JPH06199435A - バキュームパッド - Google Patents
バキュームパッドInfo
- Publication number
- JPH06199435A JPH06199435A JP36017692A JP36017692A JPH06199435A JP H06199435 A JPH06199435 A JP H06199435A JP 36017692 A JP36017692 A JP 36017692A JP 36017692 A JP36017692 A JP 36017692A JP H06199435 A JPH06199435 A JP H06199435A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- pad
- sucked
- suction
- vacuum pad
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)
- Manipulator (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 同時に複数枚のワークを吸着することを防止
可能なバキュームパッドを提供する。 【構成】 筒状部12は、先端が開放され、後端は真空
発生装置へ連絡されている。吸着部32は、外側面と内
側面との間において空気が連通可能であると共に、外側
面の中央部が膨出するよう形成され、前記筒状部12の
先端部を閉塞するよう配設され、少なくともワーク42
aを吸着する際には前記中央部は筒状部12の先端より
外側に位置する。
可能なバキュームパッドを提供する。 【構成】 筒状部12は、先端が開放され、後端は真空
発生装置へ連絡されている。吸着部32は、外側面と内
側面との間において空気が連通可能であると共に、外側
面の中央部が膨出するよう形成され、前記筒状部12の
先端部を閉塞するよう配設され、少なくともワーク42
aを吸着する際には前記中央部は筒状部12の先端より
外側に位置する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はバキュームパッドに関
し、一層詳細には先端が開放され、後端は真空発生装置
へ連絡された筒状部を具備し、筒状部の先端でシート状
のワークを吸着するためのパキュームパッドに関する。
し、一層詳細には先端が開放され、後端は真空発生装置
へ連絡された筒状部を具備し、筒状部の先端でシート状
のワークを吸着するためのパキュームパッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のバキュームパッドについて図6お
よび図7と共に説明する。図6に示すバキュームパッド
100の場合、筒状部102の下端に裾広形状のパッド
部104が配設されている。筒状部102の上端(不図
示)は不図示の真空発生装置へ連絡されており、筒状部
102およびパッド部104内の空気は矢印X方向へ吸
引される。バキュームパッド100でシート状のワーク
(例えば紙、ビニールシート)106を吸着する場合、
パッド部104をワーク106の上面に押接させるとパ
ッド部104の下端開口部が閉塞され、パッド部104
および筒状部102内の空気が吸引され、同内部は負圧
状態となる。すると、ワーク106はパッド部104に
吸着される。図7に示すバキュームパッド150は、筒
状部152の下端開口部に上下方向の透孔154が多数
穿設された部材156が嵌着されている。パッド部15
8は円筒状に形成され、下端は筒状部152の下端より
若干下方へ突出している。筒状部152の上端(不図
示)は、やはり不図示の真空発生装置へ連絡されてお
り、筒状部152内の空気は矢印Y方向へ吸引される。
バキュームパッド150でシート状のワーク160を吸
着する場合、パッド部158の下端をワーク160の上
面に押接させるとパッド部158の下端開口部が閉塞さ
れ、パッド部158および筒状部152内の空気が吸引
され、同内部は負圧状態となる。すると、ワーク160
はパッド部158に吸着される。
よび図7と共に説明する。図6に示すバキュームパッド
100の場合、筒状部102の下端に裾広形状のパッド
部104が配設されている。筒状部102の上端(不図
示)は不図示の真空発生装置へ連絡されており、筒状部
102およびパッド部104内の空気は矢印X方向へ吸
引される。バキュームパッド100でシート状のワーク
(例えば紙、ビニールシート)106を吸着する場合、
パッド部104をワーク106の上面に押接させるとパ
ッド部104の下端開口部が閉塞され、パッド部104
および筒状部102内の空気が吸引され、同内部は負圧
状態となる。すると、ワーク106はパッド部104に
吸着される。図7に示すバキュームパッド150は、筒
状部152の下端開口部に上下方向の透孔154が多数
穿設された部材156が嵌着されている。パッド部15
8は円筒状に形成され、下端は筒状部152の下端より
若干下方へ突出している。筒状部152の上端(不図
示)は、やはり不図示の真空発生装置へ連絡されてお
り、筒状部152内の空気は矢印Y方向へ吸引される。
バキュームパッド150でシート状のワーク160を吸
着する場合、パッド部158の下端をワーク160の上
面に押接させるとパッド部158の下端開口部が閉塞さ
れ、パッド部158および筒状部152内の空気が吸引
され、同内部は負圧状態となる。すると、ワーク160
はパッド部158に吸着される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のバキュームパッド100、150には次のような
課題がある。図6のバキュームパッド100の場合、ワ
ーク106を吸着する際に、ワーク106はパッド部1
04内へ一気に吸引され、図示のような形状をなす。ワ
ーク106が図示のように変形されながら一気に吸引さ
れるので、積層したワーク106を1枚づつ吸着しなけ
ればならない場合であっても下層のワーク106aを同
時に吸着してしまうことがある。同じく図7のバキュー
ムパッド150の場合でも、ワーク160を吸着する際
に、図6のような変形は阻止されるものの、ワーク16
0はパッド部158内へ一気に吸引され、同時に下層の
ワーク160aも吸着してしまうことがある。従って、
本発明は同時に複数枚のワークを吸着することを防止可
能なバキュームパッドを提供することを目的とする。
従来のバキュームパッド100、150には次のような
課題がある。図6のバキュームパッド100の場合、ワ
ーク106を吸着する際に、ワーク106はパッド部1
04内へ一気に吸引され、図示のような形状をなす。ワ
ーク106が図示のように変形されながら一気に吸引さ
れるので、積層したワーク106を1枚づつ吸着しなけ
ればならない場合であっても下層のワーク106aを同
時に吸着してしまうことがある。同じく図7のバキュー
ムパッド150の場合でも、ワーク160を吸着する際
に、図6のような変形は阻止されるものの、ワーク16
0はパッド部158内へ一気に吸引され、同時に下層の
ワーク160aも吸着してしまうことがある。従って、
本発明は同時に複数枚のワークを吸着することを防止可
能なバキュームパッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、先端が開放
され、後端は真空発生装置へ連絡された筒状部と、外側
面と内側面との間において空気が連通可能であると共
に、外側面の中央部が膨出するよう形成され、前記筒状
部の先端部を閉塞するよう配設され、少なくともワーク
を吸着する際には前記中央部は筒状部の先端より外側に
位置する吸着部とを具備することを特徴とする。
め、本発明は次の構成を備える。すなわち、先端が開放
され、後端は真空発生装置へ連絡された筒状部と、外側
面と内側面との間において空気が連通可能であると共
に、外側面の中央部が膨出するよう形成され、前記筒状
部の先端部を閉塞するよう配設され、少なくともワーク
を吸着する際には前記中央部は筒状部の先端より外側に
位置する吸着部とを具備することを特徴とする。
【0005】
【作用】作用について説明する。吸着部は外側面の中央
部が膨出するよう形成されているので、ワークを吸着す
る際に当初は吸着部の外側面の中央部のみがワークと当
接し、吸着部へ吸着される。時間と共にワークは前記中
央部以外の部分でも吸着される。従って、積層状態のワ
ークを吸着する場合、最上層のワークの吸着は徐々にお
こなわれ、最上層のワークが吸着部の外側面略全体で吸
着される間に、最上層のワークと下層のワークとの間に
空気が十分進入可能となる。
部が膨出するよう形成されているので、ワークを吸着す
る際に当初は吸着部の外側面の中央部のみがワークと当
接し、吸着部へ吸着される。時間と共にワークは前記中
央部以外の部分でも吸着される。従って、積層状態のワ
ークを吸着する場合、最上層のワークの吸着は徐々にお
こなわれ、最上層のワークが吸着部の外側面略全体で吸
着される間に、最上層のワークと下層のワークとの間に
空気が十分進入可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について添付図
面と共に詳述する。まず、図1と共に構成について説明
する。12は筒状部であり、金属、または合成樹脂で円
筒状に形成されている。筒状部12は下端が開放され、
上部には透孔14が穿設されている。16は連結部であ
り、金属、または合成樹脂で中空の筒状に形成されてい
る。連結部16の下部内周面には雌螺子部18が刻設さ
れている。連結部16の上端部(不図示)は不図示の真
空発生装置へチューブ(不図示)を介して連絡されてい
る。20は連結部材であり、軸部22には雄螺子部24
が刻設されている。軸部22は筒状部12の透孔14を
挿通されると共に、連結部16の雌螺子部18へ螺合さ
れている。従って、連結部材20を介して筒状部12と
連結部16が一体に連結されている。なお、連結部材2
0には貫通孔26が軸線方向へ穿設されており、筒状部
12の内部空間は、貫通孔26、連結部16の内部空
間、前記チューブを介して真空発生装置と連絡してい
る。
面と共に詳述する。まず、図1と共に構成について説明
する。12は筒状部であり、金属、または合成樹脂で円
筒状に形成されている。筒状部12は下端が開放され、
上部には透孔14が穿設されている。16は連結部であ
り、金属、または合成樹脂で中空の筒状に形成されてい
る。連結部16の下部内周面には雌螺子部18が刻設さ
れている。連結部16の上端部(不図示)は不図示の真
空発生装置へチューブ(不図示)を介して連絡されてい
る。20は連結部材であり、軸部22には雄螺子部24
が刻設されている。軸部22は筒状部12の透孔14を
挿通されると共に、連結部16の雌螺子部18へ螺合さ
れている。従って、連結部材20を介して筒状部12と
連結部16が一体に連結されている。なお、連結部材2
0には貫通孔26が軸線方向へ穿設されており、筒状部
12の内部空間は、貫通孔26、連結部16の内部空
間、前記チューブを介して真空発生装置と連絡してい
る。
【0007】28はOリングであり、筒状部12と連結
部16との連結部分において、連結部材20へ外嵌され
ている。従って、Oリング28は筒状部12と連結部1
6との間の気密性を保持している。30はパッド部であ
り、合成ゴム等の柔軟性を有する材料で筒状に形成され
ている。パッド部30は筒状部12へ外嵌されている。
パッド部30の下端は、常時筒状部12の下端より若干
下方に位置している。32は吸着部であり、吸着体34
と外被体36から成る。吸着体34は、少なくとも外側
面となる下面と、内側面となる上面との間において空気
が連通可能な多孔質材料(例えば比較的硬質のスポン
ジ)で形成されている。吸着体34の下面は中央部が下
方へ膨出する半球状に形成されている。外被体36は金
属または合成樹脂で中空の筒状に形成され、吸着体34
の外周へ外嵌、固定されている。外被体36は上部が大
径に、下部が小径に形成されている。外被体36は、上
部の大径部の外周面が筒状部12の内周面と摺動して軸
線(上下)方向へ移動可能になっている。
部16との連結部分において、連結部材20へ外嵌され
ている。従って、Oリング28は筒状部12と連結部1
6との間の気密性を保持している。30はパッド部であ
り、合成ゴム等の柔軟性を有する材料で筒状に形成され
ている。パッド部30は筒状部12へ外嵌されている。
パッド部30の下端は、常時筒状部12の下端より若干
下方に位置している。32は吸着部であり、吸着体34
と外被体36から成る。吸着体34は、少なくとも外側
面となる下面と、内側面となる上面との間において空気
が連通可能な多孔質材料(例えば比較的硬質のスポン
ジ)で形成されている。吸着体34の下面は中央部が下
方へ膨出する半球状に形成されている。外被体36は金
属または合成樹脂で中空の筒状に形成され、吸着体34
の外周へ外嵌、固定されている。外被体36は上部が大
径に、下部が小径に形成されている。外被体36は、上
部の大径部の外周面が筒状部12の内周面と摺動して軸
線(上下)方向へ移動可能になっている。
【0008】38はシール部材であり、筒状部12の下
部内周面に固定されている。シール部材38はリング状
に形成され、内周面は常時外被体36の小径部の外周面
へ摺接し、筒状部12の内周面と外被体36の外周面と
の間の気密性を保持している。また、シール部材38は
外被体36の大径部と掛止可能になっており、外被体3
6、ひいては吸着部32の下動を規制している。図1に
示す状態は吸着部32が最下位置に在る状態であり、吸
着体34の下端、すなわち少なくとも吸着体34下面の
膨出した中央部はパッド部30の下端より若干下方に位
置している。40はスプリングであり、筒状部12の内
上面と吸着体34上面との間に弾装され、常時吸着部3
2を下方へ付勢している。スプリング40の付勢力はさ
ほど大きいものは要求されない。スプリング40は吸着
部32への衝撃を吸収可能にもなっている。上述のよう
に構成されたバキュームパッド10は不図示の駆動機構
により、上下動および平面内における2次元運動が可能
になっており、任意の位置へ移動可能になっている。ま
た、不図示の真空発生装置を制御することにより吸着部
32を介してワーク(後述)の吸着、解放が可能になっ
ている。
部内周面に固定されている。シール部材38はリング状
に形成され、内周面は常時外被体36の小径部の外周面
へ摺接し、筒状部12の内周面と外被体36の外周面と
の間の気密性を保持している。また、シール部材38は
外被体36の大径部と掛止可能になっており、外被体3
6、ひいては吸着部32の下動を規制している。図1に
示す状態は吸着部32が最下位置に在る状態であり、吸
着体34の下端、すなわち少なくとも吸着体34下面の
膨出した中央部はパッド部30の下端より若干下方に位
置している。40はスプリングであり、筒状部12の内
上面と吸着体34上面との間に弾装され、常時吸着部3
2を下方へ付勢している。スプリング40の付勢力はさ
ほど大きいものは要求されない。スプリング40は吸着
部32への衝撃を吸収可能にもなっている。上述のよう
に構成されたバキュームパッド10は不図示の駆動機構
により、上下動および平面内における2次元運動が可能
になっており、任意の位置へ移動可能になっている。ま
た、不図示の真空発生装置を制御することにより吸着部
32を介してワーク(後述)の吸着、解放が可能になっ
ている。
【0009】続いて図2および図3を更に参照してバキ
ュームパッドの動作について説明する。図1の状態は、
筒状部12内の空気を真空発生装置(矢印A方向)へ吸
引している状態である。バキュームパッド10は、積層
されたシート状のワーク(例えば紙、ビニールシート)
42のうち最上層のワーク42aを吸着すべく下動し
(矢印B方向)、ワーク42aの上面へ接触した状態で
ある。図1の状態では、吸着体34の下面の中央部のみ
がワーク42aの上面と当接している。すなわち、図1
の状態では吸着体34とワーク42aとの接触面積は小
さいので吸引力も小さい。しかし、小さい吸引力ではあ
るがワーク42aの中央部は上方へ吸引される。
ュームパッドの動作について説明する。図1の状態は、
筒状部12内の空気を真空発生装置(矢印A方向)へ吸
引している状態である。バキュームパッド10は、積層
されたシート状のワーク(例えば紙、ビニールシート)
42のうち最上層のワーク42aを吸着すべく下動し
(矢印B方向)、ワーク42aの上面へ接触した状態で
ある。図1の状態では、吸着体34の下面の中央部のみ
がワーク42aの上面と当接している。すなわち、図1
の状態では吸着体34とワーク42aとの接触面積は小
さいので吸引力も小さい。しかし、小さい吸引力ではあ
るがワーク42aの中央部は上方へ吸引される。
【0010】この吸引により、ワーク42aは中央部か
ら盛り上がる。バキュームパッド10がさらに下動する
と、吸着体34の下面の中央部の周囲においてもワーク
42aを上方へ吸引し始め、やがて吸着体34の下面の
略全面でワーク42aを吸着すると共に、パッド部30
の下端面がワーク42aの上面に当接する。その状態を
図2に示す。図2の状態では吸着部32は当接の際の反
力を受け、スプリング40の付勢力に抗して筒状部12
内へ退動している。図2の状態に至る間、吸着体34を
介したワーク42aの吸着は徐々におこなわれ、従来の
ように一気に吸着されることがない。従って、最上層の
ワーク42aが吸着体34の下面の略全面で吸着される
間に、最上層のワーク42aと下層のワーク42bとの
間に空気が十分進入する。この空気の進入によりワーク
42aとワーク42bは離反し、ワーク42bがワーク
42aと一緒に吸着されることがない。ワーク42aを
吸着したらバキュームパッド10は上動(矢印C方向)
され、目的地までワーク42aを吸着した状態で移動す
る。搬送時のバキュームパッド10の状態を図3に示
す。目的地に到着したら真空発生装置の吸引を停止す
る。すると、筒状部12内は負圧状態から大気圧へ戻
り、ワーク42aを解放する。
ら盛り上がる。バキュームパッド10がさらに下動する
と、吸着体34の下面の中央部の周囲においてもワーク
42aを上方へ吸引し始め、やがて吸着体34の下面の
略全面でワーク42aを吸着すると共に、パッド部30
の下端面がワーク42aの上面に当接する。その状態を
図2に示す。図2の状態では吸着部32は当接の際の反
力を受け、スプリング40の付勢力に抗して筒状部12
内へ退動している。図2の状態に至る間、吸着体34を
介したワーク42aの吸着は徐々におこなわれ、従来の
ように一気に吸着されることがない。従って、最上層の
ワーク42aが吸着体34の下面の略全面で吸着される
間に、最上層のワーク42aと下層のワーク42bとの
間に空気が十分進入する。この空気の進入によりワーク
42aとワーク42bは離反し、ワーク42bがワーク
42aと一緒に吸着されることがない。ワーク42aを
吸着したらバキュームパッド10は上動(矢印C方向)
され、目的地までワーク42aを吸着した状態で移動す
る。搬送時のバキュームパッド10の状態を図3に示
す。目的地に到着したら真空発生装置の吸引を停止す
る。すると、筒状部12内は負圧状態から大気圧へ戻
り、ワーク42aを解放する。
【0011】次に図4および図5と共に他の実施例につ
いて説明する。なお、図1〜図3に示す前実施例と同一
の構成部材については同一の符号を附し、説明は省略す
る。まず、図4の実施例ではパッド部30が設けられて
いない。また、筒状部12の下部外周にはテーパ部50
が形成されている。一方、図5の実施例では、パッド部
30が設けられておらず、筒状部12の下部外周にテー
パ部50も設けられていない。図5の実施例は吸着体3
4の下面と略同じ大きさのワーク52の吸着に好適であ
る。本発明の特徴とするところは特に吸着部32の下面
の中央部が下方(外側)へ膨出しているところにあり、
膨出態様としては図示の半球状の膨出の他、部分的な突
出や段階的な突出等、種々の膨出態様を採用することが
できる。また、吸着部32は外側面と内側面との間にお
いて空気が連通可能であれば、上述のような多孔質の部
材の他、透孔を穿設した物であってもよい。以上、本発
明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は
上述の実施例に限定されるのではなく、発明の精神を逸
脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんであ
る。
いて説明する。なお、図1〜図3に示す前実施例と同一
の構成部材については同一の符号を附し、説明は省略す
る。まず、図4の実施例ではパッド部30が設けられて
いない。また、筒状部12の下部外周にはテーパ部50
が形成されている。一方、図5の実施例では、パッド部
30が設けられておらず、筒状部12の下部外周にテー
パ部50も設けられていない。図5の実施例は吸着体3
4の下面と略同じ大きさのワーク52の吸着に好適であ
る。本発明の特徴とするところは特に吸着部32の下面
の中央部が下方(外側)へ膨出しているところにあり、
膨出態様としては図示の半球状の膨出の他、部分的な突
出や段階的な突出等、種々の膨出態様を採用することが
できる。また、吸着部32は外側面と内側面との間にお
いて空気が連通可能であれば、上述のような多孔質の部
材の他、透孔を穿設した物であってもよい。以上、本発
明の好適な実施例について種々述べてきたが、本発明は
上述の実施例に限定されるのではなく、発明の精神を逸
脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんであ
る。
【0012】
【発明の効果】本発明に係るバキュームパッドを用いる
と、吸着部は外側面の中央部が膨出するよう形成されて
いるので、ワークを吸着する際に当初は吸着部の外側面
の中央部のみがワークと当接し、吸着部へ吸着される。
時間と共にワークは前記中央部以外の部分でも吸着され
る。従って、積層状態のワークを吸着する場合、最上層
のワークの吸着は徐々におこなわれ、従来のように一気
に吸着されることはない。従って、最上層のワークが吸
着部の外側面略全体で吸着される間に、最上層のワーク
と下層のワークとの間に空気が十分進入可能となるの
で、この空気の進入により最上層のワークと下層のワー
クは離反し、複数枚のワークが同時に吸着されるのを確
実に防止可能となる等の著効を奏する。
と、吸着部は外側面の中央部が膨出するよう形成されて
いるので、ワークを吸着する際に当初は吸着部の外側面
の中央部のみがワークと当接し、吸着部へ吸着される。
時間と共にワークは前記中央部以外の部分でも吸着され
る。従って、積層状態のワークを吸着する場合、最上層
のワークの吸着は徐々におこなわれ、従来のように一気
に吸着されることはない。従って、最上層のワークが吸
着部の外側面略全体で吸着される間に、最上層のワーク
と下層のワークとの間に空気が十分進入可能となるの
で、この空気の進入により最上層のワークと下層のワー
クは離反し、複数枚のワークが同時に吸着されるのを確
実に防止可能となる等の著効を奏する。
【図1】本発明に係るバキュームパッドの実施例を示し
た正面断面図。
た正面断面図。
【図2】図1のバキュームパッドにおいて、ワークの吸
着完了状態を示した正面断面図。
着完了状態を示した正面断面図。
【図3】図1のバキュームパッドにおいて、ワークの搬
送状態を示した正面断面図。
送状態を示した正面断面図。
【図4】本発明に係るバキュームパッドの他の実施例を
示した正面断面図。
示した正面断面図。
【図5】本発明に係るバキュームパッドの他の実施例を
示した正面断面図。
示した正面断面図。
【図6】従来のバキュームパッドを示した正面断面図。
【図7】従来のバキュームパッドを示した正面断面図。
10 バキュウームパッド 12 筒状部 32 吸着部 34 吸着体 42、42a、42b ワーク
Claims (1)
- 【請求項1】 先端が開放され、後端は真空発生装置へ
連絡された筒状部と、 外側面と内側面との間において空気が連通可能であると
共に、外側面の中央部が膨出するよう形成され、前記筒
状部の先端部を閉塞するよう配設され、少なくともワー
クを吸着する際には前記中央部は筒状部の先端より外側
に位置する吸着部とを具備することを特徴とするバキュ
ームパッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36017692A JP3325938B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | バキュームパッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP36017692A JP3325938B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | バキュームパッド |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06199435A true JPH06199435A (ja) | 1994-07-19 |
JP3325938B2 JP3325938B2 (ja) | 2002-09-17 |
Family
ID=18468245
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP36017692A Expired - Lifetime JP3325938B2 (ja) | 1992-12-28 | 1992-12-28 | バキュームパッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3325938B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7559544B2 (en) * | 2004-10-08 | 2009-07-14 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Device and method for singly separating printing plate of a stack |
-
1992
- 1992-12-28 JP JP36017692A patent/JP3325938B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7559544B2 (en) * | 2004-10-08 | 2009-07-14 | Heidelberger Druckmaschinen Ag | Device and method for singly separating printing plate of a stack |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3325938B2 (ja) | 2002-09-17 |
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