JPH06198922A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置

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Publication number
JPH06198922A
JPH06198922A JP36151792A JP36151792A JPH06198922A JP H06198922 A JPH06198922 A JP H06198922A JP 36151792 A JP36151792 A JP 36151792A JP 36151792 A JP36151792 A JP 36151792A JP H06198922 A JPH06198922 A JP H06198922A
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JP
Japan
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ink ribbon
laser
printer device
line head
beam spot
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Application number
JP36151792A
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English (en)
Inventor
Yasuhito Eguchi
安仁 江口
Minoru Watanabe
実 渡辺
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は消費電力を低減することができると共
に、高画質を保持した状態で高速のプリントができるプ
リンタ装置を提案する。 【構成】所定方向に延長された棒状のラインヘツドと、
ラインヘツドの長手方向に配列された複数のレーザ素子
とを有し、レーザ素子から射出するレーザ光を、各レー
ザ素子に対向したインクリボン上に照射するプリンタ装
置において、ラインヘツドの先端位置に設けられ、レー
ザ素子から射出されるレーザ光を通過させ、インクリボ
ン上に所定のビームスポツトを形成するビームスポツト
形成手段を設けたことにより、レーザ素子及びインクリ
ボン間におけるレーザ光の拡散を抑制することができ、
かくして熱効率を一段と向上することができると共に、
解像度を一段と向上することができるプリンタ装置を実
現することができる。。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【目次】以下の順序で本発明を説明する。 産業上の利用分野 従来の技術(図14〜図18) 発明が解決しようとする課題(図17) 課題を解決するための手段(図1、図2、図4、図5、
図6、図9及び図10) 作用(図1、図2、図4、図5、図6、図9及び図1
0) 実施例 (1)全体構成(図1〜図3) (2)ラインヘツドの構成(図4〜7) (3)実施例の動作(図1〜図6) (4)実施例の効果(図1〜図6) (5)他の実施例(図8〜図13) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明はプリンタ装置に関し、特
に熱昇華型のプリンタ装置に適用して好適なものであ
る。
【0003】
【従来の技術】従来、この種のプリンタ装置としては、
例えばサーマルヘツドを用いたものがある。このプリン
タ装置1は、図14に示すように、サーマルヘツド2で
インクリボン3及びプリント紙4を円筒形状のプラテン
5に押しつけることにより、サーマルヘツド2の発熱を
インクリボン3に伝えてインクリボン3の染料を昇華さ
せプリント紙4に転写するようになされている。この際
プリンタ装置1は1ラインプリントする毎にプラテン5
を回転させ、インクリボン3及びプリント紙4を送るよ
うになされている。
【0004】またカラープリントのできるプリンタ装置
においては、図15に示すように、Y(イエロ)、M
(マゼンダ)、C(シアン)の三原色(場合によつては
BKも追加)の染料が面順に塗り分けられたインクリボ
ン6を使用し、インクリボン6の各色をプリント紙4に
次々に重ねてプリントするようになされている。
【0005】すなわちプリンタ装置1のインクリボン3
及びプリント紙4の搬送機構部は、図16に示すよう
に、プリント紙4がプラテン5に巻き付けられていると
共に、リボンロール6に巻装されたインクリボン3が巻
取リール7に巻き取られ、この結果巻取リール7には使
用済のインクリボン3が巻き取られる。サーマルヘツド
2はプリント中にはインクリボン3とプリント紙4をプ
ラテン5に押しつけている。プラテン5は一色プリント
が終了すると一回転し、インクリボン3の位置を次の色
にしてプリント紙4に前の色に重ねてプリントするよう
になされている。ローラ8及び9は、プリント紙4及び
プラテン5、並びにプリント紙4及びインクリボン3が
連動するようにプリント紙4、プラテン5及びインクリ
ボン3を押圧している。
【0006】ここでプリンタ装置1においては、色切換
でインクリボン3だけを移動させる必要がある場合に
は、サーマルヘツド2とローラ9のプラテン5方向への
押圧を解除するようになされている。サーマルヘツド2
の発熱部は、図17に示すように、発熱体10の前面
(プリント面)に耐磨耗層等の保護膜11が設けられて
いると共に、裏面にはグレーズ層12及びセラミツク基
盤13が設けられている。また発熱耐10と同じ面には
制御回路14に接続された共通電極15が設けられてい
る。
【0007】グレーズ層12としてはセラミツクより熱
伝導性が悪いガラス等が用いられ、これによりサーマル
ヘツド2の熱効率を向上し得るようになされている。こ
こで発熱体10に直流電流を流すと発熱体10から熱が
発生し、この熱は図17の矢印のように伝導し、この結
果前面側に伝導した熱は保護膜11を通してプリントエ
ネルギとなる。
【0008】サーマルヘツド2の駆動制御回路20は、
図18に示すように、画像データS1を印字制御回路2
1に入力し、当該印字制御回路21が画像データS1に
基づいて必要に応じて色補正及び熱履歴補正(ヘツド温
度の補正)等の各種補正やパルス制御(PWM)をして
サーマルヘツド2内の制御回路14に入力データ信号S
2、クロツク信号S2及びストローブ信号S3等を送出
する。制御回路14はシフトレジスタ、ラツチ及びドラ
イバ等により構成され、印字制御回路21から送出され
る入力データ信号S2、クロツク信号S3及びストロー
ブ信号S4等に基づいて各発熱体(プリントドツト)1
0A、10B、10C……の電流をオンオフ制御するよ
うになされている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のプ
リンタ装置1においては、図17に示すように、発熱体
10から裏面及び側面方向に伝導される熱はプリントエ
ネルギとしては使われず、ヘツド2の本体を加熱して周
囲の空気中に放熱される。すなわち、一部のエネルギの
みがプリントに使われることになり、熱効率が悪い問題
がある。
【0010】またプリンタ装置1においては、ヘツド本
体2が熱くなると発熱体10の電源を切つた後も温度が
下がり難くなりプリント結果に尾引きや地汚れ等の悪影
響が出る。従つてプリンタ装置1はこれ等を防止するた
めに発熱量を放熱量より十分少なくする必要があり、こ
の結果プリント速度に限界があるという問題がある。
【0011】ここで放熱を良くすれば、ある程度プリン
ト速度を高速にすることができるが、その分熱効率が下
がることにより発熱量を増やす必要がある。ところがこ
の場合においても、発熱体10から放熱部までの熱伝導
性等を考慮すると、未だ高速性に限界があるという問題
がある。
【0012】かくして、サーマルヘツドを用いた熱昇華
型のプリンタ装置においては、ヘツドの熱効率が悪いた
め消費電力が大きく、かつサーマルヘツドの蓄熱のため
プリント速度を高速にするとプリントの画質が劣化する
問題がある。
【0013】また従来、レーザを用いた熱昇華プリンタ
装置がある。ところがこの種のプリンタ装置において
は、レーザエネルギを有効に使う必要がありスキヤン光
学系を使用することができない。そこでこの種のプリン
タ装置においては、レーザをインクリボンの近傍に配置
し光学系の損失を低減したドラム回転式を適用している
ものがある。
【0014】ところが、このドラム回転式のプリンタ装
置は、プリント紙をドラムに巻き付け、ドラムを高速で
回転させると共にレーザをドラムの軸方向に移動させて
プリントするため、熱昇華式のようなプリント方式では
リボン切換機構等の構造や工程が複雑となり、大出力
(数W以上)のレーザを用いたとしてもプリントスピー
ドの点で未だ不十分な問題がある。またこの種のレーザ
プリンタ装置においては、大出力のレーザを使用するた
め危険が伴う問題がある。
【0015】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、消費電力を低減することができると共に、高画質を
保持した状態で高速のプリントができるプリンタ装置を
提案しようとするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、所定方向に延長された棒状のライ
ンヘツド31と、ラインヘツド31の長手方向に配列さ
れた複数のレーザ素子53とを有し、レーザ素子53か
ら射出するレーザ光35を、各レーザ素子53に対向し
たインクリボン32上に照射するプリンタ装置30であ
つて、ラインヘツド31の先端位置に設けられ、レーザ
素子53から射出されるレーザ光35を通過させ、イン
クリボン32上に所定のビームスポツトを形成するビー
ムスポツト形成手段56、60、61又は63を備える
ようにする。
【0017】また本発明においては、ビームスポツト形
成手段56は、所定の屈折率を有するガラス部材でなる
と共に、レーザ素子53に対向する位置に所定の曲率で
なる球面57が形成されるようにする。また本発明にお
いては、ビームスポツト形成手段61は、所定の屈折率
を有するガラス部材でなると共に、三角柱形状でなるよ
うにする。また本発明においては、ビームスポツト形成
手段63は、複数の光フアイバ62が配列された光フア
イバアレーでなるようにする。
【0018】
【作用】所定方向に延長された棒状のラインヘツド31
と、ラインヘツド31の長手方向に配列された複数のレ
ーザ素子53とを有し、レーザ素子53から射出するレ
ーザ光35を、各レーザ素子53に対向したインクリボ
ン32上に照射するプリンタ装置30において、ライン
ヘツド31の先端位置に設けられ、レーザ素子53から
射出されるレーザ光35を通過させ、インクリボン32
上に所定のビームスポツトを形成するビームスポツト形
成手段56、60、61又は63を設けたことにより、
レーザ素子53及びインクリボン32間におけるレーザ
光35の拡散を抑制することができ、かくして熱効率を
一段と向上することができると共に、解像度を一段と向
上することができるプリンタ装置30を実現することが
できる。
【0019】
【実施例】以下図面について、本発明の一実施例を詳述
する。
【0020】(1)全体構成 図1において、30は全体としてプリンタ装置を示し、
プラテン38の軸方向に延長された棒状のラインヘツド
31によりインクリボン32及びプリント紙33をプラ
テン38に押しつけると共に、ラインヘツド31から射
出されるレーザの熱でインクリボン32を加熱すること
によりインクリボン32の染料をプリント紙33に転写
するようになされている。
【0021】ラインヘツド31は、図2に示すように、
マルチビームアレー34がラインヘツド31の長手方向
に複数個配列されて構成されている。マルチビームアレ
ー34はそれぞれ複数のレーザアレーを有し、この結果
プリンタ装置30においては、ラインヘツド31の長手
方向に配列された複数のレーザアレーから射出されるレ
ーザ光35によつてインクリボン32上に当該レーザ光
35分のビームスポツトを形成するようになされ、これ
によりプリンタ装置30はプリント速度を高速化できる
ようになされている。
【0022】実施例の場合、1つのマルチビームアレー
34内には 100〔μm 〕の間隔で 100個のレーザアレー
が設けられていると共に、ラインヘツド31内にはこの
マルチビームアレー34が10個設けられている。従つて
プリンタ装置30はインクリボン32上に1000ドツトの
ビームスポツトを形成するようになされている。
【0023】かくしてプリンタ装置30においては、複
数のレーザアレーから射出されるレーザ光35を当該レ
ーザアレーに対向するインクリボン32に照射してビー
ムスポツトを形成するようにしたことにより、複雑な光
学系を省略し得、全体として装置自体を小型化し得るよ
うになされていると共に、熱効率を格段に向上し得るよ
うになさている。
【0024】インクリボン32は、図3に示すように、
プリント紙33に対向するインクリボン32前面に染料
層40が形成されていると共に、当該染料層40及びリ
ボンベース41間に赤外線吸収層42が形成され、これ
によりラインヘツド31から射出されるレーザ光35
(図2)を赤外線吸収層42によつて熱エネルギに変換
することにより染料層40の染料をプリント紙33の受
容層43に転写するようになされている。
【0025】ここで赤外線吸収層42はカーボンや赤外
線吸収色素を塗布することにより形成され、リボンベー
ス41は赤外線を透過すると共に熱伝導率の低いプラス
チツクフイルム(例えばPET等)により形成されてい
る。従つて、インクリボン32は赤外線吸収層42を染
料層40に隣接させると共に、リボンベース41の熱伝
導率を低くしたことにより、熱効率を向上し得るように
なされている。
【0026】(2)ラインヘツドの構成 ここでラインヘツド31は、図4に示すように、断面が
コ字状の筐体50の内部にセラミツク基板51及び駆動
用IC52が順次積層されている。また筐体50の開口
部側のセラミツク基板51上にはレーザアレー53が設
けられ、当該レーザアレー53は駆動用IC52から送
出される制御信号に基づいて制御されるようになされい
ている。
【0027】すなわちラインヘツド31においては、こ
のようなレーザアレー53が矢印aで示す方向(紙面に
垂直方向)に所定間隔で複数個配列されている。筐体5
0の開口部には、レーザアレー53と対向する位置にス
リツト54が形成された補強部材55が設けられ、これ
により筐体50の機械強度を確保するようになされてい
る。
【0028】かかる構成に加えて、補強部材55のスリ
ツト54の位置にはガラス部材56が設けられている。
ガラス部材56は、図5に示すように、各レーザアレー
53(図4)に対向する位置に所定の曲率でなる球面5
7が形成され、これによりガラス部材56は球面57が
形成された面と反対側の面がインクリボン32に当接し
インクリボン32及びプリント紙33をプラテン38及
びラインヘツド31間に圧着してレーザアレー53から
インクリボン32及びプリント紙33までの距離を一定
に保持すると共に、レーザアレー53から射出されたレ
ーザ光35の広がりをレンズ効果によつて抑えるように
なされている。
【0029】すなわちガラス部材56は、図6に示すよ
うに、球面57の曲率に基づいてレーザ光35の広がり
を抑えてインクリボン32の赤外線吸収層42に所望の
形状のビームスポツトを形成するようになされている。
実施例の場合、レーザアレー53の端面とガラス部材5
6間の距離Sは10〔μm 〕に選定されている。
【0030】ここでガラス部材56の屈折率nを1.5 と
した場合のガラス厚L〔μm 〕及び球面57の曲率R
〔μm 〕とビーム径φ〔μm 〕(インクリボン32のガ
ラス部材56との接触面におけるビーム径)との関係
は、図7に示すように、ガラス厚Lが大きくなるに従つ
てビーム径φが大きくなり、球面57の曲率Rが大きく
なるに従つてビーム径φが大きくなる。これにより、プ
リンタ装置30においては、ラインヘツド31の先端に
設けられたガラス部材56のガラス厚L、球面57の曲
率Rを所定の値に選定することによつてレーザ光35の
広がりを所望の値に抑制し得るようになされている。
【0031】実際上、ガラス部材56の屈折率nを大き
くすればレーザ光35を集光することも可能である。こ
れと同様に球面57の曲率Rを小さくすればレーザ光3
5を集光することも可能となるが、球面57の最小曲率
Rはレーザ光35が球面57から外れないように考慮す
るとレーザ光35の広がり角θによつて制限され、この
広がり角θが40〔°〕の場合には、最小曲率Rは 6〔μ
m 〕に制限される。
【0032】かくしてプリンタ装置30においては、レ
ーザ光35の拡散状態を調整し得ることにより、インク
リボン32上にレーザ光35を効率よく照射でき、この
結果プリンタ装置30の解像度を一段と向上させること
ができる。
【0033】(3)実施例の動作 以上の構成において、プリンタ装置30のラインヘツド
31は、当該ラインヘツド31の先端部分に設けられた
ガラス部材56によつて、インクリボン32及びプリン
ト紙33を所定の力で押圧し、この結果レーザアレー5
3からの距離が一定になるようにインクリボン32及び
プリント紙33を圧着保持する。この状態で、ラインヘ
ツド31は複数のレーザアレー53からレーザ光35を
射出して、当該レーザ光35をインクリボン32に照射
する。
【0034】このときレーザ光35はガラス部材56を
通過することにより、広がりが抑えられてインクリボン
32に到達し、当該インクリボン32上に所定のビーム
径でなるビームスポツトを形成する。この結果プリンタ
装置30はインクリボン32のレーザ光35が照射され
た部分を発熱させ、この部分の染料を昇華させると共に
ラインヘツド31の押圧力によつてこの部分の染料をプ
リント紙33に転写する。
【0035】ここでプリンタ装置30はレーザ光35の
光強度がレーザアレー53(又はその周囲)の温度等で
変化するのを、アナログ制御もしくはデイジタル制御で
補正する補正手段を備えている。かくして、プリンタ装
置30は複数のレーザアレー53から射出されるレーザ
光35をガラス部材56を介してインクリボン32に照
射したことにより、インクリボン32上にレーザ光35
の拡散が抑制されたビームスポツトを形成し得、エネル
ギ効率を一段と向上させることができるようになされて
いる。
【0036】(4)実施例の効果 以上の構成によれば、所定方向に延長された棒状のライ
ンヘツド31と、ラインヘツド31の長手方向に配列さ
れた複数のレーザアレー53とを有し、当該レーザアレ
ー53から射出するレーザ光35を、各レーザアレー5
3に対向したインクリボン32上に照射するプリンタ装
置30において、ラインヘツド31の先端位置にレーザ
光35の拡散を抑制するガラス部材56を設けたことに
より、熱効率が一段と向上すると共に、解像度が向上し
たプリンタ装置30を実現することができる。
【0037】(5)他の実施例 (5−1)なお上述の実施例においては、図5に示すよ
うに、各レーザアレー53に対向した位置にそれぞれ球
面57が形成されたガラス部材56を用いた場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、図8に示すよう
に、曲率が円柱状(シリンドリカル)のガラス部材60
を用いた場合についても適用することができる。この場
合、レーザ光35の縦方向の広がりのみが抑制される。
【0038】すなわちガラス部材60を用いれば、レー
ザ光35の広がり角が縦横ともに同じものではインクリ
ボン32上には横長のビームスポツトが形成されること
になる。この結果、インクリボン32及びプリント紙3
3が縦方向に移動しながら印字するようなプリンタ装置
において好都合となる。また例えばレーザダイオードの
ように横方向に比して縦方向の広がり角が大きいレーザ
光35を用いた場合に、縦方向の広がりを抑制できるこ
とによりガラス部材60のガラス厚を厚くすることが可
能となる。
【0039】(5−2)またガラス部材56は、図9に
示すように、三角柱形状のガラス61によつて構成して
も良い。この場合、レーザ光35(図2)は三角柱の鋭
角部付近の肉厚の薄い部分を通過するようにすれば良
い。ここで筐体50の機械強度はガラス61の肉厚の厚
い部分が受け持つためレーザ光35の通過部分の厚さを
薄くする(例えば60〔μm 〕程度)ことができるように
なされている。
【0040】(5−3)また上述の実施例においては、
レーザアレー53と対向する筐体50のスリツト部分5
4にレンズ効果を有するガラス部材56を設け、レーザ
光35の拡散を抑制する場合について述べたが、本発明
はこれに限らず、図10〜図12に示すように、補強部
材55のスリツト部分54に複数の光フアイバ62が配
列されてなる光フアイバアレー63を設けるようにして
も良い。この場合、光フアイバアレー63の端面から入
つたレーザ光35は光フアイバ62内で反射を繰り返し
反対方向の端面から出る。これにより光フアイバ62内
でのレーザ光35の広がりがないため、インクリボン3
2上において必要とされるビームスポツト径によつてフ
アイバアレー63の厚さが制限されない。
【0041】(5−4)また上述の実施例においては、
ガラス部材56をインクリボン32に当接させ、ライン
ヘツド31をインクリボン32に圧着する場合について
述べたが、本発明はこれに限らず、ラインヘツド31を
インクリボン32の近傍に配置して、ラインヘツド31
とインクリボン32を非接触にした場合にも適用するこ
とができる。この場合、インクリボン32及びプリント
紙33自身のテンシヨンや静電気等によつてレーザアレ
ー53とインクリボン32及びプリント紙33との距離
を一定に保持するようすれば良い。
【0042】(5−5)また上述の実施例においては、
プラテン38を用いた場合について述べたが、本発明は
これに限らず、プラテン38に代えドラムを用いた場合
にも適用することができる。また上述の実施例において
は、リボンベース41と染料層40との間に赤外線吸収
層42を形成した場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、例えば図13に示すように、赤外線吸収層4
2をリボンベース51と同じ層内に設け染料層52の染
料をプリント紙33の受容層43に転写するようにして
も良く、種々のインクリボンを適用することができる。
【0043】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、所定方向
に延長された棒状のラインヘツドと、ラインヘツドの長
手方向に配列された複数のレーザ素子とを有し、レーザ
素子から射出するレーザ光を、各レーザ素子に対向した
インクリボン上に照射するプリンタ装置において、ライ
ンヘツドの先端位置に設けられ、レーザ素子から射出さ
れるレーザ光を通過させ、インクリボン上に所定のビー
ムスポツトを形成するビームスポツト形成手段を設けた
ことにより、レーザ素子及びインクリボン間におけるレ
ーザ光の拡散を抑制することができ、かくして熱効率を
一段と向上することができると共に、解像度を一段と向
上することができるプリンタ装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるプリンタ装置の一実施例示す全体
構成図である。
【図2】ラインヘツドの構成を示す略線図である。
【図3】インクリボンの構成及びラインヘツドの圧着動
作の説明に供する略線図である。
【図4】本発明によるラインヘツドの一実施例を示す断
面図である。
【図5】実施例によるガラス部材を示す略線的斜視図で
ある。
【図6】ガラス部材の説明に供する断面図である。
【図7】ガラス厚及び曲率とビーム径の関係を示す図表
である。
【図8】他の実施例によるガラス部材を示す斜視図であ
る。
【図9】他の実施例によるガラス部材を示す断面図であ
る。
【図10】光フアイバアレーを示す略線的斜視図であ
る。
【図11】光フアイバアレーを示す略線的正面図であ
る。
【図12】光フアイバアレー内のレーザ光の光路の説明
に供する略線的光路図である。
【図13】他の実施例によるインクリボンの構成を示す
断面図である。
【図14】サーマルヘツドを用いたプリンタ装置の構成
を示す略線的斜視図である。
【図15】インクリボンの染料の説明に供する略線図で
ある。
【図16】インクリボン及びプリント紙の搬送機構を示
す略線図である。
【図17】サーマルヘツドの熱伝導の説明に供する略線
的断面図である。
【図18】ヘツド駆動制御回路の構成を示すブロツク図
である。
【符号の説明】
1、30……プリンタ装置、2……サーマルヘツド、
3、32……インクリボン、4、33……プリント紙、
5、38……プラテン、31……ラインヘツド、34…
…マルチビームアレー、35……レーザ光、40……染
料層、41……リボンベース、42……赤外線吸収層、
43……受容層、53……レーザアレー、56、60、
61……ガラス部材、57……球面、62……光フアイ
バ、63……光フアイバアレー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 2/455 7246−2C B41J 3/21 L

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定方向に延長された棒状のラインヘツド
    と、上記ラインヘツドの長手方向に配列された複数のレ
    ーザ素子とを有し、上記レーザ素子から射出するレーザ
    光を、各レーザ素子に対向したインクリボン上に照射す
    るプリンタ装置であつて、 上記ラインヘツドの先端位置に設けられ、上記レーザ素
    子から射出される上記レーザ光を通過させ、上記インク
    リボン上に所定のビームスポツトを形成するビームスポ
    ツト形成手段を具えることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 【請求項2】上記ビームスポツト形成手段は、所定の屈
    折率を有するガラス部材でなると共に、上記レーザ素子
    に対向する位置に所定の曲率でなる球面が形成されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  3. 【請求項3】上記ビームスポツト形成手段は、所定の屈
    折率を有するガラス部材でなると共に、三角柱形状でな
    ることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
  4. 【請求項4】上記ビームスポツト形成手段は、複数の光
    フアイバが配列された光フアイバアレーでなることを特
    徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1345775A2 (en) * 2000-12-22 2003-09-24 Impress Systems Optical security device printing system
JP2004098685A (ja) * 2002-09-06 2004-04-02 Heidelberger Druckmas Ag 被印刷体に画像を印刷する方法、および印刷インキ担体にエネルギーを注入する装置

Cited By (3)

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EP1345775A2 (en) * 2000-12-22 2003-09-24 Impress Systems Optical security device printing system
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JP2009292159A (ja) * 2002-09-06 2009-12-17 Heidelberger Druckmas Ag 被印刷体に画像を印刷する方法、および印刷インキ担体にエネルギーを注入する装置

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