JPH05171749A - 横葺き屋根構造 - Google Patents

横葺き屋根構造

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JPH05171749A
JPH05171749A JP35561491A JP35561491A JPH05171749A JP H05171749 A JPH05171749 A JP H05171749A JP 35561491 A JP35561491 A JP 35561491A JP 35561491 A JP35561491 A JP 35561491A JP H05171749 A JPH05171749 A JP H05171749A
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ridge
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eaves
roof plate
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Noboru Yamasaka
昇 山坂
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】横葺き屋根板の接合部分の荷重による変形を防
止し、耐風圧強度及び雨仕舞性能を高める。 【構成】横葺き屋根板2の棟側係合部4を、内側立上り
部41と、この内側立上り部の外側に減圧空間溝43を
介して形成した外側立上り部42とで形成するととも
に、その軒側係合部5に折下げ部5aを形成し、この折
下げ部の下端を略逆U字状に内側に折り曲げて係合溝5
1を形成する。この係合溝の内側を棟側上方に折り返し
て減圧空間溝内に位置するように係止部52を形成する
一方、クリップ部材6を、下地部材1に固定される固定
部61と、横葺き屋根板の棟側係合部の外側立上り部を
保持する保持部62と、横葺き屋根板の軒側係合部の係
止部を支持する支持部63とで形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物の母屋等の下地
部材上に横葺きされる金属鋼板製の横葺き屋根構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の横葺き屋根においては、
例えば実公昭52−7692号公報あるいは実公昭52
−7693号公報などに開示されているような構成を有
するものがある。
【0003】このような従来構造の横葺き屋根は、母屋
等の下地部材上に敷設される横葺き屋根板の軒側係合部
に形成した逆U字型の屈曲部内に、互いに軒棟方向に隣
合う他方の横葺き屋根板の棟側係合部に形成した起立片
を嵌入して接合し得るようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の横葺き屋根構造にあっては、暴風雨時などにお
いて、横葺き屋根板同士の接合部分に毛細菅現象が起り
易く、気密的に嵌入することが不可能であるために、雨
水が内部に浸入する恐れがある。
【0005】また、従来の横葺き屋根において、図19
に示すように、互いに軒棟方向に隣合う一方の横葺き屋
根板aの棟側係合部bに、他方の横葺き屋根板aの軒側
係合部cを係合させるとともに、特に、横葺き屋根板a
として薄肉な金属鋼板製のものを用いて、接合部分を高
ハゼ継ぎにした構造を有するものがある。
【0006】このような横葺き屋根構造では、特に、積
雪寒冷地において、横葺き屋根板同士の接合部上に融雪
水が再凍結して氷塊が付着すると、図20に示すよう
に、この氷塊の重量による荷重Fで各々の係合部b、c
の立上り部が、図20実線矢印で示すように、棟側から
軒側方向に伸びて変形し、ハゼの噛み合わせがルーズに
なり、これによって、耐風圧強度や雨仕舞性能が低下す
るばかりでなく、図21に示すように、棟側方向の風圧
Wを受けると、横葺き屋根板aが外れ易いという問題が
あった。
【0007】
【発明の目的】この発明の目的は、横葺き屋根板の接合
部分の荷重による変形を防止し、耐風圧強度及び雨仕舞
性能を高めることができるようにした横葺き屋根板並び
に該横屋根構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、軒側係合部と棟側係合部とを備え
た横葺き屋根板を母屋等の下地部材上に敷設し、前記軒
側に位置する下段の横葺き屋根板の棟側係合部をクリッ
プ部材によって下地部材上に固定するとともに、前記下
段の横葺き屋根板の棟側係合部に棟側に位置する上段の
横葺き屋根板の軒側係合部を係合させる屋根構造におい
て、前記横葺き屋根板の棟側係合部は、内側立上り部
と、この内側立上り部の棟側に減圧空間溝を介して形成
した外側立上り部とを形成し、前記横葺き屋根板の軒側
係合部は、折下げ部を形成し、この折下げ部の下端を略
逆U字状に内側に折り曲げて係合溝を形成し、かつこの
係合溝の内側を棟側上方に折り返して前記減圧空間溝内
に位置するように係止部を形成し、前記クリップ部材
は、下地部材に固定される固定部と、前記横葺き屋根板
の棟側係合部の外側立上り部を保持する保持部と、前記
横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を支持する支持部と
を備えてなることを特徴とするものである。
【0009】
【作用】すなわち、この発明は、横葺き屋根板の棟側係
合部を、内側立上り部と、この内側立上り部の外側に減
圧空間溝を介して形成した外側立上り部とで形成すると
ともに、その軒側係合部に折下げ部を形成し、この折下
げ部の下端を略逆U字状に内側に折り曲げて係合溝を形
成し、かつこの係合溝の内側を棟側上方に折り返して前
記減圧空間溝内に位置するように係止部を形成する一
方、クリップ部材を、下地部材に固定される固定部と、
前記横葺き屋根板の棟側係合部の外側立上り部を保持す
る保持部と、前記横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を
支持する支持部とで形成し、前記クリップ部材の保持部
に、軒棟方向に互いに隣合う下段の横葺き屋根板の外側
立上り部を保持させ、かつその減圧空間溝内に位置する
支持部に、上段の横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を
弾発的に係止させるとともに、下段の横葺き屋根板の棟
側係合部の内側立上り部に、上段の横葺き屋根板の軒側
係合部の係合溝を係合させるようになっているために、
横葺き屋根板同士の接合部上に、例えば融雪水が再凍結
して氷塊が付着して、この氷塊の重量による荷重を受け
ても、従前のように、軒側方向に引っ張られて変形する
ことがなく、ハゼの噛み合わせが堅持され、これによっ
て、耐風圧強度や雨仕舞性能の低下が防止される。
【0010】また、横葺き屋根板の棟側係合部に、上段
の横葺き屋根板の軒側係合部に形成した係合溝が係合す
る内側立上り部を形成してなるために、横葺き屋根板の
裏面側内部に雨水が浸入することがなく、たとえ暴風雨
時などにおいて、雨水が係合溝との隙間から内側立上り
部と外側立上り部との間の減圧空間溝内に浸入しても、
雨水が隙間を通過する際に、隙間を通過する間に雨水の
運動エネルギが減衰され、さらに、減圧空間溝内で圧力
が弱められるとともに、この減圧空間溝内に雨水が一時
保水されて、横葺き屋根板の軒棟側方向に直交する方向
に排水され、横葺き屋根板の裏面側内部への雨水の浸入
が確実に防止される。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1から図18に
示す図面を参照しながら詳細に説明すると、図1から図
4はこの発明に係る横葺き屋根構造の第1実施例を示す
ものである。
【0012】図1及び図2に示すように、図中1は母屋
等の下地部材で、この下地部材1上には、薄肉で長尺な
金属鋼板製の横葺き屋根板2、2が敷設されている。
【0013】この横葺き屋根板2は、図3に示すよう
に、面板部3と、この面板部3の軒棟方向の両端縁部側
に形成した棟側係合部4及び軒側係合部5とからなり、
前記棟側係合部4は、内側立上り部41と、この内側立
上り部41の外側に位置させた外側立上り部42とを垂
直に立上り折曲してなる構成を有し、これら各々の内外
両立上り部41、42間には、軒棟方向と直交方向に沿
って減圧空間43が形成されているとともに、前記外側
立上り部42の先端には、棟側下方に折り曲げてなる係
合片42aが形成されている。
【0014】一方、前記横葺き屋根板2の軒側係合部5
には、折下げ部5aが形成され、この折下げ部5aの下
端を内側に略逆U字状に折曲させて前記棟側係合部4の
内側立上り部41に係合する内外両壁部51a、51b
からなる係合溝51が形成され、かつ、この係合溝51
の内壁部51aの下端は、棟側斜め上方に折り返されて
その先端部を係止部52としてなる形態を有するととも
に、この係止部52は、屋根葺き時において、前記横葺
き屋根板2の減圧空間溝43内に位置するようになって
いる。
【0015】また、図中6は前記横葺き屋根板2の棟側
に位置させて前記下地部材1上にビス等の固定具7を介
して固定されたクリップ部材である。
【0016】このクリップ部材6は、図4に示すよう
に、前記下地部材1上にビス等の固定具7によって固定
される取付孔61aを有する固定部61と、前記横葺き
屋根板2の棟側係合部4に形成された外側立上り部42
先端の係合片42aを保持するように略逆U字状に切起
し形成された保持部62と、前記横葺き屋根板2の軒側
係合部5に形成された係止部52を支持する支持部63
とが一体形成されているとともに、この支持部63に
は、前記横葺き屋根板2の係止部52を案内するテーパ
状の案内部63aと、この案内部63aによって案内さ
れた前記係止部52が支持される係止顎部63bとが形
成されている。
【0017】すなわち、前記クリップ部材6は、軒側に
位置する下段の横葺き屋根板2の棟側係合部4に形成し
た減圧空間溝43内に支持片部63を外側から位置さ
せ、かつ、その保持部62を前記横葺き屋根板2の棟側
係合部4に形成した外側立上り部42の係合部42aに
係合させて保持した後、固定部61をビス等の固定具7
により前記下地部材1上に固定することにより、下段の
横葺き屋根板2を下地部材1上に固定するようになって
いる。
【0018】そして、前記棟側に敷設される上段の横葺
き屋根板2は、その軒側係合部5に形成された係合溝5
1を、前記クリップ部材6にて下地部材1上に固定され
た下段の横葺き屋根板2の軒側係合部4に形成された内
側立上り部41に係合させて組付けられるとともに、こ
の係合溝51の内壁部51aに折り返し形成した係止部
52を、前記クリップ部材6の支持部63に形成した案
内部63aを介して係止顎部63bに弾性的に係止させ
ることにより、互いに軒棟方向に隣合う上下両横葺き屋
根板2、2を接合してなるものである。
【0019】図5及び図6は、この発明に係る第2実施
例を示すもので、図5に示すように、上記第1実施例に
おけるクリップ部材6に改良を施してなる構成を有する
もので、略逆U字状に折り曲げられた保持部62から支
持部63を水平に延ばして、係止顎部63bを形成し、
この係止顎部63bの先端を棟側に向け斜め上方に折り
曲げて案内部63aを形成してなるものである。
【0020】また、図7及び図8は、この発明に係る第
3実施例を示すもので、上記第2実施例と同様にクリッ
プ部材6のに改良を施してなる構成を有し、略逆U字状
に折り曲げられた保持部62から支持部63を水平に延
ばして中間部64を形成し、この中間部64の先端を上
方に折り曲げるとともに、その両側端部に逆止爪からな
る案内部63aと係止顎部63bとを一体形成してなる
ものであり、前記クリップ部材6の保持部62と支持部
63との間に形成された中間部64によって、横葺き屋
根板2の減圧空間溝43の底面を押圧するようになって
いる。
【0021】さらに、図9から図11は、この発明に係
る第4実施例を示すもので、上記第1、2及び第3実施
例における横葺き屋根板2の棟側係合部4に形成された
外側立上り部42の係合片42aを内側に折り曲げる一
方、クリップ部材6の支持部63の案内部63aを弧状
に形成し、この案内部63aの先端部を内側に折り曲げ
て係止顎部63bとするとともに、この係止顎部63b
の先端63cを上方に折り曲げて、この先端63cと固
定部61から立ち上がる立上り片61bとの間に形成さ
れる空間を保持部62とし、この保持部62に前記横葺
き屋根板2の外側立上り部42の係合片42aを係合さ
せて前記係止顎部63bの先端63cに係止させてなる
構成を有するものである。
【0022】図12及び図13は、この発明に係る第5
実施例を示すもので、上記第4施例における横葺き屋根
板2を用い、かつ、上記第3クリップ部材6の支持部6
3との間に中間部64を形成し、この中間部64によっ
て、横葺き屋根板2の減圧空間溝43の底面を押圧して
なる構成を有するものである。
【0023】図14から図16は、この発明に係る第6
実施例を示すもので、横葺き屋根板2の棟側係合部4に
形成された外側立上り部42を軒側に傾斜させ、かつ、
その先端部の係合片42aを内側に折り曲げる一方、ク
リップ部材6の固定部61の立上り片61bの先端に保
持部62を形成するとともに、この保持部62の両側に
一対の支持部63を形成してなる構成を有し、前記保持
部62で横葺き屋根板2の係合片42aを保持してなる
ものである。
【0024】図17及び図18は、この発明に係る第7
実施例を示すもので、上記第6実施例における横葺き屋
根板2を用い、かつ、クリップ部材6の支持部63の案
内部63aに保持部62を切り起し形成し、この保持部
62に横葺き屋根板2の係合片42aを保持させてなる
構成を有するものである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、横葺き屋根板の棟側係合部を、内側立上り部と、
この内側立上り部の外側に減圧空間溝を介して形成した
外側立上り部とで形成するとともに、その軒側係合部に
折下げ部を形成し、この折下げ部の下端を略逆U字状に
内側に折り曲げて係合溝を形成し、かつこの係合溝の内
側を棟側上方に折り返して前記減圧空間溝内に位置する
ように係止部を形成する一方、クリップ部材を、下地部
材に固定される固定部と、前記横葺き屋根板の棟側係合
部の外側立上り部を保持する保持部と、前記横葺き屋根
板の軒側係合部の係止部を支持する支持部とで形成し、
前記クリップ部材の保持部に、軒棟方向に互いに隣合う
下段の横葺き屋根板の外側立上り部を保持させ、かつそ
の減圧空間溝内に位置する支持部に、上段の横葺き屋根
板の軒側係合部の係止部を弾発的に係止させるととも
に、下段の横葺き屋根板の棟側係合部の内側立上り部
に、上段の横葺き屋根板の軒側係合部の係合溝を係合さ
せるようになっているために、横葺き屋根板同士の接合
部上に、例えば融雪水が再凍結して氷塊が付着して、こ
の氷塊の重量による荷重を受けても、従前のように、軒
側方向に引っ張られて変形することがなく、ハゼの噛み
合わせが堅持され、これによって、耐風圧強度や雨仕舞
性能の低下を防止することができる。
【0026】また、横葺き屋根板の棟側係合部に、上段
の横葺き屋根板の軒側係合部に形成した係合溝が係合す
る内側立上り部を形成してなるために、横葺き屋根板の
裏面側内部に雨水が浸入することがなく、たとえ暴風雨
時などにおいて、雨水が係合溝との隙間から内側立上り
部と外側立上り部との間の減圧空間溝内に浸入しても、
雨水が隙間を通過する際に、隙間を通過する間に雨水の
運動エネルギが減衰され、さらに、減圧空間溝内で圧力
が弱められるとともに、この減圧空間溝内に雨水が一時
保水されて、横葺き屋根板の軒棟側方向に直交する方向
に排水され、横葺き屋根板の裏面側内部への雨水の浸入
を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る横葺き屋根構造の第1実施例を
示す要部拡大断面図。
【図2】同じく横葺き屋根構造の概略的説明図。
【図3】同じく横葺き屋根板の斜視図。
【図4】同じくクリップ部材の斜視図。
【図5】この発明に係る第2実施例を示す横葺き屋根構
造に用いられるクリップ部材の斜視図。
【図6】同じく該クリップ部材を用いた横葺き屋根構造
の要部拡大断面図。
【図7】この発明に係る第3実施例を示す横葺き屋根構
造に用いられるクリップ部材の斜視図。
【図8】同じく該クリップ部材を用いた横葺き屋根構造
の要部拡大断面図。
【図9】この発明に係る第3実施例を示す横葺き屋根構
造に用いられる横葺き屋根板の斜視図。
【図10】同じくクリップ部材の斜視図。
【図11】同じく該横葺き屋根板及びクリップ部材を用
いた横葺き屋根構造の要部拡大断面図。
【図12】この発明に係る第4実施例を示す横葺き屋根
構造に用いられるクリップ部材の斜視図。
【図13】同じく該クリップ部材を用いた横葺き屋根構
造の要部拡大断面図。
【図14】この発明に係る第5実施例を示す横葺き屋根
構造に用いられる横葺き屋根板の斜視図。
【図15】同じくクリップ部材の斜視図。
【図16】同じく該横葺き屋根板及びクリップ部材を用
いた横葺き屋根構造の要部拡大断面図。
【図17】この発明に係る第6実施例を示す横葺き屋根
構造に用いられるクリップ部材の斜視図。
【図18】同じく該クリップ部材を用いた横葺き屋根構
造の要部拡大断面図。
【図19】従来の横葺き屋根の施工構造を概略的に示す
要部拡大断面図。
【図20】同じく従来の横葺き屋根の施工構造おける荷
重作用時の変形状態を示す概略的説明図。
【図21】同じく従来の横葺き屋根の施工構造おける風
圧作用時の横葺き屋根板の外れ状態を示す概略的説明
図。
【符号の説明】
1・・・下地部材、 2・・・横葺き屋根板、 3・・・面板部、 4・・・棟側係合部、 41・・・内側立上り部、 42・・・外側立上り部、 42a・・・係合片、 43・・・減圧空間溝、 5・・・軒側係合部、 5a・・・折下げ部、 51・・・係合溝、 52・・・係止部、 6・・・クリップ部材、 61・・・固定部、 62・・・保持部、 63・・・支持部、 63a・・・案内部、 7・・・固定具。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【発明の目的】この発明の目的は、横葺き屋根板の接合
部分の荷重による変形を防止し、耐風圧強度及び雨仕舞
性能を高めることができるようにした横葺き屋根板並び
に該横葺き屋根構造を提供することにある。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【作用】すなわち、この発明は、横葺き屋根板の棟側係
合部を、内側立上り部と、この内側立上り部の外側に減
圧空間溝を介して形成した外側立上り部とで形成すると
ともに、その軒側係合部に折下げ部を形成し、この折下
げ部の下端を略逆U字状に内側に折り曲げて係合溝を形
成し、かつこの係合溝の内側を棟側上方に折り返して前
記減圧空間溝内に位置するように係止部を形成する一
方、クリップ部材を、下地部材に固定される固定部と、
前記横葺き屋根板の棟側係合部の外側立上り部を保持す
る保持部と、前記横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を
支持する支持部とで形成し、前記クリップ部材の保持部
に、軒棟方向に互いに隣合う下段の横葺き屋根板の外側
立上り部を保持させ、かつその減圧空間溝内に位置する
支持部に、上段の横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を
弾性的に係止させるとともに、下段の横葺き屋根板の棟
側係合部の内側立上り部に、上段の横葺き屋根板の軒側
係合部の係合溝を係合させるようになっているために、
横葺き屋根板同士の接合部上に、例えば融雪水が再凍結
して氷塊が付着して、この氷塊の重量による荷重を受け
ても、従前のように、軒側方向に引っ張られて変形する
ことがなく、ハゼの噛み合わせが堅持され、これによっ
て、耐風圧強度や雨仕舞性能の低下が防止される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】また、横葺き屋根板の棟側係合部に、上段
の横葺き屋根板の軒側係合部に形成した係合溝が係合す
る内側立上り部を形成してなるために、横葺き屋根板の
裏面側内部に雨水が浸入することがなく、たとえ暴風雨
時などにおいて、雨水が係合溝との隙間から内側立上り
部と外側立上り部との間の減圧空間溝内に浸入しても、
雨水が隙間を通過する際に、隙間を通過する間に雨水の
運動エネルギー が減衰され、さらに、減圧空間溝内で圧
力が弱められるとともに、この減圧空間溝内に雨水が一
時保水されて、横葺き屋根板の軒棟側方向に直交する方
向に排水され、横葺き屋根板の裏面側内部への雨水の浸
入が確実に防止される。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、横葺き屋根板の棟側係合部を、内側立上り部と、
この内側立上り部の外側に減圧空間溝を介して形成した
外側立上り部とで形成するとともに、その軒側係合部に
折下げ部を形成し、この折下げ部の下端を略逆U字状に
内側に折り曲げて係合溝を形成し、かつこの係合溝の内
側を棟側上方に折り返して前記減圧空間溝内に位置する
ように係止部を形成する一方、クリップ部材を、下地部
材に固定される固定部と、前記横葺き屋根板の棟側係合
部の外側立上り部を保持する保持部と、前記横葺き屋根
板の軒側係合部の係止部を支持する支持部とで形成し、
前記クリップ部材の保持部に、軒棟方向に互いに隣合う
下段の横葺き屋根板の外側立上り部を保持させ、かつそ
の減圧空間溝内に位置する支持部に、上段の横葺き屋根
板の軒側係合部の係止部を弾的に係止させるととも
に、下段の横葺き屋根板の棟側係合部の内側立上り部
に、上段の横葺き屋根板の軒側係合部の係合溝を係合さ
せるようになっているために、横葺き屋根板同士の接合
部上に、例えば融雪水が再凍結して氷塊が付着して、こ
の氷塊の重量による荷重を受けても、従前のように、軒
側方向に引っ張られて変形することがなく、ハゼの噛み
合わせが堅持され、これによって、耐風圧強度や雨仕舞
性能の低下を防止することができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】また、横葺き屋根板の棟側係合部に、上段
の横葺き屋根板の軒側係合部に形成した係合溝が係合す
る内側立上り部を形成してなるために、横葺き屋根板の
裏面側内部に雨水が浸入することがなく、たとえ暴風雨
時などにおいて、雨水が係合溝との隙間から内側立上り
部と外側立上り部との間の減圧空間溝内に浸入しても、
雨水が隙間を通過する際に、隙間を通過する間に雨水の
運動エネルギが減衰され、さらに、減圧空間溝内で圧
力が弱められるとともに、この減圧空間溝内に雨水が一
時保水されて、横葺き屋根板の軒棟側方向に直交する方
向に排水され、横葺き屋根板の裏面側内部への雨水の浸
入を確実に防止することができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軒側係合部と棟側係合部とを備えた横葺き
    屋根板を母屋等の下地部材上に敷設し、前記軒側に位置
    する下段の横葺き屋根板の棟側係合部をクリップ部材に
    よって下地部材上に固定するとともに、前記下段の横葺
    き屋根板の棟側係合部に棟側に位置する上段の横葺き屋
    根板の軒側係合部を係合させる屋根構造において、 前記横葺き屋根板の棟側係合部は、内側立上り部と、こ
    の内側立上り部の棟側に減圧空間溝を介して形成した外
    側立上り部とを形成し、 前記横葺き屋根板の軒側係合部は、折下げ部を形成し、
    この折下げ部の下端を略逆U字状に内側に折り曲げて係
    合溝を形成し、かつこの係合溝の内側を棟側上方に折り
    返して前記減圧空間溝内に位置するように係止部を形成
    し、 前記クリップ部材は、下地部材に固定される固定部と、
    前記横葺き屋根板の棟側係合部の外側立上り部を保持す
    る保持部と、前記横葺き屋根板の軒側係合部の係止部を
    支持する支持部とを備えたことを特徴とする横葺き屋根
    構造。
  2. 【請求項2】横葺き屋根板の外側立上り部は、先端に係
    合片を形成するとともに、クリップ部材の保持部を前記
    係合片に係止する係合部としたことを特徴とする請求項
    1記載の横葺き屋根構造。
  3. 【請求項3】クリップ部材の支持部に案内部を形成した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の横葺き屋根構
    造。
  4. 【請求項4】クリップ部材の保持部と支持部との間に中
    間部を形成し、この中間部によって横葺き屋根板の減圧
    空間溝の底面を押圧してなることを特徴とする請求項
    1、2または3記載の横葺き屋根構造。
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