JP2002250400A - ベルト回転駆動装置および画像形成装置 - Google Patents

ベルト回転駆動装置および画像形成装置

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JP2002250400A
JP2002250400A JP2001049689A JP2001049689A JP2002250400A JP 2002250400 A JP2002250400 A JP 2002250400A JP 2001049689 A JP2001049689 A JP 2001049689A JP 2001049689 A JP2001049689 A JP 2001049689A JP 2002250400 A JP2002250400 A JP 2002250400A
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rotation
belt
drive
center
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Masahiko Kato
昌彦 加藤
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転速度変動の要因となる振動成分を低減
し、安定した回転体の回転を得ることで、回転体に巻き
掛けられたベルトの振動や速度変動の低減を図る。 【解決手段】 ベルト1が巻き掛けられる回転体4を支
持する回転体系60と、回転体系を回転駆動する回転駆
動源5を有する駆動系61と、回転体系と駆動系とを連
結する駆動伝達系62とを備えたベルト回転駆動装置に
おいて、少なくとも回転体系61に遠心振子式吸振手段
9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベルトが巻き掛け
られる回転体を回転駆動するベルト回転駆動装置および
これを備えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式のレーザープリンタ、複写
機、ファクシミリやこれらの複合機並びにプロッタープ
リンタ等の画像形成装置では、像担持体の1つである感
光体の表面に画像情報に応じたレーザービームを照射す
ることにより静電潜像を形成し、この静電潜像を現像装
置で現像して転写材の一例である用紙に転写することで
画像を形成している。感光体としてはドラム状やベルト
状のものがある。これらの組み合わせとしては、ドラム
状の感光体やベルト状の感光体を単独で使用する場合、
あるいはドラム状またはベルト状の感光体と、これら感
光体に形成された静電潜像を転写する中間転写体との組
み合わせがある。中間転写体にはベルト状、ドラム状あ
るいはローラ状のものがある。
【0003】このようなベルト状の像担持体や中間転写
体(以下「ベルト状部材」と記す)を備えた画像形成装
置では、回転駆動源からの駆動力を駆動伝達系でベルト
状部材が巻き掛けられる回転体に伝達する回転駆動装置
によってベルト状部材を回転させている。このような回
転駆動装置では、一般に駆動伝達系や回転駆動源や回転
体の回転方向振動によって共振が発生した場合、ベルト
状部材の回転速度変動が大きくなってしまう。
【0004】このような回転速度変動を抑えている一例
として、特開平9−222826号公報には、歯車で構
成される回転駆動装置の偏心、歯車の噛み合いによる速
度変動の各周波数が、回転駆動装置の周波数応答におけ
る減衰領域に収まるように、回転駆動系における慣性部
材の慣性質量および歯車の回転数や歯数を設定し、回転
駆動装置における振動増幅を防止する発明が記載されて
いる。特開平10−333385号公報には、回転駆動
装置における両軸両ギアモータより分岐し、かつ、ギア
列により駆動伝達される像担持体及び中間転写体が圧接
される回転駆動装置を有する画像形成装置において、回
転駆動源となるモータの駆動軸上にダイナミックダンパ
ーまたはフライホイールを設けた発明が記載されてい
る。この発明では、モータの共振による振動の増幅をダ
イナミックダンパーまたはフライホイールの効果によっ
て抑えることで、像担持体の振動を抑えて像担持体表面
上に形成される潜像に画像乱れが発生するのを防止して
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電子写真の高画質化を
阻害する要因の1つにジター、バンディングと呼ばれる
現象がある。特にデジタル技術の導入により画質の向上
が進められる今日においては、レーザによる書込みの1
ライン毎の位置精度が厳しく要求され、これを支配する
要因の1つとして回転駆動系のねじり振動によるベルト
状部材の速度変動が挙げられる。したがって、この回転
駆動系におけるねじり振動の低減が高品質な画像を得ら
れる製品の開発上重要な技術となる。
【0006】人間がある物体の上に形成されるラインの
ズレを、ズレと認識する画像の可視感度は、個人差があ
るものの、およそあるラインピッチの範囲において目に
つき易いといわれている。このような可視感度と像担持
体の回転速度の関係を見てみると、像担持体の線速(回
転速度)をラインピッチで割ることで像担持体に対する
可視化空間周波数が求められる。例えば、ラインピッチ
を0.3〜2.0 line/mmの範囲とし、現在一
般的に使用されているベルト状部材の線速(回転速度)
をこのラインピッチで割ると、可視化空間周波数の範囲
が数Hzから数百Hz程度という広い周波数領域とな
る。このため、高画質を得るためには、このような広い
周波数域における画像のズレ、すなわちベルト状部材の
回転速度変動を回避することが要求されることになる。
また、画像形成装置における画像形成速度の高速化が進
むと、ベルト状部材の回転速度が高速化するため、現状
よりもさらに高周波数帯域での振動発生が想定され、よ
り広範囲な周波数領域での振動発生を低減することが望
まれる。
【0007】本発明は、回転速度変動の要因となる振動
成分を低減し、安定した回転体の回転が得ることでベル
トの振動や速度変動の低減を図れるベルト回転駆動装置
を提供することを目的とする。本発明は、回転振動が要
因となる画像劣化を低減し、高画質が得られる画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明にかかるベルトが巻き掛けられる回転体を支
持する回転体系と、回転体系を回転駆動する回転駆動源
を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動
伝達系とを備えたベルト回転駆動装置は、少なくとも回
転体系に遠心振子式吸振手段を設けたことを特徴として
いる。
【0009】遠心振子式吸振手段は、回転体と一体回転
可能な回転軸に設けられ、複数の穴が形成された回転部
材と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを
有し、これら複数の穴は、回転部材の回転中心から同一
距離に中心を持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心
から均等な角度となるように配設されたことを特徴とし
ている。遠心振子式吸振手段は同一の系に複数設けても
よい。
【0010】本発明にかかる、ベルトが巻き掛けられる
回転体を支持する回転体系と、回転体系を回転駆動する
回転駆動源を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連
結する駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置は、駆
動伝達系が、回転駆動源の駆動軸と回転体と一体回転可
能な回転軸とを連結する複数の歯車を有し、少なくとも
1つの歯車が、その回転中心から同一距離に中心を持
ち、それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角度
となるように配設された複数の穴と、これら複数の穴に
それぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有することを特徴
としている。
【0011】本発明にかかる、ベルトが巻き掛けられる
回転体を支持する回転体系と、回転体系を回転駆動する
回転駆動源を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連
結する駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置は、駆
動伝達系が、回転体と一体回転可能な回転軸と回転駆動
源の駆動軸とに設けられた第1および第2のプーリと、
これらプーリ間に掛け渡された連結ベルトとを有し、少
なくとも1つのプーリが、その回転中心から同一距離に
中心を持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心から均
等な角度となるように配設された複数の穴と、これら複
数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有するこ
とを特徴としている。
【0012】本発明にかかるベルト回転駆動装置は、回
転部材、歯車またはプーリの少なくとも1つに、その回
転中心から穴の中心までの半径と異なる同心円上に、回
転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
しく、回転中心から均等な角度となるように配設された
複数の孔と、各孔にそれぞれ遊嵌する第2の振子部材と
を有することを特徴としている。
【0013】本発明にかかるベルト回転駆動装置は、第
1の振子部材および/または第2の振子部材を、穴およ
び/または孔に遊嵌した状態に保持する部材を有するこ
とを特徴としている。本発明にかかるベルト回転駆動装
置は、第1および/または第2の振子部材の表面が弾性
部材であることを特徴としている。
【0014】本発明にかかる、ベルトが巻き掛けられる
回転体を支持する回転体系と、この回転体系を回転駆動
する回転駆動源を有する駆動系と、回転体系と駆動系と
を連結する駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置
は、回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
嵌する振子部材とを有し、複数の穴が、回転部材の回転
中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等し
く、回転中心から均等な角度となるように配設された遠
心振子式吸振手段を備え、回転部材の回転中心から各穴
の中心までの距離をR、穴の半径をR、振子部材の半
径をR、回転駆動源がモータであって、その回転角速
度をXmotor、回転体の回転角速度をX
rollerとしたとき、Xmotor=X
roller√{R/(R−R)}の関係を満たす
ことを特徴としている。
【0015】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えたベルト回転駆動装置は、回転体と一体回転可能
な回転軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、
これら複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、
複数の穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を
持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角
度となるように配設された遠心振子式吸振手段を備え、
回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴
の半径をR、振子部材の半径をR、回転駆動源がス
テッピングモータであって、その回転角速度をX
motor_step、モータ1周のステップ数をS、
回転体の回転角速度をXrollerとしたとき、SX
motor_step=Xroller√{R/(R
−R)}の関係を満たすことを特徴としている。
【0016】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えたベルト回転駆動装置は、回転体と一体回転可能
な回転軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、
これら複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、
複数の穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を
持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角
度となるように配設された遠心振子式吸振手段を備え、
回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴
の半径をR、振子部材の半径をR、駆動伝達系がギ
アを有し、その歯数をZ、ギアの回転角速度をX
gear、回転体の回転角速度をXrollerとした
とき、ZXge ar=Xroller√{R/(R
)}の関係を満たすことを特徴としている。
【0017】本発明にかかる、回転体を支持する回転体
系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を有する
駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝達系と
を備えたベルト回転駆動装置は、回転体と一体回転可能
な回転軸に設けられ複数の穴が形成された回転部材と、
これら複数の穴にそれぞれ遊嵌する振子部材とを有し、
複数の穴が、回転部材の回転中心から同一距離に中心を
持ち、それぞれの半径が等しく、回転中心から均等な角
度となるように配設された遠心振子式吸振手段を備え、
回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴
の半径をR、振子部材の半径をR、駆動伝達系がベ
ルトとプーリよる構成され、プーリの歯数をP、プーリ
の回転角速度をXpulley、回転体の回転角速度を
rol lerとしたとき、PXpulley=X
roller√{R/(R−R)}の関係を満たす
ことを特徴としている。
【0018】本発明は、上記の式の何れかの関係を満た
すベルト回転駆動装置において、遠心振子式吸振手段が
少なくとも2つ以上有することを特徴としている。本発
明にかかる、回転体に巻き掛けられたベルト状の像担持
体あるいはベルト状の中間転写体を有する画像形成装置
は、請求項1ないし13の何れか1つに記載のベルト回
転駆動装置を有し、何れかのベルト回転駆動装置を用い
て回転体を回転駆動することを特徴としている。
【0019】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)図1は、本
発明にかかるベルト回転駆動装置の概略構成を示す斜視
図である。図1において、ベルト回転駆動装置は、コロ
7との間でベルト1が巻き掛けられる回転体としての駆
動コロ4を支持する回転体系60と、この回転体系60
を回転駆動する回転駆動源としての電動モータ5を有す
る駆動系61と、回転体系60と駆動系61とを連結す
る駆動伝達系62とを備えている。
【0020】回転体系60は、駆動コロ4と一体回転可
能に設けられた円柱状の回転軸2と、遠心振子式吸振手
段9とを備えている。駆動コロ4は、図示しない基部に
回転自在に支持された回転軸2と一体回転可能に設けら
れている。
【0021】駆動伝達系62は、電動モータ5の駆動軸
8に固定されて駆動軸8と一体回転可能な駆動歯車6
と、駆動コロ4と遠心振子式吸振手段9の間に位置する
回転軸2上に固定された最終段歯車3とを備えている。
駆動歯車6と最終段歯車3とは、互いに噛合するように
各軸に装着されている。
【0022】ベルト回転駆動装置では、電動モータ5が
通電されて駆動すると、駆動軸8が回転して駆動歯車
6、最終段歯車3を介して回転軸2が回転し、回転軸2
と一緒に駆動コロ4及び遠心振子式吸振手段9が回転す
ることでベルト1が回転する。
【0023】このような構成のベルト回転駆動装置で
は、回転速度に応じて変化する振動成分を複数持つ。例
えば、電動モータ5の回転周波数、駆動伝達系62の駆
動歯車6や最終段歯車3の回転周波数、回転軸2の回転
周波数などの振動成分は、駆動コロ4に伝達され、回転
体自身の表面速度変動に影響を与える。
【0024】そこで、本形態では、遠心振子式吸振手段
9を、回転体系60を構成する回転軸2に設けることに
より速度変動の影響を低減するようにしている。本形態
では、遠心振子式吸振手段9としてサロモン吸振器を用
いる。
【0025】サロモン吸振器の基本となる遠心振子式吸
振器について、図3に示すモデルを使って説明する。こ
の吸振器は、回転軸200と一体の回転部材220に取
り付けられた振子290により成立する。この振子19
0はそこに生ずる遠心力の場において振動し得る。振子
290の質量をm、回転軸200の回転速度をΩとし、
回転軸200の中心から振子290の揺動中心までを
R、揺動中心から振子290の中心までをlとし、R≫
lのとき、図3に示す振子質量(吸振質量得m)に作
用する遠心力はmRΩである。したがって、振子2
90をその半径位置に戻す力Pは、振子290の方より
θが小さいと仮定すれば、下式(1)となる。 P=mRΩsinθ≒mRΩθ ・・・(1) しかし力Pに対応する質量の変化はlθであるから、遠
心力の場における振子290の見かけ上のバネ定数は、
下式(2)となり、 c12=mRΩ/l ・・・(2) 固有振動数は、下式(3)で求められる。 ω21=√{(mRΩ/l)(l/m)} ・・・(3) このように遠心振子式吸振器の固有振動数は一定ではな
く、回転軸200の回転速度Ωによって変化する。そこ
で、外乱振動数が回転速度Ωに比例するものとすれば、
その結果、遠心振子式吸振器は外乱振動数に同調するよ
うに保たれることになる。
【0026】本発明にかかる遠心振子式吸振手段9は上
記原理を利用したものである。遠心振子式吸振手段9
は、図1に示すように、複数の穴28・・が形成された
円形の回転部材22を回転軸2に設け、各穴28・・
に、図4に示すような振子部材としての金属製のピン1
9・・をそれぞれ遊嵌したサロモン吸振器である。な
お、図1においてピン19は省略している。複数の穴2
8・・は、図2に示すように、回転部材22を軸方向に
貫通しており、図4に示すように、本形態では6個形成
されている。複数の穴28・・は、回転部材22の回転
中心Oから同一距離(半径R)上に中心Oを持ち、図
5に示すように夫々の半径Rが等しく、回転中心Oを
中心とする各中心O間の角度αが均等になるように配
設されている。回転部材22の中心には、図6に示すよ
うに、回転軸2を挿通するための貫通穴が形成されてい
る。つまり、回転部材22の回転中心は、回転部材22
を回転軸2に装着することで回転軸2の回転中心Oとな
る。
【0027】各ピン19は、同一径で同一長の円柱状で
あって、図2に示すように、各穴28にそれぞれ遊嵌さ
れた状態において回転部材22の端面22a,22bか
ら突出する長さを有している。図5に示すように、各ピ
ン19の半径Rは、各穴28の半径Rよりも小さ
く、かつ、その中心Oが中心Oから半径l上に位置
するように構成されている。各ピン19の両端には、図
7に示すように、各ピンを、各穴28に遊嵌した状態に
保持する部材となる抜け止め用のリンク部材40が装着
されている。
【0028】本形態において、回転軸2は回転軸20
0、ピン19は振子290、回転部材22の回転中心O
から穴28の中心までの距離Rは図3の半径R、中心O
からピン19の中心Oまでの距離lは、図2のlに
それぞれ相当する。つまり、遠心振子式吸振手段9は、
穴28の半径Rとピンの半径R2との差(R
)に等しい長さを持つ遠心振子を構成している。
【0029】このような構成の遠心振子式吸振手段9を
ベルト回転駆動装置の回転体系に装着することで、回転
軸2の速度変動が抑えられ。このため速度変動を起因と
する振動成分を低減することができ、ベルト1の振動や
速度変動を低減することができる。回転部材22に形成
する穴28の数に限定はないが、数が多いほうが吸振器
自身の円周方向に対する偏りが少なくなり好ましいもの
となる。
【0030】ベルト回転駆動装置には、複数の回転速度
に比例する振動成分を持つことが多い。例えば駆動モー
タ5の回転振動、駆動歯車6、最終段歯車3の回転振
動、駆動コロ4の回転振動など様々な周波数を持った振
動成分の振動が発生する。このような場合、ベルト回転
駆動装置に遠心振子式吸振手段を複数設けることでそれ
ぞれの振動周波数に対して吸振効果が得られ振動の少な
い装置構成となる。 (第2の実施の形態)図8に示すベルト回転駆動装置
は、図1に示すベルト回転駆動装置に遠心振子式吸振手
段90を追加したものである。この遠心振子式吸振手段
90は、回転軸2に装着した回転部材220に、遠心振
子式吸振手段9に設けた複数の穴28と半径の異なる複
数の穴28Aを、自身の回転中心となる回転軸2の回転
中心Oから同一距離(半径R)に中心を持ち、それぞ
れの半径Rが等しく、回転中心Oから均等な角度と
なるように形成配設し、各穴28Aにそれぞれピン19
を遊嵌したものである。各ピン19の半径Rは、各穴
28Bの半径Rよりも小さく、かつ、その中心O
中心Oから半径l上に位置するように構成されている
(図5参照)。つまり、図8に示す回転駆動装置では、
同一系となる回転体系60に吸振特性の異なる複数の遠
心振子式吸振手段9,90が設けられることになり、よ
り回転軸2の速度変動が抑えられ、この速度変動を起因
とする振動成分を低減することができる。このためベル
ト1の振動や速度変動を低減することができる。
【0031】図8に示すベルト回転駆動装置では、回転
体系60に2つの特性の異なる遠心振子式吸振手段9,
90を設けたが、一方の振子式吸振手段を駆動系61で
ある駆動軸8に設ける形態であってもよい。回転体系6
0と駆動系61の双方にそれぞれ遠心振子式吸振手段
9,190を有すると、駆動軸8および回転軸2の速度
変動が抑えられ、これら2つの速度変動が起因となる振
動成分を低減することができ、ベルト1の振動や速度変
動をより低減することができる。 (第3の実施の形態)図10は、最終段歯車3自身にサ
ロモン吸振器を構成したものである。同図に示すよう
に、最終段歯車3は、中央部に回転軸2が挿通される軸
穴3Aを有し、回転軸2に装着されることで回転軸2の
回転中心Oが自身の回転中心Oとなる。最終段歯車3
は、その外周近傍に、回転中心Oから同一距離に中心O
を持ち、それぞれの半径Rが等しく、回転中心Oか
ら均等な角度となるように複数の穴28Dを形成配設
し、各穴28Dにそれぞれピン19を遊嵌している。各
ピン19の半径Rは、各穴28Dの半径Rよりも小
さく、かつ、その中心Oが中心Oから半径l上に位
置するように構成されている(図5参照)。
【0032】このようにサロモン吸振器を最終段歯車3
に設けると、最終段歯車3自身が吸振器となるので、最
終段歯車3の回転周波数が原因となる駆動コロ4の速度
変動となる振動成分を低減することができ、ベルト1の
振動や速度変動をを低減することができる。最終段歯車
3自身を吸振器とする場合には、回転軸2に単独で装着
した形態であってもよいし、遠心振子式吸振手段9と併
設する形態としてもよい。本形態では、サロモン吸振器
を最終段歯車3に設けているが、駆動歯車6に設けた形
態としたり、両方の歯車に設ける形態としてもよい。 (第4の実施の形態)図11は、駆動伝達系162が、
回転軸2と駆動軸8とにそれぞれ設けられたプーリ70
0,71と、これらプーリ間に掛け渡された連結ベルト
72で構成されたベルト回転駆動装置の構成を示す斜視
図である。同図に示すベルト回転駆動装置は、図12に
示すように、プーリ700自身にサロモン吸振器を構成
したものである。同図に示すように、プーリ700は、
中央部に回転軸2が挿通される軸穴701を有し、回転
軸2に装着されることで回転軸2の回転中心Oが自身の
回転中心Oとなる。プーリ700は、その外周近傍に、
回転中心Oから同一距離に中心Oを持ち、それぞれの
半径Rが等しく、回転中心Oから均等な角度となるよ
うに複数の穴28Eを形成配設し、各穴28Eにそれぞ
れピン19を遊嵌している。各ピン19の半径Rは、
各穴28Eの半径Rよりも小さく、かつ、その中心O
が中心Oから半径l上に位置するように構成されて
いる(図5参照)。
【0033】本形態において、ピン19は、プーリ70
0の両端面70a,70bから突出しない長さとなって
いる。両端面70a,70bには、ピン19を穴28E
に遊嵌した状態に保持する部材として円板状のカバー7
4、75が各穴28Eを塞ぐように装着されており、図
7に示すリング40が省略されている。
【0034】このようにサロモン吸振器をプーリ700
に設けると、プーリ700が吸振器となるので、駆動コ
ロ4の速度変動となるプーリ700の回転に比例した振
動成分を低減することができ、ベルト1の振動や速度変
動を低減することができる。また、各穴28Eがカバー
74、75で塞がれるので、ピン19の落下防止とな
る。カバー74、75は、円周方向に不均一な慣性が働
かないような形状が好ましく、同図のような円板状がよ
い。プーリ700の回転停止時には、遠心力で穴28E
の外方向に位置していたピン19が重力により落下し、
音を発生することがあるが、カバー74、75を設ける
ことにより、外部に漏れる騒音を低減することができ
る。
【0035】プーリ700自身を吸振器とする場合に
は、回転軸2に単独で装着した形態であってもよいし、
遠心振子式吸振手段9と併設する形態としてもよい。本
形態では、サロモン吸振器をプーリ700に設けている
が、プーリ71に設けた形態としたり、両方のプーリに
設ける形態としてもよい。
【0036】図12に示すカバー74,75は、ピン1
9を遊嵌する穴が形成された上記の回転部材22、各歯
車に設けても無論よく、この場合にはリング40を装着
しないピン19を用いる。図13に示すように、金属製
のマス19Aの外周を弾性部材19Bで覆ってピン19
とすることで、落下時の音の発生が抑えられ、外部に漏
れる音を低減することができる。ピン19の表面を弾性
部材19Bとするには、弾性部材19Bを筒状としてマ
ス19Aを内部に挿嵌してもよいし、マス19Aの外周
に弾性部材19Bコーティングしてもよい。ピン19の
表面は、弾性部材19Bではなく、吸音部材であっても
よい。 (第5の実施の形態)図9は、1つの回転する部材に2
つのサロモン吸振器を形成し、複数の回転速度に比例す
る振動成分を低減させる構成としたものである。図9に
示す回転する部材は、回転部材22である。この回転部
材22には、既に説明した複数の穴28と複数のピン1
9とともに、回転中心Oから穴28の中心Oまでの半
径R utと異なる同心円上に回転中心Oから同一距離
(半径Rin)に中心を持ち、それぞれの半径R
in−1が等しく、回転中心Oから均等な角度となるよ
うに配設された複数の孔138と、各孔138にそれぞ
れ遊嵌する振子部材としてのピン139とを備えてい
る。各ピン139の半径Rin−2は、各穴138の半
径Rin−1よりも小さくされている。本形態において
は、各ピン19の半径はR out−2、各穴28の半径
はRout−1と表示する。
【0037】振動を低減することが可能な周波数は、上
式(3)によって決定されることより、Rout/(R
out−1−Rout−2)の値とRin/(R
in−1−Rin−2)の値が異なるように構成するこ
とで、1つの部材に2つの吸振機能を持たせることがで
き、2つの異なる周波数の低減を省スペースで行える。
【0038】図9では、孔138とピン139を回転部
材22に設けているが、図8に示す回転部材220、図
10に示す最終段歯車3あるいは駆動歯車6、図11に
示すプーリ700あるいはプーリ71に設けても無論構
わない。なお、図13に示すピン19の構成は、ピン1
39に適用してもよい。 (第6の実施の形態)次に、駆動コロ4表面の速度変動
に影響を与える振動要因として駆動モータ5の回転周波
数に着目した形態について説明する。この形態では、図
1に示す遠心振子式吸振手段9を備えたベルト回転駆動
装置をモデルとして使用するものとする。
【0039】駆動モータ5の回転周波数が振動要因の場
合、遠心振子式吸振手段9の固有振動数を駆動モータ5
の回転周波数に一致させることで振動低減を図れる。図
1に示すように、回転軸2に遠心振子式吸振手段9を設
けた場合、駆動モータの回転角速度をXmotor、駆
動コロ4の回転角速度をXrollerとした場合、下
式(4)の関係を満たすことにより、駆動モータ5の回
転周波数が低減され、駆動コロ4表面の速度が安定する
ことになる。このため、ベルト1の振動や速度変動を低
減することができる。
【0040】 Xmotor=Xroller√{R/(R−R)} ・・・(4) 例えば、駆動モータ5の回転数を駆動伝達系61により
motorとXro llerの比が4:1に設定され
ているベルト回転駆動装置の場合、 4=√{R/(R−R)}より16(R−R)=R ・・・(5) 上式(5)の関係が成り立ち、この関係を満たすことが
可能なR=32,R1=5,R2=3の遠心振子式吸振手段
9を取り付けることで実現可能である。また、関係式を
満たすものであれば、上記に記述したパラメータでなく
ともよい。 (第7の実施の形態)駆動モータ5にステッピングモー
タを用いる場合、駆動コロ4表面の速度変動に影響を与
える振動の1つとしてモータのステップ振動がある。ス
テップ振動は、モータの1秒あたりの回転数とモータ1
周におけるステップ数により決定される。遠心振子式吸
振手段9を回転軸2上に設けた場合のステップ振動の低
減方法は、ステッピングモータの回転角速度をX
motor_step、ステッピングモータのステップ
数をS、駆動コロ4の回転角速度をXrollerとし
た場合、 SXmotor_step=Xroller√{R/(R−R)} ・ ・・(6) 上式(6)の関係を満たすことによりステッピングモー
タのステップ振動が低減され、駆動コロ4表面の速度が
安定することになる。このため、ベルト1の振動や速度
変動を低減することができる。 (第8の実施の形態)図1に示すように駆動伝達系61
にギアを用いる場合、駆動コロ4表面の速度変動に影響
を与える振動の1つにギアの噛み合い振動がある。この
噛み合い振動は、ギアによりトルクを伝達する際に、ギ
アの歯同士がぶつかることにより発生し、振動が発生す
る周波数は1秒あたりのギアの回転数とギアの歯数で決
定される。遠心振子式吸振手段9を回転軸2上に設けた
場合のギア噛み合い振動の低減方法は、ギアの歯数を
Z、ギアの回転角速度をXgear、駆動モータ5の回
転角速度をXmoto、駆動コロ4の回転角速度をX
rollerとした場合、 ZXgear=Xroller√{R/(R−R)} ・・・(7) 上式(7)の関係を満たすことによりギアの噛み合い振
動が低減され、駆動コロ4表面の速度が安定することに
なり、ベルト1の振動や速度変動を低減することができ
る。 (第9の実施の形態)図1に示す駆動伝達系62に換え
て、図11に示すようなベルト72とプーリ71,72
を用いた駆動伝達系162を用いる場合、駆動コロ4表
面の速度変動に影響を与える振動の1つにベルト72と
プーリ71の噛み合い振動がある。噛み合い振動は、プ
ーリ71にトルクを伝達する際に、ベルト72とプーリ
71の歯同士がぶつかることにより発生し、振動が発生
する周波数は1秒あたりのプーリ71の回転数とプーリ
71の歯数で決定される。遠心振子式吸振手段9を回転
軸2上に設けた場合のプーリ噛み合い振動の低減方法
は、プーリの歯数をP、プーリ71の回転角速度をX
pulley、回転体2の回転角速度をXrolle
とした場合、 PXpulley=Xroller√{R/(R−R)} ・・(8) 上式(8)の関係を満たすことによりプーリの噛み合い
振動が低減され、駆動コロ4表面の速度が安定すること
になり、ベルト1の振動や速度変動を低減することがで
きる。
【0041】各実施の形態で説明したベルト回転駆動装
置によって回転駆動される回転体としては、記録材を搬
送するローラ部材やベルト、画像形成装置の像担持体が
挙げられる。記録材としては、磁気カードやICカード
やプリペイドカード等に代表される情報の記録や再生を
行えるカード類がその一例として挙げられる。このよう
なカード類を搬送するローラ部材を回転駆動するのに、
各形態で説明したベルト回転駆動装置を用いると、ロー
ラ部材の回転変動を抑えることができるので、カード類
の搬送のバラツキを低減することができ、情報の記録や
再生を良好に行うことができる。
【0042】記録材としては、画像形成装置全般で使用
される用紙やOHP用のシートのほかに、葉書、名刺、
封筒類、紙幣等が挙げられる。これら部材を搬送するロ
ーラ部材を回転駆動するのに、各形態で説明したベルト
回転駆動装置を用いると、シート状部材の搬送を安定さ
せることができ、ジャムやシート状部材に対する様々な
処理を良好に行うことができる。 (第10の実施の形態)図14は、本発明が適用された
画像形成装置としてのカラー複写機を示す。図14にお
いて、符号10で示す画像形成装置の装置本体は、その
外装ケース11内の中央よりもやや右寄りに、像担持体
としてのドラム状の感光体(以下「感光体ドラム」と記
す)12を備えている。感光体ドラム12の周りには、
その上に設置されている帯電器13から矢示の回転方向
(反時計方向)へ順に、現像手段としての回転型現像装
置14、中間転写ユニット15、クリーニング装置1
6、除電器17などが配置されている。このうち、感光
体ドラム12、帯電器13、回転型現像装置14、クリ
ーニング装置16、除電器17は、1つの作像ユニット
90として、装置本体10に対して着脱可能となってい
る。
【0043】これらの帯電器13、回転型現像装置1
4、クリーニング装置16、除電器17の上には、露光
手段としての光書込み装置、例えばレーザー書込み装置
18が設置される。回転型現像装置14は、イエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーをそれぞれ
収納した、現像ローラ21を有する現像器20A、20
B、20C、20Dを備え、図示しない中心軸まわりに
回動して各色の現像器20A、20B、20C、20D
を選択的に感光体ドラム12の外周に対向する現像位置
へ移動させる。
【0044】中間転写ユニット15は、複数のコロ23
と回転体としての駆動コロ4とに巻きかけられた像担持
体としてのベルト状の中間転写体である中間転写ベルト
24を有し、この中間転写ベルト24は感光体ドラム1
2に当接される。中間転写ベルト24の内側には転写装
置25が設置され、中間転写ベルト24の外側には転写
装置26およびクリーニング装置27が設置されてい
る。クリーニング装置27は中間転写ベルト24に対し
て接離自在に設けられる。
【0045】レーザー書込み装置18は、画像読取装置
29から図示しない画像処理部を介して各色の画像信号
が入力され、各色の画像信号により順次に変調されたレ
ーザー光Lを一様帯電状態の感光体ドラム12に照射し
て感光体ドラム12を露光することで感光体ドラム12
上に静電潜像を形成する。画像読取装置29は装置本体
10の上面に設けられた原稿台30上にセットされた原
稿Gの画像を色分解して読み取り、電気的な画像信号に
変換する。記録材搬送路32は右から左へシート状部材
としての用紙Pを搬送する。記録材搬送路32には、中
間転写ユニット15および転写装置26より手前にレジ
ストローラ対33が設置され、中間転写ユニット15お
よび転写装置26より下流側に搬送ベルト34、定着装
置35、排紙ローラ36が配置されている。
【0046】装置本体10は給紙装置50上に載置され
る。給紙装置50内には、複数の給紙カセット51が多
段に設けられ、給紙ローラ52のいずれか1つが選択的
に駆動されて給紙カセット51のいずれか1つから用紙
Pが送り出される。この用紙Pは装置本体10内の自動
給紙路37を通して記録材搬送路32へ搬送される。ま
た、装置本体10の右側には、手差しトレイ38が開閉
自在に設けられ、この手差しトレイ38から挿入された
用紙Pは装置本体10内の手差し給紙路39を通して記
録材搬送路32へ搬送される。装置本体10の左側に
は、図示しない排紙トレイが着脱自在に取り付けられ、
記録材搬送路32を通して排紙ローラ36により排出さ
れた用紙Pが排紙トレイへ収容される。
【0047】本形態において、カラーコピーをとるとき
には、原稿台30上に原稿Gをセットし、図示しないス
タートスイッチを押すと、複写動作が開始される。ま
ず、画像読取装置29が原稿台30上の原稿Gの画像を
色分解して読み取る。同時に、給紙装置50内の給紙カ
セット51から給紙ローラ52で選択的に用紙Pが送り
出され、この用紙Pは自動給紙路37、記録材搬送路3
2を通してレジストローラ対33に突き当たって止ま
る。
【0048】感光体ドラム12は、反時計方向に回転
し、複数のコロ23のうちの、駆動コロ23Aの回転で
中間転写ベルト24が時計方向へ回転する。感光体ドラ
ム12は、回転に伴い、帯電器13により一様に帯電さ
れ、画像読取装置29から画像処理部を介してレーザー
書込み装置18に加えられる1色目の画像信号で変調さ
れたレーザー光がレーザー書込み装置18から照射され
て静電潜像が形成される。
【0049】この感光体ドラム12上の静電潜像は回転
型現像装置14の1色目の現像器20Aにより現像され
て1色目の画像となり、この感光体ドラム12上の1色
目の画像は転写装置25により中間転写ベルト24に転
写される。感光体ドラム12は、1色目の画像の転写後
にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器17で除電される。
【0050】続いて感光体ドラム12は、帯電器13に
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザー書込み装置18に加えられる2色目の
画像信号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置
18から照射されて静電潜像が形成される。この感光体
ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の2色目
の現像器20Bにより現像されて2色目の画像となり、
この感光体ドラム12上の2色目の画像は転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像と重ねて転
写される。感光体ドラム12は、2色目の画像の転写後
にクリーニング装置16でクリーニングされて残留トナ
ーが除去され、除電器17で除電される。
【0051】次に、感光体ドラム12は、帯電器13に
より一様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部
を介してレーザー書込み装置18に加えられる3色目の
画像信号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置
18から照射されて静電潜像が形成される。この感光体
ドラム12上の静電潜像は回転型現像装置14の3色目
の現像器20Cにより現像されて3色目の画像となり、
この感光体ドラム12上の3色目の画像は転写装置25
により中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の
画像と重ねて転写される。感光体ドラム12は、3色目
の画像の転写後にクリーニング装置16でクリーニング
されて残留トナーが除去され、除電器17で除電され
る。
【0052】感光体ドラム12は、帯電器13により一
様に帯電され、画像読取装置29から画像処理部を介し
てレーザー書込み装置18に加えられる4色目の画像信
号で変調されたレーザー光がレーザー書込み装置18か
ら照射されて静電潜像が形成される。この感光体ドラム
12上の静電潜像は回転型現像装置14の4色目の現像
器20Dにより現像されて4色目の画像となり、この感
光体ドラム12上の4色目の画像が転写装置25により
中間転写ベルト24上に1色目の画像、2色目の画像、
3色目の画像と重ねて転写されることでフルカラー画像
が形成される。感光体ドラム12は、4色目の画像の転
写後にクリーニング装置16でクリーニングされて残留
トナーが除去され、除電器17で除電される。
【0053】レジストローラ対33がタイミングをとっ
て回転して用紙Pが送り出され、この用紙Pは転写装置
26により中間転写ベルト24上のフルカラー画像が転
写される。この用紙Pは、搬送ベルト34で搬送されて
定着装置35によりフルカラー画像が定着され、排紙ロ
ーラ36により排紙トレイへ排出される。また、中間転
写ベルト24はフルカラー画像の転写後にクリーニング
装置27でクリーニングされて残留トナーが除去され
る。
【0054】以上4色重ね画像を形成する動作について
説明したが、3色重ね画像を形成する場合には感光体ド
ラム12上に3つの異なる単色画像が順次に形成されて
中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に用紙Pに
一括して転写され、2色重ね画像を形成する場合には感
光体ドラム12上に2つの異なる単色画像が順次に形成
されて中間転写ベルト24上に重ねて転写された後に用
紙Pに一括して転写される。また、単色画像を形成する
場合には、感光体ドラム12上に1つの単色画像が形成
されて中間転写ベルト24上に転写された後に用紙Pに
転写される。
【0055】このようなカラー複写機においては、像担
持体である感光体ドラム12および中間転写ベルト24
の回転変動が最終画像の品質に大きく影響するので、よ
り高精度な感光体ドラム12や中間転写ベルト24の回
転駆動が望まれる。このため、本形態におけるカラー複
写機では、中間転写ベルト24の回転駆動を、第1から
第9の実施の形態の中の何れか1つのベルト回転駆動装
置を用いて行う。この場合、中間転写ベルト24を支持
する駆動コロ4の回転軸2に、図1に示す最終段歯車3
を固定し、この歯車3に、電動モータ5の駆動軸8に固
定した駆動歯車6を噛合させて、中間転写ベルト24を
回転駆動するように構成すればよい。ベルト状の感光体
が使用されている装置においては、ベルト状の感光体を
回転するのに上述のベルト回転駆動装置を用いればよ
い。
【0056】本形態では感光体ドラムを1つ備えた画像
形成装置を例示したが、記録紙Pの搬送方向に複数の感
光体ドラムが配列された画像形成装置に上記ベルト回転
駆動装置を適用しても無論構わない。
【0057】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、ベルトが
巻き掛けられる回転体を支持し、駆動系によって回転駆
動される回転体系に遠心振子式吸振手段を設けたので、
回転体系で発生する振動が低減され、回転体の回転速度
が安定し、ベルトの振動や速度変動を低減することがで
きる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、複数の穴が
形成された回転部材を回転体と一体回転可能な回転軸に
設け、複数の穴を、回転部材の回転中心から同一距離に
それぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心
から均等な角度となるように配設し、各穴に振子部材を
それぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段を構成したの
で、回転速度に応じて遠心振子式吸振手段で吸振する周
波数成分が比例して変動することになり、回転体系で発
生する振動が低減されて回転体の回転速度が安定し、ベ
ルトの振動や速度変動を低減することができる。
【0059】請求項3記載の発明によれば、遠心振子式
吸振手段を同一の系に複数設けることで、同じ系におい
て発生する複数の振動成分が効果的に低減されることに
なり、回転体の回転速度が安定し、ベルトの振動や速度
変動をより低減することができる。
【0060】請求項4記載の発明によれば、駆動伝達系
を構成する歯車に、歯車の回転中心から同一距離にそれ
ぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心から
均等な角度となるように複数の穴が形成配設し、各穴に
振子部材をそれぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段を構
成したので、歯車が吸振効果を持つことになり、歯車自
身で発生する回転振動が低減し、回転体の回転速度が安
定し、ベルトの振動や速度変動を低減することができ
る。また、歯車に遠心振子式吸振手段を設けることで、
遠心振子式吸振手段を単独で設ける場合よりも、省スペ
ース化、軽量化を図れる。
【0061】請求項5記載の発明によれば、駆動伝達系
を構成するプーリに、プーリの回転中心から同一距離に
それぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転中心
から均等な角度となるように複数の穴が形成配設し、各
穴に振子部材をそれぞれ遊嵌させて遠心振子式吸振手段
を構成したので、プーリが吸振効果を持つことになり、
プーリ自身で発生する回転振動が低減し、回転体の回転
速度が安定し、ベルトの振動や速度変動を低減すること
ができる。また、プーリに遠心振子式吸振手段を設ける
ことで、遠心振子式吸振手段を単独で設ける場合より
も、省スペース化、軽量化を図れる。
【0062】請求項6記載の発明によれば、回転部材、
歯車またはプーリの、その回転中心から穴の中心までの
半径と異なる同心円上に、各部材の回転中心から同一距
離にそれぞれ中心があり、それぞれの半径が等しく回転
中心から均等な角度となるように複数の孔を形成配設
し、各孔に振子部材をそれぞれ遊嵌させているので、1
つの部材で複数の周波数に対して吸振効果が得られ、遠
心振子式吸振手段を複数設ける場合と比べて省スペース
化、低コスト化を図れる。
【0063】請求項7記載の発明によれば、穴および/
または孔に遊嵌される各振子部材が、保持部材によって
穴および/または孔に遊嵌状態に保持されるので、振子
部材の落下を防止することができ、吸振効果が安定し回
転体の回転速度安定がより確実なものとなる。保持部材
が穴および/または孔を覆うカバーの場合には、振子部
材の移動に伴い発生する音の漏れを抑えられ、装置の低
騒音化につながる。
【0064】請求項8記載の発明によれば、振子部材の
表面が弾性部材であるので、振子部材の移動に伴い発生
する音が小さくなり、装置の低騒音化につながる。
【0065】請求項9記載の発明によれば、遠心振子式
吸振手段におけるの、回転部材の回転中心から各穴の中
心までの距離をR、穴の半径をR、振子部材の半径を
、回転駆動源がモータであって、その回転角速度を
motor、回転体の回転角速度をXroller
した場合、Xmotor=Xroller√{R/(R
−R)}の関係が満たされることで、駆動源である
駆動モータの回転速度に起因した振動成分が低減するこ
とができ、駆動モータの回転振動に起因した周波数の振
動成分が原因となる回転体の回転速度変動が低下し、回
転体の回転速度が安定し、ベルトの速度変動を低減する
ことができる。さらに、回転速度に応じて遠心振子式吸
振手段で吸振する周波数成分が比例して変動することに
なるので、より回転体の回転速度が安定と、ベルトの振
動や速度変動をより低減することができる。
【0066】請求項10記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、前記穴の半
径をR、前記振子部材の半径をR、回転駆動源がス
テッピングモータであって、その回転角速度をX
motor_step、モータ1周のステップ数をS、
前記回転体の回転角速度をXrollerとした場合、
SX motor_step=Xroller√{R/
(R−R)}の関係が満たされることで、駆動源で
あるステッピングモータ回転時に発生するステップ振動
を低減することができ、ステップ振動に起因した周波数
の振動成分が原因となる回転体の回転速度変動が低下
し、回転体の回転速度が安定してベルトの振動や速度変
動を低減することができる。
【0067】請求項11記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、前記穴の半
径をR、振子部材の半径をR、前記駆動伝達系がギ
アを有し、その歯数をZ、ギアの回転角速度をX
gear、回転体の回転角速度をX rollerとした
場合、ZXgear=Xroller√{R/(R
)}の関係が満たされることで、駆動伝達系の歯車
列で発生する噛み合い振動を低減することができ、噛み
合い周波数の振動成分が原因となる回転体の回転速度変
動が低下し、回転体の回転速度が安定してベルトの振動
や速度変動を低減することができる。
【0068】請求項12記載の発明によれば、回転部材
の回転中心から各穴の中心までの距離をR、穴の半径を
、振子部材の半径をR、駆動伝達系がベルトとプ
ーリよる構成され、プーリの歯数をP、プーリの回転角
速度をXpulley、回転体の回転角速度をX
rollerとした場合、PXpulley=X
rolle √{R/(R−R)}の関係が満たさ
れることで、駆動伝達系のベルトとプーリの噛み合いに
より発生する噛み合い振動を低減することができ、ベル
トの噛み合い周波数が原因となる回転体の回転速度変動
が低下し、回転体の回転速度が安定してベルトの振動や
速度変動を低減することができる。
【0069】請求項13記載の発明によれば、遠心振子
式吸振手段を少なくとも2つ以上有するので、ベルト回
転駆動装置で発生する複数の振動成分が効果的に低減さ
れることになり、回転体の回転速度が安定してベルトの
振動や速度変動を低減することができる。
【0070】請求項14記載の発明によれば、請求項1
ないし13の何れか1つに記載のベルト回転駆動装置に
よって、ベルト状の像担持体あるいはベルト状の中間転
写体が巻き掛けられた回転体が回転されるので、ベルト
状の像担持体あるいはベルト状の中間転写体への回転振
動が効果的に低減され、画像の高画質化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態にかかる遠心振子式吸振手段
を備えたベルト回転駆動装置の構成を示す斜視図であ
る。
【図2】ベルト回転駆動装置と遠心振子式吸振手段の構
成を示す部分断面図である。
【図3】遠心振子式吸振手段の原理を説明するためのモ
デル図である。
【図4】遠心振子式吸振手段の構成を示す拡大図であ
る。
【図5】図4の破線○部の拡大図である。
【図6】第1の実施の形態にかかる遠心振子式吸振手段
単独の斜視図である。
【図7】振子部材の保持状態を示す拡大断面図である。
【図8】第2の実施の形態である2つの遠心振子式吸振
手段を同一系に備えたベルト回転駆動装置の構成を示す
部分断面図である。
【図9】第5の実施の形態である異なる吸振特性を複数
有する遠心振子式吸振手段の構成を示す斜視図である。
【図10】第3の実施の形態である歯車と一体化した遠
心振子式吸振手段の構成を示す斜視図である。
【図11】第4の実施の形態であるプーリと一体化した
遠心振子式吸振手段を有するベルト回転駆動装置の構成
を示す部分断面図である。
【図12】プーリと一体化した遠心振子式吸振手段の構
成を示す拡大断面図である。
【図13】振子部材の構成を示す一部破断拡大断面図で
ある。
【図14】ベルト回転駆動装置を有する画像形成装置の
一形態を示す全体構成図である。
【符号の説明】
1 ベルト 2 回転軸 3,6 複数の歯車 4 回転体 5 回転駆動源 9,90,190 遠心振子式吸振手段 12,24 像担持体 19 第1の振子部材 22,191,220 回転部材 24 ベルト状の中間転写体 28,28A〜28E 複数の穴 40 保持する部材 60 回転体系 61 駆動系 62 駆動伝達系 70,71 第1および第2のプー
リ 72 連結ベルト 74,75 保持する部材 138 複数の孔 139 第2の振子部材 α 回転中心から均等な角
度 O 回転部材の回転中心 O 穴の中心 O 第1の振子部材の中
心 O 歯車の回転中心 R,Rout,Rin 同一距離(半径) R 穴の半径 R 第1の振子部材の半
径 Rin−1 孔の半径 Rin−2 第2の振子部材の
半径

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持する
    回転体系と、前記回転体系を回転駆動する回転駆動源を
    有する駆動系と、前記回転体系と前記駆動系とを連結す
    る駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 少なくとも前記回転体系に遠心振子式吸振手段を設けた
    ベルト回転駆動装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のベルト回転駆動装置におい
    て、 前記遠心振子式吸振手段は、前記回転体と一体回転可能
    な回転軸に設けられ、複数の穴が形成された回転部材
    と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有
    し、前記複数の穴は、前記回転部材の回転中心から同一
    距離にそれぞれ中心を持ち、それぞれの半径が等しく、
    前記回転中心から均等な角度となるように配設されたベ
    ルト回転駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のベルト回転駆動装
    置において、 前記遠心振子式吸振手段を同一の系に複数設けたベルト
    回転駆動装置。
  4. 【請求項4】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持する
    回転体系と、前記回転体系を回転駆動する回転駆動源を
    有する駆動系と、前記回転体系と前記駆動系とを連結す
    る駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記駆動伝達系は、前記回転駆動源の駆動軸と前記回転
    体と一体回転可能な回転軸とを連結する複数の歯車を有
    し、 少なくとも1つの歯車は、その回転中心から同一距離に
    中心を持ち、それぞれの半径が等しく、前記回転中心か
    ら均等な角度となるように配設された複数の穴と、これ
    ら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有す
    るベルト回転駆動装置。
  5. 【請求項5】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持する
    回転体系と、前記回転体系を回転駆動する回転駆動源を
    有する駆動系と、前記回転体系と前記駆動系とを連結す
    る駆動伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記駆動伝達系は、前記回転体と一体回転可能な回転軸
    と前記回転駆動源の駆動軸とに設けられた第1および第
    2のプーリと、これらプーリ間に掛け渡された連結ベル
    トとを有し、 少なくとも1つのプーリは、その回転中心から同一距離
    に中心を持ち、それぞれの半径が等しく、前記回転中心
    から均等な角度となるように配設された複数の穴と、こ
    れら複数の穴にそれぞれ遊嵌する第1の振子部材とを有
    するベルト回転駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項2ないし5の何れか1つに記載のベ
    ルト回転駆動装置において、 前記回転部材、歯車またはプーリは、その回転中心から
    前記穴の中心までの半径と異なる同心円上に、前記回転
    中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等し
    く、前記回転中心から均等な角度となるように配設され
    た複数の孔と、各孔にそれぞれ遊嵌する第2の振子部材
    とを有するベルト回転駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項2ないし6の何れか1つに記載のベ
    ルト回転駆動装置において、 第1の振子部材および/または第2の振子部材を、前記
    穴および/または孔に遊嵌した状態に保持する部材を有
    するベルト回転駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項2ないし6の何れか1つに記載のベ
    ルト回転駆動装置において、 第1および/または第2の振子部材の表面が弾性部材で
    あるベルト回転駆動装置。
  9. 【請求項9】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持する
    回転体系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源を
    有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動伝
    達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR、前記振子部材の半径をR
    前記回転駆動源がモータであって、その回転角速度をX
    motor、前記回転体の回転角速度をXroller
    とした場合、 Xmotor=Xroller√{R/(R
    )} の関係を満たすベルト回転駆動装置。
  10. 【請求項10】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持す
    る回転体系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源
    を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動
    伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR、前記振子部材の半径をR
    前記回転駆動源がステッピングモータであって、その回
    転角速度をXmotor_step、モータ1周のステ
    ップ数をS、前記回転体の回転角速度をXroller
    とした場合、 SXmotor_step=Xroller√{R/
    (R−R)} の関係を満たすベルト回転駆動装置。
  11. 【請求項11】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持す
    る回転体系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源
    を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動
    伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、複数の穴にそれぞれ遊嵌する
    振子部材とを有し、複数の穴が、前記回転部材の回転中
    心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等し
    く、前記回転中心から均等な角度となるように配設され
    た遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR、前記振子部材の半径をR
    前記駆動伝達系がギアを有し、その歯数をZ、ギアの回
    転角速度をXgear、回転体の回転角速度をX
    rollerとした場合、 ZXgear=Xroller√{R/(R
    )} の関係を満たすベルト回転駆動装置。
  12. 【請求項12】ベルトが巻き掛けられる回転体を支持す
    る回転体系と、この回転体系を回転駆動する回転駆動源
    を有する駆動系と、回転体系と駆動系とを連結する駆動
    伝達系とを備えたベルト回転駆動装置において、 前記回転体と一体回転可能な回転軸に設けられ複数の穴
    が形成された回転部材と、これら複数の穴にそれぞれ遊
    嵌する振子部材とを有し、複数の穴が前記回転部材の回
    転中心から同一距離に中心を持ち、それぞれの半径が等
    しく、前記回転中心から均等な角度となるように配設さ
    れた遠心振子式吸振手段を備え、 前記回転部材の回転中心から各穴の中心までの距離を
    R、前記穴の半径をR、前記振子部材の半径をR
    駆動伝達系がベルトとプーリよる構成され、プーリの歯
    数をP、プーリの回転角速度をXpulley、回転体
    の回転角速度をX rollerとした場合、 PXpulley=Xroller√{R/(R−R
    )} の関係を満たすベルト回転駆動装置。
  13. 【請求項13】請求項9ないし12の何れか1つに記載
    のベルト回転駆動装置において、 前記遠心振子式吸振手段を少なくとも2つ以上有するベ
    ルト回転駆動装置。
  14. 【請求項14】回転体に巻き掛けられたベルト状の像担
    持体あるいはベルト状の中間転写体を有する画像形成装
    置であって、 請求項1ないし13の何れか1つに記載のベルト回転駆
    動装置を有し、何れかのベルト回転駆動装置を用いて前
    記回転体を回転駆動する画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1429207A2 (en) * 2002-09-19 2004-06-16 Ricoh Company Belt driving device, driving device, method, and image forming apparatus
US7171140B2 (en) 2003-09-01 2007-01-30 Seiko Epson Corporation Image forming apparatus
JP2018096533A (ja) * 2016-12-13 2018-06-21 株式会社21世紀ものづくり日本 回転体の制振機構、制振フランジ、及び、制振方法

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