JP2000145062A - 軒樋の取付構造 - Google Patents

軒樋の取付構造

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JP2000145062A
JP2000145062A JP10322480A JP32248098A JP2000145062A JP 2000145062 A JP2000145062 A JP 2000145062A JP 10322480 A JP10322480 A JP 10322480A JP 32248098 A JP32248098 A JP 32248098A JP 2000145062 A JP2000145062 A JP 2000145062A
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support
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eaves
folded roof
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JP10322480A
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Masaji Otsuka
正次 大塚
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OTSUKA BANKIN KOGYO KK
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OTSUKA BANKIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折版屋根材の孔明け作業が不要となり、施工
時間を短縮でき、しかも支持具本体の取り付け強度を確
保できる。孔明けによる錆の発生を抑制できると共に、
雨仕舞いを良好にする。 【解決手段】 折版屋根材4に取り付けられる支持具本
体2と、軒樋Aを支える樋受け部3とからなる軒樋支持
具1である。支持具本体2に折版屋根材4の軒先端部4
aに被嵌される略コ字状の支持凹所5と、支持凹所5の
上片7に穿孔されたボルト螺入孔8に螺入して支持具本
体2を折版屋根材4の軒先端部4aに締め付け固定する
ためのボルト9とを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋支持具及び軒
樋の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】家屋などの軒先に軒樋を配設するにあた
っては、軒樋取付金具を垂木や鼻隠し板に釘、ビス等で
打ちつけて固定するようにしているが、梁や柱の少ない
折版屋根材にあっては、従来では、折版屋根材の軒先端
部の複数個所に予めボルト挿通用の孔を明けておき、こ
の孔からボルトを挿入して軒樋取付金具に形成されたボ
ルト螺入孔に螺入することによって、軒樋支持具を折版
屋根材に固着しているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来では孔
明け工具を用いて折版屋根材の孔明け作業を行う必要が
あり、施工に長時間を要するという問題があり、また、
折版屋根材に孔を明けることによって雨水が溜まって錆
が発生したり、或いは孔から雨水が漏れて軒下や家屋の
壁面に落下するなど、雨仕舞いが悪くなるという問題が
あり、そのうえ孔明けによって折版屋根材にひびや割れ
等が発生して、軒樋支持具の取り付け強度が低下するな
どの問題もあった。
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、折版屋根材の孔明け作
業が不要となり、施工時間を短縮でき、しかも支持具本
体の取り付け強度を確保できると共に、孔明けによる錆
の発生を抑制でき、雨仕舞いを良好にすることができる
軒樋支持具を提供するにあり、また別の目的とするとこ
ろは、軒樋を軒樋支持具にて安定良く確実に支えること
ができる軒樋の取付構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る軒樋支持具は、折版屋根材4に取り付け
られる支持具本体2と、軒樋Aを支える樋受け部3とか
らなり、支持具本体2には折版屋根材4の軒先端部4a
に被嵌される略コ字状の支持凹所5と、支持凹所5の上
片7に穿孔されたボルト螺入孔8に螺入して支持具本体
2を折版屋根材4の軒先端部4aに締め付け固定するた
めのボルト9とが設けられて成ることを特徴としてお
り、このように構成することで、支持具本体2の支持凹
所5を折版屋根材4の軒先端部4aに被嵌した後にボル
ト9を締め付けるだけで、折版屋根材4に軒樋支持具1
を位置決めして簡単に取り付けることができるので、従
来のように折版屋根材4の孔明け作業が不要となり、し
かも孔明けによる折版屋根材4のひびや割れ等の発生を
防止できるので、支持具本体2の取り付け強度を確保で
きる。さらに孔明けによる錆の発生を抑制でき、雨仕舞
いが良好となる。
【0006】また上記折版屋根材4の軒先端部4aに被
嵌された支持凹所5が折版屋根材4から抜けるのを防止
するための戻り防止部18を備えているのが好ましく、
この場合、ボルト9を締め付ける前の段階では、戻り防
止部18によって支持具本体2が折版屋根材4に仮固定
されるので、軒樋支持具1から手を離してボルト9の締
め付け作業を行えるようになる。
【0007】また上記樋受け部3と支持具本体2との連
結部に、折版屋根材4に対する樋受け部3の上下高さを
調整するための高さ調整手段10が設けられているのが
好ましく、この場合、樋受け部3の高さ調整によって折
版屋根材4の軒先に配設される軒樋Aの高さ位置を任意
に調整可能となる。
【0008】また上記支持具本体2の支持凹所5の下部
に、支持凹所5が被嵌される折版屋根材4と隣接する他
の折版屋根材4の軒先端部4aが差し込まれる略コ字状
の差込み凹所6を設けるのが好ましく、この場合、例え
ば隣接する2枚の折版屋根材4の端部同士が上下に重ね
合わせられている場合において、上側の折版屋根材4の
軒先端部4aに支持具本体2の支持凹所5を被嵌し、こ
れと同時に、下側の折版屋根材4の軒先端部4aを差込
み凹所6に差し込むことによって、軒樋支持具1の支持
具本体2は隣接する2枚の折版屋根材4にて支持される
こととなり、支持具本体2の取り付け強度が一層向上す
る。
【0009】また本発明に係る軒樋Aの取付構造は、折
版屋根材4に取り付けられる支持具本体2と、軒樋Aを
支える略U字状の樋受け部3とからなり、上記支持具本
体2には折版屋根材4の軒先端部4aに被嵌される略コ
字状の支持凹所5と、支持凹所5の上片7に穿孔された
ボルト螺入孔8に螺入して折版屋根材4の軒先端部4a
に締め付け固定するためのボルト9とが設けられ、上記
略U字状の樋受け部3には軒樋Aの前側の耳部11に係
止される前耳係止部13と、軒樋Aの後側の耳部12に
係止される後耳係止部14とが設けられて構成される軒
樋支持具1を用いて、軒樋Aを折版屋根材4に取り付け
る構造であって、支持具本体2の支持凹所5を折版屋根
材4の軒先端部4aに被嵌した状態で、ボルト螺入孔8
に螺入されたボルト9を締め付けて支持凹所5内の折版
屋根材4に固定すると共に、略U字状の樋受け部3内に
軒樋Aを配置して樋受け部3の前耳係止部13を軒樋A
の前側の耳部11に、後耳係止部14を後側の耳部12
に各々係止して成ることを特徴としており、このように
構成することで、支持具本体2の支持凹所5を折版屋根
材4の軒先端部4aに被嵌した後にボルト9を締め付け
るだけで、折版屋根材4に軒樋支持具1を位置決めして
簡単に取り付けることができると共に、樋受け部3内に
軒樋Aを配置して、樋受け部3の前耳係止部13と後耳
係止部14とを軒樋Aの前側の耳部11と後側の耳部1
2に係止させるだけで、軒樋Aを樋受け部3を備えた軒
樋支持具1にて安定良く確実に支えることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
すると、本発明の軒樋支持具1が取り付けられる屋根材
は、図8〜図10に示すように、複数の山部28と複数
の谷部29とが交互に連続した波形の折版屋根材4から
なる。この折版屋根材4は、例えば図11に示す屋根下
地材43に取り付けられた波形状のタイトフレーム42
上にボルト41とナット44とを用いて固着されてい
る。尚、折版屋根材4としては、はぜ継ぎ式、折版重ね
式、折版嵌合式等の種々のものがあるが、本発明はどの
タイプの折版屋根材にも取り付けて使用可能である。
【0011】軒樋支持具1は、図1〜図3に示すよう
に、帯板状の金属材料を屈曲して形成されており、折版
屋根材4の山部28に取り付けられる支持具本体2と、
軒樋Aを支える樋受け部3とで構成されている。
【0012】ここで、支持具本体2は、図4〜図7に示
すように、折版屋根材4の軒先端部4aに被嵌される略
コ字状の支持凹所5と、支持凹所5の上片7に穿孔され
たボルト螺入孔8に螺入して折版屋根材4の軒先端部4
aを締め付け固定するボルト9と、上記支持凹所5が被
嵌される折版屋根材4と隣接する他の折版屋根材4の軒
先端部4aが差し込まれる差込み凹所6とを備えてい
る。この例では、支持具本体2は、略く字状の縦片15
の上端から水平方向に下片17が延出されていると共
に、この下片17の先端部には上方に向けて立ち上がり
部30が屈曲形成されており、この立ち上がり部30に
上片7及び中間片16がそれぞれ溶接により固着されて
いる。これら上片7と中間片16との間が略コ字状の支
持凹所5となり、中間片16と下片17との間が略コ字
状の差込み凹所6となっている。ここでは、支持凹所5
の上下の間隔は、折版屋根材4の厚みよりも若干大きく
設定されていると共に、中間片16の上面の複数個所
(ここでは3個所)に、戻り防止部18が切り起こしに
より形成されている。この戻り防止部18は、支持凹所
5の入口から奥側に行く程徐々に高くなるように切り起
されており、支持凹所5を折版屋根材4の軒先端部4a
に被嵌したときに、支持凹所5を備えている支持具本体
2が折版屋根材4から抜け出るのを防止する働きをす
る。なお、戻り防止部18は必ずしも切り起しにより形
成される場合に限らず、例えば中間片16の上面の複数
個所に凸部を一体に突設させてもよいものである。
【0013】支持凹所5の上片7の複数個所(ここでは
2箇所)には、ボルト9が螺入されるボルト螺入孔8が
穿孔されている。ボルト9の上端部に締め付けナット1
9が螺着されており、締め付けナット19の締め付けに
よってボルト9の先端部を支持凹所5内に差し込まれて
いる折版屋根材4の軒先端部4aに押し付けて固定でき
るようになっている。なお、ボルト9及びボルト螺入孔
8の数は図1の例に限られるものではなく、例えば図1
2に示すように、1つのボルト9及びボルト螺入孔8を
備えたものであってもよい。
【0014】また、差込み凹所6は、支持凹所5の下部
に位置して支持凹所5と同じ方向に開口しており、支持
凹所5が被嵌される折版屋根材4と隣接する他の折版屋
根材4の軒先端部4aが差し込まれるようになってい
る。ここでは、図2に示すように、隣接する2枚の折版
屋根材4はその接続端部の山部28同士が上下に重ね合
わせられており、上側の山部28の軒先端部4aに上記
支持具本体2の支持凹所5が被嵌され、下側の山部28
の軒先端部4aが差込み凹所6に差し込まれるようにな
っている。つまり、差込み凹所6は、折版屋根材4に固
定される支持凹所5とは異なり、隣接する折版屋根材4
の軒先端部4aが単に差し込まれるものである。
【0015】また、上記支持凹所5と差込み凹所6は、
折版屋根材4の軒先端部4aを差し込み易くするため
に、上片7の長さaと中間片16の長さbと下片17の
長さcとがa>b>cの関係となっている。このとき支
持凹所5(差込み凹所6も同様)の入口幅を広く、奥側
を狭くすれば、よりスムーズに差込み可能となる。
【0016】一方、支持具本体2の縦片15には、図
1、図2に示すように、軒樋Aを支える略U字状の樋受
け部3が連結されている。縦片15の下部は、後述する
樋受け部3の後側の係止片23に連結されている。縦片
15と樋受け部3との連結部分には、折版屋根材4に対
して樋受け部3の上下高さを調整するための高さ調整手
段10が設けられている。この例では、高さ調整手段1
0は、縦片15に穿孔された縦長孔24と、基部が樋受
け部3の後耳係止部14に固定され、先部が縦長孔24
内をスライド自在に挿通する調整ボルト10a及び調整
ナット10bとで構成されている。そして、調整ナット
10bを緩めると、樋受け部3が縦長孔24に沿って図
3の矢印Fで示す上下方向にスライド自在となり、調整
ナット10bを締め付けると、樋受け部3の後耳係止部
14に縦片15の下部が押圧されると同時に、縦片15
の下端に設けた二股状の押さえ部27が後耳係止部14
の下部の2箇所に押し付けられた状態で固定されるよう
になっている。
【0017】軒樋Aは、例えば合成樹脂などで形成され
る角形の樋であり、軒樋Aの屋外側の開口縁にはその長
手方向に沿って前側の耳部11が設けられ、家屋側の開
口縁にはその長手方向に沿って後側の耳部12が設けら
れている。この軒樋Aを支える略U字状の樋受け部3
は、棒状の前側の係止片22と、略L字状に屈曲した後
側の係止片23とで構成されている。前側の係止片22
の上端には、軒樋Aの前側の耳部11に係止される折曲
可能な前耳係止部13が設けられており、後側の係止片
23の上端部には軒樋Aの後側の耳部12に係止される
後耳係止部14が設けられている。前側の係止片22の
下端部は、後側の係止片23の横片25の先端部に回動
自在に且つ上下方向にスライド自在に連結されている。
この例では、図3(a)に示すように、前側の係止片2
2の下部に縦長の長孔50が穿孔されており、横片25
の先端部に設けた折曲部25aにスライドピン60が固
定され、このスライドピン60が上記長孔50に抜け止
めされた状態で長孔50に沿って上下方向にスライド自
在且つ回動自在に支持されている。さらに、図3(b)
に示すように、前側の係止片22の下端には係止爪20
が突設され、一方、横片25の折曲部25aの下端には
係止溝21が凹設されており、前側の係止片22を上向
きに立ち上げ且つ係止片22を長孔50に沿って上に持
ち上げて前耳係止部13を軒樋Aの前側の耳部11に引
掛けたときには、係止爪20が係止溝21に嵌り込んで
前側の係止片22が立ち上がり状態で固定されるように
なっている。
【0018】次に、軒樋Aを折版屋根材4に取り付ける
にあたっては、図10のように、軒樋支持具1の支持凹
所5を折版屋根材4の山部28の軒先端部4aに被嵌す
る。この状態で墨糸等によって軒樋支持具1の位置合わ
せし、その後、締め付けナット19を締め付けてボルト
9の先端を支持凹所5内の折版屋根材4に固定する。こ
のとき支持凹所5内には戻り防止部18が切り起し形成
されているので、ボルト9を締め付ける前の段階では、
戻り防止部18によって支持具本体2を折版屋根材4に
仮固定できるので、軒樋支持具1から手を離してボルト
9の締め付け作業を行えるようになり、従って、高所で
の作業がはかどる。また、本実施形態では、支持具本体
2の支持凹所5の下部に差込み凹所6を設けてあるの
で、隣接する2枚の折版屋根材4の山部28同士が上下
に重ね合わせられている場合において、上側の山部28
の軒先端部4aに支持具本体2の支持凹所5を被嵌し、
これと同時に、下側の山部28の軒先端部4aを差込み
凹所6に差し込む。そして、支持凹所5の上片7に螺入
するボルト9を締め付けて、支持具本体2を上側の山部
28に固定する。これにより、軒樋支持具1の支持具本
体2は隣接する2枚の折版屋根材4によりそれぞれ支持
されることとなるので、支持具本体2の取り付け強度を
一層向上させることができる。
【0019】その後、軒樋Aを樋受け部3内に配置し、
後側の係止片23の上端部に設けた後耳係止部14に後
側の耳部12を嵌合させた状態で、樋受け部3の前側の
係止片22を上向きに回動させながら上に持ち上げ、図
1の矢印イで示すように、薄肉状の前耳係止部13を折
り曲げて軒樋Aの前側の耳部11に引掛けて係止するこ
とにより、軒樋Aの取り付けが完了する(図2の状
態)。つまり、軒樋Aの取り付け時には、前側の係止片
22に設けた前耳係止部13を折り曲げて軒樋Aの前側
の耳部11に引掛けるときに、前側の係止片22を上に
持ち上げると、図3(b)に示す前側の係止片22の下
端に設けた係止爪20が後側の係止片23の折曲部25
aの下端に設けた係止溝21に嵌まり込んで、前側の係
止片22が立ち上がり状態で固定されるので、前側の係
止片22が下方に回動する恐れがなく、軒樋Aの前側の
耳部11に確実に係止させることができる。なお、樋受
け部3への軒樋Aの係止は、支持具本体2を折版屋根材
4に固定する前、固定した後のいずれであってもよい。
【0020】上記のように、支持具本体2の支持凹所5
を折版屋根材4の軒先端部4aに被嵌して、墨糸等で合
わせて、ボルト9を締め付けるだけで、折版屋根材4に
軒樋支持具1を位置決めして簡単に取り付けることがで
きるので、従来のように孔明け工具等による折版屋根材
4の孔明け作業が不要となり、施工時間を短縮でき、作
業のスピードアップ化を図ることができる。また、折版
屋根材4に孔を明ける必要がないので、錆の発生を抑制
できると共に、雨水が孔から漏れて軒下や家屋の壁面に
落下する心配もなくなり、雨仕舞いが良好となり、さら
に、孔明けによる折版屋根材4のひびや割れ等の発生を
防止できるので、支持具本体の取り付け強度を確保する
ことができる。一方、樋受け部3内に軒樋Aを配置し
て、樋受け部3の前耳係止部13と後耳係止部14とを
軒樋Aの前側の耳部11と後側の耳部12に係止させる
だけで、軒樋Aを樋受け部3を備えた軒樋支持具1にて
安定良く確実に支えることができる。
【0021】また、樋受け部3の高さを変える際には、
調整ナット10bを緩めると、樋受け部3が支持具本体
2の縦片15の縦長孔24に沿って上下方向(図1の矢
印Fで示す方向)にスライド自在となり、その後調整ナ
ット10bを締め付けると、樋受け部3の後耳係止部1
4に縦片15の下部が押圧されると同時に、縦片15の
下端に設けた二股状の押さえ部27が後耳係止部14の
下部の2箇所に押し付けられた状態となり、これにより
樋受け部3が支持具本体2に3点支持されて安定良く固
定されると共に、樋受け部3の高さ調整によって折版屋
根材4の軒先に配設される軒樋Aの高さ位置を任意に調
整可能となり、従って、形状の異なる折版屋根材4の波
形にも容易に対応できるようになる。
【0022】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、折版屋根材に取り付けられる支持具本体と、
軒樋を支える樋受け部とからなり、支持具本体には折版
屋根材の軒先端部に被嵌される略コ字状の支持凹所と、
支持凹所の上片に穿孔されたボルト螺入孔に螺入して支
持具本体を折版屋根材の軒先端部に締め付け固定するた
めのボルトとが設けられて成るので、支持具本体の支持
凹所を折版屋根材の軒先端部に被嵌した後にボルトを締
め付けるだけで、折版屋根材に軒樋支持具を位置決めし
て簡単に取り付けることができる。従って、従来のよう
に折版屋根材の孔明け作業が不要となり、施工時間を短
縮でき、そのうえ、孔明けによる折版屋根材のひびや割
れ等の発生を防止できるので、支持具本体の取り付け強
度を確保できると共に、錆の発生を抑制でき、雨仕舞い
も良好となる。
【0023】また請求項2記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、折版屋根材の軒先端部に被嵌された支
持凹所が折版屋根材から抜けるのを防止するための戻り
防止部を備えているので、ボルトを締め付ける前の段階
では、戻り防止部によって支持具本体が折版屋根材に仮
固定されるので、軒樋支持具から手を離してボルトの締
め付け作業を行うことができ、従って、高所での作業が
はかどる。
【0024】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、樋受け部と支持具本体との連結部に、
折版屋根材に対する樋受け部の上下高さを調整するため
の高さ調整手段が設けられているので、樋受け部の高さ
調整によって折版屋根材の軒先に配設される軒樋の高さ
位置を任意に調整可能となり、従って、形状の異なる折
版屋根材の波形に容易に対応できるようになる。
【0025】また請求項4記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、支持具本体の支持凹所の下部に、支持
凹所が被嵌される折版屋根材と隣接する他の折版屋根材
の軒先端部が差し込まれる略コ字状の差込み凹所を設け
たので、例えば隣接する2枚の折版屋根材の端部同士が
上下に重ね合わせられている場合において、上側の折版
屋根材の軒先端部に支持具本体の支持凹所を被嵌し、こ
れと同時に、下側の折版屋根材の軒先端部を差込み凹所
に差し込むことによって、軒樋支持具の支持具本体は隣
接する2枚の折版屋根材にて支持されることとなり、支
持具本体の取り付け強度が一層向上する。
【0026】また請求項5記載の発明は、折版屋根材に
取り付けられる支持具本体と、軒樋を支える略U字状の
樋受け部とからなり、上記支持具本体には折版屋根材の
軒先端部に被嵌される略コ字状の支持凹所と、支持凹所
の上片に穿孔されたボルト螺入孔に螺入して支持具本体
を折版屋根材の軒先端部に締め付け固定するためのボル
トとが設けられ、上記略U字状の樋受け部には軒樋の前
側の耳部に係止される前耳係止部と、軒樋の後側の耳部
に係止される後耳係止部とが設けられて構成される軒樋
支持具を用いて、軒樋を折版屋根材に取り付ける構造で
あって、支持具本体の支持凹所を折版屋根材の軒先端部
に被嵌した状態で、ボルト螺入孔に螺入されたボルトを
締め付けて支持凹所内の折版屋根材に固定すると共に、
略U字状の樋受け部内に軒樋を配置して樋受け部の前耳
係止部を軒樋の前側の耳部に、後耳係止部を後側の耳部
に各々係止して成るので、支持具本体の支持凹所を折版
屋根材の軒先端部に被嵌した後にボルトを締め付けるだ
けで、折版屋根材に軒樋支持具を位置決めして簡単に取
り付けることができると共に、樋受け部内に軒樋を配置
して、樋受け部の前耳係止部と後耳係止部とを軒樋の前
側の耳部と後側の耳部に係止させるだけで、軒樋を樋受
け部を備えた軒樋支持具にて容易に安定良く且つ確実に
支えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例の断面図である。
【図2】同上の斜視図である。
【図3】(a)は同上の軒樋支持具の斜視図、(b)は
(a)の矢印ロ方向から見た斜視図である。
【図4】(a)は支持具本体の正面図、(b)は平面
図、(c)は底面図である。
【図5】(a)は支持具本体の右側面図、(b)は左側
面図である。
【図6】図4(b)のD−D線断面図である。
【図7】同上の支持具本体の斜視図である。
【図8】折版屋根材を複数枚並べて接続した状態の正面
図である。
【図9】同上の折版屋根材の斜視図である。
【図10】同上の折版屋根材に軒樋支持具を取り付けた
状態を説明する一部切り欠き斜視図である。
【図11】同上の折版屋根材の下地材の斜視図である。
【図12】他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
A 軒樋 1 軒樋支持具 2 支持具本体 3 樋受け部 4 折版屋根材 4a 軒先端部 5 支持凹所 6 差込み凹所 7 上片 8 ボルト螺入孔 9 ボルト 10 高さ調整手段 11 前側の耳部 12 後側の耳部 13 前耳係止部 14 後耳係止部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年10月4日(1999.10.
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 軒樋の取付構造
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋の取付構造に
関するものである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、軒樋を軒樋支持具にて
安定良く確実に支えることができる軒樋の取付構造を提
供するにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】削除
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】削除
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明に係る軒樋Aの取付構造は、隣接する2枚の折
版屋根材4の接続端部の山部28同士が上下に重ね合わ
せられ、軒樋支持具1は、折版屋根材4に取り付けられ
る支持具本体2と、軒樋Aを支える略U字状の樋受け部
3とからなり、樋受け部3内に軒樋Aを配置して樋受け
部3の前耳係止部13を軒樋Aの前側の耳部11に、後
耳係止部14を後側の耳部12に各々係止して成る軒樋
の取付構造であって、支持凹所5とこの支持凹所5の下
部に設けられる差込み凹所6と上記支持凹所5の上片7
に穿設されたボルト螺入孔8に螺入されるボルト9とを
備えた支持具本体2の支持凹所5を上側の山部28の軒
先端部4aに被嵌した状態で、ボルト9を締め付けて支
持凹所5内の上側の山部28の軒先端部4aに固定する
と共に、下側の山部28の軒先端部4aを差込み凹所6
に差し込んで成ることを特徴としており、このように構
成することで、支持具本体2の支持凹所5を折版屋根材
4の軒先端部4aに被嵌した後にボルト9を締め付ける
だけで、折版屋根材4に軒樋支持具1を位置決めして簡
単に取り付けることができると共に、樋受け部3内に軒
樋Aを配置して、樋受け部3の前耳係止部13と後耳係
止部14とを軒樋Aの前側の耳部11と後側の耳部12
に係止させるだけで、軒樋Aを樋受け部3を備えた軒樋
支持具1にて安定良く確実に支えることができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】削除
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】削除
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】削除
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】削除
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【発明の効果】上記のように本発明のうち請求項1記載
の発明は、隣接する2枚の折版屋根材の接続端部の山部
同士が上下に重ね合わせられ、軒樋支持具は、折版屋根
材に取り付けられる支持具本体と、軒樋を支える略U字
状の樋受け部とからなり、樋受け部内に軒樋を配置して
樋受け部の前耳係止部を軒樋の前側の耳部に、後耳係止
部を後側の耳部に各々係止して成る軒樋の取付構造であ
って、支持凹所とこの支持凹所の下部に設けられる差込
み凹所と上記支持凹所の上片に穿設されたボルト螺入孔
に螺入されるボルトとを備えた支持具本体の支持凹所を
上側の山部の軒先端部に被嵌した状態で、ボルトを締め
付けて支持凹所内の上側の山部の軒先端部に固定すると
共に、下側の山部の軒先端部を差込み凹所に差し込んで
成る ので、軒樋支持具の支持具本体は隣接する2枚の折
版屋根材によりそれぞれ支持されることとなるので、支
持具本体の取り付け強度を一層向上させることができ
る。また、支持具本体の支持凹所を折版屋根材の軒先端
部に被嵌した後にボルトを締め付けるだけで、折版屋根
材に軒樋支持具を位置決めして簡単に取り付けることが
できると共に、樋受け部内に軒樋を配置して、樋受け部
の前耳係止部と後耳係止部とを軒樋の前側の耳部と後側
の耳部に係止させるだけで、軒樋を樋受け部を備えた軒
樋支持具にて容易に安定良く且つ確実に支えることがで
きるものである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折版屋根材に取り付けられる支持具本体
    と、軒樋を支える樋受け部とからなり、支持具本体には
    折版屋根材の軒先端部に被嵌される略コ字状の支持凹所
    と、支持凹所の上片に穿孔されたボルト螺入孔に螺入し
    て支持具本体を折版屋根材の軒先端部に締め付け固定す
    るためのボルトとが設けられて成ることを特徴とする軒
    樋支持具。
  2. 【請求項2】 折版屋根材の軒先端部に被嵌された支持
    凹所が折版屋根材から抜けるのを防止するための戻り防
    止部を備えていることを特徴とする請求項1記載の軒樋
    支持具。
  3. 【請求項3】 樋受け部と支持具本体との連結部に、折
    版屋根材に対する樋受け部の上下高さを調整するための
    高さ調整手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の軒樋支持具。
  4. 【請求項4】 支持具本体の支持凹所の下部に、支持凹
    所が被嵌される折版屋根材と隣接する他の折版屋根材の
    軒先端部が差し込まれる略コ字状の差込み凹所を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載の軒樋支持具。
  5. 【請求項5】 折版屋根材に取り付けられる支持具本体
    と、軒樋を支える略U字状の樋受け部とからなり、上記
    支持具本体には折版屋根材の軒先端部に被嵌される略コ
    字状の支持凹所と、支持凹所の上片に穿孔されたボルト
    螺入孔に螺入して支持具本体を折版屋根材の軒先端部に
    締め付け固定するためのボルトとが設けられ、上記略U
    字状の樋受け部には軒樋の前側の耳部に係止される前耳
    係止部と、軒樋の後側の耳部に係止される後耳係止部と
    が設けられて構成される軒樋支持具を用いて、軒樋を折
    版屋根材に取り付ける構造であって、支持具本体の支持
    凹所を折版屋根材の軒先端部に被嵌した状態で、ボルト
    螺入孔に螺入されたボルトを締め付けて支持凹所内の折
    版屋根材に固定すると共に、略U字状の樋受け部内に軒
    樋を配置して樋受け部の前耳係止部を軒樋の前側の耳部
    に、後耳係止部を後側の耳部に各々係止して成ることを
    特徴とする軒樋の取付構造。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008144422A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Matsushita Electric Works Ltd 波形スレート屋根用の軒樋吊り具の取付構造
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KR20230010328A (ko) * 2021-07-12 2023-01-19 김정님 차양 장치

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