JP2002195348A - 回転駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

回転駆動装置および画像形成装置

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JP2002195348A
JP2002195348A JP2000397936A JP2000397936A JP2002195348A JP 2002195348 A JP2002195348 A JP 2002195348A JP 2000397936 A JP2000397936 A JP 2000397936A JP 2000397936 A JP2000397936 A JP 2000397936A JP 2002195348 A JP2002195348 A JP 2002195348A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、回転速度変動の要因となる振動成
分を低減し、安定した回転体の回転が得られる回転駆動
装置を提供する。 【解決手段】 回転体1を支持する回転体系60と、回
転体系60を回転駆動する回転駆動源5を有する駆動系
61と、回転体系60と駆動系61とを連結する駆動伝
達系62とを備えた回転駆動装置において、少なくとも
回転体60系に遠心振子式吸振手段9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体を回転駆動
する回転駆動装置およびこれを備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のレーザープリンタ、複写
機、ファクシミリやこれらの複合機並びにプロッタープ
リンタ等の画像形成装置では、回転体の1つである像担
持体の表面に画像情報に応じたレーザービームを照射す
ることにより静電潜像を形成し、この静電潜像を現像し
て転写材の一例である用紙に転写することで画像を形成
している。画像形成装置では、回転駆動源からの駆動力
を駆動伝達系で像担持体に伝達する回転駆動装置によっ
て像担持体を回転させている。このような回転駆動装置
では、一般に駆動伝達系や回転駆動源や像担持体の回転
方向振動によって共振が発生した場合、像担持体の回転
速度変動が大きくなってしまう。そこで、像担持体を支
持する回転軸にダイナミックダンパーやフライホイール
等の慣性部材を設け、回転体を含む回転体系の慣性やね
じりバネ定数を調整することにより、回転体の回転変動
が発生していない周波数域に増幅域を設定して、像担持
体の回転速度変動を抑えている。
【0003】例えば、特開平9−222826号公報に
は、歯車で構成される回転駆動装置の偏心、歯車の噛み
合いによる速度変動の各周波数が、回転駆動装置の周波
数応答における減衰領域に収まるように、回転駆動系に
おける慣性部材の慣性質量および歯車の回転数や歯数を
設定し、回転駆動装置における振動増幅を防止する発明
が記載されている。特開平10−333385号公報に
は、回転駆動装置における両軸両ギアモータより分岐
し、かつ、ギア列により駆動伝達される像担持体及び中
間転写体が圧接される回転駆動装置を有する画像形成装
置において、回転駆動源となるモータの駆動軸上にダイ
ナミックダンパーまたはフライホイールを設けた発明が
記載されている。この発明では、モータの共振による振
動の増幅をダイナミックダンパーまたはフライホイール
の効果によって抑えることで、像担持体の振動を抑えて
像担持体表面上に形成される潜像に画像乱れが発生する
のを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】電子写真の高画質化を
阻害する要因の1つにジター、バンディングと呼ばれる
現象がある。特にデジタル技術の導入により画質の向上
が進められる今日においては、レーザによる書込みの1
ライン毎の位置精度が厳しく要求され、これを支配する
要因の1つとして回転駆動系のねじり振動による像担持
体の速度変動が挙げられる。したがって、この回転駆動
系におけるねじり振動の低減が高品質な画像を得られる
製品の開発上重要な技術となる。
【0005】人間がある物体の上に形成されるラインの
ズレを、ズレと認識する画像の可視感度は、個人差があ
るものの、およそあるラインピッチの範囲において目に
つき易いといわれている。このような可視感度と像担持
体の回転速度の関係を見てみると、像担持体の線速(回
転速度)をラインピッチで割ることで像担持体に対する
可視化空間周波数が求められる。例えば、ラインピッチ
を0.3〜2.0 line/mmの範囲とし、現在一般的
に使用されている像担持体の線速(回転速度)をこのラ
インピッチで割ると、可視化空間周波数の範囲が数Hz
から数百Hz程度という広い周波数領域となる。このた
め、高画質を得るためには、このような広い周波数域に
おける画像のズレ、すなわち像担持体の回転速度変動を
回避することが要求されることになる。また、画像形成
装置における画像形成速度の高速化が進むと、像担持体
の回転速度が高速化するため、現状よりもさらに高周波
数帯域での振動発生が想定され、より広範囲な周波数領
域での振動発生を低減することが望まれる。
【0006】本発明は、回転速度変動の要因となる振動
成分を低減し、安定した回転体の回転が得られる回転駆
動装置を提供することを目的とする。本発明は、回転振
動が要因となる画像劣化を低減し、高画質が得られる画
像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかる、回転体を支持する回転体系と、回
転体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、回
転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた回転
駆動装置は、少なくとも回転体系に遠心振子式吸振手段
を設けたことを特徴としている。
【0008】遠心振子式吸振手段は、回転体と一体回転
可能な回転軸に設けられ、複数の穴が形成された回転部
材と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを
有し、これら複数の穴は、回転部材の回転中心から同一
距離に中心を持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心
から均等な角度となるように配設されたことを特徴とし
ている。遠心振子式吸振手段は同一の系に複数設けても
よい。
【0009】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動
系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備
えた回転駆動装置は、回転体系が、回転体と一体回転可
能な回転軸に設けた慣性体を有し、この慣性体が、慣性
体の回転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半
径が等しく、回転中心から均等な角度となるように配設
された複数の穴と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の
振子部材とを有することを特徴としている。
【0010】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動
系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備
えた回転駆動装置は、駆動伝達系が、回転駆動源の駆動
軸と回転体と一体回転可能な回転軸とを連結する複数の
歯車を有し、少なくとも1つの歯車が、その回転中心か
ら同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等しく、回
転中心から均等な角度となるように配設された複数の穴
と、これら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材
とを有することを特徴としている。
【0011】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動
系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備
えた回転駆動装置は、駆動伝達系が、回転体と一体回転
可能な回転軸と回転駆動源の駆動軸とに設けられた第1
および第2のプーリと、これらプーリ間に掛け渡された
連結ベルトとを有し、少なくとも1つのプーリが、その
回転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が
等しく、回転中心から均等な角度となるように配設され
た複数の穴と、これら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1
の振子部材とを有することを特徴としている。
【0012】本発明にかかる回転駆動装置は、回転部
材、慣性体、歯車またはプーリの少なくとも1つに、そ
の回転中心から穴の中心までの半径と異なる同心円上
に、回転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半
径が等しく、回転中心から均等な角度となるように配設
された複数の孔と、各孔にそれぞれ遊嵌する第2の振子
部材とを有することを特徴としている。
【0013】本発明にかかる回転駆動装置は、第1の振
子部材および/または第2の振子部材を、穴および/ま
たは孔に遊嵌した状態に保持する部材を有することを特
徴としている。
【0014】本発明にかかる回転駆動装置は、第1およ
び/または第2の振子部材の表面が弾性部材であること
を特徴としている。
【0015】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えた回転駆動装置は、回転体と一体回転可能な回転
軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、これら
複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、複数の
穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を持ち、
それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角度とな
るように配設された遠心振子式吸振手段を備え、回転部
材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径
をR1、振子部材の半径をR2、回転駆動源がモータであ
って、その回転角速度をXmotor、回転体の回転角速度
をXdrumとしたとき、Xmotor=Xdrum√{R/(R1
2)}の関係を満たすことを特徴としている。
【0016】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えた回転駆動装置は、回転体と一体回転可能な回転
軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、これら
複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、複数の
穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を持ち、
それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角度とな
るように配設された遠心振子式吸振手段を備え、回転部
材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径
をR1、振子部材の半径をR2、回転駆動源がステッピン
グモータであって、その回転角速度をXmotor_step、モ
ータ1周のステップ数をS、回転体の回転角速度をXdrum
としたとき、SXmotor_step=Xdrum√{R/(R1
2)}の関係を満たすことを特徴としている。
【0017】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えた回転駆動装置は、回転体と一体回転可能な回転
軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、これら
複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、複数の
穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を持ち、
それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角度とな
るように配設された遠心振子式吸振手段を備え、回転部
材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径
をR1、振子部材の半径をR2、駆動伝達系がギアを有
し、その歯数をZ、ギアの回転角速度をXgear、回転体
の回転角速度をXdrumとしたとき、ZXgear=Xdrum
{R/(R1−R2)}の関係を満たすことを特徴として
いる。
【0018】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えた回転駆動装置は、回転体と一体回転可能な回転
軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、これら
複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、複数の
穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を持ち、
それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角度とな
るように配設された遠心振子式吸振手段を備え、回転部
材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径
をR1、振子部材の半径をR2、駆動伝達系がベルトとプ
ーリよる構成され、プーリの歯数をP、プーリの回転角
速度をXpulley、回転体の回転角速度をXdrumとしたと
き、PXpulley=Xdrum√{R/(R1−R2)}の関係
を満たすことを特徴としている。
【0019】本発明は、上記の式の何れかの関係を満た
す回転駆動装置において、遠心振子式吸振手段が少なく
とも2つ以上有することを特徴としている。
【0020】本発明にかかる像担持体を回転させて画像
形成を行う画像形成装置は、回転駆動装置の何れか1つ
を有し、何れかの回転駆動装置を用いて像担持体を回転
駆動することを特徴としている。
【0021】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1、図2
は、本発明が適用された回転駆動装置の概略構成を示す
斜視図である。図1において、回転駆動装置は、回転体
1を回転可能に支持する回転体系60と、この回転体系
60を回転駆動する回転駆動源としての電動モータ5を
有する駆動系61と、回転体系60と駆動系61とを連
結する駆動伝達系62とを備えている。
【0022】回転体系60は、回転体1と一体回転可能
に設けられた円柱状の回転軸2と、回転軸2と一体回転
可能に設けられたフライホイール4と、遠心振子式吸振
手段9とを備えている。回転体1は、回転軸2と一体回
転可能に設けられた一対のフランジ部7,7と、フラン
ジ部7,7の間に配置され、各フランジ部と一体化され
た筒部1aとから構成されている。フランジ部7,7は
円形であって、その中心が回転軸2の回転中心と一致す
るように回転軸2に固定されている。フライホイール4
は円板状であり、回転軸2の一端部にその中心部が固定
されている。回転軸2は、図示しない軸受を介して図示
しないフレームなどの基部に回転自在に支持されてい
る。
【0023】駆動伝達系62は、電動モータ5の駆動軸
8に固定されて、駆動軸8と一体回転可能な駆動歯車6
と、フライホイール4とフランジ部7の間に位置する回
転軸2上に固定された最終段歯車3とを備えている。駆
動歯車6と最終段歯車3とは、互いに噛合するように各
軸に装着されている。
【0024】回転駆動装置では、電動モータ5が通電さ
れて駆動すると、駆動軸8が回転して駆動歯車6、最終
段歯車3を介して回転軸2が回転し、回転軸2と一緒に
回転体1とフライホイール4と遠心振子式吸振手段9と
が回転する。
【0025】このような構成の回転駆動装置では、回転
速度に応じて変化する振動成分を複数持つ。例えば、電
動モータ5の回転周波数、駆動伝達系62の駆動歯車6
や最終段歯車3の回転周波数、回転軸2の回転周波数な
どの振動成分は、回転体1に伝達され、回転体自身の表
面速度変動に影響を与える。
【0026】そこで、本形態では、遠心振子式吸振手段
9を回転体系、すなわち、フライホイール4と最終段歯
車3との間の回転軸2に設けることにより速度変動の影
響を低減するようにしている。本形態では、遠心振子式
吸振手段9としてサロモン吸振器を用いる。
【0027】サロモン吸振器の基本となる遠心振子式吸
振器について、図3に示すモデルを使って説明する。こ
の吸振器は、回転軸200と一体の回転部材220に取
り付けられた振子290により成立する。この振子19
0はそこに生ずる遠心力の場において振動し得る。振子
290の質量をm、回転軸200の回転速度をΩとし、
回転軸200の中心から振子290の揺動中心までを
R、揺動中心から振子290の中心までをlとし、R≫
lのとき、図3に示す振子質量(吸振質量得m2)に作
用する遠心力はm2RΩ2である。したがって、振子29
0をその半径位置に戻す力Pは、振子290の方よりθ
が小さいと仮定すれば、下式(1)となる。 P=m2RΩ2sinθ≒m2RΩ2θ ・・・(1) しかし力Pに対応する質量の変化はlθであるから、遠
心力の場における振子290の見かけ上のバネ定数は、
下式(2)となり、 c12=m2RΩ2/l ・・・(2) 固有振動数は、下式(3)で求められる。 ω21=√{(m2RΩ2/l)(l/m2)} ・・・(3) このように遠心振子式吸振器の固有振動数は一定ではな
く、回転軸200の回転速度Ωによって変化する。そこ
で、外乱振動数が回転速度Ωに比例するものとすれば、
その結果、遠心振子式吸振器は外乱振動数に同調するよ
うに保たれることになる。
【0028】本発明にかかる遠心振子式吸振手段9は上
記原理を利用したものである。遠心振子式吸振手段9
は、複数の穴28・・が形成された円形の回転部材22
を回転軸2に設け、各穴28・・に振子部材としての金
属製のピン19・・をそれぞれ遊嵌したサロモン吸振器
である。複数の穴28・・は、図2に示すように、回転
部材22を軸方向に貫通しており、図4に示すように、
本形態では6個形成されている。複数の穴28・・は、
図4に示すように、回転部材22の回転中心Oから同一
距離(半径R)上に中心O1を持ち、図5に示すように
夫々の半径R1が等しく、回転中心Oを中心とする各中
心O1間の角度αが均等になるように配設されている。
回転部材22の中心には、図6に示すように、回転軸2
を挿通するための貫通穴が形成されている。つまり、回
転部材22の回転中心は、回転部材22を回転軸2に装
着することで回転軸2の回転中心Oとなる。
【0029】各ピン19は、同一径で同一長の円柱状で
あって、図2に示すように、各穴28にそれぞれ遊嵌さ
れた状態において回転部材22の端面22a,22bか
ら突出する長さを有している。図5に示すように、各ピ
ン19の半径R2は、各穴28の半径R1よりも小さく、
かつ、その中心O2が中心O1から半径l上に位置するよ
うに構成されている。各ピン19の両端には、図7に示
すように、各ピンを、各穴28に遊嵌した状態に保持す
る部材となる抜け止め用のリンク部材40が装着されて
いる。
【0030】本形態において、回転軸2は回転軸20
0、ピン19は振子290、回転部材22の回転中心O
から穴28の中心までの距離Rは図3の半径R、中心O
1からピン19の中心O2までの距離lは、図2のlにそ
れぞれ相当する。つまり、遠心振子式吸振手段9は、穴
28の半径R1とピンの半径R2との差(R1−R2)に等
しい長さを持つ遠心振子を構成している。
【0031】このような構成の遠心振子式吸振手段9を
回転駆動装置の回転体系に装着することで、回転軸2の
速度変動が抑えられ、この速度変動を起因とする振動成
分を低減することができる。なお回転部材22に形成す
る穴28の数に限定はないが、数が多いほうが吸振器自
身の円周方向に対する偏りが少なくなり好ましいものと
なる。
【0032】回転駆動装置には、複数の回転速度に比例
する振動成分を持つことが多い。例えば駆動モータ5の
回転振動、駆動歯車6、最終段歯車3の回転振動、回転
体1の回転振動など様々な周波数を持った振動成分の振
動が発生する。このような場合、回転駆動装置に遠心振
子式吸振手段を複数設けることでそれぞれの振動周波数
に対して吸振効果が得られ振動の少ない装置構成とな
る。
【0033】(第2の実施の形態)図8に示す回転駆動
装置は、図1に示す回転駆動装置に遠心振子式吸振手段
90を追加したものである。この遠心振子式吸振手段9
0は、回転部材191に、遠心振子式吸振手段9に設け
た複数の穴28と半径の異なる複数の穴28Aを、回転
中心Oから同一距離に中心O1を持ち、それぞれの半径
1が等しく、回転中心Oから均等な角度となるように
形成配設し、各穴28Aにそれぞれピン19を遊嵌して
回転軸2上に装着したものである。つまり、図8に示す
回転駆動装置では、同一系となる回転体系60に吸振特
性の異なる複数の遠心振子式吸振手段9,90が設けら
れることになり、より回転軸2の速度変動が抑えられ、
この速度変動を起因とする振動成分を低減することがで
きる。
【0034】(第3の実施の形態)図9に示す回転駆動
装置は、図1に示す回転駆動装置に遠心振子式吸振手段
190を追加したものである。この遠心振子式吸振手段
190は、駆動軸8に装着した回転部材220に、遠心
振子式吸振手段9に設けた複数の穴28と半径の異なる
複数の穴28Bを、自身の回転中心となる駆動軸8の回
転中心O3から同一距離(半径R)に中心を持ち、それ
ぞれの半径R1が等しく、回転中心O3から均等な角度と
なるように形成配設し、各穴28Bにそれぞれピン19
を遊嵌したものである。各ピン19の半径R2は、各穴
28Bの半径R1よりも小さく、かつ、その中心O2が中
心O1から半径l上に位置するように構成されている
(図5参照)。つまり、図9に示す回転駆動装置では、
回転体系60と駆動系61の双方にそれぞれ遠心振子式
吸振手段9,190が設けられることになるので、駆動
軸8および回転軸2の速度変動が抑えられ、これら2つ
の速度変動が起因となる振動成分を低減することができ
る。図9に示す回転駆動装置では、回転体系60と駆動
系61の異なる系にそれぞれ遠心振子式吸振手段90,
190を設けたが、駆動系61にのみ遠心振子式吸振手
段90,190の何れか一方を装着した形態であっても
よい。
【0035】(第4の実施の形態)図11に慣性体であ
るフライホイール4自身にサロモン吸振器を構成したも
のである。同図に示すように、フライホイール22は、
中央部に回転軸2が挿通される軸受フランジ部280を
有し、回転軸2に装着されることで回転軸2の回転中心
が自身の回転中心Oとなる。フライホイール4は、その
外周近傍に、回転中心Oから同一距離に中心O1を持
ち、それぞれの半径R1が等しく、回転中心Oから均等
な角度となるように複数の穴28Cを形成配設し、各穴
28Cにそれぞれピン19を遊嵌している。各ピン19
の半径R2は、各穴28Bの半径R1よりも小さく、か
つ、その中心O2が中心O1から半径l上に位置するよう
に構成されている(図5参照)。
【0036】このようにサロモン吸振器をフライホイー
ル4に設けると、フライホイール4自身が吸振器となる
ので、回転軸2の速度変動が原因となる振動成分を低減
することができる。フライホイール4自身を吸振器とす
る場合には、回転軸2に単独で装着した形態であっても
良いし、遠心振子式吸振手段9と併設する形態としても
よい。
【0037】(第5の実施の形態)図12は、最終段歯
車3自身にサロモン吸振器を構成したものである。同図
に示すように、最終段歯車3は、中央部に回転軸2が挿
通される軸穴3Aを有し、回転軸2に装着されることで
回転軸2の回転中心Oが自身の回転中心Oとなる。最終
段歯車3は、その外周近傍に、回転中心Oから同一距離
に中心O1を持ち、それぞれの半径R1が等しく、回転中
心Oから均等な角度となるように複数の穴28Dを形成
配設し、各穴28Dにそれぞれピン19を遊嵌してい
る。各ピン19の半径R2は、各穴28Dの半径R1より
も小さく、かつ、その中心O2が中心O1から半径l上に
位置するように構成されている(図5参照)。
【0038】このようにサロモン吸振器を最終段歯車3
に設けると、最終段歯車3自身が吸振器となるので、最
終段歯車3の回転周波数が原因となる回転体1の速度変
動となる振動成分を低減することができる。最終段歯車
3自身を吸振器とする場合には、回転軸2に単独で装着
した形態であってもよいし、遠心振子式吸振手段9と併
設する形態としてもよい。本形態では、サロモン吸振器
を最終段歯車3に設けているが、駆動歯車6に設けた形
態としたり、両方の歯車に設ける形態としてもよい。
【0039】(第6の実施の形態)図13は、駆動伝達
系162が、回転軸2と駆動軸8とにそれぞれ設けられ
たプーリ70,71と、これらプーリ間に掛け渡された
連結ベルト72で構成された回転駆動装置の構成を示す
斜視図である。同図に示す回転駆動装置は、図14に示
すように、プーリ70自身にサロモン吸振器を構成した
ものである。同図に示すように、プーリ70は、中央部
に回転軸2が挿通される軸穴701を有し、回転軸2に
装着されることで回転軸2の回転中心Oが自身の回転中
心Oとなる。プーリ70は、その外周近傍に、回転中心
Oから同一距離に中心O1を持ち、それぞれの半径R1
等しく、回転中心Oから均等な角度となるように複数の
穴28Eを形成配設し、各穴28Eにそれぞれピン19
を遊嵌している。各ピン19の半径R2は、各穴28E
の半径R1よりも小さく、かつ、その中心O2が中心O1
から半径l上に位置するように構成されている(図5参
照)。
【0040】本形態において、ピン19は、プーリ70
の両端面70a,70bから突出しない長さとなってい
る。両端面70a,70bには、ピン19を穴28Eに
遊嵌した状態に保持する部材として円板状のカバー7
4、75が各穴28Eを塞ぐように装着されており、図
7に示すリング40が省略されている。
【0041】このようにサロモン吸振器をプーリ70に
設けると、プーリ70が吸振器となるので、回転体1の
速度変動となるプーリ70の回転に比例した振動成分を
低減することができる。また、各穴28Eがカバー7
4、75で塞がれるので、ピン19の落下防止となる。
カバー74、75は、円周方向に不均一な慣性が働かな
いような形状が好ましく、同図のような円板状がよい。
プーリ70の回転停止時には、遠心力で穴28Eの外方
向に位置していたピン19が重力により落下し、音を発
生することがあるが、カバー74、75を設けることに
より、外部に漏れる騒音を低減することができる。
【0042】プーリ70自身を吸振器とする場合には、
回転軸2に単独で装着した形態であってもよいし、遠心
振子式吸振手段9と併設する形態としてもよい。本形態
では、サロモン吸振器をプーリ70に設けているが、プ
ーリ71に設けた形態としたり、両方のプーリに設ける
形態としてもよい。
【0043】図14に示すカバー74,75は、ピン1
9を遊嵌する穴が形成された上記の回転部材22、フラ
イホイール4、各歯車に設けても無論よく、この場合に
はリング40を装着しないピン19を用いる。図14に
示すように、金属製のマス19Aの外周を弾性部材19
Bで覆ってピン19とすることで、落下時の音の発生が
抑えられ、外部に漏れる音を低減することができる。ピ
ン19の表面を弾性部材19Bとするには、弾性部材1
9Bを筒状としてマス19Aを内部に挿嵌してもよい
し、マス19Aの外周に弾性部材19Bコーティングし
てもよい。ピン19の表面は、弾性部材19Bではな
く、吸音部材であってもよい。
【0044】(第7の実施の形態)図10は、1つの回
転する部材に2つのサロモン吸振器を形成し、複数の回
転速度に比例する振動成分を低減させる構成としたもの
である.図10に示す回転する部材は、回転部材22で
ある。この回転部材22には、既に説明した複数の穴2
8と複数のピン19とともに、回転中心Oから穴28の
中心O1までの半径Routと異なる同心円上に回転中心O
から同一距離(半径Rin)に中心を持ち、それぞれの半
径Rin-1が等しく、回転中心Oから均等な角度となるよ
うに配設された複数の孔138と、各孔138にそれぞ
れ遊嵌する振子部材としてのピン139とを備えてい
る。各ピン139の半径Rin-2は、各穴138の半径R
in-1よりも小さくされている。本形態においては、各ピ
ン19の半径はRout-2、各穴28の半径はRout-1と表
示する。
【0045】振動を低減することが可能な周波数は、上
式(3)によって決定されることより、Rout/(R
out-1−Rout-2)の値とRin/(Rin-1−Rin-2)の値
が異なるように構成することで、1つの部材に2つの吸
振機能を持たせることができ、2つの異なる周波数の低
減を省スペースで行える。
【0046】図10では、孔138とピン139を回転
部材22に設けているが、図8に示す回転部材191、
図10に示す回転部材220、図11に示すフライホイ
ール4、図12に示す最終段歯車3あるいは駆動歯車
6、図14に示すプーリ70あるいはプーリ71に設け
ても無論構わない。なお、図15に示すピン19の構成
は、ピン139に適用してもよい。
【0047】(第8の実施の形態)次に、回転体1表面
の速度変動に影響を与える振動要因として駆動モータ5
の回転周波数に着目した形態について説明する。この形
態では、図1に示す遠心振子式吸振手段9を備えた回転
駆動装置をモデルとして使用するものとする。
【0048】駆動モータ5の回転周波数が振動要因の場
合、遠心振子式吸振手段9の固有振動数を駆動モータ5
の回転周波数に一致させることで振動低減を図れる。図
1に示すように、回転軸2に遠心振子式吸振手段9を設
けた場合、駆動モータの回転角速度をXmotor、回転体
1の回転角速度をXdrumとした場合、下式(4)の関係
を満たすことにより、駆動モータ5の回転周波数が低減
され、回転体1表面の速度が安定することになる。 Xmotor=Xdrum√{R/(R1−R2)} ・・・(4) 例えば、駆動モータ5の回転数を駆動伝達系61により
motorとXdrumの比が4:1に設定されている回転駆
動装置の場合、 4=√{R/(R1−R2)}より16(R1−R2)=R ・・・(5) 上式(5)の関係が成り立ち、この関係を満たすことが
可能なR=32,R1=5,R2=3の遠心振子式吸振手段
9を取り付けることで実現可能である。また、関係式を
満たすものであれば、上記に記述したパラメータでなく
ともよい。
【0049】(第9の実施の形態)駆動モータ5にステ
ッピングモータを用いる場合、回転体1表面の速度変動
に影響を与える振動の1つとしてモータのステップ振動
がある。ステップ振動は、モータの1秒あたりの回転数
とモータ1周におけるステップ数により決定される。遠
心振子式吸振手段9を回転軸2上に設けた場合のステッ
プ振動の低減方法は、ステッピングモータの回転角速度
をXmotor_step、ステッピングモータのステップ数を
S、回転体1の回転角速度をXdrumとした場合、 SXmotor_step=Xdrum√{R/(R1−R2)} ・・・(6) 上式(6)の関係を満たすことによりステッピングモー
タのステップ振動が低減され、回転体1表面の速度が安
定することになる。
【0050】(第10の実施の形態)図1に示すように
駆動伝達系61にギアを用いる場合、回転体1表面の速
度変動に影響を与える振動の1つにギアの噛み合い振動
がある。この噛み合い振動は、ギアによりトルクを伝達
する際に、ギアの歯同士がぶつかることにより発生し、
振動が発生する周波数は1秒あたりのギアの回転数とギ
アの歯数で決定される。遠心振子式吸振手段9を回転軸
2上に設けた場合のギア噛み合い振動の低減方法は、ギ
アの歯数をZ、ギアの回転角速度をXgear、駆動モータ
5の回転角速度をXmoto、回転体1の回転角速度をX
drumとした場合、 ZXgear=Xdrum√{R/(R1−R2)} ・・・(7) 上式(7)の関係を満たすことによりギアの噛み合い振
動が低減され、回転体1表面の速度が安定することにな
る。
【0051】(第11の実施の形態)図1に示す駆動伝
達系62換えて、図13に示すようなベルト72とプー
リ71,72を用いた駆動伝達系162を用いる場合、
回転体1表面の速度変動に影響を与える振動の1つにベ
ルト72とプーリ71の噛み合い振動がある。噛み合い
振動は、プーリ71にトルクを伝達する際に、ベルト7
2とプーリ71の歯同士がぶつかることにより発生し、
振動が発生する周波数は1秒あたりのプーリ71の回転
数とプーリ71の歯数で決定される。遠心振子式吸振手
段9を回転軸2上に設けた場合のプーリ噛み合い振動の
低減方法は、プーリの歯数をP、プーリ71の回転角速
度をXpulley、回転体2の回転角速度をXdrumとした場
合、 PXpulley=Xdrum√{R/(R1−R2)} ・・・(8) 上式(8)の関係を満たすことによりプーリの噛み合い
振動が低減され、回転体1表面の速度が安定することに
なる。
【0052】各実施の形態で説明した回転駆動装置によ
って回転駆動される回転体としては、記録材を搬送する
ローラ部材やベルト、画像形成装置の像担持体が挙げら
れる。記録材としては、磁気カードやICカードやプリ
ペイドカード等に代表される情報の記録や再生を行える
カード類がその一例として挙げられる。このようなカー
ド類を搬送するローラ部材を回転駆動するのに、各形態
で説明した回転駆動装置を用いると、ローラ部材の回転
変動を抑えることができるので、カード類の搬送のバラ
ツキを低減することができ、情報の記録や再生を良好に
行うことができる。
【0053】記録材としては、画像形成装置全般で使用
される用紙やOHP用のシートのほかに、葉書、名刺、
封筒類、紙幣等が挙げられる。これら部材を搬送するロ
ーラ部材を回転駆動するのに、各形態で説明した回転駆
動装置を用いると、シート状部材の搬送を安定させるこ
とができ、ジャムやシート状部材に対する様々な処理を
良好に行うことができる。
【0054】(第12の実施の形態)図16は、本発明
が適用された画像形成装置としてのカラー複写機を示
す。図16において、符号10で示す画像形成装置の装
置本体は、その外装ケース11内の中央よりもやや右寄
りに、回転体の一例である像担持体としてのドラム状の
感光体(以下「感光体ドラム」と記す)12を備えてい
る。感光体ドラム12の周りには、その上に設置されて
いる帯電器13から矢示の回転方向(反時計方向)へ順
に、現像手段としての回転型現像装置14、中間転写ユ
ニット15、クリーニング装置16、除電器17などが
配置されている。このうち、感光体ドラム12、帯電器
13、回転型現像装置14、クリーニング装置16、除
電器17は、1つの作像ユニット90として、装置本体
10に対して着脱可能となっている。
【0055】これらの帯電器13、回転型現像装置1
4、クリーニング装置16、除電器17の上には、露光
手段としての光書込み装置、例えばレーザー書込み装置
18が設置される。回転型現像装置14は、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ
収納した、現像ローラ21を有する現像器20A、20
B、20C、20Dを備え、図示しない中心軸まわりに
回動して各色の現像器20A、20B、20C、20D
を選択的に感光体ドラム12の外周に対向する現像位置
へ移動させる。
【0056】中間転写ユニット15は複数のローラ23
に像担持体としての無端状の中間転写体、例えば中間転
写ベルト24が掛け渡され、この中間転写ベルト24は
感光体ドラム12に当接される。中間転写ベルト24の
内側には転写装置25が設置され、中間転写ベルト24
の外側には転写装置26およびクリーニング装置27が
設置されている。クリーニング装置27は中間転写ベル
ト24に対して接離自在に設けられる。
【0057】レーザー書込み装置18は、画像読取装置
29から図示しない画像処理部を介して各色の画像信号
が入力され、各色の画像信号により順次に変調されたレ
ーザー光Lを一様帯電状態の感光体ドラム12に照射し
て感光体ドラム12を露光することで感光体ドラム12
上に静電潜像を形成する。画像読取装置29は装置本体
10の上面に設けられた原稿台30上にセットされた原
稿Gの画像を色分解して読み取り、電気的な画像信号に
変換する。記録材搬送路32は右から左へシート状部材
としての用紙Pを搬送する。記録材搬送路32には、中
間転写ユニット15および転写装置26より手前にレジ
ストローラ対33が設置され、中間転写ユニット15お
よび転写装置26より下流側に搬送ベルト34、定着装
置35、排紙ローラ36が配置されている。
【0058】装置本体10は給紙装置50上に載置され
る。給紙装置50内には、複数の給紙カセット51が多
段に設けられ、給紙ローラ52のいずれか1つが選択的
に駆動されて給紙カセット51のいずれか1つから用紙
Pが送り出される。この用紙Pは装置本体10内の自動
給紙路37を通して記録材搬送路32へ搬送される。ま
た、装置本体10の右側には、手差しトレイ38が開閉
自在に設けられ、この手差しトレイ38から挿入された
用紙Pは装置本体10内の手差し給紙路39を通して記
録材搬送路32へ搬送される。装置本体10の左側に
は、図示しない排紙トレイが着脱自在に取り付けられ、
記録材搬送路32を通して排紙ローラ36により排出さ
れた用紙Pが排紙トレイへ収容される。
【0059】本形態において、カラーコピーをとるとき
には、原稿台30上に原稿Gをセットし、図示しないス
タートスイッチを押すと、複写動作が開始される。ま
ず、画像読取装置29が原稿台30上の原稿Gの画像を
色分解して読み取る。同時に、給紙装置50内の給紙カ
セット51から給紙ローラ52で選択的に用紙Pが送り
出され、この用紙Pは自動給紙路37、記録材搬送路3
2を通してレジストローラ対33に突き当たって止ま
る。
【0060】感光体ドラム12は、反時計方向に回転
し、複数のローラ23のうちの、駆動ローラ23Aの回
転で中間転写ベルト24が時計方向へ回転する。感光体
ドラム12は、回転に伴い、帯電器13により一様に帯
電され、画像読取装置29から画像処理部を介してレー
ザー書込み装置18に加えられる1色目の画像信号で変
調されたレーザー光がレーザー書込み装置18から照射
されて静電潜像が形成される。
【0061】この感光体ドラム12上の静電潜像は回転
型現像装置14の1色目の現像器20Aにより現像され
て1色目の画像となり、この感光体ドラム12上の1色
目の画像は転写装置25により中間転写ベルト24に転
写される。感光体ドラム12は、1色目の画像の転写後
にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器17で除電される。
【0062】続いて感光体ドラム12は、帯電器13に
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザー書込み装置18に加えられる2色目の
画像信号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置
18から照射されて静電潜像が形成される。この感光体
ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の2色目
の現像器20Bにより現像されて2色目の画像となり、
この感光体ドラム12上の2色目の画像は転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像と重ねて転
写される。感光体ドラム12は、2色目の画像の転写後
にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器17で除電される。
【0063】次に、感光体ドラム12は、帯電器13に
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザー書込み装置18に加えられる3色目の
画像信号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置
18から照射されて静電潜像が形成される。この感光体
ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の3色目
の現像器20Cにより現像されて3色目の画像となり、
この感光体ドラム12上の3色目の画像は転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の
画像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、3色目
の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニング
されて残留トナーが除去され、除電器17で除電され
る。
【0064】感光体ドラム12は、帯電器13により一
様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介し
てレーザー書込み装置18に加えられる4色目の画像信
号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置18か
ら照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム
12上の静電潜像は回転型現像装置14の4色目の現像
器20Dにより現像されて4色目の画像となり、この感
光体ドラム12上の4色目の画像が転写装置25により
中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画像、
3色目の画像と重ねて転写されることでフルカラー画像
が形成される。感光体ドラム12は、4色目の画像の転
写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留
トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0065】レジストローラ対33がタイミングをとっ
て回転して用紙Pが送り出され、この用紙Pは転写装置
26により中間転写ベルト24上のフルカラー画像が転
写される。この用紙Pは、搬送ベルト34で搬送されて
定着装置35によりフルカラー画像が定着され、排紙ロ
ーラ36により排紙トレイへ排出される。また、中間転
写ベルト24はフルカラー画像の転写後にクリーニング
装置27でクリーニングされて残留トナーが除去され
る。
【0066】以上4色重ね画像を形成する動作について
説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体ド
ラム12上に3つの異なる単色画像が順次に形成されて
中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に用紙Pに
一括して転写され、2色重ね画像を形成する場合には感
光体ドラム12上に2つの異なる単色画像が順次に形成
されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に用
紙Pに一括して転写される。また、単色画像を形成する
場合には、感光体ドラム12上に1つの単色画像が形成
されて中間転写ベルト24上に転写された後に用紙Pに
転写される。
【0067】このようなカラー複写機においては、像担
持体である感光体ドラム12および中間転写ベルト24
の回転変動が最終画像の品質に大きく影響するので、よ
り高精度な感光体ドラム12や中間転写ベルト24の回
転駆動が望まれる。このため、本形態におけるカラー複
写機では、少なくとも感光体ドラム12の回転駆動を、
第1ないし第11の実施の形態の中のいずれか1つの回
転駆動装置を用いて行う。この場合、感光体ドラム12
を支持する回転軸81に、図1に示す最終段歯車3を固
定し、この歯車3に、電動モータ5の駆動軸8に固定し
た駆動歯車6を噛合させて、感光体ドラム12を回転駆
動するように構成すればよい。図1におけるフライホイ
ール4は、必要に応じて回転軸81に装着すればよい。
【0068】中間転写ベルト24の回転変動を低減する
必要がある場合には、中間転写ベルト24が掛け渡され
た複数のローラ23のうち、駆動ローラ23Aを支持す
る軸23Bに図1に示す最終段歯車3を固定し、この歯
車3に、電動モータ5の駆動軸8に固定した駆動歯車6
を噛合させて、中間転写ベルト24を回転駆動するよう
に構成すればよい。フライホイール4は、必要に応じて
回転軸23Bに装着すればよい。
【0069】本形態では、像担持体としてドラム状の感
光体12を例示したが、ベルト状の感光体であってもよ
い。本形態では感光体ドラムを1つ備えた画像形成装置
を例示したが、記録紙Pの搬送方向に複数の感光体ドラ
ムが配列された画像形成装置に上記回転駆動装置を適用
しても無論構わない。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、回転体を
支持し、駆動系によって回転駆動されるに遠心振子式吸
振手段を設けたので、回転体系で発生する振動が低減さ
れ、回転体の回転速度が安定する。
【0071】請求項2記載の発明によれば、複数の穴が
形成された回転部材を回転体と一体回転可能な回転軸に
設け、複数の穴を、回転部材の回転中心から同一距離に
それぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心
から均等な角度となるように配設し、各穴に振子部材を
それぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段を構成したの
で、回転速度に応じて遠心振子式吸振手段で吸振する周
波数成分が比例して変動することになり、回転体系で発
生する振動が低減されて回転体の回転速度が安定する。
【0072】請求項3記載の発明によれば、遠心振子式
吸振手段を同一の系に複数設けることで、同じ系におい
て発生する複数の振動成分が効果的に低減されることに
なり、回転体の回転速度が安定する。
【0073】請求項4記載の発明によれば、複数の穴が
形成された慣性体を回転体と一体回転可能な回転軸に設
け、複数の穴を、慣性体の回転中心から同一距離にそれ
ぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心から
均等な角度となるように配設し、各穴に振子部材をそれ
ぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段を構成したので、慣
性体の回転による抑振作用と回転速度に応じて遠心振子
式吸振手段で吸振する周波数成分が比例して変動するこ
とになり、回転体の回転速度が安定する。また、慣性体
に遠心振子式吸振手段を設けることで、遠心振子式吸振
手段を単独で設ける場合よりも省スペース化、軽量化を
図れる。
【0074】請求項5記載の発明によれば、駆動伝達系
を構成する歯車に、歯車の回転中心から同一距離にそれ
ぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心から
均等な角度となるように複数の穴が形成配設し、各穴に
振子部材をそれぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段を構
成したので、歯車が吸振効果を持つことになり、歯車自
身で発生する回転振動が低減し、回転体の回転速度が安
定する。また、歯車に遠心振子式吸振手段を設けること
で、遠心振子式吸振手段を単独で設ける場合よりも、省
スペース化、軽量化を図れる。
【0075】請求項6記載の発明によれば、駆動伝達系
を構成するプーリに、プーリの回転中心から同一距離に
それぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心
から均等な角度となるように複数の穴が形成配設し、各
穴に振子部材をそれぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段
を構成したので、プーリが吸振効果を持つことになり、
プーリ自身で発生する回転振動が低減し、回転体の回転
速度が安定する。また、プーリに遠心振子式吸振手段を
設けることで、遠心振子式吸振手段を単独で設ける場合
よりも、省スペース化、軽量化を図れる。
【0076】請求項7記載の発明によれば、回転部材、
慣性体、歯車またはプーリの、その回転中心から穴の中
心までの半径と異なる同心円上に、各部材の回転中心か
ら同一距離にそれぞれ中心があり、それぞれの半径が等
しく回転中心から均等な角度となるように複数の孔を形
成配設し、各孔に振子部材をそれぞれ遊嵌させているの
で、1つの部材で複数の周波数に対して吸振効果が得ら
れ、遠心振子式吸振手段を複数設ける場合と比べて省ス
ペース化、低コスト化を図れる。
【0077】請求項8記載の発明によれば、穴および/
または孔に遊嵌される各振子部材が、保持部材によって
穴および/または孔に遊嵌状態に保持されるので、振子
部材の落下を防止することができ、吸手効果が安定し回
転体の回転速度安定がより確実なものとなる。保持部材
が穴および/または孔を覆うカバーの場合には、振子部
材の移動に伴い発生する音の漏れを抑えられ、装置の低
騒音化につながる。
【0078】請求項9記載の発明によれば、振子部材の
表面が弾性部材であるので、振子部材の移動に伴い発生
する音が小さくなり、装置の低騒音化につながる。
【0079】請求項10記載の発明によれば、遠心振子
式吸振手段におけるの、回転部材の回転中心から各穴の
中心までの距離をR、穴の半径をR1、振子部材の半径
をR2、回転駆動源がモータであって、その回転角速度
をXmotor、回転体の回転角速度をXdrumとした場合、
motor=Xdrum√{R/(R1−R2)}の関係が満た
されることで、駆動源である駆動モータの回転速度に起
因した振動成分が低減することができ、駆動モータの回
転振動に起因した周波数の振動成分が原因となる回転体
の回転速度変動が低下し、回転体の回転速度が安定す
る。さらに、回転速度に応じて遠心振子式吸振手段で吸
振する周波数成分が比例して変動することになるので、
より回転体の回転速度が安定する。
【0080】請求項11記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、前記穴の半
径をR1、前記振子部材の半径をR2、回転駆動源がステ
ッピングモータであって、その回転角速度をX
motor_step、モータ1周のステップ数をS、前記回転体の
回転角速度をXdrumとした場合、SXmotor_step=X
drum√{R/(R1−R2)}の関係が満たされること
で、駆動源であるステッピングモータ回転時に発生する
ステップ振動を低減することができ、ステップ振動に起
因した周波数の振動成分が原因となる回転体の回転速度
変動が低下し、回転体の回転速度が安定する。
【0081】請求項12記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、前記穴の半
径をR1、振子部材の半径をR2、前記駆動伝達系がギア
を有し、その歯数をZ、ギアの回転角速度をXgear、回
転体の回転角速度をXdrumとした場合、ZXgear=X
drum√{R/(R1−R2)}の関係が満たされること
で、駆動伝達系の歯車列で発生する噛み合い振動を低減
することができ、噛み合い周波数の振動成分が原因とな
る回転体の回転速度変動が低下し、回転体の回転速度が
安定する。
【0082】請求項13記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径を
1、振子部材の半径をR2、駆動伝達系がベルトとプー
リよる構成され、プーリの歯数をP、プーリの回転角速
度をXpulley、回転体の回転角速度をXdrumとした場
合、PXpulley=Xdrum√{R/(R1−R2)}の関係
が満たされることで、駆動伝達系のベルトとプーリの噛
み合いにより発生する噛み合い振動を低減することがで
き、ベルトの噛み合い周波数が原因となる回転体の回転
速度変動が低下し、回転体の回転速度が安定する。
【0083】請求項14記載の発明によれば、遠心振子
式吸振手段を少なくとも2つ以上有するので、回転駆動
装置で発生する複数の振動成分が効果的に低減されるこ
とになり、回転体の回転速度が安定する。
【0084】請求項15記載の発明によれば、請求項1
ないし14の何れか1つに記載の回転駆動装置によって
像担持体が回転されるので、像担持体への回転振動が効
果的に低減され、画像の高画質化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる遠心振子式吸振手段
を備えた回転駆動装置の構成を示す斜視図である。
【図2】回転駆動装置と遠心振子式吸振手段の構成を示
す部分断面図である。
【図3】遠心振子式吸振手段の原理を説明するためのモ
デル図である。
【図4】遠心振子式吸振手段の構成を示す拡大図であ
る。
【図5】図4の破線○部の拡大図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる遠心振子式吸振手段
単独の斜視図である。
【図7】振子部材の保持状態を示す拡大断面図である。
【図8】第2の実施の形態である2つの遠心振子式吸振
手段を同一系に備えた回転駆動装置の構成を示す部分断
面図である。
【図9】第3の実施の形態である遠心振子式吸振手段を
異なる系に備えた回転駆動装置の構成を示す部分断面図
である。
【図10】第7の実施の形態である異なる吸振特性を複
数有する遠心振子式吸振手段の構成を示す斜視図であ
る。
【図11】第4の実施の形態である慣性体と一体化した
遠心振子式吸振手段を有する回転駆動装置の構成を示す
部分断面図である。
【図12】第5の実施の形態である歯車と一体化した遠
心振子式吸振手段の構成を示す斜視図である。
【図13】第6の実施の形態であるプーリと一体化した
遠心振子式吸振手段を有する回転駆動装置の構成を示す
部分断面図である。
【図14】プーリと一体化した遠心振子式吸振手段の構
成を示す拡大断面図である。
【図15】振子部材の構成を示す一部破断拡大断面図で
ある。
【図16】回転駆動装置を有する画像形成装置の一形態
を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 回転体 2 回転軸 3,6 複数の歯車 4 慣性体 5 回転駆動源 9,90,190 遠心振子式吸振手段 12,24 像担持体 19 第1の振子部材 22,191,220 回転部材 28,28A〜28E 複数の穴 40 保持する部材 60 回転体系 61 駆動系 62 駆動伝達系 70,71 第1および第2のプー
リ 72 連結ベルト 74,75 保持する部材 138 複数の孔 139 第2の振子部材 α 回転中心から均等な角
度 O 回転部材の回転中心 O1 穴の中心 O2 第1の振子部材の中心 O3 歯車の回転中心 R,Rout,Rin 同一距離(半径) R1 穴の半径 R2 第1の振子部材の半径 Rin-1 孔の半径 Rin-2 第2の振子部材の半径

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体を支持する回転体系と、前記回転体
    系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、前記回
    転体系と前記駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた
    回転駆動装置において、 少なくとも前記回転体系に遠心振子式吸振手段を設けた
    回転駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転駆動装置において、 前記遠心振子式吸振手段は、前記回転体と一体回転可能
    な回転軸に設けられ、複数の穴が形成された回転部材
    と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有
    し、前記複数の穴は、前記回転部材の回転中心から同一
    距離にそれぞれ中心を持ち、それぞれの半径が等しく、
    前記回転中心から均等な角度となるように配設された回
    転駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の回転駆動装置にお
    いて、 前記遠心振子式吸振手段を同一の系に複数設けた回転駆
    動装置。
  4. 【請求項4】回転体を支持する回転体系と、前記回転体
    系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、前記回
    転体系と前記駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた
    回転駆動装置において、 前記回転体系は、前記回転体と一体回転可能な回転軸に
    設けた慣性体を有し、 前記慣性体は、慣性体の回転中心から同一距離に中心を
    持ち、それぞれの半径が等しく、前記回転中心から均等
    な角度となるように配設された複数の穴と、これら複数
    の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有する回転
    駆動装置。
  5. 【請求項5】回転体を支持する回転体系と、前記回転体
    系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、前記回
    転体系と前記駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた
    回転駆動装置において、 前記駆動伝達系は、前記回転駆動源の駆動軸と前記回転
    体と一体回転可能な回転軸とを連結する複数の歯車を有
    し、 少なくとも1つの歯車は、その回転中心から同一距離に
    中心を持ち、それぞれの半径が等しく、前記回転中心か
    ら均等な角度となるように配設された複数の穴と、これ
    ら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有す
    る回転駆動装置。
  6. 【請求項6】回転体を支持する回転体系と、前記回転体
    系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、前記回
    転体系と前記駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた
    回転駆動装置において、 前記駆動伝達系は、前記回転体と一体回転可能な回転軸
    と前記回転駆動源の駆動軸とに設けられた第1および第
    2のプーリと、これらプーリ間に掛け渡された連結ベル
    トとを有し、 少なくとも1つのプーリは、その回転中心から同一距離
    に中心を持ち、それぞれの半径が等しく、前記回転中心
    から均等な角度となるように配設された複数の穴と、こ
    れら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有
    する回転駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし6の何れか1つに記載の回
    転駆動装置において、 前記回転部材、慣性体、歯車またはプーリは、その回転
    中心から前記穴の中心までの半径と異なる同心円上に、
    前記回転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半
    径が等しく、前記回転中心から均等な角度となるように
    配設された複数の孔と、各孔にそれぞれ遊嵌する第2の
    振子部材とを有する回転駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項2ないし7の何れか1つに記載の回
    転駆動装置において、 第1の振子部材および/または第2の振子部材を、前記
    穴および/または孔に遊嵌した状態に保持する部材を有
    する回転駆動装置。
  9. 【請求項9】請求項2ないし7の何れか1つに記載の回
    転駆動装置において、 第1および/または第2の振子部材の表面が弾性部材で
    ある回転駆動装置。
  10. 【請求項10】回転体を支持する回転体系と、この回転
    体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、回転
    体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた回転駆
    動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR1、前記振子部材の半径をR2、前
    記回転駆動源がモータであって、その回転角速度をX
    motor、前記回転体の回転角速度をXdrumとした場合、 Xmotor=Xdrum√{R/(R1−R2)} の関係を満たす回転駆動装置。
  11. 【請求項11】回転体を支持する回転体系と、この回転
    体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、回転
    体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた回転駆
    動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR1、前記振子部材の半径をR2、前
    記回転駆動源がステッピングモータであって、その回転
    角速度をXmotor_step、モータ1周のステップ数をS、前
    記回転体の回転角速度をXdrumとした場合、 SXmotor_step=Xdrum√{R/(R1−R2)} の関係を満たす回転駆動装置。
  12. 【請求項12】回転体を支持する回転体系と、この回転
    体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、回転
    体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた回転駆
    動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する
    振子部材とを有し、複数の穴が、前記回転部材の回転中
    心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等し
    く、前記回転中心から均等な角度となるように配設され
    た遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR1、前記振子部材の半径をR2、前
    記駆動伝達系がギアを有し、その歯数をZ、ギアの回転
    角速度をXgear、回転体の回転角速度をXdrumとした場
    合、 ZXgear=Xdrum√{R/(R1−R2)} の関係を満たす回転駆動装置。
  13. 【請求項13】回転体を支持する回転体系と、この回転
    体系を回転駆動する回転駆動源を有する駆動系と、回転
    体系と駆動系とを連結する駆動伝達系とを備えた回転駆
    動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR1、前記振子部材の半径をR2、駆
    動伝達系がベルトとプーリよる構成され、プーリの歯数
    をP、プーリの回転角速度をXpulley、回転体の回転角
    速度をXdrumとした場合、 PXpulley=Xdrum√{R/(R1−R2)} の関係を満たす回転駆動装置。
  14. 【請求項14】請求項10ないし13の何れか1つに記
    載の回転駆動装置において、 前記遠心振子式吸振手段を少なくとも2つ以上有する回
    転駆動装置。
  15. 【請求項15】像担持体を回転させて画像形成を行う画
    像形成装置であって、 請求項1ないし14の何れか1つに記載の回転駆動装置
    を有し、何れかの回転駆動装置を用いて前記像担持体を
    回転駆動する画像形成装置。
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