JP5109496B2 - データ配信装置、データ配信方法およびプログラム - Google Patents
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Description
本発明の第1実施形態に係るデータ配信装置1は、図1に示すように送信装置2から送信された後述する各データを加工して、中継装置3に送信する。中継装置3は、データ配信装置1から送信された各データについて、通信網100を介して再生端末4に送信する。そして、再生端末4は、中継装置3から送信された各データを再生する。
上述した第1実施形態に係るデータ配信装置1は、受信映像データ、受信音声データが再生されている間に、映像入力部18において生成された加工映像データおよび音声入力部19において生成された加工音声データが、それぞれ映像加工部103、音声加工部104に入力される構成である。一方、以下に説明する第2実施形態に係るデータ配信装置1は、記憶部14に事前に記憶される加工映像データ、加工音声データが、それぞれ映像加工部103、音声加工部104に入力される構成となっている。記憶部14に記憶される加工映像データおよび加工音声データは、受信映像データおよび受信音声データなどと同様に、データ各部にその再生タイミングを示すタイムコードが付されている。なお、記憶部14に記憶される加工映像データ、加工音声データは、映像、音声の内容を示すシーケンスデータであってもよい。
上述した第1、第2実施形態においては、受信した映像データ、音声データの双方の加工を行っていたが、いずれか一方としてもよい。例えば、受信した音声データのみを加工する場合には、図5に示すように、映像加工部103を用いない構成とすればよい。そして、同期制御部105は、再生映像データのあるデータ部分に付加するタイムコードは、当該データ部分が映像再生部101から入力された時点において、通信部20から入力された受信同期情報が示す読み出し時刻のタイムコードとなるように設定すればよい。また、送信同期情報が示すある時点における読み出し時刻は、当該時点において通信部20から入力された受信同期情報が示す読み出し時刻から、音声加工部104における処理に要する時間を引いた時刻以前の時刻となるように設定すればよい。このように、受信したデータの未加工、加工にかかわらず、データ配信装置1は、同期して再生可能な複数のデータを出力することができる。
受信音声データは、複数系統の音声データからなるマルチチャンネルになっていてもよい。この場合は、音声加工部104は、音声入力部19から入力された加工音声データ(追加データ)をチャンネルの一部に割り当てるようにして生成した合成音声データを出力してもよい。そして、通信部20は、マルチチャンネルの送信音声データを出力すればよい。なお、音声加工部104における処理を実施形態のように行う場合には、加工すべきチャンネルを利用者が操作部15を操作することによって選択するようにしてもよい。
音声加工部104における処理は、再生音声データと音声入力部19から入力された加工音声データを合成することにより加工するだけでなく、別の態様によって加工を行なってもよい。例えば、再生音声データに係る音声に音響効果を与える加工であってもよい。この場合は、図6に示すように、操作部15に各種の音響効果を与えるための操作盤を設けて、利用者は音声出力部17から放音されるライブ音声Aを聞きながら操作部15を操作して音響効果を与える操作を行うと、当該音響効果を示す加工データが音声加工部104に出力されるようにすればよい。このようにすれば、データ配信装置1は、受信音声データに音響効果を与えた送信音声データを送信することができる。なお、音響効果だけでなく、音量調整などでもよい。例えば、変形例2に対応させた場合には、各チャンネルの音量調整を行うこともできる。また、音声加工部104だけでなく映像加工部103についても同様であり、例えば、再生映像データに視覚効果を与えるような処理を行なってもよい。このように、映像加工部103、音声加工部104における加工は、様々な態様で処理を行うことができる。
上述した第1、第2実施形態においては、受信して加工するデータは、映像データおよび音声データであったが、これ以外のデータを用いてもよい。例えば、再生端末4などに接続される外部の装置を制御する信号とその制御のタイミングを示すデータを有するシーケンスデータである制御信号データ、楽曲の歌詞を示すテキストデータとその表示タイミングを示すデータを有するシーケンスデータである歌詞データなどが挙げられる。この場合には、映像データ、音声データと同様に、シーケンスデータを再生するシーケンスデータ再生部、シーケンスデータ加工部を設ければよく、シーケンスデータを加工するためのデータ入力は、変形例3で示した図6に示す構成のようにして、利用者が操作部15を操作することによって行なえばよい。
上述した第1、第2実施形態においては、映像加工部103における加工は、映像再生部101から入力された再生映像データに係る映像の一部に、映像入力部18から入力された加工映像データに係る映像をスーパーインポーズする加工であったが、再生映像データを加工映像データに置換することによって加工としてもよい。すなわち、合成映像データが加工映像データと同一であってもよい。また、音声加工部104における加工も映像加工部103における加工と同様である。
上述した第1、第2実施形態においては、映像加工部103における加工は、映像再生部101から入力された再生映像データに係る映像の一部に、映像入力部18から入力された加工映像データに係る映像をスーパーインポーズする加工であったが、それぞれの映像を表示画面に分割して表示させるような加工を行なってもよい。また、加工映像データに係る映像の一部分を抜き出して、再生映像データに係る映像に合成するようにしてもよい。例えば、加工映像データに係る映像の人物部分を抜き出して、再生映像データに係る映像に重ね合わせた表示としてもよい。なお、加工映像データに係る映像の抜き出しは、映像加工部103で行なえばよい。簡易に抜き出しを可能とするために、映像入力部18で映像を撮影する際には、例えば青い背景となっている部屋で人物を撮影し、映像加工部103は青い背景部分を除去するようにして人物部分を抜き出すようにすればよい。このように、映像加工部103における加工は、各データに係る映像を合成するものであれば、どのような態様で合成してもよい。
上述した第1実施形態においては、映像加工部103に入力する加工映像データは、事前に記憶部14に記憶されていてもよい。この場合は、図7に示すように、記憶部14に記憶されている加工映像データを映像加工部103に出力し、その出力のタイミングは、利用者が操作部15を操作して決定すればよい。ここで、加工映像データは、楽曲の歌詞の一部を所定期間表示する映像のデータを複数有するデータ(例えばデータ1、データ2、・・・データn)とした場合、利用者が出力タイミングを決定するたびに、データ1から順に出力されていく。このようにすると、利用者はライブ音声Aを聞きながら、このライブ音声Aの進行に合わせて歌詞を順次表示する映像を示す合成映像データを生成させることができる。
上述した第1、第2実施形態においては、映像加工部103で生成される合成映像データ、音声加工部104で生成される合成音声データは、同期制御部105に出力されている。ここで、表示部16と同様な機能を有する補助表示部を設け、また、音声出力部17と同様な機能を有する補助音声出力部を設けて、合成映像データを補助表示部に、合成音声データを補助音声出力部に出力するようにしてもよい。このようにすれば、合成映像データ、合成音声データについて、その映像、音声を確認することもできる。なお、同期制御部105から出力される送信映像データ、送信音声データを送信同期情報に基づいて再生する再生部を設け、当該再生されたデータを補助表示部、補助音声出力部に出力するようにしてもよい。
上記各変形例の構成は、それぞれ併用することもできる。例えば、送信装置2から送信されるデータは、同期情報の他、音声データ、変形例4に示す制御信号データであってもよく、加工するデータは音声データだけでもよい。すなわち、複数系統のデータを受信し、受信したデータのうち、少なくとも1のデータを加工し、加工したデータと受信したデータとにタイムコードを付加して、当該タイムコードに対応するように、受信した同期情報の時刻を修正する構成になっていればよい。
上述した第1、第2実施形態においては、図1に示すように、送信装置2から送信されたデータをデータ配信装置1が受信し、データ配信装置1が送信したデータを中継装置3が受信する構成となっていたが、図8に示すように複数のデータ配信装置1A、1Bを直列に接続してもよい。この場合、データ配信装置1Aから送信された映像データ、音声データおよび同期情報をデータ配信装置1Bは受信すればよい。このようにすると、データ配信装置1Aによって加工されたデータをデータ配信装置1Bが受信することによって、データ配信装置1Bの利用者は当該加工されたデータを確認しながら、データ配信装置1Bでさらに加工させて送信することができる。すなわち、直列に複数のデータ配信装置1を接続することにより、直前のデータ配信装置1から送信されたデータを確認しながら、当該データをさらに加工して送信することができる。
上述した第1、第2実施形態においては、図1に示すように、データ配信装置1は、送信装置2から送信されたデータを受信していたが、図9に示すように、データ配信補助端末5(図9においては5A、5B)を設けて、データ配信補助端末5から送信されるデータもデータ配信装置1において受信するようにしてもよい。ここで、データ配信補助端末5のソフトウエアの構成は、図10に示すような構成となっている。タイムコード付加部106は、加工音声データのデータ各部にタイムコードを付加して送信音声データを生成し、通信部20へ出力する。ここで、加工音声データのあるデータ部分に付加するタイムコードは、当該データ部分がタイムコード付加部106に入力された時点において、通信部20から入力された受信同期情報が示す読み出し時刻を示すタイムコードとなるように設定されている。タイムコード付加部106以外の構成、ハードウエアの構成は、実施形態と同様であるので説明を省略する。
上述した第1、第2実施形態においては、受信同期情報は、受信映像データ、受信音声データの読み出し時刻を示す情報であり、受信映像データ、受信音声データにはタイムコードが付されていた。ここで、受信同期情報は受信映像データ、受信音声データの読み出し時刻を示す情報であれば、どのような情報であってもよい。例えば、受信映像データ、受信音声データに付される時刻情報がタイムコードではなく、相対的な時刻を示す情報であってもよく、また、楽曲の拍を示す拍情報、小節線を示す小節線情報など、読み出しタイミングを規定する情報であってもよい。この場合は、受信同期情報は、これらの情報を読み出すタイミングを示す情報とすればよい。すなわち、受信映像データ、受信音声データに付される時刻情報は、タイミングを規定する情報を含み、受信同期情報の読み出し時刻を示す情報とは、相対的な読み出しタイミングを示す情報を含んでいる。なお、送信同期情報、送信映像データ、送信音声データについても、受信同期情報、受信映像データ、受信音声データと同様である。
上述した第2実施形態において、記憶部14に楽曲に対応して異なる加工映像データ、加工音声データが記憶されている場合には、映像加工部103、音声加工部104に読み出されるデータについては、事前に利用者が操作部15を操作して指定しておいてもよい。また、受信同期情報が、楽曲を特定する楽曲情報を有するようにすれば、映像加工部103、音声加工部104は、この楽曲情報によって特定される楽曲に対応する加工映像データ、加工音声データを読み出すようにすればよい。
上述した第1、第2実施形態におけるデータ配信装置1は、それぞれの構成を併用することもできる。この場合には、例えば、第2実施形態におけるデータ配信装置1の映像加工部103と、第1実施形態におけるデータ配信装置1の音声加工部104とを用いることができる。この場合は、記憶部14には加工映像データが記憶されていればよく、加工音声データは音声入力部19から入力されることになる。
Claims (8)
- データ各部の再生タイミングを示す第1の時刻情報を有する複数系統の受信データを受信するとともに、当該受信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第1の同期情報を受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した複数系統の受信データを記憶する記憶手段と、
前記第1の時刻情報と前記第1の同期情報との対応関係に基づいて、前記複数系統の受信データを前記記憶手段から読み出して複数系統の再生データを生成する再生データ生成手段と、
前記再生データ生成手段によって生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを再生する再生手段と、
前記再生手段が再生している間に、1系統以上の加工データを入力する入力手段と、
前記加工データに基づいて、前記再生データ生成手段によって生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを加工する加工手段と、
前記加工手段によって加工された再生データに対して、データ各部の再生タイミングを示す第2の時刻情報を付加し、前記再生データ生成手段によって生成された複数系統の再生データのうち当該加工された再生データ以外の再生データが存在する場合には、当該再生データに対しても前記第2の時刻情報を付加することにより、複数系統の送信データを生成するとともに、前記第1の同期情報が示すデータの読み出し時刻を変更することにより、当該送信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第2の同期情報を生成する同期制御手段と、
前記複数系統の送信データと前記第2の同期情報とを送信する送信手段と
を具備することを特徴とするデータ配信装置。 - 前記複数系統の受信データのうち、少なくとも1系統の受信データは映像を示すデータであり、
前記入力手段によって入力される加工データのうち、少なくとも1系統の加工データは、映像を示すデータであって、
前記加工手段は、前記再生データ生成手段が前記映像を示す受信データを読み出して生成した再生データに係る映像と前記映像を示す加工データに係る映像とを合成することにより、当該再生データを加工する
ことを特徴とする請求項1に記載のデータ配信装置。 - 前記複数系統の受信データのうち、少なくとも1系統の受信データは音声を示すデータであり、
前記入力手段によって入力される加工データのうち、少なくとも1系統の加工データは、音声を示すデータであって、
前記加工手段は、前記再生データ生成手段が前記音声を示す受信データを読み出して生成した再生データに係る音声と前記音声を示す加工データに係る音声とを合成することにより、当該再生データを加工する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のデータ配信装置。 - 前記加工手段は、前記再生データ生成手段によって生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを前記加工データと置換する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のデータ配信装置。 - 前記再生手段が再生している間に、1系統以上の追加データを入力する追加データ入力手段をさらに具備し、
前記同期制御手段は、前記加工手段によって加工された再生データと、前記再生データ生成手段によって生成された複数系統の再生データのうち当該加工された再生データ以外の再生データと、前記追加データとに対して、データの読み出し時刻を示す第2の時刻情報を付加することにより、複数系統の送信データを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のデータ配信装置。 - 前記複数系統の受信データのうち、2系統以上の受信データは音声を示すデータであって、
前記再生データ生成手段は、2系統以上の前記音声を示す受信データを読み出し、当該読み出した受信データを合成して再生データを生成する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のデータ配信装置。 - データ各部の再生タイミングを示す第1の時刻情報を有する複数系統の受信データを受信するとともに、当該受信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第1の同期情報を受信する受信過程と、
前記受信過程において受信した複数系統の受信データを記憶する記憶過程と、
前記第1の時刻情報と前記第1の同期情報との対応関係に基づいて、前記記憶過程において記憶した前記複数系統の受信データを読み出して複数系統の再生データを生成する再生データ生成過程と、
前記再生データ生成過程において生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを再生する再生過程と、
前記再生過程において再生している間に、1系統以上の加工データを入力する入力過程と、
前記加工データに基づいて、前記再生データ生成過程において生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを加工する加工過程と、
前記加工過程において加工された再生データに対して、データ各部の再生タイミングを示す第2の時刻情報を付加し、前記再生データ生成過程において生成された複数系統の再生データのうち当該加工された再生データ以外の再生データが存在する場合には、当該再生データに対しても前記第2の時刻情報を付加することにより、複数系統の送信データを生成するとともに、前記第1の同期情報が示すデータの読み出し時刻を変更することにより、当該送信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第2の同期情報を生成する同期制御過程と、
前記複数系統の送信データと前記第2の同期情報とを送信する送信過程と
を備えることを特徴とするデータ配信方法。 - コンピュータに、
データ各部の再生タイミングを示す第1の時刻情報を有する複数系統の受信データを受信するとともに、当該受信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第1の同期情報を受信する受信機能と、
前記受信機能において受信した複数系統の受信データを記憶する記憶機能と、
前記第1の時刻情報と前記第1の同期情報との対応関係に基づいて、前記記憶機能において記憶した前記複数系統の受信データを読み出して複数系統の再生データを生成する再生データ生成機能と、
前記再生データ生成機能において生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを再生する再生機能と、
前記再生機能において再生している間に、1系統以上の加工データを入力する入力機能と、
前記加工データに基づいて、前記再生データ生成機能において生成された複数系統の再生データのうち1系統以上の再生データを加工する加工機能と、
前記加工機能において加工された再生データに対して、データ各部の再生タイミングを示す第2の時刻情報を付加し、前記再生データ生成機能において生成された複数系統の再生データのうち当該加工された再生データ以外の再生データが存在する場合には、当該再生データに対しても前記第2の時刻情報を付加することにより、複数系統の送信データを生成するとともに、前記第1の同期情報が示すデータの読み出し時刻を変更することにより、当該送信データの再生タイミングを規定する読み出し時刻を示す第2の同期情報を生成する同期制御機能と、
前記複数系統の送信データと前記第2の同期情報とを送信する送信機能と
を実現させるためのプログラム。
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