JPH06192163A - 置換インダノンの製造方法 - Google Patents

置換インダノンの製造方法

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JPH06192163A
JPH06192163A JP5227525A JP22752593A JPH06192163A JP H06192163 A JPH06192163 A JP H06192163A JP 5227525 A JP5227525 A JP 5227525A JP 22752593 A JP22752593 A JP 22752593A JP H06192163 A JPH06192163 A JP H06192163A
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same
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JP5227525A
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Laurent Weisse
ラオレント・ヴァイセ
Heinz Strutz
ハインツ・シュトルッツ
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Hoechst AG
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】式IVまたはIVaのインダノンは、化合物Iを式
IIの化合物あるいは式IIIの化合物とフッ化水素中で反
応させ、かつ三フッ化ホウ素と反応させることによって
一段階の反応で得られる。 【効果】一工程によってほぼ理論量の収量で異なる置換
基を有する1−インダノンを得ることができ、従来の方
法と比べて空時収量をかなり改善することが可能であ
る。また、反応条件をわずかに変えることによって、生
成物の選択性を最善の状態にすることができる。 (R〜Rは望ましくは水素またはアルキル、または
隣接する基R〜Rは環を形成する。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は置換1−インダノンの製
造の技術的に簡単な方法に関するものである。
【0002】
【従来技術】このタイプの化合物は、1−インダノンが
対応するインデンに容易に置換できるところから、メタ
ロセン複合体(metallocene comple
x)の製造の重要な中間体である。インデンはメタロセ
ン複合体の合成のためのリガンド系として用いられる
(EP−A336 128)。さらに、置換1−インダ
ノンは香料(EP−A162 465)として、ならび
に薬品または生物学的活性物質の製造上よく用いられる
中間体として(EP−A421 759;J.Med.
Chem.25(1990)765)工業的に価値が高
い。置換1−インダノンの製造については文献上数多く
の方法がある。
【0003】6員環上に置換基をもつ1−インダノン
は、対応する置換芳香化合物を出発物質として、5員環
を2段階から6段階の合成を経て合体させることによっ
て製造することができる(J.Org.Chem.,5
5(1990)247;Bull.Soc.Chim.
Fr.6(1969)1981)。5員環上または両環
上に置換基をもつ1−インダノンの製法についても同様
に知られている(J.Org.Chem.46(198
1)3758;J.Org.Chem.23(195
8)1441)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの方法は一般に
反応段階が多く、全工程を通しての目的とする産物の収
率がごくわずかであるという欠点をもつ。一般に合成の
多くは実施できず、できるのは特定の誘導体に限られて
いる。他の合成については、出発物質は容易に入手可能
ではないか、またはきわめて高価である。同様にある種
の芳香環上の置換はこれらの方法によっては実現不可能
である。数少ない一ステップの合成は、特定の誘導体に
限定されており、収率が低く、技術的に複雑な生成物の
精製操作を必要とするという欠点をもつ。これらの反応
の多くは、たとえば過剰に用いられるAlCl3のよう
な、フリーデル−クラフツ触媒の助けを借りて行なわれ
る。これらの反応は技術的に複雑な反応工程を必要と
し、大量の塩の産生を伴っている。
【0005】キシレン、アセナフセンなどの芳香族化合
物を大過剰に液体フッ化水素中で、メタクリル酸、クロ
トン酸またはケイ皮酸の水溶液と反応させて置換インダ
ノンを製造する方法も知られている(J.Am.Che
m.Soc.61(1939)1272;J.Am.C
hem.Soc.72(1950)3287)。歩留ま
りは62%から81%の間である。この方法は、存在し
ている、あるいは生成する水がフリーデル−クラフツ触
媒の活性をはなはだしく低下させるという欠点をもつ。
これは収率の低下および腐蝕という問題をもたらす。E
P93 106649.2は、比較的安価な出発物質を
用いて一段階で置換1−インダノンの製造を可能とする
方法について述べている。ある特定の物質から出発した
場合、この方法は二つまたはそれ以上の異性体を生成
し、これら異性体のうちの一つを選択的に調製すること
は実際上不可能である。高度に奪活化された芳香族化合
物の場合には、この方法はさらにきわめて時間がかかる
かまたは不適切である。したがって本発明の目的は、当
業界に知られている欠点を克服するような、上に述べた
インダノンの製造工程を見出すことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】驚くべきことに、下記の
式Iをもつ芳香族化合物は、液体フッ化水素中で式IIを
もつ市販のカルボン酸無水物または式IIIをもつカルボ
ン酸フッ化物(carboxylic acid fl
uoride)と液体フッ化水素中で反応し、かつ三フ
ッ化ホウ素と速かに、ほとんど定量的に、比較的穏やか
な反応条件下でさえも反応し、式IV/IVaをもつインダ
ノンを生成することが見出された。さらに、従来の技術
では複雑な方法によってのみ製造可能であったある種の
インダノンを一段階で製造することができる。したがっ
て本発明は、式IVまたはその異性体である式IVaをもつ
化合物
【化5】 (ここでR1,R2,R3,R4,R5,R6およびR7は同
一または異なり、水素、(C1−C20)アルキル、(C6
−C14)アリール、(C1−C10)アルコキシ、(C2
10)アルケニル、(C7−C20)アリールアルキル、
(C7−C20)アルキルアリール、(C6−C10)アリー
ルオキシ、(C1−C10)フルオロアルキル、(C6−C
10)ハロアリール、(C2−C10)アルキニル、−Si
8 3基(式中、R8は(C1−C10)アルキルである)、
または、R1,R2,R3,R4,R5,R6およびR7は、
ハロゲン原子、1個もしくはそれ以上の異種原子を含む
ことのできる5員もしくは6員の環原子を有する複素芳
香族基、または隣接する基R1−R4がこれらを結合する
原子とともに、置換もしくは非置換の1個もしくはそれ
以上の環を形成する)の製造方法であって、式Iの化合
【化6】 を式IIの化合物
【化7】 または式IIIの化合物
【化8】 (上記各式中、R1−R7は上で定義した通りである)を
無水の液体フッ化水素中で反応させ、かつ三フッ化ホウ
素と反応させることを特徴とする、上記化合物の製造方
法に関する。
【0007】これらの化学式において、アルキルは直鎖
または分枝アルキルである。ハロゲンとしてフッ素、塩
素、臭素、ヨウ素があげられるがとくにフッ素または塩
素が好ましい。複素芳香族基の例としてはチエニル、フ
リルおよびピリジルがある。
【0008】式IVおよびIVaにおいて、R1,R2,R3
およびR4は同一または異なり、水素、(C1−C10)ア
ルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C2−C6)アルケ
ニル、(C6−C14)アリール、(C1−C6)フルオロ
アルキル、(C6−C14)アリールオキシまたはハロゲ
ン原子、またはR1およびR2,R2およびR3あるいはR
3およびR4がこれらを連結する原子とともに、5員環ま
たは6員環を形成し、R5,R6およびR7は同一または
異なり、水素、(C1−C10)アルキル、または(C6
10)アリールであることが望ましい。
【0009】隣接する基R1−R4によって形成される環
はR1−R7に関して定義された置換基、またはそれらに
ついて言及された好ましい置換基によって置換すること
ができる。
【0010】とくに望まれるのは、R1,R2,R3およ
びR4は同一または異なり、水素、(C1−C10)アルキ
ル、(C6−C14)アリール、(C1−C4)アルコキ
シ、またはハロゲン原子、またはR1およびR2,R2
よびR3,あるいはR3およびR4の基同士がこれらを連
結する原子とともに5員または6員、望ましくは6員
の、飽和または不飽和の炭素環を形成し、R5,R6およ
びR7は同一または異なり、水素、メチルまたはフェニ
ルであることである。
【0011】隣接する置換基R1−R4によって形成され
る、飽和または不飽和の5員または6員の(炭素環式)
環は、置換基、好ましくは(C1−C10)アルキル、を
さらに有してもよい。
【0012】式IVおよびIVaをもつ化合物として上げる
ことのできる例としては:6,7−ベンゾ−2−メチル
インダン−1−オン,4,5−ベンゾ−2−メチルイン
ダン−1−オン,5,7−ジイソプロピル−2−メチル
インダン−1−オン,4,6−ジイソプロピル−2−メ
チルインダン−1−オン,2,5−ジメチルインダン−
1−オン,2,6−ジメチルインダン−1−オン,5−
イソブチル−2−メチルインダン−1−オン,2,5,
7−トリメチル−1−インダノン,2,4,6−トリメ
チル−1−インダノン,2−メチルインダン−1−オ
ン,2,4,5,6−テトラメチルインダン−1−オ
ン,5−フェニル−2−メチルインダン−1−オン,8
−メチル−4,5,7,8−テトラヒドロシクロペンタ
[e]アセナフチレン−9−オン,2−メチル−3,9
−ジヒドロ−2H−シクロペンタ[b]フルオレン−1
−オン,2−メチル−2,10−ジヒドロ−1H−シク
ロペンタ[a]フルオレン−3−オン,16−メチル−
6,7,15,16−テトラヒドロシクロペンタ[a]
フェナンスレン−17−オン,9−メチル−5,6,
9,10−テトラヒドロシクロペンタ[b]フェナンス
レン−8−オン,5−メトキシ−2−メチルインダン−
1−オンおよび5,6−ジメトキシ−2−メチルインダ
ン−2−オンである。
【0013】芳香環上の置換基のパターンによって、イ
ンダノンは式IVおよびIVaで示される二つの構造異性体
の形で生成することがある。意図する適用に応じて、こ
れらはさらに純化した形で、または混合物の形でさらに
反応させることができる。メタロセン複合体の製造にお
いて、そして1−インダノンが香料として用いられる場
合には、この異性体混合物を用いることができる。イン
ダノンIV/IVaは式Iをもつ芳香族化合物を式IIの無水
物と反応させて製造するのが望ましい。式Iをもつ出発
化合物は市販品を用いるか、または文献的に知られてい
る方法によって製造することができる。
【0014】式IIIのカルボン酸フッ化物は既知のカル
ボン酸塩化合物またはカルボン酸無水物(式II)を文献
的に知られている方法に従いフッ化水素と反応させて調
製することができる(例えばAdvanced Org
anic Chemistry,1983,399参
照)。
【0015】化合物IV/IVaの製造において、フッ化水
素に対しさらに別の溶媒を加えることができるが、反応
は純粋の、無水のフッ化水素中で行わせるのが望まし
い。
【0016】式Iの化合物、式IIまたは式IIIの化合物
およびフッ化水素の間のモル比は広い範囲で変えること
ができる。I:IIまたはIII:HFのモル比は1:0.
5−2.0:5−100、とくに1:0.9−1.2:
20−50であることが望ましい。これはフッ化水素が
過剰に用いられることを意味する。
【0017】Xを出発物質の中のエーテル、ケト、チ
オ、またはカルボキシル基の総数とすれば、三フッ化ホ
ウ素と式Iの化合物との間のモル比は(0.5−1.
5)X:1である。望ましい反応温度は−30℃から1
30℃、特に望ましいのは−10℃から80℃の間であ
る。反応時間は一般に10分から24時間の範囲にある
が、30分から8時間の間が望ましい。反応は1から1
5気圧の範囲の圧力下で行うのが望ましい。
【0018】はじめに化合物IおよびII(またはIおよ
びIII)の混合物を導入し、次いでフッ化水素を計りこ
むのが望ましい。添加の順序は逆にすることもできる。
反応が完了したときに、フッ化水素は蒸溜によって除去
することができ、とくに問題となるほど不純物を含まな
い状態でほとんど定量的に回収される。三フッ化ホウ素
の回収も原則的に可能である。
【0019】式IVおよびIVaをもつインダノンはNa2
CO3,NaHCO3またはKOH溶液および水によって
洗浄し、Na2SO4,MgSO4または分子ふるいなど
の常用の乾燥剤を用いることによって乾燥し、酸成分を
除去することができる。反応は概してほぼ定量的である
ので、多くの場合、それ以上の精製を省くことができ
る。しかしながらシリカゲル、酸化アルミニウム、また
はたとえばセライトなどの濾過助剤を通すことが多くの
場合望ましい。必要であれば、蒸溜、カラムクロマトグ
ラフィー、または結晶化などの手段によりさらに精製す
ることができる。必要であれば、構造異性体IIIおよびI
IIaは、シリカゲルまたは酸化アルミニウムのカラムク
ロマトグラフィーによって互いに分離することができ
る。
【0020】本発明による方法は特に、単純で短時間の
合成(一段階の工程)によって、ほぼ定量的な収量で異
なる置換基をもつ1−インダノンを得ることができると
いう点が特徴である。三フッ化ホウ素の使用によって、
従来の方法にくらべて空時収量をかなり改善することが
できる。本発明方法の別の利点は反応条件(例えば、温
度)をわずかに変えることによって、生成物の選択性を
最善の状態にすることができる点にある。特記すべき利
点は、本発明の方法は、例えば、フルオロベンゼンのよ
うな電子欠乏性芳香族化合物の対応するインダノンへの
転換を可能にすることであり、これは従来の方法によっ
ては不可能であった。
【0021】インダノンIV/IVaはメタロセン(例え
ば、EP−A336 128を参照)の製造原料とし
て、または香料(EP−A162 465)として好ん
で用いられる。
【0022】以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に
説明する。
【0023】
【実施例A】6,7−ベンゾ−2−メチルインダン−1−オン(1)
および4,5−ベンゾ−2−メチル−インダン−1−オ
ン−(1a) 14gの三フッ化ホウ素に12.6g(98ミリモル)
のナフタレン、15.8g(103ミリモル)の無水メ
タクリル酸および100g(5モル)のフッ化水素を2
50mlのステンレス製のオートクレーブ中に加え、−
10℃で1時間反応させた。続いて反応混合物を1キロ
グラムの氷の上に注ぎ、溶液を希KOHによって中和す
る。水相を酢酸エチルで繰り返し洗浄し有機相を分離
し、真空中で乾燥し溶媒を除去し、(I)および(I
a)をそれぞれ81%および19%の選択性を有する混
合物を18.7g(収率95%)得た。
【0024】
【Aの比較例】12.6g(98ミリモル)のナフタレ
ンと15.8g(103ミリモル)の無水メタクリル酸
を100g(5モル)のHF中で50℃18時間反応さ
せた。実施例Aと同様の手順を踏んで19g(収率97
%)の産物を得た。化合物(I)と化合物(Ia)の選
択性はそれぞれ58%と39%であった。
【0025】
【実施例B】5−フルオロ−2−メチル−インダン−1−オン(2) 14g(206ミリモル)の三フッ化ホウ素を実施例A
と同様に9.6g(100ミリモル)のフルオロベンゼ
ン、15.8g(103ミリモル)の無水メタクリル酸
および100g(5モル)のHFに加え、混合物を50
℃で3時間撹拌する。実施例Aと同様の手順を踏んで1
6g(収率97%)のほとんど無色の液体を得た。
(2)に対する選択性は82%であった。
【0026】
【Bの比較例】9.6g(100ミリモル)のフルオロ
ベンゼン、16g(104ミリモル)の無水メタクリル
酸および100g(5モル)のHFを70℃で18時間
反応させた。実施例Aと同様の製造手順を踏んだが、5
−フルオロ−2−メチルインダン−1−オンは単離され
なかった。
【0027】
【実施例C】2−メチル−5−フェニルインダン−1−オン(3) 14.5g(100ミリモル)のビフェニル、16g
(104ミリモル)の無水メタクリル酸、100g(5
モル)のHFおよび14g(206ミリモル)のBF3
を50℃で2時間実施例Aと同様に反応させ、後処理を
行なった。22g(収率99%)の反応生成物が得られ
た。(3)の選択性は94%であった。
【0028】
【Cの比較例】15.4g(100ミリモル)のビフェ
ニルおよび16g(104ミリモル)の無水メタクリル
酸を100g(5モル)のHFと70℃で60時間反応
させた。実施例Aと同様の製造手順を経て22.2g
(収率100%)の反応生成物を得た。純度は92%で
あった。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式IVをもつ化合物または式IVaをもつそ
    の異性体、 【化1】 (式中、R1,R2,R3,R4,R5,R6およびR7は、
    同一または異なり、水素、(C1−C20)アルキル、
    (C6−C14)アリール、(C1−C10)アルコキシ、
    (C2−C10)アルケニル、(C7−C20)アリールアル
    キル、(C7−C20)アルキルアリール、(C6−C10
    アリールオキシ、(C1−C10)フルオロアルキル、
    (C6−C10)ハロアリール、(C2−C10)アルキニ
    ル、−SiR8 3基(式中、R8は(C1−C10)アルキル
    である)、または、R1,R2,R3,R4,R5,R6およ
    びR7は、ハロゲン原子、1個もしくはそれ以上の異種
    原子を含むことのできる5員環もしくは6員環の複素環
    式芳香族基、または隣接する基R1−R4がこれらを結合
    する原子とともに置換もしくは非置換の1個もしくはそ
    れ以上の環を形成する)の製造方法であって、式Iの化
    合物 【化2】 を式IIの化合物 【化3】 または式IIIの化合物 【化4】 (上記各式中、R1−R7は上で定義した通りである)
    と、無水の液体フッ化水素中で反応させ、かつ三フッ化
    ホウ素と反応させることを特徴とする、上記化合物の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 式IVおよび式IVaにおいて、R1,R2
    3およびR4は同一または異なり、水素、(C1
    10)アルキル、(C1−C4)アルコキシ、(C2
    6)アルケニル、(C6−C14)アリール、(C1
    6)フルオロアルキル、(C6−C14)アリールオキシ
    またはハロゲン原子であるか、またはR1およびR2,R
    2およびR3もしくはR3およびR4が、これらを連結する
    原子とともに、5員または6員環を形成し、R5,R6
    よびR7は同一または異なり、水素、(C1−C10)アル
    キルまたは(C4−C14)アリールである、請求項1に
    記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 式IVおよび式IVaにおいて、R1,R2
    3およびR4が同一または異なり、水素(C1−C10
    アルキル、(C6−C14)アリール、(C1−C4)アル
    コキシまたはハロゲン原子、またはR1およびR2,R2
    およびR3またはR3およびR4が、これらを連結する原
    子とともに6員の飽和または不飽和の炭素環を形成し、
    かつ、R5,R6およびR7が同一または異なり、水素、
    メチルまたはフェニルである、請求項1または2に記載
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 化合物I:化合物IIまたは化合物III:
    フッ化水素のモル比が1:0.5−2.0:5−100
    である、請求項1から3の一つまたはそれ以上の項に記
    載された製造方法。
  5. 【請求項5】 三フッ化ホウ素:化合物Iのモル比が
    (0.5−1.5)X:1で、Xが出発化合物のエーテ
    ル、ケト、チオまたはカルボキシル基の総数である、請
    求項1から4の一つまたはそれ以上の項に記載された製
    造方法。
  6. 【請求項6】 式Iをもつ化合物を式IIまたは式IIIを
    もつ化合物と反応させる、請求項1から5までの一つま
    たはそれ以上の項に記載された製造方法。
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