JPH06200131A - ポリエステルおよびフィルム - Google Patents

ポリエステルおよびフィルム

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JPH06200131A JP34848192A JP34848192A JPH06200131A JP H06200131 A JPH06200131 A JP H06200131A JP 34848192 A JP34848192 A JP 34848192A JP 34848192 A JP34848192 A JP 34848192A JP H06200131 A JPH06200131 A JP H06200131A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】主たる繰り返し単位がエチレン−2,6−ナフ
タレートから成り、含有するマグネシウム元素とリン元
素のモル比M/Pが0.1〜1.6であり、アンチモン
元素を含有するポリエステルおよびフィルム。 【効果】寸法安定性および絶縁破壊電圧・比誘電率など
の電気特性並びに結晶化特性に優れたポリエステルおよ
びフィルムであり、磁気テープ用、コンデンサー用、電
絶用、包装用、一般工業用等、特に磁気テープ用、コン
デンサー用または電絶用に好ましく用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリエステルおよびフ
ィルムに関するものであり、詳しくは寸法安定性、電気
特性、結晶化特性が改良されたポリエステルおよびフィ
ルムに関するものである。さらに詳しくは磁気テープ
用、コンデンサー用、電絶用、包装用、一般工業用等、
特に磁気テープ用、コンデンサー用または電絶用に適し
たポリエステルおよびフィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレート二軸延伸フィルムは、優れた機械的性質、熱的
性質、電気的性質を示し、写真用、金属蒸着用、包装雑
貨用、電気絶縁用、コンデンサー誘導体用、磁気記録用
などの用途に広く用いられている。
【0003】しかしながら、最近の電気および電子機器
の小型化、軽量化、高性能化の動きの中でフィルムに要
求される特性もますます厳しくなってきている。例えば
磁気記録用途においては小型化、軽量化を実現するため
に、機械特性および寸法安定性向上によるフィルム薄膜
化の要求が強くなってきている。また、コンデンサー誘
導体用途においても小型化、軽量化に伴い更なる電気特
性の向上が望まれてきているが、従来のポリエチレンテ
レフタレートフィルムでは必ずしもこれらの要求を満た
せない場合も現れるようになってきた。
【0004】ポリエチレン−2,6−ナフタレ−トフィ
ルムはこのような状況の中で注目されてきたポリエステ
ルフィルムである。ポリエチレン−2,6−ナフタレ−
トフィルムは耐熱性、機械的特性、寸法安定性、化学的
特性など多くの点でポリエチレンテレフタレ−トフィル
ムよりも優れた特性が得られることが明らかにされてお
り、近年その検討が盛んに行なわれている。
【0005】例えば、特開昭62−260822号公
報、特開昭64−155号公報、特開平2−11241
1号公報などポリエチレンナフタレート組成物および製
造方法に関するもの、あるいは特開昭62−11352
9号公報、特開昭62−115609号公報、特開昭6
2−136013号公報、特開平2−60728号公
報、特開平2−202924号公報、特開平2−202
925号公報などポリエチレン−2,6−ナフタレ−ト
フィルムに関する提案等ポリエチレン−2,6−ナフタ
レ−トに関する多くの報告がなされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このようにポリエチレ
ン−2,6−ナフタレ−トは基本的に優れた多くの特性
を有しているが、電気特性に関しては耐熱性に起因する
高温時の電気特性は優れているものの絶縁破壊電圧など
にについては通常のポリエチレンテレフタレートに比べ
て決して優れているとは言えず、電気特性向上の要求が
強い。また、磁気記録用途においては最近のカメラ一体
型VTRの普及に伴い、過酷な温度条件に暴される事が
多く寸法安定性の要求が強くなているが、まだ十分な域
に達していないのが実状である。更に、ポリエチレン−
2,6−ナフタレ−トは通常のポリエチレンテレフタレ
ートに比べて結晶化速度が遅いという欠点を有してい
る。このため、製膜工程の前処理である乾燥工程を通常
条件で行なうとポリエステル同士および乾燥機缶壁に融
着が起こるため、特別条件を採用し作業性が煩雑化して
いるのが現状である。
【0007】本発明の目的は、この様な従来の欠点を改
良することにあり、寸法安定性、電気特性、結晶化特性
が改良されたポリエステルおよびフィルムを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記した本発明の目的
は、主たる繰り返し単位がエチレン−2,6−ナフタレ
ートから成り、アンチモン元素を含有するポリエステル
であって、マグネシウム元素およびリン元素を下記式
を満足するように含有することを特徴とするポリエステ
ルおよびフィルムによって達成できる。 0.1≦M/P≦1.6 … (ここで、M/Pはポリエステル中に含有されるマグネ
シウム元素(M)とリン元素(P)のモル比を示す。)
【0009】本発明におけるポリエステルとは、酸成分
として2,6−ナフタレンジカルボン酸、ジオール成分
としてエチレングリコールを主成分とした主たる繰り返
し単位がエチレン−2,6−ナフタレ−トから成るポリ
エステルである。また、本発明のポリエステルは酸成分
として少量の、例えば2,7体、1,4体、1,5体な
どのナフタレンジカルボン酸の異性体、テレフタル酸、
イソフタル酸、ジフェノキシエタンジカルボン酸、ジク
ロロフェノキシエタンジカルボン酸、ジフェニルジカル
ボン酸、ジフェニルエーテルジカルボン酸、ジフェニル
スルホンジカルボン酸、ジフェニルケトンジカルボン
酸、アントラセンジカルボン酸等の成分、また、ジオー
ル成分として少量の、トリメチレングリコール、テトラ
メチレングリコール、ペンタメチレングリコール、ヘキ
サメチレングリコール、デカメチレングリコールなどの
アルキレングリコール成分、シクロヘキサンジメタノー
ルなどの脂環族ジオール成分、ポリエチレングリコー
ル、ポリテトラエチレングリコールなどのポリアルキレ
ングリコール成分等を含んでいても良い。
【0010】本発明のポリエステルの製造方法としては
従来公知のエステル交換法、エステル化法のいずれでも
良いが、エステル交換法がより好ましい。また、上記の
ポリエステルを製造するにあたり、アルカリ金属化合
物、アルカリ土類金属化合物、亜鉛化合物、、鉛化合
物、マンガン化合物、コバルト化合物、アルミニウム化
合物、リン化合物、アンチモン化合物、チタン化合物、
ゲルマニウム化合物等の反応触媒、リン化合物等の着色
防止剤が適宜用いられる。
【0011】本発明のポリエステルの特徴は結晶性が高
いことであり、特有な熱的性質としてあらわすことがで
きる。すなわち、差動走査熱量計を用いて降温結晶化温
度(Tc´)と昇温結晶化温度(Tc)を測定すると、
両者の差(Tc´−Tc)が大きいほど結晶性が高いこ
とを示す。寸法安定性および電気特性向上のためには
(Tc´−Tc)が5℃以上とすることが好ましく、よ
り好ましくは10℃以上、さらに好ましくは20℃以上
である。このような(Tc´−Tc)であると寸法安定
性および電気特性の向上効果が十分となり、またポリエ
ステルの乾燥時、ポリエステル同士の融着または乾燥機
缶壁へのポリエステルの融着を防ぐことができる。
【0012】本発明のポリエステルのマグネシウム元素
およびリン元素のモル比M/Pは0.1〜1.6とする
必要があり、好ましくは0.2〜1.1、より好ましく
は0.3〜0.9である。M/Pが0.1未満の場合
は、寸法安定性、電気特性および結晶化特性の向上効果
が充分でなく、さらにポリエステルの軟化点が低下す
る。一方、M/Pが1.6を越える場合は、寸法安定
性、電気特性および結晶化特性の向上効果がなく、さら
にポリエステルの耐熱性が低下する。
【0013】本発明のポリエステル中に含有されるマグ
ネシウム元素の量は特に限定されることはないが、寸法
安定性および電気特性の点から5〜300ppmが好ま
しく、さらに好ましくは10〜150ppmである。こ
れらの範囲では結晶化特性が良好で、寸法安定性および
電気特性の向上効果が得られる一方、重合中に異物が発
生しない点で好ましい。本発明におけるマグネシウム元
素を含有させるための方法は特に限定されないが、例え
ばマグネシウム化合物をポリエステル製造工程の任意の
段階で添加する方法等を挙げることができ、好ましくは
マグネシウム化合物をポリエステルの製造が完了する以
前の段階で添加する方法がよい。特に好ましくは、エス
テル交換反応、エステル化反応または重縮合反応の触媒
として添加する方法がよい。このようなマグネシウム化
合物としては特に限定されることはないが、例えばマグ
ネシウム元素の水素化物、アルコラート、酢酸塩、塩化
物およびモノカルボン酸塩等を挙げることができ、好ま
しくは酢酸塩もしくは塩化物である。これらのマグネシ
ウム化合物は単独で用いる以外に、複数の化合物を併用
しても構わない。
【0014】また、本発明のポリエステル中に含有され
るリン元素の量は特に限定されることはないが寸法安定
性、電気特性および耐熱性の点から10ppm〜400
0ppmが好ましく、さらに好ましくは30ppm〜2
000ppmである。これらの範囲では結晶化特性が良
好で、寸法安定性および電気特性の向上効果が得られ、
さらにポリエステルの耐熱性が良好で、着色が少なく、
また反応性にも優れる点で好ましい。本発明におけるリ
ン元素を含有させるための方法は特に限定されないが、
例えばリン化合物をポリエステル製造工程の任意の段階
で添加する方法等を挙げることができ、好ましくはリン
化合物をポリエステルの製造が完了する以前の段階で添
加する方法がよい。特に好ましくは、着色防止剤として
添加する方法がよい。このようなリン化合物としては特
に限定されることはないが、例えばリン酸、亜リン酸、
ホスホン酸、ホスフィン酸もしくはこれらのエステル、
ハーフエステル等を挙げることができる。なかでも亜リ
ン酸、ホスホン酸もしくはこれらのエステル、ハーフエ
ステルが寸法安定性、電気特性および結晶化特性の点で
好ましく、さらにはホスホン酸もしくはこのエステル、
ハーフエステルが好ましい。これらのリン化合物は単独
で用いる以外に複数の化合物を併用しても構わない。
【0015】例えば、リン化合物としてホスホン酸を選
択した場合を例に挙げると、ポリエステル末端およびマ
グネシウムと反応して内部粒子を生成し、これが結晶核
剤となって結晶化速度を向上させていると推定される。
【0016】本発明のポリエステル中に含有されるアン
チモン元素の量は特に限定されないが、寸法安定性、電
気特性および結晶化特性の点から1ppm〜1000p
pmが好ましく、より好ましくは20ppm〜500p
pmであり、さらに好ましくは50ppm〜200pp
mであり、特に好ましくは70ppm〜150ppmで
ある。これらの範囲では結晶化特性が良好で、寸法安定
性および電気特性の向上効果が得られ、さらにポリエス
テルの反応性にも優れる点で好ましい。本発明における
アンチモン元素を含有させるための方法は特に限定され
ないが、例えばアンチモン化合物をポリエステル製造工
程の任意の段階で添加する方法等を挙げることができ、
好ましくはアンチモン化合物をポリエステルの製造が完
了する以前の段階で添加する方法がよい。特に好ましく
は、重縮合反応の触媒として添加する方法がよい。この
ようなアンチモン化合物としては特に限定されることは
ないが、例えば酸化アンチモン、塩化アンチモン、酢酸
アンチモンおよび有機アンチモン化合物等が挙げること
ができ、好ましくは酸化アンチモンもしくは酢酸アンチ
モンである。これらのアンチモン化合物は単独で用いる
以外に複数の化合物を用いることができ、またゲルマニ
ウム化合物またはチタン化合物を併用しても構わない。
このように、アンチモン元素をポリエステル中に含有せ
しめることにより、アンチモンに起因する粒子が結晶核
剤となって結晶化速度を向上させていると推定される。
【0017】次に、本発明のポリエステルを製造する方
法の一例について述べる。2,6−ナフタレンジカルボ
ン酸もしくはそのエステル形成性誘導体と、エチレング
リコールをエステル化もしくはエステル交換触媒の存在
下、加熱溶解して常法によりエステル化もしくはエステ
ル交換反応を行なう。エステル化もしくはエステル交換
反応の終了後、リン元素に対するマグネシウム元素のモ
ル比M/Pが、式の所定値になるようにマグネシウム
化合物およびリン化合物を添加する。さらにアンチモン
化合物を添加し、反応系を徐々に加熱減圧して常法によ
り重縮合反応を行なう。
【0018】上記にて得られたポリエステルは、乾燥
後、溶融押出しして未延伸シートとし、続いて二軸延
伸、熱処理することにより目的とするフィルムにするこ
とができる。二軸延伸は縦、横逐次延伸あるいは二軸同
時延伸のいずれでもよく、延伸倍率は特に限定されるも
のではないが、通常は縦、横それぞれ2.0〜6.0倍
が適当である。あるいは縦、横延伸後、縦、横方向のい
ずれかに再延伸してもよい。
【0019】本発明のポリエステルおよびフィルムに
は、本発明の目的を阻害しない範囲内で種々の紫外線吸
収剤、難燃剤、熱安定剤、帯電防止剤などを含有させて
も構わない。
【0020】また、本発明のポリエステルおよびフィル
ムには製膜工程における工程通過性や得られるフィルム
の取扱い性、作業性あるいは商品価値の向上の目的で種
々の不活性粒子を含有させても構わない。ここで不活性
粒子の種類としては、特に限定されないが、例えば無機
粒子およびまたは有機粒子が挙げられ、具体的には、天
然品を粉砕、分級したり、合成法で製造したシリカ、ア
ルミナ、チタニア、ジルコニア、セリア、酸化モリブデ
ン、酸化タングステン、炭酸カルシウム、リン酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、酸化鉄、カオリン、タルク、カー
ボン等の無機化合物粒子、シリコーン樹脂粒子、シリコ
ーンゴム粒子、架橋ポリスチレン、ポリイミド粒子、エ
ポキシ樹脂粒子などの有機化合物粒子などを挙げること
ができる。
【0021】本発明のポリエステルおよびフィルムは寸
法安定性、電気特性(絶縁破壊電圧、比誘電率)、結晶
化特性に優れるため、磁気テープ用、コンデンサー用、
電絶用、包装用、一般工業用等、特に磁気テープ用、コ
ンデンサー用または電絶用として好適に用いることがで
きる。
【0022】
【実施例】以下、実施例により本発明を詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、
得られたポリエステルの各特性値の測定は次の方法に従
って行なった。
【0023】A.固有粘度 オルソクロロフェノール中、25℃において測定した値
である。
【0024】B.Tc、Tc´ PERKIN−ELMER社製差動走査熱量計(DS
C)により試量10mg、昇温速度16℃/minの条
件で測定した値である。
【0025】C.ポリエステル中含有元素量 蛍光X線法[IKF3064型(ガイガーフレックス社
製)]により試料10gにて測定した。
【0026】D.熱収縮率 試長200mm、幅10mmのフィルムを一定温度の熱
風式オーブンに無加重下で30分間加熱し、加熱前後の
長さから収縮率を算出した。
【0027】E.絶縁破壊電圧 陰極に厚み100μm、10cm角アルミ箔電極、陽極
に真鍮製25mmφ、500gの電極を用い、この間に
フィルムをはさみ、春日製高電圧直流電源を用いて10
0V/secの昇圧速度で昇圧し、10mA以上の電流
が流れた場合を絶縁破壊したものとし、この時の電圧値
を測定した。
【0028】F.比誘電率 HEWLETT PACKARD製4284A LCR
メーターを使用し、測定した。
【0029】実施例1 2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメチル100重量部
およびエチレングリコール50重量部の混合物に、酢酸
マグネシウム0.06重量部、三酸化アンチモン0.0
15重量部を添加して、常法により加熱昇温してエステ
ル交換反応を行なった。次いで、該エステル交換反応生
成物に、フェニルホスホン酸ジメチル0.21重量部添
加した後、重合反応槽に移行する。次いで、加熱昇温し
ながら反応系を徐々に減圧して1mmHgの減圧下、2
90℃で常法により重縮合を行なった。 表2に示すご
とく、得られたポリエステルの固有粘度は0.63dl
/gおよびポリエステル中の金属分析を行なったとこ
ろ、Mgは65ppm、Pが120ppmおよびSbが
120ppm検出され、M/Pを計算したところ0.6
9であった。また、差動走査熱量計を用いて降温結晶化
温度(Tc´)と昇温結晶化温度(Tc)を測定したと
ころ、(Tc´−Tc)は23℃であった。該ポリエス
テルを溶融押出製膜して未延伸フィルムを得た後、常法
に従って二軸延伸して5μmのポリエステルフィルムを
得た。得られたポリエステルフィルムの熱収縮率はMD
(フィルムの長手方向)で1.5%、TD(フィルムの
幅方向)で0.5%、絶縁破壊電圧は480V/μm、
比誘電率は3.00であり、寸法安定性、電気特性およ
び結晶化特性ともに優れていた。
【0030】実施例2〜6、比較例1〜4 実施例2〜6、比較例1〜4として使用する金属化合
物、リン化合物およびアンチモン化合物の種類、添加量
を表1に示す条件で実施し、また、比較例3は金属化合
物を添加せずにエステル化法で実施し、比較例4はアン
チモン化合物は使用せずゲルマニウム化合物を添加した
以外は実施例1と同様な方法で、それぞれのポリエステ
ルを得た。得られたポリエステルおよびポリエステルフ
ィルムの特性を表2に示す。
【0031】
【表1】
【表2】 表中の略号は以下の通りである。 MD :フィルムの長手方向 TD :フィルムの幅方向
【0032】実施例2〜6は、M/Pおよびアンチモン
元素の量が本発明の範囲内にあり、得られたポリエステ
ルフィルムの寸法安定性および電気特性(絶縁破壊電
圧、比誘電率)が向上している事がわかる。
【0033】一方、比較例1は金属化合物が本発明の範
囲外であり、寸法安定性および電気特性ともに不良であ
った。また、比較例2と3はM/P、比較例4はアンチ
モン元素の量が本発明の範囲外であり、いずれも寸法安
定性および電気特性に劣るものであった。
【0034】
【発明の効果】本発明のポリエステルは、フィルム成形
後の寸法安定性および絶縁破壊電圧、比誘電率などの電
気特性に優れており、磁気テープ用、コンデンサー用、
電絶用、包装用、一般工業用等、特に磁気テープ用、コ
ンデンサー用または電絶用に好ましく用いられる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29K 67:00 B29L 7:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】主たる繰り返し単位がエチレン−2,6−
    ナフタレートから成り、アンチモン元素を含有するポリ
    エステルであって、マグネシウム元素およびリン元素を
    下記式を満足するように含有することを特徴とするポ
    リエステル。 0.1≦M/P≦1.6 … (ここで、M/Pはポリエステル中に含有されるマグネ
    シウム元素(M)とリン元素(P)のモル比を示す。)
  2. 【請求項2】請求項1記載のポリエステルからなるフィ
    ルム。
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