JPH06198803A - 金属装飾パネル、その製造方法及び転写形塗装シート - Google Patents

金属装飾パネル、その製造方法及び転写形塗装シート

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JPH06198803A
JPH06198803A JP2143793A JP2143793A JPH06198803A JP H06198803 A JPH06198803 A JP H06198803A JP 2143793 A JP2143793 A JP 2143793A JP 2143793 A JP2143793 A JP 2143793A JP H06198803 A JPH06198803 A JP H06198803A
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克己 牧野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、インクジェット印刷により解像度
の高いインク模様22を直接形成し、これにより製造時
間を短縮するとともに製造コストを低減し、かつ近くで
見ても模様の粗さが目立たないようにすることを目的と
するものである。 【構成】 繊維材及び塗料を混合してなる塗装繊維層2
1をパネル素地上1に塗布し、この塗装繊維層21をイ
ンク受理層として、塗装繊維層21の繊維材にインク模
様22を着色形成するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばエレベーター
のかご室の壁材などに使用される金属装飾パネル及びそ
の製造方法、さらに上記金属装飾パネルを製造するため
の転写形塗装シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の金属装飾パネルでは、金属板の表
面に防錆塗装層を形成した後、手描き、模様付シート
(塩ビフィルム,布等)貼り又はスクリーン印刷などに
より、パネル素地の表面に模様や単色の着色を施してい
た。上記のうち、特にスクリーン印刷による着色は一般
的であり多く行われていた。
【0003】また、この種のパネル等への塗装方法とし
ては、従来、例えば特開昭54−143453号公報、
特開昭61−263675号公報及び特開平2−590
68号公報などに示されたものが知られている。
【0004】図11は従来の金属装飾パネルの一例の断
面図である。図において、金属製(例えば鋼板製)のパ
ネル素地1の表面には、防錆層2が形成されている。こ
の防錆層2の上には、下地塗膜層3が形成され、さらに
その上にはインク模様層4がスクリーン印刷により部分
的に形成されている。そして、下地塗膜層3及びインク
模様層4の上には、透明な保護膜層5が形成されてい
る。
【0005】次に、図12は図11のような従来の金属
装飾パネルの製造方法及びそれに伴うスクリーン版の製
造方法を説明するための工程図、図13は図12の金属
装飾パネルの各製造工程の様子を示す図、図14は図1
2のスクリーン版の各製造工程の様子を示す図である。
【0006】まず、図13(a)に示すように、パネル
素地1の表面に錆止め塗装を施し(工程S1)、これを
乾燥させた後(S2)、地色塗装を施す(S3)ことに
より、図11の防錆層2及び下地塗膜層3を形成する。
下地塗膜層3を乾燥させた後(S4)、図13(b)に
示すように、錆止め及び地色塗装後のパネル6上にスク
リーン版7をセットしてスクリーン印刷(S5)を行
う。即ち、スクリーン版7上のインク8を、へら9を矢
印方向へ移動させながらスクリーン版7全体に広げて、
スクリーン版7のマスキングされていない部分の目開き
より通過させ、パネル6上に転移させる。
【0007】これにより、図13(c)に示すように、
印刷模様が施されたパネル10が出来上がる。そして、
インク8の乾燥後(S6)に、図13(d)に示すよう
に、パネル10にクリヤ保護膜塗装(S7)を行い、こ
れを乾燥させ(S8)れば、保護膜層5が形成され、金
属装飾パネルが完成する(S9)。
【0008】一方、スクリーン版7を製造するには、ま
ず図14(a)に示すように、スクリーン版枠11に取
り付けられた網布12上全面にマスキング感光剤13を
塗布する(S10)。次に、塗布されたマスキング感光
剤13上に、図14(b)に示すような模様フィルム原
稿14を重ね、図14(c)に示すように、光源15に
より露光する(S11)。そして、模様フィルム原稿1
4を通して光が照射された部分のマスキング感光剤13
を除去することにより、図14(d)に示すように、網
布12にマスキング部12aと透かし部12bとが形成
され、スクリーン版7が出来上がる(S12)。
【0009】以上、従来の金属装飾パネルの製造方法と
して、スクリーン印刷により直接塗装する方法を示した
が、次に転写形塗装による方法について説明する。図1
5は従来の転写形塗装シートの一例の断面図である。図
において、転写形塗装シートは、裏転写紙16と、この
裏転写紙16上に塗布された熱圧着形接着層17と、こ
の熱圧着形接着層17の表面に塗布された模様層18
と、表転写紙19とから構成されている。また、模様層
18は、上述したようなスクリーン印刷により形成され
る。
【0010】従来の転写形塗装方法は、上記のような転
写形塗装シートをパネル素地に熱圧着転写することによ
り行われる。
【0011】ところで、金属装飾パネルでは、その表面
にクリヤ保護膜塗装を行うことにより、模様や着色層面
を傷から保護し、かつ見掛け上の深みを出すことができ
るが、このような高級塗装仕上とするには、転写形塗装
ではなく、スクリーン印刷による直接塗装を行うのが一
般的であった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の金
属装飾パネルにおいては、スクリーン印刷によりインク
模様層4が形成されているので、加工工程が多く複雑で
あり、製造に多くの時間を必要とするという問題点があ
った。特に、複数色の模様を形成する場合には、色数と
同数のスクリーン版7を必要とし、かつ重ね塗りするた
め工程数も増えてしまう。また、模様を変える度にスク
リーン版7を製作する必要があるため、製造コストが高
くなるという問題点もあった。さらに、インク模様層4
は、点又は点が連結した面状にほぼ均一に塗布されてい
るだけであるため、仕上がり模様面が平坦で深みがな
く、質感の表現ができないという問題点もあった。さら
にまた、スクリーン印刷では解像度が2〜3ドット/m
m程度と粗いため、近くで見る金属装飾パネルとしては
不向きであるという問題点もあった。
【0013】また、従来の転写形塗装により製造された
金属装飾パネルでは、保護膜層が形成されていないた
め、傷が付き易く、かつ見掛け上の深みが出せないなど
の問題点があった。そのため、一般的には、転写後に保
護膜層を追加加工し、それを乾燥させる方法をとること
が多いが、この場合は手間がかかりコスト高になるとい
う問題点があった。
【0014】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、製造時間を短
縮することができるとともに、製造コストを低減するこ
とができ、また仕上がり模様面に質感や深みを持たせる
ことができ、さらに近くで見ても模様の粗さが目立たな
いようにすることができる金属装飾パネル及びその製造
方法を得ることを目的とする。また、金属装飾パネルの
表面に保護膜層を容易に形成することができる金属装飾
パネルの製造方法及び転写形塗装シートを得ることを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る金
属装飾パネルは、繊維材及び塗料を混合してなる塗装繊
維層をパネル素地上に塗布し、塗装繊維層の繊維材にイ
ンク模様を着色形成したものである。
【0016】請求項2の発明に係る金属装飾パネルは、
塗装繊維層の表面に多数の凹凸を形成したものである。
【0017】請求項3の発明に係る金属装飾パネルは、
パネル素地上に接着層を介して繊維材層を付着させ、こ
の繊維材層にインク模様を着色形成したものである。
【0018】請求項4の発明に係る金属装飾パネルは、
パネル素地上に接着層を介して繊維材層を付着させ、こ
の繊維材層にインク模様を着色形成し、さらにその上に
透明な保護膜層を形成したものである。
【0019】請求項5の発明に係る金属装飾パネルは、
パネル素地上に発色性塗料層を塗布し、この発色性塗料
層にインク模様を着色形成したものである。
【0020】請求項6の発明に係る金属装飾パネルの製
造方法は、繊維材と塗料とを混合したものを金属製のパ
ネル素地の表面に塗布することにより、パネル素地上に
塗装繊維層を形成し、この後塗装繊維層にインクジェッ
ト印刷によりインク模様を着色形成するものである。
【0021】請求項7の発明に係る金属装飾パネルの製
造方法は、乾燥時に表面に凹凸が生じる縮み塗料と繊維
材とを混合したものを金属製のパネル素地の表面に塗布
し乾燥させることにより、表面に凹凸を有する塗装繊維
層をパネル素地上に形成し、この後塗装繊維層にインク
ジェット印刷によりインク模様を着色形成するものであ
る。
【0022】請求項8の発明に係る金属装飾パネルの製
造方法は、金属製のパネル素地の表面に接着層を介して
静電気により繊維材を植毛することにより、パネル素地
上に繊維材層を形成し、この後繊維材層にインクジェッ
ト印刷によりインク模様を着色形成するものである。
【0023】請求項9の発明に係る金属装飾パネルの製
造方法は、保護膜層が予め積層された転写形塗装シート
を、パネル素地上に転写するものである。
【0024】請求項10の発明に係る金属装飾パネルの
製造方法は、転写形塗装シートとは別に転写形保護膜シ
ートを用意し、転写形塗装シートの着色模様層をパネル
素地上に転写した後に、その上に転写形保護膜シートの
保護膜層を転写する。
【0025】請求項11の発明に係る転写形塗装シート
は、裏転写紙の表面側に金属防錆接着層を積層し、その
上に着色模様層を積層し、さらにその上に透明な保護膜
層を積層し、保護膜層上に表転写紙を積層したものであ
る。
【0026】請求項12の発明に係る転写形塗装シート
は、金属防錆接着層上に下地着色層を介して着色模様層
を積層したものである。
【0027】請求項13の発明に係る転写形塗装シート
は、金属防錆接着層をインクの受理層として、インクジ
ェット印刷により着色模様層を形成したものである。
【0028】
【作用】請求項1ないし請求項8の発明においては、繊
維材又は発色性塗料層をインクの受理層として介在させ
ることにより、インクジェット印刷により解像度の高い
インク模様を金属製のパネル素地上に着色形成すること
を可能とする。
【0029】請求項9ないし請求項13の発明において
は、着色模様層だけでなく保護膜層をもパネル素地上に
熱圧着転写することにより、着色模様層を損傷や紫外線
等から保護するとともに、仕上がり模様面に深みを持た
せる。
【0030】
【実施例】以下、この発明の実施例を図について説明す
る。 実施例1.図1は請求項1及び請求項6の発明の一実施
例による金属装飾パネルの断面図である。図において、
パネル素地1の表面には、防錆層2が形成されている。
この防錆層2の上には、繊維材と塗料とを混合してなる
塗装繊維層21が形成されている。繊維材と塗料との混
合率は、塗装繊維層21の表面に十分な量の繊維材が露
出するように決められている。即ち、塗料は、繊維材を
防錆層2上に付着させるための媒介物として使用されて
いる。また、塗装繊維層21の繊維材には、インク模様
22がインクジェット印刷により着色形成されている。
そして、その上には、透明な保護膜層5が形成されてい
る。
【0031】次に、図1の金属装飾パネルの製造方法に
ついて説明する。まず、パネル素地1の表面に、電気亜
鉛めっき等により防錆層2を形成する。次に、図2に示
すように、繊維材と塗料とを混合したものをスプレーノ
ズル23によりパネル表面に吹き付けて、塗装繊維層2
1を形成する。この後、図3に示すように、インクジェ
ットノズル24によりパネル表面にインクを吹き付けて
インク模様22を形成する。そして、必要に応じて、同
様のインクジェットノズル24又は別のスプレーノズル
等を用いて透明塗料を塗布(クリヤ保護膜塗装)するこ
とにより保護膜層5を形成する。
【0032】ここで、インクジェットノズル24は、図
3のように、インクジェット制御手段25に接続されて
おり、M(マゼンタ),C(シアン),Y(イエロ
ー),BL(ブラック)の各色のインクの供給の有無や
供給量等が制御されている。また、インクジェットノズ
ル24の先端部は、2次元駆動装置26に支持されてお
り、パネル上の任意の位置に移動可能になっている。さ
らに、2次元駆動装置26は、駆動制御手段27に接続
され制御されている。
【0033】このような金属装飾パネルでは、インクの
受理層として働く塗装繊維層21をパネル素地1上に形
成したので、解像度の高い(7〜8ドット/mm程度)
インクジェット印刷を直接施すことが可能となり、複数
色の模様であっても加工工程が簡単で製造時間が短縮さ
れる。また、従来必要だったスクリーン版が不要とな
り、製造コストも低減される。さらに、仕上がり模様面
に塗装繊維層21の繊維材による起伏が生じ、その繊維
材にインクが浸透することにより、仕上がり模様面に布
の質感が生じる。さらにまた、色模様が噴霧状のインク
として繊維材に浸透するので、スクリーン印刷のような
点の表現とは異なり、手に取るような近くで見る製品に
適用しても模様の粗さはない。
【0034】また、塗装繊維層21の繊維材に予め色付
けしておき、後工程でインク模様22を着色することに
より、模様に一層の深みを出すことができるとともに、
柄の表現を広げることができる。
【0035】なお、塗装繊維層21を構成する材料とし
ては、繊維材及び塗料共に、例えばアクリル、塩化ビニ
ル又はポリエステルなど、繊維材と塗料及びインクとの
相性が良いものを選択するのが好ましい。
【0036】また、上記のインク模様22の形成に使用
するインクは、通常、色素、結着剤及びインク調整媒体
からなっている。これらのうち、色素としては、顔料、
自然染料及び合成染料などがある。また、結着剤として
は、水溶性のもの(セルロース系、アクリル系、でんぷ
ん系等)や、有機溶剤に可溶性のある樹脂(アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネー
ト、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、エチルセル
ロース等)などがある。
【0037】さらに、インク調整媒体としては、アルコ
ール類(メチルアルコール、イソプロピルアルコール、
イソプチルアルコール等)、セロソルブ類(メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ等)、芳香族類(トルエン、
キシレン、クロロベンゼン等)、エステル類(酢酸エチ
ル、酢酸ブチル等)、ケトン類(アセトン、メチルエチ
ルケトン等)、エーテル類(テトラヒドロフラン、ジオ
キサン等)、有機溶剤(N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン)、及び塩素系溶剤(クロロ
ホルム等)がある。
【0038】実際に使用するインクは、インクジェット
ノズル24の種類や径の大きさ等に応じて、上記の材料
の中から適当なものを選択して組み合わせればよい。
【0039】実施例2.次に、図4は請求項2及び請求
項7の発明の一実施例による金属装飾パネルの断面図で
ある。図において、塗装繊維層21の表面には、多数の
凹凸が形成されている。この凹凸は、塗料自体が乾燥す
るときに凹凸ができることで知られる縮み塗料を使用す
ることにより形成される。即ち、塗装繊維層21を構成
する塗料を縮み塗料とすればよい。ここで、縮み塗料と
しては、例えばシナギリ油に顔料を混ぜた天然塗料など
が使用される。他の構成及び製造方法は、上記実施例1
と同様である。
【0040】このような金属装飾パネルでは、表面に凹
凸を有する塗装繊維層21の繊維材に色インク模様が浸
透することにより、布の織柄が表現できるとともに、柔
らかい質感を持たせることができる。また、凹凸は、機
械的圧縮や金属型押し等により形成してもよいが、上記
の縮み塗料を用いることにより、加工工程を増やすこと
なく凹凸を形成できる。
【0041】実施例3.次に、図5は請求項3及び請求
項8の発明の一実施例による金属装飾パネルの断面図で
ある。図において、パネル素地1の表面には、防錆層2
が形成されている。この防錆層2の上には、接着層31
を介して無数の繊維材(自然繊維又は合成繊維)が付着
(植毛)され、繊維材層32が形成されている。この繊
維材層32には、インクジェット印刷によりインク模様
33が着色形成されている。なお、ここで使用する繊維
材としては、例えばナイロン繊維やアクリル系繊維など
が適当である。
【0042】このような金属装飾パネルを製造する場
合、まずパネル素地1の表面に、電気亜鉛めっき等によ
り防錆層2を形成する。次に、防錆層2を形成したパネ
ル素地1の表面に接着剤を塗布して接着層31を形成す
る。この後、細い繊維材を静電気により接着層31上に
植毛して、繊維材層32を形成する。このような静電気
による植毛技術については、例えば特開平2−5906
8号公報などに示されている。
【0043】次に、図3に示したような塗装機を用いた
インクジェット印刷により、繊維材層32にインク模様
33を着色形成する。このインクジェット印刷では、実
施例1で説明したようなインクのうち、植毛した繊維材
に適合するインクを使用することにより、繊維材がイン
クと化学反応して染色される。インクによっては、後に
適当な温度,湿度を与えることにより、さらに美しく発
色するものもある。
【0044】この実施例3の金属装飾パネルでは、繊維
材層32が形成されているので、仕上がり模様面に柔ら
かく深みのある布の質感や繊維光沢を持たせることがで
きる。また、繊維材層32がインクの受理層として働く
ので、解像度の高いインクジェット印刷により複数色の
インク模様33を着色形成することが可能となり、従来
のスクリーン印刷に比べて、加工工程が簡単で製造時間
が短縮されるとともに製造コストが低減される。
【0045】さらに、噴霧状のインクの染色によってイ
ンク模様33が形成されるので、手に取るような近くで
見る製品に適用しても模様の粗さはない。さらにまた、
予め染色された布地を金属パネルに接着する場合に比べ
て、模様のゆがみや接着時の起伏がなく、かつ布地の材
料に無駄がない。また、繊維材が立っている状態でイン
クが付着するので、インクのドットがある程度大きい場
合には、ドットをぼかした独特の意匠にすることもでき
る。
【0046】実施例4.図6は請求項4の発明の一実施
例による金属装飾パネルの断面図である。この実施例4
では、上記実施例3の繊維材層32上にインク模様33
を着色形成した後に、透明塗料を塗布(クリヤ保護膜塗
装)して保護膜層5を形成したものである。他の構成及
び製造方法は、上記実施例3と同様である。
【0047】このように、繊維材層32を保護膜層5で
覆うことにより、意匠面が保護されることは勿論、仕上
がり模様面の深みや艶を増すことができ、また紫外線を
吸収してインクの変色を防止することができる。
【0048】実施例5.次に、請求項5の発明の一実施
例について説明する。この実施例5は、図示は省略する
が、図1の塗装繊維層21の代わりに発色性塗料層を防
錆層2上に塗布し、この発色性塗料層に実施例1と同様
の方法でインク模様22を着色形成するものである。
【0049】ここで、発色性塗料層は、インクに対する
吸収性、保持性及び発色性の優れたもの、例えば微細シ
リカや水溶性バインダなどを使用すればよい。
【0050】このような発色性塗料層をインクの受理層
とした場合、インクジェット印刷による解像度の高いイ
ンク模様の形成が可能となり、製造時間が短縮されると
ともに製造コストが低減される。また、仕上げ面が均一
となり、後工程でクリヤ保護膜塗装を行うと、光沢のあ
る高級な仕上げができる。さらに、発色性塗料層は薄い
ものでよいため、不燃材料として防火性能が良好な金属
装飾パネルを得ることができる。
【0051】実施例6.次に、図7は請求項11ないし
請求項13の発明の一実施例による転写形塗装シートの
断面図である。図において、この実施例6の転写形塗装
シートは、離型剤が塗布された裏転写紙16と、この裏
転写紙16の表面側に積層された例えばアクリル系の熱
圧着形金属防錆接着層17Aと、この熱圧着形金属防錆
接着層17A上に積層された下地着色層41と、この下
地着色層41上に積層された着色模様層42と、この着
色模様層42及び下地着色層41上に積層された透明な
保護膜層(クリヤ仕上層)43と、離型剤が塗布された
表転写紙19とからなっている。
【0052】また、保護膜層43の組成は、ワックス
類、各種樹脂の混合材、例えばニス60%,トルエン4
0%の混合材であり、その厚さは約数十マイクロメータ
程度である。
【0053】次に、図7の転写形塗装シートの製造方法
及びそのシートを用いた金属装飾パネルの製造方法につ
いて説明する。図8は請求項9の発明の一実施例による
金属装飾パネルの製造方法及びそれに伴う転写形塗装シ
ートの製造方法を説明するための工程図、図9は図8の
各製造工程の様子を示す図である。
【0054】まず、図9(a)に示すように、離型剤が
塗布された裏転写紙16に熱圧着形金属防錆接着層17
Aを施す(工程S21)。次に、図9(b)に示すよう
に、実施例1と同様のインクジェット塗装機を用いて、
地色ペイント(S22)、模様ペイント(S23)、ク
リヤ仕上層施工(S24)を順次行い、熱圧着形金属防
錆接着層17A上に下地着色層41、着色模様層42及
び保護膜層43を積層形成する。そして、その上に表転
写紙19を貼り合わせて、転写形塗装シートが出来上が
る。
【0055】このようにして製造された転写形塗装シー
トを用いて金属装飾パネルを製造する場合、図9(c)
に示すように、裏転写紙16を剥がし(S25)、露出
した熱圧着形金属防錆接着層17Aを、別に用意した電
気亜鉛めっき鋼板などのパネル素地1(S26)に重ね
合わせる。そして、図9(d)に示すように、水平面及
び垂直面の加熱加圧ローラ44,45を用いて、裏転写
紙16を剥がした転写形塗装シートをパネル素地1に熱
圧着転写する(S27)。最後に、表転写紙19を剥が
すと、パネル素地1上には、図9(e)に示すように、
水平面転写模様及び側面転写模様が形成され、金属装飾
パネルが出来上がる(S28)。
【0056】ここで、図10は図9のインクジェット塗
装機のシステム構成を示す図である。図において、イン
クジェット制御手段25及び駆動制御手段27には、模
様のデータが入力されるパソコン46が接続されてい
る。また、インクジェットノズル24には、M,C,
Y,BLの各色のインク等のタンク47が接続されてい
る。
【0057】このようなシステムでは、まずインプット
用スキャナー(図示せず)やインプット用パソコン(図
示せず)等により作成された着色模様層42の模様のデ
ータを、パソコン46に入力する。これにより、データ
に応じた信号がパソコン46からインクジェット制御手
段25及び駆動制御手段27に送られて、インクジェッ
トノズル24の位置や供給するインクの色,量などが制
御され、着色模様層42が形成される。
【0058】上記のような転写形塗装シートを用いるこ
とにより、金属装飾パネルの表面に保護膜層を容易に形
成することができ、模様面に深みを持たせることができ
るとともに、損傷や紫外線から保護することができる。
【0059】また、解像度の高いインクジェット印刷に
より着色模様層42を形成したので、従来のスクリーン
印刷に比べて、製造時間を短縮することができるととも
に、製造コストを低減することができ、また仕上がり模
様面に質感や深みを持たせることができ、さらに、近く
で見ても模様の粗さが目立たないようにすることができ
る。また、実施例1では金属板に対してインクジェット
印刷を行ったが、この実施例6では、フィルム状の裏転
写紙16に対して行うので、従来からある市販の印刷機
を使用することも可能である。
【0060】さらに、パネル素地1の水平面及び側面の
複数面に対して同時に装飾を行うことができ、製造時間
が一層短縮される。さらにまた、乾燥工程が不要とな
り、省エネルギーを図ることが可能となる。また、加工
設備が簡単で、スペース(面積)を取らない。さらに、
熱圧着形防錆接着層17Aを設けたので、パネル素地1
の防錆のための前加工を簡略化することができる。
【0061】さらにまた、塗料又はインクの着色剤に無
駄がない。また、転写形塗装シートは作り溜めが可能で
あり、必要な量を、必要な場所で加工できるという利点
もある。さらに、裏転写紙16や表転写紙19は金属装
飾パネル上に残らないので、不燃性を維持することがで
きる。
【0062】また、例えばメタリック調の装飾イメージ
を作る場合、メタリックの粉末は粒子径が大きいため、
インクジェット印刷のインクジェットノズル24は使用
できない。従って、一般の塗装スプレーを用いてメタリ
ックの粉末の下地着色層41を設けた後、着色模様層4
2の柄をインクジェット印刷で付けることにより、両者
の良さを出すことができる。
【0063】実施例7.次に、請求項10の発明の一実
施例を説明する。上記実施例6では、着色模様層42上
に保護膜層43を積層して転写形塗装シートを構成した
が、この実施例7では、保護膜層を裏転写紙と表転写紙
とで挟んだ転写形保護膜シート(図示せず)を別に用い
るものである。即ち、保護膜層を持たない転写形塗装シ
ートにより、パネル素地上に熱圧着形金属防錆接着層、
下地着色層及び着色模様層を転写した後、転写形保護膜
シートにより、保護膜層を転写するものである。ここ
で、保護膜層は、通常、着色層よりも厚いため、接着層
を設けなくても熱圧着により融着させることが可能であ
る。
【0064】このように、転写形保護膜シートを用いて
も、金属装飾パネルの表面に保護膜層を形成することが
でき、模様面に深みのある高級塗装仕上げとすることが
できるとともに、模様面を損傷や紫外線から保護するこ
とができる。また、転写形塗装シートと転写形保護膜シ
ートとを別にすることにより、保護膜層を厚くすること
が可能である。
【0065】なお、パネル素地1の材料は鋼板でなくて
もよく、例えばアルミニウム板やアルミニウム合金板等
であってもよい。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明の
金属装飾パネルは、繊維材及び塗料を混合してなる塗装
繊維層をパネル素地上に塗布し、塗装繊維層の繊維材に
インク模様を着色形成するようにしたので、仕上がり模
様面に質感や深みを持たせることができ、また塗装繊維
層をインクの受理層として、インクジェット印刷により
解像度の高いインク模様を直接形成することができ、こ
れにより製造時間を短縮することができるとともに、製
造コストを低減することができ、さらに近くで見ても模
様の粗さが目立たないようにすることができるなどの効
果を奏する。
【0067】また、請求項2の発明の金属装飾パネル
は、塗装繊維層の表面に多数の凹凸を形成するようにし
たので、上記請求項1の発明と同様の効果に加えて、布
の織柄が表現できるとともに、柔らかい質感を持たせる
ことができるなどの効果を奏する。
【0068】さらに、請求項3の発明の金属装飾パネル
は、パネル素地上に接着層を介して繊維材層を付着さ
せ、この繊維材層にインク模様を着色形成するようにし
たので、上記請求項1の発明と同様の効果を奏する。
【0069】さらにまた、請求項4の発明の金属装飾パ
ネルは、パネル素地上に接着層を介して繊維材層を付着
させ、この繊維材層にインク模様を着色形成し、さらに
その上に透明な保護膜層を形成したので、上記請求項3
の発明と同様の効果に加えて、模様面を損傷や紫外線か
ら保護することができるという効果を奏する。
【0070】また、請求項5の発明の金属装飾パネル
は、パネル素地上に発色性塗料層を塗布し、この発色性
塗料層にインク模様を着色形成するようにしたので、イ
ンクジェット印刷により解像度の高いインク模様を直接
形成することができ、これにより製造時間を短縮するこ
とができるとともに、製造コストを低減することがで
き、さらに近くで見ても模様の粗さが目立たないように
することができるなどの効果を奏する。また、発色性塗
料層は薄いものでよいので、不燃材料として防火性能を
高めることができるという効果も奏する。
【0071】さらに、請求項6の発明の金属装飾パネル
の製造方法は、繊維材と塗料とを混合したものを金属製
のパネル素地の表面に塗布することにより、パネル素地
上に塗装繊維層を形成し、この後塗装繊維層にインクジ
ェット印刷によりインク模様を着色形成するようにした
ので、仕上がり模様面に質感や深みを持たせることがで
き、また製造時間を短縮することができるとともに、製
造コストを低減することができ、さらに近くで見ても模
様の粗さが目立たないようにすることができるなどの効
果を奏する。
【0072】さらにまた、請求項7の発明の金属装飾パ
ネルの製造方法は、乾燥時に表面に凹凸が生じる縮み塗
料と繊維材とを混合したものを金属製のパネル素地の表
面に塗布し乾燥させることにより、表面に凹凸を有する
塗装繊維層をパネル素地上に形成し、この後塗装繊維層
にインクジェット印刷によりインク模様を着色形成する
ようにしたので、上記請求項6の発明と同様の効果に加
えて、加工工程を特に増やすことなく、布の織柄が表現
できるとともに、柔らかい質感を持たせることができる
などの効果を奏する。
【0073】また、請求項8の発明の金属装飾パネルの
製造方法は、金属製のパネル素地の表面に接着層を介し
て静電気により繊維材を植毛することにより、パネル素
地上に繊維材層を形成し、この後繊維材層にインクジェ
ット印刷によりインク模様を着色形成するようにしたの
で、上記請求項6の発明と同様の効果に加え、着色をよ
り安定させることができるという効果を奏する。
【0074】さらに、請求項9の発明の金属装飾パネル
の製造方法は、保護膜層が予め積層された転写形塗装シ
ートを、パネル素地上に転写するようにしたので、金属
装飾パネルの表面に保護膜層を容易に形成することがで
き、模様面を損傷や紫外線から保護することができると
いう効果を奏する。
【0075】さらにまた、請求項10の発明の金属装飾
パネルの製造方法は、転写形塗装シートとは別に転写形
保護膜シートを用意し、転写形塗装シートの着色模様層
をパネル素地上に転写した後に、その上に転写形保護膜
シートの保護膜層を転写するようにしたので、上記請求
項9の発明と同様の効果に加えて、保護膜層を厚くする
ことができるという効果を奏する。
【0076】また、請求項11の発明に係る転写形塗装
シートは、裏転写紙の表面側に金属防錆接着層を積層
し、その上に着色模様層を積層し、さらにその上に透明
な保護膜層を積層し、保護膜層上に表転写紙を積層した
ので、金属装飾パネルの表面に保護膜層を容易に形成す
ることができ、模様面を損傷や紫外線から保護すること
ができるという効果を奏する。
【0077】さらに、請求項12の発明の転写形塗装シ
ートは、金属防錆接着層上に下地着色層を介して着色模
様層を積層したので、上記請求項11の発明と同様の効
果に加えて、着色模様層とは質感の異なる下地着色層を
設けることにより、独特の風合を表現することができる
という効果を奏する。
【0078】さらにまた、請求項13の発明の転写形塗
装シートは、金属防錆接着層をインクの受理層として、
インクジェット印刷により着色模様層を形成したので、
上記請求項11の発明と同様の効果に加えて、製造時間
を短縮することができるとともに、製造コストを低減す
ることができ、また仕上がり模様面に質感や深みを持た
せることができ、さらに近くで見ても模様の粗さが目立
たないような金属装飾パネルを製造できるなどの効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1及び請求項6の発明の一実施例による
金属装飾パネルの断面図である。
【図2】図1の金属装飾パネルの製造途中の状態を示す
斜視図である。
【図3】図2の後段の状態を示す斜視図である。
【図4】請求項2及び請求項7の発明の一実施例による
金属装飾パネルの断面図である。
【図5】請求項3及び請求項8の発明の一実施例による
金属装飾パネルの断面図である。
【図6】請求項4の発明の一実施例による金属装飾パネ
ルの断面図である。
【図7】請求項11ないし請求項13の発明の一実施例
による転写形塗装シートの断面図である。
【図8】請求項9の発明の一実施例による金属装飾パネ
ルの製造方法及びそれに伴う転写形塗装シートの製造方
法を説明するための工程図である。
【図9】図8の各製造工程の様子を示す図である。
【図10】図9のインクジェット塗装機のシステム構成
を示す図である。
【図11】従来の金属装飾パネルの一例の断面図であ
る。
【図12】図11のような従来の金属装飾パネルの製造
方法及びそれに伴うスクリーン版の製造方法を説明する
ための工程図である。
【図13】図12の金属装飾パネルの各製造工程の様子
を示す図である。
【図14】図12のスクリーン版の各製造工程の様子を
示す図である。
【図15】従来の転写形塗装シートの一例の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 パネル素地 5 保護膜層 16 裏転写紙 17A 熱圧着形金属防錆接着層 19 表転写紙 21 塗装繊維層 22 インク模様 31 接着層 32 繊維材層 33 インク模様 41 下地着色層 42 着色模様層 43 保護膜層

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製のパネル素地と、繊維材及び塗料
    を混合してなり上記パネル素地上に塗布されている塗装
    繊維層とを備え、上記繊維材にインク模様が着色形成さ
    れていることを特徴とする金属装飾パネル。
  2. 【請求項2】 金属製のパネル素地と、繊維材及び塗料
    を混合してなり上記パネル素地上に塗布されている塗装
    繊維層とを備え、上記塗装繊維層の表面に多数の凹凸が
    形成されているとともに、上記繊維材にインク模様が着
    色形成されていることを特徴とする金属装飾パネル。
  3. 【請求項3】 金属製のパネル素地と、このパネル素地
    上に接着層を介して付着され、インク模様が着色形成さ
    れている繊維材層とを備えていることを特徴とする金属
    装飾パネル。
  4. 【請求項4】 金属製のパネル素地と、このパネル素地
    上に接着層を介して付着され、インク模様が着色形成さ
    れている繊維材層と、この繊維材層を覆うように形成さ
    れている透明な保護膜層とを備えていることを特徴とす
    る金属装飾パネル。
  5. 【請求項5】 金属製のパネル素地と、このパネル素地
    上に塗布され、インク模様が着色形成されている発色性
    塗料層とを備えていることを特徴とする金属装飾パネ
    ル。
  6. 【請求項6】 繊維材と塗料とを混合したものを金属製
    のパネル素地の表面に塗布することにより、上記パネル
    素地上に塗装繊維層を形成し、この後上記塗装繊維層に
    インクジェット印刷によりインク模様を着色形成するこ
    とを特徴とする金属装飾パネルの製造方法。
  7. 【請求項7】 乾燥時に表面に凹凸が生じる縮み塗料と
    繊維材とを混合したものを金属製のパネル素地の表面に
    塗布し乾燥させることにより、表面に凹凸を有する塗装
    繊維層を上記パネル素地上に形成し、この後上記塗装繊
    維層にインクジェット印刷によりインク模様を着色形成
    することを特徴とする金属装飾パネルの製造方法。
  8. 【請求項8】 金属製のパネル素地の表面に接着層を介
    して静電気により繊維材を植毛することにより、上記パ
    ネル素地上に繊維材層を形成し、この後上記繊維材層に
    インクジェット印刷によりインク模様を着色形成するこ
    とを特徴とする金属装飾パネルの製造方法。
  9. 【請求項9】 離型剤が塗布された裏転写紙、この裏転
    写紙の表面側に積層された金属防錆接着層、この金属防
    錆接着層上に積層された着色模様層、この着色模様層上
    に積層された透明な保護膜層、及びこの保護膜層上に積
    層され、離型剤が塗布されている表転写紙とを有する転
    写形塗装シートから上記裏転写紙を剥がし、露出した上
    記金属防錆接着層を金属製のパネル素地上に重ね合わせ
    る工程と、 上記裏転写紙を除いた転写形塗装シートを上記パネル素
    地上に転写する工程とを含むことを特徴とする金属装飾
    パネルの製造方法。
  10. 【請求項10】 離型剤が塗布された裏転写紙、この裏
    転写紙の表面側に積層された金属防錆接着層、この金属
    防錆接着層上に積層された着色模様層、及びこの着色模
    様層上に積層され、離型剤が塗布されている表転写紙と
    を有する転写形塗装シートから上記裏転写紙を剥がし、
    露出した上記金属防錆接着層を金属製のパネル素地上に
    重ね合わせる工程と、 上記裏転写紙を除いた転写形塗装シートを上記パネル素
    地上に転写する工程と、 上記表転写紙を剥がす工程と、 透明な保護膜層を裏転写紙と表転写紙とで挟んでなる転
    写形保護膜シートから上記裏転写紙を剥がし、上記パネ
    ル素地上に転写された着色模様層上に上記保護膜層を重
    ね合わせる工程と、 上記保護膜層を上記着色模様層上に転写する工程とを含
    むことを特徴とする金属装飾パネルの製造方法。
  11. 【請求項11】 離型剤が塗布された裏転写紙と、この
    裏転写紙の表面側に積層された金属防錆接着層と、この
    金属防錆接着層上に積層された着色模様層と、この着色
    模様層上に積層された透明な保護膜層と、この保護膜層
    上に積層され、上記保護膜層側に離型剤が塗布されてい
    る表転写紙とを備えていることを特徴とする転写形塗装
    シート。
  12. 【請求項12】 離型剤が塗布された裏転写紙と、この
    裏転写紙の表面側に積層された金属防錆接着層と、この
    金属防錆接着層上に積層された下地着色層と、この下地
    着色層上に積層された着色模様層と、この着色模様層上
    に積層された透明な保護膜層と、この保護膜層上に積層
    され、上記保護膜層側に離型剤が塗布されている表転写
    紙とを備えていることを特徴とする転写形塗装シート。
  13. 【請求項13】 離型剤が塗布された裏転写紙と、この
    裏転写紙の表面側に積層された金属防錆接着層と、この
    金属防錆接着層上にインクジェット印刷により積層され
    た着色模様層と、この着色模様層上に積層された透明な
    保護膜層と、この保護膜層上に積層され、上記保護膜層
    側に離型剤が塗布されている表転写紙とを備えているこ
    とを特徴とする転写形塗装シート。
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