JPH08194354A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08194354A
JPH08194354A JP7021260A JP2126095A JPH08194354A JP H08194354 A JPH08194354 A JP H08194354A JP 7021260 A JP7021260 A JP 7021260A JP 2126095 A JP2126095 A JP 2126095A JP H08194354 A JPH08194354 A JP H08194354A
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flywheel
photoconductor
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image forming
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Kenichiro Asada
賢一郎 朝田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体の回転速度ムラの一層の低減化を図っ
て、より高品質の画像を得ると共に、その回転速度ムラ
低減用のフライホイールとして大きなものを用い、且
つ、感光体毎に、かかるフライホイールを設けても、装
置が大型化することのないようにした画像形成装置を提
供する。 【構成】 駆動モータ14によって回転駆動される4個
のドラム状感光体10Bk乃至10Cは、横方向に並べ
て配列され、各感光体10Bk乃至10Cの各支持軸1
1Bk乃至11Cには、フライホイール21Bk乃至2
1Cがそれぞれ取り付けられ、これらのフライホイール
21Bk乃至21Cは、感光体10Bk乃至10Cの軸
方向に一部が重なり合うように配列される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の像担持体を用い
る画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の像担持体を並べて配列した、複写
機,プリンタ,ファクシミリなどの画像形成装置は従来
より公知であり、かかる構成は、特にカラー画像形成装
置に採用されている。図4は、像担持体の一例としての
ドラム状の感光体を使用し、この感光体を都合4個用い
るようにした画像形成装置の一例を示す概略説明図であ
る。
【0003】この例の画像形成装置では、無端状の転写
ベルト101の配設方向に、ドラム状の感光体100B
k、100M、100Y、100Cが、一定のピッチ間
隔で配列され、これらの感光体100Bk乃至100C
は転写ベルト101の回転に同期してそれぞれ矢印方向
に回転駆動される。
【0004】図示右方向に配置されている感光体100
Bkの表面には、帯電チャージャ102による帯電や、
露光装置103による露光走査等がそれぞれ行われて、
所定の静電潜像が形成され、この静電潜像は現像器10
4によって黒のトナー像として可視像化される。このト
ナー像が、転写ベルト101と、各感光体100Bk乃
至100Cとの間に向けて送られた転写紙105に、転
写チャージャ106の作用により転写される。トナー像
転写後の感光体100Bkの表面に残留するトナーはク
リーニング装置によって清掃除去され、しかもその表面
は除電器によって除電作用を受ける。
【0005】全く同様にして、別の感光体100M,1
00Y,100Cの表面にも、それぞれマゼンタ色、イ
エロー色、シアン色のトナー像が形成され、このうちの
マゼンタ色のトナー像が先の転写紙105に転写された
黒のトナー像に重ね転写され、このような重ね転写が、
次のイエロー像のトナー像及びシアン色のトナー像につ
き、順次行われる。このような重ね転写を終了したあ
と、転写紙105は定着装置107を通り、このときそ
のトナー像が転写紙105上に定着され、次いでこの転
写紙105が機外に排出される。かようにして、フルカ
ラーの1枚のコピー紙が得られるのである。
【0006】ここで、それぞれ異なる色のトナー像を形
成する各感光体100Bk乃至100Cは、例えば、図
5に示すような駆動手段によって回転駆動されるように
なっている。ドラム状の感光体100Bkを中心部にお
いて一体的に支持する支持軸108Bkの一端部にはウ
ォームホイール114が固装され、このウォームホイー
ル114にはウォーム軸112上に固装されたウォーム
113が噛み合っている。他の感光体100M,100
Y,100Cについても、全く同様にして各支持軸にウ
ォームホイールが設けられ、各ウォームホイールは、ウ
ォーム軸112上の別の各ウォームにそれぞれ噛み合っ
ている。
【0007】本例では、駆動源としてDCモータ等の駆
動モータ110が用いられ、このモータの回転が、タイ
ミングベルト111を介してウォーム軸112に伝達さ
れ、それぞれのウォーム及びウォームホイール(以下、
必要に応じて、両者を一括して「ウォーム伝達要素」と
言う)を介して、各感光体100Bk乃至100Cが回
転駆動される。いずれにしても、この例の画像形成装置
は、各感光体100Bk乃至100Cの各支持軸を回転
駆動することによって、それぞれの感光体を回転させる
ものとなっているのである。
【0008】なお、ドラム軸とも言うべき各支持軸につ
いては、軸位置アジャスタ116により、相互の平行度
を調整できるようになっており、又、この種の画像形成
装置では、ドラム状感光体の偏心による比較的低周波の
速度変動をできるだけ小さくするために、各ウォーム伝
達要素の位相合わせなどの方法を採用して、印字ドット
の整列度や、色画像の重ね精度などを良くしたりしてい
る。
【0009】この他、1つのモータの回転を、直接、又
はギアを介して、駆動プーリに伝達し、このプーリと、
各感光体にそれぞれ固定されたプーリとに掛け渡された
複数本の巻き掛け伝動ベルトを介して、各感光体を、ベ
ルト毎に駆動するようにしたものもある。又、図5に示
した駆動装置で、タイミングベルト111を用いずに、
ウォーム軸112を直接、1つのモータで駆動するよう
にしたものもある。
【0010】このように、複数の感光体を用いてカラー
画像を形成する方式の画像形成装置においては、1つの
感光体を用いる画像形成装置と比較して、色モアレや画
像ブレなどを生じにくくするために、感光体の回転速度
ムラをでき得る限り小さくする必要があり、従来よりそ
のための種々の対策が講じられている。
【0011】一般的に、この種のカラー式の画像形成装
置では、より高品質なカラー画像を得ることの正否に関
しては、解像度や階調性や色調などの種々の画像特性を
所定の水準に保持しながら、いかに原稿像を忠実に再現
するかにかかっている。
【0012】特に、画像の濃度ムラをできるだけ小さく
することが要求されているが、かような濃度ムラを発生
させる要因の一つとして、感光体の円周方向(副走査方
向)の回転速度ムラを挙げることができる。このような
回転速度ムラを生じると、「バンディング画像」と呼ば
れる横縞状の画像濃度ムラが発生し易くなる。このよう
に、この種の画像形成装置では、感光体の回転速度ムラ
をいかに低減するかが、画質を向上させる上での重要な
技術課題となっているのである。
【0013】特にデジタル式の画像形成装置では、レー
ザビームなどによって、感光体に対して主走査方向に光
書き込み走査を行う方式であることから、感光体に前述
のような回転速度ムラが生じた場合、バンディング画像
が一層発生し易くなる。感光体の駆動伝達系中に、図5
に示すようなウォーム伝達要素や、前述したギア系によ
る伝達要素(以下必要に応じて、「ギア系伝達要素」と
言う)を用いた場合、そのギア間のガタなどによって、
高周波の速度ムラが発生し、感光体の回転速度ムラが大
きくなり、バンディング画像が発生し易くなる。このよ
うなバンディングの中でも、周波数が視覚のMTFの高
い0.2〜2サイクル/mmの領域のものが見た目の画質
を著しく劣化させてしまう。
【0014】図6は、バンディング画像を生じることを
説明するための感光体表面上の電位レベル図であり、図
中、Aは主走査方向(感光体の軸方向)であり、Bは副
走査方向(感光体の円周方向)である。縦軸は感光体の
表面電位の大きさを表わしている。
【0015】図中、実線Cは理想的な等間隔の露光位置
であるが、感光体に円周方向の回転速度ムラを生じる
と、その各露光位置は破線で示したD位置に移ってしま
う。すなわち、感光体の回転速度ムラの影響で、露光位
置が変動してしまうのである。図中ハッチングを付した
部分は、感光体を上記各露光位置で露光し、ここにトナ
ーを付着させたときのラインパターン状のトナー像を示
しているが、上述した露光位置の変動によって、各トナ
ー像のピッチPにムラが生じてしまう。等間隔で作った
つもりの画像(ラインパターン状トナー像)が、感光体
の回転速度ムラの影響で、ピッチ間隔Pが不揃いのもの
となってしまうのである。
【0016】このように、例えば、ウォーム伝達要素や
ギア系伝達要素などで、伝達上のガタを生じるのである
が、これを抑えるために、1つの感光体を用いる画像形
成装置では、感光体軸に、かなりの大きさで、しかもか
なりの重量の回転速度ムラ低減用フライホイールを設け
ている。
【0017】そこで、複数の感光体を用いる画像形成装
置でも、感光体毎にかようなフライホイールを設けるこ
とが、感光体の回転速度ムラを無くす上で有効である。
ところが、かようなフライホイールを感光体毎に設けた
場合、当該画像形成装置を、1つの感光体を用いる画像
形成装置に相当する程度の大きさのものにしようとする
と、感光体をより小径のものにする必要があり、又、感
光体同士の配列ピッチ間隔をできるだけ短くする必要が
ある。更に、感光体の周りに配設される各種の画像形成
プロセス機器をできるだけ小さくする必要がある。この
ようにしないと、単純に考えて、機械全体のサイズとし
ては、1感光体方式の画像形成装置の4倍の大きさにな
ってしまう。ところが、画像形成装置の各要素を、この
ように構成することは困難である。このため、複数の感
光体を用いる画像形成装置において、感光体毎にフライ
ホイールを設けると、画像形成装置全体のサイズが著し
く大型化し、よって各感光体にフライホイールを設ける
構成を採用することに躊躇する面があったのである。
【0018】フライホイールは、感光体の高周波の速度
ムラを低減するのに効果的な役割を果たすが、その低減
性を高めるためには、より慣性モーメントの大きなフラ
イホイールを使用するのが有効的である。因に、その慣
性モーメントIは次のような式で表わされる。 I=ΣmR2 上記式中、mはフライホイールの各微小部分の質量であ
り、Rはその各微小部分の半径である。フライホイール
の半径を大きくすればする程、べき乗効果で、慣性モー
メントIは増大することとなる。
【0019】かような点から、フライホイールとして半
径の大きいものを用いると、回転速度ムラの低減に大き
く寄与することになるが、このようにすると、画像形成
装置の全体サイズ(特に横幅サイズ)が大きくなってし
まう。いずれにしても、従来においては、複数の感光体
を用いる画像形成装置をコンパクト化することを優先し
た場合、フライホイールの大きなものにしたり、或いは
それを感光体毎に設けたりする構成が採用しにくいもの
となっていたのである。
【0020】ところで、複数の感光体を用いる画像形成
装置、就中、フルカラー式の画像形成装置では、例えば
黄色の画像に関して、これが視覚的に目立ちにくいもの
であるため、かような色の画像を形成する感光体につい
ては、この回転速度ムラをとりわけ低減しないでも済む
場合がある。又、2色式の画像形成装置では、黒画像が
中心となるため、黒の画像を形成する感光体にのみフラ
イホイールを設置することで、総合的な画像の仕上がり
としては充分である場合もある。かような点に鑑みて、
回転速度ムラの低減を要求される感光体のみにフライホ
イールを設けるようにすると、その感光体の回転速度ム
ラを小さくできると共に、画像形成装置の一層のコンパ
クト化や軽量化などを期待することができる。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した諸
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、複数の像担持体を有する画像形成装置において、そ
の像担持体の回転速度ムラの一層の低減化を図り、より
高品質の画像を得ると共に、その回転速度ムラ低減用の
フライホイールとして大きなものを用いても、装置が大
型化することのないようにした画像形成装置を提供する
ことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、複数の像担持体を並べて配列し、像担持体
毎に支持する各支持軸を回転駆動することによって、各
像担持体を回転させるようにした画像形成装置におい
て、各像担持体の支持軸に、回転速度ムラ低減用のフラ
イホイールを設けると共に、各フライホイールの、互い
に隣接する部分が、像担持体の軸方向で互いに重なり合
うように、各フライホイールを配列したことを特徴とす
る画像形成装置を提案する。
【0023】又、本発明は、同じ目的を達成するため、
複数の像担持体を並べて配列し、像担持体毎に支持する
各支持軸を回転駆動することによって、各像担持体を回
転させるようにした画像形成装置において、各像担持体
のうち、回転速度ムラの低減を要求される特定の像担持
体の支持軸のみに、回転速度ムラ低減用のフライホイー
ルを設けたことを特徴とする画像形成装置を提案する。
【0024】その際、上記構成において、特定の像担持
体が、隣り合うもの同士で2個以上であるとき、これら
の像担持体の支持軸に設けられた各フライホイールの、
互いに隣接する部分が、像担持体の軸方向で互いに重な
り合うように、それらのフライホイールを配列すると効
果的である。
【0025】又、上記各構成において、各フライホイー
ルは、それぞれほぼ等しい慣性モーメントを有するもの
であると効果的である。
【0026】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って詳細に
説明する。
【0027】図1は、本発明一実施例の画像形成装置に
具備される感光体駆動構成部を、感光体と共に示す平面
図である。同図において、符号10Bk、10M、10
Y、10Cでそれぞれ示したドラム状感光体は、像担持
体の一構成例をなすものであり、これらの複数の感光体
は、互いに平行して、且つ隣接するように、一方向に並
べて配列されている。
【0028】各感光体を支持する支持軸11Bk、11
M、11Y、11Cは、一対の互いに対向した装置基板
12,13にそれぞれ回転自在に支持されている。な
お、本例では、各支持軸は各感光体の中心部において、
該感光体に一体化されるものとなっている。各支持軸1
1Bk乃至11Cには、一方の装置基板13の側におい
て、ウォームホイール20Bk,20M,20Y,20
Cがそれぞれ一体的に取り付けられている。図示されな
い装置基板に回転自在に支持されたウォーム軸18には
ウォーム19Bk,19M,19Y,19Cが一体的に
それぞれ取り付けられ、これらの各ウォーム19Bk乃
至19Cは、ウォームホイール20Bk,20M,20
Y,20Cにそれぞれ噛み合っている。
【0029】感光体10Bk乃至10Cを駆動するため
の駆動源としては、DCモータ等より成る駆動モータ1
4が採用され、このモータ14の回転は、モータプーリ
15と、ウォーム軸18に固定されたプーリ17との間
に掛け渡されたタイミングベルト16を介して、ウォー
ム軸18に伝達される。ウォーム軸18が回転すると、
各ウォーム19Bk乃至19C及びウォームホイール2
0Bk乃至20Cを介して、各支持軸11Bk,11
M,11Y,11Cが回転し、各感光体10Bk乃至1
0Cがそれぞれ回転する。このように複数のドラム状感
光体10Bk乃至10Cは、感光体毎に支持する各支持
軸を回転駆動することによって、回転するものとなって
いる。
【0030】図1には示していないが、各感光体10B
k乃至10Cのまわりには、例えば図4に示したところ
と同様に各プロセス機器が配設され、各感光体上にトナ
ー像がそれぞれ形成される。すなわち、各感光体10B
k乃至10Cのまわりに配設された例えば帯電チャージ
ャより成る帯電器によって、各感光体の表面が一様に帯
電され、露光装置による露光によって各感光体10Bk
乃至10C上に静電潜像が形成され、現像器によってそ
の各静電潜像がトナー像として可視像化される。その
際、感光体10Bkには黒のトナー像が、感光体10M
にはマゼンタ色のトナー像が、又、感光体10Yにはイ
エロー色のトナー像が、そして感光体10Cにはシアン
色のトナー像がそれぞれ形成され、これらのトナー像が
図示していない転写手段により、各感光体に順次搬送さ
れた同じく図示していない転写紙上に重ね合せて転写さ
れ、その転写紙が図示していない定着装置を通るとき、
転写されたトナー像が転写紙上に定着される。トナー像
転写後に感光体上に残留するトナーは、クリーニング装
置によって清掃除去され、その清掃工程前、又は後に各
感光体が除電器によって除電作用を受ける。かかる構成
と作用は、図2及び図3に示した後述する実施例におい
ても同じである。
【0031】ここで、図1に示した各支持軸11Bk乃
至11Cには、回転速度ムラ低減用のフライホイール2
1Bk,21M,21Y,21Cがそれぞれ一体的に取
り付けられている。各フライホイール21Bk,21
M,21Y,21Cは円形のものとなっていて、各支持
軸11Bk,11M,11Y,11Cに同心状に固定さ
れている。しかも各フライホイールの、互いに隣接する
部分が、感光体10Bk,10M,10Y,10Cの軸
方向において、図のように互いに重なり合うように、各
フライホイール21Bk,21M,21Y,21Cが配
列されている。互いに隣接するフライホイール同士が支
持軸の軸線方向に互いに位置をずらし、かつ互いに重な
り合うようにして、互いに干渉することなく離間して位
置しているのである。このように互いに隣り合うフライ
ホイール部分が、重なり合うように、各感光体10を配
列すれば、各感光体10同士のピッチ間隔を狭くするこ
とができるのである。
【0032】上述した構成により、各支持軸11Bk乃
至11Cのピッチ間隔を、今仮にPtとしたとき、各フ
ライホイール21Bk,21M,21Y,21Cの半径
をPt/2以上に設定することができる。このようにフ
ライホイールの半径を大きくすれば、各感光体10B
k,10M,10Y,10Cの回転速度ムラの低減効果
を高めることができる。なお、フライホイールの半径を
大きくすると言っても、これには限界があり、そのフラ
イホイールが支持軸に干渉する程大きくすることはでき
ない。例えば、フライホイール21Bkで考えた場合、
このフライホイールの外周部が、隣り合う支持軸11M
にぶつからないように近接する程度の半径が、フライホ
イールとしては最大の大きさのものとなる。いずれにし
ても、フライホイールと、隣接する支持軸との相互干渉
が起きないように、最大限、フライホイールの直径を大
きくすることができるのである。
【0033】先にも述べたように、複数の感光体の駆動
伝達系中にウォーム伝達要素やギア系伝達要素を設けた
場合、感光体に高周波の回転速度ムラが生じ易くなる
が、本例の構成においては、各感光体毎に設置したフラ
イホイールの機能で、そのような高周波の回転速度ムラ
を低減することができ、バンディング画像の発生を抑え
ることができる。これによって一段と高品質の画像を得
ることができる。又、慣性モーメントを大きくするため
に、換言すれば、回転速度ムラの低減効果を高めるため
に、フライホイールを大きなものとして、しかも、大き
なフライホイールを感光体毎に設けても、隣り合うフラ
イホイールが互いに重なり合うように配置されているの
で、画像形成装置を大型化させないようにすることがで
きる。特に、図1に示した感光体駆動構成部を感光体の
配列方向において短くできるので、画像形成装置の横幅
を一段と小さくすることができるのである。
【0034】図2は別の実施例における感光体駆動構成
部を示す。同図において、各感光体10Bk,10M,
10Y,10Cの支持軸11Bk,11M,11Y,1
1Cには、プーリ27Bk,27M,27Y,27Cが
それぞれ固装されている。これらのプーリ27Bk乃至
27Cと、4連構成のモータプーリ25との間には、そ
れぞれタイミングベルトなどより成る無端の巻き掛け伝
動ベルト26Bk,26M,26Y,26Cが掛け渡さ
れている。
【0035】この実施例においても、各感光体10,1
0Bk,10M,10Y,10Cの駆動のために、1つ
の駆動モータ24が用いられ、この回転は、そのモータ
24によって回転駆動されるプーリ25と、各感光体1
0Bk,10M,10Y,10Cの各支持軸11Bl,
11M,11Y,11Cにそれぞれ固定されたプーリ2
7Bk乃至27Cとに掛けられた各巻き掛け伝動ベルト
26Bk,26M,26Y,26Cを介して、各支持軸
11Bk乃至11Cに伝えられ、各感光体10Bk,1
0M,10Y,10Cが回転駆動される。各支持軸11
Bk乃至11Cには、フライホイール21Bk,21
M,21Y,21Cがそれぞれ同心状に固装されてい
て、図1に示した実施例と同様に、それらのフライホイ
ール21Bk乃至21Cは、互いに隣接する部分が感光
体の軸方向において重なり合っている。プーリ25は、
モータ24によって、直接、又は図示していないギアな
どの伝動要素を介して駆動される。
【0036】この例においても、巻き掛け伝動ベルトと
して例えばタイミングベルトを用いた場合、タイミング
ベルトとプーリとの歯部同士の噛み合いガタ振動で、各
感光体に回転速度ムラが生じ易くなるものの、各フライ
ホイール21Bk乃至21Cの機能により、その回転速
度ムラを低減することができる。そして、画像形成装置
自体をよりコンパクト化することができる。他の構成
は、図1に示した画像形成装置と変りはない。
【0037】図3は更に別の実施例における感光体駆動
構成部を示す。この実施例は、各感光体10Bk,10
M,10Y,10Cの各支持軸11Bk,11M,11
Y,11Cに駆動モータ34Bk,34M,34Y,3
4Cをそれぞれ直結し、それぞれのモータで、各感光体
を個別に駆動するものである。この例においても、各支
持軸11Bk乃至11Cにフライホイール21Bk,2
1M,21Y,21Cが、前述の実施例と同様なる配置
構成で、それぞれ設けられている。他の構成は、図1に
示した画像形成装置と変りはない。この例でも、駆動モ
ータ自体の回転速度ムラで、感光体に回転速度ムラが生
じ易くなるものの、各フライホイール21Bk乃至21
Cの機能で、その回転速度ムラを低減することができ、
且つ画像形成装置自体についてもよりコンパクト化でき
る。
【0038】ところで、上述した各実施例において、各
感光体毎に設置されるフライホイールが、この慣性モー
メントに関してバラツキがあり、この慣性モーメントの
大きさが不揃いとなっていると、次に述ベるような不具
合を生じることがある。例えば、1つのフライホイール
に対して、他のフライホイールよりも、過度に慣性モー
メントが大きいものとなっていると、これが付設された
感光体が回転を始めたとき、或いは停止状態に移行する
とき、急激の負荷変動が原因で、ウォーム伝達要素やギ
ア系伝達要素などが摩耗したり、場合によってそれらが
変形したり、破損したりする場合もある。
【0039】各フライホイール21Bk,21M,21
Y,21Cを、それぞれほぼ等しい慣性モーメントを有
するものとすると、回転開始時などにおける伝達要素に
かかる負荷を全て等価にすることができ、そのような伝
達要素の摩耗や変形や破損などを効果的に防止すること
ができる。
【0040】ここで、前述の各実施例に示したように、
ドラム状感光体のような像担持体を例えば一方向に複数
個並べて配列し、その像担持体毎に支持する各支持軸を
回転駆動することによって、各像担持体を回転させるよ
うにした画像形成装置において、各像担持体のうち、回
転速度ムラの低減を要求される特定の像担持体の支持軸
のみに、回転速度ムラ低減用のフライホイールを設ける
ように構成することもできる。
【0041】前述の一連の実施例では、各感光体の全て
にフライホイールを設置しているが、機械の狙いによっ
ては、画質の重視される画像形成用のある特定の感光体
にのみ、回転速度ムラの低減が要求される場合もある。
【0042】例えば、2つのドラム状感光体を備える2
色式のカラー画像形成装置などでは、黒画像が中心とな
るため、黒画像を形成する感光体にのみフライホイール
を設置することで、総合的な画像の仕上がりとしては充
分である場合もある。
【0043】又、4つの感光体を具備したフルカラー式
の画像形成装置においても、例えば、黄色の画像は眼に
も目立ちにくいため、この色のトナー像を形成する感光
体にはフライホイールを設置しなくても済む場合があ
る。又、グラビア印刷方式などで実施されているよう
に、スクリーン角を付けて感光体に対して画像処理をを
行う方法があるが、このような方法を適用する画像形成
装置では、回転速度ムラの影響を余り受けにくい色の画
像を形成する感光体に対して、フライホイールを設置し
なくても済む場合がある。
【0044】いずれにしても、回転速度ムラの低減を要
求されない感光体に対してはフライホイールを設置せ
ず、それを要求される感光体に対してはフライホイール
を設置すれば良いのである。この場合、複数の感光体の
うち、1個のみについて、フライホイールが設置される
こともあり得る。
【0045】このような構成によれば、必要とする感光
体のみにフライホイールを設置すれば良いので、画像形
成装置を小型化できるばかりでなく、その重量をフライ
ホイールの無い分、軽減することができる。勿論、この
場合、必要とする感光体の回転速度ムラを低減できるこ
とは言うまでもないことである。
【0046】なお、回転速度ムラの低減を要求される特
定の感光体が、隣り合うもの同士で2個以上であると
き、これらの各感光体の支持軸に設けられるフライホイ
ールに関して、図1乃至図3に示した実施例と同様に、
互いに隣接するフライホイール部分が、感光体の軸方向
で互いに重なり合うように、それらのフライホイールを
配列することによって、フライホイールの直径を大きな
ものにすることができ、そのフライホイールを設置する
感光体の回転速度ムラを効果的に低減できると共に、画
像形成装置自体を横方向に一段とコンパクト化できる。
例えば、各フライホイールの半径を、支持軸のピッチ間
隔の1/2以上に設定することが可能となる。この例の
場合も、各フライホイールの慣性モーメントをほぼ等し
くすることにより、ウォーム伝達要素やギア系伝達要素
などの伝達要素の摩耗や変形や破損などを生じにくくす
ることができる。
【0047】本発明は、電子複写機、プリンタ、或いは
ファクシミリなどの各種の画像形成装置に対して広く適
用できるものである。又、感光体以外の像担持体の回転
速度ムラを低減するためにも採用できるものである。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、各像担
持体に設置されるフライホイールの機能により、像担持
体の回転速度ムラ、特に、高周波の回転速度ムラを低減
することができ、バンディング画像の発生を抑えること
ができるので、より高品質の画像を得ることができる。
又、回転速度ムラの低減効果を高めるために、フライホ
イールを大きなものとして、且つ、そのフライホイール
を像担持体毎に設けても、画像形成装置を大型化させな
いようにすることができる。
【0049】請求項2に記載の構成によれば、必要とす
る像担持体のみに、フライホイールを設置すれば良いの
で、画像形成装置を小型にすることができ、その重量を
軽減化できる。そして、必要とする像担持体のみの回転
速度ムラを効果的に低減することができる。
【0050】請求項3に記載の構成によれば、回転速度
ムラの低減を要求される像担持体に対して、これに設置
されるフライホイールの直径を大きなものにすることが
できるので、その像担持体の回転速度ムラを効果的に低
減できると共に、そのような大きなフライホイールを設
置しても、画像形成装置を大型化させないようにするこ
とができる。
【0051】請求項4に記載の構成によれば、複数の像
担持体を回転駆動するに際し、又はこれを停止させるに
際して、駆動系中に設けられるウォーム伝達要素やギア
系伝達要素やその他の伝達要素にかかる負荷を均等にす
ることができ、摩耗や変形や破損などを生じにくくする
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の画像形成装置に具備される感
光体駆動構成部を、感光体と共に示す部分断面平面図で
ある。
【図2】本発明の別の実施例の画像形成装置に具備され
る感光体駆動構成部を、感光体と共に示す部分断面平面
図である。
【図3】本発明の更に別の実施例の画像形成装置に具備
される感光体駆動構成部を、感光体と共に示す部分断面
平面図である。
【図4】従来技術を説明するために用いたフルカラー式
の画像形成装置の概略構成図である。
【図5】図4に示した4個の感光体の駆動部を示す斜視
図である。
【図6】バンディング画像を生じることに関して説明す
るための感光体表面上の帯電電位レベルを示す電位レベ
ル図である。
【符号の説明】
10Bk 像担持体としてのドラム状感光体 10M 像担持体としてのドラム状感光体 10Y 像担持体としてのドラム状感光体 10C 像担持体としてのドラム状感光体 11Bk 支持軸 11M 支持軸 11Y 支持軸 11C 支持軸 21Bk フライホイール 21M フライホイール 21Y フライホイール 21C フライホイール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の像担持体を並べて配列し、像担持
    体毎に支持する各支持軸を回転駆動することによって、
    各像担持体を回転させるようにした画像形成装置におい
    て、各像担持体の支持軸に、回転速度ムラ低減用のフラ
    イホイールを設けると共に、各フライホイールの、互い
    に隣接する部分が、像担持体の軸方向で互いに重なり合
    うように、各フライホイールを配列したことを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 複数の像担持体を並べて配列し、像担持
    体毎に支持する各支持軸を回転駆動することによって、
    各像担持体を回転させるようにした画像形成装置におい
    て、各像担持体のうち、回転速度ムラの低減を要求され
    る特定の像担持体の支持軸のみに、回転速度ムラ低減用
    のフライホイールを設けたことを特徴とする画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 特定の像担持体が、隣り合うもの同士で
    2個以上であるとき、これらの像担持体の支持軸に設け
    られた各フライホイールの、互いに隣接する部分が、像
    担持体の軸方向で互いに重なり合うように、それらのフ
    ライホイールを配列した請求項2に記載の画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】 各フライホイールは、それぞれほぼ等し
    い慣性モーメントを有するものである請求項1乃至3の
    いずれかに記載の画像形成装置。
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