JPH0619605B2 - 走査型複写機の光学系制御装置 - Google Patents

走査型複写機の光学系制御装置

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JPH0619605B2
JPH0619605B2 JP59040837A JP4083784A JPH0619605B2 JP H0619605 B2 JPH0619605 B2 JP H0619605B2 JP 59040837 A JP59040837 A JP 59040837A JP 4083784 A JP4083784 A JP 4083784A JP H0619605 B2 JPH0619605 B2 JP H0619605B2
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正道 杉浦
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は電源投入と同時にテスト的に走査系を往復移動
させる走査型複写機に関する。
従来技術 一般に、複写機においては、各機械要素の負荷状態や各
検出用スイッチ等のチェックのため、あるいは複写動作
に必要な制御用データを得るために、実際の複写動作の
前にテスト的に走査系の往復移動をさせているものが多
い。また、それらの中には、電源投入と同時にテスト動
作を行なうものもかなりあり、そのようなものにおいて
は、サービスマン等が調整もしくは修理を行なっている
際に突然通電状態となって、走査系に手を挾まれる等の
事故が発生していた。通常、テスト走査は実際の複写動
作時と同じ速度でなされるため、近年の高速複写を行な
う複写機においては、その動作から退避することは難し
く、電装系の故障原因をチェックする場合等は常時危険
にさらされていた。
発明の目的・要旨 本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的は、調整もしくは修理の際に、走査系移動によ
って発生する事故を防止することにある。
この目的を達成するため、本発明は、走査光学系により
原稿を露光走査して複写動作を行う複写機の制御装置に
おいて、電源投入により前記走査光学系を複写動作時の
走査速度よりも低速で往動させたのち該光学系を復動さ
せる第1往復動を行わせ、該第1往復動の終了により前
記走査光学系を複写動作時の走査速度と同じ速度で往復
動させて複写機要素のチェックを行う第2往復動を行わ
せることを特徴とするものである。
実施例 以下本発明の実施例を図面に従って説明する。
第1図は本発明明を適用した走査型複写機(10)の構成を
概略的に示す断面図であり、まずこの図によって複写機
(10)の構成およびその動作を簡単に説明する。
複写機(10)の本体の略中央部には反時計方向に回転駆動
可能な感光体ドラム(11)が配設され、その周囲にはメイ
ンイレーサランプ(12),サブ帯電チャージャ(13),サブ
イレーサランプ(14),メイン帯電チャージャ(15),現像
装置(16),転写チャージャ(17),複写紙の分離値ャージ
ャ(18),ブレード方式のクリーニング装置(19)が順次配
設されている。感光体ドラム(11)は表面に感光体層を設
けたもので、この感光体は前記イレーサランプ(12),(1
4)及びサブ帯電チャージャ(13),(15)を通過することに
より均一帯電され、走査光学系(20)から画像露光を受け
る。
走査光学系(20)は原稿ガラスの下方で原稿像を走査可能
に設置したもので、光源(27)と、可動ミラー(21),(22),
(23)と、レンズ(24)と、ミラー(25)とから構成されてい
る。前記光源(27)と可動ミラー(21)は感光体ドラム(11)
の周速度(v)倍(等倍、変倍に拘わらず一定)に対して
(v/m)(但し、m:複写倍率)の速度で左方に走査移
動し、可動ミラー(22),(23)は(v/2m)の速度で左方に移
動するように、直流モータ(M1)で駆動される。
一方、複写機本体の左側には、それぞれ給紙ローラ(3
1),(33)を備えた給紙カセット(30),(32)が着脱可能に設
置され、複写紙の搬送路はローラ対(34),(35)、タイミ
ングローラ対(36)、搬送ベルト(37)、定着装置(38)、排
出ローラ対(39)にて構成されている。
以上の構成において、感光体ドラム(11)、搬送ローラ(3
4),(35),搬送ベルト(37)および定着装置(38)を含む主駆
動系はメインモータ(M)によって駆動され、このメイ
ンモータ(M)には交流電源の周波数に依存して一定速度
で回転する同期モータが用いられている。また、走査光
学系(20)は速度制御可能な直流モモータ(M1)によって駆
動され、前記主駆動系とは機構的に独立して構成されて
いる。
複写動作は、複写スタート信号の入力に伴なってまずメ
インモータ(M)が回転を開始し、感光体ドラム(11)を含
む上記の主駆動系が駆動される。これと同時、あるいは
若干の時間遅れを持っていずれかの給紙ローラ(31),(3
3)のクラッチがオンして給紙ローラにメインモータ(M)
の駆動を伝え、複写紙(図示せず)の給送を開始すると
共に、イレーサランプ(12),(14)チャージャ(13),(15)等
がオンされる。さらに適当な時間遅れを持って露光ラン
プ(27)が点灯されると共に直流モータ(M1)が複写倍率と
対応した所定の速度で回転を開始し、上述した如き関係
で走査光学系(20)が図中左方へ移動して原稿ガラス(26)
上の原稿(図示せず)像を走査し、回転駆動されている
感光体ドラム(11)上にその画像を逐次投影してドラム表
面に清電潜像を形成する。
感光体ドラム(11)面上に形成された静電潜像は、ドラム
(11)の回転に伴って現像装置(16)部を通過して現像さ
れ、さらに回転に伴って転写チャージャ(17)部へ移動す
る。一方、給紙ローラ(31)又は(33)によって給送された
複写紙は、タイミングローラ(36)に当接して一旦停止さ
れ、上記感光体ドラム(11)に対する作像動作と同期して
出力されるタイミング信号によってタイミングローラ(3
6)が駆動されると再び前進して感光体ドラム(11)と転写
チャージャ(17)との間へ送り込まれ、上記ドラム(11)面
上の現像後の像と重ねられて像転写を受けた後にドラム
(11)面から分離され、搬送ローラ(37)、定着装置(38)等
を介して機外へ排出される。
第2図において、(1)は照明系を含んだ走査系、(M1)は
直流モータで、走査系(1)はこの直流モータ(M1)にて往
復駆動、即ち矢印(A)方向に往動(以下、スキャンと称
する)、逆方向に復動(以下、リターンと称する)可能
とされている。
(2)はホール素子にて構成されたエンコーダで、直流モ
ータ(M1)の回転軸に設置され、その回転数に比例したパ
ルス信号を発生するもので、パルス数で走査系(1)の移
動距離を、パルス間隔で走査系(1)の速度を検出可能で
ある。
(SW-H)はホームスイッチで、走査系(1)がホームポジシ
ョン(スキャン開始位置)にあるか否かを検出するもの
で、ホームポジションにあるときオン信号を発し、それ
以外はオフ信号を発する。(SW-H)はブレーキスイッチ
で、走査系(1)に対して以下に説明する制御のための基
準位置を検出するもので、走査系(1)が所定位置に達し
たときオン信号を発し、それ以外はオフ信号を発する。
第3図は走査系(1)を往復移動させるための制御装置の
構成を示す。
(3)は制御の中心部であるマイクロコンピュータで、制
動制御のためのデータを記憶するための読取り、書込み
可能なランダムアクセスメモリ、リードオンリメモリ、
8ピット内部カウンタ、入出力ポード等から構成されて
いる。
(4)は波形整形回路で、前エンコーダ(2)のパルス信号
を方形波に変換し、その立下り(または立上り)の信号
がマイクロコンピュータ(3)に入力される。(5)は基準
発振回路で、エンコーダパルス信号の時間間隔を測定す
るための固定周波数の規準パルスをマイクロコンピュー
タ(3)に発する。マイクロコンピュータ(3)ではこの基
準発振回路(6)からのパルスを内部カウンタで計数し、
その計数値から直流モータ(M1)の回転数、すなわち走査
系(1)の速度を演算する。(6)は直流モータ制御回路
で、マイクロコンピュータ(3)からの信号により、直流
モータ(M1)への直流供給を微小時間単位でオン・オフし
ており、速度制御はそのオン時間を調整することによっ
てなされる。つまり、オン間を長くすると高速になり、
オン時間を短くすると低速になる。この速度制御方法は
特開昭59-7357 号公報で開示されているため、その詳細
な説明は省略する。
さて、上記の複写機は、実際の複写動作における走査系
の制御データを得るために、通電後複写動作に先立って
走査系をテスト的に往復動させるが、サービスマンが調
整等で走査系の走査路に手を入れている際に突然通電状
態になって走査系が高速でテスト移動をはじめると非常
に危険である。そこで、本発明は電源投入後テスト往復
動に先立って走査系を低速で予備移動させることによっ
て上記の如き事故を防止しようとするものであり、この
制御を第4図のフローチャートを用いて説明する。
マイクロコンピュータ(3)では、まず、電源が投入され
ると、ステップにて内部パラメータの初期設定が行な
われ、ステップにて走査系(1)をホームポジションに
戻すためのサブルーチン(HOME)が処理され、走査系(1)
を確実にホームポジション(スキャン開始位置)に位置
させる。続いてステップにてサブルーチン(SCAN:A)
が処理され、直流モータ(M1)を定速正転モードにして速
度データをセットし、走査系(1)の予備移動を開始す
る。このときの速度は、通常のスキャン速度に対して遅
く、サービスマン等が十分危険から退避できる程度の低
速(200mm/s程度)とされている。ステップにてブレ
ーキスイッチ(SW-B)がオンされるまで待機し、「YE
S」と判定されると、スキャン方向への定速制御を終了
し、ステップでサブルーチン(HOME)によって走査系
(1)を定位置へ戻し、予備移動を終了する。なお、ステ
ップ及びステップのサブルーチン(HOME)では、走
査系(1)の移動速度をサブルーチン(SCAN:A)におけ
る移動速度と同じ低速としている。
予備移動終了後、ステップでサブルーチン(SCAN:
B)が処理され、走査系(1)が定速(500mm/s程度)で
テストスキャンを行なう。さらに、ステップでサブル
ーチン(RETVRN)が処理され、ステップで初期設定さ
れたデータに基づいて走査系(1)がホームポジションま
で復帰し、ここで、次に行なわれる実際の複写スキャン
のためのデータを読取る。
ステップにて複写倍率、スキャンサイズ等のデータが
入力され、その後スキャン信号が入力されるまでデータ
入力を繰り返す。スキャン信号が入力されると、ステッ
プで「YES」と判定され、新たに読み込まれたデー
タに基づいてステップでサブルーチン(SCAN:C)が
処理されて実際の複写スキャンを行ない、ステップに
てサブルーチン(RETURN)が処理されて走査系(1)がホ
ームポジションまで復帰し、複写動作を終了する。以後
複写枚数に応じてステップ〜を繰り返す。
このように、本発明では通電状になると、まず走査系
(1)が低速で動き始めるため、調整もしくは修理時に突
然通電状態になって走査系(1)が動きだしても、サービ
スマン等が危険認識でき、走査移動による事故を未然に
防止することができる。
本実施例では、走査系(1)の予備移動としてブレーキス
イッチ(SW-B)のオンを確認した後、ホームポジション
まで復帰させているが、この方法に限定されるものでな
く、タイマーによってその復帰タイミングを取るような
ものでもよい。
効 果 以上の説明から明らかなように、本発明は、走査光学系
により原稿を露光走査して複写動作を行う複写機の制御
装置において、電源投入により前記走査光学系を複写動
作時の走査速度よりも低速で往動させたのち該光学系を
復動させる第1往復動を行わせ、該第1往復動の終了に
より前記走査光学系を複写動作時の走査速度と同じ速度
で往復動させて複写機要素のチェックを行う第2往復動
を行わせるから、調整もしくは修理時に突然通電状態に
なってもサービスマン等が危険認識でき、事故を未然に
防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した走査型複写機の概略を示す構
成図、第2図は走査系の斜視図、第3図は制御手段のブ
ロック図、第4図は制御手段のフローチャート図であ
る。 (1)……走査系、(2)……エンコーダ、 (3)……マイクロコンピュータ、 (10)……走査型複写機、(M1)……直流モータ、 (SW-B)……ブレーキスイッチ、 (SW-H)……ホームスイッチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走査光学系により原稿を露光走査して複写
    動作を行う複写機の制御装置において、電源投入により
    前記走査光学系を複写動作時の走査速度よりも低速で往
    動させたのち該光学系を復動させる第1往復動を行わ
    せ、該第1往復動の終了により前記走査光学系を複写動
    作時の走査速度と同じ速度で往復動させて複写機要素の
    チェックを行う第2往復動を行わせることを特徴とする
    複写機の制御装置。
JP59040837A 1984-03-02 1984-03-02 走査型複写機の光学系制御装置 Expired - Lifetime JPH0619605B2 (ja)

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