“No”)、CPU21は、ステップSB150の処理を行う。
ステップSB150において、CPU21は、楽曲が1曲分終了するか否かを判定する。楽曲が終了していない場合(ステップSB150;“No”)、CPU21は、残りの楽曲部分についてステップSB140の処理を行い、マイナスワンの態様が変更される箇所があるか否かを判定する。一方、楽曲が終了する場合(ステップSB150;“Yes”)、CPU21は、マイナスワンの対象となっている全ての割振信号(本実施形態の場合、割振信号D1およびD2)に対するマイナスワンをOFFする旨のマイナスワンタイミング情報を出力し(ステップSB160)、本処理を終了する。
マイナスワンの態様に変更がない場合(ステップSB140;“No”)、CPU21は、ステップSB150の処理を行う。
ステップSB150において、CPU21は、楽曲が1曲分終了するか否かを判定する。楽曲が終了していない場合(ステップSB150;“No”)、CPU21は、残りの楽曲部分についてステップSB140の処理を行い、マイナスワンの態様が変更される箇所があるか否かを判定する。一方、楽曲が終了する場合(ステップSB150;“Yes”)、CPU21は、マイナスワンの対象となっている全ての割振信号(本実施形態の場合、割振信号D1およびD2)に対するマイナスワンをOFFする旨のマイナスワンタイミング情報を出力し(ステップSB160)、本処理を終了する。
(B−3;楽曲の途中でマイナスワンの態様に変更がある場合)
一方、マイナスワンの態様に変更がある場合(ステップSB140;“Yes”)、変更があった部分以降の楽曲について、ステップSB120およびステップSB130の処理を再び行う。即ちスケジューラ214は、マイナスワンの態様が変更されるタイミングにおいて、新たにマイナスワンタイミング情報を生成し通信部29に出力すると共に、新たに割り振りデータを生成しチャンネル割振部212に出力する。以下では、ステップSB120およびステップSB130の処理内容について詳細に説明する。
一方、マイナスワンの態様に変更がある場合(ステップSB140;“Yes”)、変更があった部分以降の楽曲について、ステップSB120およびステップSB130の処理を再び行う。即ちスケジューラ214は、マイナスワンの態様が変更されるタイミングにおいて、新たにマイナスワンタイミング情報を生成し通信部29に出力すると共に、新たに割り振りデータを生成しチャンネル割振部212に出力する。以下では、ステップSB120およびステップSB130の処理内容について詳細に説明する。
例えば、図10の例(1)を例にとると、期間1では、ユーザはメインボーカル(V)のパートを歌唱すると共に、ギター(G)のパートを演奏し、期間2においては、ギター(G)のパートをソロ演奏することをリクエストしている。
該リクエストに基づいて、期間1においてメインボーカル(V)とギター(G)のパートがマイナスワンされ、期間2ではギター(G)のパートがマイナスワンされるよう、以下のように割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報が生成される。
すなわち、期間1においては、メインボーカル(V)およびギター(G)がそれぞれ割振信号D1およびD2に割り振られ、該期間において両者のパートがマイナスワンされる。一方、期間2においては、各パートの割り振りの態様は期間1と同様であるが、割振信号D1はマイナスワンされず、割振信号D2のみがマイナスワンされる。
該リクエストに基づいて、期間1においてメインボーカル(V)とギター(G)のパートがマイナスワンされ、期間2ではギター(G)のパートがマイナスワンされるよう、以下のように割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報が生成される。
すなわち、期間1においては、メインボーカル(V)およびギター(G)がそれぞれ割振信号D1およびD2に割り振られ、該期間において両者のパートがマイナスワンされる。一方、期間2においては、各パートの割り振りの態様は期間1と同様であるが、割振信号D1はマイナスワンされず、割振信号D2のみがマイナスワンされる。
以上のように、各入力信号S1〜6の割り振りの態様は変化せず、割振信号D1またはD2をマイナスワンするか否かについて変更される場合には、変更するタイミング(この場合、期間2の開始時点)で、マイナスワンタイミング情報のみが新たに生成される。なお、割り振りデータに変更が無くても新たに生成されるとしても良い。
また例(2)では、期間3(例えば曲中部分)においては、ユーザは、メインボーカル(V)のパートを歌唱し、期間4(例えば間奏部分)においては、キーボード(K)とギター(G)のパートを演奏することをリクエストしている。
該リクエストに基づいて、期間3においてメインボーカル(V)のパートがマイナスワンされ、期間4ではキーボード(K)とギター(G)のパートがマイナスワンされるよう、以下のように割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報が生成される。
すなわち、期間3においては、割振信号D1にはメインボーカル(V)が割り振られ、割振信号D2にはいずれのパートも割り振られない。また、期間4においては、割振信号D1にはキーボード(K)が割り振られ、割振信号D2にはギター(G)が割り振られる。そして、期間3では割振信号D1のみがマイナスワンされ、期間4では割振信号D1およびD2の両者がマイナスワンされる。
該リクエストに基づいて、期間3においてメインボーカル(V)のパートがマイナスワンされ、期間4ではキーボード(K)とギター(G)のパートがマイナスワンされるよう、以下のように割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報が生成される。
すなわち、期間3においては、割振信号D1にはメインボーカル(V)が割り振られ、割振信号D2にはいずれのパートも割り振られない。また、期間4においては、割振信号D1にはキーボード(K)が割り振られ、割振信号D2にはギター(G)が割り振られる。そして、期間3では割振信号D1のみがマイナスワンされ、期間4では割振信号D1およびD2の両者がマイナスワンされる。
以上のように、各入力信号S1〜6の割り振りの態様と、割振信号D1またはD2のマイナスワンするか否かについての双方が変更される場合には、変更するタイミング(この場合、期間4の開始時点)で、割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報の双方が新たに生成される。
チャンネル割振部212においては、上記変更時に新たに受取った割り振りデータに基づいて割振信号D1〜6が生成され、該生成された割振信号D1〜6は、通信部29に出力される。
通信部29は、入力信号S1〜6が新たに割り振られた割振信号D1〜6、新たに生成されたマイナスワンタイミング情報、および歌詞データを、通信網40を介してカラオケ装置10に送信する。
通信部29は、入力信号S1〜6が新たに割り振られた割振信号D1〜6、新たに生成されたマイナスワンタイミング情報、および歌詞データを、通信網40を介してカラオケ装置10に送信する。
以上のようにして、マイナスワンの態様が楽曲の最中に変更される場合には、変更されたマイナスワンの態様に対応する割り振りデータおよびマイナスワンタイミング情報が生成される。また、再度マイナスワンの態様に変更がある場合(ステップSB140;“Yes”)には、上述したステップSB120およびステップSB130の処理が再び行われる。その結果、新たな割り振りデータに基づいて生成された割振信号D1〜6が生成されると共に、該生成された割振信号のうち割振信号D1およびD2に関するマイナスワンタイミング情報がその都度生成される。
(B−4;楽曲の演奏)
ここで、再びカラオケ装置10が実行する処理を、図6および図7を参照して説明する。カラオケ装置10は、楽曲の進行に伴い、割振信号D1〜6、マイナスワンタイミング情報、および歌詞データを配信装置20から受信する(ステップSA110)。
ここで、再びカラオケ装置10が実行する処理を、図6および図7を参照して説明する。カラオケ装置10は、楽曲の進行に伴い、割振信号D1〜6、マイナスワンタイミング情報、および歌詞データを配信装置20から受信する(ステップSA110)。
CPU11は、音声調整機能、マイナスワン制御機能、同期情報認識機能、およびスケジューラ機能により、配信装置20から受取った割振信号D1〜6から、所望のパートがマイナスワンされた音を生成する。なお、図7において破線で示されるように、上記の各機能は、それぞれ音声調整部111、マイナスワン制御部112、同期情報認識部113、およびスケジューラ114により実現される。
配信装置20から出力された割振信号D1〜6は、通信部19を介してCPU11に入力される。音声調整部111は、ユーザによる操作部14の操作に従い、受取った割振信号D1〜6に各種のエフェクト、音量レベルの調整、および音質の調整を施す。音声調整部111は、処理を施した割振信号D1〜6をマイナスワン制御部112に出力する。
同期情報認識部113は、音声調整部111に入力された割振信号D1〜6が楽曲全体においていずれの小節のいずれの拍に相当するのかを示す同期情報を読み出す。同期情報認識部113は、読み出した同期情報をスケジューラ114に出力する。
スケジューラ114は、同期情報認識部113から同期情報を受取ると共に、配信装置20からマイナスワンタイミング情報を受取る。スケジューラ114は、受取った同期情報およびマイナスワンタイミング情報に基づいて、楽曲の進行に伴い、割振信号D1またはD2をマイナスワンする態様を指示する「マイナスワンON/OFF情報」をマイナスワン制御部112に指示する。
なお、以下の説明において、ステップSA120ないしステップSA170は、割振信号D1およびD2の各々について実行され、割振信号D3〜6については、楽曲を通してマイナスワンされることなく放音される。
なお、以下の説明において、ステップSA120ないしステップSA170は、割振信号D1およびD2の各々について実行され、割振信号D3〜6については、楽曲を通してマイナスワンされることなく放音される。
ステップSA120において、マイナスワン制御部112は、スケジューラ114から受取ったマイナスワンON/OFF情報を参照し、順次入力される割振信号D1およびD2の各々について、マイナスワンのタイミングであるか否かを判定する。
割振信号D1〜6がマイナスワンのタイミングではない場合(ステップSA120;“No”)、ステップSA170において割振信号D1〜6を再生する。
即ち、CPU11は、受信した割振信号D1〜6を音声処理部17に出力する。音声処理部17は、マイナスワン制御部112から割振信号D1〜6を受取る。また、ユーザが歌唱している場合には、割振信号Dに加えてマイクロホン16から歌唱信号を受取る。音声処理部17が有するミキサ17Aは、割振信号D1〜6および歌唱信号をミキシングし、左右のスピーカ18のそれぞれにおいて放音する信号を生成する。該信号は、D/Aコンバータ17Bによりアナログの音声信号に変換され、スピーカ18へ出力される。スピーカ18は、受取った音声信号に基づいて放音する。
また、CPU11は、配信装置20から受取った歌詞データを読み出して、該歌詞データに従って歌詞テロップを表示部15に表示させる。
即ち、CPU11は、受信した割振信号D1〜6を音声処理部17に出力する。音声処理部17は、マイナスワン制御部112から割振信号D1〜6を受取る。また、ユーザが歌唱している場合には、割振信号Dに加えてマイクロホン16から歌唱信号を受取る。音声処理部17が有するミキサ17Aは、割振信号D1〜6および歌唱信号をミキシングし、左右のスピーカ18のそれぞれにおいて放音する信号を生成する。該信号は、D/Aコンバータ17Bによりアナログの音声信号に変換され、スピーカ18へ出力される。スピーカ18は、受取った音声信号に基づいて放音する。
また、CPU11は、配信装置20から受取った歌詞データを読み出して、該歌詞データに従って歌詞テロップを表示部15に表示させる。
一方、割振信号D1またはD2のいずれかがマイナスワンのタイミングに至った場合(ステップSA120;“Yes”)、マイナスワンを指示された割振信号D1またはD2に対して、マイナスワンの処理を行い(ステップSA130)、マイナスワンが指定されていない割振信号のみを音声処理部17に出力し、該信号が表す音をスピーカ18に放音させる。(ステップSA140)
ステップSA150において、マイナスワン制御部112は、スケジューラ114から受取ったマイナスワンON/OFF情報を参照し、順次入力される割振信号D1およびD2について、マイナスワンのOFFタイミングであるか否かを判定する。
マイナスワンが継続してONである場合(ステップSA150;“No”)、ステップSA140に戻り、マイナスワンが継続されたまま割振信号が再生される。一方、マイナスワンがOFFされる旨がマイナスワンON/OFF情報に書き込まれている場合(ステップSA150;“Yes”)、ステップSA160において、該指定された割振信号D1またはD2のマイナスワンがOFFされる。そして、ステップSA170において、マイナスワンがONされていない割振信号が再生される。
マイナスワンが継続してONである場合(ステップSA150;“No”)、ステップSA140に戻り、マイナスワンが継続されたまま割振信号が再生される。一方、マイナスワンがOFFされる旨がマイナスワンON/OFF情報に書き込まれている場合(ステップSA150;“Yes”)、ステップSA160において、該指定された割振信号D1またはD2のマイナスワンがOFFされる。そして、ステップSA170において、マイナスワンがONされていない割振信号が再生される。
ステップSA180において、CPU11は、楽曲が1曲分すべて終了したか否かを判定する。楽曲の途中である場合(ステップSA180;“No”)には、CPU11は、残りの楽曲部分についてステップSA120以降の処理を再び行う。一方、楽曲が1曲分全て終了した場合(ステップSA180;“Yes”)には、CPU11は、上述のステップSB160において配信装置20から出力されたマイナスワンタイミング情報に従って、全ての割振信号D1およびD2に対するマイナスワンをOFFして(ステップSA190)、本処理を終了する。
以上の処理が行われる結果、ユーザは、楽曲を選択すると共に、該楽曲において自らが演奏・歌唱したいパートとその演奏タイミングをオペレータに通知することにより、該パートが所望のタイミングでマイナスワンされた演奏をカラオケ装置10に放音させることができる。その際、楽曲データから読み出された演奏データ(パート)の数が多数であっても、また、演奏データが高音質でデータ量が大きくても、複数の演奏データは限られた数(本実施形態では6)の割振信号Dに割り振られるため、通信に過大な負荷をかけることはない。また、楽曲の進行に合わせて、複数の演奏データから、マイナスワンの対象となった演奏データの組み合わせが選択されることから、ユーザの手を煩わせることなく適宜ユーザ所望のパートがマイナスワンされる。
(C:変形例)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下に示すように他の様々な形態で実施可能である。なお、以下に説明する実施形態を適宜組み合わせて実施しても良い。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることなく、以下に示すように他の様々な形態で実施可能である。なお、以下に説明する実施形態を適宜組み合わせて実施しても良い。
(1)上述した実施形態において、楽曲データに含まれる演奏データはWAVE形式やMP3形式のデータとしたが、データの形式はこれに限定されるものではない。演奏データは、各パートの演奏を表すデータであればどのような形式のデータであってもよい。
(2)上記実施形態においては、カラオケ装置10および配信装置20に特徴的な機能をソフトウェアモジュールで実現する場合について説明したが、上記各機能を担うハードウェアモジュールを組み合わせて本発明に係るカラオケシステム1の各装置を構成するようにしても良い。
(3)上述した実施形態では、音声データの送受信に係るアプリケーション層の通信プロトコルとしてRTPを用いる場合について説明したが、他の通信プロトコルを用いても良い。要は音声データをリアルタイムに送受信するための通信プロトコルであれば良い。
(4)上記実施形態においては、本発明に係るカラオケ装置10および配信装置20に特徴的な機能を実現するためのプログラムを、それぞれROM12およびROM22に予め書き込んでおく場合について説明したが、磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、RAM、ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に上記プログラムを記録して配布するとしても良く、インターネット網などの電気通信回線経由のダウンロードにより上記プログラムを配布するようにしても良い。
(5)上述した実施形態においては、通信網40はインターネット網である場合について説明したが、LAN(Local Area Network)などであっても良い。要は、所定の通信プロトコルに従って通信装置同士が行うデータ通信を仲介するものであれば良い。また、カラオケ装置10および配信装置20は有線で通信網40に接続されている場合について説明したが、通信網40が例えば無線LANなどの無線パケット通信網であり、カラオケ装置10および配信装置20が、この無線パケット通信網に接続されていても良い。
(6)上述した実施形態においては、配信装置20は、記憶部24に格納された楽曲データに含まれる各パートのデータを入力信号S1〜6として用いる場合について説明した。しかし、楽曲データを記憶する手段は、HDDなどの記憶手段に限られない。例えば配信装置20が各種の記録媒体に記録されたデータを読み出し出力する再生装置を更に備え、該再生装置により記録媒体から読み出したデータを入力信号S1〜6として用いても良い。
(7)上述した実施形態においては、入力信号Sとして、入力信号S1〜6の6つの音声データを用いる場合について説明した。すなわち、6つのパートからなる楽曲データを用いて説明した。しかし、入力信号Sの数は6つに限定されるものではなく、いずれの数でも良い。要は、入力信号Sを複数の系統に割り振り、該系統数の割振信号Dとして出力すれば良い。
(8)上述した実施形態においては、割振信号Dとして、割振信号D1〜6の6つの音声データに割り振る場合について説明した。しかし、割振信号Dの数は6つに限定されるものではなく、どのような数でも良い。
(9)上述した実施形態において、カラオケ装置10は、音声により、希望するマイナスワンの態様を示すメッセージを配信装置20に送信する場合について説明した。しかし、希望するマイナスワンの態様を示すメッセージは音声によるメッセージに限定されず、映像データ、画像データ、およびテキストデータなどでも良い。映像データや画像データを用いる場合、撮像・撮影し対応する映像信号・画像信号を生成する撮像・撮影手段をカラオケ装置10に設け、該撮像・撮影手段により例えば歌唱・演奏したい小節を示した楽譜を撮影し、映像信号を配信装置20に送信しても良い。また、テキストデータを用いる場合、カラオケ装置10にテキストデータを生成するためのプログラムをインストールしておき、操作部14として設けたキーボードからマイナスワンの態様を示す文章を入力し、該文章ファイルを配信装置20に送信しても良い。
また、それらのデータは、必ずしもカラオケシステム1を用いて送信しなくても良く、電話やFAXなどカラオケシステム1とは別途設けられた手段(通信機器50)および通信網60により配信装置20のオペレータに送信しても良い(図12参照)。要は、配信装置20を操作するオペレータに、選択した楽曲をどのような態様でマイナスワンするのかを伝えることができれば良い。
また、それらのデータは、必ずしもカラオケシステム1を用いて送信しなくても良く、電話やFAXなどカラオケシステム1とは別途設けられた手段(通信機器50)および通信網60により配信装置20のオペレータに送信しても良い(図12参照)。要は、配信装置20を操作するオペレータに、選択した楽曲をどのような態様でマイナスワンするのかを伝えることができれば良い。
(10)上述した実施形態においては、オペレータは、ユーザが選択した各楽曲の曲構成(旋律、各パートの楽器の種類、間奏部分など)を知っている、又は容易に参照可能である場合について説明した。しかし、カラオケ装置10のユーザが、選択した楽曲の曲構成を示すデータをオペレータに送信する送信手段を更に設ければ、オペレータが他の手段によって楽曲の構成を参照することが出来なくても良い。
(11)上述した実施形態では、カラオケ装置10および配信装置20が、上記実施形態に係る機能を実現する場合について説明した。カラオケ装置10および配信装置20の機能を併せ有する装置が上記の機能を全て実現するようにしてもよい。
(12)上述した実施形態においては、配信装置20が、記憶部24に格納された楽曲データを読み出し入力信号とする場合について説明した。しかし、以下に説明するように、記憶部24に格納された楽曲データに代えて、配信装置20に対して外部から入力されるデータを入力信号として用いても良い。
すなわち、配信装置20にマイクロホン27を複数設け、該マイクロホン27の各々が収音し生成した信号が入力音声処理部28においてA/D変換されることにより生成されたデジタルデータを、上記演奏データの各パートの演奏データの代わりに用いても良い。そのようにすれば、カラオケ装置10のユーザに生演奏を配信するカラオケシステムを実現することができる。
また、配信装置20に複数の入力端子を含む入力部31(図14参照)を設け、該入力部31の入力端子に各種電子楽器などを接続することにより複数系統のデータ(電子楽器が生成した信号)を入力しても良い。該複数系統のデータは、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データでも良い。その場合、演奏者による演奏内容をMIDIデータとして出力する電子楽器を配信装置20の入力部31に接続する。そして、各電子楽器から出力されるMIDIデータを上記実施形態における各パートの演奏データに代えて用いても良い。また、上記複数系統のデータは、デジタルオーディオデータであっても良い。デジタルオーディオデータとは、各種楽器の演奏を表すアナログ信号がPCM(Pulse-Code Modulation)方式などによりデジタル信号に変換されたデータである。その場合、上記複数の入力端子の各々に入力されたデジタルオーディオデータを、上記実施形態における各パートの演奏データに代えて用いても良い。
すなわち、配信装置20にマイクロホン27を複数設け、該マイクロホン27の各々が収音し生成した信号が入力音声処理部28においてA/D変換されることにより生成されたデジタルデータを、上記演奏データの各パートの演奏データの代わりに用いても良い。そのようにすれば、カラオケ装置10のユーザに生演奏を配信するカラオケシステムを実現することができる。
また、配信装置20に複数の入力端子を含む入力部31(図14参照)を設け、該入力部31の入力端子に各種電子楽器などを接続することにより複数系統のデータ(電子楽器が生成した信号)を入力しても良い。該複数系統のデータは、例えばMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データでも良い。その場合、演奏者による演奏内容をMIDIデータとして出力する電子楽器を配信装置20の入力部31に接続する。そして、各電子楽器から出力されるMIDIデータを上記実施形態における各パートの演奏データに代えて用いても良い。また、上記複数系統のデータは、デジタルオーディオデータであっても良い。デジタルオーディオデータとは、各種楽器の演奏を表すアナログ信号がPCM(Pulse-Code Modulation)方式などによりデジタル信号に変換されたデータである。その場合、上記複数の入力端子の各々に入力されたデジタルオーディオデータを、上記実施形態における各パートの演奏データに代えて用いても良い。
(13)上述した実施形態において、配信装置20のオペレータが、各カラオケ装置10のユーザに、何らかのメッセージを送信することが出来るようにしても良い。例えば、オペレータは、マイクロホン27にメッセージを吹き込み、カラオケ装置10に該音声データを送信することができるようにしても良い。
(14)上述した実施形態においては、配信装置20において生成された割振信号D1〜6のうち、割振信号D1およびD2のみをマイナスワンの対象とする場合について説明した。しかし、マイナスワンの対象とする割振信号Dの系統の数は、2に限られるものではなく、設定された割振信号Dの数の範囲内で任意の数が指定可能である。
(15)上述した実施形態においては、配信装置20のスケジューラ214が、割振信号D1およびD2をマイナスワンするタイミングを指示するマイナスワンタイミング情報を生成する場合について説明した。しかし、割振信号D1およびD2をマイナスワンするタイミングを、カラオケ装置10のユーザが操作することができるようにしても良い。その場合、マイナスワンが可能な割振信号Dごとに、各割振信号Dをマイナスワンするか否かを操作可能な操作子を操作部14に設けても良い。
図11は、そのような場合の操作部14の一例を示した図である。図11において、操作部14は、操作子141および操作子142を有する。操作子141および操作子142は、それぞれ割振信号D1およびD2のマイナスワンの態様を制御するための操作子であり、それぞれ「ON」、「OFF」、および「AUTO」がユーザにより任意に選択可能となっている。「AUTO」が選択された場合には、対応する割振信号Dのマイナスワンは、配信装置20が生成したマイナスワンタイミング情報に基づいてON/OFFされる。「ON」が選択された場合には、対応する割振信号Dは、配信装置20が生成したマイナスワンタイミング情報にかかわらず、マイナスワンされる。「OFF」が選択された場合には、対応する割振信号Dは、配信装置20が生成したマイナスワンタイミング情報にかかわらずマイナスワンされず出力される。このようにカラオケ装置10のユーザが直接操作することを可能にすることで、ユーザは、配信装置20から配信される楽曲をよりその場の状況に即した形で用いることが出来る。
(16)上述した実施形態においては、配信装置20は、割振信号D1およびD2をマイナスワンする、又はしないのいずれかを選択する場合について説明した。しかし、そのように、マイナスワンの対象となった割振信号Dを出力する、又は出力しないの2択ではなく、該マイナスワンの対象となった割振信号Dの音量レベルを調整することにより、任意のパートの演奏を任意のタイミングで聞こえにくくするようにしても良い。たとえば、図10の例(1)において、期間1では割振信号D1およびD2の音量レベルを通常よりも低い値(0ではない)に下げておき、期間2では、割振信号D1の音量レベルを通常のレベルまで戻し、割振信号D2については、期間1と同様に音量レベルを下げておく処理を行っても良い。
そのようにすれば、カラオケ装置10に配信される割振信号D1〜6において、割振信号D1およびD2に割り振られたパートの音量レベルが、任意のタイミングで小さくなり、マイナスワンと同様の効果を奏することができる。
更には、低い音量レベルで割振信号D1またはD2が演奏される際に、ユーザは該演奏を小さな音量レベルで聞きながら自らの演奏を行うことができ、該割振信号Dを所謂ガイドメロディとして用いることが出来るとの効果も併せて奏する。
そのようにすれば、カラオケ装置10に配信される割振信号D1〜6において、割振信号D1およびD2に割り振られたパートの音量レベルが、任意のタイミングで小さくなり、マイナスワンと同様の効果を奏することができる。
更には、低い音量レベルで割振信号D1またはD2が演奏される際に、ユーザは該演奏を小さな音量レベルで聞きながら自らの演奏を行うことができ、該割振信号Dを所謂ガイドメロディとして用いることが出来るとの効果も併せて奏する。
(17)上述した実施形態においては、配信装置20において生成された割振信号D1〜6がカラオケ装置10に配信され、カラオケ装置10において「放音」される場合について説明した。しかし、カラオケ装置10に、マイナスワンの対象となった割振信号Dをマイナスワンした音声データを記憶するための記憶手段(磁気テープ、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光記録媒体、光磁気記録媒体、RAM、ROMなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に上記音声データを書き込む書込手段、および上記音声データを記憶するHDDなどの大容量記憶装置)を設け、ユーザが所望する態様でマイナスワンが施された楽曲データを該記憶手段に記憶しても良い。すなわち、図7において、マイナスワン制御部112から出力された割振信号D1〜6を上記記憶手段に記憶させても良い。そのように本発明に係るカラオケシステム1を変形して利用すれば、ユーザの所望の態様でマイナスワンされた楽曲データを生成する楽曲データ生成装置が実現可能である。
(18)上述した実施形態においては、配信装置20は、カラオケ装置10ごとに上述の処理を行う。従って、通常は各カラオケ装置10に対してそれぞれ異なるデータを生成して出力する。しかし、配信装置20は、複数のカラオケ装置10に対して、一部または全てのデータを共通に用いて楽曲データを送信しても良い。例えば以下のような態様が可能である。
配信装置20が、複数のカラオケ装置10から同一の曲番号の楽曲データを配信するようにリクエスト信号を受信し、且つ、各カラオケ装置10のユーザは、それぞれ異なるパートを歌唱・演奏することを要望している場合について考える。その場合、各カラオケ装置10に配信する割振信号D1〜6への割り振りの態様や、各割振信号D1〜6のマイナスワンの態様は、各カラオケ装置10で異なる。
例えばカラオケ装置10−1をメインボーカル(V)の練習をするユーザが利用しており、カラオケ装置10−2をギター(G)の練習をするユーザが利用しているような場合、カラオケ装置10−1および10−2に対する割振信号D1〜6として、共に図10の例(1)に例示した態様で入力信号S1〜6を割り振っても良い。即ち、メインボーカル(V)を割振信号D1に、ギター(G)を割振信号D2に割り振っても良い。そして、スケジューラ214は、カラオケ装置10−1に対しては、割振信号D1のみをマイナスワンすることを指示するマイナスワンタイミング情報を出力し、カラオケ装置10−2に対しては、割振信号D2のみをマイナスワンすることを指示するマイナスワンタイミング情報を出力する。その結果、配信装置20は、カラオケ装置10−1および10−2に対して個別に割振信号D1〜6を生成する必要はなく、マイナスワンタイミング情報のみを個別に生成して出力することにより、両カラオケ装置10において異なるマイナスワンの態様のデータを再生させることができる。
配信装置20が、複数のカラオケ装置10から同一の曲番号の楽曲データを配信するようにリクエスト信号を受信し、且つ、各カラオケ装置10のユーザは、それぞれ異なるパートを歌唱・演奏することを要望している場合について考える。その場合、各カラオケ装置10に配信する割振信号D1〜6への割り振りの態様や、各割振信号D1〜6のマイナスワンの態様は、各カラオケ装置10で異なる。
例えばカラオケ装置10−1をメインボーカル(V)の練習をするユーザが利用しており、カラオケ装置10−2をギター(G)の練習をするユーザが利用しているような場合、カラオケ装置10−1および10−2に対する割振信号D1〜6として、共に図10の例(1)に例示した態様で入力信号S1〜6を割り振っても良い。即ち、メインボーカル(V)を割振信号D1に、ギター(G)を割振信号D2に割り振っても良い。そして、スケジューラ214は、カラオケ装置10−1に対しては、割振信号D1のみをマイナスワンすることを指示するマイナスワンタイミング情報を出力し、カラオケ装置10−2に対しては、割振信号D2のみをマイナスワンすることを指示するマイナスワンタイミング情報を出力する。その結果、配信装置20は、カラオケ装置10−1および10−2に対して個別に割振信号D1〜6を生成する必要はなく、マイナスワンタイミング情報のみを個別に生成して出力することにより、両カラオケ装置10において異なるマイナスワンの態様のデータを再生させることができる。
(19)上述した実施形態においては、カラオケ装置10において、マイナスワンタイミング情報により指示された態様でマイナスワンの対象となった割振信号Dをマイナスワンする場合について説明した。また、上記変形例(15)では、操作部14の操作内容に応じて、マイナスワンの対象となった割振信号Dのマイナスワンが制御される場合について説明した。しかし、以下の3つの例(A〜C)のようにユーザの歌唱・演奏に応じてマイナスワンの態様がその都度制御されるようにしても良い。
(A)カラオケ装置10に、マイクロホン16に入力される音声の音量レベルを検出する検出手段を更に設け、該検出手段により所定のレベルを超える音量レベルの音声が収音されている期間に、予め定められた割振信号Dをマイナスワンするようにしても良い。例えば、ユーザがメインボーカル(V)の練習をしており、メインボーカル(V)を表す入力信号Sが割振信号D1に割り振られている場合、上記検出手段により所定のレベルを超える音量レベルの音が収音された場合には、上記検出手段はマイナスワン制御部112に対し、割振信号D1をマイナスワンする旨の信号を出力するようにしても良い。その結果、ユーザは、配信装置20から受信したマイナスワンタイミング情報により指示されたマイナスワンのタイミング以外のタイミングで歌唱した場合にも、歌唱を始めた直後に割振信号D1に割り振られたメインボーカルの音声がマイナスワンされることになり、ユーザは所望のタイミングで歌唱の練習ができるとの効果を奏する。また、その場合、ユーザは、歌唱・演奏したいパートの種類のみ予めオペレータに伝えておけば、歌唱・演奏するタイミングについては伝えておく必要はない。
(B)また、以下のようにしても良い。すなわち、マイクロホン16を複数設けると共に、上記の例(A)で説明した検出手段により各マイクロホン16に入力される音の音量レベルを検出する。そして該複数のマイクロホン16の各々をマイナスワンの対象となった割振信号Dの各々と対応づけておく。そして、楽曲の進行中に所定のレベルを超える音量レベルの音が収音されたマイクロホン16があった場合には、該マイクロホン16と対応付けられた割振信号D(パート)をマイナスワンするようにしても良い。そのようにすれば、複数のユーザが各自のパートを歌唱・演奏し、該歌唱・演奏がマイクロホン16により収音されると、対応するパートの歌唱・演奏を表す割振信号Dが自動的にマイナスワンされ、各ユーザは所望のタイミングで歌唱・演奏の練習をすることができる。
(C)また、上記の例(B)では、複数のマイクロホン16の各々をマイナスワンの対象となった割振信号Dの各々と対応づけておくようにしたが、該対応付けをせず、以下のように割振信号Dを選択的にマイナスワンしても良い。すなわち、各マイクロホン16により収音された音から、各種の音響特性(周波数特性、ピッチ、残響特性など)を検出する音響特性検出手段を更に設け、該音響特性検出手段により検出された各種の音響特性に基づいて、各マイクロホン16に入力された音の種類(歌唱音声か楽器の演奏音かの判別、および楽器の種類の判別)を判別し、該判別された音の種類に対応する割振信号Dをマイナスワンするようにしても良い。なお、例(C)に説明したような割振信号Dの選択方法は、マイクロホン16が1つだけ設けられた場合についても適用可能である。
以上に説明した実施の形態は、あくまでも例示であり、ユーザが歌唱・演奏するパートが割り振られる割振信号Dや、ユーザのパートは上記の種類に限られるものではない。
以上に説明した実施の形態は、あくまでも例示であり、ユーザが歌唱・演奏するパートが割り振られる割振信号Dや、ユーザのパートは上記の種類に限られるものではない。
(20)上記実施形態においては、ドラムス(D)の音を表す入力信号Sは、他の音(歌唱または他の楽器の演奏音)を表す入力信号Sと同じ割振信号Dに割り当てられないようにするのが好ましいと説明した。なぜなら、ドラムス(D)の音は、ピッチシフトやエコーなどのエフェクト処理に適さないためである。しかし、ドラムス(D)の音を表す入力信号Sを他の音を表す入力信号Sと同じ割振信号Dに割り振るようにしたとしても良い。
(21)上記実施形態においては、ユーザは、選択した楽曲をどのように歌唱・演奏したいのかを伝えるメッセージをマイクロホン16に吹き込み、生成された音声信号によりユーザのリクエスト内容が配信装置20のオペレータに伝えられる場合について説明した。しかし、操作部14に、選択した楽曲に含まれる複数のパートの各々について、該楽曲の区間を特定するデータ(以下、区間指定データ)を入力する手段を設け、該手段により生成された区間指定データにより配信装置20に対して上記のリクエスト内容を送信しても良い。すなわち、配信装置20において、スケジューラ214は、カラオケ装置10から受取った各パートの区間指定データに基づいてスケジュールデータを生成するようにしても良い。その場合、配信装置20にはスピーカ30を設ける必要は無く、また、オペレータが直接操作部25にユーザ所望のマイナスワンの態様を入力する必要も無い(図13参照)。
(22)上記実施形態においては、図10に例示されているように、マイナスワンの対象となった入力信号Sは、マイナスワンの対象となる割振信号D(例えば割振信号D1およびD2)に割り振られ、カラオケ装置10に出力される場合について説明した。しかし、配信装置20がマイナスワンの対象となった入力信号Sを出力しないことによって該入力信号Sをマイナスワンしても良い。
その場合、チャンネル割振部212は、マイナスワンの対象となった入力信号Sをいずれの割振信号Dにも割り振らないとしても良い。そのようにすれば、配信装置20からマイナスワンの対象となった入力信号Sが出力されることはない。その場合、通信網40にはマイナスワンの対象となった割振信号Dは出力されず、通信帯域を圧迫することが抑制され、更には、カラオケ装置10は、配信装置20から受信した割振信号Dのみ処理すればよく簡易な構成で足りる。
その場合、チャンネル割振部212は、マイナスワンの対象となった入力信号Sをいずれの割振信号Dにも割り振らないとしても良い。そのようにすれば、配信装置20からマイナスワンの対象となった入力信号Sが出力されることはない。その場合、通信網40にはマイナスワンの対象となった割振信号Dは出力されず、通信帯域を圧迫することが抑制され、更には、カラオケ装置10は、配信装置20から受信した割振信号Dのみ処理すればよく簡易な構成で足りる。
1…カラオケシステム、10、10−1、10−2、10−3…カラオケ装置、11…CPU、111…音声調整部、112…マイナスワン制御部、113…同期情報認識部、114、214…スケジューラ、12…ROM、13…RAM、14…操作部、15…表示部、16…マイクロホン、17…音声処理部、17A…ミキサ、17B…D/Aコンバータ、18…スピーカ、19…通信部、20…配信装置、21…CPU、211…音声調整部、212…チャンネル割振部、213…同期情報生成部、22…ROM、23…RAM、24…記憶部、25…操作部、26…表示部、27…マイクロホン、28…入力音声処理部、29…通信部、30…スピーカ、31…入力部、40…通信網、50…通信機器、60…通信網
Claims (15)
- 楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、
前記楽曲配信装置は、
前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有し、
前記楽曲受信装置は、
前記楽曲指定データと前記パート指定データとを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、
前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、
前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段と
を有することを特徴とするカラオケシステム。 - 楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、
前記楽曲配信装置は、
前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、
前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有し、
前記楽曲受信装置は、
前記楽曲指定データを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、
収音し、収音した音を表す音声データを生成する音声データ生成手段と、
前記音声データ生成手段により生成された音声データを前記楽曲配信装置に送信する第2の送信手段と、
前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、
前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段と
を有することを特徴とするカラオケシステム。 - 前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、
前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、
前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、
前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段と、前記指定パート再生手段が前記第2の信号系統の出力信号を再生するか否かを制御する再生制御手段とを有する
ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。 - 前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、
前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、
前記受取手段は、前記第1の信号系統から出力された信号に加え、前記第2の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、
前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段と、前記指定パート再生手段が前記第2の信号系統の出力信号を再生するか否かを制御する再生制御手段とを有する
ことを特徴とする請求項2に記載のカラオケシステム。 - 前記楽曲配信装置は、収音した音に対応する信号を生成する1または複数の収音手段を有し、
前記取得手段は、前記収音手段が生成した信号を取得する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記楽曲配信装置は、1または複数のパートを含む楽曲データを記憶する記憶手段を有し、
前記取得手段は、前記記憶手段に記憶された楽曲データを取得する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記楽曲配信装置は、ユーザの操作により楽音信号を生成する1または複数の電子楽器を有し、
前記取得手段は、前記電子楽器が生成した信号を取得する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のカラオケシステム。 - 前記楽曲配信装置においては、
前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、
前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、
前記楽曲受信装置においては、
前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、
前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段を有し、
前記指定パート再生手段は、前記第2の信号系統から出力された出力信号を、前記第1のマイナスワン再生手段よりも低い音量レベルで再生する
ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケシステム。 - 前記楽曲配信装置においては、
前記割振手段は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されるパートを第2の信号系統に割り振り、
前記出力手段は、前記第1の信号系統に加え、前記第2の信号系統の信号を出力し、
前記楽曲受信装置においては、
前記受取手段は、前記第2の信号系統から出力された信号に加え、前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取り、
前記受取手段が受取った前記第2の信号系統の出力信号を再生する指定パート再生手段を有し、
前記指定パート再生手段は、前記第2の信号系統から出力された出力信号を、前記第1のマイナスワン再生手段よりも低い音量レベルで再生する
ことを特徴とする請求項2に記載のカラオケシステム。 - 楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、
前記楽曲配信装置は、
前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および楽音信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記受信手段が前記楽音信号を受信している場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち予め指定されたパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振り、前記受信手段が前記楽音信号を受信していない場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートの全てを前記第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有し、
前記楽曲受信装置は、
前記楽音信号を生成する楽音信号生成手段と、
前記楽曲指定データと前記楽音信号とを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、
前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、
前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段と
を有することを特徴とするカラオケシステム。 - 楽曲配信装置、および楽曲受信装置を有するカラオケシステムにおいて、
前記楽曲配信装置は、
前記楽曲受信装置から特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信すると共に、複数の楽音信号を各々異なる入力系統から受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記複数の入力系統と前記楽曲データに含まれるパートとを対応づけるテーブルと、
前記受信手段が前記楽音信号を受信している場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記テーブルにおいて前記受信手段が前記楽音信号を受信した入力系統と対応付けられたパートを除く他のパートを前記第1の信号系統に割り振り、前記受信手段が前記楽音信号を受信していない場合は、前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートの全てを前記第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有し、
前記楽曲受信装置は、
前記楽音信号を複数系統生成する楽音信号生成手段と、
前記楽曲指定データと前記楽音信号とを前記楽曲配信装置に送信する送信手段と、
前記第1の信号系統から出力された信号を前記楽曲配信装置から受取る受取手段と、
前記受取手段が受取った前記第1の信号系統の出力信号を再生するマイナスワン再生手段と
を有することを特徴とするカラオケシステム。
- 特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有することを特徴とする楽曲配信装置。 - 特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、
前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段と
を有することを特徴とする楽曲配信装置。 - コンピュータを、
特定の楽曲データを指定する楽曲指定データ、および前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定するパート指定データを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記パート指定データにより指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。 - コンピュータを、
特定の楽曲データを指定する楽曲指定データを受信する受信手段と、
前記楽曲指定データにより指定された楽曲データに含まれるパートから1または複数のパートを指定する音声データを受信する音声データ受信手段と、
前記受信手段が受信した楽曲指定データにより指定された楽曲データを取得する取得手段と、
前記取得手段が取得した楽曲データに含まれる複数のパートのうち、前記音声データ受信手段により受信された音声データにおいて指定されていないパートを、該パートよりも少ない系統数の第1の信号系統に割り振る割振手段と、
前記第1の信号系統を出力する出力手段
として機能させるためのプログラム。
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