JPH06193680A - 画像形成装置における像担持体の回転駆動装置 - Google Patents

画像形成装置における像担持体の回転駆動装置

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JPH06193680A
JPH06193680A JP4357023A JP35702392A JPH06193680A JP H06193680 A JPH06193680 A JP H06193680A JP 4357023 A JP4357023 A JP 4357023A JP 35702392 A JP35702392 A JP 35702392A JP H06193680 A JPH06193680 A JP H06193680A
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JP
Japan
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image carrier
rotation
image
drum
gear
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JP4357023A
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English (en)
Inventor
Reo Munakata
伶夫 宗像
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体ドラムの回転時の速度変動を、簡単な
構成で抑え得るようにした感光体ドラムの回転駆動装置
を提供することである。 【構成】 感光体ドラム1のドラム軸1Aに一体化され
たサポート部材26と、モータからの駆動力で回転させ
られるギア23との間に、ゴムダンパ24と、ピン状ス
タッド25とをそれぞれ介設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、像担持体の速度変動を
抑え得るようにした、像担持体の回転駆動装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複写機、レーザプリンタ或いはファクシ
ミリなどの画像形成装置において、例えば、感光体ドラ
ムのような像担持体を用いるものでは、この像担持体
に、できるだけ速度変動(速度むら)を生じないように
することが要求される。かかる速度変動を生じると、得
られる画像に、濃度むらを生じたりして、画質が低下し
易くなるからである。
【0003】特に、近年、実用化され富みに需要が増加
しているデジタル式の画像形成装置においては、上述し
たような像担持体の速度変動を生じると、画像濃度むら
が目立ち易くなる。例えば、回転駆動系中のギアが偏心
していたり、或いは、ギアの歯の噛み合い精度が悪くな
っていると、像担持体の速度が周期的に変動するように
なり、得られる画像に周期的な濃度むらが生じ易くなる
のである。特に、中間調画像において、かような濃度む
らが目立ち易くなり、この種の画像の品質を著しく低下
させる。
【0004】又、同じデジタル式のもので、カラー画像
を再現するフルカラー式の画像形成装置では、色重ねを
行うために、像担持体の速度変動の許容値は一段と厳し
いものとなっており、かかる速度変動を出来るだけ低く
抑えないと、中間調画像での濃度むらが目立ち易くな
り、又、各色画像の形成位置が相互にずれて、「色ず
れ」や「にじみ」などを生じ易くなり、画像画質が低下
する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、像担
持体の回転時の速度変動を、比較的簡単な構成で抑え得
るようにした像担持体の回転駆動装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、回転駆動される像担持体を備えた画像形成
装置において、前記像担持体を専用的に回転駆動するた
めの像担持体駆動用モータと、この駆動用モータの回転
を像担持体に伝達する回転伝達系と、この回転伝達系と
像担持体との間に介設された振動減衰部材とを具備して
成る、像担持体の回転駆動装置を提案するものである。
【0007】その際、振動減衰部材は、その振動減衰能
力が可変となっていると効果的である。
【0008】又、振動減衰部材は、振動減衰能力の異な
るものに交換自在となっていると効果的である。
【0009】更に、像担持体に慣性モーメントを増大さ
せる部材を付設すると効果的である。
【0010】又、前記振動減衰部材に挿通され、該部材
と協働して回転伝達系の駆動力を像担持体に伝達する駆
動力伝達用締結部材を有するように構成することもでき
る。
【0011】その際、振動減衰部材は、複数の中空穴を
穿設したものとなっていて、又、駆動力伝達用締結部材
はその中空穴に挿通されるピン状スタッドとなってい
て、このピン状スタッドの数又は挿通個所が選択的に変
えられるようになっていると、効果的である。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って、詳細
に説明する。
【0013】図1は、本発明一実施例の駆動装置の要部
を示す断面図である。
【0014】符号1は、像担持体の一構成例である感光
体ドラムを示すものであるが、先ず、このような感光体
ドラムを備えた画像形成装置の構成等について、図3を
用いて予め説明しておく。
【0015】この画像形成装置は、カラー画像を得るこ
とのできるデジタル式のものとなっていて、符号2は帯
電器、3は感光体ドラム1の表面を露光するためのレー
ザ光、4はブラック(BK)、シアン(C)、マゼンタ
(M)、イエロー(Y)のトナーがそれぞれ収納された
現像器を有する現像部、5は中間転写ベルト、6はクリ
ーニング装置、7は転写部である紙転写ローラ、8は転
写紙、9は熱定着ローラ9aと加圧ローラ9bとを有す
る定着部、10は紙転写ローラ7と定着部9間に設置さ
れた搬送ユニット体であり、搬送ユニット体10は、無
端ベルト11と、無端ベルト11を張設する駆動ローラ
12a及び従動ローラ12bとを有している。
【0016】画像データに基づきレーザ光3によって、
帯電器2により一様に帯電された感光体ドラム1上に光
書き込みが行われ、感光体ドラム1上にBK潜像が形成
される。その後、現像部4のBK現像器により顕像化さ
れたBK画像(トナー像)は、所定のタイミングで感光
体ドラム1と等線速に駆動された中間転写ベルト5上に
静電的に転写される。次いで、感光体ドラム1上の残ト
ナーがクリーニング装置6により感光体ドラム1より除
去された後、次画像形成工程へ進む。一方、中間転写ベ
ルト5は、図示しない手段により感光体ドラム1との接
触が解除され、元の所定のスタート位置まで逆転駆動さ
れて次のスタート信号を待つ。以降同様な動作をC,
M,Yに関し繰り返すことにより、中間転写ベルト5上
にはBK,M,C,Yの重ねトナー像が形成される。
【0017】最後のY画像が転写された後、中間転写ベ
ルト5は逆転せずにそのまま感光体ドラム1の回転に対
し順方向に駆動される。図示しない給紙手段により所定
のタイミングで給紙された転写紙8は中間転写ベルト5
と紙転写ローラ7の間を通過する。このとき、紙転写ロ
ーラ7に所定のバイアスが印加され、4色重ね画像は転
写紙8上に転写される。カラー画像が乗った転写紙8
は、コロ13により支持された搬送ユニット体10によ
り定着部9に受け渡され、定着部9によりカラー画像は
転写紙8上に定着される。一方、中間転写ベルト5上に
残留するトナーは、クリーニングブレード5aによって
除去される。
【0018】なお、中間転写ベルト5上に順次各色のト
ナー像が転写されるとき、その画像を乱さないように、
紙転写ローラ7とクリーニングブレード5aは、中間転
写ベルト5の表面から離間している。
【0019】図1に戻って、感光体ドラム1は、そのド
ラム本体1Bに同心となるように一体的に固定されたド
ラム軸1Aを有し、このドラム軸1Aは、装置側板14
に固定された支受部材15と、装置側板16とに、軸受
17,18をそれぞれ介して回転自在に支持されてい
る。
【0020】図2にも示すように、ドラム軸1Aには、
この軸心と同心のサポート部材26が一体的に固定さ
れ、このサポート部材26には、ドラム軸1Aと同心の
円環状のギア23が回転自在に嵌め込まれている。一
方、感光体ドラム駆動用モータ20のモータギア20A
には、減速用の2段アイドルギア21のギア部21Aが
噛み合っており、又、2段アイドルギア21のギア部2
1Bには上記ギア23が噛み合っている。
【0021】図1及び図2において、感光体ドラム駆動
用モータ20が回転すると、この回転は、モータギア2
0A、2段アイドルギア21,ギア23,粘性抵抗体と
して機能する振動減衰部材24及び駆動力伝達用締結部
材25をそれぞれ介してサポート部材26に伝達され、
これに伴い、ドラム軸1Aが回転駆動される。すなわ
ち、感光体ドラム1が回転駆動されるのである。
【0022】このように、本回転駆動装置は、画像形成
装置の感光体ドラム1を専用的に回転駆動するものとな
っている。すなわち、モータ20が感光体ドラム1を専
用的に駆動するものとなっているのである。1つのモー
タで、かかる感光体ドラム1と共に、他の被駆動体を駆
動するようにすると、他の被駆動体の負荷変動や、その
駆動伝達系の精度誤差による回転変動の影響が感光体ド
ラム1の方にも及び、感光体ドラム1の速度変動を生じ
易くなる。
【0023】感光体ドラム1の駆動に、専用のモータを
使用することで、かような影響を受けずに、回転速度む
らを生じにくくすることができるのである。他の被駆動
体としては、転写紙8(図3)を給送するための給紙ロ
ーラ(不図示)などを一例として挙げることができ、こ
れが回転したり、停止したりするとき、上述したような
負荷変動を生じ易くなるが、本例ではこのような不具合
を阻止できるのである。
【0024】ギア20A,2段アイドルギア21及びギ
ア23は、モータ20の回転を感光体ドラム1に伝達す
る回転伝達系の一例を構成し、かかる回転伝達系と感光
体ドラムとの間に振動減衰部材24が介設されている。
【0025】振動減衰部材24は、例えば、所定の振動
減衰能力をもつゴムより成る。すなわち、振動減衰部材
は、これをダッシュポットに置き換えて考えたとする
と、その振動減衰能力である所定の大きさの粘性減衰係
数を有しているのである。
【0026】以後、上記の材種に即して、振動減衰部材
を「ゴムダンパ」と呼ぶ。本例では、このようなこのゴ
ムダンパ24が4個設けられ、これらが、図2に示すよ
うにドラム軸1Aの軸心を中心とした弧状のものとなっ
ている。そして、各ゴムダンパ24は、図4に示すよう
に、円周方向に等ピッチで複数の、図の例では5個の中
空穴24a,24b,24c,24d,24eを穿設し
たものとなっている。
【0027】一方、ギア23は、この円周方向に等ピッ
チで4個の弧状穴23a(図2)を穿ったものとなって
いて、これらの各弧状穴23aにゴムダンパ24がそれ
ぞれ嵌め込まれて装着される(図2)。駆動力伝達用締
結部材25は、本例では図4に示すようにピン状のもの
となっている。以下、これを「ピン状スタッド」と称す
るものとして、このピン状スタッド25は、ゴムバンパ
24の中空穴23a〜24eに挿通され、そのネジ部2
5aがサポート部材26のフランジ部26Aに設けたネ
ジ穴27にねじ込まれる。ドラム軸1Aに直にピン状ス
タッド25をねじ込んで固定するように構成してもよ
い。
【0028】図1は、その組み立て完了状態を示し、各
ゴムダンパ24に挿通されたピン状スタッド25は、ゴ
ムダンパ24と協働して、先に述べた回転伝達系の駆動
力を感光体ドラム1に伝達する。すなわち、モータ20
の回転が、モータギア20A,2段アイドルギア21,
ギア23,ゴムダンパ24,ピン状スタッド25をそれ
ぞれ介してサポート部材26、すなわちドラム軸1Aに
伝えられ、感光体ドラム1が図3において反時計方向に
回転駆動されるのである。ギア23に伝えられた駆動力
は、ゴムダンパ24を介してピン状スタッド25に伝え
られ、その駆動力が感光体ドラム1に伝えられる。
【0029】ところで、図2に示すギア20A,21及
び23については、その歯形に微妙な狂いを生じている
場合が多くなっている。すなわち、歯毎に歯形に誤差を
生じている場合がある。又、各ギアが、軸に対して偏心
している場合もある。
【0030】このような歯形の誤差や、ギアの偏心など
に起因して、ギアは、周期的に速度変動し易くなる。例
えば、歯形の誤差の場合は、ギアの歯の1枚毎に、速度
変動を生じ、又、偏心の場合はギアが一回転する毎に、
この間で速度変動を生じる。このような速度変動は、こ
れをそのまま放置すれば、当然のことながら感光体ドラ
ム1にもあらわれることとなり、これによって感光体ド
ラム1上に形成される画像の画質が劣化する。
【0031】本実施例の如く、回転伝達系と感光体ドラ
ム1との間に、ゴムダンパ24を介設することで、上述
の速度変動が抑えられるようになり、感光体ドラム1は
一定の速度で、安定して回転するようになる。このよう
にして、中間調画像での濃度むらの発生が抑えられるよ
うになり、又、カラー式画像形成装置では、「色ずれ」
や「にじみ」などが発生しにくくなり、画質が一段と向
上する。そして、このような機能を極く簡単な構成で達
成することができる。
【0032】本発明者は、かかる発明の評価を行うべ
く、次に列挙するような仕様で、感光体ドラム1の速度
変動の現われ方などの評価実験を行った。本発明の理解
のため、その内容を以下に説明する。
【0033】(1)感光体ドラムとして直径120mmの
ものを用いる。 (2)感光体ドラムの表面速度(線速度)を180mm/s
ecとする。 (3)感光体ドラム駆動用モータとしてPLL(フェイ
ズド・ループ・ロック)制御により一定速度で回転する
ものを用いる。 (4)ギア20A,21A,21B,23のそれぞれの
歯数を、12,120,30,120とする。
【0034】次に示す表1は、各ギアの回転数や速度変
動成分などを示したものである。
【0035】
【表1】
【0036】表1中の周波数成分は次のようにして算出
される。 0.47×60(sec)=28.65 1.9×60 =114.59 19.1×60 =1145.9 12×19.1 =229.2
【0037】ここで、図1に示すように、サポート部材
26、すなわち感光体ドラム1のドラム軸1Aに、適数
のフライホイール28を取り付けることができるように
なっている。図8(a)は、ゴムダンパ24を設けず、
サポート部材26とギア23を一体に構成し、かつフラ
イホイール28(図1)を付設しない場合の、ドラム軸
1A、すなわち感光体ドラム1の回転速度のむらの測定
結果を示したものである。この場合、感光体ドラム1
と、軸1Aと、サポート部材26と、ギア23とをそれ
ぞれ含めたものの慣性モーメントIは、60.3kg・cm2
であった。
【0038】図8(a)の縦軸は、測定機の出力値であ
る電圧値(ボルト)を示し、これは回転速度(角速度)
の大きさをあらわしている(図9乃至図13の(a)に
おいても同じ)。時間の経過とともに、かかる速度が、
各ギアの歯形の誤差や、各ギアの偏心によって図8の
(a)のように変動する。この図の波形は、ドラム軸1
Aの回転速度変動成分の時間的波形(回転速度むらの波
形)とも言うべきものである。なお、ドラム軸1Aの回
転数が28.65r.p.m(表1)のときの出力値(電
圧値)は7.960ボルトであり、ドラム軸1Aの回転
速度が変動すると、これに伴って出力電圧値が7.96
0ボルトよりも大きく、又は小さくなるように変動す
る。
【0039】図8(b)は、同図(a)に示した波形の
周波数分析を行った結果を示す。これから判るように、
ドラム軸1Aの大きな回転誤差成分としては、モータギ
ア20Aの1回転成分である19.1ヘルツ(振幅1.2
%)と、その2倍成分38.2ヘルツ(振幅1.48%)
と、モータギア20Aの一歯成分である229.2ヘル
ツ(振幅2.43%)が生じている。
【0040】図9(a)は、ゴムダンパ無しでフライホ
イールを4枚つけた場合の、ドラム軸1Aの回転速度の
測定結果であり、図9(b)はその周波数分析を行った
結果を示す。この場合の上述の慣性モーメントIは10
9.5kg・cm2であった。
【0041】図10(a),(b)は、ゴムダンパ無し
でフライホイールを8枚つけた場合のドラム軸1Aの回
転速度の測定結果と、その周波数分析結果であり、この
場合の上記慣性モーメントは158.5kg・cm2であっ
た。
【0042】図11(a),(b)は、ゴムダンパ有り
で、フライホイールをつけない場合のドラム軸1Aの回
転速度の測定結果と、その周波数分析結果であり、図1
2(a),(b)は、ゴムダンパ有りで、フライホイー
ルを4枚つけた場合のドラム軸1Aの回転速度の測定結
果と、その周波数分析結果を示す。又、図13(a),
(b)は、ゴムダンパ有りで、フライホイールを8枚つ
けた場合のドラム軸1Aの回転速度の測定結果とその周
波数分析結果であり、そのそれぞれの慣性モーメントI
は、ゴムダンパ無しの場合と同じ値である。
【0043】図8に戻って、フライホイールを全くつけ
ない場合には、19.1ヘルツ(表1)と、この2倍成
分の38.2ヘルツと、229.2ヘルツとで、先にも述
べた如く、振幅の大きさが、それぞれ1.2,1.48,
2.43%となっている。これに対し、フライホイール
が4枚つくと、図9に示すように、1.32,1.29,
0.5%となっており、又、フライホイールが8枚つく
と、図10に示すように、1.66,0.62,0.25
%となっている。これから言えることは、周波数が高く
なる程、慣性モーメントを大きくすれば、速度変動の幅
が小さくなることを意味する。所謂、はずみ車としての
効果が出てくるのである。
【0044】今、感光体ドラムの回転運動系に加わる変
動トルクをTとし、βを角加速度成分とすると、Tは次
のような式で表わされる。Iは慣性モーメントである。 T=I×β 同じ変動トルクTに対して、慣性モーメントIを大きく
設定すると、角加速度成分βを小さくでき、図8から図
9,図10と、慣性モーメントが漸次大きくなるのに伴
って、高周波数成分から順に速度変動の度合が小さくな
るのである。
【0045】これに対し、図11,12,13は、ゴム
ダンパ24を設けた場合の、本発明例の場合のドラム軸
1Aの速度変動を示している。なお、これらの結果は、
ゴムダンパ24から力を受けるピン状スタッド25を、
個々のゴムダンパ24の中心の中空穴24cに挿通さ
せ、且つ、ゴムダンパ24として、硬度が60°HSのウ
レタンゴムを用いたときのものである。
【0046】今、図11を着目してみるに、ゴムダンパ
24を介することにより、慣性モーメント(ゴムダンパ
を介さない場合の慣性モーメント)Iを60.3kg・cm2
(図8)から、158.4kg・cm2(図10)まで引き上
げるのに匹敵するように、感光体ドラムの速度変動の波
形がなめらかになっており、速度誤差成分が低減してい
る。
【0047】更に、図12,図13に行くに従って、す
なわち、慣性モーメントIを大きくするのに従って、各
周波数成分が高周波側に行く程、感光体ドラムの速度誤
差成分が低減している。
【0048】図14は、各回転誤差成分毎に、フライホ
イール個数を変えた場合に、速度変動率がどのように変
化するかを示したものであり、実線は、ゴムダンパ無し
の場合であり、二点鎖線はゴムダンパ有りで、このゴム
硬度を60°HSにした場合であり、破線はゴムダンパ有
りで、このゴム硬度を100°HSにした場合である。
【0049】図14(b),(c)に着目するとして、
ゴム硬度がそれぞれ60°,100°であって、共に、
フライホイールをゼロとした場合、ゴムダンパ無しにし
てフライホイールを8個とする場合に略匹敵する程の速
度変動率となっている。
【0050】更に、フライホイールを4個つけると、速
度変動は非常に軽微になっている。38.2ヘルツの場
合と、229ヘルツの場合の双方においてである。
【0051】38.2ヘルツの場合と、229ヘルツの
場合は、本例における感光体ドラム1の表面の線速度を
180mm/secとするものとして、それぞれの場合の空間
周波数ピッチ(mm)P,P′は次のようになる。 P =180(mm/sec)÷ 38.2ヘルツ=4.7mm P′=180(mm/sec)÷229.2ヘルツ=0.79mm
【0052】この各空間周波数ピッチは、人間の目の感
度が一番高いと言われる空間周波数ピッチ0.5〜5mm
の範囲内にあるものであり、このような範囲にある、気
になる画像の濃度むらを、本発明の場合には一段と低減
化できることになるのである。
【0053】しかも、このような機能を、フライホイー
ルの数を増やすことなしに、場合によってはフライホイ
ールをつけることなしに、達成することができるのであ
る。
【0054】一般的に、この種の画像形成装置において
は、フライホイールをつけたり、或いは、この数を増や
したりすると、画像形成装置の重量が重くなり、又、コ
ストも上昇し易くなる。本発明例においては、フライホ
イールを増やさず、場合によっては、それを省略したり
することができるので、画像形成装置を一層、小型化し
たり、軽量化したりすることができ、装置コストについ
ても、下げることが可能になる。
【0055】なお、ゴムダンパ24は、一般的に言っ
て、金属体などと比較して、速く劣化し易くなってお
り、その劣化を放置したままにすると、回転駆動力の伝
達にも影響してくるし、感光体ドラムの速度変動を抑え
るのにも、支障を来たすようになる。
【0056】かかるゴムダンパ24をギア23の弧状穴
23a(図4)に、着脱自在に設け、交換可能のものと
すると、劣化したゴムダンパを新しいものに代えること
ができ、これを何回かに亘って換えれば、駆動装置自体
の寿命を延ばすことができる。本例においては、ピン状
スタッド25を外すのみで、極く簡単に、ゴムダンパ2
4を交換することができるのである。
【0057】ところで、感光体ドラム1やギア23など
を別のものと交換した場合、その全体の慣性モーメント
が変わり、或いは、ギアの歯数比が変わることもある
が、このような場合、それまで使用していたゴムダンパ
24をそのまま用いると、感光体ドラム1の速度変動が
大きくなり、また感光体ドラム1が共振するおそれもあ
る。
【0058】そこで、ゴムダンパ24を、その振動減衰
能力の異なるものに交換自在となるようにしておくと、
適切なゴムダンパ24を用いることにより、上述したよ
うな不具合の発生を防止することができる。
【0059】振動減衰能力の異なるゴムダンパ24を、
幾つか準備しておいて、これを交換するようにしても良
いのであるが、それらの保管管理が煩雑になる場合に
は、図4に示すピン状スタッド25の数を変えたり、こ
の挿通個所を変えたりするようにしても、ゴムダンパ2
4の振動減衰能力を変えることができる。このように、
ゴムダンパ24の振動減衰能力が可変となっていると、
ゴムダンパ24自体としては同じものを使用することも
可能となる。
【0060】例えば、図5に示すように、ピン状スタッ
ド25の挿通数を一個にしたり、図6に示すように、3
個にしたり、図7に示すように5個にしたりするのであ
る。これに対し、ピン状スタッド25の挿通個所を変え
るようにしても良い。上記挿通数を増やせば、あたかも
ゴム硬度を高くした如くなる。このような点から、中空
穴の数をさらに増やしたゴムダンパを用いることも有利
である。
【0061】また、回転伝達系と感光体ドラム1との間
にゴムダンパ24を設けることの他、感光体ドラム1の
側に、慣性モーメントを増大させるような部材、例え
ば、フライホイールを付設するようにすると、図11〜
図14で裏付けられているように、更に、感光体ドラム
の速度変動を小さく抑えることができる。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、像担持
体の回転時の速度変動を小さく抑えることができ、得ら
れる画像の品質を向上させることができる。そして、こ
のような機能を、慣性モーメントを大きくするようなフ
ライホイールなどを付設しないでも、或いはその付設規
模を大きくしないでも、達成することができ、これに伴
い、画像形成装置の一層の小型化や軽量化を図ることが
でき、コスト的にも有利になる。
【0063】請求項2,3,5及び6に記載の構成によ
れば、回転伝達系を変えたときも、像担持体の速度変動
を抑えることができる。
【0064】請求項4に記載の構成によれば、像担持体
の回転時の速度変動を更に低く抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の回転駆動装置の要部を示す断
面図である。
【図2】感光体ドラムを駆動する回転伝達系の構成図で
ある。
【図3】本発明一実施例の回転駆動装置を具備する画像
形成装置の一例の概略構成図である。
【図4】ゴムダンパ周りの構成斜視図である。
【図5】ピン状スタッドをゴムダンパに対し1個挿通し
た場合の例を示す斜視図である。
【図6】ピン状スタッドをゴムダンパに対し3個挿通し
た場合の例を示す斜視図である。
【図7】ピン状スタッドをゴムダンパに対し5個挿通し
た場合の例を示す斜視図である。
【図8】ゴムダンパ無しでフライホイール無しの場合
の、速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図9】ゴムダンパ無しで、フライホイール4個の場合
の速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図10】ゴムダンパ無しで、フライホイール8個の場
合の速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図11】ゴムダンパ有りで、フライホイール無しの場
合の速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図12】ゴムダンパ有りで、フライホイール4個の場
合の速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図13】ゴムダンパ有りで、フライホイール8個の場
合の速度変動波形や振幅波形などを示す図である。
【図14】フライホイールの個数が変化した場合、感光
体ドラムの速度変動率がいかように変化するかを示した
図である。
【符号の説明】
20 モータ 24 振動減衰部材 24a 中空穴 24b 中空穴 24c 中空穴 24d 中空穴 24e 中空穴 25 ピン状スタッド

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転駆動される像担持体を備えた画像形
    成装置において、前記像担持体を専用的に回転駆動する
    ための像担持体駆動用モータと、この駆動用モータの回
    転を像担持体に伝達する回転伝達系と、この回転伝達系
    と像担持体との間に介設された振動減衰部材とを具備し
    て成る、像担持体の回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 振動減衰部材は、その振動減衰能力が可
    変となっている請求項1に記載の画像形成装置における
    像担持体の回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 振動減衰部材は、振動減衰能力の異なる
    ものに交換自在となっている請求項1又は2に記載の画
    像形成装置における像担持体の回転駆動装置。
  4. 【請求項4】 像担持体に慣性モーメントを増大させる
    部材を付設した請求項1乃至3のいずれか1つに記載の
    画像形成装置における像担持体の回転駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記振動減衰部材に挿通され、該部材と
    協働して回転伝達系の駆動力を像担持体に伝達する駆動
    力伝達用締結部材を有する請求項1乃至4のいずれか1
    つに記載の画像形成装置における像担持体の回転駆動装
    置。
  6. 【請求項6】 振動減衰部材は、複数の中空穴を穿設し
    たものとなっていて、又、駆動力伝達用締結部材はその
    中空穴に挿通されるピン状スタッドとなっていて、この
    ピン状スタッドの数又は挿通個所が選択的に変えられる
    ようになっている請求項5に記載の画像形成装置におけ
    る像担持体の回転駆動装置。
JP4357023A 1992-12-22 1992-12-22 画像形成装置における像担持体の回転駆動装置 Pending JPH06193680A (ja)

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