JP2018096533A - 回転体の制振機構、制振フランジ、及び、制振方法 - Google Patents

回転体の制振機構、制振フランジ、及び、制振方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 回転軸のビビリ振動を低減することが可能な制振機構を提供する。
【解決手段】 回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、回転体に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、回転体のビビリ振動を抑えることが可能な制振機構、制振フランジ、及び、制振方法に関する。
面粗度で評価する研磨品質は、回転する砥石と、砥石と一体になって回転する回転軸の振動の影響を受ける。砥粒はピッチの短い切刃と考えられ、加工表面の凹凸の山を削る時高周波の衝撃力を受け回転軸の振れを起こす。この振動は回転トルクの強制力ではなく回転抵抗反力が加振力であり、回転体の材料と構造で決まる自励振動を引き起こしビビリ振動の元であると考えられる。
回転体は駆動トルクに対して加工表面や路面からの衝撃反力で回転中心線と重心線(回転面の慣性モーメントが最小の線)が離れる偏心を起こし、偏心によって回転中心に作用する遠心力が不釣り合いとなり遠心力が発生し、さらなる偏心が増大する。この偏心遠心力が回転体の共振現象でビビリ振動を引き起こす。共振する前の加振力を抑える必要がある。
このような、回転軸の振動を抑える装置としては、例えば、同質量・同形状である複数個のウェイトと、該複数のウェイトをそれぞれ任意方向に揺動自在に収納しうる複数の収納室が穿設されたウェイトホルダーとを含んで構成されたバランサ―がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011-169431号公報
しかしながら、重心位置の調整であるバランス取りだけではなく回転体のビビリ振動の原因となる加工表面や路面から受ける衝撃反力を如何に緩和するか考慮する必要がある。
また、回転軸のビビリ振動の原因となる衝撃反力は回転砥石に対して、円周方向、それに垂直な半径方向、そして回転軸方向の3つの方向の動的に変動するベクトル合力を想定する必要がある。
本発明は、このような従来の問題を解決するためになされたもので、回転軸のたわみの原因となる半径方向、回転軸のねじれの原因となる円周方向、そして、回転軸の伸縮の原因となる回転軸方向の衝撃力を緩和し回転軸ビビリ振動を抑制することが可能な制振フランジを提供することである。
本発明は、回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、回転体に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有する。
また、本発明は、回転軸を有する回転体に取り付けられる制振フランジであって、回転体への固定部と、所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有するフランジ本体部と、1以上の空間群の複数の空間部の各々に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、フランジ本体部に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有する。
また、本発明の制振方法は、回転体の回転軸に沿って離れた複数個所に、制振フランジを各々取り付ける。
本発明の制振機構によれば、回転軸のねじれの原因となる円周方向、回転軸のたわみの原因となるそれに垂直な半径方向、そして、回転軸の伸縮の原因となる回転軸方向の衝撃力を、回転フランジ内に自由に遊動する空間に設けた錘が慣性力によってフランジと衝突することで方向と大きさの任意な動的衝撃力を緩和し回転軸振動を低減する。これによりビビリ振動の元を断ち、研磨品質を向上することや、路面から受ける転がり抵抗削減で燃費改善が可能となる。
第1、第2の円周をもつ本実施形態の制振フランジの構成を示す図である。 本実施形態の制振フランジの断面図である。 回転体の回転軸に垂直な半径方向の衝撃力が加わった場合の、本実施形態の制振フランジの作用を示す図である。 回転体の回転軸に平行な回転軸方向の衝撃力が加わった場合の、本実施形態の制振フランジの作用を示す図である。 回転体の円周方向(回転方向)の衝撃力が加わった場合の、本実施形態の制振フランジの作用を示す図である。 回転体の回転軸に沿って離れた両端に本実施形態の制振フランジを各々取り付けた状態を示す図である。 回転体の回転軸に沿って離れた両端に本実施形態の制振フランジを各々取り付けた場合の作用を示す図である。
以下、本発明の実施形態である制振フランジについて、図を参照して詳細に説明をする。
図1は、本実施形態の制振フランジの構成を示す図である。図1に示すように、本実施形態の制振フランジ1は、フランジ本体部100と複数の各々同一形状の内周錘部201a〜201h(第1の錘部)からなる内周部錘群201(第1の錘群)と複数の各々同一形状の外周錘部202a〜202l(第2の錘部)からなる外周部錘群202(第2の錘群)との1以上の錘群を有する。
本実施形態のフランジ本体部100は円盤状の形状を有する。フランジ本体部100は、この本体部の中心に、回転体Xが挿入されて、回転体Xへの固定部となる貫通穴103を有する。なお、フランジ本体部100の回転体Xへの固定は公知の方法を使用すればよい。このように、制振フランジ1が回転体Xに固定されることにより、制振フランジ1と回転体Xとは同一の回転軸lで回転する。
なお、工作機械であれば、この回転体Xには、砥石や切り刃が取り付けられ、これらを回転させる。回転体Xには、加工物表面の凹凸による、砥石や切り刃からの衝撃力が伝達する。また、自動車であれば、この回転体Xには、タイヤが取り付けられ、タイヤを回転させる。回転体Xには、路面の凹凸による、転がり抵抗と一般に言われている、路面からの衝撃力が伝達する。この衝撃力と偏芯により遠心力のベクトル合力が回転軸のビビリ振動の原因となる。
図2は、本実施形態の制振フランジの断面図である。図2(a)は、図1(b)のB-B断面図であり、図2(b)は、図1(a)のA-A断面図である。
図1、2に示すように、フランジ本体部100は、この本体部の中心(回転軸l)を中心とした半径r1の円周上(第1の円周上)に回転対称に配置された複数の各々同一形状の内周空間部101a〜101h(第1の空間部)からなる内周空間群101(第1の空間群)と、回転軸lを中心とした半径r2の円周上(第2の円周上)に回転対称で配置された複数の各々同一形状の外周空間部102a〜102l(第2の空間部)からなる外周空間群102(第2の空間群)との1周以上の空間群を有する。
本実施形態の内周空間部101a〜101hと外周空間部102a〜102lとは、回転軸lと平行な中心軸を有する円筒状空間である。内周空間部101a〜101hと外周空間部102a〜102lの内部には、対応する内周錘部201a〜201hと外周錘部202a〜202lが各々収納される。なお、本実施形態の内周空間部101a〜101hと外周空間部102a〜102lの形状はこれに限られず、対応する内周錘部201a〜201hと外周錘部202a〜202lが内部に収納された場合に、錘全周に隙間が生じる形状であればよい。
衝撃力に抗するフランジ自身の慣性力も効果があるので、フランジ本体部100は、ある程度の質量を有することが好ましい。又、錘の質量は、フランジを含む回転体全部の質量より少ないことが好ましい。
内周錘部201a〜201hと外周錘部202a〜202lは、球、又は、円柱状の形状を有する。なお、内周錘部201a〜201hと外周錘部202a〜202lの形状は、これに限られず、対応する内周空間部101a〜101hと外周空間部102a〜102lの内部に収納された場合に、錘全周に隙間が生じる形状であればよい。
図2に示すように、外周空間部102の内部に外周錘部202が収容された場合に、外周空間部102の内面と外周錘部202の表面との間に、軸方向lについては、ギャップg1とg2があり、フランジ本体部100の半径方向(及び円周方向)には、ギャップg3とg4がある。
また、図2に示すように、内周空間部101の内部に内周錘部201が収容された場合に、内周空間部101の内面と内周錘部201の表面との間に、軸方向lについては、ギャップg5とg6があり、フランジ本体部100の半径方向(及び円周方向)には、ギャップg7とg8がある。
なお、ギャップg1、g2、g3、g4は、外周空間部102の内部を外周錘部202が遊動するに十分だが衝突時間が瞬時となる寸法とするのがよい。また、ギャップg1、g2、g3、g4は、瞬時に変化するがg1とg2の和、g3とg4の和は一定である。
同様に、ギャップg5、g6、g7、g8は、内周空間部101の内部を内周錘部201が遊動するに十分だが衝突時間が瞬時となる寸法とするのがよい。またギャップg5、g6、g7、g8は、瞬時に変化するがg5とg6の和、g7とg8の和は一定である。
加えて、衝突による衝撃力が伝わるには、フランジ本体部100と内周錘部201及び外周錘部202が接していても一体化しないことが必要である。衝突時間が瞬時となり、かつ、熱膨張や錆でフランジ本体部100と内周錘部201及び外周錘部202とが一体化することが無いように、ギャップg1とg2の和、ギャップg3とg4の和、ギャップg5とg6の和、及び、ギャップg7とg8の和(所定のギャップ)は、0.1mm以上0.5mm以下とすることが好ましい。0.1mmより小さいと膨張や錆で一体化するリスクがあり、0.5mmより大きいと衝撃力が瞬時に伝わりにくくなる。ただし、フランジ径の大小によって、ギャップの好適な値は、上記範囲外となる場合もある。
次に、本実施形態の制振フランジ1の作用について説明する。回転体Xに加わる衝撃力は円周方向D3、それに垂直な半径方向D1、そして回転軸方向D2の3つの方向の力がある。本実施形態の制振フランジ1は、円周方向D3、半径方向D1、そして回転軸方向D2の動的合成ベクトルの衝撃力を緩和するものである。
図3は、回転体Xに、回転軸lに垂直な半径方向D1の衝撃力が加わった場合の本実施形態の制振フランジ1の作用を示す図である。なお、図3〜7では、代表例として外周空間部102b及び外周錘部202bのみ記載し、他の内周空間部101と内周錘部201との間の組み合わせ、及び、他の外周空間部102と外周錘部202との間の組み合わせは省略しているが、他の内周空間部101と内周錘部201との間の組み合わせ、及び、他の外周空間部102と外周錘部202との間の組み合わせでも同様の動作・作用が生ずる。また、図3〜7では、説明のため、外周空間部102b及び外周錘部202bの大きさと隙間を図1、2より誇張して記載している。
図に示すように、回転体Xに回転軸lに垂直な半径方向(図中のD1の方向)の衝撃力が加わった場合には、回転軸lが軸受で支持されていても回転体XがD1の方向に微小距離弾性変形し、回転体Xに固定されたフランジ本体部100は、D1方向に瞬間的に微小距離弾性変形する。この場合、外周錘部202bはフランジ本体部100に固定されていないため、外周錘部202bは外周空間部102b内を微小距離弾性変形分移動し、外周錘部202bとフランジ本体部100とが図中のA部で衝突する。
これにより、フランジ本体部100は、D1方向と反対の図中のD1´方向に反力を受ける。D1方向の衝撃力とD1´方向の反力とが、ある程度相殺し、D1方向の衝撃力を緩和する。なお、D1´方向の反力は、衝撃力の加速度に内周錘部201及び外周錘部202の質量を乗じた慣性力と、それによって内周錘部201及び外周錘部202の微小な弾性変形による弾性力の一瞬の合力である。
さらに、フランジ本体部100の有する質量が慣性力となって、D1方向の衝撃力を抑制する。微小な隙間での衝撃力抑制の原理は、複数の連続して接している球の一方の端に衝撃力を加えると他方の端の球だけ動き中間の球は殆ど動かない現象と同じである。中間の球は受けた衝撃が反対側からの慣性力反力と相殺する。
図4は、回転体Xの回転軸lに平行な方向D2の衝撃力が加わった場合の、本実施形態の制振フランジ1の作用を示す図である。
図に示すように、回転体Xに回転軸lに平行な方向(図中のD2方向)の衝撃力が加わった場合には、回転軸lが軸受で支持されていても回転体Xに固定されたフランジ本体部100は、D2方向に瞬間的に微小距離弾性変形する。この場合、外周錘部202bはフランジ本体部100に固定されていないため、外周錘部202bは外周空間部102b内を微小距離弾性変形分移動し、外周錘部202bとフランジ本体部100とが図中のA部で衝突する。
これにより、フランジ本体部100は、D2方向と反対の図中のD2´方向に反力を受ける。D2方向の衝撃力とD2´方向の反力とが、ある程度相殺し、D2方向の衝撃力を緩和する。なお、D2´方向の反力は、衝撃力の加速度に内周錘部201及び外周錘部202の質量を乗じた慣性力と、それによって内周錘部201及び外周錘部202の微小な弾性変形による弾性力の一瞬の合力である。
さらに、フランジ本体部100の有する質量が慣性力となって、D2方向の衝撃力を抑制する。微小な隙間での衝撃力抑制の原理は、複数の連続して接している球の一方の端に衝撃力を加えると他方の端の球だけ動き中間の球は殆ど動かない現象と同じである。中間の球は受けた衝撃が反対側からの慣性力反力と相殺する。
図5は、回転体Xの円周方向(回転方向)D3の衝撃力が加わった場合の、本実施形態の制振フランジの作用を示す図である。
図に示すように、回転体Xの円周(回転)方向(図中のD3方向)の衝撃力が加わった場合には、回転軸lが軸受で支持されていても回転体XがD3の方向にねじれ、回転体Xに固定されたフランジ本体部100は、D3方向に瞬間的に微小距離弾性変形する。この場合、外周錘部202bはフランジ本体部100に固定されていないため、外周錘部202bは外周空間部102b内を微小距離弾性変形分移動し、外周錘部202bとフランジ本体部100とが図中のA部で衝突する。D3方向の衝撃力とD3´方向のこの反力とが、ある程度相殺し、D3方向の衝撃力を緩和する。
さらに、フランジ本体部100の有する質量が回転慣性モーメントとなって、いわゆるフライホイール効果により、D3方向の衝撃力を抑制する。
上記実施形態では、3方向の衝撃力を個別に述べたが、実際には、3次元の任意な方向の衝撃を受けるため、衝撃緩和の反力も合成される。なお、衝撃力を受けた錘は空間部の隙間を移動し、空間部周辺の壁にランダムに弾性衝突を繰り返すことで衝突エネルギーと運動エネルギー、又それに伴う熱エネルギーに変換され吸収される。偏芯が増大して遠心力による回転体のビビリ振動によるエネルギー損失に比べれば元の衝撃力によるエネルギーは比較的小さいと考えられる。
上記実施形態では、外周錘群202に含まれる錘の数を12、内周錘群201に含まれる錘の数を8としたが、これに限られず、各々2以上の数とすればよい。また、内周空間群101と外周空間群102に含まれる空間部の数については、内周錘群201と外周錘群202に含まれる錘の数に応じて、空間群のそれぞれの中心が回転中心に対して回転対称、言い換えれば全ての錘の相対的重心が制振フランジ100の回転中心と一致するように配置すればよい。慣性力を分散する錘の数、材質、配置は回転機械個々の設計仕様である回転体(スピンドル、車軸、砥石、エンドミルの刃など)の質量や配置スペースによっても、又加工のしやすさ、コストなど総合的に考慮して最適設計できる自由度を持たせる。
また、上記実施形態では、内周空間群101と外周空間群102との2周に渡り、内周錘群201と外周錘群202を配置したが、これに限られず、周状の空間群は1周でもよく、また3周、4周、それ以上としてもよい。また、本実施形態では、内周空間群101の半径r1と外周空間群102の半径r2とは、r1<r2の関係となっているが、r1とr2とが同一である場合もありうる。この場合、内周空間部101a〜hと外周空間部102a〜lとが、重複しないように(例えば、互い違いに)配置されればよい。回転軸配置スペースの制約によって制振フランジの取り付け条件が決まり、第3、第4・・・の円周に同様の区間部、睡を分散配置することもできる。錘の総質量が慣性力を生むことになり、錘の数と配置(周の数)は慣性力による反力を錘の数だけ分散することになり衝突による弾性変形量に影響するので錘の材質選定の自由度を与える。
また、上記実施形態では、内周空間部101a〜hと外周空間部102a〜lの形状を円筒状としたが、これに限られず、球状、楕円断面状、矩形断面状、多角形断面状、及び、それらの組み合わせとしてもよい。また、内周空間部101a〜hと外周空間部102a〜lの形状は同一でもよいし、相異なっていてもよい。衝突時の慣性力は衝突力の逆位相の反力を生むとともに錘の移動によって反対側の壁に再衝突し衝突緩和反力を回復させないように空間部と錘の形状を考慮が必要である。通常回転による位相のズレが再衝突する時の衝突緩和反力の回復を防止するための設計自由度を与える。
また、上記実施形態では、内周錘部201a〜hと外周錘部202a〜lの形状を球状としたが、これに限られず、球状、円筒状、楕円断面状、矩形断面状、多角形断面状、及び、それらの組み合わせとしてもよい。また、内周錘部201a〜hと外周錘部202a〜lの形状は同一でもよいし、相異なっていてもよい。衝突時の慣性力は衝突力の逆位相の反力を生むとともに錘の移動によって反対側の壁に再衝突し衝突緩和反力を回復させないように空間部と錘の形状を考慮が必要である。通常回転による位相のズレが再衝突する時の衝突緩和反力の回復を防止するための設計自由度を与える。
以上説明したように、本実施形態の制振フランジによれば、回転軸のたわみの原因となる半径方向、ねじりの原因となる円周方向、そして、軸の伸縮の原因となる回転軸方向の衝撃力を緩和し回転軸振動を低減することが可能となる。また、本実施形態の制振フランジは以下の点で大きな特徴を有する。
1.現状の回転軸のビビリ振動対策は切削時加工反力を外乱としてNC目標値に対して振動値をフィードバックするか外乱を予測しながらフィードフォワードで切削軌道や角度を微調整制御するのに対して、本願発明は加工反力を大元で抑制することでセンサーや制御装置なしで振動を抑える。
2.従来は軌道や角度の位置制御でありフィードバックによる対象療法であるのに対して、本願発明は、加工反力という芯ブレ振動を起こす原因となる外力を抑制する根本療法である。
3.本願発明は回転中心と重心のずれ(芯ブレ)の振動の加振力を切削抵抗とする振動制御であり、芯ブレの振動特性から見ると軸受の剛性や粘性だけではなく、慣性抵抗や回転軸と一体化したフランジとその内部で摺動する錘の慣性力衝突が切削抵抗を緩和するという技術である。
4.本願発明によれば、エンドミルの切り刃や砥石の砥粒が破砕力の高い材質でも主軸の振れに影響しないので高精度の加工ができる。
5.従来は、NC工作機械で目標値通りに精度高く加工できず、オフセット後処理で仕上げする必要があるのが通常であるが、本願発明によれば後処理を必要としなく目標値通りに高精度で加工できる。
次に、本実施形態の制振フランジを回転体に取り付けた制振方法について説明する。
図6は、回転体Xの回転軸lに沿って離れた両端に本実施形態の制振フランジ1、2を各々取り付けた状態を示す図である。図に示すように、同じ構造を有する制振フランジ1、2を回転軸lに沿って駆動側と反力側に2つ設置することで、たわみ振動の原因となる半径方向と軸方向の衝撃力とねじり振動の原因となる円周方向の衝撃力を緩和する。
図7は、回転体Xの回転軸lに沿って離れた両端に本実施形態の制振フランジ1、2を各々取り付けた場合の作用を示す図である。
図に示すように、回転軸方向D4、D5の衝撃力と、半径方向D6、D7の衝撃力の相対差は回転体Xをたわませるが、制振フランジ1、2内の外周錘部202及び内周錘部201(不図示)、外周錘部222及び内周錘部221(不図示)が、その衝撃力の相対差を緩和する。また、円周方向D8、D9の衝撃力の相対差は回転体Xのねじり振動の原因となるが、制振フランジ1、2内の外周錘部202、222及び、内周錘部201、221(不図示)が、その衝撃力の相対差を緩和する。
なお、本実施形態の制振フランジ1、2を取り付ける箇所は回転体Xの両端に限られず、回転体Xの回転軸lに沿って離れた複数個所に各々取り付けてもよい。
以上説明したように、本実施形態の制振フランジを用いた制振方法によれば、制振フランジを回転軸に沿って駆動側と反力側に設置することで、たわみ振動の原因となる衝撃力とねじり振動の原因となる円周方向の衝撃力を緩和できるという更なる効果がある。
なお、上記実施形態では、回転体とは別体の制振フランジとして構成する例を説明したが、この制振フランジ中の制振機構の各要素を直接回転体に組み込んでよい。ここでいう回転体とは、例えば、工作機械や研磨盤のドリルやスピンドル、抑えフランジ、タイヤのホイールや、鉄道の車輪や、電動機・発電機や内燃機関の動力を伝達するシャフトの軸、それらに取り付けられたフライホイール等である。
本実施形態の制振機構は、回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、回転体に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有する。
また、本実施形態の制振機構において、回転体は、空間群を2周以上有してよい。
また、本実施形態の制振機構において、空間部は、円筒形状であってよい。
また、本実施形態の制振機構において、錘部の形状は、球または円柱状であってよい。
また、本実施形態の制振機構において、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、又は、回転体の回転方向の所定のギャップは、0.1mm以上0.5mm以下であってよい。
また、回転体の回転軸に沿って離れた複数個所に本実施形態の制振機構を各々設けてもよい。
1:制振フランジ
100:フランジ本体部
101:内周空間群
101a〜101h:内周空間部
102:外周空間群
102a〜102l:外周空間部
103:貫通穴
201:内周錘群
201a〜201h:内周錘部
202:外周錘群
202a〜202l:外周錘部
本発明は、回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、回転体への衝突のための所定のギャップを有して収容され、回転体に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球の複数の錘部を含む錘群を有する。
また、本発明は、回転軸を有する回転体に取り付けられる制振フランジであって、回転体への固定部と、所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有するフランジ本体部と、1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、フランジ本体部への衝突のための所定のギャップを有して収容され、フランジ本体部に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球の複数の錘部を含む錘群を有する。
本発明は、回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の球状空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の球状空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、回転体への衝突のための所定のギャップを有して収容され、回転体に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球のそれぞれ1つの錘部を含む錘群を有し、錘部が回転体と一体化しないため、かつ、回転体への錘部の衝突による衝撃力を伝えるためのギャップとして引用文献1には記載のないギャップ、例えば30〜50mm径の回転体の場合 0.1〜0.5mmである
また、本発明は、回転軸を有する回転体に取り付けられる制振フランジであって、回転体への固定部と、所定の円周上に回転対称に配置された複数の球状空間部を含む空間群を1周以上有するフランジ本体部と、1以上の空間群の複数の球状空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、フランジ本体部への衝突のための所定のギャップを有して収容され、フランジ本体部に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球のそれぞれ1つの錘部を含む錘群を有し、錘部が回転体と一体化しないため、かつ、回転体への錘部の衝突による衝撃力を伝えるためのギャップとして引用文献1には記載のないギャップ、例えば30〜50mm径の回転体の場合 0.1〜0.5mmである
本発明は、回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、回転体は、回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の球状空間部を含む空間群を1周以上有し、1以上の空間群の複数の球状空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、回転体への衝突のための所定のギャップを有して収容され、回転体に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球のそれぞれ1つの錘部を含む錘群を有し、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の所定のギャップは、錘部が回転体と一体化しないため、かつ、回転体への錘部の衝突による衝撃力を伝えるためのギャップ、すなわち、前記球状空間部の内径と、前記形状が球の錘部の外径との差が、0.1mmから0.5mmである
また、本発明は、回転軸を有する回転体に取り付けられる制振フランジであって、回転体への固定部と、所定の円周上に回転対称に配置された複数の球状空間部を含む空間群を1周以上有するフランジ本体部と、1以上の空間群の複数の球状空間部の各々の内部に、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向に、フランジ本体部への衝突のための所定のギャップを有して収容され、フランジ本体部に対して、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の、全方向に衝突する遊動可能な、形状が球のそれぞれ1つの錘部を含む錘群を有し、回転軸に平行な回転軸方向、回転軸に垂直な半径方向、及び、回転体の回転方向の所定のギャップは、錘部が回転体と一体化しないため、かつ、回転体への錘部の衝突による衝撃力を伝えるための所定のギャップ、すなわち、球状空間部の内径と、形状が球の錘部の外径との差が、0.1mmから0.5mmである。

Claims (12)

  1. 回転軸を有する回転体に組み込まれる制振機構であって、
    前記回転体は、前記回転軸を中心とした所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有し、
    前記1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、前記回転軸に平行な回転軸方向、前記回転軸に垂直な半径方向、及び、前記回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、前記回転体に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有することを特徴とする制振機構。
  2. 前記回転体は、前記空間群を2周以上有することを特徴とする請求項1に記載の制振機構。
  3. 前記空間部は、円筒形状であることを特徴とする請求項1または2に記載の制振機構。
  4. 前記錘部の形状は、球または円柱状であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の制振機構。
  5. 前記回転軸に平行な回転軸方向、前記回転軸に垂直な半径方向、又は、前記回転体の回転方向の所定のギャップは、0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の制振機構。
  6. 回転体の回転軸に沿って離れた複数個所に請求項1から5のいずれかに記載の制振機構を各々設ける、ことを特徴とする制振方法。
  7. 回転軸を有する回転体に取り付けられる制振フランジであって、
    前記回転体への固定部と、所定の円周上に回転対称に配置された複数の空間部を含む空間群を1周以上有するフランジ本体部と、
    前記1以上の空間群の複数の空間部の各々の内部に、前記回転軸に平行な回転軸方向、前記回転軸に垂直な半径方向、及び、前記回転体の回転方向に所定のギャップを有して収容され、前記フランジ本体部に対して遊動可能な複数の錘部を含む錘群を有することを特徴とする制振フランジ。
  8. 前記フランジ本体部は、前記空間群を2周以上有することを特徴とする請求項7に記載の制振フランジ。
  9. 前記空間部は、円筒形状であることを特徴とする請求項7または8に記載の制振フランジ。
  10. 前記錘部の形状は、球または円柱状であることを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の制振フランジ。
  11. 前記回転軸に平行な回転軸方向、前記回転軸に垂直な半径方向、又は、前記回転体の回転方向の所定のギャップは、0.1mm以上0.5mm以下であることを特徴とする請求項7から10のいずれかに記載の制振フランジ。
  12. 回転体の回転軸に沿って離れた複数個所に請求項7から11のいずれかに記載の制振フランジを各々取り付ける、ことを特徴とする制振方法。
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