JPH08137153A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08137153A
JPH08137153A JP6272712A JP27271294A JPH08137153A JP H08137153 A JPH08137153 A JP H08137153A JP 6272712 A JP6272712 A JP 6272712A JP 27271294 A JP27271294 A JP 27271294A JP H08137153 A JPH08137153 A JP H08137153A
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Nobuyuki Nakayama
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ベルト状感光体を張架する全てのロールにつ
いて、その偏心に起因する画像形成位置の変動を低減
し、それによって各色画像間の色ずれ、色むらをなく
し、高品質なカラー画像を出力できる安価で生産性の高
い画像形成装置を提供することを目的とする。 【構成】 ベルト状感光体上の露光位置から転写位置ま
での距離をLとし、この距離Lから当該ベルト感光体が
複数のロールによって張架されることによって生じるベ
ルト変動の位相差に相当する距離を引いた距離が、駆動
ロール周長の整数倍となるように露光位置、転写位置を
設定するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、複数のベルト状感光
体を用いて高速にカラー可視画像などを形成可能な画像
形成装置に関し、特にベルト状感光体に速度変動がある
場合でも画像の位置ずれ等が発生するのを防止可能な技
術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式等を用いたカラー画
像形成装置においては、一般にシアン、マゼンタ、イエ
ローの3色、又はブラックを加えた4色の単色画像を重
ね合わせることによりフルカラー画像を形成するように
構成されている。このため、上記カラー画像形成装置の
場合には、シアン、マゼンタ、イエローの3色、又はブ
ラックを加えた4色の単色画像を順次形成し、これらの
単色画像を互いに重ね合わせてフルカラーの画像を形成
するので、白黒の画像形成装置に比較して画像の生産性
は1/3又は1/4程度に低下する。
【0003】そこで、上記カラー画像形成装置におい
て、白黒画像形成装置と同等の生産性を得る技術とし
て、複数の画像形成ユニットを用い、各画像形成ユニッ
トで作成した単色画像を順次重ね合わせてフルカラー画
像を形成するいわゆるタンデム型のカラー画像形成装置
が既に提案されている。このタンデム型カラー画像形成
装置では、画像形成ユニットを複数設ける必要があるた
め、装置が大型化するという難点があり、かかる難点を
解消して装置の小型化を図るには、ベルト状の感光体を
用いるのが効果的である。このようなカラー画像形成装
置では、ベルト状感光体を張架するロールの偏心により
他のロールの角速度変動やベルト状感光体の表面速度変
動が発生し、複数のベルト状感光体での速度変動量の不
一致により、重ね合わせた状態で転写した各色画像の位
置ずれ、いわゆる色ずれや色むらが発生し画質の劣化を
引き起こすという問題点があった。
【0004】この問題点を解決するため、特開昭62−
129873号公報、実開平1−85739号公報や実
開昭63−82256号公報等に開示されている技術が
既に提案されている。上記特開昭62−129873号
公報に係るカラー記録装置は、複数のベルト感光体に、
それぞれ色分解された各光像を形成して対応した色トナ
ーにより顕像化し、これを転写紙に順次、重ね転写する
方式のカラー記録装置において、各ベルト感光体の駆動
ローラ周長を、それぞれの画像露光位置から転写位置迄
の距離を1/整数とするように構成したものであり、駆
動ロールの偏心や駆動ロール軸の回転精度による速度変
動の影響を最小化しようとするものである。
【0005】次に、上記提案に係るカラー記録装置の原
理を、図13を参照して簡単に説明する。いま、ベルト
状感光体を回転駆動する駆動ロールの偏心により、図1
3(a)に示すように、周期T、振幅aの正弦波的な表
面速度の変動がベルト状感光体に発生しているものとす
る。上記ベルト状感光体の表面速度変動の周期Tは、駆
動ロールの周長をプロセス速度で割った値に等しい。こ
の場合、上記ベルト状感光体の表面に一定間隔の周期で
行われる画像露光に対する露光時の画像位置の変動は、
図13(a)に示すような露光開始点からのベルト状感
光体の速度変動波形を積分して得られる。ここで、ベル
ト状感光体の速度が所定の速度より速い場合には、露光
画像は基準位置に対して遅れ、逆にベルト状感光体の速
度が所定の速度より遅い場合には、露光画像は基準位置
に対して進むため、露光時の画像位置変動は、ベルト状
感光体の速度変動波形を積分した波形の正負を反転させ
た図13(b)に示すようなものとなる。
【0006】一方、上記ベルト状感光体上に一定間隔で
形成された露光像に対する転写時の画像位置変動は、同
様に図13(c)に示すようになる。このベルト状感光
体から転写される転写画像の場合には、ベルト状感光体
の速度が速ければ、転写画像は基準位置に対し進み、逆
にベルト状感光体の速度が遅ければ、転写画像は基準位
置に対し遅れるため、図13(c)に示す波形は、速度
変動を積分した波形そのままのものとなる。
【0007】このように、露光時の位置変動と転写時の
位置変動の和が実際の転写媒体上に画像位置変動として
現れる。図13では露光位置と転写位置間の距離を駆動
ロールの周長の整数倍(この例では1倍)としているの
で、露光時の位置変動と転写時の位置変動の位相が丁度
πだけずれており、露光時の位置変動と転写時の位置変
動を足し合わせると変動が相殺され、転写媒体上での位
置変動は観測されない。従って、前述したような色ずれ
が発生せず画像の劣化も発生しない。また、駆動ロール
に起因する速度変動は、駆動モータの周期的な回転速度
変動、伝達系の機械誤差等によっても発生する。これら
に関しても、伝達系の回転数を駆動ロール1回転に対し
整数回回転するように構成することで、図1のような変
動の相殺が可能である。
【0008】また、上記実開平1−85739号公報に
係るカラー画像形成装置は、複数の感光体ベルトに夫々
色分解された光像を形成し、各光像に対応した色トナー
で顕像化し、該色トナー像を各感光体ベルトから転写ベ
ルト上に搬送される転写材に順次重ね転写する形式のカ
ラー画像形成装置において、各感光体ベルトにおける露
光位置と転写位置との間の距離、各転写位置間の距離を
各感光体ベルト、転写ベルトの駆動ローラの径の整数倍
とし、前記駆動ローラの材質、形状を同一にし、各駆動
ローラの直径方向の線膨張係数を等しくするように構成
したものである。
【0009】さらに、上記実開昭63−82256号公
報に係るカラー複写機等におけるベルト感光体駆動装置
は、複数のベルト感光体にそれぞれ色分解された光像を
形成し、色分解された光像に対応した色トナーで顕像化
し、該複数のベルト感光体の各色トナー像を順次転写紙
に重ねて転写するカラー複写機等において、各ベルト感
光体の転写位置に設けられる駆動ローラの偏心の位相を
整合させて取付けるように構成したものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記特開昭62−129873号公報に係るカ
ラー画像形成装置の場合には、駆動ロールの偏心による
速度変動に対して、特定の条件を満たすに限って画像の
位置ずれを防止することができるが、通常のカラー画像
形成装置の構成においては、画像の位置ずれを防止する
ことができないという問題点を有している。そのため、
カラー画像形成装置を設計する際の条件が非常に制限さ
れ、設計の自由度が非常に小さくなるという問題点があ
る。特に、上記の如くベルト状の感光体を用いたカラー
画像形成装置においては、特開昭61−80276号公
報や特開昭62−238587号公報等に開示されてい
るように、複数の画像形成ユニットのベルト状感光体の
露光位置と転写位置までの距離が、特定の関係を満たす
ように設定することにより、読み取られた原稿の画像を
処理する画像処理装置等に大容量のメモリを不要とし、
カラー画像形成装置のコストを低減する技術が知られて
いる。上記カラー画像形成装置において、かかる技術を
適用するためには、複数の画像形成ユニットのベルト状
感光体の露光位置と転写位置までの距離を、ある程度自
由に設計する必要があり、設計の自由度が制限される
と、上述したコスト低減の技術を有効に適用することが
できなくなるという問題点をも新たに生じる。
【0011】次に、上述した特開昭62−129873
号公報に係るカラー画像形成装置が有する問題点につい
て更に詳述する。いま、図14に示すように、ベルト状
感光体100を駆動ロール101とテンションロール1
02の2本のロールによって張架し、このベルト状感光
体100を矢印方向に沿って所定の回転速度で循環移動
するように構成した場合を考える。上記ベルト状感光体
100の表面は、一次帯電器103によって所定の電位
に帯電された後、画像露光手段104によって露光位置
Aにおいて画像露光が施され、静電潜像が形成される。
このベルト状感光体100の表面に形成された静電潜像
は、現像手段105によって現像されて顕像となり、こ
の現像像は、転写位置において転写ベルト106上に保
持された図示しない転写用紙に転写される。このような
工程が各色に対応したベルト状感光体100において順
次なされ、転写ベルト106上に保持された図示しない
転写用紙には、所定色数の現像像が互いに重ね合わされ
た状態で転写される。
【0012】そして、上記駆動ロール101の偏心の影
響を考察するため、偏心した駆動ロール101が等角速
度で回転しているものとする。上記ベルト状感光体10
0の表面速度は、駆動ロール101の角速度ωと回転半
径rの積ω・rで与えられ、偏心がある場合には、回転
半径rが周期的に変化するため、当該ベルト状感光体1
00の表面速度は、上述した場合と同様に、図15
(a)に示すように周期的に変化する。いま、上記ベル
ト状感光体の駆動ロールとテンションロール間のスパン
のうち、駆動ロールからテンションロールへと向かうベ
ルトスパン(以下、このベルトスパンを「スパン1」と
称する)上で画像を露光し、ベルト状感光体の同じスパ
ン1上で画像を転写する場合には、露光位置と転写位置
間の距離を駆動ロールの周長の整数倍(この例では1
倍)に設定することにより、スパン1における速度変動
は、図15(a)に示すように、露光位置でも転写位置
でも全く同じであり、図13で説明したように、ベルト
状感光体の回転変動を相殺することが可能となる。
【0013】ところが、上記ベルト状感光体のテンショ
ンロールから駆動ロールへ向かうベルトスパン(以下、
このベルトスパンを「スパン2」と称する)では、偏心
によるベルト状感光体の表面速度変動は、図15(b)
に示すように、スパン1の速度変動を示す図15(a)
に対して位相がπだけずれたものとなる。そのため、露
光点が図15(a)のような変動をしているスパン1に
あって、転写点が図15(b)のような変動をしている
スパン2にある場合には、露光転写間距離を駆動ロール
周長の整数倍としたとしても、露光位置変動は上述した
ように図15(c)に示す如くなり、転写位置変動は図
15(d)に示す如く位相が同一となるため、これらを
足し合わせた変動は振幅が2a、即ちもともと発生して
いる変動の倍の変動となってしまい、画像の位置ずれが
増大してしまうことになるという問題点があった。
【0014】さらに、図14に示す構成の場合には、転
写位置が駆動ロール101の直下にあるため、露光画像
は、転写されるまでの間にベルトスパン上だけでなく駆
動ロール101上を通過することになる。そのため、上
記構成の場合には、画像が駆動ロール101上を移動す
る際に、更に別の現象が発生する。すなわち、上述した
ように、画像の露光位置及び転写位置がベルト状感光体
100のスパン上にある場合には、同一スパン上であれ
ば、先に説明したようにベルト状感光体100の速度変
動の相殺が可能となる場合がある。ところが、駆動ロー
ル101上では、画像の場所によって当該駆動ロール1
01の偏心による速度変動波形の位相が異なる。例え
ば、図14において、点Bの位置での速度変動と、点C
の位置での速度変動は、その位相が点B、点C間の角度
であるπ/4だけずれる。従って、点Bを画像が通過す
る時の速度とその画像が点Cに達したときの速度は、半
径rに対応した駆動ロール上の点Bの画像が、駆動ロー
ルの回転に伴ってそのまま点Cに移動するため全く等し
い。つまり、画像の位置変動を考えると、点B、点Cで
は周期、振幅、位相とも同一のものになる。図14の点
Aでの露光と点Cでの転写を考え、露光転写間距離が駆
動ロールの周長の整数倍に設定されているとき、スパン
1の速度変動が図16(a)であれば、点Aで露光され
た画像の位置変動は図16(c)となり、スパン2すな
わち点Bの速度変動が図16(b)である時、点Cでの
転写位置変動は、図16(c)とは位相がT/4だけず
れた図16(d)のようなものとなる。従って、この場
合にも、露光転写間距離を駆動ロールの周長の整数倍に
設定すると、露光時位置変動と転写時位置変動の相殺が
成立しなくなり、画像の位置ずれが発生することになる
という問題点がある。
【0015】また、この特開昭62−129873号公
報に係る装置の場合には、駆動ロール以外のテンション
ロール等の偏心の影響については、何らの改善効果も有
していない。
【0016】一方、前記実開平1−85739号公報に
係る装置は、上述した特開昭62−129873号公報
に係る装置と類似の技術であり、駆動ロールの材質や形
状を改良することにより、温度変動に対する改善は期待
できるが、上述したように駆動ロールの偏心に対して極
めて限られた特定の場合にしか画像の位置ずれを防止す
ることができないという問題点を有している。
【0017】さらに、駆動ロールの偏心の影響を低減す
ることを目的とした技術としては、実開昭63−822
56号公報に開示されたものがある。この実開昭63−
82256号公報に開示された技術は、前述したよう
に、駆動ロールの変動の低減ではなく複数のベルト感光
体間での色ずれの低減を目的としたものであり、駆動ロ
ールの偏心の位相を全てのベルト感光体間で整合させる
ことを特徴とするものである。こうした構成により、各
ベルト感光体で形成した画像で発生する位置変動の位相
を合わせ、転写媒体上での色ずれを低減しようとするも
のである。
【0018】しかし、この実開昭63−82256号公
報に開示された技術の場合には、各ベルト感光体で発生
する位置変動の振幅が互いに一致していないと、それが
そのまま色ずれとなって現れてしまうという問題点を有
している。また、駆動ロールの偏心の位相を互いに整合
させるためには、予め使用する駆動ロールの偏心の位相
を測定したり、駆動ロールの取付時に位相の調整を行な
う必要があり、駆動ロールの偏心の位相の測定や調整が
煩雑となり、工数の増加による製造コストのアップを招
くといった問題点を有している。
【0019】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたもので、その目的とすると
ころは、ベルト状感光体を張架する全てのロールについ
て、その偏心に起因する画像形成位置の変動を低減し、
それによって各色画像間の色ずれ、色むらをなくし、高
品質なカラー画像を出力できる安価で生産性の高い画像
形成装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項第1項
に係る画像形成装置は、ベルト状感光体を駆動ロールを
含む複数のロールによって張架し、このベルト状感光体
上に画像情報に応じて走査露光を行い、当該ベルト状感
光体上に形成された画像を転写媒体に転写することによ
り画像を形成する画像形成装置において、上記ベルト状
感光体上の露光位置から転写位置までの距離をLとし、
この距離Lから当該ベルト感光体が複数のロールによっ
て張架されることによって生じるベルト変動の位相差に
相当する距離を引いた距離が、駆動ロール周長の整数倍
となるように露光位置、転写位置を設定するように構成
されている。
【0021】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置は、ベルト状感光体を駆動ロールとテンション
ロールを含む複数のロールによって張架し、このベルト
状感光体上に画像情報に応じて走査露光を行い、当該ベ
ルト状感光体上に形成された画像を転写媒体に転写する
ことにより画像を形成する画像形成装置において、上記
ベルト状感光体上の露光位置から転写位置までの距離を
Lとし、ベルト状感光体上を露光位置から転写位置まで
画像が移動する経路中の駆動ロールのベルトラップ部分
の長さをldw、駆動ロールの非ベルトラップ部分の長さ
をldn、ベルト状感光体を露光位置から転写位置まで画
像が移動する経路中のテンションロールのベルトラップ
部分の長さをltw ' 、テンションロールのベルトラップ
部分の長さをltwとしたとき、L−{Idw+(Itw '
tw)×Idn}が、駆動ロールの周長の整数倍になるよ
うに露光位置、転写位置を設定するように構成されてい
る。
【0022】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置は、請求項第2項記載の画像形成装置におい
て、上記駆動ロールを駆動する駆動系が駆動ロール1回
転につき回転する数をn、駆動ロールの周長をld 、ベ
ルト状感光体上を露光位置から転写位置まで画像が移動
する経路中の駆動ロールのベルトラップ部分の長さをl
dw、駆動ロールの非ベルトラップ部分の長さをldn、ベ
ルト状感光体を露光位置から転写位置まで画像が移動す
る経路中のテンションロールのベルトラップ部分の長さ
をltw ' 、テンションロールのベルトラップ部分の長さ
をltwとしたとき、ldw/(ld /n)、又は{(Itw
' /Itw)×Idn}/(ld /n)が整数になるように
構成されている。また、この発明の請求項第4項に係る
画像形成装置は、請求項第1項乃至第3項のいずれかに
記載された画像形成装置において、前記駆動ロール直前
のロールのベルトラップ終了点から前記駆動ロール直後
のロールのベルトラップ開始点の間に、露光及び転写位
置を配置するように構成されている。
【0023】なお、上記ベルト状感光体は、例えば、駆
動ロール、テンションロール、アイドラーロールの3本
のロールで張架されるが、これ以外にも、2本ロール、
4本以上のロールで構成することも可能で、駆動ロー
ル、テンションロール、アイドラーロールの配置も自由
に設定可能である。
【0024】さらに、この発明は、例えば、カラー画像
形成装置におけるベルト状感光体の構成に適用される
が、白黒画像形成装置におけるベルト状感光体にも適用
可能で、プリント上の画像の位置変動、すなわち、画像
の伸び縮みを低減できるという効果を有する。
【0025】
【作用】この発明の請求項第1項に係る画像形成装置に
おいては、ベルト状感光体上の露光位置から転写位置ま
での距離をLとし、この距離Lから当該ベルト感光体が
複数のロールによって張架されることによって生じる位
相差に相当する距離を引いた距離が、駆動ロール周長の
整数倍となるように露光位置、転写位置を設定するよう
に構成されているので、ベルト状感光体を回転駆動する
駆動ロールに偏心があった場合でも、ベルト感光体が複
数のロールによって張架されることによって生じる位相
差を考慮して、ベルト状感光体上の露光位置から転写位
置までに生じる画像位置の変動を相殺することができ、
画像に位置ずれが発生するのを防止することが可能とな
る。
【0026】また、この発明の請求項第2項に係る画像
形成装置は、L−{Idw+(Itw '/Itw)×Idn
が、駆動ロールの周長の整数倍になるように露光位置、
転写位置を設定するように構成されているので、この関
係を満たすように各パラメータを設定することによっ
て、画像に位置ずれが発生するのを防止することが可能
となる。
【0027】さらに、この発明の請求項第3項に係る画
像形成装置は、ldw/(ld /n)、又は{(Itw '
tw)×Idn}/(ld /n)が整数になるように構成
されているので、駆動ロールを駆動する駆動系の周期に
対応した回転変動がある場合でも、上記の関係を満たす
ように各パラメータを設定することによって、画像に位
置ずれが発生するのを防止することができる。また、こ
の発明の請求項第4項に係る画像形成装置は、前記駆動
ロール直前のロールのベルトラップ終了点から前記駆動
ロール直後のロールのベルトラップ開始点の間に、露光
及び転写位置を配置するように構成されているので、駆
動ロール以外のロールの偏心の影響を防止することがで
きる。
【0028】
【実施例】以下にこの発明を図示の実施例に基づいて説
明する。
【0029】図2はこの発明の一実施例を示す電子写真
方式によるカラー画像形成装置の概略構成図である。
【0030】図2において、1はカラー画像形成装置の
本体を示すものであり、このカラー画像形成装置本体1
の上部には、原稿4の画像を読み取る画像読取装置3が
配置されている。この画像読取装置3は、プラテンガラ
ス3上に載置された原稿4を光源5によって照明し、原
稿4からの反射光像を第1及び第2の走査ミラー6、7
及び結像レンズ8を介してカラーCCDセンサー9に走
査露光し、このカラーCCDセンサー9によって原稿4
の画像をRGBのアナログ画像信号として読み取るよう
になっている。そして、上記カラーCCDセンサー9に
よって読み取られたRGBのアナログ画像信号は、画像
処理装置10によってYMCKの画像信号に変換され、
必要に応じて画像処理装置10の内部に設けられたメモ
リーに一時蓄積される。
【0031】また、上記カラー画像形成装置本体1の内
部には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の4つの画像形成ユニット11
a、11b、11c、11dと、これらの4つの画像形
成ユニット11a、11b、11c、11dに対向して
設置された用紙搬送ベルトユニット20が配置されてい
る。上記各画像形成ユニット11a、11b、11c、
11dは、それぞれベルト状の感光体12a、12b、
12c、12dを備えており、当該ベルト状感光体12
a、12b、12c、12dは、駆動ロール13、テン
ションロール14及びアイドラーロール15によって張
架されている。上記ベルト状感光体12a、12b、1
2c、12dは、1次帯電器16a、16b、16c、
16dによって所定の電位に一様に帯電された後、レー
ザービーム走査装置17a、17b、17c、17dに
よって各色の画像が露光され、静電潜像が形成される。
上記レーザービーム走査装置17a、17b、17c、
17dは、画像処理装置10から順次出力されるイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色の画像データに応じてレーザービームを走
査し、画像露光を行うようになっている。上記各ベルト
状感光体12a、12b、12c、12d上に形成され
た静電潜像は、現像器18a、18b、18c、18d
によって、それぞれイエロー(Y)、マゼンタ(M)、
シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像として
現像される。
【0032】上記各ベルト状感光体12a、12b、1
2c、12d上に形成された各色のトナー像を記録する
記録用紙19は、給紙カセット21から給送ロール22
によって供給され、レジストロール23によって所定の
タイミングで用紙搬送ベルトユニット20へ搬送され
る。この用紙搬送ベルトユニット20は、用紙搬送ベル
ト24を備えており、当該用紙搬送ベルト24は、駆動
ロール25、テンションロール26及びアイドラーロー
ル27によって張架されている。上記用紙搬送ベルト2
4上へ送出された記録用紙19は、吸着用帯電器28の
帯電によって用紙搬送ベルト24上に静電的に吸着され
た状態で搬送される。
【0033】上記用紙搬送ベルト24によって搬送され
た記録用紙19の先端と、第1の画像形成ユニット11
aによって形成されたベルト状感光体12a上のイエロ
ー色画像の先端は、ベルト状感光体12aの最下点の転
写ポイントにて一致するように、その紙送りタイミング
や画像書き込みタイミングが決められている。転写ポイ
ントに達した記録用紙19は、転写用帯電器29aによ
って、ベルト状感光体12a上の可視画像が転写され、
更にベルト状感光体12bの真下の転写ポイントに達す
る。ベルト状感光体12bの真下の転写に達した記録用
紙19は、ベルト状感光体12aで転写されたのと同様
にベルト状感光体12b上の可視画像が転写される。同
様に全ての転写を終えた記録用紙19は、更に用紙搬送
ベルト24によって搬送され、テンションロール26の
付近まで達すると除電用帯電器30によって転写搬送ベ
ルト24から剥離される。その後、4色のトナー像が転
写された記録用紙19は、定着装置31により熱及び圧
力によって定着され、排出トレイ32上に排出され、カ
ラー画像の形成工程が終了する。
【0034】なお、可視画像の転写工程が終了したベル
ト状感光体12a、12b、12c、12dは、クリー
ニング装置33a、33b、33c、33dによって残
留した現像剤等が除去され、次の画像形成工程に備え
る。
【0035】また、記録用紙19が剥離された用紙搬送
ベルト24は、除電用帯電器34によって除電され、次
の画像形成工程に備える。
【0036】ところで、この実施例では、ベルト状感光
体上の露光位置から転写位置までの距離をLとし、この
距離Lから当該ベルト感光体が複数のロールによって張
架されることによって生じる位相差に相当する距離を引
いた距離が、駆動ロール周長の整数倍となるように露光
位置、転写位置を設定するように構成されている。
【0037】また、上記ベルト感光体が複数のロールに
よって張架されることによって生じるベルト変動の位相
差に相当する距離は、ベルト状感光体上を露光位置から
転写位置まで画像が移動する経路中の駆動ロールのベル
トラップ部分の長さをldw、駆動ロールの非ベルトラッ
プ部分の長さをldn、ベルト状感光体を露光位置から転
写位置まで画像が移動する経路中のテンションロールの
ベルトラップ部分の長さをltw ' 、テンションロールの
ベルトラップ部分の長さをltwとしたとき、 Idw+(Itw ' /Itw)×Idn (1) で与えられる。
【0038】図1は上記各画像形成ユニットの構成を示
す拡大図である。
【0039】上記各ベルト状感光体12a、12b、1
2c、12dは、図1に示すように、駆動ロール13、
テンションロール14及びアイドラーロール15によっ
て張架されており、矢印方向に沿って所定の速度で循環
移動するようになっている。上記駆動ロール13は、図
示しない駆動モータからタイミングベルト等を介して伝
達される駆動力をベルト状感光体12に伝達するための
ものである。なお、上記テンションロール14は、一端
が固定されたスプリング35によって並進運動可能に支
持されている。上記ベルト状感光体12のレーザービー
ム走査装置17による画像露光の照射位置Aは、駆動ロ
ール13の直前に位置するテンションロール14と駆動
ロール13の間のスパンに設定されており、画像の転写
位置は、駆動ロール13の直下であるC点に設定されて
いる。さらに、駆動ロール13のラップ開始点をB点と
して、露光点Aとラップ開始点Bの間の距離lABと、点
Bと点C間の距離lBCとの和である露光転写間距離L
(=lAB+lBC)について、L−lBC=lABが駆動ロー
ル13の周長の整数倍になるように設定されている。
【0040】すなわち、上記式(1)において、ldw
BCに相当し、ベルト状感光体12を露光位置から転写
位置まで画像が移動する経路中にテンションロール14
のベルトラップ部分はないので、ltw ' =0となった場
合に相当する。
【0041】以上の構成において、この実施例に係るカ
ラー画像形成装置では、次のようにして画像に位置ずれ
が発生するのを防止するようになっている。すなわち、
上記カラー画像形成装置では、図2に示すように、各画
像形成ユニット11a、11b、11c、11dにおい
て、ベルト状感光体12a、12b、12c、12dの
帯電、露光、現像の各工程により、イエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色の
単色画像がベルト状感光体12a、12b、12c、1
2d上に形成される。上記ベルト状感光体12a、12
b、12c、12dは、駆動ロール13、テンションロ
ール14及びアイドラーロール15によって張架支持さ
れているとともに、駆動ロール13は、図示しない駆動
モータからタイミングベルト等を介して伝達される駆動
力をベルト状感光体12に伝達する。また、上記テンシ
ョンロール14は、ベルト状感光体12の表面が平坦に
なるように、しかも駆動ロール13からの駆動力が損失
無くベルト状感光体12に伝達されるように、所定のテ
ンションをスプリング35の作用によってベルト状感光
体12に付与するためのものである。さらに、アイドラ
ーロール15は、主にベルト状感光体12の内容積を多
くするため、しかもベルト状感光体12の表面位置を所
望の位置に設定するために用いられる。一方、用紙搬送
ベルトユニット20では、記録用紙19を吸着用帯電器
28の作用により静電的に用紙搬送ベルト24上に吸着
し、各画像形成ユニット11a、11b、11c、11
dの転写部へ搬送する。そして、ベルト状感光体12上
に形成された画像は、転写帯電器29a、29b、29
c、29dの作用により用紙搬送ベルト24上の記録用
紙19へ静電的に転写される。上記用紙搬送ベルトユニ
ット20の各ロールの作用は、ベルト状感光体12のロ
ールと同様である。また、クリーニング装置33a、3
3b、33c、33dは、転写後にベルト状感光体12
a、12b、12c、12d上に残った不要な画像を清
掃し、次の画像形成工程に備える。さらに、除電装置3
4は、吸着転写工程で付与された用紙搬送ベルト24上
の電荷を除去する。
【0042】ところで、図1に示すように設定された露
光点A、転写点Cについて、どのような作用がなされる
かを以下に説明する。まず、ベルト状感光体12を張架
する3本のロール13、14、15にそれぞれ偏心があ
る場合の影響について考える。駆動ロール13に偏心が
ある場合には、当該駆動ロール13の回転半径rの変動
によって、ベルト状感光体12の点Eと点Hの間のベル
トスパン(以下、このベルトスパンを「スパンEH」と
称する)、及び点Gと点Bの間のベルトスパン(以下、
このベルトスパンを「スパンGB」と称する)に速度変
動が発生する。上記ベルト状感光体12のスパンEH及
びスパンGBに生じる各速度変動は、振幅及び周波数が
同一であるが、各速度変動の位相は、ベルト状感光体1
2が駆動ロール13に巻付けられたスパンBE間の角度
φ分だけ相違する。また、上記ベルト状感光体12の点
Iと点Fの間のベルトスパン(以下、このベルトスパン
を「スパンIF」と称する)では、アイドラーロール1
5が単にベルト状感光体12の移動方向を変更するのみ
であるため、スパンEHと同振幅、同周波数、同位相の
速度変動が発生する。このベルト状感光体12の速度変
動は、アイドラーロール15上の点Hと点I間のラップ
(以下、このラップを「ラップHI」と称する)におい
ても同様である。一方、テンションロール14では、ス
パンIFとスパンGBの速度変動の差を吸収するため、
並進変位運動と回転速度変動が発生する。上記テンショ
ンロール14に発生する並進変位運動及び回転速度変動
の振幅は、スパンIFとスパンGBの速度差及びテンシ
ョンロールの並進変位方向、ラップ角度に依存する。
【0043】次に、テンションロール14に偏心がある
場合には、駆動ロール13での回転半径rによる変動が
ないので、ベルト状感光体12のスパンEH、スパンG
B、スパンFI、ラップHIのいずれにおいても速度変
動は発生しない。この場合、テンションロール14で
は、それ自身の偏心により表面の速度分布が発生する
が、スパンIFとスパンGBの速度を一定にするため、
当該テンションロール14には、並進変位運動と回転速
度変動が発生する。上記テンションロール14に発生す
る並進変位運動及び回転速度変動の振幅は、テンション
ロール14の偏心量、並進変位方向、ラップ角度に依存
する。
【0044】最後に、アイドラーロール15に偏心が存
在する場合について考える。駆動ロール13では回転半
径の変動がないので、スパンEH,スパンGBでは変動
は発生しない。一方、アイドラーロール15の偏心によ
りアイドラーロール15のラップ点H及び点Iでの回転
半径が変動するため、点Hでの回転半径変動に依存した
アイドラーロール15の回転角速度の変動と、アイドラ
ーロール15のラップ角度に依存したスパンIFの表面
速度変動が発生する。また、テンションロール14で
は、スパンIFとスパンGBの速度差を吸収するため、
並進変位運動と回転変位運動が発生する。上記テンショ
ンロール14に発生する並進変位運動及び回転速度変動
の振幅は、スパンIFとスパンGBでの速度差及びテン
ションロール14の並進変位方向、ラップ角度に依存す
る。
【0045】以上の結果、各ロール13、14、15の
偏心によって露光位置変動、転写位置変動が発生する
が、点Gから点Hの間に露光点、転写点を設定すること
で、テンションロール14及びアイドラーロール15の
偏心の影響は現れなくなる。
【0046】ところで、駆動ロール13の偏心について
は、スパンEHとスパンGBでの速度変動は、それぞれ
図3(a)、(b)に示すように、振幅及び周波数が同
一で、位相が駆動ロール13にベルト状感光体12がラ
ップするラップ角度φ分だけずれたものとなる。このと
き、ベルト状感光体12には、図1に示すように、露光
位置Aで画像露光が行われ、図3(b)の(ア)で画像
露光を開始したとする。この場合には、式(1)で与え
られるlABが駆動ロール13の周長の整数倍(ここでは
1倍)となっているため、図1の点Bを画像が通過する
時刻は図3(b)の(イ)になる。この画像が点Bを通
過した時の速度と同じ画像が転写点Cに達した時の速度
は同じであるので、点Bでの速度変動波形と転写点Cで
の速度変動波形は同じになる。結果的に、図3の(ア)
で開始した露光画像の位置変動は図3(c)のごとく、
転写画像の位置変動は図3(d)のごとくなり、これら
が加算された記録用紙19上の位置変動は相殺されてゼ
ロとなる。
【0047】そのため、ベルト状感光体12を張架する
全てのロール13、14、15について、その偏心に起
因する画像形成位置の変動を低減することができ、それ
によって各色画像間の色ずれ、色むらをなくし、高品質
なカラー画像を出力できる安価で生産性の高いカラー画
像形成装置を提供することができる。
【0048】実施例2 図4はこの発明の実施例2を示すものであり、前記実施
例と同一の部分には同一の符号を付して説明すると、こ
の実施例では、ベルト状感光体に対する画像の露光位置
を、駆動ロールとアイドラーロールとの間のベルトスパ
ンに設定するように構成されている。
【0049】この実施例では、図4に示すように、駆動
ロール13のラップ終了点をE点、テンションロール1
4のラップ開始点及びラップ終了点をそれぞれF点及び
G点として、点Dと点Fの間の距離lDFと、点Fと点G
の間の距離lFG、さらに点Gと点Aの間の距離lGA等に
ついて、露光転写間の距離Lは、L=lDF+lFG+l GA
+lAB+lBCであり、L−{lBC+(lFG/lFG)×l
EB}=L−lBC−lEB=lDF+lFG+lGA+lAB−lEB
が、駆動ロール13の周長の整数倍になるように、画像
露光位置を示す点Dが設定されている。すなわち、前記
式(1)においてldwがlBCに相当し、テンションロー
ル14上を通過する長さltw ' がlFGと等しくなった場
合に相当する。ここで、lEBは駆動ロール13の非ラッ
プ部分の長さである。
【0050】この実施例では、図4の点Dにおいて画像
露光を行うため、ベルト状感光体12のスパンEHとス
パンGBでの速度変動がそれぞれ図3(a)(b)と同
じく図5(a)(b)のようになっているとして、ベル
トスパンEHでの速度変動を示す図5(a)の(ア)で
露光された画像が点Bを通過する時刻は、図5(b)の
(イ)に示すようになる。これは、図4で露光転写距離
Lが、L=IDF+IFG+IAG+IAB+IBCであり、L−
{IBC+(IFG/IFG)×IEB}=L−IBC−IEB=I
DF+IFG+IAG+IAB−IEBが駆動ロール13の周長の
整数倍になるように点Dが設定されているためである。
つまり、IDF+IFG+IAG+IABが駆動ロール13の周
長の整数倍になっていれば、点Bを通過する時刻は図5
(b)の(ウ)になるはずであるが、lEB分短く設定さ
れているため、(イ)の時刻になったものである。転写
点Cでの速度変動波形は点Bでの速度変動波形と同じで
あるから、露光位置変動、転写位置変動はそれぞれ図5
(c)、(d)のごとくになり、この場合も記録用紙1
9上の位置変動は相殺されゼロとなる。
【0051】このように、露光点、転写点を図4のテン
ションロール14のラップ終了点Gから点A、点B、点
C、点Eを経て、アイドラーロール15のラップ開始点
Hの間のいずれに設定した場合も、また図6に示すよう
に4本以上のロールで張架されるベルト状感光体12の
場合にも、同様の作用で記録用紙上の位置変動を相殺し
てゼロとすることが可能となる。
【0052】また、図4の露光点、転写点は上記の場合
だけでなく、テンションロールのラップ終了点Gから点
A、点B、点C、点Eを経て、アイドラーロールのラッ
プ開始点Hの間に設定可能で、いずれの場合も露光転写
間距離と駆動ロールの周長が式(1)に記載した関係を
満足するように設定される。
【0053】実施例3 図7はこの発明に係る実施例3を示すカラー画像形成装
置の概略構成図である。この実施例は、図2の実施例に
おける用紙搬送ベルトユニットのかわりに、中間転写ベ
ルト41を用いた中間転写ベルトユニット40を設けた
ものである。中間転写ベルト41への画像転写までは、
図2における実施例と全く同様の構成、動作を行なう。
中間転写ベルト41上に重ね転写された画像は、2次転
写位置により記録用紙19上にバックアップロール42
の押圧力によって一括転写されフルカラー画像を得て、
その後図示しない定着装置によって定着処理が行われ
る。ベルト状感光体12での速度変動の状況とそれによ
る記録用紙19上の位置変動の発生状況も図2における
実施例と同様である。その他の構成及び作用は前記実施
例と同様であるので、その説明を省略する。
【0054】実験例 次に、本発明者は、図1に示すような画像形成ユニット
11を試作し、画像の位置ずれの発生状態を調べる実験
を行った。なお、数値は、適宜四捨五入等の処理を施し
て表示されているが、実際には、数式(1)に示す関係
が厳密に満たされている。
【0055】各画像形成ユニット11a、11b、11
c、11dでは、図1に示すように、半径14mmの駆
動ロール13、半径14mmのテンションロール14、
半径14mmのアイドラーロール15によってベルト状
感光体12が張架支持されており、駆動ロール13が図
示しない駆動モータからタイミングベルト等を介して伝
達される駆動力によりベルト感光体12が回動し、所定
の電子写真プロセスの作用を受ける。テンションロール
14は、スプリング35を介してベルト状感光体12に
5kgf程度のテンションを与え、これによりベルト状
感光体12の表面が平坦に維持され、また駆動ロール1
3からの駆動力が損失なく伝達されるようになってい
る。駆動ロール13とテンションロール14の軸間距離
は約275mmで、アイドラーロール15の回転中心は
駆動ロール13の中心から上方に約93mm、左方に約
54mmの点に位置する。また、各ロール13、14、
15はそれぞれ1mm程度の偏心を有しているものとす
る。
【0056】ベルト状感光体12上には、一次帯電器1
6により均一な電荷が付与され、レーザービーム走査装
置17が所定の画像情報に応じた走査露光を図示の位置
Aで行なうことにより静電潜像が形成される。静電潜像
は次いで現像器18の作用により所定色の単色可視画像
となり、転写領域に搬送される。4つの画像形成ユニッ
ト11a、11b、11c、11dではそれぞれ、イエ
ロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各単色画像が形成
され、各画像は転写領域で転写帯電器29a、29b、
29c、29dにより記録用紙19上の同一位置に静電
的に転写され、フルカラー画像を得る。転写後、ベルト
状感光体12上の残留画像がクリーニング装置33a、
33b、33c、33dによりかきとられ、次回の画像
形成が可能となる。
【0057】露光点Aは、テンションロール14と駆動
ロール13間のベルトスパン上で、駆動ロール13のラ
ップ開始点Bから約176mmの位置(図1のlAB=1
76mm)に設定されている。露光転写間距離は約19
8mmで、画像移動経路中の駆動ロール13のラップ部
分の長さが約22mm、画像移動経路中のテンションロ
ール14のラップ部分の長さがゼロであるので、198
−22=28×π×2であり、式(1)の関係を満足し
ている。
【0058】用紙搬送ベルトユニット20内の用紙搬送
ベルト24は、例えば厚さが75μmのPETフィルム
で構成され、テンションロール14により約5kgfの
テンションで張架、駆動ロール13で駆動される。用紙
搬送ベルト24は吸着装置28によりその表面に記録用
紙19を静電的に吸着し、各画像形成ユニット11a、
11b、11c、11dの転写部へ搬送する。除電装置
34は吸着転写工程で供給された用紙搬送ベルト24上
の電荷を除去する。
【0059】概略上記のような手順でフルカラー画像形
成が高速に行われるが、ここで、用紙上の色ずれの原因
となるベルト状感光体での位置変動の発生状況について
説明する。
【0060】駆動ロール13、テンションロール14、
アイドラーロール15それぞれの偏心により、各ロール
軸の速度変動、ベルト状感光体12表面の速度変動が発
生する。変動の周波数は、プロセス速度を駆動ロール1
3の周長で割ったものであり、各ロールとも同一であ
る。位相はそれぞれのロールの偏心の位相や測定場所に
よって異なる。変動の振幅も測定場所によって異なり、
それぞれ図8に示したようになる。ここで、D/Rは駆
動ロール、T/Rはテンションロール、I/Rはアイド
ラーロールを意味している。スパンEH等は図1に示し
た通りである。
【0061】露光点Aは前述のようにスパンGB上に、
転写点Cは駆動ロール13の直下に設定されているの
で、テンションロール14、アイドラーロール15の偏
心による変動は発生しない。さらに、駆動ロール13の
偏心による変動が相殺されることを確認するため、露光
点を点Aの前後に移動させて、記録用紙19上の画像位
置変動を調べた結果が図9である。露光転写間距離によ
って発生する変動量が変化し、点Aの位置で変動がゼロ
になっていることが確認された。
【0062】この実施例では、露光点はこの他に図10
に示すような位置に設定可能である。いずれも式(1)
の関係を満足するもので、記録用紙19上の画像の変動
は発生しない。また、転写位置を変えた他の構成も採用
可能である。
【0063】実施例4 図11はこの発明の請求項3に記載された画像形成装置
の一実施例を示すものであり、前記請求項1に記載の発
明の実施例と同一の部分には同一の符号を付して説明す
ると、装置全体の構成は、図1及び図2又は図4に示す
ものと同様に構成されている。前記請求項1に記載の発
明の実施例の場合には、駆動ロール13の回転駆動系に
おける回転角速度の変動に対しては、場合によっては改
善効果が得られないことがあるため、この実施例では、
駆動ロールの回転駆動系に回転角速度の変動がある場合
でも、画像に位置ずれが発生するのを防止可能としたも
のである。そのため、この実施例では、ベルト状感光体
の駆動モータから駆動ロールまでの動力伝達系が駆動ロ
ール1回転につき回転する数n、駆動ロールの周長ld
に対し、 ldw/ (ld /n) (2) 又は {(ltw ' /ltw)×ldn}/(ld /n) (3) が整数になるように構成したものである。
【0064】図11は、駆動ロールの駆動及び駆動伝達
部分の拡大図である。駆動モータ50の回転軸51に
は、ギア52が取付けられており、当該ギア52とギア
53は、タイミングベルト54により接続されている。
さらに、ギア53と駆動ロール13とは、シャフト55
で連結されている。駆動モータ50及びギア51の回転
数nと駆動ロール13の周長ld に対し、ldw/ (l
d /n)が整数になるように構成されている。
【0065】なお、駆動系は本構成だけでなく、複数段
階の減速機構を用いてもよく、又タイミングベルトでな
くギアによるものなどその他の減速、伝達手段を用いる
ことも可能である。いずれの場合も伝達系の回転数に対
し、上述の関係が満足されるように構成されている。
【0066】また、4本以上のロールで構成されるベル
ト状感光体の場合も同様で、例えば、図6の場合であれ
ば、転写点は駆動ロール上の点Hから点Aの間に設定さ
れ、露光点はベルト状感光体上どこでも設定可能で、露
光転写間距離は駆動ロール周長との関係が前述した式
(1)に記載した関係を満足するように設定され、点H
から転写点までの距離は、式(2)又は(3)に記載し
た関係を満足するように設定される。
【0067】次に、上記駆動ロール13の回転変動につ
いて考える。図12のように駆動伝達系の回転数n(こ
こでは3)に対応した周期的速度変動が発生していると
する。図12の(ア)で露光が開始されたとすると、転
写開始時刻が(イ)のように(ア)と全く同位相の位置
に設定すれば変動の相殺が可能であることが、今までの
説明から理解される。図1、図2、図4、図11で説明
した構成の場合には、L−lBC又はL−{IBC+(IFG
/IFG)×IEB}=L−IBC−IEB=IDF+I FG+IAG
+IAB−IEBが駆動ロール13の周長の整数倍になるよ
うに設定されており、lBC、(IFG/IFG)×IEBはと
もに駆動ロール13の周長をnで割った長さの整数倍に
なるように設定されている。すなわち、露光転写間距離
Lは、図12の変動周期T/3が整数回繰り返されるよ
うな構成になっており、図12の(ア)で露光が開始さ
れた場合、転写開始時刻は図12の(イ)のように図1
2の(ア)と全く同位相の位置になる。従って、露光時
の変動と転写時の変動は相殺されてゼロとなる。
【0068】実験例 次に、本発明者は、図1及び図11に示すような画像形
成ユニットを試作し、画像の位置ずれの発生状態を調べ
る実験を行った。なお、数値には、適宜四捨五入等の処
理が施されている。
【0069】各画像形成ユニット11a、11b、11
c、11dでは、図1に示すように、半径14mmの駆
動ロール13、半径14mmのテンションロール14、
半径14mmのアイドラーロール15によってベルト状
感光体12が張架支持されており、駆動ロール13が駆
動モータ50からタイミングベルト54を介して伝達さ
れる駆動力によりベルト感光体12が回動し、所定の電
子写真プロセスの作用を受ける。駆動モータ50は、図
11に示すように、駆動ロール13の1回転につき4回
回転するようになっている。テンションロール14は、
スプリング35を介してベルト状感光体12に5kgf
程度のテンションを与え、これによりベルト状感光体1
2の表面が平坦に維持され、また駆動ロール13からの
駆動力が損失なく伝達される。駆動ロール13とテンシ
ョンロール14の軸間距離は約275mmで、アイドラ
ーロール15の回転中心は駆動ロール13の中心から上
方に約93mm、左方に約54mmの点に位置する。ま
た、各ロール13、14、15はそれぞれ1mm程度の
偏心を有している。
【0070】ベルト状感光体12上には、図1に示すよ
うに、一次帯電器16により均一な電荷が付与され、レ
ーザービーム走査装置17が所定の画像情報に応じた走
査露光を図示の位置Aで行なうことにより静電潜像が形
成される。静電潜像は次いで現像器18の作用により所
定色の単色可視画像となり、転写領域に搬送される。4
つの画像形成ユニット11a、11b、11c、11d
ではそれぞれ、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の各単色画像が形成され、各画像は転写領域で転写帯電
器29により記録用紙19上の同一位置に静電的に転写
され、フルカラー画像を得る。転写後、ベルト状感光体
12上の残留画像がクリーニング装置33によりかきと
られ、次回の画像形成が可能となる。
【0071】露光点は、テンションロール14と駆動ロ
ール13間のベルトスパン上で、駆動ロール13のラッ
プ開始点から約176mmの位置(図1のlAB=176
mm)に設定されている。露光転写間距離は約198m
mで、画像移動経路中の駆動ロール13のラップ部分の
長さが約22mm、画像移動経路中のテンションロール
14のラップ部分の長さがゼロであるので、198−2
2=28×π×2であり、前述した式(1)の関係を満
足している。また、駆動ロール13の周長88mmを、
駆動モータ50が駆動ロール13の1回転につき回転す
る数4で割ると22mmであり、式(2)の関係を満足
している。
【0072】用紙搬送ベルトユニット20内の用紙搬送
ベルト24は、例えば厚さが75μmのPETフィルム
で構成され、テンションロール14により約5kgfの
テンションで張架、駆動ロール13で駆動される。用紙
搬送ベルト24は吸着装置28によりその表面に記録用
紙19を静電的に吸着し、各画像形成ユニット11a、
11b、11c、11dの転写部へ搬送する。除電装置
30は吸着転写工程で供給された用紙搬送ベルト24上
の電荷を除去する。
【0073】概略上記のような手順でフルカラー画像形
成が高速に行われるが、ここで、用紙上の色ずれの原因
となるベルト状感光体12での位置変動の発生状況につ
いて説明する。
【0074】駆動ロール13の偏心により、各ロール軸
の速度変動、ベルト状感光体12表面の速度変動が発生
する。変動の周波数はプロセス速度を駆動ロール13の
周長で割ったものであり、各ロールとも同一である。位
相はそれぞれのロールの偏心の位相や測定場所によって
異なる。変動の振幅も測定場所によって異なり、それぞ
れ図8に示したようになる。ここで、D/Rは駆動ロー
ル、T/Rはテンションロール、I/Rはアイドラーロ
ールを意味している。スパンEH等は図1に示した通り
である。また、駆動モータ50の回転数に同期した変動
が発生するが、この変動はベルト状感光体のどの場所で
も同振幅、同周期、同位相である。
【0075】駆動ロール13の偏心による変動が相殺さ
れることを確認するため、露光点を点Aの前後に移動さ
せて、用紙上の画像位置変動を調べた結果が図9であ
る。露光転写間距離によって発生する変動量が変化し、
点Aの位置で変動がゼロになっていることが確認され
た。
【0076】駆動モータ50の回転数に同期した変動に
ついては、露光時刻から転写時刻までに198mm/
(88mm/4)=9回分の変動が繰り返され、露光時
と転写時で同位相の速度変動が発生するため、記録用紙
19上の位置変動は相殺されてゼロとなる。
【0077】この実施例では、露光点はこの他に図10
に示すような位置に設定可能である。いずれも式(1)
(2)(3)の関係を満足するもので、記録用紙上の変
動は発生しない。また、転写位置を変えた他の構成も採
用可能である。
【0078】また、この発明では、図7に示すように、
中間転写体を用いた場合にも同様に適用することができ
る。
【0079】
【発明の効果】この発明は、以上の構成及び作用よりな
るもので、ベルト状感光体を張架する全てのロールにつ
いて、その偏心に起因する画像形成位置の変動を低減す
ることができ、それによって各色画像間の色ずれ、色む
らをなくし、高品質なカラー画像を出力できる安価で生
産性の高いカラー画像形成装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の一実施例に係るカラー画像
形成装置を示す要部構成図である。
【図2】 図2はこの発明の一実施例に係るカラー画像
形成装置を示す構成図である。
【図3】 図3(a)〜(d)はこの実施例に係るカラ
ー画像形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【図4】 図4はこの発明の他の実施例に係るカラー画
像形成装置を示す要部構成図である。
【図5】 図5(a)〜(d)はこの実施例に係るカラ
ー画像形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【図6】 図6はこの実施例に係るカラー画像形成装置
の変形例を示す要部構成図である。
【図7】 図7はこの発明の更に他の実施例に係るカラ
ー画像形成装置を示す要部構成図である。
【図8】 図8(a)〜(c)は実験例に係るカラー画
像形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【図9】 図9は実験例に係るカラー画像形成装置の動
作を示すグラフである。
【図10】 図10はこの発明の変形例に係るカラー画
像形成装置を示す要部構成図である。
【図11】 図11はこの発明の請求項第3項の一実施
例に係るカラー画像形成装置を示す要部構成図である。
【図12】 図12はこの実施例に係るカラー画像形成
装置の動作を示すグラフである。
【図13】 図13(a)〜(c)は従来のカラー画像
形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【図14】 図14は従来のカラー画像形成装置を示す
要部構成図である。
【図15】 図15(a)〜(d)は従来のカラー画像
形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【図16】 図16(a)〜(d)は従来のカラー画像
形成装置の動作をそれぞれ示すグラフである。
【符号の説明】
12 ベルト状感光体、13 駆動ロール、14 テン
ションロール、15アイドラーロール、A 露光点、B
駆動ロールのラップ開始点、C 転写点、L 露光転
写間距離、lAB 点Aと点Bの間の距離lAB、lBC
Bと点C間の距離。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベルト状感光体を駆動ロールを含む複数
    のロールによって張架し、このベルト状感光体上に画像
    情報に応じて走査露光を行い、当該ベルト状感光体上に
    形成された画像を転写媒体に転写することにより画像を
    形成する画像形成装置において、上記ベルト状感光体上
    の露光位置から転写位置までの距離をLとし、この距離
    Lから当該ベルト感光体が複数のロールによって張架さ
    れることによって生じるベルト変動の位相差に相当する
    距離を引いた距離が、駆動ロール周長の整数倍となるよ
    うに露光位置、転写位置を設定したことを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 ベルト状感光体を駆動ロールとテンショ
    ンロールを含む複数のロールによって張架し、このベル
    ト状感光体上に画像情報に応じて走査露光を行い、当該
    ベルト状感光体上に形成された画像を転写媒体に転写す
    ることにより画像を形成する画像形成装置において、上
    記ベルト状感光体上の露光位置から転写位置までの距離
    をLとし、ベルト状感光体上を露光位置から転写位置ま
    で画像が移動する経路中の駆動ロールのベルトラップ部
    分の長さをldw、駆動ロールの非ベルトラップ部分の長
    さをldn、ベルト状感光体を露光位置から転写位置まで
    画像が移動する経路中のテンションロールのベルトラッ
    プ部分の長さをltw ' 、テンションロールのベルトラッ
    プ部分の長さをltwとしたとき、L−{Idw+(Itw '
    /Itw)×Idn}が、駆動ロールの周長の整数倍になる
    ように露光位置、転写位置を設定したことを特徴とする
    画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項第2項記載の画像形成装置におい
    て、上記駆動ロールを駆動する駆動系が駆動ロール1回
    転につき回転する数をn、駆動ロールの周長をld 、ベ
    ルト状感光体上を露光位置から転写位置まで画像が移動
    する経路中の駆動ロールのベルトラップ部分の長さをl
    dw、駆動ロールの非ベルトラップ部分の長さをldn、ベ
    ルト状感光体を露光位置から転写位置まで画像が移動す
    る経路中のテンションロールのベルトラップ部分の長さ
    をltw ' 、テンションロールのベルトラップ部分の長さ
    をltwとしたとき、ldw/(ld /n)、又は{(Itw
    ' /Itw)×Idn}/(ld /n)が整数になるように
    構成したことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動ロール直前のロールのベルトラ
    ップ終了点から前記駆動ロール直後のロールのベルトラ
    ップ開始点の間に、露光及び転写位置を配置したことを
    特徴とする請求項第1項乃至第3項のいずれかに記載の
    画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012171354A (ja) * 2011-02-18 2012-09-10 Xerox Corp 相互作用ベルトの斜行ずれ整列配置装置
US20130039681A1 (en) * 2011-08-10 2013-02-14 Xerox Corporation Image transfer system having pre nip wrap

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