JPH06200594A - 横葺き屋根構造 - Google Patents

横葺き屋根構造

Info

Publication number
JPH06200594A
JPH06200594A JP1587193A JP1587193A JPH06200594A JP H06200594 A JPH06200594 A JP H06200594A JP 1587193 A JP1587193 A JP 1587193A JP 1587193 A JP1587193 A JP 1587193A JP H06200594 A JPH06200594 A JP H06200594A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
roof
clip member
ridge
eaves
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1587193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0747874B2 (ja
Inventor
Noboru Yamasaka
昇 山坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gantan Beauty Industry Co Ltd
Original Assignee
Gantan Beauty Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gantan Beauty Industry Co Ltd filed Critical Gantan Beauty Industry Co Ltd
Priority to JP1587193A priority Critical patent/JPH0747874B2/ja
Publication of JPH06200594A publication Critical patent/JPH06200594A/ja
Publication of JPH0747874B2 publication Critical patent/JPH0747874B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】横葺き屋根板の係合部分における耐風圧強度及
び雨仕舞性能を高めると共に、荷重による変形を防止
し、かつ屋根面の任意の位置から容易に葺くことができ
るようにした横葺き屋根構造を提供する。 【構成】屋根下地部材1上に固定されるフランジ部61
の軒側縁部に下方に開放した保持部62を形成する棟側
立上げ部63と、この棟側立上げ部63との間に上方に
開放した係合溝部64を形成する軒側立上げ部65とを
備え、前記棟側立上げ部63の軒側壁面66に前記係合
溝部64の溝底部67に対向するように係合支持部68
が突設するクリップ部材6を設ける一方、屋根板2の軒
側係合部5として形成した屋根板係合溝部52を前記ク
リップ部材6の軒側立上げ部65に上方から嵌合する
共に、該係合溝部52を構成する屋根板2の軒側末端部
に形成した係止部53を前記係合支持部68に弾性的に
係合させ、屋根板棟側係合部として形成した立上り部4
1を前記クリップ部材6の保持部62に嵌装して屋根下
地材1上に屋根板2を敷設した横葺き屋根構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の母屋等の下地
部材上に横葺きされる金属鋼板製の横葺き屋根構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の横葺き屋根においては、
例えば実公昭52−7692号公報あるいは実公昭52
−7693号公報などに開示されているような構成を有
するものがある。
【0003】このような従来構造の横葺き屋根は、母屋
等の下地部材上に敷設される横葺き屋根板の軒側係合部
に形成した逆U字型の屈曲部内に、互いに軒棟方向に隣
合う他方の横葺き屋根板の棟側係合部に形成した起立片
を嵌入して接合し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の横葺き屋根構造にあっては、暴風雨時などにお
いて、横葺き屋根板同士の接合部分に毛細菅現象が起り
易く、気密的に嵌入することが不可能であるために、雨
水が内部に浸入する恐れがある。
【0005】また、従来の横葺き屋根において、図11
に示すように、互いに軒棟方向に隣合う一方の横葺き屋
根板aの棟側係合部bに、他方の横葺き屋根板aの軒側
係合部cを係合させるとともに、特に、横葺き屋根板a
として薄肉な金属鋼板製のものを用いて、接合部分を高
ハゼ継ぎにした構造を有するものがある。
【0006】このような横葺き屋根構造では、特に、積
雪寒冷地において、横葺き屋根板同士の接合部上に融雪
水が再凍結して氷塊が付着すると、図12に示すよう
に、この氷塊の重量による荷重Fで各々の係合部b、c
の立上り部が、図12実線矢印で示すように、棟側から
軒側方向に伸びて変形し、ハゼの噛み合わせがルーズに
なり、これによって、耐風圧強度や雨仕舞性能が低下す
るばかりでなく、図13に示すように、棟側方向の風圧
Wを受けると、横葺き屋根板aが外れ易いという問題が
あった。
【0007】更に、屋根材の軒側係合部と棟側係合部が
ほぼ直接的に係合しているため、各々の係合部に成形時
の誤差あるいは変形等が発生した場合に施工を行うと、
はぜの組み合わせ状態が悪くなり漏水が起こるという問
題もあった。
【0008】
【目的】この発明の目的は、横葺き屋根板の係合部分に
おける耐風圧強度及び雨仕舞性能を高めると共に、荷重
による変形を防止し、しかも軒側から棟側へ、または棟
側から軒側へ、あるいは屋根面の任意の位置からも葺く
ことができるようにした横葺き屋根構造を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、この発明は、軒棟方向の両側端部に軒側係合部と棟
側係合部とを備えた横葺屋根板を、互いに軒棟方向に隣
合わせて母屋等の下地部材上に敷設する横葺屋根構造に
おいて、前記下地部材上に固定されるフランジ部と、こ
のフランジ部の軒側縁部から略逆U字形状に立ち上がり
下方に開放した保持部を形成する棟側立上げ部と、この
立上げ部の軒側下縁部から上方に立ち上がり前記棟側立
上げ部との間に上方に開放した係合溝部を形成する軒側
立上げ部と、前記棟側立上げ部の軒側壁面に前記係合溝
部の溝底部に対向するように突設された係合支持部とを
有するクリップ部材を設ける一方、前記屋根板の軒側係
合部として、面板の軒側端部から垂下した軒側端面の下
縁を内側上方に略逆U字状に立ち上げて前記クリップ部
材の軒側立上げ部に上方から嵌合する屋根板係合溝部を
形成し、かつ該係合溝部を構成する屋根板の軒側末端部
を上方に折り返して、その縁部が前記係合支持部に弾性
的に係合する係止部を形成すると共に、同じく棟側係合
部として、前記保持部に下方から挿入される立上り部を
形成し、屋根下地上に配設される前記クリップ部材の保
持部に屋根板棟側係合部の立上り部を挿入する一方、こ
の屋根板に対して軒側に隣合う他の屋根板の軒側係合部
の屋根板係合溝部をクリップ部材の軒側立上げ部に嵌合
させると共に該屋根板係合溝部の係止部をクリップ部材
の係合溝部に嵌装してその軒側壁面に突出した係合支持
部に弾性的に係止させて屋根面を形成するものとした。
【0010】また、上記構成に加えて、屋根板の棟側係
合部には、その立上り部の下端から棟側に向けて、クリ
ップ部材のフランジ部と屋根下地上に挟持される態様で
固定される着座部を延設し、あるいは同じく屋根板の棟
側係合部には、その立上り部の上端を折り返して係止部
を形成すると共に、クリップ部材の保持部には前記係止
部の先端部が弾性的に係合する係止段部を形成するよう
にしてもよい。
【0011】さらに、クリップ部材の係合溝の溝底部は
屋根下地面を基準としてフランジ部よりも高位置に形成
して、クリップ部材を屋根下地に固定した状態で溝底部
と屋根下地面との間に所定の間隙を設けるものとしても
よい。
【0012】
【作用】上記構成に基づき、屋根下地上に配設するクリ
ップ部材の保持部に屋根板棟側係合部の立上り部を挿入
する一方、この屋根板に対して軒側に隣合う他の屋根板
の軒側係合部の屋根板係合溝部をクリップ部材の軒側立
上げ部に嵌合させると共に該屋根板係合溝部の係止部を
クリップ部材の係合溝部に嵌装してその軒側壁面に突出
した係合支持部に弾性的に係止させることにより、屋根
板の棟側係合部、軒側係合部がそれぞれクリップ部材と
係合して固定されるので、屋根板の係合部に多少の成形
誤差あるいは変形等があっても、軒側係合部と棟側係合
部を組み合わせる上で屋根板同士が直接的に係合しない
ですむので、軒方向または棟方向に容易に屋根を葺いて
行くことができる。
【0013】上述したように屋根板の棟側係合部はクリ
ップ部材の保持部に、同じく軒側係合部はクリップ部材
の係合溝部にそれぞれ固定されるので、クリップ部材を
介して軒棟方向に連接する屋根板同士が強固に結合さ
れ、耐風圧性の高い屋根面が形成される。特に、屋根板
の軒側係合部の屋根板係合溝がクリップ部材の軒側立上
げ部に深く嵌合して迷路状の水密構造を形成するので、
強い風圧の下に雨が吹き付けても雨水が屋根面の裏側に
まで回り込むようなことがなく、この部分での雨仕舞性
能が大幅に向上する。
【0014】一方、屋根板の軒側端部は、その裏面側に
位置するクリップ部材の棟側立上げ部または軒側立上げ
部の上端部にて上方からの荷重を支持させることができ
るので、この部分に融雪水による氷塊等の荷重が作用し
たとしても屋根板の継ぎ目(ハゼ)部分が変形するよう
なことがなく、このような大きな荷重にも耐えうるだけ
の十分な強度が発揮される。
【0015】なお、クリップ部材の溝底部を、屋根板の
面板部棟側に当接するようにした場合には、面板部がク
リップ部材の溝底部で押さえられるので、風圧等に強い
屋根構造を得ることができる。
【0016】あるいは、同じく屋根板棟側係合部の立上
り部の上端を折り返して係止部を形成すると共に、クリ
ップ部材の保持部に前記係止部の先端部が弾性的に係合
する係止段部を形成して、この弾性的な係止構造により
屋根板棟側端部を固定するものとした場合にも、作業性
を損なうことなく強固な固定構造とすることができる。
【0017】さらに、クリップ部材の係合溝の溝底部を
屋根下地面を基準としてフランジ部よりも高位置に形成
して、クリップ部材を屋根下地に固定した状態で溝底部
と屋根下地面との間に所定の間隙を設けるものとした場
合には、予めクリップ部材を屋根下地上に位置決めして
配設した状態において、その保持部へと屋根板の軒側端
部を前記間隙を介して容易に係合させることが可能とな
るので、クリップ部材を起点として軒側、棟側に容易に
葺くことができ、屋根の施工作業性が一層向上する。
【0018】
【実施例】以下この発明の実施例を添付図面に基づいて
詳細に説明する。図1ないし図4はこの発明に係る横葺
き屋根構造の第1実施例を示すもので、図1はクリップ
部材の斜視図、図2はこのクリップ部材を使用して葺い
た屋根構造の要部断面図、図3は前記屋根構造の全体構
造の概略を示す断面図、図4は前記屋根構造に使用する
屋根板の斜視図である。
【0019】図2または図3に示すように、1は母屋ま
たは母屋に敷設された垂木等の下地部材で、この下地部
材1上に長尺の金属鋼板製の横葺き屋根板2がクリップ
部材6を介して敷設されている。
【0020】クリップ部材6は、上記屋根板2の幅(軒
棟方向の寸法)に対応した取付間隔で屋根下地部材1上
に配設されると共に、屋根の母屋方向についても適宜の
間隔を空けて複数のものが配設される。
【0021】このクリップ部材6は、図1または図2に
示したように、下地部材1上に固定されるフランジ部6
1と、このフランジ部61の軒側縁部から略逆U字形状
に立ち上がり下方に開放した保持部62を形成する棟側
立上げ部63と、この立上げ部63の軒側下縁部から上
方に立ち上がり該棟側立上げ部63との間に上方に開放
した係合溝部64を形成する軒側立上げ部65と、前記
棟側立上げ部63の軒側壁面66に前記係合溝部64の
溝底部67に対向するように突設された係合支持部68
とが、金属板材の曲げ加工品として、あるいは軽金属の
押し出し成型品または樹脂成型品として形成されてい
る。なお、前記フランジ部61には、図2に示したよう
にクリップ部材6を下地部材1にビス(図示せず)等を
介して固定するための固定孔61Aが設けられている。
【0022】一方、上記クリップ部材6に係合する横葺
き屋根板2は、図4に示すように、平板状の面板部3
と、この面板部3の軒棟方向の両端縁部側に形成された
棟側係合部4及び軒側係合部5とからなり、その棟側係
合部4を棟方向に隣合う他の屋根板2の軒側係合部5に
クリップ部材6を介して継ぎ合わせることにより横葺き
屋根を構成するものである。
【0023】詳細には、棟側係合部4として、上記クリ
ップ部材6の保持部62に下方から挿入される立上り部
41が形成されており、さらにこの場合その上端部から
軒方向に折返し部42が形成されており、前記立上り部
41を保持部62に挿入したときに該折返し部42が保
持部62の頂部に透き間なく嵌合し得るように図ってい
る。
【0024】一方、軒側係合部5として、面板3の軒側
端部から垂下した軒側端面51の下縁を内側上方に略逆
U字状に立ち上げて前記クリップ部材6の軒側立上げ部
65に上方から嵌合する屋根板係合溝部52を形成し、
かつ該係合溝部52を構成する屋根板軒側末端部を上方
に折り返して、その縁部がクリップ部材6の係合支持部
68に弾性的に係合する係止部53が形成されている。
【0025】上記構成の横葺き屋根板2及びクリップ部
材6を使用して屋根を葺くには、まず屋根下地部材1上
の所定の位置に屋根板2を載置し、その棟側係合部4の
立上り部41に保持部62が嵌まり合うようにクリップ
部材6を取付、そのフランジ部61をネジ等を介して下
地部材1に固定する。
【0026】次に、このようにして固定したクリップ部
材6の上方から、棟方向に隣合う他の屋根板2の軒側係
合部5を係合させる。これは、当該他の屋根板2の屋根
板係合溝部52をクリップ部材6の軒側立上げ部65に
上方から被せて嵌合させると共に、該屋根板係合溝部5
2の係止部53をクリップ部材6の係合溝部64に嵌装
するという操作により行う。前記係止部53は係合溝部
64に挿入する過程で弾性により内側に変形し、係合支
持部68に達するところまで挿入されたときに復元して
当該係合支持部68に係合する。
【0027】このような、屋根下地部材1へのクリップ
部材6の固定及びクリップ部材6への屋根板2の係合を
軒方向または棟方向に繰り返して行うことにより容易に
横葺き屋根が形成される。
【0028】このようにして形成された横葺き屋根構造
においては、上述したように屋根板2の棟側係合部4は
クリップ部材6の保持部62に、同じく軒側係合部5は
クリップ部材6の係合溝部64にそれぞれ固定されるの
で、クリップ部材6を介して軒棟方向に連接する屋根板
2同士が強固に結合されて耐候性の高い屋根面が形成さ
れる。特に、屋根板2の軒側係合部5の屋根板係合溝5
2がクリップ部材6の軒側立上げ部65に深く嵌合して
迷路状の水密構造を形成するので、強い風圧の下に雨が
吹き付けても雨水が屋根面の裏側にまで回り込むような
ことがなく、この部分での雨仕舞性能が大幅に向上す
る。
【0029】一方、屋根板2の軒側端部はその裏面側に
位置するクリップ部材6の棟側立上げ部63または軒側
立上げ部65の上端部にて上方からの荷重を支持させる
ことができるので、この部分に融雪水による氷塊等の荷
重が作用したとしても屋根板2のハゼ部分が変形するよ
うなことがなく、このような大きな荷重にも耐えうるだ
けの十分な強度が発揮されるのである。
【0030】次に、図5ないし図10に示したこの発明
の他の実施例につき説明する。なお各実施例につき同一
の部分には同一の符号を付して示すことにする。
【0031】図5と図6は、屋根板2の棟側係合部4の
立上り部41の上端を軒方向に折り返して係止部43を
形成すると共に、クリップ部材6の保持部62に前記係
止部43の先端部は、係止段部62Aと弾性的に係合
し、この弾性的な係止構造により屋根板棟側係合部4を
固定するようにしたものである。この場合、前記係止部
43と係止段部62Aとの間の係合に基づき、屋根板2
のさらに確実な固定を図ることができる。また、屋根板
2の取付け作業にあたっては、棟側係合部4の立上り部
41にその上方から保持部62が嵌合するようにクリッ
プ部材6を押し込むことにより、このとき保持部62内
にて弾性的に変形した係止部43が係止段部62Aに達
したところで復元して当該係止段部62Aに係止した状
態となるので、作業そのものも極めて容易である。
【0032】なお、図6に示した実施例では、クリップ
部材6の係合溝64の溝底部67を屋根下地面を基準と
してフランジ部61よりも高位置に形成して、クリップ
部材6を屋根下地部材1に固定した状態で溝底部67と
屋根下地部材1との間に適宜の間隙Gを生じるようにし
てある。このように間隙Gを設けることにより、予めク
リップ部材6を屋根下地部材1上に配設した状態におい
て、その保持部62へと屋根板2の軒側端部(立上り部
41)を前記間隙Gを介して容易に係合させることが可
能となるので、例えばクリップ部材6を剛性の高い材質
で形成した場合においても良好な施工作業性が得られ
る。
【0033】図7は屋根板2に関するさらに他の実施例
で、これは屋根板2の棟側係合部4に略逆U字状に立上
り部41を形成し、その下端から棟側に向けて平板状に
着座部44を延設したものである。前記着座部44は、
クリップ部材6のフランジ部61と屋根下地部材1上に
挟持される態様でクリップ部材6に共締される。この実
施例によれば、屋根板2の棟側係合部4はその立上り部
41がクリップ部材6の保持部62に嵌合することに加
えて、着座部44がクリップ部材6とともに屋根下地部
材1に締着されるので、その固定強度が一層向上する。
【0034】図8ないし図10はクリップ部材6に関す
る他の実施例を示したものである。これは、図8に示し
たように、クリップ部材6の軒側壁面66の略中央部に
切り起こしにより軒方向に突出する態様で係合支持部6
8を形成したものである。
【0035】図9と図10はそれぞれ上記図8に示した
クリップ部材6を適用して横葺き屋根を葺いた場合の概
略構造を示したもので、クリップ部材6を除いて屋根板
2等の構成はそれぞれ図9のものは図2のものに、図1
0のものは図7のものに準じるので、同一の部分に同一
の符号を付してその説明を省略する。
【0036】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、屋根下
地上に配設するクリップ部材の保持部に屋根板棟側係合
部の立上り部を挿入する一方、この屋根板に対して軒側
に隣合う他の屋根板の軒側係合部の屋根板係合溝部をク
リップ部材の軒側立上げ部に嵌合させると共に該屋根板
係合溝部の係止部をクリップ部材の係合溝部に嵌装して
その軒側壁面に突出した係合支持部に弾性的に係止させ
ることにより、屋根板の棟側係合部、軒側係合部がそれ
ぞれクリップ部材と係合して固定されるので、屋根板の
係合部に多少の成形誤差あるいは変形等があっても、軒
側係合部と棟側係合部を組み合わせる上で屋根板同士が
直接的に係合しないですむので、軒棟方向に容易に屋根
を葺いて行くことができる。
【0037】また、屋根板の棟側係合部はクリップ部材
の保持部に、同じく軒側係合部はクリップ部材の係合溝
部にそれぞれ固定されるので、クリップ部材を介して軒
棟方向に連接する屋根板同士が強固に結合され、耐候性
の高い屋根面が形成され、特に屋根板の軒側係合部の屋
根板係合溝がクリップ部材の軒側立上げ部に深く嵌合し
て迷路状の水密構造をなすので、この部分での雨仕舞性
能が顕著に改善されるという効果が得られる。
【0038】加えて、屋根板の軒側端部は、その裏面側
に位置するクリップ部材の棟側立上げ部または軒側立上
げ部の上端部にて上方からの荷重を支持させることがで
きるので、この部分に作用する氷塊等の荷重に対して変
形を起こすことがなく、十分な強度が発揮される。
【0039】一方、クリップ部材の溝底部を、屋根板の
面板部棟側に当接するようにした場合には、面板部がク
リップ部材の溝底部で押さえられるので、風圧等に強い
屋根構造を得ることができる。また、同じく屋根板棟側
係合部の立上り部の上端を折り返して係止部を形成する
と共に、クリップ部材の保持部に前記係止部の先端部が
弾性的に係合する係止段部を形成して、この弾性的な係
止構造により屋根板棟側端部を固定するものとした場合
にも、作業性を損なうことなく強固な固定構造とするこ
とができる。
【0040】さらに、クリップ部材の係合溝の溝底部を
屋根下地面を基準としてフランジ部よりも高位置に形成
して、クリップ部材を屋根下地に固定した状態で溝底部
と屋根下地面との間に所定の間隙を設けるものとした場
合には、予めクリップ部材を屋根下地上に位置決めして
配設した状態において、その保持部へと屋根板の軒側端
部を前記間隙を介して容易に係合させることが可能とな
るので、クリップ部材を起点として軒側、棟側に容易に
葺くことができ、屋根の施工作業性が一層向上するとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るクリップ部材の
斜視図。
【図2】上記実施例に係る横葺き屋根構造の要部断面
図。
【図3】同じく横葺き屋根構造の概略側面図。
【図4】上記屋根構造に使用する屋根板の要部斜視図。
【図5】この発明の第2の実施例に係る横葺き屋根構造
の要部概略断面図。
【図6】この発明の第3の実施例に係る横葺き屋根構造
の要部概略断面図。
【図7】この発明の第4の実施例に係る横葺き屋根構造
の要部概略断面図。
【図8】この発明の第5の実施例に係る横葺き屋根構造
の要部概略断面図。
【図9】上記第5の実施例に使用する吊子の斜視図。
【図10】この発明の第6の実施例に係る横葺き屋根構
造の要部概略断面図。
【図11】従来の横葺き屋根構造の要部概略説明図。
【図12】従来の横葺き屋根構造の要部概略説明図。
【図13】従来の横葺き屋根構造の要部概略説明図。
【符号の説明】
1 屋根下地材 2 横葺き屋根板 3 面板部 4 棟側係合部 5 軒側係合部 6 クリップ部材 41 立上り部 43 係止部 44 着座部 52 屋根板係合溝部 53 係止部 61 フランジ部 62 保持部 62A 係止段部 63 棟側立上げ部 64 クリップ部材の係合溝部 65 軒側立上げ部 66 軒側壁面 67 溝底部 68 係合支持部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒棟方向の両側端部に軒側係合部と棟側
    係合部とを備えた横葺屋根板を、互いに軒棟方向に隣合
    わせて母屋等の下地部材上に敷設する横葺屋根構造にお
    いて、 前記下地部材上に固定されるフランジ部と、このフラン
    ジ部の軒側縁部から略逆U字形状に立ち上がり下方に開
    放した保持部を形成する棟側立上げ部と、この立上げ部
    の軒側下縁部から上方に立ち上がり前記棟側立上げ部と
    の間に上方に開放した係合溝部を形成する軒側立上げ部
    と、前記棟側立上げ部の軒側壁面に前記係合溝部の溝底
    部に対向するように突設された係合支持部とを有するク
    リップ部材を設ける一方、 前記屋根板の軒側係合部として、面板の軒側端部から垂
    下した軒側端面の下縁を内側上方に略逆U字状に立ち上
    げて前記クリップ部材の軒側立上げ部に上方から嵌合す
    る屋根板係合溝部を形成し、かつ該係合溝部を構成する
    屋根板の軒側末端部を上方に折り返して、その縁部が前
    記係合支持部に弾性的に係合する係止部を形成すると共
    に、同じく棟側係合部として、前記保持部に下方から挿
    入される立上り部を形成し、 屋根板棟側係合部の立上り部は、クリップ部材の保持部
    で保持され、この屋根板に対して棟側に隣合う他の屋根
    板の軒側係合部の屋根板係合溝部をクリップ部材の軒側
    立上げ部に嵌合させるとともに該屋根板係合溝部の係止
    部をクリップ部材の係合溝部に嵌装してその軒側壁部に
    突出した係合支持部に弾性的に係止させたことを特徴と
    する横葺き屋根構造。
  2. 【請求項2】 クリップ部材の溝底部は、屋根板の面板
    部棟側に当接することを特徴とする請求項1に記載の横
    葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】 屋根板の棟側係合部には、その立上り部
    の上端を折り返して係止部が形成されると共に、クリッ
    プ部材の保持部には前記係止部の先端部が弾性的に係合
    する係止段部が形成されることを特徴とする請求項1に
    記載の横葺き屋根構造。
  4. 【請求項4】 クリップ部材の係合溝の溝底部は屋根下
    地面を基準としてフランジ部よりも高位置に形成され、
    クリップ部材を屋根下地に固定した状態で溝底部と屋根
    下地面との間に所定の間隙を生じるようにしたことを特
    徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の横葺き
    屋根構造。
JP1587193A 1993-01-06 1993-01-06 横葺き屋根構造 Expired - Fee Related JPH0747874B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1587193A JPH0747874B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 横葺き屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1587193A JPH0747874B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 横葺き屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06200594A true JPH06200594A (ja) 1994-07-19
JPH0747874B2 JPH0747874B2 (ja) 1995-05-24

Family

ID=11900869

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1587193A Expired - Fee Related JPH0747874B2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 横葺き屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0747874B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322299A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Chuo Co Ltd 横葺屋根板とその接続手段による横葺屋根構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006322299A (ja) * 2005-05-20 2006-11-30 Chuo Co Ltd 横葺屋根板とその接続手段による横葺屋根構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0747874B2 (ja) 1995-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7331145B2 (en) Flashing component for a roof window assembly
JP3322591B2 (ja) 横葺き屋根への付設構築物用の取付金具と横葺き屋根への付設構築物の取付構造
JP5366057B2 (ja) 持出部材の設置構造、外設部材の取付構造、及び改修構造
JPH0988280A (ja) 太陽電池板取付機構
JPS5932654Y2 (ja) 面構造材の連結構造
JPH06200594A (ja) 横葺き屋根構造
JP3920579B2 (ja) 破風構成体
JP2520843B2 (ja) 二重葺き屋根構造
KR102144573B1 (ko) 끼움 결합식 지붕플레이트 조립체
JP2520845B2 (ja) 二重葺き屋根構造
JP2534620B2 (ja) 縦葺き屋根構造
JPH017779Y2 (ja)
JPH11343712A (ja) 屋根板における太陽電池モジュールの設置構造
JP2736956B2 (ja) 縦葺き屋根構造
JPH0960207A (ja) 屋根板材の接続構造
JPH0742783B2 (ja) 横葺き屋根構造
JPS6219771Y2 (ja)
JPS6012024Y2 (ja) 横樋の連結装置
JPH08120840A (ja) 内部連結型の縦葺き屋根
JPH05302408A (ja) 横葺き屋根板及び横葺き屋根
JPH05214788A (ja) 横葺き屋根構造
JPH0742780B2 (ja) 横葺き屋根板及び該屋根板を用いた横葺き屋根の施工構造
JPH05171749A (ja) 横葺き屋根構造
JPH01165860A (ja) 天窓付き屋根
JPH02140351A (ja) アンテナの支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees