JPH112935A - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JPH112935A
JPH112935A JP9154771A JP15477197A JPH112935A JP H112935 A JPH112935 A JP H112935A JP 9154771 A JP9154771 A JP 9154771A JP 15477197 A JP15477197 A JP 15477197A JP H112935 A JPH112935 A JP H112935A
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JP
Japan
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belt
intermediate transfer
peripheral speed
transfer drum
toner
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JP9154771A
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English (en)
Inventor
Junichi Tanizaki
淳一 谷崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー転写不良およびトナー像の転写時にお
ける色ずれを防止する。 【解決手段】 複数のローラ2,3,5に調帯支持され
て所定の周速で回転され、外周面に静電潜像が形成され
る無端状の感光体ベルト1と、この感光体ベルト1に形
成された静電潜像にトナーを供給して静電潜像を現像
し、異なる色のトナー画像を感光体ベルト上に形成する
複数の現像器12B,12Y,12M,12Cと、感光
体ベルト1の周速よりも早い周速で回転され、感光体ベ
ルト1上に形成されたトナー画像が転写されるとともに
これを用紙25に一括転写する中間転写体ドラム10と
を有する電子写真装置とする。感光体ベルト1の周速を
V1、中間転写体ドラム10の周速をV2とした場合、
両者間の周速は、V2>V1≧0.99V2とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子複写機、レーザ
ビームプリンタ、ファクシミリ等の電子写真装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カラー電子写真装置は、色が異な
る複数の現像器を用いてベルト状の感光体に複数の色の
像を順次現像し、その感光体上のトナー像を中間転写体
に合成した後、転写紙(以下、「用紙」という。)へ一
括転写する構成が採用されてきている。
【0003】このタイプの装置では、各色毎に現像し、
その現像した画像を順次重ねていくので、ある色の現像
中は他の色の現像器での現像が行われないようにしなけ
ればならない。そのための一つとしては、必要な色の現
像器の現像ローラだけ回転させ、残りの現像器の現像ロ
ーラは回転させないという方法がある。また、必要な現
像器の現像ローラのみを回転させてこの現像器だけを感
光体ベルトに近接させ、他の現像器は感光体ベルトより
遠ざけるようにする方法がある。
【0004】ここで、後者の技術が用いられた電子写真
装置について説明する。図3は従来の電子写真装置の要
部を示す断面図である。図示する電子写真装置は非磁性
一成分現像方法が用いられているために、現像器の現像
ローラは感光体ベルトに当接離間し得るように構成され
ている。
【0005】図3において、無端状の感光体ベルト1
は、ベルト駆動ローラ2、このベルト駆動ローラ2とに
よって現像器が当接される水平面を形成するテンション
ローラ3、感光体ベルト1上の残留トナーを掻きとる感
光体クリーニングに対応するクリーニングローラ5の3
つのローラによって水平面を形成するように調帯支持さ
れている。ベルト駆動ローラ2には感光体ベルト連結ギ
ア26が同軸的に取り付けられており、この感光体ベル
ト連結ギア26はタイミングベルト28を介して駆動モ
ータ27と連結されている。したがって、感光体ベルト
1は駆動モータ27を駆動源としてローラ2,3,5に
より矢印a方向に角速度ω1で周回動される。
【0006】中間転写体ドラム(以下、「中転ドラム」
という。)10は中転駆動ギア32とインボリュートス
プライン33とでカップリングされている。そして、前
述したタイミングベルト28はベルト駆動ローラ2およ
び中転プーリギア31に張架されており、中転プーリギ
ア31は中転駆動ギア32と噛み合っている。したがっ
て、中転ドラム10は駆動モータ27を駆動源として図
示するように感光体ベルト1と接触を保ちつつ、この感
光体ベルト1と同じ周速となる角速度ω2で矢印g方向
に回転される。
【0007】タイミングベルト28にはテンションプー
リ29が押接され、テンションばね30によって適正な
テンション力が与えられている。
【0008】ここで、感光体ベルト1の周速をV1、そ
の厚みをt、ベルト駆動ローラ2の半径をr1、中転ド
ラム10の周速をV2、その半径をr2とする。一般
に、カラー印字時における色ずれ対策のため、r1+t
とr2とはお互いにどちらかの整数倍となるように設計
されている。
【0009】すなわち、従来のカラー画像の電子写真装
置においては、感光体ベルト1と中転ドラム10との間
に以下の関係式が成立している。
【0010】 r2=k・(r1+t) 但しk=1,2,・・・ V1=V2
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子写真装置の構成では、カラー印字過程で転写不
良および各色毎の位置がずれるという色ずれの問題があ
った。
【0012】これは次の理由による。つまり、感光体ベ
ルト1と中転ドラム10との接触部である転写ニップ部
34では、感光体ベルト1上に現像されたトナー像Lを
中転ドラム10上に強制的に転写させるための転写バイ
アスによる静電吸着力が発生しており、トナー像Lは転
写ニップ部34で押圧される。すると、この押圧力によ
りトナー粒子間の凝集力が高められ、中転ドラム10が
感光体ベルト1から離れる際、感光体ベルト1表面にあ
るトナーの一部がファンデスワールス力などによりこの
感光体ベルト1表面に残ってしまい、転写不良が発生す
る。
【0013】また、ベルト駆動ローラ2と中転ドラム1
0の外径は、部品バラツキや経時変化、環境変化等によ
り変動する。したがって、結果的に各周速V1、V2が
変動する。この変動の状態は、V2>V1の時もあれば
V2<V1の時もあり、いずれかの状態に決まっている
ものではない。
【0014】V2>V1の場合、図4(a)で示すよう
に、感光体ベルト1と中転ドラム10との周速差と静電
吸着力により発生する摩擦力fは、感光体ベルト1には
回転方向aと同方向に、中転ドラム10には回転方向g
と逆方向に作用する。したがって、感光体ベルト1へ作
用する摩擦力fはベルトテンションに影響を与えるだけ
でベルト駆動ローラ2への影響はほとんど無視できる
が、中転ドラム10に作用する摩擦力fは中転ドラム1
0の回転に大きな影響を及ぼし、この中転ドラム10は
中転プーリギア31による回転駆動力よりもこの摩擦力
fが主体となって回転駆動される。
【0015】図5(a)はこの時の中転プーリギア31
と中転駆動ギア32の噛み合い状態を示している。この
場合では、中転ドラム10の回転方向gと逆方向の摩擦
力fが中転ドラム10の負荷となるため、中転プーリギ
ア31の歯と中転駆動ギア32の歯との噛み合いによっ
て駆動が伝達される。
【0016】この状態では、タイミングベルト28はベ
ルト駆動ローラ2と中転プーリギア31との間における
張り側において、静電吸着力による摩擦力fが加えられ
た分だけ本来の回転負荷によりも大きなテンションが加
えられていることになる。すると、感光体ベルト1上に
形成されたトナー像Lが転写ニップ部34に突入して静
電吸着力が急激に低下することでタイミングベルト28
の該テンション力が開放されると、その開放力で中転プ
ーリギア31が中転駆動ギア32を摩擦力fの方向とは
反対の破線d方向に弾き飛ばす。これにより、中転ドラ
ム10が画像形成下流側に変動して、色がさねにおいて
ずれが生じる。
【0017】V2<V1の場合、図4(b)で示すよう
に、中転ドラム10の回転方向gと同方向の摩擦力fの
力により、中転ドラム10は、中転プーリギア31の歯
の噛み合いによりも感光体ベルト1の静電吸着力により
回転駆動される。さらに、この状態では、テンションプ
ーリ29が位置しているタイミングベルト28の緩み側
が伸ばされることになる。
【0018】この状態で感光体ベルト1上にトナー像L
が形成され、そのトナー像Lが転写ニップ部34に突入
して静電吸着力が急激に低下することでタイミングベル
ト28の緩み側のテンション力が開放されると、図5
(b)に示すように、その開放力で中転プーリギア31
が中転駆動ギア32を摩擦力fの方向とは反対の破線e
方向に弾き飛ばす。これにより、中転ドラム10が今度
は画像形成上流側に変動して、色がさねにおいてずれが
生じる。なお、このV2<V1の方が、テンションプー
リ29のガタ等により相対的にタイミングベルト28の
伸びが大きくなること、中転ドラム10が不安定な静電
吸着力により駆動が伝達されることなどにより、色ずれ
の程度が著しくなる。
【0019】そこで、本発明の目的は、トナー像の一部
が中間転写体に転写されずに感光体ベルトに残留する転
写不良を防止することのできる電子写真装置を提供する
ことにある。
【0020】また、本発明の目的は、感光体ベルトから
中間転写体へのトナー像の転写時における色ずれ現象の
発生を防止することのできる電子写真装置を提供するこ
とにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に、本発明の電子写真装置は、複数のローラに調帯支持
されて所定の周速で回転され、外周面に静電潜像が形成
される無端状の感光体ベルトと、この感光体ベルトに形
成された静電潜像にトナーを供給して静電潜像を現像
し、異なる色のトナー画像を感光体ベルト上に形成する
複数の現像器と、感光体ベルトの周速よりも早い周速で
回転され、感光体ベルト上に形成されたトナー画像が転
写されるとともにこれを転写紙に一括転写する中間転写
体とを有する構成としたものである。
【0022】この場合、感光体ベルトの周速をV1、中
間転写体の周速をV2とした場合、両者間の周速は、V
2>V1≧0.99V2とすることが望ましい。
【0023】これにより、トナー像の一部が中間転写体
ドラムに転写されずに感光体ベルトに残留する転写不良
を防止することができる。また、中間転写体の位置変動
による色ずれ現象を防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、複数のローラに調帯支持されて所定の周速で回転さ
れ、外周面に静電潜像が形成される無端状の感光体ベル
トと、この感光体ベルトに形成された静電潜像にトナー
を供給して静電潜像を現像し、異なる色のトナー画像を
感光体ベルト上に形成する複数の現像器と、感光体ベル
トの周速よりも早い周速で回転され、感光体ベルト上に
形成されたトナー画像が転写されるとともにこれを転写
紙に一括転写する中間転写体とを有する電子写真装置で
ある。
【0025】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1記載の発明において、感光体ベルトの周速をV1、中
間転写体の周速をV2とした場合、両者間の周速を、V
2>V1≧0.99V2とした電子写真装置である。
【0026】これらの発明によれば、転写ニップ部のト
ナー像に対して加わる静電吸着力での圧力が軽減されて
トナー像の凝集が防止されるので、トナー像の一部が中
間転写体ドラムに転写されずに感光体ベルトに残留する
転写不良を防止することができるという作用を有する。
【0027】また、駆動系がガタを吸収するように噛み
合って回転ムラが防止されるので、中間転写体の位置変
動による色ずれ現象を防止することができるという作用
を有する。
【0028】以下、本発明の実施の形態について、図1
および図2を用いて説明する。なお、これらの図面にお
いて同一の部材には同一の符号を付しており、また、重
複した説明は省略されている。
【0029】図1は本発明の一実施の形態による電子写
真装置を示す断面図、図2は図1の要部を示す断面図で
ある。
【0030】有機光導電体(OPC)等の感光性受容層
が薄膜状に塗布された無端状の感光体ベルト1は、静電
潜像の形成される箇所において駆動モータ27と連結さ
れたベルト駆動ローラ2、このベルト駆動ローラ2とに
よって現像器12B,12Y,12M,12Cが当接さ
れる水平面を形成するテンションローラ3、感光体ベル
ト1上の残留トナーを掻きとる感光体クリーニング6に
対応するクリーニングローラ5の3つのローラによって
水平面を形成するように調帯支持されている。そして、
感光体ベルト1はこれらのローラ2,3,5により矢印
a方向に周回動される。
【0031】テンションローラ3はクリーニングローラ
5の回転中心軸を揺動中心とする保持部材(図示せず)
に可動保持されている。保持部材には、テンションロー
ラ3とクリーニングローラ5との間に位置して剛体であ
る金属製の転写ローラ4が回転自在に取り付けられてい
る。そして、緊縮性のスプリングの弾力により、テンシ
ョンローラ3は感光体ベルト1の略水平方向に所定のテ
ンションを付与している。そして、感光体ベルト1の上
方に位置する現像器12B、12Y、12M、12Cの
現像ローラの当接により感光体ベルト1が下方に押し下
げられた場合に、テンションローラ3が変位して感光体
ベルト1の張力の増加が吸収され、その周長の変化が防
止される。
【0032】感光体ベルト1の上方には、後述する静電
潜像の形成される部位の回転方向下流の外周面に沿っ
て、ブラック(B)、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の各色の現像剤つまりトナーを収
納する現像器12B、12Y、12M、12Cが設けら
れている。また、現像器12B、12Y、12M、12
Cの側方にはベルト駆動ローラ2の位置において感光体
ベルト1に静電潜像を形成するレーザビーム発生器9が
設置されている。さらに、感光体ベルト1の下部には、
感光体クリーニング装置6、除電器(図示せず)、帯電
器7が設けられている。
【0033】帯電器7は、タングステンワイヤ等からな
る帯電線、金属板からなるシールド板およびグリッド板
8によって構成されている。そして、帯電線へ高電圧を
印加することによってコロナ放電が発生され、グリッド
板8を介して感光体ベルト1が一様に帯電される。
【0034】9aはレーザビーム発生器9から発射され
る画像データのレーザ光線である。レーザプリンタとし
た本実施の形態では、このレーザ光線9aは、ホストコ
ンピュータ(図示せず)からの信号により制御され、感
光体ベルト1上に複数の所定のカラー成分の中の特定の
成分にそれぞれ対応する複数の静電潜像を形成する。
【0035】各色の現像器12B、12Y、12M、1
2Cは、装置本体に設けられた所定の収納部にそれぞれ
等間隔かつ着脱自在に横一列(水平方向)に配置され、
各々の現像器12B、12Y、12M、12Cの内部
は、収容されたトナーの種別を除き同様の構成にされて
いる。
【0036】各現像器12B、12Y、12M、12C
に対応して、所定のカラーの静電潜像を現像する際にそ
れぞれの現像器12B、12Y、12M、12Cを感光
体ベルト1へ当接させる当接カム13B、13Y、13
M、13Cが設けられている。この当接カム13B、1
3Y、13M、13Cは、装置本体の上面の現像器着脱
カバー14に設けられている。現像器着脱カバー14
は、固定された現像器着脱カバー軸15に開閉自在に軸
支されている。
【0037】感光体ベルト1からのトナー像が転写され
る中間転写体ベルト10は、感光体ベルト1に対向して
配置され、たとえばアルミ金属などからなる導電性のド
ラム状の基材の外周に体積抵抗値108〜1011Ωcm
程度の半導電体のポリカーボネイト又はフッ素樹脂から
なるチューブが一体的に被服された構成よりなる。
【0038】表面周長が感光体ベルト1の表面周長と等
しくなるように設定された中間転写体ドラム10は、転
写ローラ4により感光体ベルト1が押圧されて転写ニッ
プ部34が形成されている。そして、感光体ベルト1上
に形成されたトナー画像はこの転写ニップ部34で中間
転写体ドラム10に転写される。
【0039】中間転写体ドラム10の残留トナーを掻き
取るため、中間転写体ドラム10の外周上には中間転写
体ドラムクリーニング装置11が設置されている。この
中間転写体ドラムクリーニング装置11は中間転写体ド
ラム10上に合成像を形成している間は中間転写体ドラ
ム10から離間しており、クリーニングに供する時のみ
中間転写体ドラム10に当接する。
【0040】ここで、図2において詳しく示すように、
感光体ベルト1を駆動するベルト駆動ローラ2には感光
体ベルト連結ギア26が同軸的に取り付けられており、
この感光体ベルト連結ギア26はタイミングベルト28
を介して駆動モータ27と連結され、矢印a方向に角速
度ω1で周回動される。
【0041】中間転写体ドラム10は中間転写体駆動ギ
ア32とインボリュートスプライン33とでカップリン
グされている。そして、前述したタイミングベルト28
はベルト駆動ローラ2および本体に回転自在に取り付け
られた中間転写体プーリギア31に張架されており、中
間転写体プーリギア31は中間転写体駆動ギア32と噛
み合っている。したがって、中間転写体ドラム10は駆
動モータ27を駆動源として図示するように感光体ベル
ト1と接触を保ちつつ、この感光体ベルト1と同じ周速
となる角速度ω2で矢印g方向に回転されている。
【0042】なお、タイミングベルト28にはテンショ
ンばね30により付勢力が付与されたテンションプーリ
29が押接され、適正なテンション力が与えられてい
る。
【0043】装置本体の真下には、用紙25を収納する
用紙カセット24が設けられている。そして、用紙25
は用紙カセット24から給紙ローラ17と分離部18と
によって1枚づつ用紙搬送路へ送り出される。
【0044】用紙25と中間転写体ドラム10上に形成
された合成像の位置を一致させるため、一時的に用紙2
5を停止待機させるためのレジストローラ19が設けら
れている。さらに、用紙搬送路上には、中間転写体ドラ
ム10上に形成された合成像を用紙25に転写するため
の用紙転写ベルト16が設けられており、合成像を用紙
25に転写する時のみ中間転写体ドラム10と接触回動
される。
【0045】用紙25に転写された合成像を定着させる
ため、内部に熱源を有するヒートローラ20と加圧ロー
ラ21とからなる定着器22が配置されている。そし
て、用紙25は定着器22内を通過するときのヒートロ
ーラ20と加圧ローラ21との挟持回転に伴い圧力と熱
によって転写された合成像が定着され、カラー画像が形
成される。
【0046】定着器22の下流側には排紙ローラ対23
が設けられている。そして、用紙搬送路の後端には、機
体上部に設けられた排紙トレイ35が設置されており、
ここに用紙25が蓄積される。
【0047】以上のように構成された電子写真装置につ
いて、その動作を以下に説明する。図1において、先ず
高圧電源に接続された帯電器7内の帯電線11に高圧を
印加しコロナ放電を行なわせ、感光体ベルト1の表面を
一様に−500V〜−650V程度に帯電させる。次
に、感光体ベルト1を駆動装置27によって矢印a方向
に回転させ、一様に帯電された感光体ベルト1の表面上
に複数のカラー成分の中の所定の色、例えばブラック
(B)の画像に相当するレーザ光線9aを照射すると、
感光体ベルト1上の照射された部分は電荷が消え静電潜
像が形成される。
【0048】一方、現像に寄与するブラックのトナーの
収納されている現像器12Bは、ホストコンピュータ
(図示せず)からの色選択信号によってDCモータ(図
示せず)が回転され、これにより連接している当接カム
13Bが180度回転することにより感光体ベルト1に
当接される。現像が終了した現像器12Bは、当接カム
13Bがさらに180度回転することにより、感光体ベ
ルト1との当接位置から待機位置へ移動する。なお、現
像器12Bが現像中は、それ以外の現像器12Y、12
M、12Cは感光体ベルト1から離間している。
【0049】次に例えばシアン(C)の色が選択される
と、DCモータ(図示せず)が所定方向に回転して連接
している当接カム13Cが180度回転し、現像器12
Cは、感光体ベルト1へ当接される。そして、前述と同
様の動作でシアンの現像を開始する。4色を使用する複
写機あるいはプリンタの場合は、このような現像の動作
が4回順次繰り返し行われ、中間転写体ドラム10上に
4色B、C、M、Yのトナー像を重ね合成像を形成す
る。
【0050】この様にして形成された合成像は、用紙転
写ベルト16にトナーと反対の極性の高圧を印加する
と、圧力によって用紙カセット24から用紙搬送路に沿
って送られてきた用紙25に一括転写され、続いて定着
器22に送られる。そして、ここで熱とヒートローラ2
0と加圧ローラ21の挟持力によって定着されカラー画
像が形成される。定着器22を通過した用紙25は、排
紙ローラ対23を通過して排紙トレイ35へ排出され
る。
【0051】ここで、本電子写真装置における感光体ベ
ルト1と中間転写体ドラム10の寸法条件および駆動条
件は次のようになっている。
【0052】すなわち、 感光体ベルト1の周速:V1=209mm/sec 感光体ベルト1の厚み:t=0.117mm ベルト駆動ローラ2の半径:r1=28.45mm ベルト駆動ローラ2の角速度:ω1=7.32πrad
/sec 中間転写体ドラム10の周速:V2=210mm/se
c 中間転写体ドラム10の半径:r2=100mm、 中間転写体ドラム10の角速度:ω2=2.1πrad
/sec である。
【0053】すなわち、本実施の形態においては、感光
体ベルト1は中間転写体ドラム10に対して約0.5%
遅い周速にて回転するようになっている。
【0054】このように感光体ベルト1の周速を遅くす
ると、感光体ベルト1と中間転写体ドラム10の両外周
面同士は滑りながら回転することになる。このため転写
ニップ部34のトナー像Lに対して加わる静電吸着力で
の圧力が軽減され、トナー像Lの凝集が防止される。こ
れにより、トナー像の一部が中間転写体ドラム10に転
写されずに感光体ベルト1に残留する転写不良が防止さ
れる。
【0055】また、感光体ベルト1の周速の遅い分が中
間転写体ドラム10の回転負荷になるために、駆動系で
ある中間転写体プーリーギア31の歯車によって中間転
写体駆動ギア32がギアのガタを吸収するように噛み合
うので、ギアのガタによる回転ムラが防止される。した
がって、トナー像が転写ニップ部34に突入することに
よる静電吸着力の低減によりタイミングベルトの張力が
解放されることに起因する中間転写体ドラム10の位置
変動による色ずれ現象が防止される。
【0056】なお、本発明者によれば、部品バラツキ、
環境変化、経時変化などを加味しても、設計数値として
感光体ベルト1の周速を中間転写体ドラム10の周速の
0.5%遅れに設定することで、常時、感光体ベルト1
の周速の遅れを中間転写体ドラム10の周速に対して1
%以内に収めることが可能となることが解った。そし
て、中間転写体ドラム10に対する感光体ベルト1の周
速の遅れが1%以内であれば、転写不良や色ずれ現象の
発生を防止することができることが解った。
【0057】したがって、本発明の電子写真装置にあっ
ては、実動作において、感光体ベルト1の周速の遅れが
中間転写体ドラム10に対して1%以内であれば所期の
作用効果を得ることができる。
【0058】なお、以上の説明では、本発明をカラーの
レーザビームプリンタに適用した例で説明したが、カラ
ー、モノクロを問わず、たとえば、電子複写機、ファク
シミリなど他の種々の電子写真装置についても同様に実
施可能である。
【0059】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、感光体
ベルトの周速を中間転写体の周速よりも遅くしているの
で、感光体ベルトと中間転写体の両外周面同士は滑りな
がら回転して転写ニップ部のトナー像に対して加わる静
電吸着力での圧力が軽減され、トナー像の凝集が防止さ
れる。これにより、トナー像の一部が中間転写体ドラム
に転写されずに感光体ベルトに残留する転写不良を防止
することができるという有効な効果が得られる。
【0060】また、本発明によれば、感光体ベルトの周
速の遅い分が中間転写体の回転負荷になり、駆動系がガ
タを吸収するように噛み合って回転ムラが防止されるの
で、トナー像が転写ニップ部に突入することによる静電
吸着力の低減によりタイミングベルトの張力が解放され
ることに起因する中間転写体の位置変動による色ずれ現
象を防止することができ、色重ね精度が改善されるとい
う有効な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態による電子写真装置を示
す断面図
【図2】図1の要部を示す断面図
【図3】従来の電子写真装置における感光体ベルトと中
間転写体ドラムとの構造を示す概略図
【図4】図3の電子写真装置において、感光体ベルトと
中間転写体ドラムとの周速の違いによる両者間に作用す
る摩擦力を示す説明図
【図5】図3の電子写真装置において、感光体ベルトと
中間転写体ドラムとの周速の違いによる駆動系の連結状
態を示す説明図
【符号の説明】
1 感光体ベルト 2 ベルト駆動ローラ 3 テンションローラ 5 クリーニングローラ 10 中間転写体ドラム(中間ドラム) 12B,12Y,12M,12C 現像器 25 用紙(転写紙)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のローラに調帯支持されて所定の周速
    で回転され、外周面に静電潜像が形成される無端状の感
    光体ベルトと、 前記感光体ベルトに形成された前記静電潜像にトナーを
    供給して前記静電潜像を現像し、異なる色のトナー画像
    を前記感光体ベルト上に形成する複数の現像器と、 前記感光体ベルトの周速よりも早い周速で回転され、前
    記感光体ベルト上に形成された前記トナー画像が転写さ
    れるとともにこれを転写紙に一括転写する中間転写体と
    を有することを特徴とする電子写真装置。
  2. 【請求項2】前記感光体ベルトの周速をV1、前記中間
    転写体の周速をV2とした場合、両者間の周速は、V2
    >V1≧0.99V2とされていることを特徴とする請
    求項1記載の電子写真装置。
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