JPH06192049A - 透明なリーブ・オン毛髪処理組成物およびその製造法 - Google Patents

透明なリーブ・オン毛髪処理組成物およびその製造法

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JPH06192049A
JPH06192049A JP5273258A JP27325893A JPH06192049A JP H06192049 A JPH06192049 A JP H06192049A JP 5273258 A JP5273258 A JP 5273258A JP 27325893 A JP27325893 A JP 27325893A JP H06192049 A JPH06192049 A JP H06192049A
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water
shell
capsule
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Myra Ann Hoshowski
アン ホショウスキー マイラ
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Helene Curtis Inc
Helene Curtis Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、水に不溶性の毛髪処理化合物をカ
プセル封入した透明なリーブ・オン毛髪処理組成物に関
する。水に不溶性の毛髪処理化合物は、ゼラチンまたは
アラビアゴムのようなシェル材料にカプセル封入されて
おり、水に不溶性の毛髪処理化合物を含むカプセルを水
性キャリヤーに懸濁し、生成する組成物を毛髪に適用す
るのである 【構成】 本発明の方法に用いられる透明なリーブ・オ
ン毛髪処理組成物は、 (i) カプセルであって、 (A) 水に不
溶性のコンディショニング化合物を、 (B)
シェル材料にカプセル封入したものと、 (ii) カプセルを懸濁させるための沈澱防止剤と、 (iii) 水を含むキャリヤーとを含んで成る。組成
物を毛髪に適用する際またはした後、水に不溶性の毛髪
処理化合物がカプセルから放出されて毛髪を処理する
が、カプセルの残留シェル断片は十分に小さくて物理的
および美的特性に悪影響を与えるものではない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水に不溶性の毛髪処理
化合物をカプセル封入した透明なまたは透き通ったリー
ブ・オン毛髪処理組成物に関する。水に不溶性の毛髪処
理化合物は、ゼラチンまたはアラビアゴムのようなシェ
ル材料にカプセル封入されている。水に不溶性の毛髪処
理化合物を含むカプセルを水性キャリヤーに懸濁し、生
成する組成物を毛髪に適用するのである。この組成物を
毛髪に適用する際または適用した後に、カプセルが壊れ
て水に不溶性の毛髪処理化合物が放出されるのである。
この透明な組成物リーブ・オン組成物であるので、毛髪
から濯ぎ落とされない。カプセルのシェルは崩壊して十
分に小さな断片になり、残渣のシェル粒子は毛髪常に認
められず且つ光沢や相溶性といった毛髪の物理的および
美的特性に悪影響を及ぼさないようになる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】個人
は、毛髪シャンプーをそれが洗浄特性を有するといった
理由で購入して使用する。毛髪シャンプーは、一般的に
は毛髪から完全に汚れを除くためにアニオン性界面活性
剤のような極めて効果的な合成界面活性剤が配合されて
いる。シャンプーは、通常は湿った毛髪の縫れを解くの
に役立たず、また乾燥した毛髪に、毛髪セットの取扱性
またはスタイリンウ性といったコンディショニングの利
点を何んら残さず、また他の所望な物理的または美的特
性を毛髪に付与しない。
【0003】したがって、シャンプーを行った毛髪は、
アニオン性界面活性剤を基剤とした毛髪シャンプーで洗
浄した後は、化粧上不満足な状態のままである。アニオ
ン性界面活性剤は毛髪から垢や汚れを除去するだけでな
く、毛髪繊維の表面上に自然に含まれている皮脂もほと
んど総て除去する。それ故、毛髪から効果的に汚れを落
とすというアニオン性界面活性剤の所望な特性は、毛髪
を化粧上不満足な状態にする働きも持っている。一般
に、アニオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤
または両性界面活性剤を含む毛髪シャンプー組成物は、
毛髪をシャンプーした後、水で濯ぎを行った後には、望
ましくないがさがさした、鈍く、乾燥した触感または感
触が毛髪に残る。
【0004】更に、完全に汚れを落とした毛髪は、湿っ
た状態でも乾いた状態でも櫛通りが極端に悪く、一本一
本の毛髪繊維が互いに縺れ、縮れ、絡み合い易くなるか
らである。更に、タオルで乾燥した毛髪のように不完全
に乾燥した毛髪では、ブラッシング特性が好くない。更
に、手髪の櫛通りまたはブラッシング特性は好くないま
まであり、毛髪は低湿度雰囲気では望ましくない静電特
性があり、これが毛髪を「うわつかせ」、これによって
毛髪のブラッシング特性が更に低下するのである。シャ
ンプー直後のまたはシャンプー後のトリミング処理の際
の毛髪の櫛通り性またはブラッシング特性が不十分であ
ることにより、枝毛や毛髪の破損といった毛髪の損傷も
引き起こすのである。また、毛髪の自然な光沢や弾力性
も低下する。したがって、シャンプーを行った毛髪は全
体として不満足な状態であるので、特殊なコンディショ
ニング組成物で引き続き毛髪をシャンプー後処理を行っ
て望ましくない物理的特性を改良することが必要にな
る。これらのコンディショニング組成物は、通常は毛髪
シャンプーとは別個に適用され、リンスまたはクリーム
様エマルジョン若しくはローションであるのが普通であ
る。
【0005】それ故、消費者ニーズにより、伝統的にシ
ャンプーを適用して毛髪の汚れを落とした後に、コンデ
ィショナー組成物を適用して湿時櫛通りを改良すること
が行われてきた。一般に行われてきた方法は、毛髪をシ
ャンプー処理した後に毛髪をリンスし、次いで別個にコ
ンディショナー組成物を適用することである。コンディ
ショナー組成物は、適用した後に毛髪上に残ったままに
しておき(リーブ・オン組成物)、または適用後に毛髪
から洗い落とす(リンス・オフ適用)。リーブ・オン毛
髪コンディショナー組成物は、比較的高粘度のゲル材料
であることが多い。前記のように、新たにシャンプーを
行った毛髪は絡まったり、縫れたりし易いので、櫛通り
が悪く、扱いにくい。この櫛通りの問題は、シャンプー
した毛髪をコンディショナー組成物で処理して毛幹をコ
ーティングし、コンディショナーが毛幹に保持されてい
ることによって毛髪の個々の毛幹同士が絡み合ったり縺
れたりし難くすることによって解決されてきた。
【0006】毛髪のコンディショニングの外に、消費者
紫外線防止剤または毛髪を一時的若しくは半永久的
に着色する染料のような毛髪ゲルといった保護ゲルのよ
うな他の種類の毛髪処理組成物で毛髪を処理することを
望む場合がある。前記のような毛髪コンディショナー、
保護ゲル、毛髪固定剤や着色剤毛髪ゲルは、消質者はこ
の組成物を指先で適用し、その後その組成物を毛髪から
洗い落とすことのないリーブ・オン組成物として適用さ
れることが多い。
【0007】前記の毛髪処理組成物は、シリコーンコン
ディショニング化合物または半永久染料といった毛髪を
処理するための水に不溶性の毛髪処理化合物を含むこと
が多い。しかしながら、このような水に不溶性の毛髪処
理化合物は水性組成物に配合することが難しい。この水
に不溶性の化合物を組成物に配合する一つの周知の方法
は、不透明な乳化組成物を提供することである。しかし
ながら、消費者は主として美的理由から透明な組成物を
望むことが多い。
【0008】しかしながら、水に不溶性の化合物を水性
組成物に配合し、視覚的透明さと、十分な毛髪のコンデ
ィショニングまたは毛髪の日光からの保護といった生成
物の性能とを両方とも保持することは困難である。これ
らの目的を達成するには、処方者はカプセル封入した水
に不溶性の化合物を用いて、カプセル封入した化合物を
毛髪処理組成物に含ませた。
【0009】カプセル封入は、水に不溶性の化合物をシ
ェル材料に入れて十分に小さなサイズのカプセルを提供
して水性組成物の透明度が保持されるようにする方法で
ある。カプセル封入した水に不溶性の化合物は水性キャ
リヤーと接触せず、組成物の透明度と性能は低下しな
い。
【0010】カプセルは、毛髪に適用された際または後
に、圧、摩擦または同様の物理的方法によって破壊され
る。カプセルが破壊されまたは破損することによって水
に不溶性の毛髪処理化合物が放出され、破損したシェル
粒子が毛髪に付着する。リーブ・オン組成物について
は、破損したシェル粒子は毛髪から洗い落とされない。
それ故、リーブ・オン組成物によって示される重大な不
利益は、毛髪上にシェル粒子が残留することであり、こ
れが目に見えて毛髪の光沢を減少させるので、毛髪に悪
影響を与えることである。リンス・オフ組成物では、こ
の欠点は見られないが、これは目に見える残留シェル断
片は毛髪から洗い落とされるからである。それ故、毛髪
をリンス・オフ式のカプセル封入した毛髪処理組成物と
同程度に良好な状態に保つリーブ・オンカプセル封入し
た毛髪処理組成物を提供することが有利である。本発明
の組成物および方法が得られるまでは、そのようなリー
ブ・オン毛髪処理組成物は利用できなかったのである。
【0011】先行特許明細書には、カプセル封入された
水に不溶性の化合物を含むヘアケア組成物が開示されて
いる。例えば、Mausnerの米国特許第4,12
6,174号明細書には、毛髪のシャンプーとコンディ
ショニングとを同時に行うシャンプー−コンディショナ
ー組成物が開示されている。この組成物には、ゼラチン
にカプセル封入された鉱油コンディショニング剤が含ま
れている。定義によれば、Mausnerによって開示
されているシャンプー−コンディショナーは毛髪から洗
い落とさなければならない。それ故、Maucnerは
毛髪上の残留シェル断片の問題を考慮も説明もしていな
かったが、これは開示された組成物もゼラチンシェル断
片も毛髪から洗い落とされるからである。Mausne
rはリーブ・オンコンディショニング組成物について注
意を払わず、この開示されたリンス・オフ組成物をリー
ブ・オン組成物として用いることができることを教示し
なかった。
【0012】リーブ・オン毛髪処理組成物だけが、毛髪
上に残る大きな残留シェル断片粒子の問題を示している
のである。本発明の方法が開発されるまでは、既知の研
究者の誰一人として毛髪上の残留シェル断片の影響につ
いて検討を行うものはいなかった。驚くべきことには且
つ予想外のことであるが、大きな残留シェル断片は毛髪
の特性に悪影響を及ぼすことが見出された。
【0013】現在のリーブ・オンヘアケア組成物では、
毛髪に十分大きな破損したシェル粒子が残り、粒子が光
線を反射するので、毛髪に醜く且つ冴えない外観を与え
るようになる。また、大きなシェル断片粒子が櫛に付着
して、毛髪の適合製が低下する。このような悪影響によ
り、水に不溶性の毛髪処理化合物によって毛髪に付与さ
れた所望な特性が少なくとも部分的に且つ多くの場合か
なり相殺されるので、組成物の有効件が低下する。本発
明の重要な態様によれば、カプセル封入された化合物を
含むリーブ・オン組成物におけるこのような以前は認識
されていなかった不都合が明らかにされ、解決されたの
である。
【0014】Nodaらは、米国特許第5,089,2
69号明細書に水で膨潤するゼラチンシェルに疎水性成
分を含むマイクロカプセルを含んで成る化粧溶組成物を
開示している。Nodaらは、様々な特性とコアー内容
物とを有するマイクロカプセルの数種類の製造法を開示
している。Nodaらは、カプセル内の適当な混合物に
よって破壊された後のカプセル断片の望ましくない感触
が減少することを教示 とすることについては教示していない。
【0015】カプセルシェル断片を感じることと、カプ
セルシェル断片との間にはかなりの差がある。カプセル
封入した生成物を配合して、目に見える比較的大きなシ
ェル断片を加えることなくカプセルシェル断片のざらざ
らした感触を克服することができるのである。それ故、
カプセル封入した毛髪処理組成物を処方して、破裂させ
て、目には見えるが感触は得られないシェル断片を提供
することができる。R.Huttinger著の「現代
化粧用液体(Modern CosmeticLiqu
ids)」という著書、Goldschmidt Ch
emicalCo. 3/81. Nr.55′、英語
版、31〜77頁には、シェル断片のざらざらした感触
を抑えるには、良好な展着化合物を用いるのが一般的で
あることが開示されている。このような手法はNoda
らによって用いられており、カプセル封入した化合物に
よってゼラチンシェル材料の「感触」が減少させてい
る。
【0016】カプセル封入した水に不溶性の化合物を含
む毛髪処理組成物に関する他の典型的な特許明細書は、
Melnikらの米国特許第5,082,661号明細
書およびTannerの欧州特許公表第0261754
号明細書である。以下において更に詳細に説明するよう
に、本発明の透明なリーブ・オン毛髪処理組成物であっ
て、ゼラチンまたはアラビアゴムのようなシェル材料に
水に不溶性の毛髪処理化合物を入れたものを含む透明な
カプセルの水性懸濁液から成る組成物は、水に不溶性の
毛髪処理化合物を毛髪に効果的に送るのである。驚くべ
きことには且つ予想外のことであるが、カプセルは、破
裂して水に不溶性の毛髪処理化合物を放出した後、崩壊
して十分に小さな断片になり、残留シェル断片粒子が毛
髪上で目に見えず且つ処理された毛髪の物理的または美
点特性に悪影響を及ぼさないようになる。
【0017】
【課題を解決するための手段】簡単に言えば、本発明は
毛髪を処理する方法に関する。更に詳細には、本発明
は、毛髪をカプセル封入した水に不溶性の毛髪処理化合
物を含む透明な水を基剤とする組成物で処理する方法に
関する。この組成物は適用後比較的短時間で毛髪から洗
い落とされることなく、少なくとも次回のシャンプーの
時まで毛髪上に止どまることができる。組成物を毛髪に
適用する際またはした後、水に不溶性の毛髪処理化合物
がカプセルから放出されて毛髪を処理する。カプセルの
残留シェル断片粒子は十分に小さくて、この残留断片粒
子は毛髪上では目に見えず、処理した毛髪の物理的また
は美的特性に悪影響を与えない。
【0018】それ故、本発明の一つの態様は、水に不溶
性の毛髪処理加工物を含むカプセルを約0.1重量%〜
約10重量%含んでなる透明なリーブ・オン毛髪処理組
成物であって、カプセルが水性キャリヤーに懸濁されて
いるものを提供することである。
【0019】本発明のもう一つの態様は、透明なリーブ
・オン毛髪治療組成物であって、カプセルが水に不溶性
の毛髪処理化合物のコアー材料とシェル材料のシェルと
から成るものを提供することである。
【0020】本発明のもう一つの態様は、透明なリーブ
・オン毛髪処理組成物であって、カプセルのコアー材料
のシェル材料に対する重量比が、無水の状態では少なく
とも95対5であるものを提供することである。本発明
の更にもう一つの態様は、透明なリーブ・オン毛髪処理
組成物であって、カプセルが壊れまたは崩壊して、直径
が約10μ(ミクロン)以下の残留シェル断片粒子とな
るものを提供することである。
【0021】本発明のもう一つの態様は、毛髪を水に不
溶性の毛髪処理化合物のカプセルを含む透明なリーブ・
オン毛髪処理組成物で処理する方法であって、処理した
毛髪の物理的および美的特性が壊れたカプセルの残留シ
ェル断片粒子によって悪影響を受けない方法を提供する
ことである。
【0022】これらおよび他の本発明の利点は、下記の
好ましい態様の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0023】本発明の方法に用いられる透明なリーブ・
オン毛髪処理組成物は、 (i) カプセルであって、(A) 水に不溶性のコン
ディショニング化合物を、(B) シェル材料にカプセ
ル封入したものと、 (ii) カプセルを懸濁させるための沈澱防止剤と、 (iii) 水を含むキャリヤーとを含んで成る。この
透明なリーブ・オン組成物は毛髪に適用されてそこに残
り、毛髪を少なくとも次回のシャンプーの時まで処理す
る。毛髪に適用する際またはした後、カプセルのシェル
が壊れまたは崩壊して、処理した毛髪の物理的および美
的特性が悪影響を受けないほど十分に小さな断片とな
る。
【0024】透明なリーブ・オン毛髪処理組成物は、カ
プセルを約0.1重量%〜約10重量%含む。通常は、
カプセルの直径は約10〜約3000μである。特定の
美的効果を提供することが所望な場合には、カプセルが
透明なリーブ・オン毛髪処理組成物中で目に見えるほど
の十分に大きな直径を有する。リーブ・オン組成物を毛
髪に適用する際に、カプセルが壊れて、水に不溶性の毛
髪処理化合物が放出されて毛髪に接触し、処理を行う。
水に不溶性の毛髪処理化合物は毛髪上にそのままにな
り、適用後比較的短時間に毛髪から洗い落とされない。
カプセルのシェルは崩壊して、十分に小さな粒子断片と
なり、粒子断片は目に見えず且つ処理された毛髪の物理
的および美的特性は毛髪上の粒子断片の存在によって悪
影響を受けない。
【0025】水に不溶性の毛髪処理化合物は、例えば毛
髪保護剤、染毛剤またはそれらの混合物であることがで
きる。「水に不溶性の毛髪処理化合物」という用語は、
(2) 水に対する溶解度が水100ミリリットル(m
l)当たり約0.5グラム(g)であり、(3) 屈折
率が少なくとも1.3であり、(4) 毛髪に有利なま
たは所望な特性を付与し、(5) カプセル封入するこ
とができる、(1) 水に不溶性の化合物として定義さ
れる。
【0026】好ましい態様では、カプセル封入のコアー
に含まれる水に不溶性の毛髪処理化合物は、無水の状態
ではカプセル封入の少なくとも約95重量%である。本
発明の一つの重要な態様では、水に不溶性の毛髪処理化
合物はコンディショニング特性を毛髪に付与するコンデ
ィショニング剤である。他の重要な態様では、水に不溶
性の毛髪処理化合物は毛髪保護剤または染毛剤である。
好ましくは、水に不溶性の毛髪処理化合物は室温では液
体である。或いは、水に不溶性の毛髪処理化合物は、シ
リコーン油または鉱油のような適当な水不溶性溶媒に溶
解した固形物であって、カプセル封入に対して液状コオ
ーを提供する。水に不溶性の溶媒は屈折率が少なくとも
1.3であり、水に対する溶解度が水100ml当たり
約0.5g以下である。
【0027】水に不溶性の毛髪処理化合物がコンディシ
ョニング剤である態様では、典型的なコンディショニン
グ剤には、シリコーンコンディショニング剤、炭化水素
コンディショニング剤、約12〜約22個の炭素原子を
有する水不溶性脂肪アルコール、または約9〜約34個
の炭素原子を有する水に不溶性の脂肪酸エステル、以下
に列記される水に不溶性のコンディショニング剤、また
はそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。典型的な、非制限的シリコーンコンディ
ショニング剤には、ポリアルキルシロキサンがある。こ
れらのシリコーンコンディショニング剤の混合物を用い
ることもできる。
【0028】一つの態様では、シリコーンコンディショ
ニング剤は、ポリジメチルシロキサン化合物のような不
揮発性のシリコーンコンディショニング剤、例えば低分
子量ポリジメチルシロキサン流体と高分子量ポリジメチ
ルシロキサンガムとの約2:1の重量比の混合物であ
る。好ましいシリコーンガムには、一般式 (CHSiO−[Si(CHO]−Si(CH (式中、nは2,000〜約15,000、好ましくは
約2,000〜約7,000の数である)を有する線形
または分枝したポリジメチルシロキサンである。本発明
の組成物に有用なシリコーンガムは、General
ElectricCompany、ウォータフォード、
ニューヨークおよびDow Corning Cor
p、ミドランド、ミシガンといった多くの商業的供給元
から入手することができる。
【0029】不揮発性のポリジメチルシロキサン剤は、
毛髪に改良された櫛通りと改良された感触、例えば柔ら
かさを与えるのに十分な量で含まれる。本明細書に用い
られる付揮発性のポリジメチルシロキサン化合物とは、
25℃での粘度が約5〜600,000cs(センチス
トーク)、好ましくは約350〜約10,000csの
非官能性シロキサンである。参考として本明細書に引用
される米国特許第4,902,499号明細書に記載さ
れている粘度が20℃で600,000csを上回る、
例えば700,000cs以上であり、重量平均分子量
く少なくとも約500,000である、いわゆる「硬質
シリコーン」も、本発明に用いることができる。
【0030】もう一つの態様では、揮発性のシリコーン
コンディショニング剤が、水に不溶性の毛髪処理化合物
として単独でまたは他の水に不溶性の毛髪処理化合物と
共に本発明のリーブ・オン組成物に用いられる。この揮
発性シリコーンは、通常は低分子量ポリジメチルシロキ
サンであるが、フェニル置換基を有する低分子量ポリジ
メチルシロキサンも本発明の組成物に用いられる。更
に、低分子量ポリジメチルシロキサン化合物は、線形ま
たは環状のポリジメチルシロキサン化合物であることが
できる。揮発性のポリジメチルシロキサン化合物は潤滑
性を提供し、毛髪に毛髪コンディショニング特性を付与
し、十分な揮発性を有して毛髪から助所に揮発して、シ
リコーン化合物の残留沈着が乾燥した毛髪に存在しない
ようになる。
【0031】本発明の組成物および方法に有用な線形で
低分子量の揮発性ポリジメチルシロキサン化合物の一例
は、Dow Corning Corp、ミドランド、
ミシガンからDOW CORNING 200 FLU
IDの商品名で市販されているヘキサメチルジシロキサ
ンである。ヘキサメチルジシロキサンの粘度は0.65
cs(センチストークス)であり、揮発性が高く、脂っ
こくなく、潤滑性を提供し、毛髪の全般的櫛通り性を改
良する。他の線形のポリジメチルシロキサン、例えば沸
点が約195℃であり、粘度が1.5センチストークス
であるデカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリ
シロキサンおよびドデカメチルペンタシロキサンも本発
明の組成物に用いられる。
【0032】また、Cosmetic, Toilet
ry and FragranceAssociate
(CTFA)の命名法ではシクロメチコンと呼ばれてい
る環状の低分子量の揮発性ポリジメチルシロキサンも、
本発明の組成物および方法に有用である。シクロメチコ
ンは低分子量の水に不溶性の環状化合物であって1分子
当たり平均して約3〜約6個の−[OSi(C
]−反復基を有し、大気圧では約150℃〜約
250℃の範囲で沸騰する。好適なシクロメチコンは、
General Electric、ウォーターフォー
ド、ニューヨークからSILICONE SF−]17
3(オクタメチルシクロテトラシロキサン)およびSI
LOCONE SE−1202(デカメチルシロキサン
ペンタシロキサン)、およびDow Corning
Corporation、ミドランド、ミシガンからS
ILICONE 334 FLUIDおよびSILIC
ONE345 FLUIDの商品名で市販されており、
テトラマーをそれぞれの場合に最初に記載している。揮
発性の環状シリコーンは、線形の揮発性シリコーンと組
み合わせて用いることができ、揮発性シリコーンコンデ
ィショナーは不揮発性のシリコーンコンディショナーと
共に用いることができる。
【0033】もう一つの態様では、本発明の組成物に含
まれる水に不用性のコンディショニング化合物は、鉱油
のような不揮発性炭化水素である。不揮発性の炭化水素
は、シリコーンコンディショニング剤と同じ利点の多く
を提供し、シリコーンコンディショニング剤と共に組成
物に配合することができる。
【0034】更にもう一つの態様では、揮発性の炭化水
素コンディショニング化合物が、水に不溶性の毛髪処理
化合物として、単独でまたは他の水に不溶性の毛髪処理
化合物と共に組成物に含まれる。約10個の炭素原子か
ら約26個の炭素原子を有する炭化食素のような揮発性
炭素水素コンディショナーは、十分な揮発性を有し、毛
髪から徐々に蒸発して、乾燥した毛髪上に炭化水素の残
留沈着物を残さない。揮発性炭化水素は、潤滑性および
毛髪コンディショニングといった揮発性シリコーンと本
質的に同じ利点を提供する。
【0035】好ましい揮発性炭化水素化合物は約12〜
約24個の炭素原子を有し、沸点が約100℃から約3
00℃の範囲である脂肪族炭化水素である。典型的な揮
発性炭化水素は、一般構造式
【化1】 (式中、nは2〜5である)によって表される。本発明
の組成物に有用な揮発性炭化水素の例は、Permet
hyl Corporation、フレーザー、ペンシ
ルバニアから市販されている化合物PERMETHYL
99AおよびPERMETHYL101Aであり、一般
構造式(IV)(但し、nはそれぞれ2および3であ
る)に対応するものである。揮発性の炭化水素化合物
は、単独で、他の揮発性若しくは不揮発性の炭化水素と
組み合わせて、または揮発性若しくは不揮発性シリコー
ンと組み合わせて、本考案に用いられるリーブ・オン組
成物に有用である。
【0036】もう一つの態様では、水に不溶性のコンデ
ィショニング化合物が脂肪アルコールであって、この脂
肪アルコールが約12〜約22個の炭素原子を有するも
のである。好ましくは、脂肪アルコール室温で液状化合
物である。典型的な脂肪アルコールにはラウリルアルコ
ール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、獣
脂アルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セテアリールアルコール、ベヘニルアルコールおよ
びそれらの組み合わせがあるが、これらに限定されな
い。脂肪アルコールは、単独でまたはシリコーンコンデ
ィショニング剤または炭化水素コンディショニング剤と
組み合わせて用いることができる。
【0037】もう一つの態様では、水に不溶性のコンデ
ィショニング化合物は約9〜約34個の炭素原子を有す
る脂肪酸エステルである。好ましくは、脂肪酸エステル
は、室温で液状化合物である。脂肪酸エステルの脂肪酸
成分は脂肪酸または脂肪アルコール、或いはそれらの組
み合わせから誘導することができる。また、脂肪酸エス
テルは、イソプロピルミリステートのような直鎖状脂肪
酸エステル、Purcellin Oilのような分枝
鎖状脂肪酸エステル、C12〜15アルコールベンゾエ
ートのようなベンゾエートエステル、またはそれらの紺
み合わせであることができる。
【0038】例えば、脂肪酸エステルの有用な種類は、
分枝鎖状および直鎖状カルボン酸を両方とも含む約6〜
約12個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導され
る。一般的には、C〜C12のカルボン酸を約12〜
約20個の炭素原子を有する脂肪アルコールでエステル
化して、本発明に有用なC〜C12のカルボン酸の脂
肪酸(C12〜C22)エステルを提供するのである。
このような脂肪アルコールには、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セテアリー
ルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリル
アルコール、オレイルアルコール、獣脂アルコール、ベ
ヘニルアルコールおよびそれらの混合物があるが、これ
らに限定されない。したがって、本発明の組成物および
方法に有用なC〜C12のカルボン酸の脂肪酸(C
12〜C22)エステルには、セチルオクタノエート、
ステアリルヘプタノエート、ステアリルカプリレート、
ステアリルオクタノエート、ラウリルオクタノエート、
ミリスチルヘプタノエートおよびオレイルオクタノエー
ト、またはそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定
されない。これらの脂肪酸エステルは天然に存在するこ
ともでき、または合成することもできる。
【0039】C〜C12のカルボン酸の脂肪酸(C
12〜C22)エステルの代わりに、またはこれと組み
合わせて、1〜約6個の炭素原子を有するアルコールで
エステル化した約8〜約22個の炭素原子を有する脂肪
酸から誘導される脂肪酸エステルを本発明の組成物に含
ませることができる。このような脂肪酸エステルの例に
は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテ
ート、イソプロピルラウレート、イソプロピルリノレエ
ート、イソプロピルタロウエート、イソプロピルリシノ
レエート、メチルラウレート、メチルリノレエート、メ
チルミリステート、メチルステアレート、メチルリシノ
レエート、メチルカプリレート、メチルオレエート、メ
チルバルミテート、メチルステアレート、メチルベヘネ
ート、メチルソイエート、メチルクロウエート、イソプ
ロピルベヘネート、イソプロピルソイエート、プロピル
オレエート、ブチルオレエート、ブチルステアレート、
メチルココネート、メチルラルデート、イソブチルパル
ミテート、ブチルミリステート、エチルパルミテート、
エチルミリステート、エチルオレエート、エチルステア
レート、イソブチルステアレート、イソブチルミリステ
ートおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0040】本発明の組成物に単独でまたは前記の脂肪
酸エステルと組み合わせて用いることができる脂肪酸エ
ステルのもう一つの種類は、ベンゾエートエステルであ
る。好適なベンゾエートエステルには、安息香酸のエス
テルであって、エステル化するアルコールが約8〜約2
2個の炭素原子を有するものがある。好適なベンゾエー
トエステルの例には、市販品のFINSOLV TNで
ある約12〜約15個の炭素原子を有する脂肪アルコー
ルでエステル化した安息香酸、FINSOLVSBであ
るイソステアリルベンゾエート、FINSOLV PP
G−15であるステアリルエーテルベンゾエート、また
はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではなく、いずれもFinetex Inc.
、エルムウッド・パーク、ニュージャージーから発売
されている。
【0041】本発明のコンディショニングシャンプーに
配合することができる他の具体的な水に不溶性のコンデ
ィショニング剤の例には、ポリシロキサンポリエーテル
コポリマー、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン
から誘導されるステロールおよびステロールエステルの
抽出物、ラノリンアルコール濃縮物、ラノリン脂肪酸の
イソプロピルエステル、ポリオール脂肪酸、ケラチンタ
ンパク誘導体、アミノ官能性シリコーン、ラノリンの脂
肪アルコール画分、鉱油とラノリンアルコールとの混合
物、ラノリンの高分子量エステル、大豆ステロールの5
モルスチレンれオキシド付加物、エトキシル化メチルグ
ルコシドのステアリン酸エステル、ヒドロキシル化ラノ
リン、エトキシル化およびプロポキシル化した長鎖アル
コールの混合分、加水分解した動物ケラチン、エチルー
加水分解動物性ケラチン、アボカド油、スイート・アー
モンド油、ブドウ種油、ホホバ油、アプリコット種油、
ゴマ油、ハイブリッド・ベニバナ油、小麦胚芽油、加水
分解した動物性タンパクのエチルエステル、セチルおよ
びステアリルアルコールとエトキシル化セチルおよびス
テアリルアルコールとの混合物、プロポキシル化(1〜
10モル)したラノリソアルコール、イソステアルアミ
ドDEA、および加水分解コラーゲンタンパク、および
それらの混合物が挙げられるが、これらに限定されな
い。他の水に不溶性のコンディショニング剤は、CTF
A Cosmetic Ingredient Han
dbook、第1版、The Cosmetic Ti
oletry and Fragrance Asso
ciation, Inc.、ニューヨーク、ニューヨ
ーク(1988)、71〜73頁に列挙されており、前
記の文献は参考として本明細書に引用したものである。
【0042】室温で固形物である前記のコンディショニ
ング剤のいずれかを最初に、シリコーン油、鉱油または
毛髪に悪影響を与えない他の水に不溶性の溶媒のような
適当な溶媒に溶解する。可溶化したコンディショニング
剤を、次にカプセル封入する。
【0043】もう一つの態様では、水に不溶性の毛髪処
理化合物は、毛髪を日光の影響から保護するための紫外
線吸収剤のような毛髪保護剤である。典型的な毛髪保護
剤には、メンチルアントラニレート、オクチルサリチレ
ート、グリセリルPABA、オクチルメトキシシンナメ
ート、オクチルジメチルPABA、およびCTFACo
smetic Handbook、86〜87頁に記載
されている他の毛髪保護剤が挙げられるが、これらに限
定されない。同様に他の態様では水に不溶性の毛髪処理
化合物は、D & C Violet2、Disper
se Black 9、Disperse Blue
1、Solvent Red 24、Pigment
YelloW 1、および他のCTFA Cosmet
icHandbook、70〜71頁に記載されている
染料またはそれらの混合物のような水に不溶性の染毛剤
であって、処理した毛髪に一時的なまたは半永久的なカ
ラーを付与するものである。固体状の毛髪保護剤または
固定状の染毛剤を適当な溶媒に可溶化した後、毛髪保護
剤または染毛剤をシェルにカプセル封入する。水に不溶
性の毛髪コンディショニング剤および/または毛髪保護
剤および/または染毛剤の組み合わせを、カプセル封入
の液状コアーに配合することができる。
【0044】カプセルには、水に不溶性の毛髪処理化合
物をカプセル封入するシェル材料から成るシェルも含ま
れる。好ましい態様では、シェルはカプセルの重量の5
%以下である。シェル材料の重量の5%以下を含むカプ
セルは、十分に小さい断片粒子に更に容易に砕けて、所
望な毛髪特性が悪影響を受けないようになる。
【0045】カプセルのシェル材料は、当業者には知ら
れている各種の化合物から選択される。特定のシェル材
料の選択は、水に不溶性の毛髪処理化合物の同一性およ
びカプセルを製造するのに用いられる特定の方法によっ
て変わる。しかしながら、いずれの場含にも、シェルを
構成する材料やカプセルの製造法とは無関係に、カプセ
ルのシェルは、シェルが直径が約10μ以下の粒子に崩
壊するように設計される。直径が約10μより大きな断
片粒子は、毛髪上で目に見え、光線を反射することがで
きるので、毛髪が冴えない外観になる。
【0046】カプセルのシェルを構成する材料は、天
然、合成または半合成材料であることができる。カプセ
ルのシェルを構成する典型的な材料には、アカシアゴム
(アラビアゴム)、観点、アガロース、マルトデキスト
リン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、
デキストリン、脂肪、脂肪酸、セチルアルコール、乳固
形分、糖蜜、ゼラチン、グルテン、アルブミン、セラッ
ク、澱粉、カゼイネート、ステアリン、スクロース、ワ
ックス(例えば、ビーズワックス、カルナウバ蝋、およ
びスペルマセチ)、セルアセテート、セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースアセテートフタレート、セ
ルロースニトレート、エチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、水素化した獣脂、ミリスチルアルコール、グリセ
ロールモノパルミテート、グリセロールジパルミテー
ト、水素化したヒマシ油、グリセロールモノステアレー
ト、グリセロールジステアレート、グリセロールトリス
テアレート、12−ヒドロキシステアリルアルコール、
アクリル酸ポリマーまたはコポリマー[例えば、ポリア
クリルアミド、ポリ(アルキルシアノアクリレート)、
およびポリ(エチレン−ビニルアセテート)]、アルミ
ニウムモノステアレート、カルボキシビニルポリマー
(CARBOPOL)、ポリアミド、ポリ(メチルビニ
ルエーテルー無水マレイン酸)、ポリ(アジピルーL−
リジン)ポリカーボワックス、ポリテレフタルアミド、
ポリビニルアセテートフタレート、ポリ(テレフタロイ
ル−L−リジン)、ポリアリールスルホン、ポリ(メチ
ルメタクリレート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポ
リビニルピロリドン、ポリジメチルシロキサン、ポリオ
キシエチレン、ポリエステル、ポリグリコール酸、ポリ
アクチン酸(polyactic acid)、ポリグ
ルタミン酸、ポリリジン、ポリスチレン、ポリ(スチレ
ン−アクリロニトリル)、ポリイミド、ポリ(ビニルア
ルコール)およびそれらの混合物が挙げられるが、これ
らに限定されない。好ましいシェル材料は、ゼラチンま
たはアラビアゴムである。
【0047】典型的には、グルタルアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒドのような架橋剤がシェルに含まれ、自己
持続性カプセルを形成するのをたすける。他の有用な架
橋剤には、ミョウバン、硫酸銅、タンニン酸、没食子酸
がある。特定の架橋剤の選択は、シェルの特性に影響を
及ぼすことがある。例えば、ホルムアルデヒドはシェル
を一層弾性を高め、タンニン酸はシェルの脆性を高くす
る。
【0048】カプセルはコアセルベート形成、界面重
合、噴霧乾燥、遠心押出および静電蒸着のような当該技
術分野に周知の方法によって調整される。それぞれの方
法について、特定の製造変数を制御して、(1)直径が
約10〜約3000μであり、(2)直梓が約5〜約1
0μの残渣粒子に崩壊するシェルを有し、(3)必ずし
も必要ではないが好ましくは、無水状態でのコアー材料
対シェル材料の比率が少なくとも約95対5であるカプ
セルを提供する。
【0049】当業者であれば、前記の特性を有するカプ
セルを提供する製造変数を選択し、調整することができ
る。それ故、シェルは柔軟にも、堅くも、または脆く
も、強くもすることができる。シェル強度は、シェルの
厚み、シェル材料、シェル添加剤、およびシェルの後処
理(物理的または化学的)を慎重に選択することによっ
て制御することができる。例えば、シリコーンコンディ
ショニング剤をカプセル封入するゼラチンシェルを有す
るカプセルを提供するコアセルベート形成法では、pH
と撹拌を適当に調節することによって約10μ以下のシ
ェル断片に崩壊するシェルを有するカプセルを提供し易
くすることができる。
【0050】熟練した当業者であれば、シェル材料の同
一世および温度、pHシェル厚みおよび撹拌速度のよう
な製造変数を操作して他のコアー材料を十分な弾性また
は剛性および脆さまたは靭性を有するカプセルにカプセ
ル封入し、直径が約10μ以下のシェル断片粒子に崩壊
させることができる。参考として本明細書に引用された
Nodaらの米国特許第5,089,269号明細書に
は、小さなシェル断片粒子に崩壊するマイクロカプセル
の製造法が開示されている。
【0051】カプセルの外に、水酸化製のリーブ・オン
毛髪処理化合物喪沈澱防止像を含み、カプセルを水性キ
ャリヤーに懸濁する。本質的に任意の沈澱防止剤を用い
ることができるが、沈澱防止剤は直径が約10〜約30
00μのカプセルを懸濁するものとし、また沈澱防止剤
は透明な組成物を提供するものとする。沈澱防止剤はカ
プセルを少なくとも予想される期間リーブ・オン組成物
中にカプセルを均質に分散する。
【0052】それ故、有用な沈澱防止剤には、カラゲナ
ン、ポリアクリル酸、ポリアクリレート塩、エチレン/
ドールアセテートコポリマー、マルトデキストリン、ポ
リビニルアルコール、キサンタンガム、ニトロセルロー
ス、ポリエチレンイミン、ポリエチルアクリレート、グ
ーアガム、カラヤガム、ポリビニルピロリドンおよびそ
れらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
多数の他の周知の沈澱防止剤は、CTFA Cosme
tic Ingredient Handbook、第
1版、The Cosmetic Tioletry
and Fragrance Associatio
n, Inc.、ニューヨーク、ニューヨーク(198
8)、97〜100頁に列挙されており、前記の文献は
参考として本明細書に引用したものである。沈澱防止剤
は、透明な毛髪処理組成物に、組成物の重量の約0.1
%〜約1%の量で含まれる。好ましくは、沈澱防止剤
は、組成物の重量の約0.2%〜約0.8%の量で含ま
れる。
【0053】前記の成分のほかに、他の通常の化粧用成
分および添加剤を、本発明のリーブ・オン毛髪処理組成
物の基本的特性に悪影響を及ぼさないかぎり、組成物に
配合して、所望な機能的または美的特性を付与すること
ができる。このような任意の化粧用成分および添加剤に
は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、良
性界面活性剤、フラグランス、染料、染毛剤、無機塩、
湿潤剤、ヒドロトローブ剤、可溶化剤、防腐剤、水軟化
剤、緩衝剤等を挙げることができるが、これらに限定さ
れない。これらの圧意成分および添加剤はそれぞれ、リ
ーブ・オン組成物の重量の0%から約5%までの重量比
で、通常はリーブ・オン組成物の全重量の0%から約2
0%までの重量比で含まれている。
【0054】染料をリーブ・オン組成物に配合するとき
には、この染料はカプセルのコアー材料に含まれ、また
はカプセルのシェル材料とは反対に水性キャリヤーに含
まれる。十分な量の染料がカプセルのシェルを構成する
材料に含まれるときには、カプセルは10μより大きな
直径を有する断片粒子に崩壊して毛髪に悪影響を及ぼ
す。
【0055】リーブ・オン毛髪処理組成物のキャリヤー
は、主として水であるが、非水性溶媒を配合して、水に
は十分な溶解性を持たない組成物成分を可溶化を容易に
し、組成物の粘度を調節し、または湿潤剤として働くよ
うにすることもできる。好適な溶媒には、グリセロール
のようなポリオール、ニチレングリコール、プロピレン
グリコールおよびヘキシレングリコールのようなグリコ
ール、またはそれらの混合物がある。任意の非水性溶媒
は、毛髪や頭皮を処理する組成物の能力に悪影響を及ぼ
したり、組成物の消費者に対する魅力に悪影響を及ぼす
ものであってはならない。非水性溶媒は、本発明の組成
物に、組成物の重量の0%から約5%までの量で含まれ
ることができる。
【0056】本発明の十分な利益を得るには、リーブ・
オン毛髪処理組成物は、粘度が約50,000cps
(センチポーズ)から約100,000cpsの範囲で
ある、すなわち市販品の保存および運搬で普通に見られ
る温度で無限に安定であるゲルのような粘稠な混合物で
ある。好ましくは、組成物は、毛髪に適用した際または
後に壊れる目に見えるカプセルを服務。この組成物は、
市販品の保存および運送の際に普通にみられる温度で相
分離および成分の沈降に大して十分な安定性も示し、1
年以上の期間影響を受けないままであった。
【0057】本発明の方法により、リーブ・オン毛髪処
理組成物を調整してヒトの毛髪に適用した。リーブ・オ
ン毛髪処理組成物に含まれるカプセルは、この組成物を
毛髪に適用する際の指先の圧および組成物を毛髪中に櫛
通しするのに関連する摩擦によって壊れる。リーブ・オ
ン組成物は、一般的には次回のシャンプーの時点まで毛
髪に残しておくことができる。下記の例1〜4の組成物
では、直径が約10μ以下の残留シェル断片粒子に崩壊
するカプセルにより、櫛通りが容易で一層光沢のある毛
髪が提供されることを示している。
【0058】本発明の方法によって達成される新規で且
つ予想外の結果を説明するため、下記の例1を、最初に
沈澱防止剤を水に分散することによって調整した。沈澱
防止剤の水性懸濁液を、次にトリエタノールアミンを加
えて可溶化させた。次に、残りの組成物成分を生成する
混合物に個別に任意の所望な順序で加えた。最後にカプ
セルを、組成物を緩やかに混合しながら加えて、組成物
中にカプセルを均一に分散させた。カプセルは標準的な
コアセルベート形成法によって作成し、温度、pH、コ
アー材料対シェル材料の比率、撹拌および他の製剤パラ
メーターを変化させて変動可能な弾性と強度を有するシ
ェルを有するカプセルを提供した。
【0059】例1 カプセル封入したシリコーンコンディショニング剤を含む透明なスタイリングゲ ール 成分 重量% 1) 沈澱防止剤2) 0.40 トリエタノールアミン3) 0.55 EDTA四ナトリウム4) 0.04 PVP/VAコポリマー5) 4.10 界面活性剤6) 0.10 フラグランス 0.05 防腐剤7) 0.45 カプセル8) 1.75 軟水 適量加えて総量を100%とする。 1) 組成物中の活性成分の重量%、 2) CARBOPOL940、架橋したポリアクリル
酸、B.F.Goodrich Chemical C
o.、クリーブランド、オハイオより発売、 3) CARBOPOL940の可溶化剤、 4) エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムの39%水
性溶液として添加、 5) 毛髪溶スタイリングゲル、 6) フラグランスを可溶化するためのNonoxyn
ol 10、 7) ジアゾリジニル尿素、DMDMヒダントインおよ
びメチルクロロイソチアゾリノン、および 8) ARCAPSULE MP912、カプセル封入
したジメチコン(すなわち、ポリジメチンシロキサ
ン)、Arcade Inc.、チャタノーガ、テネシ
ーより発売。 例1の組成物(1g)を、それぞれ4gの重量があり、
DeMeo Brothers、ニューヨーク、ニュー
ヨ−ク州から発売されている正常なヒトのバージンヘア
の汚れを落として乾燥した自然な黒褐色毛束に適用し
た。したがって、ゼラチンシェルを有し、ジメチコン
(コアー)対ゼラチン(シェル)の比率が95.4対
4.6である7個のジメチコンカプセルをそれぞれの毛
束に適用したことになる。それぞれの毛束を、親指と人
差し指で10回緩やかに擦り、例1の組成物を適用し
て、カプセルのジメチコンコアーを放出させた。例1の
組成物は、処理した毛束から洗い落とさなかった。次
に、それぞれの処理した毛束を、目視によって検査し
た。シェル断片粒子の残留は認められなかった。毛束は
光沢があり、冴えない部分はなく、櫛通りは容易であっ
た。処理した毛束を20倍の倍率で顕微鏡写真に撮って
観察したが、残留シェル断片粒子の露出は認められなか
ったことから、し処理した毛束のシェル断片粒子は直径
が約10μ以下のものであることが判った。比較用組成
物も調製した。比較用組成物は、カプセルのコアー材料
対シェル材料の比率が93.3:6.7であること以外
は例1の組成物と同じであった。例1の組成物と比較用
組成物は、それぞれ平均粒度がリンス・オフ式のカプセ
ルした組成物に典型的な平均カプセルの大きさである1
800μであった。比較用組成物も、例1の組成物と同
じ方法で、汚れを落とした褐色の毛束に適用した。比較
用組成物で処理した毛束を検査したところ、ゲルは毛束
に均一に適用されていたが、毛髪上に大きなシェル断片
粒子が含まれていた。毛束の外観は、大きなシェル断片
があるところでは冴えなかった。例1の組成物で処理し
た毛髪の外観は、比較用組成物で処理した毛髪の外観と
は著しく異なっている。比較用組成物のカプセルは、直
径が約80〜約900μの断片に崩壊した。例1の組成
物のカプセルは、直径が10ミクロン以下の断片へ崩壊
した。比較用組成物の大きめの残留断片は毛髪上で目に
見え、櫛に絡むので毛髪の適合性が低下して、「フケ」
薄片を生じ、毛髪の光沢が減少し、全般的に処理した毛
髪の美的特性に悪影響を及ぼす。コンディショニング剤
(すなわち、ジメチコン)は粒度の影響を緩和しないの
で、カプセルがリーブ・オン組成物に公的であるかどう
かを決定するのは、残留シェル断片の大きさである。そ
れ故、比較組成物の大きなシェル断片はリンス・オフ組
成物では不利益にはならないが、リーブ・オン組成物で
は不利益になる。それ故、比較用組成物では処理した毛
束にコンディショニング特性を付与したが、所望なコン
ディショニング特性は大きなシェル断片の存在によって
部分的に相殺された。本発明の方法はこの不利疫を解消
し、毛髪処理組成物により処理された毛髪に十分に有利
なまたは所望な特性を付与することができる。
【0060】本発明の方法を更に説明するために、例2
の組成物も調製して、ヒトの毛束に適用した。例2 カプセル封入したシリコーンコンディショニング剤を含む透明なスタイリングゲ 成分 重量% 1) 沈澱防止剤9) 0.35 Polyquaternium 410) 0.50 トリエタノールアミン3) 0.55 EDTA四ナトリウム4) 0.04 PVP/ジメチルアミノエチル メタクリレートコポリマー11) 5.00 ソルビトール12) 0.35 アセタミドMEA/ラクタミドMEA13) 0.10 樹脂改質剤14) 0.50 防腐剤7) 0.40 界面活性剤5) 0.10 フラグランス 0.10 カプセル15) 3.00 軟水 適量加えて総量を100%とする。 9) CARBOPOL980、架橋したポリアクリル
酸、B.F.Goodrich Chemical C
o.、クリーブランド、オハイオより発売、 10) 毛髪コンディショニング剤、 11) 毛髪用スタイリング樹脂、 12) 湿潤剤、 13) 毛髪コンディショニング剤、 14) Dow Corning Q2−5220、ラ
ウリルメチコンコポリオール、Dow Corning
Corp、ミドランド、ミシガン州、および 15) ゼラチンにカプセル封入されたジメチコン、平
均直径900μ、Arcade Incade In
c.、チャタノーガ、テネシー州より発売。 例2の組成物は、透明な桃色のゲルであり、粘度は約6
3,000cpsであり、pHは約6.5であった。ジ
メチコンカプセル封入は、約1年間保存した後でも組成
物中に懸濁したままであった。例2の組成物を、例1の
組成物と同様の方法でヒトの毛束に適用した。処理した
毛髪は光沢があり、櫛通りも容易であった。残留シェル
断片粒子は処理した毛束の目視による検査では認められ
ず、処理した毛束の拡大した顕微鏡写真でも認められな
かった。
【0061】例3 カプセル封入したシリコーンコンディショニング剤を含む透明なスタイリングゲ 成分 重量% 1) 沈澱防止剤9) 0.36 Polyquaternium 410) 0.45 トリエタノールアミン3) 0.57 EDTA四ナトリウム4) 0.10 PVP/ジメチルアミノエチル メタクリレートコポリマー11) 4.50 ソルビトール12) 0.30 アセタミドMEA/ラクタミドMEA13) 0.10 樹脂改質剤14) 0.45 防腐剤7) 0.40 界面活性剤5) 0.21 フラグランス 0.07 カプセル16) 1.50 軟水 適量加えて総量を100%とする。 16) シリコーン油およびゼラチンにカプセル封入さ
れたエステル、カプセルの大きさは約425μ〜約28
00μ、LIPO Technologies、In
c.、デイトン、オハイオ州より発売。 例3の組成物は、例1および2の組成物および比較例に
含まれているコンディショニング剤とは異なるコンディ
ショニング剤(すなわち、ジメチコンとネオペンチルグ
リコールジカプリレート/ジカプレートの混合物)を含
んでいた。例3の組成物中のカプセルの大きさは、約4
25μ〜約2800μであった。例3の組成物を、半頭
サロン試験で用いた。半頭試験では、目的とする組成物
(例3の組成物)を毛髪の頭の一方の側に適用し、比較
用に用いた生成物(例1の組成物)を頭の反対側に適用
する。処理を行った後、それぞれの側の毛髪を熟練した
斑停車に酔って各種の毛髪のコンディショニング特性に
関して判定し、1単位(最悪)から5単位(最良)まで
等級付けを行う。5種類の異なる毛髪の頭を前記のよう
にして処理し、それぞれの頭の毛髪を熟練した判定者が
評価する。次いで、それぞれの毛髪コンディショニング
特性についての判定の等級付けを平均して、比較した一
方の側の毛髪と他方の側の毛髪との等級付けの差が少な
くとも0.3単位である場合には、特定の毛髪コンディ
ショニング特性に対して有意差ありと考える。毛髪の2
つの処理した半頭を主観的に、湿時櫛通り、しっとり
感、適用パターン、適用の均一性、展着の容易さ、(手
での)湿時粘着生、セットのし易さ、ブラシの引き、ク
ラスト、乾燥時の櫛通り、乾燥時の感触、乾燥時粘着
性、コーティング、光沢/艷、柔軟性、ボリューム、帯
電性、フレーキング/埃、カール保持および取扱易さに
関して比較した。これらのパラメーターはサロン試験で
は標準的なものであり、当業者に知られているものであ
る。例1の組成物で処理した毛髪と例3の組成物で処理
した毛髪との間には、2種類の組成物のコンディショニ
ング剤およびシェル成分が異なっていたにも拘らず、有
意差はなかった。有意差が見られなかったのは、例1と
3の組成物中のカプセルが崩壊して直径が10μ以下の
残留粒子になったためであった。残留シェル断片は処理
した毛髪のいずれの半頭でも認められなかった。したが
って、重要な因子は、カプセル中に含まれる水に不溶性
のコンディショニング剤の同一性またはシェルを構成す
る成分の同一性とは対照的に残留シェル粒子の大きさで
ある。
【0062】例4の組成物は、ゼラチンとアラビアゴム
とから成るシェルにカプセル封入された毛髪保護剤を含
むカプセルを含んでいる。 例4 カプセル封入された毛髪保護剤を含む透明オイル(紫外線遮断剤)成分 重量% 1) 沈澱防止剤9) 0.36 Polyquaternium 410) 0.45 トリエタノールアミン3) 0.57 EDTA四ナトリウム4) 0.10 PVP/ジメチルアミノエチル メタクリレートコポリマー11) 4.50 ソルビトール12) 0.50 アセタミドMEA/ラクタミドMEA13) 0.10 樹脂改質剤14) 0.45 防腐剤7) 0.40 界面活性剤5) 0.21 フラグランス 0.07 カプセル17) 1.00 軟水 適量加えて総量を100%とする。 17) ゼラチンおよびアラビアゴムにカプセル封入さ
れたオクチルメトキシシンナメート(紫外線遮断毛髪保
護剤)、Hallcrest、グレンビュー、イリノイ
州より発売。 例4の組成物は、大きさが約1200μ〜約1500μ
のカプセルを含んでいる。このカプセルに毛髪保護剤と
してのオクチルメトキシシンナメートをカプセル封入し
た。例4の組成物を、例1の組成物について前記したの
と同様の方法でヒトの毛束に適用した。処理した毛髪は
濯ぎ洗いをしなかった。適用した後残留シェル断片が目
に見えず(すなわち、残留シェル断片は直径が10μ未
満であった)、処理した毛髪を光沢があり、勝れた美的
特性を示した。
【0063】本発明の方法を更に説明するために、毛束
を各種の組成物で処理し、残留シェル断片および許容可
能な美的特性について検討した。総ての処理した毛髪試
料を、DeMeo Brothers、ニューヨーク、
ニューヨーク州から入手した未処理の汚れを落とした毛
束と比較した。N1で表した未処理の毛束をコントロー
ル試料として用いた。N1からN7までの総てのバージ
ンヘアの毛束はDeMeo Brothers、ニュー
ヨーク、ニューヨーク州から入手した。別の毛束をカプ
セルを含まないことを除き、例1の組成物と同様な組成
物で処理した。この組成物を毛束から洗い落とさなかっ
た。処理した毛束(N2)を目視により検査した。これ
らのN2は光沢がN1よりよくなかったが、他の点は外
観ではコントロール毛束N1と同じであった。第三の毛
束(N3)を例1の組成物で処理した。毛束N3を、例
1の組成物の適用後に洗い落とさなかった。これらのN
3はN1と同じであり、目視検査ではN2よりも光沢が
あった。毛束N3を十分にコンディショニングし、毛束
N1およびN2と同様に残留シェル断片は毛髪上に認め
られなかった。毛束N3は、本発明の方法によって処理
した毛髪の一例である。第四の毛束(N4)を、カプセ
ルをリンス・オフシャンプー/入浴製品に典型的に含ま
れるカプセルで置き換えたこと以外は、例1と同じ成分
を有する組成物で処理した。これらのN4は洗い落とさ
ず、目視検査を行った。大きな目に見えるシェル断片が
毛束に含まれていた。毛束N4は、残留シェル材料の大
きな薄片が認められるため美的に不満足で魅力に乏しい
ものであった。これらのN4は、毛束N1〜N3よりも
櫛通りが悪かった。第五の毛束(N5)を二酸化チタン
(TiO)紫外線遮断剤(200μΤiO粒度)を
含む組成物で処理した。第六の(N6)を二酸化チタン
と酸化鉄(45〜約150μ粒度)を含む組成物で処理
した。毛束N5およびN6は、洗わなかった。毛束N5
とN6の外観は、目視検査では毛束N1〜N3よりもよ
くなかった。毛束N5およびN6中の二酸化チタンと酸
化鉄粒子、指先で毛束を擦っても感じられなかった。そ
れ故、毛束N5およびN6は、良好な感触を有する、例
えばざらざらした感じがない、組成物でも処理した毛髪
に視覚的に悪影響を及ぼすことがあることを示してい
る。第七の毛束(N7)をカプセルを含む市販のリーブ
・オン毛髪コンディショナーで処理した(FRIZZ
EASE GEL、John Freida Pro
f. Haircare, Inc.、ウィルトン、コ
ネチカット州、から発売)。毛束N7を目視検査をした
ところ、大きな残留シェル断片が毛束上に容易に認めら
れた。毛束N7は、処理した毛髪上に残留シェル材料の
目に見える「フケ」様薄片が存在するため、美的には不
満足なものであった。それ故、本発明の方法は、改良さ
れた物理的および美的特性を有する処理した毛髪を提供
する。毛髪に適用された透明なリーブ・オン毛髪処理組
成物は、これまでは記載されたことのない先行技術によ
るリーブ・オン毛髪処理における明白な欠点を解消す
る。本発明の方法はカプセル封入した毛髪処理化合物を
用いており、カプセルシェルが崩壊して十分に小さな残
留断片となり、処理した毛髪の物理的および美的特性が
悪影響を受けないようにするものである。したがって、
リーブ・オン毛髪処理組成物の全般的性能は向上する。
前記した本発明の多くの改質および変更を発明の精神お
よび範囲から離反することなく行うことができることは
明らかであり、それ故、本発明に加えられる如何なる制
限も特許請求の範囲によって表されるものである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年12月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名祢】 透明なリーブ・オン毛髪処理組成物お
よびその製造法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水に不溶性の毛髪処理
化合物をカプセル封入した透明なまたは透き通ったリー
ブ・オン毛髪処理組成物に関する。水に不溶性の毛髪処
理化合物は、ゼラチンまたはアラビアゴムのようなシェ
ル材料にカプセル封入されている。水に不溶性の毛髪処
理化合物を含むカプセルを水性キャリヤーに懸濁し、生
成する組成物を毛髪に適用するのである。この組成物を
毛髪に適用する際または適用した後に、カプセルが壊れ
て水に不溶性の毛髪処理化合物が放出されるのである。
この透明な組成物リーブ・オン組成物であるので、毛髪
から濯ぎ落とされない。カプセルのシェルは崩壊して十
分に小さな断片になり、残渣のシェル粒子は毛髪常に認
められず且つ光沢や相溶性といった毛髪の物理的および
美的特性に悪影響を及ぼさないようになる。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】個人
は、毛髪シャンプーをそれが洗浄特性を有するといった
理由で購入して使用する。毛髪シャンプーは、一般的に
は毛髪から完全に汚れを除くためにアニオン性界面活性
剤のような極めて効果的な合成界面活性剤が配合されて
いる。シャンプーは、通常は湿った毛髪の縺れを解くの
に役立たず、また乾燥した毛髪に、毛髪セットの取扱性
またはスタイリング性といったコンディショニングの利
点を何んら残さず、また他の所望な物理的または美的特
性を毛髪に付与しない。
【0003】したがって、シャンプーを行った毛髪は、
アニオン性界面活性剤を基剤とした毛髪シャンプーで洗
浄した後は、化粧上不満足な状態のままである。アニオ
ン性界面活性剤は毛髪から垢や汚れを除去するだけでな
く、毛髪繊維の表面上に自然に含まれている皮脂もほと
んど総て除去する。それ故、毛髪から効果的に汚れを落
とすというアニオン性界面活性剤の所望な特性は、毛髪
を化粧上不満足な状態にする働きも持っている。一般
に、アニオン性界面活性剤または非イオン性界面活性剤
または両性界面活性剤を含む毛髪シャンプー組成物は、
毛髪をシャンプーした後、水で濯ぎを行った後には、望
ましくないがさがさした、鈍く、乾燥した触感または感
触が毛髪に残る。
【0004】更に、完全に汚れを落とした毛髪は、湿っ
た状態でも乾いた状態でも櫛通りが極端に悪く、一本一
本の毛髪繊維が互いに縺れ、縮れ、絡み合い易くなるか
らである。更に、タオルで乾燥した毛髪のように不完全
に乾燥した毛髪では、ブラッシング特性が好くない。更
に、毛髪の櫛通りまたはブラッシング特性は好くないま
まであり、毛髪は低湿度雰囲気では望ましくない静電特
性があり、これが毛髪を「うわつかせ」、これによって
毛髪のブラッシング特性が更に低下するのである。シャ
ンプー直後のまたはシャンプー後のトリミング処理の際
の毛髪の櫛通り性またはブラッシング特性が不十分であ
ることにより、枝毛や毛髪の破損といった毛髪の損傷も
引き起こすのである。また、毛髪の自然な光沢や弾力性
も低下する。したがって、シャンプーを行った毛髪は全
体として不満足な状態であるので、特殊なコンディショ
ニング組成物で引き続き毛髪をシャンプー後処理を行っ
て望ましくない物理的特性を改良することが必要にな
る。これらのコンディショニング組成物は、通常は毛髪
シャンプーとは別個に適用され、リンスまたはクリーム
様エマルジョン若しくはローションであるのが普通であ
る。
【0005】それ故、消費者ニーズにより、伝統的にシ
ャンプーを適用して毛髪の汚れを落とした後に、コンデ
ィショナー組成物を適用して湿時櫛通りを改良すること
が行われてきた。一般に行われてきた方法は、毛髪をシ
ャンプー処理した後に毛髪をリンスし、次いで別個にコ
ンディショナー組成物を適用することである。コンディ
ショナー組成物は、適用した後に毛髪上に残ったままに
しておき(リーブ・オン組成物)、または適用後に毛髪
から洗い落とす(リンス・オフ適用)。リーブ・オン毛
髪コンディショナー組成物は、比較的高粘度のゲル材料
であることが多い。前記のように、新たにシャンプーを
行った毛髪は絡まったり、縺れたりし易いので、櫛通り
が悪く、扱いにくい。この櫛通りの問題は、シャンプー
した毛髪をコンディショナー組成物で処理して毛髪幹を
コーティングし、コンディショナーが毛幹に保持されて
いることによって毛髪の個々の毛髪幹同士が絡み合った
り縺れたりし難くすることによって解決されてきた。
【0006】毛髪のコンディショニングの外に、消費者
は、紫外線防止剤または毛髪を一時的若しくは半永久的
に着色する染料のような毛髪ゲルといった保護ゲルのよ
うな他の種類の毛髪処理組成物で毛髪を処理することを
望む場合がある。前記のような毛髪コンディショナー、
保護ゲル、毛髪固定剤や着色剤毛髪ゲルは、消費者はこ
の組成物を指先で適用し、その後その組成物を毛髪から
洗い落とすことのないリーブ・オン組成物として適用さ
れることが多い。
【0007】前記の毛髪処理組成物は、シリコーンコン
ディショニング化合物または半永久染料といった毛髪を
処理するための水に不溶性の毛髪処理化合物を含むこと
が多い。しかしながら、このような水に不溶性の毛髪処
理化合物は水性組成物に配合することが難しい。この水
に不溶性の化合物を組成物に配合する一つの周知の方法
は、不透明な乳化組成物を提供することである。しかし
ながら、消費者は主として美的理由から透明な組成物を
望むことが多い。
【0008】しかしながら、水に不溶性の化合物を水性
組成物に配合し、視覚的透明さと、十分な毛髪のコンデ
ィショニングまたは毛髪の日光からの保護といった生成
物の性能とを両方とも保持することは困難である。これ
らの目的を達成するには、処方者はカプセル封入した水
に不溶性の化合物を用いて、カプセル封入した化合物を
毛髪処理組成物に含ませた。
【0009】カプセル封入は、水に不溶性の化合物をシ
ェル材料に入れて十分に小さなサイズのカプセルを提供
して水性組成物の透明度が保持されるようにする方法で
ある。カプセル封入した水に不溶性の化合物は水性キャ
リヤーと接触せず、組成物の透明度と性能は低下しな
い。
【0010】カプセルは、毛髪に適用された際または後
に、圧、摩擦または同様の物理的方法によって破壊され
る。カプセルが破壊されまたは破損することによって水
に不溶性の毛髪処理化合物が放出され、破損したシェル
粒子が毛髪に付着する。リーブ・オン組成物について
は、破損したシェル粒子は毛髪から洗い落とされない。
それ故、リーブ・オン組成物によって示される重大な不
利益は、毛髪上にシェル粒子が残留することであり、こ
れが目に見えて毛髪の光沢を減少させるので、毛髪に悪
影響を与えることである。リンス・オフ組成物では、こ
の欠点は見られないが、これは目に見える残留シェル断
片は毛髪から洗い落とされるからである。それ故、毛髪
をリンス・オフ式のカプセル封入した毛髪処理組成物と
同程度に良好な状態に保つリーブ・オンカブセル封入し
た毛髪処理組成物を提供することが有利である。本発明
の組成物および方法が得られるまでは、そのようなリー
ブ・オン毛髪処理組成物は利用できなかったのである。
【0011】先行特許明細書には、カプセル封入された
水に不溶性の化合物を含むヘアケア組成物が開示されて
いる。例えば、Mausnerの米国特許第4,12
6,174号明細書には、毛髪のシャンプーとコンディ
ショニングとを同時に行うシャンプー−コンディショナ
ー組成物が開示されている。この組成物には、ゼラチン
にカプセル封入された鉱油コンディショニング剤が含ま
れている。定義によれば、Mausnerによって開示
されているシャンプー−コンディショナーは毛髪から洗
い落とさなければならない。それ故、Mausnerは
毛髪上の残留シェル断片の問題を考慮も説明もしていな
かったが、これは開示された組成物もゼラチンシェル断
片も毛髪から洗い落とされるからである。Mausne
rはリーブ・オンコンディショニング組成物について注
意を払わず、この開示されたリンス・オフ組成物をリー
ブ・オン組成物として用いることができることを教示し
なかった。
【0012】リーブ・オン毛髪処理組成物だけが、毛髪
上に残る大きな残留シェル断片粒子の問題を示している
のである。本発明の方法が開発されるまでは、既知の研
究者の誰一人として毛髪上の残留シェル断片の影響につ
いて検討を行うものはいなかった。驚くべきことには且
つ予想外のことであるが、大きな残留シェル断片は毛髪
の特性に悪影響を及ぼすことが見出された。
【0013】現在のリーブ・オンヘアケア組成物では、
毛髪に十分大きな破損したシェル粒子が残り、粒子が光
線を反射するので、毛髪に醜く且つ冴えない外観を与え
るようになる。また、大きなシェル断片粒子が櫛に付着
して、毛髪の適合製が低下する。このような悪影響によ
り、水に不溶性の毛髪処理化合物によって毛髪に付与さ
れた所望な特性が少なくとも部分的に且つ多くの場合か
なり相殺されるので、組成物の有効性が低下する。本発
明の重要な態様によれば、カプセル封入された化合物を
含むリーブ・オン組成物におけるこのような以前は認識
されていなかった不都合が明らかにされ、解決されたの
である。
【0014】Nodaらは、米国特許第5,089,2
69号明細書に水で膨潤するゼラチンシェルに疎水性成
分を含むマイクロカプセルを含んで成る化粧用組成物を
開示している。Nodaらは、様々な特性とコアー内容
物とを有するマイクロカプセルの数種類の製造法を開示
している。Nodaらは、カプセル内の適当な混合物に
よって破壊された後のカプセル断片の望ましくない感触
が減少することを教示している。Nodaらは、カプセ
ルを破壊して、目に見えない十分に小さな断片とするこ
とについては教示していない。
【0015】カプセルシェル断片を感じることと、カプ
セルシェル断片との間にはかなりの差がある。カプセル
封入した生成物を配合して、目に見える比較的大きなシ
ェル断片を加えることなくカプセルシェル断片のざらざ
らした感触を克服することができるのである。それ故、
カプセル封入した毛髪処理組成物を処方して、破裂させ
て、目には見えるが感触は得られないシェル断片を提供
することができる。R. Huttinger著の「現
代化粧用液体(Modern Cosmetic Li
quids)」という著書、Goldschmidt
Chemical Co. 3/81. Nr.5
5′、英語版、31〜77頁には、シェル断片のさらざ
らした感触を抑えるには、良好な展着化合物を用いるの
が一般的であることが開示されている。このような手法
はNodaらによって用いられており、カプセル封入し
た化合物によってゼラチンシェル材料の「感触」が減少
させている。
【0016】カプセル封入した水に不溶性の化合物を含
む毛髪処理組成物に関する他の典型的な特許明細書は、
Melnikらの米国特許第5,082,661号明細
書およびTannerの欧州特許公表第0261754
号明細書である。以下において更に詳細に説明するよう
に、本発明の透明なリーブ・オン毛髪処理組成物であっ
て、ゼラチンまたはアラビアゴムのようなシェル材料に
水に不溶性の毛髪処理化合物を入れたものを含む透明な
カプセルの水性懸濁液から成る組成物は、水に不溶性の
毛髪処理化合物を毛髪に効果的に送るのである。驚くべ
きことには且つ予想外のことであるが、カプセルは、破
裂して水に不溶性の毛髪処理化合物を放出した後、崩壊
して十分に小さな断片になり、残留シェル断片粒子が毛
髪上で目に見えず且つ処理された毛髪の物理的または美
点特性に悪影響を及ぼさないようになる。
【0017】
【課題を解決するための手段】簡単に言えば、本発明は
毛髪を処理する方法に関する。更に詳細には、本発明
は、毛髪をカプセル封入した水に不溶性の毛髪処理化合
物を含む透明な水を基剤とする組成物で処理する方法に
関する。この組成物は適用後比較的短時間で毛髪から洗
い落とされることなく、少なくとも次回のシャンプーの
時まで毛髪上に止どまることができる。組成物を毛髪に
適用する際またはした後、水に不溶性の毛髪処理化合物
がカプセルから放出されて毛髪を処理する。カプセルの
残留シェル断片粒子は十分に小さくて、この残留断片粒
子は毛髪上では目に見えず、処理した毛髪の物理的また
は美的特性に悪影響を与えない。
【0018】それ故、本発明の一つの態様は、水に不溶
性の毛髪処理化合物を含むカプセルを約0.1重量%〜
約10重量%含んでなる透明なリーブ・オン毛髪処理組
成物であって、カプセルが水性キャリヤーに懸濁されて
いるものを提供することである。
【0019】本発明のもう一つの態様は、透明なリーブ
・オン毛髪治療組成物であって、カプセルが水に不溶性
の毛髪処理化合物のコアー材料とシェル材料のシェルと
から成るものを提供することである。
【0020】本発明のもう一つの態様は、透明なリーブ
・オン毛髪処理組成物であって、カプセルのコアー材料
のシェル材料に対する重量比が、無水の状態では少なく
とも95対5であるものを提供することである。本発明
の更にもう一つの態様は、透明なリーブ・オン毛髪処理
組成物であって、カプセルが壊れまたは崩壊して、直径
が約10μ(ミクロン)以下の残留シェル断片粒子とな
るものを提供することである。
【0021】本発明のもう一つの態様は、毛髪を水に不
溶性の毛髪処理化合物のカプセルを含む透明なリーブ・
オン毛髪処理組成物で処理する方法であって、処理した
毛髪の物理的および美的特性が壊れたカプセルの残留シ
ェル断片粒子によって悪影響を受けない方法を提供する
ことである。
【0022】これらおよび他の本発明の利点は、下記の
好ましい態様の詳細な説明から明らかになるであろう。
【0023】本発明の方法に用いられる透明なリーブ・
オン毛髪処理組成物は、 (i) カプセルであって、(A) 水に不溶性のコン
ディショニング化合物を、(B) シェル材料にカプセ
ル封入したものと、 (ii) カプセルを懸濁させるための沈澱防止剤と、 (iii) 水を含むキャリヤーとを含んで成る。この
透明なリーブ・オン組成物は毛髪に適用されてそこに残
り、毛髪を少なくとも次回のシャンプーの時まで処理す
る。毛髪に適用する際またはした後、カプセルのシェル
が壊れまたは崩壊して、処理した毛髪の物理的および美
的特性が悪影響を受けないほど十分に小さな断片とな
る。
【0024】透明なリーブ・オン毛髪処理組成物は、カ
プセルを約0.1重量%〜約10重量%含む。通常は、
カプセルの直径は約10〜約3000μである。特定の
美的効果を提供することが所望な場合には、カプセルが
透明なリーブ・オン毛髪処理組成物中で目に見えるほど
の十分に大きな直径を有する。リーブ・オン組成物を毛
髪に適用する際に、カプセルが壊れて、水に不溶性の毛
髪処理化合物が放出されて毛髪に接触し、処理を行う。
水に不溶性の毛髪処理化合物は毛髪上にそのままにな
り、適用後比較的短時間に毛髪から洗い落とされない。
カプセルのシェルは崩壊して、十分に小さな粒子断片と
なり、粒子断片は目に見えず且つ処理された毛髪の物理
的および美的特性は毛髪上の粒子断片の存在によって悪
影響を受けない。
【0025】水に不溶性の毛髪処理化合物は、例えば毛
髪保護剤、染毛剤またはそれらの混合物であることがで
きる。「水に不溶性の毛髪処理化合物」という用語は、
(2) 水に対する溶解度が水100ミリリットル(m
l)当たり約0.5グラム(g)であり、(3) 屈折
率が少なくとも1.3であり、(4) 毛髪に有利なま
たは所望な特性を付与し、(5) カプセル封入するこ
とができる、(1) 水に不溶性の化合物として定義さ
れる。
【0026】好ましい態様では、カプセル封入のコアー
に含まれる水に不溶性の毛髪処理化合物は、無水の状態
ではカプセル封入の少なくとも約95重量%である。本
発明の一つの重要な態様では、水に不溶性の毛髪処理化
合物はコンディショニング特性を毛髪に付与するコンデ
ィショニング剤である。他の重要な態様では、水に不溶
性の毛髪処理化合物は毛髪保護剤または染毛剤である。
好ましくは、水に不溶性の毛髪処理化合物は室温では液
体である。或いは、水に不溶性の毛髪処理化合物は、シ
リコーン油または鉱油のような適当な水不溶性溶媒に溶
解した固形物であって、カプセル封入に対して液状コア
ーを提供する。水に不溶性の溶媒は屈折率が少なくとも
1.3であり、水に対する溶解度が水100ml当たり
約0.5g以下である。
【0027】水に不溶性の毛髪処理化合物がコンディシ
ョニング剤である態様では、典型的なコンディショニン
グ剤には、シリコーンコンディショニング剤、炭化水素
コンディショニング剤、約12〜約22個の炭素原子を
有する水不溶性脂肪アルコール、または約9〜約34個
の炭素原子を有する水に不溶性の脂肪酸エステル、以下
に列記される水に不溶性のコンディショニング剤、また
はそれらの混合物が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。典型的な、非制限的シリコーンコンディ
ショニング剤には、ポリアルキルシロキサンがある。こ
れらのシリコーンコンディショニング剤の混合物を用い
ることもできる。
【0028】一つの態様では、シリコーンコンディショ
ニング剤は、ポリジメチルシロキサン化合物のような不
揮発性のシリコーンコンディショニング剤、例えば低分
子量ポリジメチルシロキサン流体と高分子量ポリジメチ
ルシロキサンガムとの約2:1の重量比の混合物であ
る。好ましいシリコーンガムには、一般式 (CHSiO−[Si(CHO]−Si(CH (式中、nは2,000〜約15,000、好ましくは
約2,000〜約7,000の数である)を有する線形
または分枝したポリジメチルシロキサンである。本発明
の組成物に有用なシリコーンガムは、General
ElectricCompany、ウォータフォード、
ニューヨークおよびDow Corning Cor
p、ミドランド、ミシガンといった多くの商業的供給元
から入手することができる。
【0029】不揮発性のポリジメチルシロキサン剤は、
毛髪に改良された櫛通りと改良された感触、例えば柔ら
かさを与えるのに十分な量で含まれる。本明細書に用い
られる不揮発性のポリジメチルシロキサン化合物とは、
25℃での粘度が約5〜600,000cs(センチス
トーク)、好ましくは約350〜約10,000csの
非官能性シロキサンである。参考として本明細書に引用
される米国特許第4,902,499号明細書に記載さ
れている粘度が20℃で600,000csを上回る、
例えば700,000cs以上であり、重量平均分子量
が少なくとも約500,000である、いわゆる「硬質
シリコーン」も、本発明に用いることができる。
【0030】もう一つの態様では、揮発性のシリコーン
コンディショニング剤が、水に不溶性の毛髪処理化合物
として単独でまたは他の水に不溶性の毛髪処理化合物と
共に本発明のリーブ・オン組成物に用いられる。この揮
発性シリコーンは、通常は低分子量ポリジメチルシロキ
サンであるが、フェニル置換基を有する低分子量ポリジ
メチルシロキサンも本発明の組成物に用いられる。更
に、低分子量ポリジメチルシロキサン化合物は、線形ま
たは環状のポリジメチルシロキサン化合物であることが
できる。揮発性のポリジメチルシロキサン化合物は潤滑
性を提供し、毛髪に毛髪コンディショニング特性を付与
し、十分な揮発性を有して毛髪から助所に揮発して、シ
リコーン化合物の残留沈着が乾燥した毛髪に存在しない
ようになる。
【0031】本発明の組成物および方法に有用な線形で
低分子量の揮発性ポリジメチルシロキサン化合物の一例
は、Dow Corning Corp、ミドランド、
ミシガンからDOW CORNING 200 FLU
IDの商品名で市販されているヘキサメチルジシロキサ
ンである。ヘキサメチルジシロキサンの粘度は0・65
cs(センチストークス)であり、揮発性が高く、脂っ
こくなく、潤滑性を提供し、毛髪の全般的櫛通り性を改
良する。他の線形のポリジメチルシロキサン、例えば沸
点が約195℃であり、粘度が1.5センチストークス
であるデカメチルテトラシロキサン、オクタメチルトリ
シロキサンおよびドデカメチルペンタシロキサンも本発
明の組成物に用いられる。
【0032】また、Cosmetic, Toilet
ry and FragranceAssociate
(CTFA)の命名法ではシクロメチコンと呼ばれてい
る環状の低分子量の揮発性ポリジメチルシロキサンも、
本発明の組成物および方法に有用である。シクロメチコ
ンは低分子量の水に不溶性の環状化合物であって1分子
当たり平均して約3〜約6個の−[OSi(C
]−反復基を有し、大気圧では約150℃〜約
250℃の範囲で沸騰する。好適なシクロメチコンは、
General Electric、ウォーターフォー
ド、ニューヨークからSILICONE SF−117
3(オクタメチルシクロテトラシロキサン)およびSI
LOCONE SE−1202(デカメチルシロキサン
ペンタシロキサン)、およひDow Corning
Corporation、ミドランド、ミシガンがらS
ILICONE 334 FLUIDおよびSILIC
ONE345 FLUIDの商品名で市販されており、
テトラマーをそれぞれの場合に最初に記載している。揮
発性の環状シリコーンは、線形の揮発性シリコーンと組
み合わせて用いることができ、揮発性シリコーンコンデ
ィショナーは不揮発性のシリコーンコンディショナーと
共に用いることができる。
【0033】もう一つの態様では、本発明の組成物に含
まれる水に不溶性のコンディショニング化合物は、鉱油
のような不揮発性炭化水素である。不揮発性の炭化水素
は、シリコーンコンディショニング剤と同じ利点の多く
を提供し、シリコーンコンディショニング剤と共に組成
物に配合することができる。
【0034】更にもう一つの態様では、揮発性の炭化水
素コンディショニング化合物が、水に不溶性の毛髪処理
化合物として、単独でまたは他の水に不溶性の毛髪処理
化合物と共に組成物に含まれる。約10個の炭素原子か
ら約26個の炭素原子を有する炭化水素のような揮発性
炭化水素コンディショナーは、十分な揮発性を有し、毛
髪から徐々に蒸発して、乾燥した毛髪上に炭化水素の残
留沈着物を残さない。揮発性炭化水素は、潤滑性および
毛髪コンディショニングといった揮発性シリコーンと本
質的に同じ利点を提供する。
【0035】好ましい揮発性炭化水素化合物は約12〜
約24個の炭素原子を有し、沸点が約100℃から約3
00℃の範囲である脂肪族炭化水素である。典型的な揮
発性炭化水素は、一般構造式
【化1】 (式中、nは2〜5である)によって表される。本発明
の組成物に有用な揮発性炭化水素の例は、Permet
hyl Corporation、フレーザー、ペンシ
ルバニアから市販されている化合物PERMETHYL
99AおよびPERMETHYL101Aであり、一般
構造式(IV)(但し、nはそれぞれ2および3であ
る)に対応するものである。揮発性の炭化水素化合物
は、単独で、他の揮発性若しくは不揮発性の炭化水素と
組み合わせて、または揮発性若しくは不揮発性シリコー
ンと組み合わせて、本発明に用いられるリーブ・オン組
成物に有用である。
【0036】もう一つの態様では、水に不溶性のコンデ
ィショニング化合物が脂肪アルコールであって、この脂
肪アルコールが約12〜約22個の炭素原子を有するも
のである。好ましくは、脂肪アルコール室温で液状化合
物である。典型的な脂肪アルコールにはラウリルアルコ
ール、オレイルアルコール、ミリスチルアルコール、獣
脂アルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコー
ル、セテアリールアルコール、ベヘニルアルコールおよ
びそれらの組み合わせがあるが、これらに限定されな
い。脂肪アルコールは、単独でまたはシリコーンコンデ
ィショニング剤または炭化水素コンディショニング剤と
組み合わせて用いることができる。
【0037】もう一つの態様では、水に不溶性のコンデ
ィショニング化合物は約9〜約34個の炭素原子を有す
る脂肪酸エステルである。好ましくは、脂肪酸エステル
は、室温で液状化合物である。脂肪酸エステルの脂肪酸
成分は脂肪酸または脂肪アルコール、或いはそれらの組
み合わせから誘導することができる。また、脂肪酸エス
テルは、イソプロピルミリステートのような直鎖状脂肪
酸エステル、Purcellin Oilのような分枝
鎖状脂肪酸エステル、C1215アルコールベンゾエ
ートのようなベンゾエートエステル、またはそれらの組
み合わせであることができる。
【0038】例えば、脂肪酸エステルの有用な種類は、
分枝鎖状および直鎖状カルボン酸を両方とも含む約6〜
約12個の炭素原子を有するカルボン酸から誘導され
る。一般的には、C〜C12のカルボン酸を約12〜
約20個の炭素原子を有する脂肪アルコールでエステル
化して、本発明に有用なC〜C12のカルボン酸の脂
肪酸(C12〜C22)エステルを提供するのである。
このような脂肪アルコールには、ラウリルアルコール、
ミリスチルアルコール、セチルアルコール、セテアリー
ルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリル
アルコール、オレイルアルコール、獣脂アルコール、ベ
ヘニルアルコールおよびそれらの混合物があるが、これ
らに限定されない。したがって、本発明の組成物および
方法に有用なC〜C12のカルボン酸の脂肪酸(C
12〜C22)エステルには、セチルオクタノエート、
ステアリルヘプタノエート、ステアリルカプリレート、
ステアリルオクタノエート、ラウリルオクタノエート、
ミリスチルヘプタノエートおよびオレイルオクタノエー
ト、またはそれらの混合物が挙げられるがこれらに限定
されない。これらの脂肪酸エステルは天然に存在するこ
ともでき、または合成することもできる。
【0039】C〜C12のカルボン酸の脂肪酸(C
12〜C22)エステルの代わりに、またはこれと組み
合わせて、1〜約6個の炭素原子を有するアルコールで
エステル化した約8〜約22個の炭素原子を有する脂肪
酸から誘導される脂肪酸エステルを本発明の組成物に含
ませることができる。このような脂肪酸エステルの例に
は、イソプロピルミリステート、イソプロピルパルミテ
ート、イソプロピルラウレート、イソプロピルリノレエ
ート、イソプロピルタロウエート、イソプロピルリシノ
レエート、メチルラウレート、メチルリノレエート、メ
チルミリステート、メチルステアレート、メチルリシノ
レエート、メチルカプリレート、メチルオレエート、メ
チルパルミテート、メチルステアレート、メチルベヘネ
ート、メチルソイエート、メチルタロウエート、イソプ
ロピルベヘネート、イソプロピルソイエート、プロピル
オレエート、ブチルオレエート、ブチルステアレート、
メチルココネート、メチルラルデート、イソブチルパル
ミテート、ブチルミリステート、エチルパルミテート、
エチルミリステート、エチルオレエート、エチルステア
レート、イソブチルステアレート、イソブチルミリステ
ートおよびそれらの混合物が挙げられるが、これらに限
定されない。
【0040】本発明の組成物に単独でまたは前記の脂肪
酸エステルと組み合わせて用いることができる脂肪酸エ
ステルのもう一つの種類は、ベンゾエートエステルであ
る。好適なベンゾエートエステルには、安息香酸のエス
テルであって、エステル化するアルコールが約8〜約2
2個の炭素原子を有するものがある。好適なベンゾエー
トエステルの例には、市販品のFINSOLV TNで
ある約12〜約15個の炭素原子を有する脂肪アルコー
ルでエステル化した安息香酸、FINSOLVSBであ
るイソステアリルベンゾエート、FINSOLV PP
G−15であるステアリルエーテルベンゾエート、また
はそれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定さ
れるものではなく、いずれもFinetex In
c.、エルムウッド・パーク、ニュージャージーから発
売されている。
【0041】本発明のコンディショニングシャンプーに
配合することができる他の具体的な水に不溶性のコンデ
ィショニング剤の例には、ポリシロキサンポリエーテル
コポリマー、アセチル化ラノリンアルコール、ラノリン
から誘導されるステロールおよびステロールエステルの
抽出物、ラノリンアルコール濃縮物、ラノリン脂肪酸の
イソプロピルエステル、ポリオール脂肪酸、ケラチンタ
ンパク誘導体、アミノ官能性シリコーン、ラノリンの脂
肪アルコール画分、鉱油とラノリンアルコールとの混合
物、ラノリンの高分子量エステル、大豆ステロールの5
モルスチレンれオキシド付加物、エトキシル化メチルグ
ルコシドのステアリン酸エステル、ヒドロキシル化ラノ
リン、エトキシル化およびプロポキシル化した長鎖アル
コールの混合物、加水分解した動物ケラチン、エチル=
加水分解動物性ケラチン、アボカド油、スイート・アー
モンド油、ブドウ種油、ホホバ油、アプリコット種油、
ゴマ油、ハイブリッド・ベニバナ油、小麦胚芽油、加水
分解した動物性タンパクのエチルエステル、セチルおよ
びステアリルアルコールとエトキシル化セチルおよびス
テアリルアルコールとの混合物、プロポキシル化(1〜
10モル)したラノリンアルコール、イソステアルアミ
ドDEA、および加水分解コラーゲンタンパク、および
それらの混合物が挙げられるが、これらに限定されな
い。他の水に不溶性のコンディショニング剤は、CTF
A Cosmetic Ingredient Han
dbook、第1版、The Cosmetic Ti
oletry and Fragrance Asso
ciation, Inc.、ニューヨーク、ニューヨ
ーク(1988)、71〜73頁に列挙されており、前
記の文献は参考として本明細書に引用したものである。
【0042】室温で固形物である前記のコンディショニ
ング剤のいずれかを最初に、シリコーン油、鉱油または
毛髪に悪影響を与えない他の水に不溶性の溶媒のような
適当な溶媒に溶解する。可溶化したコンディショニング
剤を、次にカプセル封入する。
【0043】もう一つの態様では、水に不溶性の毛髪処
理化合物は、毛髪を日光の影響から保護するための紫外
線吸収剤のような毛髪保護剤である。典型的な毛髪保護
剤には、メンチルアントラニレート、オクチルサリチレ
ート、グリセリルPABA、オクチルメトキシシンナメ
ート、オクチルジメチルPABA、およびCTFACo
smetic Handbook、86〜87頁に記載
されている他の毛髪保護剤が挙げられるが、これらに限
定されない。同様に他の態様では水に不溶性の毛髪処理
化合物は、D & C Violet2、Disper
se Black 9、Disperse Blue
1、Solvent Red 24、Pigment
YelloW 1、および他のCTFA Cosmet
icHandbook、70〜71頁に記載されている
染料またはそれらの混合物のような水に不溶性の染毛剤
であって、処理した毛髪に一時的なまたは半永久的なカ
ラーを付与するものである。固体状の毛髪保護剤または
固体状の染毛剤を適当な溶媒に可溶化した後、毛髪保護
剤または染毛剤をシェルにカプセル封入する。水に不溶
性の毛髪コンディショニング剤および/または毛髪保護
剤および/または染毛剤の組み合わせを、カプセル封入
の液状コアーに配合することができる。
【0044】カプセルには、水に不溶性の毛髪処理化合
物をカプセル封入するシェル材料から成るシェルも含ま
れる。好ましい態様では、シェルはカプセルの重量の5
%以下である。シェル材料の重量の5%以下を含むカプ
セルは、十分に小さい断片粒子に更に容易に砕けて、所
望な毛髪特性が悪影響を受けないようになる。
【0045】カプセルのシェル材料は、当業者には知ら
れている各種の化合物から選択される。特定のシェル材
料の選択は、水に不溶性の毛髪処理化合物の同一性およ
びカプセルを製造するのに用いられる特定の方法によっ
て変わる。しかしながら、いずれの場合にも、シェルを
構成する材料やカプセルの製造法とは無関係に、カプセ
ルのシェルは、シェルが直径が約10μ以下の粒子に崩
壊するように設計される。直径が約10μより大きな断
片粒子は、毛髪上で目に見え、光線を反射することがで
きるので、毛髪が冴えない外観になる。
【0046】カプセルのシェルを構成する材料は、天
然、合成または半合成材料であることができる。カプセ
ルのシェルを構成する典型的な材料には、アカシアゴム
(アラビアゴム)、観点、アガロース、マルトデキスト
リン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸カルシウム、
デキストリン、脂肪、脂肪酸、セチルアルコール、乳固
形分、糖蜜、ゼラチン、グルテン、アルブミン、セラッ
ク、澱粉、カゼイネート、ステアリン、スクロース、ワ
ックス(例えば、ビーズワックス、カルナウバ蝋、およ
びスペルマセチ)、セルアセテート、セルロースアセテ
ートブチレート、セルロースアセテートフタレート、セ
ルロースニトレート、エチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム、水素化した獣脂、ミリスチルアルコール、グリセ
ロールモノパルミテート、グリセロールジパルミテー
ト、水素化したヒマシ油、グリセロールモノステアレー
ト、グリセロールジステアレート、グリセロールトリス
テアレート、12−ヒドロキシステアリルアルコール、
アクリル酸ポリマーまたはコポリマー[例えば、ポリア
クリルアミド、ポリ(アルキルシアノアクリレート)、
およびポリ(エチレン−ビニルアセテート)]、アルミ
ニウムモノステアレート、カルボキシビニルポリマー
(CARBOPOL)、ポリアミド、ポリ(メチルビニ
ルエーテル−無水マレイン酸)、ポリ(アジピル−L−
リジン)ポリカーボワックス、ポリテレフタルアミド、
ポリビニルアセテートフタレート、ポリ(テレフタロイ
ル−L−リジン)、ポリアリールスルホン、ポリ(メチ
ルメタクリレート)、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポ
リビニルピロリドン、ポリジメチルシロキサン、ポリオ
キシエチレン、ポリエステル、ポリグリコール酸、ポリ
アクチン酸(polyactic acid)、ポリグ
ルタミン酸、ポリリジン、ポリスチレン、ポリ(スチレ
ン−アクリロニトリル)、ポリイミド、ポリ(ビニルア
ルコール)およびそれらの混合物が挙げられるが、これ
らに限定されない。好ましいシェル材料は、ゼラチンま
たはアラビアゴムである。
【0047】典型的には、グルタルアルデヒドまたはホ
ルムアルデヒドのような架橋剤がシェルに含まれ、自己
持続性カプセルを形成するのをたすける。他の有用な架
橋剤には、ミョウバン、硫酸銅、タンニン酸、没食子酸
がある。特定の架橋剤の選択は、シェルの特性に影響を
及ぼすことがある。例えば、ホルムアルデヒドはシェル
を一層弾性を高め、タンニン酸はシェルの脆性を高くす
る。
【0048】カプセルはコアセルベート形成、界面重
合、噴霧乾燥、遠心押出および静電蒸着のような当該技
術分野に周知の方法によって調製される。それぞれの方
法について、特定の製造変数を制御して、(1)直径が
約10〜約3000μであり、(2)直径が約5〜約1
0μの残渣粒子に崩壊するシェルを有し、(3)必ずし
も必要ではないが好ましくは、無水状態でのコアー材料
対シェル材料の比率が少なくとも約95対5であるカプ
セルを提供する。
【0049】当業者であれば、前記の特性を有するカプ
セルを提供する製造変数を選択し、調整することができ
る。それ故、シェルは柔軟にも、堅くも、または脆く
も、強くもすることができる。シェル強度は、シェルの
厚み、シェル材料、シェル添加剤、およびシェルの後処
理(物理的または化学的)を慎重に選択することによっ
て制御することができる。例えば、シリコーンコンディ
ショニング剤をカプセル封入するゼラチンシェルを有す
るカプセルを提供するコアセルベート形成法では、pH
と撹拌を適当に調節することによって約10μ以下のシ
ェル断片に崩壊するシェルを有するカプセルを提供し易
くすることができる。
【0050】熟練した当業者であれば、シェル材料の同
一性および温度、pHシェル厚みおよび撹拌速度のよう
な製造変数を操作して他のコアー材料を十分な弾性また
は剛性および脆さまたは靭性を有するカプセルにカプセ
ル封入し、直径が約10μ以下のシェル断片粒子に崩壊
させることができる。参考として本明細書に引用された
Nodaらの米国特許第5,089,269号明細書に
は、小さなシェル断片粒子に崩壊するマイクロカプセル
の製造法が開示されている。
【0051】カプセルの外に、水酸化製のリーブ・オン
毛髪処理化合物喪沈澱防止剤を含み、カプセルを水性キ
ャリヤーに懸濁する。本質的に任意の沈澱防止剤を用い
ることができるが、沈澱防止剤は直径が約10〜約30
00μのカプセルを懸濁するものとし、また沈澱防止剤
は透明な組成物を提供するものとする。沈澱防止剤はカ
プセルを少なくとも予想される期間リーブ・オン組成物
中にカプセルを均質に分散する。
【0052】それ故、有用な沈澱防止剤には、カラゲナ
ン、ポリアクリル酸、ポリアクリレート塩、エチレン/
ビニルアセテートコポリマー、マルトデキストリン、ポ
リビニルアルコール、キサンタンガム、ニトロセルロー
ス、ポリエチレンイミン、ポリエチルアクリレート、グ
ーアガム、カラヤガム、ポリビニルピロリドンおよびそ
れらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
多数の他の周知の沈澱防止剤は、CTFA Cosme
tic Ingredient Handbook、第
1版、The Cosmetic Tioletry
and Fragrance Associatio
n, Inc.、ニューヨーク、ニューヨーク(198
8)、97〜100頁に列挙されており、前記の文献は
参考として本明細書に引用したものである。沈澱防止剤
は、透明な毛髪処理組成物に、組成物の重量の約0.1
%〜約1%の量で含まれる。好ましくは、沈澱防止剤
は、組成物の重量の約0.2%〜約0.8%の量で含ま
れる。
【0053】前記の成分のほかに、他の通常の化粧用成
分および添加剤を、本発明のリーブ・オン毛髪処理組成
物の基本的特性に悪影響を及ぼさないかぎり、組成物に
配合して、所望な機能的または美的特性を付与すること
ができる。このような任意の化粧用成分および添加剤に
は、非イオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、良
性界面活性剤、フラグランス、染料、染毛剤、無機塩、
湿潤剤、ヒドロトロープ剤、可溶化剤、防腐剤、水軟化
剤、緩衝剤等を挙げることができるが、これらに限定さ
れない。これらの任意成分およひ添加剤はそれぞれ、リ
ーブ.オン組成物の重量の0%から約5%までの重量比
で、通常はリーブ・オン組成物の全重量の0%から約2
0%までの重量比で含まれている。
【0054】染料をリーブ・オン組成物に配合するとき
には、この染料はカプセルのコアー材料に含まれ、また
はカプセルのシェル材料とは反対に水性キャリヤーに含
まれる。十分な量の染料がカプセルのシェルを構成する
材料に含まれるときには、カプセルは10μより大きな
直径を有する断片粒子に崩壊して毛髪に悪影響を及ぼ
す。
【0055】リーブ・オン毛髪処理組成物のキャリヤー
は、主として水であるが、非水性溶媒を配合して、水に
は十分な溶解性を持たない組成物成分を可溶化を容易に
し、組成物の粘度を調節し、または湿潤剤として働くよ
うにすることもできる。好適な溶媒には、グリセロール
のようなポリオール、エチレングリコール、プロピレン
グリコールおよびヘキシレングリコールのようなグリコ
ール、またはそれらの混合物がある。任意の非水性溶媒
は、毛髪や頭皮を処理する組成物の能力に悪影響を及ぼ
したり、組成物の消費者に対する魅力に悪影響を及ぼす
ものであってはならない。非水性溶媒は、本発明の組成
物に、組成物の重量の0%から約5%までの量で含まれ
ることができる。
【0056】本発明の十分な利益を得るには、リーブ・
オン毛髪処理組成物は、粘度が約50,000cps
(センチポーズ)から約100,000cpsの範囲で
ある、すなわち市販品の保存およひ運搬で普通に見られ
る温度で無限に安定であるゲルのような粘稠な混合物で
ある。好ましくは、組成物は、毛髪に適用した際または
後に壊れる目に見えるカプセルを服務。この組成物は、
市販品の保存および運送の際に普通にみられる温度で相
分離および成分の沈降に大して十分な安定性も示し、1
年以上の期間影響を受けないままであった。
【0057】本発明の方法により、リーブ・オン毛髪処
理組成物を調整してヒトの毛髪に適用した。リーブ・オ
ン毛髪処理組成物に含まれるカプセルは、この組成物を
毛髪に適用する際の指先の圧および組成物を毛髪中に櫛
通しするのに関連する摩擦によって壊れる。リーブ・オ
ン組成物は、一般的には次回のシャンプーの時点まで毛
髪に残しておくことができる。下記の例1〜4の組成物
では、直径が約10μ以下の残留シェル断片粒子に崩壊
するカプセルにより、櫛通りが容易で一層光沢のある毛
髪が提供されることを示している。
【0058】本発明の方法によって達成される新規で且
つ予想外の結果を説明するため、下記の例1を、最初に
沈澱防止剤を水に分散することによって調製した。沈澱
防止剤の水性懸濁液を、次にトリエタノールアミンを加
えて可溶化させた。次に、残りの組成物成分を生成する
混合物に個別に任意の所望な順序で加えた。最後にカプ
セルを、組成物を緩やかに混合しながら加えて、組成物
中にカプセルを均一に分散させた。カプセルは標準的な
コアセルベート形成法によって作成し、温度、pH、コ
アー材料対シェル材料の比率、撹拌および他の製造パラ
メーターを変化させて変動可能な弾性と強度を有するシ
ェルを有するカプセルを提供した。
【0059】例1 1) 組成物中の活性成分の重量%、 2) CARBOPOL940、架橋したポリアクリル
酸、B.F.Goodrich Chemical C
o.、クリーブランド、オハイオより発売、 3) CARBOPOL940の可溶化剤、 4) エチレンジアミン四酢酸四ナトリウムの39%水
性溶液として添加、 5) 毛髪用スタイリングゲル、 6) フラグランスを可溶化するためのNonoxyn
ol 10、 7) ジアゾリジニル尿素、DMDMヒダントインおよ
びメチルクロロイソチアゾリノン、および 8) ARCAPSULE MP912、カプセル封入
したジメチコン(すなわち、ポリジメチンシロキサ
ン)、Arcade Inc.、チャタノーガ、テネシ
ーより発売。 例1の組成物(1g)を、それぞれ4gの重量があり、
DeMeo Brothers、ニューヨーク、ニュー
ヨーク州から発売されている正常なヒトのバージンヘア
の汚れを落として乾燥した自然な黒褐色毛束に適用し
た。したがって、ゼラチンシェルを有し、ジメチコン
(コアー)対ゼラチン(シェル)の比率が95.4対
4.6である7個のジメチコンカプセルをそれぞれの毛
束に適用したことになる。それぞれの毛束を、親指と人
差し指で10回緩やかに擦り、例1の組成物を適用し
て、カプセルのジメチコンコアーを放出させた。例1の
組成物は、処理した毛束から洗い落とさなかった。次
に、それぞれの処理した毛束を、目視によって検査し
た。シェル断片粒子の残留は認められなかった。毛束は
光沢があり、冴えない部分はなく、櫛通りは容易であっ
た。処理した毛束を20倍の倍率で顕微鏡写真に撮って
観察したが、残留シェル断片粒子の露出は認められなか
ったことから、し処理した毛束のシェル断片粒子は直径
が約10μ以下のものであることが判った。比較用組成
物も調製した。比較用組成物は、カプセルのコアー材料
対シェル材料の比率が93.3:6.7であること以外
は例1の組成物と同じであった。例1の組成物と比較用
組成物は、それぞれ平均粒度がリンス・オフ式のカプセ
ルした組成物に典型的な平均カプセルの大きさである1
800μであった。比較用組成物も、例1の組成物と同
じ方法で、汚れを落とした褐色の毛束に適用した。比較
用組成物で処理した毛束を検査したところ、ゲルは毛束
に均一に適用されていたが、毛髪上に大きなシェル断片
粒子が含まれていた。毛束の外観は、大きなシェル断片
があるところでは冴えなかった。例1の組成物で処理し
た毛髪の外観は、比較用組成物で処理した毛髪の外観と
は著しく異なっている。比較用組成物のカプセルは、直
径が約80〜約900μの断片に崩壊した。例1の組成
物のカプセルは、直径が10ミクロン以下の断片へ崩壊
した。比較用組成物の大きめの残留断片は毛髪上で目に
見え、櫛に絡むので毛髪の適合性が低下して、「フケ」
薄片を生じ、毛髪の光沢が減少し、全般的に処理した毛
髪の美的特性に悪影響を及ぼす。コンディショニング剤
(すなわち、ジメチコン)は粒度の影響を緩和しないの
で、カプセルがリーブ・オン組成物に公的であるかどう
かを決定するのは、残留シェル断片の大きさである。そ
れ故、比較用組成物の大きなシェル断片はリンス・オフ
組成物では不利益にはならないが、リーブ・オン組成物
では不利益になる。それ故、比較用組成物では処理した
毛束にコンディショニング特性を付与したが、所望なコ
ンディショニング特性は大きなシェル断片の存在によっ
て部分的に相殺された。本発明の方法はこの不利疫を解
消し、毛髪処理組成物により処理された毛髪に十分に有
利なまたは所望な特性を付与することができる。
【0060】本発明の方法を更に説明するために、例2
の組成物も調製して、ヒトの毛束に適用した。例2 9) CARBOPOL980、架橋したポリアクリル
酸、B.F.Goodrich Chemical C
o.、クリーブランド、オハイオより発売、 10) 毛髪コンディショニング剤、 11) 毛髪用スタイリング樹脂、 12) 湿潤剤、 13) 毛髪コンディショニング剤、 14) Dow Corning Q2−5220、ラ
ウリルメチコンコポリオール、Dow Corning
Corp、ミドランド、ミシガン州、および 15) ゼラチンにカプセル封入されたジメチコン、平
均直径900μ、Arcade Incade In
c.、チャタノーガ、テネシー州より発売。 例2の組成物は、透明な桃色のゲルであり、粘度は約6
3,000cpsであり、pHは約6.5であった。ジ
メチコンカプセル封入は、約1年間保存した後でも組成
物中に懸濁したままであった。例2の組成物を、例1の
組成物と同様の方法でヒトの毛束に適用した。処理した
毛髪は光沢があり、櫛通りも容易であった。残留シェル
断片粒子は処理した毛束の目視による検査では認められ
ず、処理した毛束の拡大した顕微鏡写真でも認められな
かった。
【0061】例3 16) シリコーン油およびゼラチンにカプセル封入さ
れたエステル、カプセルの大きさは約425μ〜約28
00μ、LIPO Technologies、In
c.、デイトン、オハイオ州より発売。 例3の組成物は、例1および2の組成物および比較例に
含まれているコンディショニング剤とは異なるコンディ
ショニング剤(すなわち、ジメチコンとネオペンチルグ
リコールジカプリレート/ジカプレートの混合物)を含
んでいた。例3の組成物中のカプセルの大きさは、約4
25μ〜約2800μであった。例3の組成物を、半頭
サロン試験で用いた。半頭試験では、目的とする組成物
(例3の組成物)を毛髪の頭の一方の側に適用し、比較
用に用いた生成物(例1の組成物)を頭の反対側に適用
する。処理を行った後、それぞれの側の毛髪を熟練した
斑停車に酔って各種の毛髪のコンディショニング特性に
関して判定し、1単位(最悪)から5単位(最良)まで
等級付けを行う。5種類の異なる毛髪の頭を前記のよう
にして処理し、それぞれの頭の毛髪を熟練した判定者が
評価する。次いで、それぞれの毛髪コンディショニング
特性についての判定の等級付けを平均して、比較した一
方の側の毛髪と他方の側の毛髪との等級付けの差が少な
くとも0.3単位である場合には、特定の毛髪コンディ
ショニング特性に対して有意差ありと考える。毛髪の2
つの処理した半頭を主観的に、湿時櫛通り、しっとり
感、適用パターン、適用の均一性、展着の容易さ、(手
での)湿時粘着性、セットのし易さ、ブラシの引き、ク
ラスト、乾燥時の櫛通り、乾燥時の感触、乾燥時粘着
性、コーティング、光沢/艶、柔軟性、ボリューム、帯
電性、フレーキング/埃、カール保持および取扱易さに
関して比較した。これらのパラメーターはサロン試験で
は標準的なものであり、当業者に知られているものであ
る。例1の組成物で処理した毛髪と例3の組成物で処理
した毛髪との間には、2種類の組成物のコンディショニ
ング剤およびシェル成分が異なっていたにも拘らず、有
意差はなかった。有意差が見られなかったのは、例1と
3の組成物中のカプセルが崩壊して直径が10μ以下の
残留粒子になったためであった。残留シェル断片は処理
した毛髪のいずれの半頭でも認められなかった。したが
って、重要な因子は、カプセル中に含まれる水に不溶性
のコンディショニング剤の同一性またはシェルを構成す
る成分の同一性とは対照的に残留シェル粒子の大きさで
ある。
【0062】例4の組成物は、ゼラチンとアラビアゴム
とから成るシェルにカプセル封入された毛髪保護剤を含
むカプセルを含んでいる。 例4 17) ゼラチンおよびアラビアゴムにカプセル封入さ
れたオクチルメトキシシンナメート(紫外線遮断毛髪保
護剤)、Hallcrest、グレンビュー、イリノイ
州より発売。 例4の組成物は、大きさが約1200μ〜約1500μ
のカプセルを含んでいる。このカプセルに毛髪保護剤と
してのオクチルメトキシシンナメートをカプセル封入し
た。例4の組成物を、例1の組成物について前記したの
と同様の方法でヒトの毛束に適用した。処理した毛髪は
濯ぎ洗いをしなかった。適用した後残留シェル断片が目
に見えず(すなわち、残留シェル断片は直径が10μ未
満であった)、処理した毛髪を光沢があり、勝れた美的
特性を示した。
【0063】本発明の方法を更に説明するために、毛束
を各種の組成物で処理し、残留シェル断片および許容可
能な美的特性について検討した。総ての処理した毛髪試
料を、DeMeo Brothers、ニューヨーク、
ニューヨーク州から入手した未処理の汚れを落とした毛
束と比較した。N1で表した未処理の毛束をコントロー
ル試料として用いた。N1からN7までの総てのバージ
ンヘアの毛束はDeMeo Brothers、ニュー
ヨーク、ニューヨーク州から入手した。別の毛束をカプ
セルを含まないことを除き、例1の組成物と同様な組成
物で処理した。この組成物を毛束から洗い落とさなかっ
た。処理した毛束(N2)を目視により検査した。これ
らのN2は光沢がN1よりよくなかったが、他の点は外
観ではコントロール毛束N1と同じであった。第三の毛
束(N3)を例1の組成物で処理した。毛束N3を、例
1の組成物の適用後に洗い落とさなかった。これらのN
3はN1と同じであり、目視検査ではN2よりも光沢が
あった。毛束N3を十分にコンディショニングし、毛束
N1およびN2と同様に残留シェル断片は毛髪上に認め
られなかった。毛束N3は、本発明の方法によって処理
した毛髪の一例である。第四の毛束(N4)を、カプセ
ルをリンス・オフシャンプー/入浴製品に典型的に含ま
れるカプセルで置き換えたこと以外は、例1と同じ成分
を有する組成物で処理した。これらのN4は洗い落とさ
ず、目視検査を行った。大きな目に見えるシェル断片が
毛束に含まれていた。毛束N4は、残留シェル材料の大
きな薄片が認められるため美的に不満足で魅力に乏しい
ものであった。これらのN4は、毛束N1〜N3よりも
櫛通りが悪かった。第五の毛束(N5)を二酸化チタン
(TiO)紫外線遮断剤(200μTiO粒度)を
含む組成物で処理した。第六の(N6)を二酸化チタン
と酸化鉄(45〜約150μ粒度)を含む組成物で処理
した。毛束N5およびN6は、洗わなかった。毛束N5
とN6の外観は、目視検査では毛束N1〜N3よりもよ
くなかった。毛束N5およびN6中の二酸化チタンと酸
化鉄粒子、指先で毛束を擦っても感じられなかった。そ
れ故、毛束N5およびN6は、良好な感触を有する、例
えばざらざらした感じがない、組成物でも処理した毛髪
に視覚的に悪影響を及ぼすことがあることを示してい
る。第七の毛束(N7)をカプセルを含む市販のリーブ
・オン毛髪コンディショナーで処理した(FRIZZ
EASE GEL、John Freida Pro
f. Haircare, Inc.、ウィルトン、コ
ネチカット州、から発売)。毛束N7を目視検査をした
ところ、大きな残留シェル断片が毛束上に容易に認めら
れた。毛束N7は、処理した毛髪上に残留シェル材料の
目に見える「フケ」様薄片が存在するため、美的には不
満足なものであった。それ故、本発明の方法は、改良さ
れた物理的および美的特性を有する処理した毛髪を提供
する。毛髪に適用された透明なリーブ・オン毛髪処理組
成物は、これまでは記載されたことのない先行技術によ
るリーブ・オン毛髪処理における明白な欠点を解消す
る。本発明の方法はカプセル封入した毛髪処理化合物を
用いており、カプセルシェルが崩壊して十分に小さな残
留断片となり、処理した毛髪の物理的および美的特性が
悪影響を受けないようにするものである。したがって、
リ一プ・オン毛髪処理組成物の全般的性能は向上する。
前記した本発明の多くの改質および変更を発明の精神お
よび範囲から離反することなく行うことができることは
明らかであり、それ故、本発明に加えられる如何なる制
限も特許請求の範囲によって表されるものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 透明なリーブ・オン毛髪コンディ
    ショニング組成物の十分な量を毛髪に適用して、この毛
    髪に物理的または美的特性付与し、前記リーブ・オン毛
    髪コンディショニング組成物は、 (i) カプセルであって、(A) 水に不溶性のコン
    ディショニング化合物を、(B) シェル材料にカプセ
    ル封入したものと、 (ii) カプセルを懸濁させるための沈澱防止剤と、 (iii) 水を含むキャリヤーとを含んで成るリーブ
    ・オン毛髪コンディショニング組成物であり、 (b) カプセル毛髪と接触させながらカプセルを破っ
    て、水に不溶性のコンディショニング化合物を放出さ
    せ、且つここでシェル材料が崩壊して、直径が約10ミ
    クロン以下の残渣粒子となり、 (c) 毛髪コンディショニング組成物を少なくとも次
    回の毛髪シャンプーを行うときまで毛髪と接触したまま
    にさせておく、ことを特徴とする、毛髪の処理法。
JP5273258A 1992-09-24 1993-09-24 透明なリーブ・オン毛髪処理組成物およびその製造法 Pending JPH06192049A (ja)

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