JPH0627543A - 光学系駆動制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で、逆転ブレーキ時間を制御して
次の動作に供えることで、モータ特性等に影響されるこ
とがなく、常に最適のブレーキ力を与えることができる
光学系駆動制御装置を提供する。 【構成】 光学系駆動制御装置は、往復動作する光学系
の直流モータ４０を駆動制御し、生ブレーキと逆転ブレ
ーキを有するブレーキモード５１と、このブレーキモー
ド５１の切換えタイミングを検知する切換タイミング検
知センサ７０と、光学系の反転位置を設定する一対のタ
イミングセンサ８０，８１と、この一対のタイミングセ
ンサ８０，８１からの信号に基づいて直流モータ４０の
逆転ブレーキ時間Ｔを制御して次の動作に供える逆転ブ
レーキ時間制御手段５３とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、光学系を往復動作さ
せる直流モータを駆動制御する光学系駆動制御装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】複写機等の画像形成装置では、直流モー
タで光学系を往復動作させて、原稿の画像を感光体上に
露光し、この感光体上の画像を現像してトナー像を形成
し、この感光体上のトナー像を転写用電極と分離用電極
で転写紙に転写し、さらに加熱・加圧して転写紙にトナ
ー像を定着するものがある。一般に、この光学系は往復
動所要時間の安定化及び原稿露出開始時速の安定化のた
め、常に定位置で反転するよう復動を制御する必要があ
る。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来では、光学系の定
位置復帰を達成するため、走査路の途中に固定スイッチ
を設け、この固定スイッチを復動時の光学系がオンした
時点からブレーキを開始し、そのブレーキ力を制御する
ものがあるが、光学戻り反転制御は一定条件で行ってお
り、ブレーキ力自体が直流モータやドライバ素子の経時
的特性変化により変化するため、最適な減速制御を達成
することは困難である。

【０００４】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、簡単な構成で、逆転ブレーキ時間を制御して次の
動作に供えることで、モータ特性等に影響されることが
なく、常に最適のブレーキ力を与えることができる光学
系駆動制御装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、この発明は、往復動作する光学系の直流モータを駆
動制御する光学系駆動制御装置において、回生ブレーキ
と逆転ブレーキを有するブレーキモードと、このブレー
キモードの切換えタイミングを検知する切換タイミング
検知センサと、前記光学系の反転位置を設定する一対の
タイミングセンサと、この一対のタイミングセンサから
の信号に基づいて前記直流モータの逆転ブレーキ時間を
制御して次の動作に供える逆転ブレーキ時間制御手段と
を備えることを特徴としている。

【０００６】

【作用】この発明では、一対のタイミングセンサで光学
系の反転位置を設定し、この一対のタイミングセンサか
らの信号に基づいて、光学系を往復動作する直流モータ
の逆転ブレーキ時間を制御して次の動作に供える。この
ため、その都度、光学系を往復動作する直流モータの逆
転ブレーキ時間が自動的に制御され、常に最適なブレー
キ力が与えられるため、光学系は設定された反転位置で
反転する。

【０００７】

【実施例】以下、この発明の光学系駆動制御装置の一実
施例を添付図面に基づき説明する。図１は光学系駆動制
御装置を備える画像形成装置の概略構成図である。

【０００８】この画像形成装置の装置本体１には感光体
２が矢印方向に回転可能に設けられ、装置本体１の上部
には原稿ガラス３が取り付けられている。この原稿ガラ
ス３の下方位置には光源４、ミラー５，６，７、レンズ
８等から構成される光学系が配置され、この光学系で原
稿ガラス３上にセットされる原稿の画像を感光体２上に
露光する。この光学系の光源４及びミラー５は、露光時
に連動して往復動作し、レンズ８及びミラー６は変倍時
に連動して移動する。

【０００９】感光体２の周囲には、帯電用電極９、現像
ユニット１０、転写用電極１１、分離用電極１２、クリ
ーニングユニット１３が配置され、光学系で感光体２上
に露光された画像を現像して、転写紙１４に転写して記
録される。転写紙１４は複数の給紙段、即ち上部より第
一給紙段１５、第二給紙段１６、第三給紙段１７、第四
給紙段１８にそれぞれ収容されている。各給紙段１５〜
１８の転写紙１４の上面には、それぞれ給紙ローラ１９
〜２２が配置され、それぞれが連結する図示しない給紙
駆動モータの回転により転写紙１４を間欠的に送り出
す。各給紙ローラ１９〜２２には重送防止ローラ２３〜
２６が併設されており、転写紙１４を１枚づつ次工程に
送り出している。

【００１０】各段より送り出される転写紙１４はそれぞ
れ搬送ローラ２７〜３０に挿入される。これらの搬送ロ
ーラ２７〜３０は直列に配設されており、転写紙１４を
次の搬送ローラに送り込んでいる。 最上部の搬送ロー
ラ２７から送り出される転写紙１４は、転写処理部の直
前に配置されるレジストローラ３１に挿入される。

【００１１】このレジストローラ３１は転写紙１４を突
き当てて停止させ、転写紙１４の先端を進行方向に直角
な方向に整位し、レジストセンサ３２で後端の転写紙１
４の搬送を停止し、整位された転写紙１４は、一定時間
経過後に転写処理部の転写領域に送り出す。転写紙１４
は転写処理部を構成する感光体２、転写用電極１１、分
離用電極１２を通過してトナー像を担持し、分離爪３３
を経て搬送ユニット３４に上載され、定着ユニット３５
に送り込まれる。分離爪３３の後段には巻付検知センサ
３６が設けられ、巻付検知センサ３６で転写紙１４の巻
き付きが監視される。また、定着ユニット３５内では転
写紙１４が加熱・加圧され、この転写紙１４にトナー像
を定着し、図示しない排紙トレイに送られる。

【００１２】図２は光学系駆動制御装置のブロック図、
図３は光学系の動作を示す図である。この光学系駆動制
御装置は、往復動作する光学系の直流モータ４０を駆動
制御するもので、駆動制御部５０、モータ制御部６０、
切換タイミング検知センサ７０及び一対のタイミングセ
ンサ８０，８１とを有している。また、切換タイミング
検知センサ７０として、レジストセンサ７１、ブレーキ
センサ７２及び反転センサ７３が用いられ、レジストセ
ンサ７１は画像形成開始を検知し、ブレーキセンサ７２
は回生ブレーキ開始を検知し、反転センサ７３は逆転ブ
レーキ開始を検知し、このそれぞれのセンサからの検知
情報は駆動制御部５０へ入力される。

【００１３】この駆動制御部５０には、回生ブレーキと
逆転ブレーキを有するブレーキモード５１と、直流モー
タ４０の速度レベルを検出する速度レベル情報検出手段
５２と、一対のタイミングセンサ８０，８１からの信号
に基づいて直流モータ４０の逆転ブレーキ時間Ｔを制御
して次の動作に供える逆転ブレーキ時間制御手段５３と
を備えている。即ち、光学系の動作で、ブレーキセンサ
７２の信号で回生ブレーキが開始され、反転センサ７３
の信号で逆転ブレーキが開始され、タイミングセンサ８
０の信号が出力され、タイミングセンサ８１の信号が出
力されないで反転すると、この反転位置Ｐｘが設定反転
位置Ｐｘｓであり、逆転ブレーキ時間Ｔはそのまま維持
される。一方、タイミングセンサ８０の信号が出力され
ないで、反転すると、反転位置Ｐｘが設定反転位置Ｐｘ
ｓより前側であり、逆転ブレーキ時間ＴをＴｓ−１とし
て短くして次の動作に供え、一対のタイミングセンサ８
０，８１の間の設定反転位置Ｐｘｓで反転するように制
御する。また、タイミングセンサ８０の信号が出力さ
れ、さらにタイミングセンサ８１の信号が出力されてか
ら反転すると、反転位置Ｐｘが設定反転位置Ｐｘｓより
後側であり、逆転ブレーキ時間ＴをＴｓ＋１として長く
して次の動作に供える、一対のタイミングセンサ８０，
８１の間の設定反転位置Ｐｘｓで反転するように制御す
る。

【００１４】この駆動制御部５０の速度レベル情報検出
手段５２を構成する例えば位相制御回路には、直流モー
タ４０から速度情報が入力され、これにより速度レベル
を検出するようになっている。また、この速度情報はモ
ータ制御部６０を構成する速度制御回路６１に入力さ
れ、このモータ制御部６０は速度制御回路６１と、ドラ
イブ回路６２とを有している。この速度制御回路６１に
はさらに駆動制御部５０からモータＯＮ・ＯＦＦ指令、
往復動作指令及び速度指令が入力される。これらのモー
タＯＮ・ＯＦＦ指令、往復動作指令及び速度指令は、切
換タイミング検知センサ７０、ブレーキモード５１、速
度レベル情報検出手段５２、逆転ブレーキ時間制御手段
５３の制御によって出力される。速度制御回路６１は、
モータＯＮ・ＯＦＦ指令、往復動作指令及び速度指令に
基づいてドライブ回路６２に駆動指令を出力し、この駆
動指令により直流モータ４０が駆動される。

【００１５】図４は光学系駆動制御装置の動作フローチ
ャート、図５は光学系駆動制御装置の動作シーケンスで
ある。ステップａで、初期逆転ブレーキ時間Ｔｓをセッ
トし、また適正速度Ｖｘｓをセットする。ついで、モー
タＯＮ指令、往動作指令、速度ロー指令を出力し（ステ
ップｂ）、この往動が所定時間Ｔ１行なわれると（ステ
ップｃ）、復動作指令を出力し、速度ハイ指令を出力す
る（ステップｄ）。復動作で、ブレーキセンサ７２がＯ
Ｎすると（ステップｅ）、モータＯＦＦ指令、復動作指
令、速度ハイ指令を出力し（ステップｆ）、回生ブレー
キをかける。

【００１６】そして、反転センサ７３がＯＮすると（ス
テップｇ）、タイミングセンサ８０の信号が出力され、
タイミングセンサ８１の信号が出力されないで反転する
と、この反転位置Ｐｘが設定反転位置Ｐｘｓであり（ス
テップｈ）、逆転ブレーキ時間Ｔはそのまま維持される
（ステップｉ）。一方、タイミングセンサ８０の信号が
出力されないで、反転すると、反転位置Ｐｘが設定反転
位置Ｐｘｓより前側であり、逆転ブレーキ時間ＴをＴｓ
−１として短くし（ステップｊ）、またタイミングセン
サ８０の信号が出力され、さらにタイミングセンサ８１
の信号が出力されてから反転すると、反転位置Ｐｘが設
定反転位置Ｐｘｓより後側であり、逆転ブレーキ時間Ｔ
をＴｓ＋１として長くし（ステップｋ）、次の動作で一
対のタイミングセンサ８０，８１の間の設定反転位置Ｐ
ｘｓで反転するように制御して次の動作に供える。この
ようにして、逆転ブレーキ時間Ｔを制御し、モータＯＮ
指令、往動作指令、速度ロー指令を出力して（ステップ
ｌ）、光学系が設定された反転位置Ｐｘｓで反転され
る。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、この発明は、回生
ブレーキと逆転ブレーキを有するブレーキモードと、こ
のブレーキモードの切換えタイミングを検知する切換タ
イミング検知センサと、光学系の反転位置を設定する一
対のタイミングセンサと、この一対のタイミングセンサ
からの信号に基づいて直流モータの逆転ブレーキ時間を
制御して次の動作に供える逆転ブレーキ時間制御手段と
を備えるから、モータ特性等に影響されることがなく、
簡単な構成で、自動的に逆転ブレーキ時間がその都度制
御され、常に最適のブレーキ力を与えることができ、光
学系は設定された反転位置で正確に反転することが可能
になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】光学系駆動制御装置を備える画像形成装置の概
略構成図である。

【図２】光学系駆動制御装置のブロック図である。

【図３】光学系の動作を示す図である。

【図４】光学系駆動制御装置の動作フローチャートであ
る。

【図５】光学系駆動制御装置の動作シーケンスである。

【符号の説明】

４０ 直流モータ ５０ 駆動制御部 ５１ ブレーキモード ５３ 逆転ブレーキ時間制御手段 ７０ 切換タイミング検知センサ ８０，８１ タイミングセンサ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】往復動作する光学系の直流モータを駆動制
   御する光学系駆動制御装置において、回生ブレーキと逆
   転ブレーキを有するブレーキモードと、このブレーキモ
   ードの切換えタイミングを検知する切換タイミング検知
   センサと、前記光学系の反転位置を設定する一対のタイ
   ミングセンサと、この一対のタイミングセンサからの信
   号に基づいて前記直流モータの逆転ブレーキ時間を制御
   して次の動作に供える逆転ブレーキ時間制御手段とを備
   えることを特徴とする光学系駆動制御装置。