JPH01228868A - 熱転写式プリンタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、例えば、ワードプロセッサやコンピュータ等
の出力装置として使用される熱転写式プリンタに関する
。

〔従来の技術〕

第６図は、従来のこの種の熱転写式プリンタ（サーマル
プリンタ）の構造概念図を示したものである。同図にお
いて、１は３原色の熱溶融性のインクを検知マークで区
画して長手方向に順に繰り返し塗布されたカラー転写リ
ボンで、このカラー転写リボン１は巻取りローラ４をモ
ータＭ１で駆動することにより、供給ローラ２から送り
出され、印刷部３を通過して巻取りローラ４に巻取られ
る。また、５は被転写用紙（普通紙）、６はサーマルヘ
ッド、７はプラテンローラであり、サーマルヘッド６の
発熱部は、第７図に示すように、通電することにより発
熱する発熱抵抗体アレイを有している。第７図において
、８は基板、９は共通電極側リード、１０は入力側リー
ド、１１は非熱集中型の発熱抵抗体である。この発熱抵
抗体１１は、第３図（ｂｌに示すように、その非うイン
方向巾りに対して、ライン方向中Ｗが、ＬＡＷの関係に
ある。なお、上記カラー転写リボンｌの３原色とは、イ
エロー（黄色）、マゼンダ（赤あるいは紅色）およびシ
アン（青色）の３つの色をいう。

印刷時には、サーマルヘッド６がプラテンローラ７側に
付勢されて、カラー転写リボンｌと被転写用紙５とを圧
接するとともにプリントするデータに基づき指定された
発熱抵抗体アレイのうちの発熱抵抗体が通電されて発熱
し、カラー転写リボンｌに塗布されている、例えば黄色
インクを溶融させ、被転写用紙５に転写させる。この転
写動作はカラー転写リボン１と被転写用紙５との送りを
停止した状態で行われる。カラー転写リボン１上の黄色
の区画のスタート位置検出は黄色区画検知マークを反射
型の光センサで検出して行う。このサーマルプリンタは
上記３原色の重ね合わせによる減法混色原理を用い、被
転写用紙５を３往復させて、例えば、７色のカラープリ
ントを行うタイプのものである。

この場合、被転写用紙５に転写される文字や図柄等の濃
度（以下、コピー濃度という）の濃淡表現には、従来、
１つの発熱抵抗体により転写される１転写ドツトの大き
さを変化させて行う濃度階調方式と、複数の所定数の発
熱抵抗体を１つの画素と見なし、この所定数の発熱抵抗
体のうち同時に発熱させる発熱抵抗体の数を変えて行う
面積階調方式とがある。

第３図（Ｃ１は上記濃度階調方式を採用するサーマルプ
リンタのライン型サーマルヘッドにおける発熱抵抗体の
一例を示したものである。この発熱抵抗体１１Ａは熱集
中型の発熱抵抗体であって、通電時、ａ　−ｄの部分（
発熱中心部）が集中的に発熱して高温となり、この高温
域が、通電時間の経過とともに、次第に周辺に広がって
高温域が広くなり、転写ドツトの面積が大きくなる。

〔発明が解決しようとする課題〕

このように、従来の濃度階調方式を採用するサーマルプ
リンタのサーマルヘッドでは、熱集中型の発熱抵抗体を
用い、その通電時間を制御して濃淡を表現するので、発
熱抵抗体の発熱中心部が通電のたびに極端に高温になる
ため、熱疲労が早（、サーマルヘッドの寿命が非熱集中
型のものに比して著しく短くなる他、熱集中型の発熱抵
抗体は形状が複雑化するので、サーマルヘッドの製作費
が高くなるという問題があった。

この問題を解消するため、本出願人は、例えば、第５図
、第３図（ａｌに示すように、発熱抵抗体アレイが、被
転写用紙送り方向中（この例では、β）を該方向と直角
をなす方向の巾（この例では、Ｗ）より小さくした非熱
集中型の発熱抵抗体１２からなるサーマルヘッドを提案
した。このサーマルヘッドを用い、基準ドツトの被転写
用紙送り方向の巾（Ｌ＞１りに対応する所定送り量を１
つの転写ピッチとし、この送り量が終了するまでの所定
時間ＴＯ内の発熱時間（通電時間ｔ）を制御する印刷方
法を採用すれば、濃度階調を行うことができ、前記した
熱集中型の発熱抵抗体を用いなくて済む。

しかしながら、このサーマルヘッドと上記印刷方法を用
いてブロック印刷する場合、被転写用紙５と転写リボン
１をブロック数だけ往復させなくてはならないので、印
字ずれが起こりやすく、これを防ぐためには、プリンタ
の制御機構を複雑化せざるを得なくなるという問題があ
る。即ち、ブロック印刷は、発熱抵抗体群を、第５図に
示すように、複数の制御単位（ブロック単位）Ａ、Ｂ、
Ｃ・・・に区分し、１行の印字を、制御単位Ａの発熱抵
抗体１２群、制御単位Ｂの発熱抵抗体群１２、制御単位
Ｃの発熱抵抗体１２群、・・・の制御単位毎に順次発熱
させて行うものであるので、上記印刷方法を採る場合に
は、最終制御単位を除く各制御単位の印字が終わる毎に
被転写用紙５と転写リボンを１ライン分だけ逆送しなく
てはならない。

本発明は上記従来の問題を解消するためになされたもの
で、サーマルヘッドが、被転写用紙送り方向中を該方向
と直角をなす方向のＤＪより小さくした非熱集中型の発
熱抵抗体のアレイを有する場合において、被転写用紙と
転写リボンを往復動させることなくブロック印刷するこ
とが可能な熱転写式プリンタを提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するため、各発熱抵抗体の被転
写用紙送り方向の巾が該送り方向と直角をなす方向の巾
の１／２より小さく、かつ、隣合う複数の発熱抵抗体群
を１つの制御単位として、各制御単位が隣り合う制御単
位に対して上記用紙送り方向に所定間隔だけずらせて配
置された階段状配置となっており、上記所定間隔が転写
されるドツトの基準ドツトの大きさとほぼ等しい構成と
したものである。

〔作用〕

本発明では、発熱抵抗体の被転写用紙送り方向中を従来
のものに比して小さくしであるので、例えば、転写ピッ
チ中、被転写用紙と転写リボンを送りつつ転写動作を行
わせ、該転写ピッチ中の発熱抵抗体の通電時間を制御す
るようにすれば、濃度階調を行うことができ、発熱抵抗
体は同時に発熱制御される制御単位に区分して各制御単
位が被転写用紙の送り方向に対して基準ドツトの大きさ
にほぼ等しい所定間隔だけ順々にずれているので、１制
御車位の発熱抵抗体による印字が終わると、被転写用紙
と転写リボンの送り方向をそのままにして、同時に隣合
う一方の制御単位の発熱抵抗体への通電を開始する制御
動作を繰り返すことにより、１行の印字をブロック印刷
で行うことができ、前記したように１制御車位の印字が
終わる毎に被転写用紙と転写リボンを逆送させなくても
済む。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図において、２０はライン型サーマルヘッドであっ
て、その発熱部は第２図に拡大して示す発熱抵抗体アレ
イを有している。第２図において、３０は発熱抵抗体で
ある。この発熱抵抗体３０は第３図（ａｌに拡大して示
した発熱抵抗体１２と同じで、プラテンローラ７による
送り方向の巾（非ライン方向中）ｌが、同図（ｂ）に示
す従来の非熱集中型発熱抵抗体１１の非ライン方向中り
に対して、１＜Ｌ、かつ、１＜Ｗ／２である。また、発
熱抵抗体アレイは、複数個の発熱抵抗体３０を１つの制
御単位（ブロック単位）として、Ａ、Ｂ、Ｃ・・・の制
御単位に区分した配置となっており、各制御単位Ａ、Ｂ
、Ｃ・・・は順次所定間隔り。

（この例では、Ｌ’　　＝Ｌ）ずつ被転写用紙５の送り
方向にずれ、階段状に並んでいる。

本実施例では、１行分の所定量のデータを印刷させる場
合、印刷開始から印刷終了までの間、プラテンローラ７
によるカラー転写リボンｌと被転写用紙５の送りを連続
させ、まず、制御単位Ａの発熱抵抗体３０に通電して発
熱させ、被転写用紙５の送り量がＬになると、制御単位
Ａの発熱抵抗体３０への通電を停止し、制御単位Ｂの発
熱抵抗体３０への通電を開始する。制御単位Ａと制御単
位Ｂの位置ずれ量がＬであるので、第４図に示す如く、
制御単位Ｂの発熱抵抗体３０による転写ドラ）Ｄの印字
開始位置ＳＡは制御単位Ａの発熱抵抗体３０による転写
ドラｌ−Ｄの印字開始位置ＳＡと同一位置となる。被転
写用紙５の送り量がＬになると、制御単位Ｂの発熱抵抗
体３０への通電を停止するが、制御単位Ｂの発熱抵抗体
３０による転写ドラＩ−Ｄの印字終了位置ＳＢは制御単
位Ａの発熱抵抗体３０による転写ドラ）Ｄの印字終了位
置と同一位置となる。制御単位Ｂの発熱抵抗体３０への
通電を停止すると同時に制御単位Ｃの発熱抵抗体３０へ
の通電を開始し、以後、順次、最終制御単位までの制御
単位毎の通電・通電停止を行わせ、１行の印字を完了す
る。

第４図に示す転写ドツトＤは基準ドツトであって、該転
写ドツトは、基準ドツトＤの被転写用紙送り方向中りに
対応する所定送り量を各制御単位の１つの転写ピッチと
して、その送り量が終了するまでの所定時間ＴＯの間、
発熱抵抗体３０を発熱させて得た１００％ドツトである
が、この所定時間ＴＯ内の発熱時間（通電時間ｔ）を制
御すれば、濃度階調を行うことができる。即ち、例えば
、発熱抵抗体３０への通電時間をｔ　＝　Ｔ　ｏ　／　
２とすると、被転写用紙５に転写された転写ドツトの大
きさは、非うイン方向巾が基準ドラｌ−Ｄのｌ／２であ
るドツトとなる。

このように、本実施例では、複数の発熱抵抗体３０から
なる制御単位Ａ、Ｂ、Ｃ・・・が順次所定間隔Ｌ”づつ
用紙送り方向にずれているので、制御単位による印字終
了毎に被転写用紙５と転写リボン１を逆送させなくても
、ブロック印刷を行うことができ、被転写用紙５と転写
リボン１を往復動させなくても済むので、前記した全発
熱抵抗体１２が１列に並ぶサーマルヘッドを用いる場合
に比して、印字ずれが起こり難く、制御機構も簡単で済
む。

また、本実施例の発熱抵抗体３０は非熱集中型の発熱抵
抗体であるので、熱歪を小さく、長寿命とすることがで
き、サーマルヘッド２０の発熱部の製作費も、安価で済
む。

なお、上記実施例では、制御単位Ａ、Ｂ、Ｃ・・・の隣
接制御単位に対する位置ずれ量Ｌ’　　−りであるが、
Ｌ゛　とじては、０．８Ｌ−≦−Ｌ’＜１．２の範囲内
の値を採ることができる。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明した通り、サーマルヘッドの発熱抵
抗体の配列を、複数個の発熱抵抗体を１つのブロック単
位として各ブロックの位置を被転写用紙の送り方向に所
定間隔だけ順々にずらせた配列としたことにより、各ブ
ロックの印字毎に被転写用紙とカラー転写リボンを逆送
させる必要がないので、制御機構を複雑化することなく
印字ずれの無いブロック印刷を行わせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を説明するためのサーマルプリンタの
概略構成図、第２図は上記実施例におけるサーマルヘッ
ドの発熱部の一部を示す平面図、第３図（ａｌは上記サ
ーマルヘッドの発熱抵抗体を示す図、第３図（ｂ）及び
（Ｃ）は従来の発熱抵抗体を示す図、第４図は転写ドツ
トを示す図、第５図は提案されているサーマルヘッドの
発熱部の平面図、第６図は従来のサーマルプリンタの構
成概念図、第７図は上記従来のサーマルプリンタにおけ
るサーマルヘッドの発熱部の一部を示す図である。 １−カラー転写リボン、５−被転写用紙、７−・プラテ
ンローラ、２０−サーマルヘッド、３〇−発熱抵抗体、
Ｄ　−基準ドツト。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）発熱抵抗体アレイを有し、熱溶融性インクを塗布
   した転写リボンに熱パターンを与えるサーマルヘッド、
   該サーマルヘッドとの間で上記転写リボンと被転写用紙
   とを重合圧接して送り動作を行うプラテンローラとから
   なる印刷部を有し、溶融した上記インクを上記被転写用
   紙に転写する熱転写式プリンタにおいて、上記各発熱抵
   抗体の被転写用紙送り方向の巾が該送り方向と直角をな
   す方向の巾の１／２より小さく、かつ、隣合う複数の発
   熱抵抗体群を１つの制御単位として、各制御単位の配列
   位置が隣り合う制御単位の配列位置に対して上記被転写
   用紙送り方向に所定間隔だけずらせて配置された階段状
   の配置となつており、上記所定間隔が転写されるドット
   の基準ドットの大きさにほぼ等しいことを特徴とする熱
   転写式プリンタ。